P「小さなシンデレラの誕生日」 (26)

***モバマスのSSですよー***
***嫁の誕生日の終わるタイミングで上げたかったけど間に合わなかった***


トレーナー「時間ですね、そろそろ切り上げましょう」

千佳「はーい、お疲れさまー」

トレ「うん、お疲れ様。 シャワー浴びたら用具室に行くようにってPさんが言ってたよ」

千佳「はーい、んー、なんだろーねー?」

トレ「私には分からないけど、多分お仕事のことじゃないかな?」

千佳「じゃあ急いだ方がいいねー、レッスンありがとうございましたー♪」

トレ「はい、ありがとう」

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____用具室_____

千佳「Pくん、きたよー♪」

P「お、千佳ちゃんいらっしゃい」

千佳「Pくんご用事ってなーに?」

P「新しい服が届いたからサイズ合わせだよ」

千佳「あたらしいお洋服?」

P「ほら、このドレス」

千佳「うわー! すごいすごーい!!!! ヒロインみたーい!」

千佳「Pくん、着てみていい?」

P「もちろん、そのために呼んだんだから」

千佳「ラブリーチェーンジ キラン」ビシッ

P「千佳ちゃん、お着替えは更衣室でやろうね・・・」

千佳「えへへっ」

千佳「ラブリーチカ・プリンセスフォーム」ビシッ

P「うん、かわいいよ」

千佳「へへっ、Pくんがまたあたしに魔法をかけちゃったね♪」

P「サイズは大丈夫?」

千佳「うん、ちょうどいいよー」

P「じゃあ皆のとこに行こうか」

千佳「はーい、やっぱりかわいいお洋服は見てもらいたいもんねー♪」

ドア(ガチャ)

パーン!!!!!


千枝「せーのっ」

舞「♪ぴーぴぴーぷーぴーぷー」

千枝「♪ぴーぴぴーぷーぴーぷー」

ぴーぷぷーぴー ぴーぷー

みんな「千佳ちゃんお誕生日おめでとう!!」
    (千枝・舞・小春・愛海・かな子・菜々・ちっひ)

