カイジ「神に祈った時点で…負けだろうがっ…!」東條希「んー?」 (165)

カイジ「……」テクテク 

カイジ「ク、ククク…」

カイジ「また負けた…働いてないのにまた負けちまった…」

カイジ「ギャンブルに負けちまった…」

カイジ「ククク…クククク…ハハハハ ハハハ…」

カイジ「…はぁ」

カイジ「つまんねぇ…俺の人生…」

カイジ「ホント…つまんねぇ…」




~♪




カイジ「ん…?」

カイジ「何だ…この声は…」

カイジ「上からか…?聞こえてくるっ…」

-神社-

希「~♪」ザッザッ…


ビュウ…ビュウ…


希「おっと…もう落ち葉も少なくなってきたなぁ」

希「今年もお疲れさん。来年もよろしくやんな」

希「~♪」ザッザッ…




カイジ「…ハァ…ハァッ!」

カイジ「何だっ…!この階段っ…!長い…!長すぎるっ…!」

カイジ「こんなのっ…あってたまるかよっ…!」



カイジ「つ…着いたっ…!」ゼェゼェ

希「~♪」

カイジ「ここは…何だ…?」

カイジ「拝殿…社…鳥居…?」




カイジ「こ、ここはっ…!神社じゃねぇかっ…!」

希「ん?」

カイジ「何てことだっ…!俺も遂に焼きが回ったか…!」

カイジ「あろう事かっ…神社に来ちまうなんてっ…!」

カイジ「下らねぇ…階段登って損したっ…!帰ろう…」



希「…お客さん。ちょっと待って」

カイジ「ハァ…?」

希「すっごい汗かいとるよ?ここの階段キツかったんやないの?」

カイジ「あ…あぁ…その…」

カイジ(何だっ…この女っ…何故俺に話しかけたっ…!)

カイジ(やめてくれっ…!俺は他人と話すのが苦手なんだっ…!ほっといてくれっ…!)

希「ん~…そうだ」

希「ほいっ」パサッ

カイジ「ハァ…?」

希「ほら、そこに手水舎があるでしょ?」

希「そこでちょっと口濯いできたらどうやんな?きっと気持ちええで?」

カイジ「あ、あぁ…」

希「~♪」ザッ…ザッ…

カイジ(何だっ…この女っ…)

希「ん~?どうした~?」

カイジ「あぁいやっ…!何でもねぇ…!」

チョロチョロ…

カイジ「ここかっ…」

カイジ「どうするっ…俺作法なんて知らねぇぞっ…」

カイジ「知ったことかっ…そのまま洗ってやるっ…!」スッ

希「あぁそうやないよ」

カイジ「なっ…!」ガササッ

希「ほら、そこに清め方書いてあるやろ?」

希「この手順でしないと。ほかのお客さんに迷惑もかかるし、何よりご利益も薄れるで?」

カイジ「あ…あぁ…!分かったっ…!分かった…!」

希「……」ジーッ

カイジ(くそっ…!ここは言うとおりしておくかっ…!)バチャバチャ

カイジ「つめてぇっ…!キンッキンに冷えてやがるっ…!」

希「今は冬やもんね。仕方ないよ」

カイジ「も、もういいだろっ…十分綺麗になったっ…!」

希「うん、ええよ」

カイジ「くそっ…!」フキフキ

カイジ「……」

希「…?」

カイジ「あ、あの…これ…」

カイジ(くそっ…!何で喋れねぇんだっ…!返せばいいだけだろうがっ…!)

希「うん、ありがとう」

カイジ「お、おう…」

希「お客さん、どうしてここに来たのかな?お参りに来たって感じでもないし」

カイジ「い…いやっ…そのっ…!」

カイジ(どうするっ…!本当の事を言うかっ…?)

カイジ(綺麗な声が聞こえたっ…だからここまで登って来たっ…!)

カイジ(言える訳ねぇっ…!恥ずかしすぎるっ…!アホかっ…!俺はっ…!)

希「んー?」

カイジ「そ…それはっ…!あれだっ…!」

希「うん」

カイジ「こ…ここにっ…!お、お参りに来たんだっ…!」

希「この時期に?珍しい人やね」

カイジ「うるせぇっ…!いいだろうがっ…!」

チャリン、カランカラン…


カイジ「……」パンッ

カイジ(何やってんだ…俺…?)

カイジ(パチンコに負けて…気でも狂ったのかっ…?)

カイジ(祈ったらっ…負けだろうがっ…!神にっ…!)

カイジ(いや…もう負けてるのかっ…パチンコにっ…)

カイジ「はぁ…」




カイジ「……」テクテク

希「終わった?」

カイジ「わぁっ…!?」

希「おっと。びっくりしたなーもう」

カイジ「こっちのセリフだっ…!いきなり話かけるなっ…!」」

希「ごめんなさい。そんなに驚くとは思ってなかったんよ」

カイジ「あ、あぁ…」

希「でもお参り来てくれてありがとう♪」

カイジ「お、おう…」

カイジ(この女っ…何なんだっ…!ここの巫女さんかっ…!)

