当麻「起きろ姉ちゃん、朝だぞ」麦野「んー…」【7日目】 (595)

このスレでは、アイテムの女の子4人、そしてフレメアのうち
一人以上全員以下と上条さんが兄弟姉妹です。NIPでは6スレ目。
6人の中で話を進めるもよし、色んな人と絡ませるもよし、じゃんじゃん書いていってください

一応、麦滝上ンダ絹メア の順になってます

でも書く人の自由裁量に任せるって訳よ。フレンダや最愛、フレメアが当麻のお姉ちゃんでも大丈夫

書きたい人はどんどん書いてね。

 
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387343571


※前スレが荒らしに埋められたのでたてました

 よっこらしょ。
    ∧_∧  ミ _ ドスッ

    (    )┌─┴┴─┐
    /    つ. 終  了 |
   :/o   /´ .└─┬┬─┘
  (_(_) ;;、`;。;`| |

  このスレは無事に終了しました
  ありがとうございました
  もう書き込まないでください


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理后「あれ?とうま寝てる」

当麻「…」zzZ

理后「とうまの髪の毛ツンツンしてなかったら意外とながいかも…」

理后「よし、女装させよう」

理后「服は…メイド服でいっか」

当麻「…」zzZ

~~~数分後~~~

当麻「ふぁぁぁぁ~よく寝たぁ~」

沈利「//////」

理后「//////」

フレンダ「//////」

最愛「//////」

フレメア「//////」

当麻「ん?皆どうしたんだ?」

沈理ンダ最メア「(結構可愛い/////)」



こんな日常



なんかすいません

調子に乗ってもう一話


フレメア「お姉ちゃんたち~さっきお兄ちゃんが
"俺○"と"エ○マンガ"先生読んでたよ。にゃあ」

沈利「なん…」

理后「だと…」

最ンダ「ふふ」ニッコニッコ

沈利「…あのやろう、そんなに妹がすきかぁぁぁ!!!!!」

理后「…そんなに伏○つかさがすきかぁぁぁ!!!!!」

沈理「「……………よし」」

~~~その夜~~~

当麻「そろそろ寝ようかな~?」

沈理「「…………当麻」」ガチャッ

当麻「ん?どうしたの姉ちゃん?」

沈利「姉の素晴らしさをぉぉぉ!!!!!」

理后「叩き込んでやるぅぅぅ!!!!!」

当麻「えええええええ!!??うぎゃあああぁぁぁ!!!!」


当麻にはその夜の記憶があったとか無かったとか


そんな日常




最愛のターン!!!!


最愛「当麻お兄ちゃん、超ぷ○ぷよしましょう」

当麻「いや、超ぷよ○よってなんだよ?」

最愛「PS○のやつで超良いですよね?じゃあもう一機超持ってきてください」

当麻「スルーかよ…てかまだやるって言ってないし」

最愛「超早く~」

当麻「ハイハイ、わかったよ」

当麻「ほれ、持ってきたぞ~」

最愛「じゃあキャラ選択ですね、私は超ア○ティで」

当麻「じゃあ俺はシ○で」

最愛「超似合わなっ」

当麻「うっせぇ!!!」

最愛「んじゃあ超始めますか~ あ、お兄ちゃん超いい忘れてました」

当麻「ん?なんだ?」

最愛「負けたら超罰ゲームですよ」

当麻「えぇー!!!!そんなの聞いてな パフッ♪ 始まちゃったよ…」

最愛「よし、まずは超四連鎖です」

当麻「ちょっ、ちょっ止まって最愛!!!!バグった!!!!
おじゃまぷ○しか出てきてない!!!!」

最愛「見苦しいですよお兄ちゃん、超諦めてください」

当麻「ひ、ひどい!!!!た、頼むから!!!!」

最愛「おー、超十二連鎖です」

当麻「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」



上条さんとゲームやったら絶対勝てる気がする

どうも、とあるスレにて上絹を書いているものです
ここのスレを発見してから、いつか投下してみたいなと思っていたところ、丁度良くネタを見つけたので投下させていただきます
速攻で仕上げたものなので、誤字脱字あるかもしれませんが、暖かい目で見てくだされば光栄です
では、投下させていただきます



