美少女「うっせぇハゲ」 男「ハゲてないし」(225)

美少女「黙れそんな事聞いてないんだよ」

パチン

男「いやでもふっさふさだし、今後数年はハゲる兆候すらないし」

パチン

美少女「数年だろ、二年後にはハゲる」

パチン

男「待ってくれ嫌だ二年後とか一番逞しい時期なのに」

パチン

美少女「だからこそハゲろ。それかさっさと死ね」

パチン

男「生きるしwww逞しく生きるしwwww」

パチン

美少女「うっぜぇ」

パチン

男「うざくないしwwww」

パチン

美少女「あっ」

男「どしたん」

美少女「ま、待った」

男「待ったなし」

美少女「……」ウルウル

男「……今回だけな」

パチン

美少女「っしゃ!っしゃ!バーカバーカ!」

男「おいコラ」

美少女「うっせぇテメーが悪いんだよ、はい王手」

パチン

男「……」

パチン

将棋打ってたのかよ

男性の薄毛の件を口にする糞女は最低だ!
絶対に誰からも愛されない!
この!ウンコ女!

美少女「……」

パチン

男「……」

パチン

美少女「……えっ、あ、そうか」

男「もう待った無いぞ」

美少女「黙れカス、知ってるし」

パチン

男「……王手」

パチン

美少女「……っぜぇ」

パチン

男「王手」

パチン

美少女「あっ、ちょ……」

>>6
ハーゲンダッツやるから落ち着けよハゲ

パチン

男「王手」

美少女「何で王手ばっかりなんだよ!!殺すぞ!」

男「いやそういうゲームだからこれ」

美少女「っせぇ黙れ!王手なし!王手なし!」

男「なりたたねぇよ」

美少女「成り立ちますし!」

男「じゃあどうやったら勝ちだよ」

美少女「……駒全部とったら?」

男「終わるか」

美少女「お、終わるし!お前の脳みそが腐ってんだよ!」

男「俺の脳みそくさってないし、要冷蔵じゃないし」

美少女「一生冷蔵庫に引きこもってろハゲ」

男「で、どうすんの」

美少女「……まだやる」

男「おkおk、どうぞ」

美少女「……」

パチン

男「……」

パチン

美少女「……」

パチン

男「……」

パチン

美少女「あ、ちょっ……」

男「……さぁどうぞ」

美少女「……死ねハゲ」

男「ハゲてないし、生きる」

美少女「うぜぇ」

美少女「……」

パチン

男「……王手」

パチン

美少女「えっ」

男「ほいどうぞ」

美少女「……うぅ」

男「まぁ詰みなんだけどね」

美少女「死ね!!ボケ!カス!どっか行け!」

男「行けるか」

美少女「バーカバーカ!うんこ!」

男「お前何歳だよ……」

美少女「うっせぇ、乙女に年齢聞くなよゴミ、失せろ」

男「失せないってば。もっかいやるか?」

美少女「……んー、将棋もういい」

男「そかそか。何かする?」

美少女「腹減った」

男「アイスあるけど」

美少女「マジで?よこせ」

男「くださいだろ」

美少女「うっさいハゲ、さっさとよこせ」

男「仕方ねぇな」

美少女「わーい!」

男「(何この笑顔、守りたい)」

ガサガサ パク

美少女「うめえ!」

男「そりゃあな」

美少女「頭痛い!」

男「そりゃあなぁ……」

美少女「暇」

男「だから、なんかするか?」

美少女「んー……うん」

男「何する?」

美少女「何でもいい」

男「なげやりだな」

美少女「オリンピック」

男「無茶いうな」

美少女「じゃあ録画でもいいや」

男「観たかったのか」

美少女「別に」

男「どっちだよ」

美少女「自分で考えろカス」

男「考えた結果だよ」

美少女「うっさい黙れ」

ピ

TV<ドッ ワハハハ……

美少女「……この時間マジ糞だな。ロクなのやってねぇんだけど」

男「そんなこと言うなよ」

美少女「クソにクソって言って何が悪いんだよハゲ」

TV<ポケモン、ゲットダゼ!