カイジ「じゃ、じゃあ…」

希「またいらしてなー」

カイジ「……」テクテク



~♪



カイジ「なっ…!」

希「~♪」





カイジ「アイツだったのかっ…!」

カイジ「……」

カイジ「帰ろう…」

-ある日-


カイジ「くそっ…!クソッ…!」

カイジ「どうするっ…!返すどころかっ…落ちちまったっ…!底にっ…!」

カイジ「600万っ…!無理だっ…!返せるわけがねぇっ…!」

カイジ「地道に働いてっ…約40年っ…!無理だっ…コツコツなんてっ…ありえねぇっ…!」

カイジ「くそっ…!遠藤の言うとおりっ…乗るしかないのかっ…!次の賭けにっ…!」



~♪



カイジ「…はっ!?」

カイジ「またっ…来てしまったっ…ここにっ…」

カイジ「ゼェッ…ゼェッ…!」

カイジ「何やってるんだっ…!俺はっ…!意味ないだろっ…!こんなところにっ…!」

カイジ「クソッ…!やっぱり狂ったかっ…!俺はっ…!」



希「~♪」フキフキ


カイジ「やっぱりっ…!いやがったっ…!アイツ…!」

カイジ「…下らねぇ…帰るっ…」

希「あ、また来てくれたんやね」

カイジ「」

希「ふふっ、お客さん、びっくりしすぎ」

希「またお参りに来たの?」

カイジ「あ…?ああっ…」

希「そっか、どうもおおきに♪」

チャリン カランカラン


カイジ「……」パンッ

カイジ(何やってるんだ…?俺は…。金がないのにっ…)

カイジ「よしっ…!今度こそっ…!帰るぞっ…!」ジャリ

希「なーなー」

カイジ「うわぁ!」ガササッ!!

希「お客さん、今日もお参りしに来ただけ?」

カイジ「はぁ…?」

希「うちの神社に時間開けないで二回もお参り来るし、しかもこの時期に」

希「お客さん、相当切羽詰っとるって感じやんな」

カイジ「…うるせぇっ。関係ないだろっ…アンタにはっ…」

希「そうやね」

希「そこで相談なんやけど…」

カイジ「…?」

希「ほら、こっちこっち」

希「はいっ」

カイジ「何だ…これ…」

希「んー?お守りやけど」

カイジ「はぁ…」

希「お客さん、苦渋の選択に苛まれてるんやない?」

カイジ「なっ…!どうしてっ…!何故分かるっ・・・!」

希「そんな苦虫噛んだような顔しとったら誰でも分かるよ?」クスッ

カイジ「うっ・・・」カァァ

希「ほら、好きなの選んで?きっといいことあると思うよ?」

カイジ「いや、俺は・・・」

希「んー?」






カイジ「……」

カイジ「じゃあ…これっ…金運上昇っ…」

希「はい、320円」

カイジ「クソッ…商売上手めっ…!」チャリン

希「おおきに♪あっそうだ」

カイジ「何だっ…!まだ何か買わせる気かっ…!」

希「ううん。これはサービスやんな」

カイジ「は…?」

希「行くで~?」



希「うぬぬぬぬ~」グッ

希「希パワー、たーっぷり注入♪」

希「はーい、プシュ☆」



カイジ「……」

希「うんっ、これでええよ」

カイジ(ダメだっ…!こいつっ…!正気の沙汰とは思えない……!)

希「はいっ。これで貴方の金運も大幅にアップしたよ」

カイジ「ふんっ…信じれるか…そんな小細工…」

希「信じるものは救われるんよ?」

希「お参りも、お守りも、信じることで初めてご利益が出てくるんよ」

希「それが、神様って言うもんやんな」

カイジ「……」

カイジ「まぁ…礼は言っておく…ありがとう」

希「貴女に幸あれ♪」ニコッ

カイジ「……」ザッ










カイジ「……」テクテク

カイジ「やってやるっ…!もう一度っ…!もう一度だっ…!」

-またある日-


カイジ「ハァ…ハァ…!」ザッザッザ

カイジ「ここまでくればっ…!大丈夫だろうっ…!」

カイジ「畜生っ…!何でっ…!何でこんな事にっ…!」

カイジ「馬鹿だ俺はっ…!あんなっ…!あんな大事な局面でっ…!」

カイジ「止めちまったっ…!考えるのをっ…!祈っちまったっ…!神をっ…!」

カイジ「祈ったらっ…!終わりだろうがっ…!神にっ…!」

カイジ「クソっ…!どうするっ…!どうすりゃいいっ…!」

カイジ「…ん?」ピタッ







カイジ「何なんだっ…!コイツはっ…!何でそうなるんだっ…!」

カイジ「来たくないだろっ…!一番っ…!ここにはっ…!神社にはっ…!」

絵里「はいっワンツー!ワンツ-!」

穂乃果「はっ!…はっ!」

海未「穂乃果!ちょっと遅れています!ことり!そこはもっと控えて!」

花陽「はぁ…はぁっ…!」

真姫「こ…ここ…高低差があって…きつい…」

にこ「ちょっと…!整地ぐらいしときなさいよ…!」

希「そんな事言ったって、ここ神社やからね。自然のままが一番ええんよ」





カイジ「何だっ…?あれ…」

希「…あれ?」

カイジ「がっ…!」

カイジ(まずいっ…!目が合ったっ…!)




希「……」

希「えりち、うち少し抜けるね?」

絵里「え?どうして?」

希「うん、ちょっとね」

絵里「…?」







カイジ「取り込み中か…今のうちに逃げるぞっ…!」ザッ

希「こんにちわ。久しぶりやんな」

カイジ(が…駄目っ…!逃れられないっ…!コイツ…!なんて速さだっ…!)