【聖なる夜】


~上条家~

十二月二十四日――イブ

沈利「……やばい」

最愛「超どうしました、沈利姉」

理后「しずりから深刻な電波が発せられている……」

沈利「いや、まじでやばい」

フレンダ「結局、何がやばいかわかんないって訳よ」

沈利「当麻はまだ帰ってないわよね?」

理后「うん、まだだよ。今、授業が終わった頃かな?」

沈利「あんた達、よく聞きなさい」

最愛「超なんですか?」

フレンダ「嫌な予感がぷんぷんするって訳よ……」

理后「とりあえず、ここは玄関。まずは中に入るべき」

沈利「そ、そうね」


理后「指、震えてるね。ホットミルクでも淹れるから、ストーブの前で温まった方がいい」

フレンダ「あ、理后姉! 私はココアがいいって訳よ!」

最愛「私は理后姉の超お手伝いをします」

理后「うん、ありがとう。末の妹に手伝わせるフレンダ……私は応援できない」

フレンダ「うぐっ」

最愛「まあ、フレ姉らしいと言えば超らしいです」

フレンダ「末の妹にそんな風に思われていたなんて……」

理后「ふふふ、冗談だよ。それじゃ、フレンダはしずりをお願い」

フレンダ「わ、わかったって訳よ」

 …………
 ……
 …


沈・理・フレ・最「「「「ズズズ……」」」」

沈・理・フレ・最「「「「ぷはぁ……」」」」

沈利「あー生き返るわ」

フレンダ「沈利姉、年寄り臭い――」

 ジュッ

沈利「オイ、誰が皺寄ったババァだって? あん?」

フレンダ「ちょ、そんな事一言も言ってないって訳よ!? ってか、髪ちょっとこげちゃったじゃん!?」

最愛「フレンダ、超うるさいです」

理后「近状迷惑だよ、フレンダ」

フレンダ「……なんで私ばっかり」シクシク

理后「で、落ち着いた所でしずり。帰ってきて早々どうしたの?」

沈利「ああ。さっき買い忘れがあるのを思い出して家を出た、そこまではいいんだ」

最愛「クリスマス用の食材などは理后姉と当麻兄が超事前に揃えてある筈ですが?」

フレンダ「わかった! 沈利姉の好きな鮭がなかったって訳よ」

沈利「違う。もっと大事なもんだ」


理后「鮭ではなく、お酒?」

沈利「洒落を言っているつもりなら落第点だぞ、理后」

理后「……電波が上手く拾えない」

最愛「ああ! 理后姉が超落ち込んでしまいました」

フレンダ「大して変わんなくない?」

沈利「おい、あんたらは私の話を聞くつもりがあるのか」

 キュインキュイン

フレンダ「ぎゃー!? その後ろの球体は早くしまってって訳よ!?」

最愛「……イブの日に家が全壊してしまうので、沈利姉は超抑えてください」

理后「落ち着いて、しずり」

沈利「ちっ、なら最初からちゃんと聞きやがれ」

沈利「ちなみに今、最愛がイブだと言ったよな。イブと言ったらなんだ?」

フレンダ「プレゼント」

最愛「パーティ」

理后「性なる夜」


フレンダ「なんか、理后姉の言葉に違和感があったような気がしたんだけど」

理后「別に間違ってはないよ」

最愛「聖なる夜……性なる夜という訳ですか。なるほど、文字を超かけているんですね」

沈利「まあ、さすがは理后だな。とりあえず、私が言いたかったのはそれだ」

理后「わーい」

フレンダ「? その、性なる夜が何って訳よ」

最愛「超意味がわかりません」

理后「二人はまだ知らないんだね」

沈利「まあ、この際だから言うが……性なる夜っての言うのはイブの午後九時から明けて朝三時までの六時間を指す」

理后「この六時間……世界中のカップルが性行為を最も多く行なう時間と言われている」

フレンダ「へ?」

最愛「性行為、ですか?」

理后「わからない? 女の膣内で男のペニスが動き回る、いわゆるセックスというもの」

フレンダ「いや、あの」

最愛「……」


理后「あれ、学校で習わなかった? おまんことおちんちんが――むぐっ」

沈利「理后、二人共思考が停止しているぞ」

フレンダ「……」

最愛「……」

沈利「おい、二人共生きてる?」

フレンダ「ちょ、ちょっととんでも発言を聞いてびっくりしてるだけだから大丈夫って訳よ」

最愛「同じく……超、大丈夫です」

理后「ごめんね、二人共」

沈利「んじゃ、話を戻すけど性なる夜については理后が言った通りよ」

沈利「私は前々からこの事については計画していたんだけど、その性なる夜に私も便乗しようと思った訳」

フレンダ「えっ、沈利姉に彼氏が!?」

最愛「超驚きです」

沈利「ばぁーか。私の認めた男は当麻以外いないわよ」

理后「という事は、しずりは性なる夜でとうまを食べちゃうつもりだったんだ」

沈利「そういう事……って、理后怖いからその目は止めて。うん、マジで」


理后「でも、抜け駆けはよくない」

フレンダ「理后姉の言う通りって訳よ!」

最愛「当麻兄は家族で共有! これが上条家の超掟ですよ!」

沈利「心配しなくてもあんた達も混ぜての5Pにするつもりだったわよ」

理后「ならいい」

最愛「そうですね」

フレンダ「で、それがどうしてヤバイに繋がるって訳よ」

沈利「馬鹿か。性行為するって事は、それなりに必要なもんがあるだろうが」

フレンダ「必要な」

最愛「もの?」

沈利「ちっ、これだからお子ちゃまは」

沈利「ゴムだよ、ゴム。コンドーム」

理后「という事は、しずりはゴムを買いに出かけていたの?」

沈利「ああ、そうだよ。急いでドラッグストアに向かったさ……けどな」

沈利「コンドームが完売してたんだよっ!!」


 http://uploda.cc/img/img52bc500343385.jpg




フレンダ「なんと!」

最愛「他の店舗には超なかったんですか?」

沈利「ねぇんだよ。どこに行けど、コンビニにも行ったさ」

沈利「けどな、どこの猿か知らねぇが、全部売り切れごめんだ。ふざけんな!」

フレンダ「という事は」

最愛「私達は今日……」

沈利「ああ……性なる夜じゃなく、聖なる夜で過ごす事になる」

フレンダ「くっ、年に一度しかない一大イベントに限って!」

最愛「敵は当麻兄を超狙う目狐共だけじゃなかったって事ですね」

沈利「すまねぇ……私がもっと早くに気付いていれば」

フレンダ「沈利姉は悪くないって訳よ」

最愛「フレンダの言う通りです。今回は仕方ないと次の機会にすればいいじゃないですか」

沈利「グスッ……ありがとう、二人共……」

理后「……ねぇ、一ついい?」

沈利「ズビッ……ん? 何さ、理后」

理后「最初から思ってたんだけど……」








理后「ゴムなんてなくてもいいんじゃないかな?」







沈・フレ・最「「「……え?」」」

理后「そもそも、ゴムなんて邪道」

理后「この際だから言うけれど、私はとうまの赤ちゃんが欲しい」

理后「なら、それを妨げるゴムは不要。邪魔でしかない」

理后「年齢? 知らない。お金? 私、LEVEL4」

理后「だからはっきりさせておこう……私は生でも問題ない」







理后「大丈夫、とうまのAIM拡散力場(精液)は必ずここ(子宮)で記憶する」サスリサスリ







沈・フレ・最「「「……」」」

理后「三人はどうする? 生じゃ怖いというなら、強制はしない」

沈利「っ…わ、私は――」

フレンダ「当麻兄――」

最愛「――するっ!」

理后「うん、それじゃ決まりだね」

理后「性なる夜、みんなで楽しもう」ニコッ

沈・フレ・最「「「おー!!」」」


 そして、性なる夜から数日後、とある一家で四人の女性を孕ませた男が誕生するが、それはまた別のお話である。

とりあえず、以上です
画像、多分貼れていないかも

気になる人は【性なる夜 コンドーム】と検索を掛ければ出てきます

では、またいつかノ

あけおめ もとい単発

沈利「明日はパパとママ来るって電話で言ったはずなのどうして帰り遅いな? 当麻」

当麻「(新年早々やけに気合入った着物を着てたビリビリに感想求められたが長考しすぎて追いかけられてその弾み
で携帯無くしたとか言えねえ・・) これはふかーい事情がry」

沈利「言い訳は無駄にゃーん と う まニッコリ」

フコウダァアアアアアア

理后「モグモグ このおせちおいしいね それにくらべとうまは」

最愛「そうですよ 折角沈利お姉ちゃんが超気合入れておせち料理作って待ってたのにモグモグ」

フレンダ「むう 折角お揃いの携帯だったのに訳よ モグモグ」

フレメア「モグモグ この玉子おいしいモグモグ」





小ネタ 沈利姉の貧血


沈利「あー貧血……頭痛ぇ……」フラフラ

当麻「おいおい、大丈夫かよ沈利姉?」

浜面「寝てた方がいいんじゃねぇの?」

沈利「うっさい……キリキリはたら……け……」フラ……

当麻「危ない沈利姉!むがっ」もにゅん

最愛「支えに行ったお兄ちゃんがおっぱいと言う名の楽園に頭から埋まった!」

理后「なんとなくこうなる予感はしてた」

浜面「し、沈利ぃ~大丈夫かぁぁあ~!?」ギリギリ

浜面(クソッ!立ち位置間違えた……ッ!)

フレンダ「そして悔しそうに背中を支える浜面!」

理后「こちらも予想通り……はまづら、オ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね」

小ネタ みんながボーッとしてる時に考えてること

沈利「鮭」
(ホントは当麻のこと考えてるけど)

理后「晩ご飯のおかず」
(本当はとうまのこと考えてるけど)

フレンダ「鯖」
(まあ結局いつもお兄ちゃんのこと考えちゃう訳よ……)

最愛「超映画です」
(あの映画お兄ちゃんと超見に行きたいなーとか、お兄ちゃんと超ポップコーン食べたいなー、とか)

フレメア「お兄ちゃんのこと考えてるのだ!にゃあ!」
(お兄ちゃん大好き!にゃあ!)

当麻「特売かな」
(そういや今日はコーヒーとマヨネーズが安いんだっけ……)

小ネタ うちのライオン


当麻「あー、くそぅ。なんでライオンの生態なんてレポート書かなきゃなんないんだよ……」

当麻「えーっと……ネットによると……交尾は雌ライオンから誘う、か……」

上条姉妹「ピクッ」





当麻「あーレポート終わった!風呂も入ってさっぱりしたし、歯も磨いた!さて寝るか!」

上条姉妹「「「「ガオー!(にゃあ)」」」」

当麻「!?」ビクッ

上条姉妹「………」ワクワク

当麻「……???」

上条姉妹「………///」ドキドキ

当麻「………寝るか」スタスタ

上条姉妹「待てやゴルァァァァァ!!」ガオォォォォン!!

当麻「ぎいいぃやああああぁぁぁぁ!!!」



※当麻さんはこのあとライオンたちがおいしくいただきました

こんな風に荒らされると書く気が失せる。

書いても誰も読みそうに無いからな……

フレンダ「じゃ私とお兄ちゃんのラブラブ新婚せい・・」

沈利「フ~レ~ン~ダァ?」

>>211です。
遅くなって申し訳ない! 仕事が忙しくて……あの野郎ずる休みしやがって……

愚痴はこのぐらいにしまして、注意が数点

①SS初心者です。②口調がおかしいと思いますがご容赦を。

③誤字脱字は脳内変換、脳内補完してください。

④駄文で短いです。以上が受け付けない方はスルーでお願いします。ではどうぞ!