男「テレビ会社だって今大変な時期なんだからそうボロクソに言わなくても」

TV<エイガポケモン、キュレムトセイケンシ……

美少女「……」

男「……おい?」

美少女「えっ、あ、なんだよ殺すぞ」

男「聞いてた?」

美少女「は?なめんな殺すぞ」

男「俺なんて言った?」

美少女「し、知るかよハゲ」

男「観に行きたいの?」

美少女「なわけねーだろ」

男「前売り買わないとケルディオもらえないぞ」

美少女「えっマジ!?」

男「大マジ」

美少女「……売ってないの?」

男「もう売ってないぞ」

美少女「……そっかぁ」

男「……」スッ

美少女「ん?」

男「よくみろ」

美少女「テメッ!なんだよこれ!なんで持ってんだよ!!」

男「買ったから」

美少女「よこせ殺すぞ!」

男「欲しいの?」

美少女「欲しくないし!」

男「じゃああげない」

美少女「死ねハゲ!ぶっころすぞ!」

男「欲しいならあげるけど」

美少女「……」

男「いらないなら捨てよう」

美少女「ま、待って!」

男「……」

美少女「……欲しい、です」

男「よし」

美少女「~~~ッああ!うぜぇえぇえ!!死ね!殺す!絶対殺す!」

男「はいはい」

ナデナデ

美少女「なでんな!!さわんな!」

男「はいはい」

パッ

美少女「あっ」

男「どうした」

美少女「なんでもねぇ死ねハゲ」

男「なんか冷たくないか」

美少女「気のせいだろ死ね」

男「生きる」

美少女「黙れ」

男「黙らない」

美少女「うっぜぇ」

男「大いに結構」

美少女「……ちっ」

男「で」

美少女「あ?何だよ」

男「行く?」

美少女「どこに」

男「映画」

美少女「えっ」

男「ケルディオ」

美少女「……行って良いの?」

男「いいんじゃないの」

美少女「……」

男「行きたいなら……あ」

美少女「……」ブツブツ

男「(ああこれ……凄くいきたいけど今ここで行きたいって言いたくないんだ……)」

美少女「……」ブツブツ

男「嫌なら別に」

美少女「誰も嫌なんて言ってねーだろ!!殺すぞ!」

男「じゃあ行く?」

美少女「どうしてもって言うなら行ってやらんこともない」

男「じゃあいいや俺今日だるいし」

美少女「えっ」

男「オリンピックの録画見よう」

美少女「おい」

男「何」

美少女「行かないの?」

男「え、だって面倒じゃん」

美少女「……」ウルウル

男「……わかったよ行くよ行けばいいんだろ!」

美少女「やった!」

男「嬉しいんだな」

美少女「嬉しくねぇし黙れよ!殺すぞ!」

男「はいはい」

>>29
>美少女「嬉しくねぇし黙れよ!殺すぞ!」
ニコニコ顔て言ってると思うと許せた

男「準備できた?」

美少女「ま、待って待って!」

男「何事よ」

美少女「DSの充電」

男「ああね」

美少女「……大丈夫!」

男「じゃあ行くか」

美少女「うん!」

男「毒抜けてるぞ」

美少女「あっ!?ぬ、抜けてねぇし!ハゲ!バーカ!」

男「語彙が……」

美少女「毛根死滅しろ!」

男「そんな言葉どこで覚えてきたんだよ」

美少女「どこでもいいだろ!早くいくぞ!オラ!」

男「はいはい」

男「あっついな……」

美少女「あぢぃ、太陽死ねよ」

男「気温がマイナスいくな」

美少女「……じゃあ半殺し」

男「どういう状況だそれは」

美少女「とにかく私の周りだけ暑くならなかったらいいの!」

男「はいはい」

美少女「……あづい」

男「我慢しろ、もうちょっとだから」

美少女「えーあーづーいー」

男「はいはい後でアイス買ってやるから」

美少女「やった!」

男「(守りたい、この笑顔)」

「あー!!!」

美少女「……ッ!!」ギクゥ!