希「どう?あれから調子は?うちのお守り効いてる?」

カイジ「あぁっ…!お陰様でなっ…!」

希「んー?」ジーッ

カイジ「何だっ…!何なんだお前はっ…!」

希「ううん。貴方、何かに追われてる?」

カイジ「は…?」

希「どれどれ…」シュッシュ

カイジ(何だ…コイツ…いきなりカードを出したぞ…)







希「んー間違いない」

希「貴方はこれから、大変な目に遭う」

カイジ「…はぁ?」

希「カードがうちにそう告げとるんよ」

カイジ「はっ…!なんだそれっ…!馬鹿馬鹿しい…!」

希「む、信用しとらんね?」

カイジ「当たり前だっ…!信用できるかよ…!根拠もなしにっ…!」

希「確かに、根拠はうちも分からんね」

カイジ「ほら見ろっ…!そうやってそれっぽい事を言って…!」





希「でも、貴方には思い当たる節はあるんやないかな?」

カイジ「……」

希「…何があったか、話してみない?」

カイジ「言えるかよっ…!こんなっ…赤の他人にっ…!」

希「そうやなぁ。うちらは赤の他人やんなぁ」

希「赤の他人だからこそ、話ができるって事もあるんやない?」

カイジ「……」

希「えへっ」ニコッ

-そして-


カイジ「……」

カイジ「これで…話は終わりだ…」

希「ふむふむ」

希「貴方、相当色々やらかしたんやんな」

カイジ「もういいだろっ…!今聞いたことは全部忘れろ…!」ザッ

カイジ「じゃないとっ…お前も狙われるぞっ…!あいつらにっ…!」

希「……」

カイジ「それと…もう俺には…関わるな」

カイジ「こんなクズにっ…アンタが情けをかける必要なんて無ぇ…」

希「…うん。分かった」

カイジ「…じゃあな。…絶対この事は誰にも話すなよっ…」

希「あ、ちょっと待って」

カイジ「何だっ…俺はもう時間がないんだ…!ここから逃げないとアンタにも迷惑がっ…!」

希「ううん、最後にひとつだけやらせて」

カイジ「何だよ…まだ何かあるのかよっ…」

希「まず、後ろを向きます」

カイジ「…?」クルッ

希「そして、目をつぶります」

カイジ(何だっ…?この女…?やっぱり気でも狂ってるのか…?)

希「そのままそのまま…」




カイジ「おいっ…!もういい加減にっ…!」

希「希パワー。たーっぷり注入♪」

希「はーいっ。プシュ!」



ブスっ!!

カイジ「がァ・・・!?」


カイジ!困惑!
何が起こったのか分からない!

自分は言われた通りにした・・・そして痺れを切らして逃げようとした・・・
だが!その瞬間!激痛!圧倒的激痛!

主に腹部!否!尻部!


希「ふふっ♪もう一回!はーいぶしゅ☆」ブスッ

カイジ「あがぁっ・・・!がっ・・・!」



カイジ!あろう事か!女子高生に浣腸をされる!
鍛えられた指!フォーム!スピード!その全てが重なり!今!カイジの尻に!

希パワー、注入!

注入!

ちゅうにゅうううっ!!!