最愛「当麻お兄ちゃん! そこに超胡座をかいて座って下さい」

当麻「何故に私めは、命令されてるのでせうか?」

最愛「そんな事は、今は超如何でもいいですから早くして下さい! 私が座れないじゃないですか!!」

当麻「はいはい。 分かりましたよ」

最愛「そうですよ。当麻お兄ちゃんは、妹の言う事を超素直に聞いてくれたらいいんですよ」

フレンダ「結局、妹の言う事を聞くのがお兄ちゃんって存在な訳よ」

フレメア「大体、膝上は貰ったんだ。にゃあ」

最愛フレンダ「あぁぁ!! (結局)そこは、私の(超)特等席(って訳よ )ですよ」

当麻「いつから当麻さんの膝上は、妹様がたの特等席になったんですか? って聞いてないし……不幸だ……」


最愛「こうなったら超勝負です!」

フレンダ「望む所って訳よ!」

フレメア「妹に姉は譲るのが普通だし我慢する。にゃあ」

最愛フレンダ「ぐぬぬぬぬ‼︎‼︎」

当麻「ほら喧嘩なんかしてないで、お前らもこっち来て一緒にTVでも観ようぜ」

最愛「当麻お兄ちゃんがそう言うなら……超不満ですが仕方ないですね。その代わり今度は私の番ですからね‼︎」

フレンダ「それは、結局ずるいって訳よ!」

最愛「姉は妹に超譲るものなんですよ~」

当麻「順番ならフレンダはその次にやれるんだから我慢しなさい」

フレンダ「むぅ~~。 分かったて訳よ」

フレメア「お兄ちゃん」

当麻「うん? 何だ?」

フレメア「ぎゅってして欲しい。にゃあ」

当麻「少し寒いもんな。ほら、ぎゅぅううう」

フレメア「暖かい。にゃあ///」

最愛フレンダ「やっぱり(超)納得出来ない‼︎(って訳よ)」

姉達「何で、姉はなんだろう……」

ここに書いてる人って現行スレ持ってたりするの?

>>257
まあ一応
全然進んでないけど

過疎ってるし久しぶりに書きますかな



小萌「今日の宿題は『家族』、について作文にしてきて下さい」

土御門「家族……」

上条「だと……?」

小萌「そうなのですよ」

土御門「よーし、俺は舞夏について書いてくるぜよ!」

上条「家族ついてか……」

─────?


沈利「やっぱりシャケ弁に勝てる弁当はないわよね」


上条(沈利姉ちゃんは、俺の2つ年上の美人な姉です)カキカキ

上条(普段は穏やかで、怒ると怖いです。でも、たまに見せる笑顔がとっても素敵です)カキカキ


フレンダ「いいや、鯖缶が一番って訳よ!」


上条(フレンダは、1つ年下の妹で、明るい子です)カキカキ

上条(子どもっぽいけど人懐っこく、家族に明かりを灯してくれます)カキカキ



理后「鯖缶は弁当じゃないけどね」


上条(理后姉ちゃんは、1つ年上の姉で、主に家の家事をしています)カキカキ

上条(勉強が得意で、俺の宿題などを手伝ってくれる優しい姉です)カキカキ

最愛「これだから超フレンダは……」


上条(最愛は、『超』が口癖の2つ年下の妹です)カキカキ

上条(2人きりになると甘えてきて、とても可愛いです)カキカキ


フレンダ「えっ、じゃあ鯖弁当!」

フレメア「大体、おねえちゃんは……」


上条(フレメアは、俺の5つ下の妹であり、フレンダにとても似ています)カキカキ

上条(いつも膝の上に乗ったりと、姉と同じでとても人懐っこい子です)カキカキ

上条「ふぅ……」

上条(疲れたな……少し休憩するか)

理后「当麻、疲れてるの?」

上条「いや、疲れてないよ」

沈利「先にお風呂入っていいわよ」

上条「いやいや、レディーファーストですよ」

フレメア「お風呂にレディーファーストは関係ないと思う、にゃあ」

上条「そうか。んじゃ今日はお先っと」



フレンダ「結局、鯖がいちば……ん?何コレ?」ピラッ

フレンダ「ほほう」ニヤニヤ



上条「上がったぞー」

「「「「「当麻(お兄ちゃん)!!」ギュッ

上条「うわっ!急にどうしたんだ……!?」

沈利「今日は一緒に寝ましょう」

上条「え?」

理后「そうしよう」

最愛「賛成です」

上条「い、一体何が……?」

フレメア「ハイかイエスで決めて欲しい、にゃあ」

上条「んー、じゃあ……イエスで」

フレンダ「そうこなくちゃ!」

上条「はは……幸せだ」

以上、ぶっつけネタ
駄文で申し訳ない

当麻「………」なでなで

オティヌス「ぐぅ……」スピー


沈利「何アレどうなってんのアレどういう状況コレ」

理后「とうまがロリコンに……」

フレンダ「痴女が!お兄ちゃんの膝枕!ズルイって訳よぉぉぉぉう!」

最愛「お、お兄ちゃん……?」

フレメア「大体あそこは私の特等席なのにゃあ!」


オティヌス「………む、寝ていたのか」

当麻「おお、起きたか」

オティヌス「ああ、悪いな」

当麻「いいって、お前の寝顔可愛かったぞ?」

オティヌス「ふん、当たり前だ。なぜなら私は……」

当麻「はいはい、オティヌスたんマジ女神」

オティヌス「む……まあ、いい。よし交代だ」

当麻「へ?」

オティヌス「私が膝枕してやろうと言ってるんだ、さっさと寝ろ」ポンポン

当麻「お、おう……じゃ、遠慮なく」

当麻「おおう……暖かい……」

オティヌス「光栄に思えよ?なにせ私の膝枕だからな」

当麻「はいはい、当麻さんはオティヌスたんに膝枕してもらって凄く幸せですのことよー」

オティヌス「むぅ……」


沈利(クソがァァァァ!あの×××コロス!)

理后(あっ、とうま寝ちゃった)


当麻「……ぐぅ」スピー

オティヌス「………当麻」なでなで


最愛(止めろお兄ちゃんから超離れろ頭を撫でるな)

フレンダ(お兄ちゃん私が膝枕するって言った時は嫌がったクセに!)

フレメア(大体お兄ちゃんと結婚するのは私なのだ!にゃあ!)


オティヌス「………大好き」


上条姉妹(言ったァァァァァー!!)