男「ん?」

美少女友A「やっほー!」

美少女「あえ、あ、うん……おはよ」

美少女友B「珍しいじゃん、どしたの、こんなとこで」

美少女「ちょ、ちょっとね」

美少女友C「この人だれ?彼氏?」

美少女「ち、違うよ!お隣の人!」

美少女友A「だよね!地味だし!」

美少女友B「普通だし、すごい大人だもんね!」

男「(え?俺そんなに老けて見える?)」

美少女「ちょ、ちょっと買い物に来てるだけだよ!重い荷物とか、持ってもらうんだ!」

美少女友C「へー、おにーさん優しいんですね」

男「まぁね」ドヤッ

美少女「(殴りたい)」

美少女友A「あ、そろそろ時間じゃないかな?」

美少女友B「ホントだ、いこいこ」

美少女友C「またね!」

美少女「う、うんまたね!」

テクテクテク……

男「……友達?」

美少女「……まぁね」

男「……友達と遊ばないんだな」

美少女「……だって」

男「……いやまぁ、わかるけど」

美少女「……わかってんなら聞くなよカス」

男「その言葉遣いさえ直せば遊べるような」

美少女「直せるわ!いつでも治せますぅ~!」

男「じゃあ今直せよ」

美少女「……」

男「……ん?」

美少女「……やっぱ直した方がいいの?」

男「そりゃあ、そうだろうよ」

美少女「……お前もそうなの?」

男「お前もって?」

美少女「……親父とか、こんな風に話したらすぐ怒るの。
『もっとおしとやかにしなさい』って」

男「……」

美少女「おしとやかな女の子の方が、好き?」

男「……いや、俺は」

美少女「それとも、こんなのでもいい?」

男「言葉遣いは、あんまり気にしたことないかなぁ……」

美少女「えっ」

男「面食いだし……」

美少女「さっき直せって言ったじゃねぇか!!」

男「それは一般的な話で、今のは俺の意見だろう!?」

美少女「関係ないし死ね!!」

男「あるだろ!」

美少女「ないって言ってんだよ!どっちなんだよ早くしろ!」

男「そりゃあ、女の子が死ね死ね行ってるのは感心しないけど」

美少女「えっ」

男「個性は人それぞれなんだから、好きな方でいいんじゃないか?」

美少女「……ふーん」

男「参考になったか?」

美少女「お前の脳みそが腐ってることだけはわかった」

男「腐ってないし!要冷蔵じゃないし!」

美少女「知ってるし!何度もいうな!殺すぞ!」

男「殺されても復活します~」

美少女「プラナリアかテメーは!」

男「良く知ってるな……」

美少女「涼しい!」

男「正直暑い日ってデパートとかついつい居ちゃうよね。何か買うわけでもないけど」

美少女「そんなことねぇし死ね」

男「ないのか!?」

美少女「家にクーラーあるだろカス」

男「お前は独り暮らしの辛さと厳しさをしらない」

美少女「知るかボケ、一生知りません~」

男「いや、お前もいつか一人暮らしするだろ」

美少女「は?しねぇし」

男「いや流石にいつかはするからな?」

美少女「しねぇし」

男「就職先がこっから通えなかったら即一人暮らし決定だからな」

美少女「は?辞めるしそんなとこ」

男「いや就職甘くみんなよ」

美少女「家から近いとこ行くからいいんだよ」

男「おまえなぁ、就職ってのはそんな甘いもんじゃな……」

美少女「はぁ?」

男「(あれ……こいつ成績いいし見た目もいいし言葉遣いさえなんとかすれば)」

男「(ていうか基本的に言葉遣いって問題なかったような)」

男「(就職とかもしかしてヌルゲー?)」

美少女「……何見てんだよ」

男「いや、別に、かわいいなーと思って」

美少女「あ、は、ひ、はぁああああ!?し、死ね!うっさい死ね!」ポカポカ

男「叩くな叩くな」

美少女「ついた!ケルディオ!」

男「映画館ではメロエッタがもらえるぞ」

美少女「あ、そうだった!」

ガサガサ パチッ

カチャカチャ……

美少女「みてみて!メロエッタ!」

男「おーすごいな」

美少女「ステップフォルムってどうやるんだっけ……」

男「戦闘中にいにしえのうただな。まぁランフリ出られないから俺にはあんまり関係ないけど」

美少女「らんふり?」

男「あ、気にしなくていいよこっちの話だから」

美少女「えーなんかうざい」

男「それとも思う存分語ってやってもいいが」

美少女「うざいからパス、ケルディオは?」

男「そうだった、聞いてみるか」

男「すみません、ポケモン映画の前売り券の引換って……」

美少女「ケルディオ!ケルディオ!」

館員「ああ、ケルディオの引換は……(なにこれ可愛い)」

男「ここですか?」

館員「(持って帰りた……)あ、いえ違います、5Fゲームショップで引換を行ってます。ちなみに当館でなくても大丈夫ですよ」

男「なるほど、ありがとうございます」

美少女「ありがとうございます」

館員「どういたしまして。映画を見る前でも後でも引換できますので、ご安心くださいね」

美少女「はーい!」

男「(かわいい)」

館員「(かわいい)」

俺「(かわいい)」

男「で、映画前に行くんだな」

美少女「まだ時間あるじゃねぇかいいだろ」

男「はいはい」

美少女「……ついたよ!」

男「うんついたね」

美少女「オラ早くいくぞ!骨折るぞ!」

男「わかったわかったひっぱるな」

男「すみません」

美少女「ケルディオ!」

店員「ああ、映画前売り券の引換ですね?ありがとうございます」

男「はい、こちらです」

店員「ではDSを起動していただけますか?ゲーム最初の、ふしぎなおくりものの画面で受け取れます」

スッ

男「(あっ店員さんもDSあるんだ、配布用かな)」

美少女「あれ欲しいな……」ボソ

店員「すみませんこちら販売してないんですよ(可愛い)」

男「あ、はい大丈夫ですすみません」

美少女「これでいいの?」

店員「はい、大丈夫ですよ。これでケルディオが届いているはずです」

美少女「ホントだ!」

男「ありがとうございます」

店員「いえいえ。こちらこそありがとうございます」

美少女「……」カチカチ

男「……」

美少女「……」カチカチ

男「おい」

美少女「……」カチカチ

男「おーい」グワシ

美少女「なにすんだよ!殺すぞ!」

男「DSやりながら歩くな危ない」

美少女「でもケルディオがかくごのすがたにならない」

男「え、やりかた調べてねぇの?」

美少女「聞いただけなんだよ知るかハゲ」

男「家帰ったら調べんぞ」

美少女「えー今」

男「無理」

美少女「むー!」

男「(可愛い)けど無理だ」

美少女「けど?」

男「あー気にすんな、ホラ映画の階ついたぞ」

美少女「わーい!」

男「(可愛い)」

美少女「あっ」

男「ん?」

美少女「……」

男「……パンフか」

美少女「……別に欲しくねぇし」

男「まだ何にも言ってないぞ」

美少女「うっ、うっせぇハゲ黙れ殺すぞ」

男「欲しいのか?」

美少女「……」

美少女「別に欲しく……」

男「これから」

美少女「ん」

男「今日一日、『殺すぞ』を言わなければ」

男「買ってやろう」

美少女「えっ……」

男「……どうだ」

美少女「……我慢する」ウルウル

男「そこまで無理なの!?」

美少女「無理に決まってんだろ……殺すぞ」ウルウル

男「(涙目!?くっ、ここは心を鬼にして)」

美少女「行くぞ」グス

男「買ってやるから許して、もう耐えられないこの罪悪感」

美少女「マジで!?やった!」

男「くっそ!くっそ!」

甘ぇよ。

美少女「オラ映画始まるぞ!早くしろカス!ボケ!」

男「(死ぬほど楽しそうだ……)わかったわかった」

係員「半券をこちらにおわたしくださいね(可愛い)」

美少女「はーい!」

男「(可愛い)」

係員「(可愛い)」

客「(可愛い)」

警備員「(可愛い)」

俺「(かわいい)」

<エイガヲミルトキハ……

美少女「……」ワクワク

男「……」

―10分後

<イケ、ピカチュウ!

美少女「……」ウキウキ

男「……」

―さらに30分後

<ケルディオー!

美少女「……」ハラハラ

男「……」

―そこからさらに40分後

<ウォォォ イケェェー!