カイジ「あ…が…なっ・・・!」ピクピク

希「あははっ。お客さん、大丈夫?」フキフキ

カイジ「な…何しやがるっ…!正気かっ…!貴様っ…!」グニャァ

希「うん。うちは至って正気です」

カイジ「ありえねぇ…!こんなっ…!こんな事っ…!何がしたいっ…!お前っ…!」ボロボロ

希「んーはっきりとは言い切れんけど…」








希「うち、貴方はきっと変に色んなもの背負いすぎやと思うんよ」

カイジ「…は?」

希「確かに、借金はいかんとは思うけど…」

希「でも、話を聞いてると…貴方、自分の為だけに借金したんやないやろ?」

カイジ「ふざけるなっ…!お前っ…!何も話聞いてなかったのよっ…!」

希「んー?全部聞いてたよ?」

希「でも、肝心な借金した理由とか、誰にどんな理由で借金を背負わされたなんて事は詳しく言ってないよね?」

カイジ「当たり前だっ…!そんな事っ…!言えるわけないだろうがっ…!」

希「それは何で?」

カイジ「考えろっ…!そんな事知ったらっ…!アンタを巻き込んじまうっ…!」

カイジ「そんな事できっこないっ…!見ず知らずのっ…!しかも女の子っ…!」

希「うん。それ」

カイジ「はぁ…?」

希「貴方は、見ず知らずのうちの事まで心配してくれてる」

希「普通そんなに大金の借金したら、そんなに気を遣う程余裕はないと思う」

希「でも、貴方はそれができてる」

希「これはどうして?」

カイジ「はぁ…?何言ってるんだ…?お前…?」

カイジ「当たり前だろっ…!人としてっ…!人間としてっ…!」

カイジ「これはっ…!俺だけの問題だっ…!アンタには関係ねぇ…!」

カイジ「それにっ…!俺は背負わなければならないっ…!消えていった…!落ちていった仲間の無念をっ…!」

カイジ「アイツも…!おっちゃんも…!他のみんなもっ…!俺に全部託したっ…!」

カイジ「でもっ…!俺は負けたっ…!ダメだったんだっ…!これはっ…!俺の責任だっ…!」

カイジ「俺はっ…!みんなの借りをっ…!返さなきゃいけないっ…!」

カイジ「そしてこれからもっ…!アイツ等にやられた奴らにはっ…!全力で助けるっ…!」

カイジ「それが絆だっ…!仲間だっ…!人間だっ…!」






カイジ「ハァ…ハァッ…!」

希「……」

カイジ「だか…アンタはまだ関係ない」

カイジ「俺を無視して…もう関わらなければ…巻き込まれることはない…」

希「…貴方は、とっても優しい人なんやね」

カイジ「なっ…!何言ってやがるっ…!俺はっ…!」

希「うん。そこまで言われたらうちも自分が大事やから、貴方に深く入り込もうなんて言わんよ?」

カイジ「そうだっ…!それでいいっ…!俺の事はっ…!」

希「でも、神様はあなたのこと。見捨てないと思うよ?」

カイジ「は…?」

希「神様はみんなに平等。どんな人にも、公平に見てくれる」

希「うちはここの巫女さんやから、ちゃんと神様に言うておくね」

希「貴方にいい事がありますようにって…」






カイジ「……」

希「どう?神様に祈ることぐらい、させてくれてもええんやない?」

カイジ「ふんっ…好きにしろっ…!」

希「うん。おおきに♪」

カイジ「でも待てよ…?アンタ…何で俺に浣腸したんだ…?」

希「あっ、まだ名前言ってなかったやんな。うちの名前は東條希。貴方は?」

カイジ「聞けっ…!俺の話っ…!何でお前はっ…!」

希「んー?」ジーッ

カイジ「……い、伊藤…開示」

希「ふーん。ええ名前やんなぁ」

カイジ「だから聞けっ…!何でお前はっ…!」

希「希でええよ?」

カイジ「うっ…!」

希「……」ニコニコ

カイジ「くそっ…!もういいっ…!」

カイジ「ほらっ…もう戻れよっ…アンタにもっ…」

希「のーぞーみ」

カイジ「…の、希…ちゃん、にも…仲間がいるだろうがっ…!」

希「うふっ。開示さんがちゃんって、何か変な感じやんな」クスクス

カイジ「お、お前が言わせたんだろうがっ…!」

希「んー?うちはちゃんって付けてなんて言ってないよ?」

カイジ「あっ…ああっ…!」グニャァ

希「あははっ!開示さんおもしろーい」

カイジ「うぅっ…!言い負かされたっ…!女子高生にっ…!」

希「んー?うち、高校なんて一回も行ってないけど?何で分かったの?」

カイジ「そ、それはあ…アレだっ…!そのっ…」

希「……」ジーッ

カイジ「す…スタッ…たいっ…体格でっ…」アセアセ

希「いやーんっ開示さんえっろーい♪」

開示「うっ…うるせぇ…!見た目だっ…!見た目っ…!」

いや、体格で判断したら中年のおばさんだろーが

>>64
おいちょっとお前ツラ貸せやちんこもぎ取るぞ

穂乃果「…希ちゃんが遅いからちょっと様子を見に来て見たら」

にこ「知らない男に浣腸して楽しそうに喋ってるわね」

凛「どんな関係か全然分かんないにゃー」

絵里「希っ…!駄目っ…!貴女はっ…!男にっ…!汚されちゃ…!終わりでしょうがっ…!」

海未「…えっと、何故私もここにいなければいけないのでしょうか?」

ことり「うーん、その場の雰囲気。かな?」






希「…うん。そろそろうちも行かんとね」

カイジ「あぁ…言っておくがっ…」

希「うん。この事は誰にも言わない」

希「それに…今日の事は聞かなかったことにする」

カイジ「絶対だっ…!絶対だぞっ…!」

希「うち、そんな信用ない?」

カイジ「そういう訳じゃねぇ…!俺はアンタの事を思ってっ…!」

希「希」

カイジ「うっ…!」

希「…じゃあ、はいっ」

カイジ「…?何だっ…?指を差し出して…?」

希「指きりげんまん、うちが嘘ついたらハリセンボン」

カイジ「あ、あぁ…」ギュ

希「はい切った♪」

カイジ(嘘ついたら…洒落にならねぇよ…ホントに…)ハァッ…

希「随分時間使っちゃった。そろそろえりちに怒られそうやんな」

希「開示さん。ほなー」タッタッタ

カイジ「…おいっ!」

希「んー?」

カイジ「あ…その…」

カイジ「話っ…聞いてくれて…サンキューな…」

希「…ふふっ」

希「貴方に幸あれっ♪」バーンッ

カイジ「……」








カイジ「決めたっ…!もう逃げないっ…!何でもやってやるっ…!ジャンケンでもっ…!カードでもっ…!」

-そのまたある日-


カイジ「…くそっ!どうすりゃいいっ…!」

カイジ「あの地獄を抜けることは出来たっ…!だがっ…!それだけっ…!」

カイジ「坂崎のおっちゃんもっ…!このままじゃ…!地下行きっ…!地獄へ直行っ…!」

カイジ「考えろっ…!あの悪魔をっ…!沼の必勝法っ…!」

カイジ「必ずあるはずだっ…!何かっ…!決定的な…!抜け穴っ…!」






~♪





カイジ「……」

カイジ「ここも…久しぶりだな…」

ガサガサ


カイジ「……」



希「~♪」ザッザッ



カイジ「…くそっ、何をしてるんだ俺は…!」

カイジ「もうここには来ないっ…!そう決めたじゃねぇかっ…!」

カイジ「今はまずいっ…もし帝愛の黒服が何処かで監視してやがったらっ…あの子もっ…」

希「んー?あの子ってうちの事?」

カイジ「ひいぃっ!?」ガササッ!!