千佳「!?」

P「みんな千佳ちゃんを待ってたんだよ」

かな子「千佳ちゃんおめでとう、ケーキ作ったから食べてね」

千佳「やったー! ケーキケーキ ケ・エ・キ♪」

ちひろ「そろそろプレゼントの方に移りません? 時間も時間ですし」

千佳「プレゼント?」

小春「みんなそれぞれにプレゼント用意してきたんですよぉ」

菜々「千佳ちゃんが喜んでくれるように頑張って選んだんですよ!」

千佳「ありがとー! 楽しみだなー♪」

愛海「それじゃあ誰から渡す?」

千枝「は、はい。 千枝たちからでいいですか?」

舞「私と千枝ちゃん二人からのプレゼントだよ」

千佳「へへっ、開けていい?」

千枝舞「どうぞ!」

千佳「これは……タンバリンだ!」

千佳「タンタンタタン、魔法のリズム♪」

千枝「千佳ちゃんマーチングバンドのときに気に入ってたみたいだから」

舞「あのとき使ってたのと同じやつを探したんだよ」

千佳「ありがと、千枝ちゃん舞ちゃん」

千佳「これからもL・M・B・Gはずっといっしょだよ!」

千枝舞「うん!!」

愛海「女同士の友情っていいよね……」

P「お前の思ってるよりもずっと純粋で穢れないものだからな?」

愛海「分かってるってば……」

小春「次は小春の番ですねえー」

小春「千佳ちゃん、どうぞ」

千佳「トカゲさんマフラー……ぬいぐるみ?」

小春「どっちも違いますよー」

小春「背中のチャックを開けてみてくださあい」

千佳「チャック? ……わ、何これ? プラスチックの……水筒?」

小春「違いますぅ、ちひろさん、ポットのお湯貰ってもいいですか?」

ちひろ「どうぞ、中身なくなってたらお水入れておいてね」

小春「はーい」

じょぼぼぼぼ

小春「お湯を入れた本体をイグアナさんの背中から入れると……」

千佳「いれると?」

小春「はい、千佳ちゃん。 ぎゅってしてあげてくださーい」

千佳「ぎゅっ……ぽかぽか!」

小春「湯たんぽですぅ」

小春「もう寒い時期ですからねー、あったかくしてくださいねー」

千佳「小春ちゃんありがとー♪」

小春「千佳ちゃんが風邪ひいたら小春もみんなも悲しいですから」

千佳「えへへっ、小春ちゃんも風邪ひいちゃダメだよ?」

小春「小春はヒョウくんと一緒に寝るのでいつでもぽかぽかですぅ」

P「イグアナって変温動物ですよね?」

菜々「ハートがあったまるので問題なしっ、です☆」

愛海「次はあたしでいいよね? なんか若い順みたくなってるし」

P「いつの間にかそんな感じになってるな」

愛海「あたしのプレゼントは……これだ!!!」

千佳「お洋服?」

愛海「うん、女の子の柔らかーい部分を守るだーいじなお洋服だよ」

愛海「着せてあげるから更衣室までおいでー…ゲヒヒッ」

P「清良さーーーーーん!!!早く来てくれーーーーーーー!!!!」

千佳「???」

愛海「はい、すみません、調子に乗りすぎました」

P「ちひろさんすみません、他にお目付け役がいなかったもので」

ちひろ「仕方がないですよ、誕生日にトラウマ植えつけられるなんてかわいそう過ぎますし」

千佳「ねえ、Pくん? 愛海ちゃんにもらったブラジャーどうやって付けるの?」

P「まだ千佳ちゃんには早いんじゃないかな?」

千佳「えー、あたしもお姉さんみたいにブラジャーつけたーい!!」

愛海「お姉さんが教え……」

ちひろ「ニコッ」

愛海「なんでもないです」

P「明日亜里沙せんせーか清良さんが来たら教えてもらおうね」

千枝「あの、Pさん。 千枝でよかったら教えてきます」

千枝「ホックとかカップとかついて無いやつなら千枝でも教えられると思うから」

P「う、うん。 頼むよ、千枝ちゃん」

P(千枝ちゃんもブラジャーデビューを果たしていたのか……)

愛海(あたしがプレゼントしたからね……)

P(っ! コイツ直接脳内に!?)

かな子「えっと、私からはケーキです」

千佳「おいしかったよ、かな子ちゃんありがとー♪」

かな子「みんなで食べる用の大きいケーキとは別に、お家に持ち帰る用の小さいのも用意したからね」

千佳「わー! すごーい! かわいー!」

かな子「家族で一緒に食べてね」

千佳「うんっ! パパもママも喜ぶよ♪」

かな子「そうだと嬉しいな」

かな子「皆さんの分も用意したのでお帰りの際に声かけて下さいね」

小春「ふゎあ、楽しみですー」

P「にしても手込んでるなー、これ一人で焼いたのか?」

かな子「いいえ、お昼で帰っちゃったみんなと一緒に作りましたよ」

P「それでみんなでお茶会したんだな?」

かな子「はい」

P「んで、今もケーキ食ってるんだ?」

かな子「は、はい」

P「来週水着グラビアあるの知ってるよね?」

かな子「……」

P「まあお祝いの席だし不問にするよ」

かな子(ほっ)