当麻「………」

オティヌス「………お前起きてるだろ」

当麻「う、うーんムニャムニャ」

オティヌス「知ってるぞ、お前は狸寝入りが下手クソだ」

当麻「」ギクッ

オティヌス「知ってるぞ、お前は超がつくほどの鈍感だ」

オティヌス「知ってるぞ、お前がどれだけ優しいのか」

オティヌス「知ってるぞ、お前がその右手でなにを守りたかったのか」

当麻「………」

オティヌス「………知ってるか、当麻」



オティヌス「私は、お前を愛してる」



当麻「………オティヌス、あのさ」


沈利「はいカットぉぉぉおおお!!」

最愛「超お疲れさまでしたあああああ!!」

フレンダ「はあああい、当麻さん次の仕事あるんでぇぇぇえええ!!」

理后「いくよ」ズルズル

フレメア「にゃあ」ズルズル

当麻「えっちょ姉ちゃん達!?目が怖いよ何処に連れてくの?助けてオティヌス」

オティヌス「………」

当麻「何それ!無言って酷くないですか!?女神様!お願いです助けてください死んでしまいます!」

オティヌス「……頑張れ」

上条姉妹「とーうまぁ…ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・ネ」

当麻「ふっ、不幸だああああああああああああああああああ!!」

終わり
自分でも何がしたかったのかわからん
しかし後悔はしていない

即興で書いてみた


沈利「また、この日が近づいて来たわね」

理后「そうだね・・・」

最愛「そういえば浜面が超キモイ顔しながら期待していましたね。」

フレンダ「毎年お兄ちゃんの貰う量が増えてる訳だけど・・・」

沈利「今回はフラグを建てまくったからね。確実に一万は超えるわよ・・・どこかのアイドル並ね」

フレメア「大体お兄ちゃんは私達のアイドルにゃあ」

理后「キラキラな衣装で歌って踊るとうま・・・見たい」

最愛「確かに超見てみたいです」


沈利「当麻がアイドルなのは当然として、今はバレンタインの話よ」

最愛「超そうでした。お兄ちゃん、今年は前回とは比べ物にならない程チョコを超貰うでしょうしね」

沈利「それに当麻の事だ。全員にお返ししようとするわよ」

フレンダ「そうなるとバイトとかで私達と一緒に居る時間が減るって訳よ」

フレメア「にゃあ、それは大体困る」

沈利「でも、それよりも問題なのは・・・」

理后「とうまが告白される可能性だね」

沈利「調べた限り、こっちで危険なのは第三位とその妹達に第五位」

最愛「イギリスの方からもメイドも超危険です」

理后「影の薄いクラスメイトも警戒すべき」

フレメア「ブラ付けてないアイツも大体警戒すべきにゃあ」

フレンダ「今年は本当に多いって訳よ・・・」

美琴「アイツにチョコを渡して・・・それから」

~~妄想~~

当麻「俺にくれるのか?ありがとうな」

美琴「この私から貰えるんだから感謝しなさいよね!」

当麻「はいはい。御坂みたいな可愛い子から貰えるなんて俺は幸せだよ」

美琴「い、いいから早く食べなさいよ!」

当麻「分かったよ」

箱を開けると『I Love 当麻』と書かれたチョコレートが・・・

当麻「御坂、お前・・・」

美琴「私の気持ち伝わった?」

当麻「ああ、甘すぎる位に伝わったよ御坂の気持ち」

美琴「美琴って呼んで・・・」

当麻「美琴・・・」

美琴「当麻・・・」

そして重なる二人の唇・・・・

~~妄想終了~~

美琴「な、なんて~ね!そそそそんな展開、マンガじゃあるまいし・・・で、でも・・・」

黒子(ぐぎぎぎぎぎぎぎ・・・お姉様があんな表情を浮かべながらチョコレートを・・・おのれ、類人猿)

美琴「甘すぎるって・・・そんな風に食べるなんて・・・もうしょうがないわね・・・」

黒子(どんな食べ方を妄想してるんですのお姉様!?その唇の動きは何ですのォォォォ!?)



土御門「ねーちん、今年はカミやんの為にバレンタインチョコを贈るのかにゃー?」

神裂「ええ、彼には助けられてばかりでしたし・・・少しでも感謝の気持ちを伝えようと」

土御門「甘い!甘すぎるぜよ、ねーちん!普通にチョコを渡すだけじゃあ他の女子と同じですたい!そんなんじゃ感謝してるなんて言えないぜよ」

神裂「なっ!?」

土御門「やるんだったら、チョコを体に塗って「私と一緒に食べて下さい」くらいはするんだぜい!!」

神裂「そ、そんな事出来る訳無いでしょう!」

土御門「おんやぁ~?『聖人』神裂火織の感謝の気持ちはその程度だったって事かにゃ?」

神裂「うっ!」

土御門「禁書目録の『首輪』を壊して記憶喪失。それから天草式も世話になって、世界も救って・・・」

神裂「分かりました。いいでしょう!この神裂火織!上条当麻に恩を返す為、エロメイドでも何でもやってみせましょう!!」

土御門(計画通り)


建宮「どうやら女教皇も覚悟を決めた様なのよな・・・五和」

五和「建宮さん・・・例の物を」

建宮「ここにある。それと天草印の秘薬もあるのよな」

五和「ありがとうございます。建宮さん」

建宮「健闘を祈るのよな」



当麻「はぁ・・・出会いが欲しい」

一方・浜面・トール(それはひょっとしてギャグで言っているのか?)

よし俺もこの流れに懲りずにバレンタインネタに便乗して久々に書こう

というわけで短いけど投下

<とある夜の出来事>


沈利の部屋

沈利「あとは型に入れて冷やすだけだな……
   っとその前にこの発信機を入れて……」

沈利「待ってなさい、当麻。0次元の極点見せてあげるわ」


理后の部屋

理后「胸の谷間に入れてわたす……?」

浜面『ああ、そのくらいやらないとあの大将には伝わらないと思うぜ。
   でもそのくらいやればきっと』

理后(妄想中)ニヘラ

浜面「……おーい、聞いてるかー?」

理后「……やる」グッ


フレンダの部屋

フレンダ「結局兄ちゃんは私の脚線美に夢中ってわけよ……」

フレンダ「この私の足で型をとったチョコで兄ちゃんも……むふふ」ヤッテヤルッテワケヨー!


最愛の部屋

最愛「ふふふ、この最愛ちゃんに超秘策ありです。
   窒素装甲を使えば伝説のチョコを体に塗って『私を食べて』が実現可能!」

最愛「お兄ちゃんがチョコを食べるとだんだんと私の素肌が……ってキャー!!」マクラバシバシ


フレメアの部屋(フレンダと同室)

フレメア「なんかお姉ちゃんが変なの持って意気込んでる……」

フレメア「まあ、お姉ちゃんがおかしいのは大体いつものことかも。
     そんなことよりチョコのが大事!」

フレメア「このまんが肉チョコならきっとお兄ちゃんも私にメロメロ!」ニャア


当麻の部屋

当麻「なんか激烈に嫌な予感がする……
   ふふふこの上条さん自慢じゃないが悪い方の予感ならほぼ100%外さない自信がある」ホントニジマンジャナイケドナ

当麻「……もしもし、土御門?ちょっと相談が……」

当麻「……え?時速7000kmのアレ?……いや背に腹は変えられない……」


<それぞれの夜は更けていく>

どうも、超投稿者です

↑のフレーズがわかる人はお久しぶりです
無事に退院できました

とりあえずリハビリがてら書いたのですが、書き方のせいもあって50レスほど頂きますが投下しても大丈夫ですかね?