希「おっと、びっくりしたなぁ」

カイジ「お、お前っ…!何処から湧いてきたっ…!」

希「んー?うちは掃除してただけやけど?」

カイジ「あぁ…ありえねぇっ…!さっきまでっ…!あっちにいたっ…!」

希「うちはスピリチュアルやからね♪」

希「それより、開示さん久しぶりやんなぁ。うち、ずっと心配しとったんよ?」

カイジ「あ、ああっ…分かった、分かったから…」

カイジ「とにかく…今はマズイんだよっ…離れてくれっ…」

希「んー。でもうちの神社の森に男が潜んどるっていうのもマズイと思うよ?」

カイジ「わ、分かってるっ…!だから消えるっ…!消えるからっ…!」

希「…心配せんでも、今はここの周りには不審者はおらんよ?」

カイジ「な…なんでそんな事が分かるっ…!」

希「カードがうちにそう告げとるんよ」

カイジ「…はぁ~っ」ストンッ

希「んー?どうしたー?」

カイジ「いや…お前と話すと…考えるのが…馬鹿らしく思えて…」

希「うんうん。しばらくはそうしてゆっくりしとき♪」

カイジ「……」

希「どう?うちのお祈りの効果?」

カイジ「は…?」

希「うち、開示さんにいいことがあるようにって、ずっとお祈りしてたんよ?」

カイジ「お、お前っ…!」

希「……」ニコニコ

カイジ「…ま、毎日?」

希「うん。毎日」

カイジ「そ、そっか…ありがてぇ…ありがてぇよ」

希「うふふっ」

カイジ「…まぁ、あれから…色々…あったが…」

カイジ「一旦は…落ち着いた…」

希「そっか、それはよかったね」

カイジ「あぁ…だがっ…まだ俺にはやる事があるっ…」

カイジ「それを成し遂げないとっ…また地獄行きだっ…!」

希「…そっか。まだ途中なんやね」

カイジ「すまねぇ…あんまり時間がないんだっ…」

カイジ「早く見つけないとっ…あの悪魔を倒す方法っ…!」

希「ちょっとまってて」

カイジ「ん…?」

希「えっと…どこやったかなぁ~あ、あった」ポチポチ

希「はいっ。うちは開示さんがいない時。こんな事をしてました」

カイジ「何だっ…?これっ…?」

希「いいからちょっと見てみ」

カイジ「あ、あぁ…」

カーベーハーハイハハイ!!コワセールモーノサー!!


カイジ「…これは」

希「うち、高校ではスクールアイドルやってるの」

希「どう?みんな可愛い子ばっかりでしょ?」

カイジ「あ、あぁ…」

カイジ(確かに…ここに映ってる全員…レベルが高いっ…)

カイジ(だがっ…!それよりもっ…!)




希『楽しーよでーもノーブラン』ポヨンッ



カイジ(揺れてやがるっ…!なんだこれはっ…!なんだこれはっ…!)

カイジ(ありえねぇ…!この大きさっ…!この動きっ…!)グニャア

カイジ(何がノーブランドだっ…!ノーブラの間違いじゃねぇかっ…!)

希「んー?何だか目が血走ってるような気がするで?」

カイジ「へあっ…!いきなりなんだっ…!」

希「あっ…もしかしてうちの胸に見とれてた?」

カイジ「あ、ああっ…!ああああっ…!」


カイジ!あっさりとバレる!
何日もの地下生活によって蓋をされていた禁欲!
それが目の前の揺れる狂気によって目覚めさせられる!

圧倒的バスト!カイジ!為すすべもなく見惚れる!
変態!ただの変態!

カイジ!変態ぃぃぃ!



カイジ「あ、ぁぁぁっ!わ、悪気はなかったっ…!なかったんだっ…!」

希「うんうん。正直でよろしい♪」

カイジ「くそっ…!なんでっ…!こんなにもっ…!調子が狂うんだっ…!」

希「うちは正直な人は救われると思っとるよ?」

カイジ「だっ…だからなんだっ…!見るなっ…!おぉ俺を見るなっ…!」

希「あっ、今もう一回揺れたで?」

カイジ「なにっ…!?」バッ

希「ふふっ。うーそっ」

カイジ「があっ…!」

希「さっきは生身のうちの胸が揺れたんやんな。見れなくて残念残念」

カイジ「ひ…ひでぇっ…!こんなのっ…!こんなのっ…!あんまりだっ…!」ボロボロ








カイジ「…ん?待てよ…?」

希「んー?どうしたー?」

カイジ「揺れ…揺れる…」

カイジ「…はっ!!」

圧倒的閃き!
カイジ!希の揺れる乳房に何か閃く!