美少女「……」ドキドキ

男「……」

―さらにさらに30分後

<アリガトウ……ミンナ……

美少女「……」ウルウル

男「……」


――映画終了。

男「面白い映画だったなぁ。やっぱ流石ポケモンというか、子供向けといっても大人も楽しめるよな」

美少女「は?何がだよ、全然面白くなかったし、ずっと寝てたし」

男「目赤いぞ」

美少女「えっ、は!?ちょ、ちょっと便所!」

男「声大きい」

客「(可愛い)」

美少女「オラ帰るぞ!」ウキウキ

男「あれ?もう帰るのか?」

美少女「当たり前だろ!ケルディオフォルムチェンジさせんだよ!」

男「パフェとか食べないのか」

美少女「えっ」

男「よし、帰ろう帰ろう」

美少女「待てハゲ」

男「……食べたいのか」

美少女「別に」

男「土下座するなら」

美少女「するかボケ」

男「じゃあせめて『お願いします』って言ってみろ」

美少女「嫌だし」

男「なら帰る」

美少女「えっ」

美少女「……」ウルウル

男「もうその手には乗らんぞ!(罪悪感で胸が締め付けられる!!)」

美少女「……え、あ、う」

男「(ああああああああ痛い胸が痛い痛い!」

美少女「……お、おね」

男「(えっ)」

美少女「おね……がい、しま、す……」

男「……」プッツン

美少女「え、何の音」

男「さあ行こうぜえええええええええええ!!!」

美少女「!?」

男「何でも買ってやる!何がいい!?全部!?」

美少女「えっ、ちょ、意味が……」

男「PIYAAAAAAAAAAAAAA!」

美少女「(こ、壊れちゃったよ……どうしよう……)」

美少女「~♪」ホクホク

男「(なんでだろう、途中からの記憶がない)」

美少女「~♪」ウキウキ

男「ま、楽しそうだからいっか」

美少女「はぁ!?冗談じゃねぇし!!全く楽しくねぇし死ね!」

男「じゃあ二度と行かない」

美少女「えっ」

男「あとこのパターンは俺の全敗が決定してるからもういい」

美少女「は?」

男「仕方ねぇな今回だけだぞ」

美少女「意味がわからん」

男「次はどこ行きたい?」

美少女「えっ、連れてってくれんの」

男「可能な範囲ならな」

美少女「……っは!ど、どこも行きたくねぇし死ねハゲ!」

男「すごいムリしてるな」

美少女「してねぇし」

男「嫌ならずっと家で過ごすってのも」

美少女「……」

男「……(あれ?いつもと反応が違うな)」

美少女「(……別にいいかなぁ、それも)」

男「えっと、おーい?」

美少女「なんだよカス」

男「冗談だよ、連れてってやるって」

美少女「あ、そう」

男「(あ、あれ……本気で別にいいのか?)」

美少女「なにわけわかんねぇ顔してんだよ眉毛抜くぞ」

男「いや俺からすればお前の方が……」

美少女「は?死ねよ」

男「……(わけわからん)」

男「ただいまー」

美少女「誰もいねぇだろハゲ死ねよ」

男「お前がおかえりって言ってくれれば」

美少女「えっ」

男「まぁそんな事言うはず」

美少女「お、おか……」

男「えっ」

美少女「言わねぇよ!じじ冗談だよ本気にすんなハゲ死ね!!!」

男「だ、だよな……びっくりした」

美少女「……っち、死ねよハゲ」

男「いつか言ってほしいけどな」

美少女「えっ」

男「え?」

美少女「死ね」

男「なんで!?」

男「あ、そろそろ時間か、ちょうどいいな」

美少女「あ」

ピンポーン

男「はいはい」

ガチャ

美少女母「すみません、もしかしてウチの子が……」

美少女「おかえり、お母さん」

美少女母「やっぱり!いつもすみませんねぇ」

男「いえいえ、どうせヒマですから」

美少女母「ありがとうございます」

美少女「いつもありがとうございます」

男「いえいえ」

美少女母「よーし帰るよ。今日はハンバーグだよ」

美少女「わーい!」

ガチャン……

男「……母の前では、年相応の、可愛らしい女の子のハズなんだがな」

男「さって、バイトの支度でもするかね」

ガサゴソ


――――


美少女母「今日も楽しかった?」

美少女「うん!まずオセロやってチェスやって人生ゲームやってマリオカートやってね……」

美少女母「そんなに!?」

美少女「あと将棋とモノポリーと囲碁と」

美少女母「これは本当に今度何か持っていかないと……」

後輩「というわけで、明日代わってもらえませんか?」

男「……むーん、流石にお祭りじゃ仕方ないな。楽しんでこい」

後輩「ザッス!アザッス!」

男「……あ、お前明日って昼のシフトだっけ?」

後輩「そうですけど?」

男「そっか……」

後輩「どうかしましたか?」

男「ん?いや別に」

後輩「このご恩は忘れません!」

男「仕事早くしてくれたら何も言わないよ」

後輩「が、頑張りますっす!」

美少女「ふふ……」

美少女「明日は何して遊ぼうかな」

美少女「今日は対戦ばっかりだったから、たまには協力してあげてもいいかな?」

美少女「ケルディオとか……ついにかくごのすがたになったし」

美少女「見せたらあいつ、きっとびっくりするな」

美少女「あいつが腰抜かしたら超笑ってやろ」

美少女「ふふ……へへ……」



美少女母「(最近娘の部屋から話声が聞こえる……)」

prrrr

美少女母「ん?こんな時間に誰かしら?」

ガチャ

美少女母「もしもし?」

男『もしもし、夜分遅くすみません』

美少女母「ああ、どうも!どうかなされました?」

男『ええ、実はですね……』

ピピピピピ!  ピピピピピ!