>>352
えっとなんの話書いてくれた人だっけ

>>353
上絹で書いてました

半月程前まで書いておりましたが、入院する羽目になりスレを落とす羽目になったものです
壊れた窒素 幻想で調べれば出ると思います
とりあえず、投下しますね

『――遮る空間』


 遥か冷たい空で生まれたそれは地表に向かって花弁の様に舞い落ちる。
 
 地表に辿り着いた花弁は溶けるしかないのに、それでもただ静かに、地表を白く染めていく。


沈利「だいぶ積もったわね……ってか、さむ」


 そんな流れ落ちる花弁を見つめながら、長女の上条沈利はベランダで吐息を漏らす。

 カーディガンを羽織り、ウェーブのかかった栗色の髪がその上から被さる。

 切れ長の瞳は意志のの強さを表すかのように鋭く、しかしつり上がった口角はどことなく母性のような暖かさを感じさせた。


最愛「寒いのなら中に超入ればよくないですか?」


 四女の最愛が沈利の横顔を見上げた。

 モデルのような肢体を持つ沈利と違い、最愛はその真逆であった。

 顎のラインでカットされた焦げ茶色の髪に隠れる瞳はどことなくやる気の無さを感じさせる。

 その上から橙色のフード付きパーカを被っているせいで、やや不機嫌そうに見えなくもない。

 成熟しきっていない彼女の身体は顎や頬にやや丸みを感じさせ、まだ幼さが見え隠れしていた。

 しかし、今年中学三年生になるという事もあって、胸や尻など女性特有の特徴が芽を出し始めていた。


 彼女の今の時期というのは、ひどく曖昧な年齢である。


沈利「私は愚弟が買ってくる鮭フレークを待ってんだよ」


最愛「遠回しに当麻兄を超待っているって事ですね。沈利姉は照れ屋さん――ってすいません。私が超悪かったです」


 妹のからかいの言葉に、姉である沈利は指先を光らせた。

 その光は比喩ではなく、本当に光っていた。

 ここは学園都市。

 科学の街であり、学生の街。

 そして、人間という殻を超越した超能力者によって形成されている街である。

 沈利もまたその一人であり、彼女は学園都市でも指折りの能力者の一人だ。

 上条沈利――別名、学園都市最強の超能力者(LEVEL5)第四位――『原子崩し(メルトダウナー)』の上条沈利。

 学園都市に八人しか存在しない超能力者の四番目に位置する。

 電子を曖昧な状態で固定し、操り、絶大な破壊を生み出す彼女の能力。

 目の前の遮蔽物など一掃する力を持つが、しかし、強大な力には代償が付き物だ。


 使い方を誤れば、それは自身を蝕み、崩壊させてしまう。


沈利「けっ、目上の人間をからかうんじゃねえよ」


 強大な力の片鱗を見せられた上条最愛は、とりあえず腰を低くするしかなかった。

 沈利は最愛が謝ったのを確認すると、指先に灯った光を消滅させる。


最愛「ふぅ……いくら私の能力でも、沈利姉の能力なんて超防げませんよ」


 最愛もまた能力者である。

 超能力者より一つ下のランクにあたる大能力者(LEVEL4)。

 空気中に漂う窒素を纏い、そして操る『窒素装甲(オフェンスアーマー)』というのが彼女の能力である。


沈利「あたりめぇだ。私を誰だと思ってるんだよ」


 沈利が鼻で笑う。

 どこか得意気で、小馬鹿にするような表情だ。

 最愛はそんな彼女の態度を特に気にするでもなく、ベランダから顔を突き出して階下を見つめた。



最愛「にしても、あの金髪姉妹は本当に元気ですね」


 最愛の見つめる先には金色の髪を靡かせてはしゃぐ二つの影。

 一つは三女のフレンダ=上条。

 もう一つはフレメア=上条。


沈利「雪見てはしゃぐとかどれだけ餓鬼なんだか」


 沈利が同じように階下を覗き込み、ぼそりと呟く。

 呟いた言葉と同時に白い吐息が漏れていく。


理后「二人共、寒くない?」


沈利「まあ、カーディガン羽織ってるからある程度は大丈夫よ」


最愛「理后姉こそ体調は超大丈夫ですか?」


 二人の背後から一人の少女が声をかけてきた。



最愛「にしても、あの金髪姉妹は本当に元気ですね」


 最愛の見つめる先には金色の髪を靡かせてはしゃぐ二つの影。

 一つは三女のフレンダ=上条。

 もう一つはフレメア=上条。


沈利「雪見てはしゃぐとかどれだけ餓鬼なんだか」


 沈利が同じように階下を覗き込み、ぼそりと呟く。

 呟いた言葉と同時に白い吐息が漏れていく。


理后「二人共、寒くない?」


沈利「まあ、カーディガン羽織ってるからある程度は大丈夫よ」


最愛「理后姉こそ体調は超大丈夫ですか?」


 二人の背後から一人の少女が声をかけてきた。

あ、連投してしまいました
すいません


 次女の上条理后である。

 艶めいた黒髪が肩の上で揺らし、切り揃えられた前髪の下から覗く瞳はどことなく眠たそうな雰囲気を漂わせている。

 ほっそりとした体型は病弱さを感じさせ、窓の淵に手を置いているだけで、支えなくては立っていられないように思わせる。

 しかし、そんな病弱な身体であるにも関わらず、出るところはちゃんと出ている事を長女の沈利を含め、家族は全員知っていた。


理后「うん。超大丈夫だよ、さいあい」


 理后が目を細めて微笑んだ。

 その微笑みは柔らかく、朱に染まった頬がどことなく色っぽさを感じさせる。


理后「とうまはまだ?」


沈利「さっき買い物終えて、今家に向かってるってさ」


最愛「あ、噂をすれば……あれじゃないですか?」


 階下を覗き込む最愛が指した先、近所のスーパーのロゴが入った買い物袋を手に提げたツンツン頭の少年が雪に足を取られながら歩いていた。

 その少年の接近に気付いた金色の二つの影が、何やら白い塊を少年に向かって投げ始める。


 どうやら雪玉を当てようとしているらしい。


最愛「フレンダ姉とフレメアに超攻撃されています」


沈利「ったく……おい、私らも下に行くぞ」


最愛「ここで超待っていればよくないですか?」


沈利「当麻には鮭フレーク頼んでんだよ。転んで瓶を割らされたら困るからな」


理后「ふふふ、本当はとうまと遊びたいんでしょ? しずり」


 理后が口を手で押さえながら笑みを零した。

 沈利はそんな理后から視線を逸らし、ベランダから部屋の中に入ると手袋と紺色のダッフルコートを羽織って早々と玄関から外へと向かった。

 そんな長女の一連の動きを見て、最愛がぼそりと呟く。


最愛「ほんと、隠し事が超下手糞です」


理后「しずりはツンデレってやつだからね」



 そんな理后の言葉に最愛はそれもそうだと笑った。


最愛「では、私も行くとしますか。理后姉はどうしますか?」


理后「じゃあ、暖かい飲み物でも作って待ってる」


最愛「超了解です」


 最愛は部屋に戻って防寒服などを着込み、玄関から靴を取ってくると再びベランダへとやってきた。


最愛「では、超行ってきます」


理后「うん。気をつけてね」


 理后が手を振って見送る。

 最愛はそれを合図にベランダの手摺りを乗り越え、そして、階下に向かって飛び降りた。


理后「さて、何を淹れようかな」


 それを当たり前のように見送った理后は窓を閉め、外ではしゃぐ姉弟達に淹れる飲み物をどうするかを考え始めた。


 …………
 ……
 …



フレンダ「私達の攻撃を避けるとは、さすが当麻って訳よ!」


 三女のフレンダが投げた雪玉が長男の上条当麻を襲う。


当麻「うおっ!」


 当麻は手に提げた買い物袋を気にしながら、上半身を捻る事によってその雪玉をなんとか避ける。


フレメア「けど、避け続ける事は不可能にゃー!」


 しかし、その避けた先には既に末の妹のフレメアが投げた雪玉が待っていた。


当麻「べふっ!」


 そして、当麻が顔を上げると同時に、フレメアの雪玉が顔を直撃した。

 まだ中学に上がる前の少女の投擲はそれ程の威力でない。