カイジ「あそこは地盤が緩い…地震か何かで揺れたら…すぐに傾いちまう…」

カイジ「そして…それが原因で、事務所に投げた玉が転がっていったのを…俺は見たっ…」

カイジ「あまり確証はなかったが…間違いない…あのビルはちょっと揺らしてやるだけで…傾くっ…!」

カイジ「その傾きはっ…!故意に起こせるっ…!」




希「?」

カイジ「出来たっ…!まずは一歩っ…!前進したっ…!」

カイジ「いけるっ…!倒せるっ…!あの悪魔をっ…!沼をっ…!」

希「…ふふっ、何か閃いたみたいやんな」

カイジ「あぁっ…!すまないっ…!アンタのおかげだっ…!」

希「うちのおかげなら、せめて名前で呼んでくれてもええんやない?」

カイジ「あっ…すまないっ…えっと…の、希っ…」

希「どういたしまして♪うちの胸なら何時でも貸すよ?」

希「でもお触りは厳禁やんな。うちはそんな安い女やないで?」

カイジ「当たり前だろっ…!しねぇよっ…!そんな事っ…!」

希「うんっ。…でも、あんまり気を張ったらいかんよ?」

希「時にはこうやって…頭を冷やして見ることも大事」

カイジ「あぁっ…!分かってるっ…!」

カイジ「すぐにおっちゃんに知らせないと…!あの人今家にいるのかっ…?」

カイジ「じゃあなっ…!今度っ…!お礼をするっ…!」ガサッ

希「ふふっ。期待してもええ?」

カイジ「ああっ…!待ってろっ…!この神社のお守りっ…!全部買ってやるっ…!」

希「大きいか小さいか分からない規模やんなぁ。クスッ」

カイジ「言うなっ…!じゃあなっ…!」ダッダッダッダッダ

希「ほなー」




カイジ「倒すっ…!そして助けるっ…!みんなを…!仲間をっ…!」

-それからどうしたまたある日-



カイジ「…はぁ」トボトボ

カイジ「沼は攻略した…45組のみんなも…石田のおっちゃんの息子も助けた…」

カイジ「でもっ…!遠藤っ…!あいつのっ…!あいつのせいでっ…!」

カイジ「畜生っ…!どうしてっ…!酷いっ…!こんな仕打ちっ…!」

カイジ「坂崎のおっちゃんも…!そろそろ激おこっ…!美心もっ…!怖すぎるっ…!」

カイジ「こうなったらっ…!もう一度っ…!もう一度あの世界にっ…飛び込むっ…!」

カイジ「大丈夫だっ…!勝てばいいんだっ…!勝てばっ…!」







カイジ「…どうしようか…あの約束…。」

真姫「ちょっと!にこちゃん押しすぎ!痛い痛い痛い!」

にこ「え~真姫ちゃん体硬すぎー。ことりちゃんを見習いなよ~」

真姫「へぇ…じゃあにこちゃんもことりを見習ったらどうよ?」

にこ「へっ?」クルンッ

真姫「ほらっ…!足曲がってるわよっ…!きちんとっ…!伸ばしなさいよっ…!」

にこ「ぎゃ~!痛い痛いっそれちょっと殺しにかかってるだけでしょ!?」

希「ん~?二人共真面目にしないとわしわしするで~」ワシワシ

にこまき「ぎゃー!」




カイジ「…相変わらずだな…あいつ…」

希「…?」



カイジ「あっ…」



希「…えりち、ちょっとうち休憩するね」

絵里「待ってっ…!この展開っ…!嫌な予感っ…!デジャヴュっ…!圧倒的デジャヴュっ…!」

希「じゃあ行ってくる~」

絵里「待ってっ…!希っ…!駄目っ…!カムバックっ…!」






カイジ「…顔合わせずれぇ…やっぱり帰るか…」

希「んー?今日はもう帰るの?」

カイジ「おわっ…!」

希「えへへっ」

カイジ「だからっ…!急に出てくるのっ…!やめろっ…!」

希「こんにちわ。もう茂みに隠れんでもええの?」

カイジ「やめろっ…!あれはもういいだろっ…!もう充分だっ…!」

希「そっか、じゃあもうコソコソせずにお参りできるやんな」

カイジ「あ、あぁ…!そうだなっ…!」

希「どう?あれから上手くいった?」

カイジ「あぁ…まぁ…上手くいった…アンタの…」

希「……」ジーッ

カイジ「の…希のっ…おかげでっ…!」

希「そう?よかった」

希「うちのお祈りを神様が聞いてくれたんやね」

カイジ「…あぁ…そういう事でいいっ…」

チャリンッ カランカラン…



カイジ「……」パンッ

カイジ「…ふぅ」

希「ちゃんとお礼言った?」

カイジ「あぁ…言ったっ…言ったっ…!」

カイジ「今までの事…そしてっ…これからの事もっ…!」

希「…そっか」

カイジ「あっ…それで…そのっ…」

希「?」

カイジ「あのっ…約束っ…なんだがっ…!」

希「あっ。あれ覚えとったの?てっきり忘れてたのかと思ったで?」

カイジ「いやっ…!覚えてるっ…!覚えてるがっ…!」


 

希「…ふふっ。別にええよ。そんな事しないでも」

カイジ「ほ、ホントかっ…!」

希「前にも言ったよ?お守りは信じることで効果を発揮する」

希「そんな闇雲に買っていってもご利益なんて無いとうちは思うんよ」

カイジ「あっ…そう…だなっ…」

希「それより、うちは開示さんの元気そうな顔が見れたらそれで十分」

希「それだけで、うちの苦労が報われるんやからね?」

カイジ「苦労っ…?あ、あぁ…祈りかっ…」

希「うんっ」

カイジ「あの…改めて礼を言うっ…その…ありがとう…」

カイジ「アンタ…希がいなかったらっ…今頃はっ…どうなってたかっ…」

希「うんうん。やっぱり希パワーは絶大やんな」

カイジ「あ…あのっ…それでなんだがっ…」

希「んー?」

カイジ「アンタ…の、希に…占って欲しいっ…!」

カイジ「俺のっ…!これからのっ…!将来っ…!」

希「何で?」

カイジ「いいだろ別にっ…!俺は知りたいだけだっ…!自分の未来っ…!光っ…!」

カイジ「たとえ気休めでもっ…!俺は欲しいっ…!目の前のチャンスに飛び込むっ…!勇気っ…!自信がっ…!」








希「…うん、ええよ」

カイジ「あ、ありがてぇ…!ありがてぇ…!」ボロボロ

希「じゃあ、ちょっとこっちに来て?準備するから」

穂乃果「…希ちゃん、何してるんだろう?」

真姫「あの様子だと…占ってるんじゃない?カード出してるし」

花陽「男の人。何だかすごい顔してるね…顎も尖ってるし」

絵里「もしかして私と希の将来かしら?困るわまだ式場の予約もしてないのに…」

にこ「…ねぇ、このサイコレズどうにかしてよ」

海未「無理です、もう手遅れです」










希「…じゃあ、行くで?」

カイジ「ああっ…!来いっ…!」

希「……」シャッシャッシャ

希「……」ペラッ

カイジ「…どっ…どうだっ…?」

希「…うん。出たよ」

希「……」

カイジ「何だよっ…!早く教えてくれっ…!もったいぶるなっ…!」

希「…愚者の逆位置。意味合いには、軽率、わがまま、落ちこぼれ」

カイジ「なぁっ…!」ガガーンッ!!