P「撮影までに体系戻しとくように」

かな子「……」

P「……ありがとな、ケーキ」

かな子「はいっ!」

P「じゃあ年齢順みたいなんで次ちひろさんお願いします」

菜々「ちょっと待った!!! 年齢順ならナナが先ですよっ!!!」

P「え?」

菜々「え? じゃないです、ナナは17才のリアルJKですので!」

P「ああ、そういう態でいくんですか? 分かりました、それでは安部さんどうぞ」

菜々「そういう態って……」

千佳「Pくん菜々ちゃんいじめちゃダメだよー!」

菜々「千佳ちゃん……ええ子や…」

P「こんないい子の周りにはダメな大人ばっかりなんだけどな」

愛海「自分で言っちゃうんだ」

菜々「ナナからは、これです!」キャハッ☆

菜々「魔法少女DVD! ナナは王道を外さないですよっ」

千佳「うわー、菜々ちゃんありがとー!!!」

千佳「これ初めてみるやつだー」

菜々「菜々が小さいころにやってたやつですから千佳ちゃんは生まれてませんね」

P「どれどれ……うーん、俺も知らないですね」

菜々「プロデューサーは男の子だから知らなくてもしょうがないんじゃないですか?」

ちひろ「私もしりませんね」

菜々「ほら、ナナとちひろさんだと年代が……」

舞「かな子さん知ってますか?」

かな子「……ノーコメントで」

菜々「うわーん、いいじゃないですか、名作なんですからー」

菜々「ウサミン星の女の子はみんなテクニカテクニカシャランラーってやってたんですよー!」

P「これ……ただの自爆だよね?」

ちひろ「千佳ちゃんいつもお仕事ご苦労様、私からのプレゼントはこれです」

ちひろ「飲めば元気になると思いますよ」

千佳「えー、ドリンクー? あたしこれ好きじゃなーい」

ちひろ「ええ、子供たちからそのような声が届いているのは事実です」

ちひろ「そこで私は考えたんです、飲めば一発で元気になる素敵なドリンク」

ちひろ「お子様たちにもぜひ喜んで飲んでもらいたい」

ちひろ「製造元も同じ思いを抱いていたようで、話はとんとん拍子で進みました」

ちひろ「さあ、これが新商品です」

ちひろ「その名もこどもドリンク!!!」

ちひろ「いちご味のエナドリ、レモン味のスタドリの2種類が近日発売開始ですっ!」

P(やっぱり金の絡む話だった)

ちひろ「とりあえずだまされたと思って一本飲んでみて?」

千佳「えー」

ちひろ「私のプレゼント受け取ってもらえないんですか……」よよよ

千佳「そ、そんなことないよ! あたし丁度疲れてたんだー」

千佳「……うーん、そこそこ美味しい? 」

千佳「でもあんまり元気になった気がしないなー」

ちひろ「そこはまだ調整中でして……ハーフドリンクのさらに半分程度の効果なのよ」

P「それは俺に4倍の量を買えってことですか?」

ちひろ「いえいえ、強制はしませんよ」

ちひろ「通常のドリンクをやせ我慢させて無理矢理飲ませるか、おいしい新商品を与えるかはPさんの自由ですよ」

ちひろ「まあ、愛のあるプロデューサーならどうするかは自明ですよねー^^」

P「ちなみにお値段は・・・?」

ちひろ「10本+4本で超得1000モバコインです!」

P「」

千佳「えと、その、みんな今日はありがとう」

千佳「あたしお誕生日にこんなに幸せな気持ちになったのははじめてです」

千佳「優しさが幸せな気持ちをつくるって魔法みたいだよね」

千佳「みんなの魔法であたしはとてもしあわせです!」

千佳「ありがとうございます」

P「立派なスピーチだったよ」

P「それで、最後になるけど俺からのプレゼント」

千佳「Pくんからはこのドレスじゃないの?」

P「うん、ひとつは今千佳ちゃんが着てるドレス」

P「そしてもう一つが……」

千佳「箱? 開けてもいい?」

P「どうぞ」

箱(くぱぁ)

千佳「うわーーー!!! すっごーい!!!」

小春「千佳ちゃん、何が入ってたんです?」

千佳「見て見て! くつ、ガラスの!」

舞「わー、かわいい!」

千枝「シンデレラですね!」

菜々「トレンディドラマみたいですね! そういう形のビールジョッキありましたよね」

かな子「ジョッキにしては大きくないですか?」

P「千佳ちゃんの足が入るサイズで作ってもらったからな」

ちひろ「ガラスの靴って危なくないんですか?」ヒソヒソ

P「あれ、実はガラスじゃなくてアクリル製なんです」ヒソヒソ

P「割れることはないですし、靴ずれ起こさないように中には透明なジェルシートが敷いてあります」ヒソヒソ

ちひろ「どれだけ本気なんですか……」ヒソヒソ

千佳「Pくん、履かせて」

P「はい、お姫様」

千佳「えへへ」

P「うん、サイズぴったりだ」

千佳「やっぱりPくんは魔法使いだね」

千佳「シンデレラでもね、ドレスと靴は魔法使いがくれるんだよ」

P「じゃあ千佳ちゃんは王子様のところにいっちゃうんだ?」

千佳「王子様が魔法使いでもいいと思うな、あたしは」

P「それじゃあ今日は千佳ちゃん送ってそのまま上がります」

ちひろ「お疲れ様です」

P「それじゃあ行こうか、千佳ちゃん」

千佳「や」

P「や、って……」

千佳「階段を降りたらガラスの靴は脱げちゃうんだよ?」

千佳「だから、今日は車まで抱っこして」

P「はい、かしこまりました」

千佳「じゃ、しゅっぱつしんこー♪」


おしり

反省:
千佳ちゃん誕生日の終わる23:59:59に完結するように調整しようと思ったら寝オチした
あと、勢いで買ったホールケーキと?燭9本をどう処理すればいいのか・・・

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