 しかし、バランスの崩れている相手を倒すには充分すぎる程の威力はある。


当麻「うおおぉぉぉ!?」



 顔面に雪の欠片を残しながら、当麻は白い絨毯に自分の型を作った。


フレンダ「さっすが私の妹って訳よ!」


 三女のフレンダ=上条が手を伸ばす。

 頭にベレー帽を乗せた姿はとても愛嬌がある。

 元々の黒髪を脱色したのではなく、純粋な金髪は流れるように腰まで届いていた。

 丸みを帯びた青い瞳は、全てを見透かす怖さを感じさせながら、同時に可愛らしさも感じさせる。

 学校の制服を改造したような紺色の服に身を包み、スカートは短め。

 そのスカートの下から覗く脚は黒のストッキングによって保護され、白い肌を隠している。

 見た目と名前から分かる通り、西洋の人間だ。

 が、彼女の流暢な日本語から推測するに、日本で産まれたか、もしくは物心つかない頃に海を渡ってきたのだろう。


フレメア「にゃあ!」


 フレンダの伸ばされた手に、末の妹のフレメアが小さく飛び上がってタッチする。

 フレンダをそのまま小さくしたような彼女。


 姉と同じように頭にちょこんと乗ったベレー帽。

 人形のようなその容姿は、もこもことした防寒着によってまん丸としていた。


当麻「うぅ……冷たい」


 身体に纏わりついた雪をはらいながら、ツンツン頭の少年、上条当麻はゆっくりと身体を起こした。

 自身が通う高校の学ランにマフラーだけという簡素な出で立ち。

 だらしなくもなく、かと言って鍛え過ぎているわけでもない。

 高校生男子の平均的な体躯と言ってもいいだろう。


フレメア「お姉ちゃん! 敵が再起動したにゃ!」


フレンダ「なぬ!? よし、弾を補充し、迎撃態勢に入る――ぼふっ!?」


 フレンダの言葉が途中で掻き消される。

 その遮ったものは、彼女の後頭部を捉えた雪玉であった。

 背後からの奇襲にフレンダは顔面から雪の上へと落ちていく。



フレメア「にゃあ!?」


 目の前でいきなり起こった出来事を、フレメアはただ驚く事しかできなかった。


最愛「超油断大敵ですよ。フレンダ姉」


 少し離れた場所から投げかけられた声。

 フレメアが振り返ると、そこには雪玉を手の上で転がす四女の最愛が立っていた。

 そして、最愛の背後にはクレーターのように盛り上がった跡がある。


沈利「あん? 最愛、あんたまた飛んだでしょ。ご近所さんの迷惑になるような事すんなって言ってんだろうが」


 アパートの玄関から現れた長女の沈利が、最愛の近くにあるクレーターを見つめながら溜め息を零す。


最愛「地面は傷つけてないので超大丈夫です」


沈利「そういう問題かよって……ほんと、かなり積もってるわね。区の除雪係は何やってんだか」


 沈利が積もった雪を見つめながら、更に深い溜め息を零す。


 膝を埋める程まで積もった雪が、全く除雪されてもいないのだ。

 溜め息を零したくもなるだろう。


当麻「よう、最愛に沈利姉。ただいま」


最愛「超お帰りなさいです」


沈利「お帰り。帰って早々、二人にやられたわね」


当麻「まぁな。それより、フレンダは大丈夫か?」


フレメア「大体、大丈夫だと思うにゃあ」


最愛「フレンダ姉の生命力はゴキブリ並ですから。超心配ありませんよ」


フレンダ「誰がゴキブリかー!?」


 最愛の罵倒の言葉にフレンダが飛び起きる。

 倒れた拍子に髪はボサボサ、帽子も落としてしまっていた。


最愛「ほら、超言った通りです。ゴキブリです」


沈利「よう、フレンダ。雪、美味かったか?」


フレンダ「ゴキブリは寒いとこ苦手なのよ! 後、冷たいとしか感じなかった訳よ!」


当麻「……なんかずれてないか?」


フレメア「大体、お姉ちゃんだから仕方ないにゃ」


 フレンダの返答に当麻とフレメアの二人は小さくツッコミを入れる。

 当の本人は身体に付着した雪をはらうのに必死で聞こえてはいないようである。


沈利「ああ、そういや当麻。鮭フレーク買ってきてくれた?」


当麻「ん? ああ、ちゃんと買ってきたぞ。ほら――」


 当麻が買い物袋の中身を覗き込む。

 しかし、何故かその動きは固まってしまった。



沈利「どうかした?」


 不思議に思った沈利が淡々とした口調で尋ねる。


当麻「あ、あはは……じ、実はですね。今、中身を見たらどうやら瓶が割れてしまっていて――」


最愛「うわぁ……」


 当麻の声が震えていた。

 最愛は本当にゴキブリを見たかのように、口角を震わせた。


沈利「……なんで、割れてるの?」


当麻「た、多分、さっき倒れた拍子に中に入ってた缶詰とかがぶつかって割れたのかと……」


 当麻は震えていた。

 それは寒さからなるものではない。

 恐怖、からであった。


沈利「ふーん」


 沈利は笑っていた。

 まるでご近所の奥様方とお話をするような、柔らかい笑みで。

 しかし、それが逆に怖い。

 あまりに自然すぎる笑みに、今ここにいる全員が恐怖した。


沈利「フレンダぁぁぁぁぁっ!!」


 そして、沈利の感情の爆発はフレンダに向けられた。


フレンダ「ちょ、私!? ――がふっ!!」


 向けられた感情の爆発に成す術なく、フレンダは沈利の大外刈りによって再び雪の中に埋もれる羽目となった。


フレメア「……助かったにゃあ」


 そんなフレンダの姿を見て、フレメアは額の汗を拭った。

 自身が当麻を倒したとは死んでも言えない、と。


 …………
 ………
 …


沈利「おら、さっさと作れ」


フレンダ「ひぃぃぃっ!」


 場所を移し、一同は近くの公園に足を運んでいた。

 楽しみにしていた鮭フレークを割ってしまった罰として、沈利はフレンダにはかまくらを作るようにと命じたのだ。


沈利「浜面ぁぁぁ! てめぇももっと腰入れてやんな!」


浜面「って、なんで俺も当たり前のように参加させられてんだよ!?」


 フレンダと一緒に作業をする少年、浜面仕上。

 ボサボサの茶髪に鼻ピアス。

 見た目不良な彼は、その見た目通り学園都市の不良グループに所属していた。

 していた、というのは既に過去の話であるからだ。

 今はアルバイトをしながら、各種免許の取得に励み、社会復帰を目指している。 


沈利「どうせ暇だろ。別にいいじゃねぇか」



浜面「暇じゃねぇよ! この後配達のバイトがあるんだよ!」


沈利「ちっ、なら後三十分以内にかまくら完成させたら一万だ」


 沈利が財布から福沢諭吉を取り出し、浜面に見せ付ける。


浜面「俺、バイト先に休むって連絡入れてくるわ」


 目の前でチラつかせた金を前に、浜面は勤め先に連絡を入れるために一時その場を離れていった。


フレメア「にゃあ、見えない」


最愛「近親相姦ですか? まあ、当麻兄なら超構いませんが……優しくしてくださいね?」


当麻「見ちゃいけません。それと最愛、後で話があります」


 沈利と浜面の汚いやりとりを見せない為に、当麻は二人の妹の視界を手で覆って隠した。


フレンダ「んっしょ……ていうか、なんでかまくらを作るって訳よ?」



沈利「あん? 別にどうでもいいだろうが。あんたはさっさと雪玉大量に作りなさいよ」


フレンダ「私はどうでもいい事に身体を酷使してるっていうのか……」


浜面「仕上、いっきまーす!」


沈利「おう。十五分以内なら二万出す」


 金にやる気を出した浜面に、沈利は更に金をチラつかせる。


浜面「マジか!? よっしゃぁぁぁぁっ!!」


 俄然やる気を出した浜面が、雄叫びを上げながらかまくら作りに励む。


沈利「あ、三人は理后呼んできてくんない?」


 特にやる事のない三人にお使いを頼む沈利。


最愛「超了解しました」


フレメア「レッツラゴーにゃ!」


当麻「うわっ、転ぶ! 転ぶっての!」


 妹達のはしゃぎように振り回されながら、当麻も自宅に向かう。