希「…開示さん。これから何しようとしたの?」

カイジ「そ、それはっ…!言えないっ…!」

希「もしかして、また借金作るような事…しようとしてたんやない?」

カイジ「ぐうぅっ…!」

希「…図星やね」

カイジ「…う、ううっ…!」

希「…悪いことは言わん。やめとき?せっかくなくなったんやろ?借金」

希「また地獄に行きたい?…開示さん?」

カイジ「…じゃあ、どうすればいいんだ…?」

カイジ「俺は…毎日毎日っ…バイトして…ギャンブルして…寝る…そんな日々を送っていたっ…」

カイジ「言うなれば…ゴミってもんだっ…俺の日常っ…生活なんてっ…」

カイジ「そんな日々…送ってきた俺が…今更何をしろって言うんだっ…!」

カイジ「クズで…使い物にならないっ…こんなゴミが」

カイジ「ゴミが生きていくにはっ…地べた這いつくばっていくしかねぇだろっ…!」

カイジ「這って這って這って…!いつか来るチャンスをっ…掴むまでっ…!」

カイジ「そのチャンスがっ…!今っ…!目の前にあるんだっ…!」

カイジ「行くしかねぇだろっ…!茨の道をっ…!修羅の果てにっ…!」

カイジ「俺にはもうっ…!そんな生き方しかできねぇっ…!」

カイジ「まっとうに生きて行くなんざっ…出来っこねぇっ…!」








希「…そう?うちはそうは思わんけどね」

カイジ「は…?」

希「開示さん。人の価値ってのはね…他人が決めることやないんよ」

希「自分が何かをして、それが誰かのためになってる」

希「そしてそれは全く違う場所で誰かが自分のために役に立とうとしてる」

希「…これが、人生論ってやつやんな」

カイジ「違うっ…!人はそんなにお人好しじゃないっ…!」

カイジ「そいつに隙があればっ…殺られるっ…!喰われちまうっ…!」

カイジ「弱肉強食っ…!一網打尽っ…!それがこの世の中だっ…!」

希「…じゃあ、開示さんはそのお人良しやないかな?」

カイジ「はぁ…?俺が…?」

希「開示さん、何時も言うとったで?」

希「助ける…絶対に助けてやるって」

カイジ「……!」

希「自分を犠牲にしてまで何かを助けようとする事は、そうそう出来ることやない」

希「それを開示さんはずっと進んでやってた…こんな人をゴミだなんていう奴は、たとえ開示さんでも許さんで」

カイジ「…お…俺は…」

希「どう?少しは自分が凄いことをやってた事に気がついた?」

カイジ「…いや、それは人として…人間として当たり前の事だっ…」

カイジ「俺はゲスにだけはなりたくないっ…それだけだっ…!」

希「開示さんって、不器用な人やね」

カイジ「ぐぅっ…!」

希「それに考えが甘いし、単調、一回信じたら疑いもしない。だから周りが見えない」

カイジ「がぁっ…!やめろっ…!やめてくれっ…!」










希「…でも、だからブレない。優しくて、自分の信じたものをとことん信じる」

希「多分、ここら辺で一番カッコええ男やと思うよ」

カイジ「…えっ?」

カイジ「お、おいっ…今、なんてっ…」

希「ねぇ、今開示さんが一番やりたい事って何?」

カイジ「や、やりたいこと…」

希「…その顔やと、まだ何も見つかってないって感じやんな」

希「一世一代のチャンス掴むとか、そんな事はやりたい事やないよ」

希「自分が一生続けて行きたいってこと…それを見つけることが、人生ってもんやないかな?」

希「生き方なんて、気持ち次第で何とかなるやん」

希「後は…自分が動きたいって思うだけ」

希「未来は予測するものじゃない…掴むものよ」






カイジ「未来は…僕らの手の中…」

希「うんっ。そういうことやんな♪」

どうでもいいけどカイジの本名は伊藤開司です

>>125
素で間違えてた
ちょっと地下で働いてくる

カイジ「……」ザッ

希「開司さん?どこ行くん?」

カイジ「拝殿だっ…祈り直してくるっ…!」

カイジ「訂正だっ…!俺のゴミみたいな願望をっ…!訂正してやるっ…!」

希「…ふふっ、そっか」

カイジ「…アンタには、また助けられたな…」

希「ほらほら、また元に戻っとるよ?」

カイジ「クク…!すまねぇ…!」

希「あっ、意地でも言い方直さないつもりやんな?」

希「そんな人には…また希パワーを注入して…」インッ

カイジ「だぁっ…!分かったっ…!分かったからっ…!やめろっ…!その手を戻せっ…!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・