ミーンミンミンミン

美少女「ふあ……」

美少女「もうお昼かぁ」

美少女「ちょっと寝過ぎたかな?」

美少女「あ、あいつん家に急にいってやろ!」

美少女「それで、アイツのお昼ご飯かっぱらってやるんだ!」

美少女「……」 ベタァ

美少女「そ、その前にシャワー浴びようかな。すごい寝汗……」

このスレハゲおおいな

なんかこのスレ毛がいっぱい落ちてる・・・

美少女「……ど、どうかな?変じゃないかな?」

美少女「ちょ、ちょっとくらいおめかししても、バレないよね」

美少女「あ、あんな鈍感野郎が……気づくわけないよね」

美少女「大丈夫、大丈夫……」ゴクリ

美少女「よーし、出発!」

ガチャ

バタム

美少女「といってもお隣なんだけど」

ピンポーン

美少女「……」

美少女「……あれ?」

美少女「寝てるのかな」

ピンポーン

ピンポーン

ざわ・・・

美少女「……電話かけたら起きるかな?」

ガチャ

バタン

ピッピッピ

プルルルル……

美少女「……」

美少女「……」

タダイマ ルスニシテオリマス
デンワノカタハ、ピーットイウ……

美少女「もうあのハゲ、どんだけ目覚め悪いんだよ!」

グー

美少女「……おなかすいた」

美少女「リビングになにかあるかな」

テクテク

俺「お隣さんなら引っ越しましたよ」

美少女「……あ、1000円みっけ」

美少女「お昼代ってことかぁ」

美少女「置手紙までわざわざ。全く、お母さんったら過保護なんだから……」


1000円おいておきます お昼は何か買って食べてね

あと、お隣さんは今日急にお昼のアルバイトが入ったそうで、今日は夕方までいないそうです。


美少女「……えっ?」

美少女「……あ、そうなんだ」

美少女「……ふーん」

美少女「……まぁ、アイツだって人間だし」

美少女「そりゃあ、いないことくらいあるよね」

美少女「……うん」

美少女「……いつもみたいに、一人で遊べばいいだけだし」

美少女「1000円あるから、お菓子だって買い放題だし……」

美少女「別に、何も……」

美少女「……」

美少女「……」

美少女「……」

>>98
>美少女「1000円あるから、お菓子だって買い放題だし……」


まだまだ小娘だな

美少女「……」カチカチ

美少女「……」カチカチ

美少女「……」カチカチ

美少女「……あっ!」

美少女「すごい!色違いだ!おいハゲ!いろち……」

美少女「……あ」

美少女「……今日、いないんだった」

美少女「……」カチカチ

美少女「……」

パタン

美少女「……飽きちゃった」

美少女「こんなにつまんなかったかな、ゲーム」

美少女「……」

――――――

美少女『あ、それなし!今のなし!』

男『なしってなんだなしって』

美少女『えー、だって、私負けちゃうじゃん』

男『負けず嫌いだなぁ、ほれ』

美少女『わーい!ぼっこぼこにしてやる!』

――――――

美少女『赤甲羅禁止!』

男『ええ!?主力だぞ!』

美少女『禁止ったら禁止!』

男『仕方ないなぁ』

美少女『やった!かんぷなきまでにたたきのめしてやる!』

男『どこで覚えたそんな言葉』

――――――

美少女『のど乾いた』

男『ジュースあるぞ』

美少女『わーい!』

――――――

美少女『おなかすいたー』

男『大福やるから大人しくしてろ』

美少女『わーい!』

――――――

美少女『ねーむーい……』

男『そろそろ帰るか?』

美少女『帰らない!』

男『あ、そうか?』

美少女『……かえら、な……』コックリ コックリ

男『……寝てる』

美少女『……っあ、ね、ねてらい!』

男『いや、今完全に寝てたぞ、流石に帰るか?』

美少女『いーやーだーー!!』

男『そこまでか!?じゃあ仕方ないな……うちでちょっとだけ寝るか?』

美少女『え、いいの』

男『今回だけだぞ』

美少女『寝る!』

男『布団敷いてあるから、奥の部屋で』

美少女『……」

ギュ

男『ん?』

美少女『行くぞハゲ』

男『……一緒に寝ろってか?』

美少女『そうだよ!早くしろハゲ!』

男『一人じゃねられないなんて、まだまだ子供だな』

美少女『……はぁ違うしボケ!!一人で寝れるに決まってんだろカス死ね!!』

男『俺なんでこんなに怒られてんの!?』

――――

カツンッ

美少女「……あ」

美少女「……寝ちゃってた」

美少女「……そうだよ」

美少女「あんな奴……」

美少女「一日くらい……いなくたって」

美少女「……いなく、たって」ポロポロ

美少女「……ふぇ、えぐっ」

美少女「やっ、ぱり……寂しい、よぉ」

美少女「なんで、なんでいないのぉ……?」

美少女「あいつと、あいつと遊ぶだけで、いいのに……」

美少女「なんで……なんで……?」

美少女母「……ということらしいですが」

男「すみませんね、これからはなるべく昼は予定入れないようにします」

美少女母「ありがとうございます」


美少女「……は?」

美少女「……は? は?」


男「あ、おはよう。これ差し入れ」

美少女母「一緒に食べようと思ってたんだけどねぇ、寝てるから」

男「……あと流石に話しかけづらかったかな」


美少女「……は?」


美少女「……は?」

一緒に寝る(意味深)

美少女「ああああああああああーーー!!!」

バッターン!!