沈利「あ、それと当麻。理后に伝言頼める?」


 しかし、そんな当麻を沈利は引き止める。


当麻「ん? ああ、わかった」


 呼び止められた当麻は一度妹達の手を解くと、沈利から伝言を聞き頷いた。


沈利「気をつけて持ってくるのよ」


当麻「ああ、わかった。それじゃ、また後で」


 その言葉を最後に、当麻と最愛とフレメアの三人はアパートへと向かっていった。


沈利「おら、残り十分!」


フレンダ「いつの間に時間制限が!?」


浜面「福沢さぁぁぁん!!」


 そして、沈利はかまくら製造部隊に激を飛ばし続けた。


 …………
 ……
 …


当麻「お待たせー……って、そこの二人はどうしたんだ?」


理后「こんなとこで寝ちゃ、風邪引くよ?」


 当麻は片手にバスケットをぶら下げ、肩には大きなバックを背負っている。

 そして理后は小さな買い物袋をぶら下げていた。

 そんな当麻と理后が見たのは、スコップを支えに蹲る浜面とフレンダの姿であった。

 二人は膝に雪が付着する事も気にせず、ただただ地面を見つめている。

 そんな二人の背後には綺麗という程ではないが、それなりに半円形の形になった大きな白い山があった。

 その中心部分は半円形に削られ、中はドーム状となって静かな空間を作り上げていた。


沈利「ああ、完全燃焼ってやつよ」


 二人の近くで缶珈琲に口をつける沈利が淡々と答える。


フレンダ「死ぬって訳よ……」


浜面「お、同じく……」



沈利「けっ、だらしないわね。あ、それと理后」


 かまくら作りに体力を消耗しきった二人は、会話すらままならない状態らしい。

 呼吸は荒れ、絶え間なく白い吐息が開いた口から漏れている。

 浜面に関しては全身運動によって汗を掻いたのか、頭部から湯気を立ち上らせていた。


理后「うん。とうまから伝言されたもの、ちゃんともってきてるよ」


 そう言って、理后は当麻が提げたバスケットと肩にかけたバック、そして自身が持つ買い物袋を順番に見つめた。


沈利「ありがとう。そういや、チビッ子共は?」


 当麻と一緒であった最愛とフレメアの姿がない事に、沈利は今更ながら気付く。

 沈利の反応に、理后が笑みを零して答えた。


理后「二人なら蜜柑を買いに行ったよ」


沈利「蜜柑? ……ああ、成る程ね。腹、壊さなければいいけどな」


理后「うん、そうだね。食べ過ぎないようにちゃんと見ておく」


最愛「邪魔だ! 邪魔だ! どけー! どけー!」


フレメア「にゃあ!」


当麻「お、噂をすれば……って」


理后「ソリに乗ってるね。さいあいがトナカイさん役で、フレメアがサンタさん?」


沈利「それにしても、懐かしい暴走族ネタね。確か……いつも○こから、だっけ?」


理后「ち○こ?」


沈利「おい」


当麻「はうっ!?」


浜面「追い討ちっ!?」


 理后の突然の発言に、当麻と浜面の二人は奇声を上げた。


 当麻に至ってはその場でしゃがみ込んでしまう。


沈利「あらー? 当麻、何しゃがんでるのかにゃー?」


当麻「いえ……別に俺の事は気になさらずに……」


 沈利は当麻がどのような状態になっているのかを瞬時に理解する。

 笑みを浮かべているが、それは悪戯っ子のような、おちょくる笑みであった。


沈利「なら、早く立ちなさいよ。あれ? それとも立てない理由でも?」


浜面「くっ……大将、わかる、わかるぜ! 男には立ち上がれない時があるって事をよっ!」


 同じ男として、浜面が苦しそうに、しかし今自分が出せる最大限の声で当麻に声を投げかける。


当麻「あぁ……今がそうだな……まさか理后姉からあんな言葉を口にするなんて」


 歯を食い縛り、当麻は湧き上がるものを押さえようとする。

 しかし、理屈や根性でどうにかなるものではないと、当麻、そして浜面は知っている。


 耐える事しかできない現状に男二人は身体を震わせた。


理后「ああ、なるほど」


 そんな浜面と当麻のやりとりに理后が一人納得する。

 そして、


理后「おち○○○が○っ○しちゃった?」


当麻「がはぁっ!?」


浜面「た、大将!?」


 理后が当麻の耳元へ近付き、潤んだ唇が紡いだ言葉でトドメを刺した。

 それは、美人の言葉から聞いてはいけないものであった。

 どんな近代兵器より恐ろしい、対男性専用の迎撃砲に当麻の身体はいとも簡単に吹き飛ばされた。


当麻「……は、恥ずかしくて死にそうです」


沈利「ほら、二人共馬鹿やってないの。さっさと次の準備始めな。最愛達も来た事だし」


最愛「とうちゃーく! ……って、当麻達は超どうかしたんですか?」


フレメア「お腹壊したにゃあ?」


沈利「ああ、当麻と浜面は男に生まれたから。フレンダは単なる疲労でぶっ倒れてるだけよ」


フレメア「よくわかんないにゃあ」


沈利「まあ、時期がきたらわかるわよ。それより、蜜柑はいいとしてそのソリはどうしたの?」


最愛「いや、さすがに雪道をこの蜜柑箱持って歩くには超キツイですからね。近くのホームセンターで買ってきたんです」


フレメア「蜜柑も大量にゃあ」


 最愛がプラスチックでできた子供用のソリを見せ、フレメアがダンボールに詰められた蜜柑を見せる。

 沈利と理后はそんな二人を見て、静かに笑みを浮かべた。


沈利「ふふふ、ならこっちも準備始めるわよ。あんたらはその蜜柑を埋めるんでしょ?」


最愛「あれ、超わかっちゃいましたか」



理后「ちゃんとわかる場所に埋めるんだよ?」


フレメア「大体、了解したにゃあ」


 最愛とフレメアの二人は、理后の言葉を合図に蜜柑箱の中から一つ二つと蜜柑を取り出す。

 雪の中に埋める場所を決めるため、二人は雪に足を取られながら元気よく走り出した。


沈利「それじゃ、こっちもちゃっちゃと準備始めるわよ。ほら、当麻、フレンダ、浜面。あんたらも手伝いなさい」


理后「とうま。別のところは立たなくていいから、今は立って?」


当麻「……理后姉、楽しんでるだろ」


フレンダ「……もうすぐで寝るとこだったって訳よ」


浜面「……俺、まだ立ち上がれない」


フレンダ「マジできもいって訳よ」


浜面「そんな目で見ないでぇぇぇ!!」


 騒がしい面々を尻目に、沈利がかまくらへと向かう。

 入り口はそれ程大きくはないので、しゃがまなくては入れない。

 沈利は仕方なく、冷たいのを覚悟して膝をつきながら中へと入る。


沈利「へぇ……やるじゃん」


 入る前はもっと入り口でかく作れよ、と文句を垂れそうになった沈利であったが、すぐにその態度を改める事にした。


理后「ほら、とうま。中に入るよ。うん、ゆっくりと……」


当麻「頼む、理后姉。わざとじゃなくても、少し口を閉じてくれないか?」


理后「えー」


 当麻の発言に理后は頬を膨らませる。


沈利「理后もその辺にしときな。後でたっぷり弄る機会を与えるからさ」



理后「しずりがそう言うのなら」


 仕方ないと、沈利の忠告に渋々頷く理后。


当麻「え? 結局、俺は弄られる運命なんですか?」


 二人の言葉に素早く反応する当麻。

 しかし、二人は既に聞いてはおらず、浜面とフレンダの汗の結晶であるかまくらに夢中であった。


理后「すごいね」


沈利「全員入っても問題ない広さだしな。それに、風がないってだけでこれだけ暖かい」


当麻「そういや、沈利姉。なんでかまくらを作ろうなんて思ったんだ?」


理后「私も気になる」


 二人の視線を感じた沈利は、かまくらの天井を見つめた。

 数秒の沈黙。


 当麻と理后は口を開く事はせず、沈利の言葉をまった。

 そして、


沈利「……私が言うのもなんだけどさ、科学から離れてみたいって思っちまったんだよ」


当麻「それとかまくらがなんで繋がるんだ?」