-数日後-


穂乃果「いやー今日もパンがうまい!」

海未「神社でピクニックとは…風流なのでしょうか?それとも罰当たりなのでしょうか?」

真姫「いいんじゃない?ここには巫女さんも一緒にいるし」

にこ「そういう事。この最後の唐揚げもらうわよー」ヒョイ

凛「あーっ!それ凛が狙ってたんだよ!返してよ!」

にこ「取った者勝ちよ!動くのが遅かったのが悪いのよ!」

花陽「は、はわわわ…」

ことり「まぁまぁ…まだお弁当はいっぱいあるから。ね?」

絵里「希、これ私の手作りなの食べてみて?大丈夫よ変なものしか入れてないから」

希「うん、今の言葉聞いたからやめとく」

希「…ん?」

希「ごめん、うちちょっとトイレ行ってくる」

絵里「あら奇遇ね、私もトイレに行きたかったの。一緒に行きましょう?」

海未「にこ、凛、絵里を抑えてください」

凛「はいにゃ~」ガシッ

にこ「しょうがないわねぇ…」ガシッ

絵里「海未!謀ったわね!?」

海未「謀ってません。いたって普通の事をしただけです」

希「じゃあ行ってくるね~」

絵里「希っ…!待ってっ…!行くっ…!エリチカトイレに帰るっ…!」








カイジ「よおっ…!」

希「こんにちわ♪」

カイジ「……」

希「…どう?その後は?無茶はしてない?」

カイジ「ああっ…していないっ…!俺も懲りたっ…今は大丈夫だっ…!」

希「そっか、自分のしたいこと…見つけたんやんな」

カイジ「したいことって言うか…その…しなきゃいけない事…だけどなっ…」

希「うんうん」

カイジ「知り合いに…カジノで働いてる奴がいるんだっ…!そこで…俺もっ…働いてるっ…!」

希「ふふっ…ギャンブルからは離れられなかったんやんな」

カイジ「大丈夫だっ…!今度はする方じゃないっ…!仕事としてっ…働く方なんだっ…!」

カイジ「俺はもうギャンブルはしないっ…しないぞっ…!」

希「ホントに~?」

カイジ「ああっ…!絶対だっ…!」

希「…じゃあ、うちと賭けしよっか」

カイジ「おいおい…もうギャンブルは懲り懲りだって…」

希「ううん、そんな大それたものやないよ」

カイジ「は…?」

希「これから賭けるのは、開司さんの未来」

カイジ「俺の…未来…?」

希「もし、開司さんがこれから先、うちが卒業するまでに絶対にギャンブルしなかったら」

希「開司さんのお願い、ひとつだけ何でも聞いてあげるよ」

カイジ「なっ…何っ…!」

希「その代わり…一回でもギャンブルしたら…」

カイジ「……」ゴクリ

希「いちまんえん!」

カイジ「……」

カイジ「は…?」

希「このうちの手作りお守り、1万円で買ってもらいます!」

カイジ「おいおい…冗談だろっ…?リスクが違いすぎるっ…」

希「でも、レートはそこまで変わらんと思うよ?」

カイジ「……」





カイジ「ク、ククク…そうかっ…!お前はっ…俺が負けると思っているっ…!」

カイジ「いいぜっ…!乗ってやるっ…!その賭けにっ…!」

希「はいっ、これで成立やんな」

カイジ「待てっ…!ひとつだけっ…!条件があるっ…!」

希「んー?」

カイジ「倍プッシュだっ…!そのお守りっ…!二万で買うぜっ…!」

希「…くすっ。うん、ええよ」

カイジ「よしっ…!交渉成立だっ…!今さら止めるだなんて言うなよっ…!」

希「もちろん。うちはそんなに図太い女やないで?」

カイジ「ククク…だがっ…お前…墓穴を掘ったな…!」

希「ん?何かな?」

カイジ「俺はギャンブルはしないっ…!だがっ…!もし俺がギャンブルをしたところでっ…!お前に分かるはずがないっ…!」

カイジ「フェアじゃねぇんだよ…!最初っからっ…!成立していないっ…!勝負自体がっ…!」

希「…そっか、じゃあうちは損したのかなー?」

カイジ「ああっ…!残念だったなっ…!俺と勝負するならっ…!もっと練るべきだった…!作戦っ…!方法をっ…!」

希「でも、それも分からないと思うよ?」

カイジ「何だとっ…!」

希「誰かさん、お人好しやからねー?罪悪感に苛まれて、自己申告すると思うなー」

カイジ「はんっ…!どうだかっ…!知らねぇなっ…!」

希「じゃあ、待っとるよ?うちは今年卒業やからね?」

カイジ「残り三ヶ月っ…!簡単だっ…!待ってろっ…!吠え面かくんじゃねぇぞっ…!」ザッ

希「うん、ばいばーい」

希「…ふふっ。楽しみやんな」

穂乃果「のーぞーみーちゃん!」

希「おっと!どうしたー穂乃果ちゃん?」

穂乃果「何何?さっきの男の人!希ちゃんの彼氏!?」

絵里「がぁっ…!かかっ…かかかかかかっ…!」ビクンビクン

海未「絵里、落ち着いてください」

真姫「でもいいの?スクールアイドルに彼氏がいるなんて、知られたら大変なことになるんじゃないの?」

にこ「そうよ!バレたらうちのランキングだだ下がりよ!どう責任取るつもりよ!」

凛「それは嫌だにゃー」

希「ふふっ…そんなんやないよ?」

花陽「そ、そっか…よかった…のかな?」

ことり「でも、知らない仲じゃないみたいだったよね?この前も一緒にいたし」

絵里「そ、そうよ!希!何であんな男に構ってるの?何か脅さてれるの!?」

希「えりち、そんな心配せんでええんよ」

穂乃果「じゃあどうして?」

希「…ほっとけないのよ。ああいう人を見てると」






穂乃果「えっ?」

希「はいっ。この話はもうおしまいっ。みんな帰る準備せないかんよ」

凛「えーまだちゃんとした理由教えてもらってないニャー」

希「あんまり詮索すると…わしわしするでー?」

にこ「ぎゃー!こっち来るなー!」




ギャーギャーギャー…

-そして-


希「~♪」ザッザッ


ジャリッ…ジャリッ…




希「…ん?」


ざわ…ざわ…



カイジ「……」

希「…んー?どうしたー?」

カイジ「…買いに…来ました…お守り…二万で…」

希「……」

希「ふふっ♪」


~おわり~

何でこんな組み合わせになったのか俺も分かんねぇよ…
ただカイジ見直しながらスクフェスしてたらこうなった

見てくれてありがとー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月12日 (火) 00:50:15   ID: HB0qa1zB

面白かった。のんたんかわぇぇ~

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