美少女母「だから部屋のドアはしっかり閉めなさい、っていつも言ってるんですけど、聞かないんですよあの子」

男「これからはちゃんと閉めるようになりますよ」

美少女母「ですね。じゃあ先にいただいちゃいましょうか」

男「ああ、どうぞ」

美少女母「すみませんねぇわざわざ」

男「いえいえ、いつも目の保養をさせてもらってるお礼です」

美少女母「手前味噌でなんですが、やっぱりあの子可愛いですもんね!」

男「え、あ、はい。そうですよね」

美少女母「ところで全く関係ない話なんですけど」

男「はい」

美少女母「私の旦那、他界する前52歳だったんですよ」

男「若くしてお亡くなりになられたんですね……」

美少女母「あ、いやそこじゃなくて」

母は一体何歳なんですかねぇ……

男「え?」

美少女母「当時私38歳だったんですよ。年の差婚でしたから」

男「へぇ、14歳差ですか。すごいですね」

美少女母「いえいえ。でも最近はその程度歳の差なんて呼ばないくらいメジャーになってきまして」

男「そうなんですか。確かに芸能人とかは歳の差とか気にしないイメージがありますね」

美少女母「ええ、ところでおいくつでしたっけ?」

男「ああ、今年で19になります。大学に入ったばかりなので」

美少女母「あらそうですか。お若いんですね」

男「いえいえ、もう高校の時のような精力的な活動はできなくなってきましたよ」

美少女母「いえいえ、十分ですよ。19歳だと9歳でも10コ下ですからね」

男「ん?」

美少女母「はい?」

男「あ、いえ」

美少女母「まぁ最近は年の差婚も増えてますしメジャーですし、一桁くらいの年の差だったら微塵も気になりませんよね」

男「そうですか?流石に8歳9歳差は」

美少女母「え?それは14歳差結婚をした私へのあてつけですか?」

男「とんでもない!」

美少女母「ですよね。全く関係ない話なんですけどうちの娘って、正直ワガママじゃありません?」

男「え?そうですか?」

美少女母「いつもいつも迷惑かけてると思うんです。もうあの子のはずっと好きにさせてきましたから自分さえよければ良いみたいな」

男「でも学校では友達も多く成績も優秀で……」

美少女母「対面は取り繕えと幼いころから教育してきましたから」

男「(何者だこの人……)」

美少女母「でもうちの子、ワガママで人見知りで自分勝手だから、将来結婚なんてできるんですかね……」

男「はは、大丈夫に決まってるじゃないですか、あんなに可愛いんですよ。彼氏の一人や二人くらい」

美少女母「見た目だけで逆に変な男に狙われるかもしれないじゃないですか!!」バン!!

男「ええっ!?そ、そんなことは」

美少女母「えっ、ないと言い切るおつもりですか?」

男「いやないこともないというか……」

美少女母「そこでですね」

美少女母「今、しっかりとあの子に異性との付き合い方というものを教えたいと思うのですよ」

男「いや、そんなもの歳とともに勝手に」

美少女母「あの子が変な大人に騙されて傷物にされてもいいって言うんですか!?」バン!!

男「えっいやそんなことは!!」

美少女母「そうですか。それは嬉しいですね」

男「(この人怖い)」

美少女母「ということは、引き受けてくれるということでよろしいですか?」

男「え?はい?何をですか?」

美少女母「かれ……指南役です」

男「指南役?」

美少女母「はい。正しい異性との付き合い方をレクチャーしてくれる男性ということです」

男「え?僕がですか?」

美少女母「もちろん」

男「……は?」

美少女母「あ、死んでも嫌ですか?それなら構いませんが……」

男「ええ!?死んでも嫌とか、そんなことは」

美少女母「ええ!引き受けてくれるんですか!ありがとうございます!」

男「あれっいつのまに、ていうか自分もあまり女性とお付き合いもしたことがなくて」

美少女母「なら、あの子に教えてもらえばいいじゃないですか」

男「えっ」

美少女母「お互いにいろんなことを一緒に経験して、その過程で学べばいいんですよ」

男「ああそうか……あれ?」

美少女母「こんな身近に引き受けてくれる男性がいて本当によかったです!
私もいつも働いていて、娘の事が気がかりだったんですけど……これからはお任せしますね!」

男「いやあのその、もしも、もしもですよ?娘さんとこう……何か間違いがあったりしたら」

美少女母「間違い?なんですかそれ」

男「えっ」

美少女母「もしかしてS○Xの事を言ってるなら、別に間違いではありませんよ。それも異性との付き合いの一環じゃないですか」

男「えっでも」

美少女母「まぁその時は責任を取ってもらうだけですし」

男「……あれ?」

美少女母「まぁ本日はありがとうございました。では明日も宜しくお願いしますね」

男「えっ、あ、はい」

ガチャ

バタン

美少女「……帰った?」

美少女母「帰ったわよ」

美少女「……お母さん」

美少女母「何?」

美少女「一つだけ言ってもいい?」

美少女母「なんでもどうぞ」

美少女「大好き、私お母さんの子どもでよかった」

美少女母「私もよ。こんな素敵な娘を持てて幸せだわ」

美少女「明日もお祭りあるんだよね」

美少女母「もちろんよ。王手は仕掛けたわ、あとは――」

美少女「わかってる。手持ちの駒を打つだけだよね?」


美少女母「……流石私の娘、立派に育ってくれてお母さん嬉しい」

美少女「ううん、お母さんのおかげ」

美少女母「さぁ、着付けの練習よ」

美少女「うん」



――――



男「……つまり、どういうことだってばよ?」

美少女母「本当にすみませんねぇ、この子がどうしてもお祭りに行きたいということだったんですが私ちょっと急用でどうしてもいけなくなってしまったんですよ。
無理なら構わないんですけどこの子がどうしても行きたいと言っているので一緒に行ってやってくれませんか」

男「え、あ、はい」

美少女「……」コクリ

美少女母「すみませんね私ではこれからすぐ行かないといけないので失礼しますゆっくり楽しんできなさいねおほほほほほ」

スタスタスタ

男「……嵐のようなお母さんだな」

美少女「だろ」

男「……てかずっと気になってたんだけど、なんでそんな喋り方なの?」

美少女「あ?悪いかよ」

男「いんや。それもひとつの個性だろ。でもお前、お母さんの前ですら使ってないよな?」

美少女「……そうだけど?何か文句でもあるのかよ」

男「……いいや、何か理由があるのかと思っただけだ」

美少女「……」

男「……ないなら」

美少女「ないわけ、ないだろ……」

男「……だよな、ごめん」

美少女「謝んなハゲ死ね」

男「生きる」

美少女「うぜぇ」

男「うざくない」

美少女「……」ピクッ

美少女「……」フルフル

美少女「……すぅ、はぁ」

男「……おい大丈夫か?顔青いぞ?」

美少女「っせぇな……ちょっとやなこと思い出しただけだよ死ね」

男「死なないって……どっかで休むか」

美少女「……うん」

男「……ちょっとそこのベンチで座るか」

美少女「……皆」

美少女「……皆、いうんだ、『いいこにしなさい』って」

美少女「皆、皆……」

男「……」

美少女「親父だってそうだった、『もっとおしとやかにしろ』とか、『汚い言葉を使うな』とか」

男「まぁ当然だろうな」

美少女「お母さんは……まだマシだった。『人前では使わないようにね』とだけ言ってくれた」

男「(俺って人前じゃないのか)」

美少女「お前は……」

男「ん?」

美少女「お前は……何も言わなかったよな」

男「そうだったっけか」

美少女「覚えてろよ死ね!!」

男「こわっ!?」

美少女「本当は嫌なんだよ、女の子らしい、ちゃんとした喋り方なんて」

男「……」

美少女「本当は汚い言葉をいっぱい使いたい、クラスメイトにだって、友達にだって死ねって言いたい」

美少女「でも皆私の事を怒るんだ」

男「……」

美少女「怒られて……そのうち、何もかも、なくなっちゃうって、お母さんが」

男「……なるほどなぁ」

美少女「でもお前は」

男「おう」

美少女「いなくならなかった」

男「(まぁそりゃ、そうそう引っ越しなんてできないしな)」

美少女「あんなにひどい事言ったのに、笑いながら話しかけてきてくれて」

男「ボロクソだったな」

美少女「ゲームとかで、私がひっくり返したり、電源抜いても怒らなくて……」

男「忍耐力大切」

美少女「いちいち茶々入れんなよカス黙って聞いてろハゲ死ね!!」

男「ええ!?お、おう」

美少女「だから、だからな!」

男「おう」

美少女「……そのアレだ」

男「……うん」

美少女「……」

男「……」

美少女「……察しろ死ね!殺すぞ!!」

男「何で!?」




チュッ



男「……ッ!?」

美少女「……ぷは」

美少女「……察せた?」

男「……ええと、うん?」

美少女「……察しろ死ね!!」

男「あ、はい!」

美少女「……」

ギュッ

男「……おう?」

美少女「き……」

男「き?」

美少女「今日は、このまま、ふ、ふたりで……おまつり」

男「……あ、はい」

美少女「オラ行くぞ!!ついてこい殺すぞ!」

男「いや言われなくても手ぇ握られてるからっていたいいたいいたい」


ズルズルズルズル……

美少女「ただいま!」

美少女母「お帰り、楽しかった?」

美少女「うん!」

美少女母「……あら?」

男「あ、どうも、お邪魔します」

美少女母「あらおかえりなさい。どうしました?」

男「(おかえり?)いや、この子が一言言いたいらしくて」

美少女「……」ドキドキ

美少女母「一言?あらあらうふふ……」

男「がんばれ」

美少女「うん」

美少女母「(孫の顔が思ったより早く見れそうで嬉しい)」

美少女「おいババァ!!」

美少女母「えっ?」

あ?(威圧)

美少女「死ねボケナス!!チビ!ナス!爪折るぞコラ!」

美少女母「……えっ?えっ?」

男「……もういいぞ」

美少女「……ふぅ!すっきり!」

美少女母「あの、これはどういう……」ウルウル

男「あああ違うんです!これはなんというか……本心というか」

美少女母「本心!?」ガーン!!

男「違います!誤解激しいです!」

美少女「いいよ」

男「お?」

美少女「お母さん」

美少女母「あ、ああいつものいとしいわが子に……」

美少女「さっきのは本音」

美少女母「ウワアアアアアア!!」ガクッ

男「お母さぁぁぁん!」

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ  母   ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
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    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ

美少女母「えっ?お義母さん?」

男「言ってません」

美少女「お前喋んな、私喋ってるだろが」

男「ごめん」

美少女「あのね、お母さん、さっきのは本音」

美少女母「……!……!」

美少女「だけど」

美少女母「……だけど?」

美少女「私を生んでくれたことも、こうやって育て来てくれたことも、全部全部、感謝してるし、
お母さんが大好きなのも、本当」

美少女母「……はい?つまり?」

男「……要は、こっちが素ってことなんです」

美少女母「……素?」

美少女「うん、死ねとかボケとか、普段は怒られるから使わない。
でもどうしても使いたくって使いたくってしょうがなかった」

美少女母「……」

美少女「本当はもっとわがまま言いたい、皆が泣くような言葉を使いたい。
でもちゃんと我慢してるの」

美少女母「……そうなの」

男「だから……」

美少女「お願い、お母さん。ちょっとだけ、ちょっとだけでいいの……」

美少女母「……」

美少女「私の……さ、こんなひどい悪口でも、許してくれないかな」

美少女母「……ばかねぇ」

美少女「馬鹿はテメェだろ!!」

男「おい今逆ギレするところじゃない!」

美少女「あっごめんなさい!」

美少女母「娘の言う事を否定する親がどこにいるもんですか」

美少女「……!(親父は否定したけど)」

男「(言うなよ!絶対言うなよ!!)」

美少女母「そりゃあ人様の前ではちゃんとしてほしい、それはもちろんよ?」

大阪に引っ越そう(提案)

>>169
なんや?

美少女「……」

美少女母「外に出たら、貴方は一人の『女の子』なの。口汚い言葉なんて、使わないほうがいいに決まってるわ」

美少女母「でもね」

美少女母「家の中では、私の可愛い『一人娘』なの」

美少女母「どんなワガママも、どんな悪口も」

美少女母「喜んで……とは言えないけど、ちゃんと受け止めることくらいできるわよ」

美少女「……ババァ」

男「(感動台無しだよ)」

美少女母「本当に、お父さんにそっくりねぇ」

美少女「え」

男「え」

>>170
なんやねん

>>172
やんのか?

なんなんや・・・

男「おい話が違うぞ」

美少女「私もだよ喋んなカス」

美少女母「あの人もね、本当はすごく口が悪くてワガママなの」

美少女「えー……?あの堅物が?」

美少女母「高校の頃はそれはそれは恐ろしいヤンキーだったわ」

男「(遺伝かよ)」

美少女「マジか……」

美少女母「でも一本筋は通ってるいい人だったわ。
お母さんとはぐれた私を、交番まで連れて行ってくれたもの」

男「(親父さんが当時18だとすると4歳か……)」

美少女「(お母さんもしかしてその頃から親父のことを……?)」

美少女母「でも、やっぱり社会に出てからはしっかりとした口調を強制されるようになってね。
あの人も大変だったみたい。いつも私に愚痴をこぼしてたもの」

男「(ちなみに親父さん23だとしても9歳です)」

美少女「(本当にどうやって出会ったのか気になる)」

美少女母「だからあなたも、その口調を使うことを止めろとは言わないわ。
でも、使う人を一人に決めて、その人の前だけでなら、使っていいわよ」

美少女「……」コクッ

男「……ん?」

美少女「お母さんにも、たまにつかっていい?」

美少女母「もちろんよ。親は一人にカウントしないわ。『家族』ってくくりでもカウントしないけど……
家族は増えた時は、家族だけにしなさいね」

美少女「わかった」

男「ん?」

美少女母「……さて!」

男「あれ?どうかしました?」

美少女母「いや私、これから高校の頃の有人と飲み会があるんです」

男「はぁ!?」

美少女母「オールするんで明日の朝まで帰ってきません」

美少女「えー!今日どうするんだよ!オイ!」

美少女母「え?お隣さんいるじゃない」

一人でお留守番でいいんじゃないんですかねぇ・・・(歯ぎしり)

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     〆⌒ヽ  ,r'〆⌒ヽ:;''t+   〆⌒ヽ    〆⌒ヽ  ┣¨ ┣¨;;::⌒
    r(´∀` )  'r、´∀`;::;;:y   (´∀` ∩ (´∀` )  +Y;::⌒┣¨;:::┣¨
  +  ヽ    つ ⊂⊂    )   (つ    j と    つ┣¨:;:⌒┣¨:;(:;⌒
      (⌒_ノ    〈 へ \   \ ヽr' ;;⌒⊂、_ノ    (;;:⌒┣¨┣¨
   +   し'ゝ ;;::⌒::: し'  (_)Y;::⌒ し丶 )≡≡ し' ┣¨ :;:┣¨:r;::⌒

美少女「あ、そっか」

男「おいそっかじゃないだろ」

美少女「うっせぇ黙れ喋んなカス殺すぞ」

男「……」

美少女母「じゃあ行ってきま~す♪布団はちゃんと敷いてあるから(一枚)
ちゃんと暖かくして寝るのよ!」

ガチャ

バタン

男「……えぇー」

美少女「さ、メシ食って寝ようぜ」

男「仕方ねぇな」

美少女「は?『ごちそうになりますありがとうございます』だろ?敬意が足りないやりなおし」

男「いやムリ、じゃあ帰るわ」

美少女「えっ」

男「その手には」

美少女「……」ウルウル ←しかも本当に目赤い

男「くっそおお!!ごちそうになりますありがとうございます!」

美少女「はいはい。召し上がれ♪」

男「お前が作ったわけじゃないだろ……」

美少女「うっせぇハゲ文句言うならなしな」

男「わかったわかった!」

美少女「~♪」

男「(本当に、楽しそうだな……)」

男は実際にハゲているのかどうなのか、そこが問題だ

>>190
お前みたいにツルッパゲではないだろ流石に

美少女「ごちそうさまでした!」

男「皿くらい洗えよ」

美少女「めんどい洗え」

男「ちっ仕方ねぇな」

美少女「……仕方ねぇな手伝ってやる」

男「なんだ、どういう風の吹き回しだ?」

美少女「……別に!!死ね!」

男「何でだ!?」

美少女「うっさい黙れ死ね!包丁で手首切るぞ!」

男「こわいわ!」

美少女「よーし寝……あ!!」

男「……ん?どした」

美少女「そこで待ってろ!!ぶっ殺すから!」

男「え!?待ってるけど殺さないで!」

タッタタタ……

タッタッタ……

美少女「みて!これ!色違い!!今日出たの!すげぇだろ敬え!」

男「えええ!?マジ!?すっげぇええええええええええ!!!」

美少女「……えへ!」

男「すげぇなぁ、野生産なんてめったにみれねぇぞ、大切にしろ」

美少女「あげてもいいけど」

男「え!?いやでも……うーん、いいよ!」

美少女「いらないのか?」

男「いいや、大切な思い出だ、とっときな」

美少女「思い出……」

>>193
うるせーハゲデブ

男「(俺かっこいい事いったな、これは褒められてもおかしくない」

美少女「ねぇハゲ」

男「ハゲじゃないぞ」

美少女「……ばーか!!」

男「は!?」

美少女「バーカ!バーカ!さっさと死ね!ボケ!」

男「なんだよ!なんだよー!」

美少女「うっせぇバーカ!ハゲ!死ね!!」

キャッキャ

男「……(なんて楽しそうに罵るんだよ、これ怒れない)」

美少女「おら!さっさと寝るぞハゲ!早く寝ないとホントにハゲるぞ!!」

男「ハゲねぇし!!ハゲてないし!!俺はこれからもずっとふさふさだし!」

美少女「うっせぇ!黙れハゲ!!」


チュッ

                                       終われ

     (  ´・ω) 続けろ
    γ/  γ⌒ヽ (´;ω;`)>>1  ウッ…
    / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ

    .l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
    {  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
    .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
        |    |   / //  /

今日凄い可愛い女の子に「うっさい黙れハゲぶっ殺すぞ」って言われて衝動にかられて書いただけなんだよ
これ以上何も考えてない

>>207
どういう状況だよ

>>207
いいから続けろハゲ

>>209
いや別に普通だよ
女の子とゲームしてて俺がトロかったら「早くしろ殺すぞ」
ミスったら「次ミスったら死刑な」
みたいな感じだっただけだ

むしろ凄く可愛いから口が多少悪くても許されてる感がある

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