 沈利の言葉に疑問を感じ、当麻が質問する。


沈利「この学園都市じゃ、なんでもかんでも科学で済ませちまう。かまくら一つ作るのだって、科学の力を使えば一分とかからねぇ」


 淡々とした言葉の中に混じるもの。

 怒り、悲しみ、楽しさといった感情ではない。

 それは純粋な疲れであった。


沈利「便利さ。けど、便利過ぎる。私はもう、それが嫌になってきた。私達がどういう生まれだか覚えているだろ?」


 沈利の言葉に当麻と理后の二人は頷いた。

 そして、ここに最愛とフレンダ、フレメアもいたのであれば全員が頷いたであろう。


 置き去り。

 この学園都市には闇がある。

 置き去りというのはその闇のほんの一部であり、親元の行方が分からない少年少女、もしくは赤ん坊を指す言葉だ。

 そして、沈利、理后、当麻、フレンダ、最愛、フレメアの全員は数年前まで、その闇に沈んでいた。

 学園都市の玩具として、ラットとして、彼、そして彼女らは寄り添い合って、その闇を耐え忍んだ。

 耐え忍ぶ間に、それは家族という一つの集団となっていた。

 沈利、理后、当麻、フレンダ、最愛、フレメア。

 血の繋がりがまったくない、偽者の家族。


沈利「常に科学に囲まれ、いつの間にか私がLEVEL5になって学園都市の第四位なんて呼ばれるようになった。同時にあんた達の協力もあって研究所を破壊する事もできた」


 沈利はかまくらの中心に腰を下ろす。

 そして、そのまま仰向けになって再び天井を見上げた。

 密閉された空間は彼女を押し殺すような、そんな残忍さを感じさせる。

 しかし、沈利はそれを見てはいない。

 その先を見つめ、毒を吐くように呟いた。



沈利「今までの鬱憤を晴らせたって喜びはあった。けど、そっからは何の感情も沸かなかった」


沈利「なんでだ、なんでだって私は苛立ちを覚えた。そして、わかった。答えは至極簡単さ」


沈利「科学がないと私は何もできないんだって突きつけられたからだ」


沈利「科学にに支えてもらわなきゃ、私は何にもできやしないんだって……私はそんな自分が嫌で嫌で仕方なかった」


沈利「そして、私に科学を植え付けたこの街が嫌いになった」


沈利「けど、私は知っている。この街をどんなに嫌いになったところで、科学を私から引き離す事はできないって事をさ」


沈利「だからほんの一時でもいい。科学を忘れたい。そしたら丁度良く雪が積もってくれた」


沈利「そうだ、かまくらを作ろう。科学を遮る一つの空間を作ろう。溶けて消えてしまうまでの間だけでもいい。私に科学を忘れさせてほしい」


沈利「フレンダにはどうでもいいって理由で作らせたけど、このかまくらは私の思念の塊みたいなもんだ。笑っちまうよな?」


沈利「――これが、かまくらを作ろうって思った理由だよ。わかったならさっさと準備始めるぞ」


 沈利の言葉を当麻と理后の二人はただ聞くしかできなかった。


 …………
 ……
 …



 午後七時を過ぎた頃。
 降り続く雪に閉ざされた闇の中。
 とある公園にぼんやりとした灯りと陽気な声がマッチの火のように揺れていた。
 灯りの向こう側には男女合わせて七人。
 灯りを覆うのは雪を積み上げて中をくり抜かれたかまくら。
 ドーム状に形成され、中に入った中心部には組み立て式のちゃぶ台が一つ。
 周囲の壁にはいくつかのくぼみがあり、そのくぼみにはキャンプなどで用いられるランタンが置かれている。
 そしてちゃぶ台を囲うように、七人の人間が持ち寄った毛布や布団に腰を下ろし、各々が手に液体が満たされたコップを持っていた。


浜面「では、乾杯の音頭をとらせて頂きます!」


 浜面の張り上げた声はかまくら内で木霊し、ただ一つの入り口から漏れていった。
 コップに満たされた液体が、掲げた事によって零れそうになる。
 乾杯、その一言を言うために、浜面は胸を大きく膨らませて発声の準備に入る。
 しかし、



最愛「それでは皆さん、かんぱーい!」


 浜面の隣に座る最愛が、


沈利「乾杯」


 その最愛の隣に座る沈利が、

ちょっと直し入るんで数分お待ちを


理后「乾杯」


 そして沈利の隣に座る理后が、


当麻「乾杯」


 理后の隣の当麻が、


フレンダ「乾杯」


 当麻の隣に座るフレンダが、


フレメア「にゃあ!」


 そして一周して浜面の隣に座るフレメアが、声を高らかに乾杯した。

 乾杯の音頭に続いて、コップ同士がぶつかり合う、鈴のように澄んだ音が鳴る。


浜面「ちょっ、音頭掻っ攫うなよ! ……まあ、いっか。乾杯!」


 自分の仕事を奪われ、浜面は大袈裟に肩を落とした。


 それもすぐに切り替え、自身も乾杯と声をあげ、音の輪に遅れて加わった。

 そして全員にぶつけ終わると、すぐさまコップを自分の口へと運び、淵に唇を押し付ける。


浜面「お、この酒上手いな! なんて酒だ?」


 そしてコップに満たされた液体、酒を飲んで開口した浜面の台詞がそれであった。

 浜面、理后、沈利、当麻、フレンダのコップに満たされているのは全て酒である。

 ちなみに酒を飲む全員、未成年者である。

 しかし、この場では誰もそのような事は口にしない。

 それは承知の上で酒を口にしているからだ。


理后「白牡丹、だよ」


 浜面の言葉に理后がぼそりと呟く。

 そして、隅に置いていた一升瓶を持ち上げ、ラベルを浜面に見せる。


浜面「ふーん……日本酒だよな。にしちゃ、ちょっと甘口ってのが不思議だな」


沈利「今は辛口淡麗ってのが普通だけど、高度成長期の日本酒ってのは甘口がほとんどだ」


 机に肘をつきながら語る沈利。

 酒の席では饒舌になるという言葉をそのまま表したかのように、沈利は聞かれてもいない事を淡々と紡ぎだしていく。


沈利「酒の甘味で疲れた身体を癒してたみたいよ。後、こいつを飲んで味以外で何か思わなかったか?」


 沈利は当麻と浜面に質問した後、眼前に持ち上げたコップの淵を持つと円を描くように小さく振った。

 注がれた酒はその動きに合わせ、ゆっくりとコップの中を洗う。


当麻「んっ……俺はやけにとろりとした感じだと思ったな」


浜面「ああ、それわかる。大袈裟だけど舌に絡まる感じだよな」


 当麻の言葉に浜面が頷く。

 二人は自分の手元にあるお酒を煽り、再度その認識が正しい事を頷きあった。


沈利「そうね。その濃厚さと甘さが胃にも優しい。かの夏目漱石は胃が弱い事でも有名なんだが……まあ、その目は知らないようね」


 沈利の話に耳を傾けていた男二人の目が点になる。

 ここにいる全員、一杯も飲み干してもいない。

 飲み過ぎたからというのが原因ではないだろう。

 それは単なる無知ゆえにの顔であった。

 そんな二人の間抜け面を前に、沈利は溜め息をつきながらも話を続ける。


沈利「その胃が弱い夏目漱石が『白牡丹なら飲める』と、愛飲していたほどよ」


 どこか得意気に柔和な微笑を見せる沈利。


フレンダ「まあ、ぶっちゃけ飲めれば関係ないって訳よ!」


 しかし、フレンダは沈利が語った話を一刀両断にした。

 それに同調してか、他二名も口を開いた。


当麻「それもそうだな」


浜面「おう、酒は質より量だからな!」


沈利「……こいつらに真面目に話した私が馬鹿だったみたいね」


 沈利は怒ることすら呆れ、額に手を当ててうな垂れた。


最愛「どんまいですね、沈利姉」


フレメア「早くお酒が飲みたいにゃあ」


 そんな沈利の姿を目の前にした最愛とフレメアが声をかける。

 最愛に関しては慰めであるが、フレメアは単なる願望である。

 しかし、それが気遣いとなったのか、沈利はうな垂れていた身体を元に戻し、酒を一口飲んでから返した。


沈利「フレメア、そして最愛もまだ早いからな。せめて高校生になってからにしとけ」


理后「本当は高校生になっても駄目だけれど、二十歳じゃない私が言っても説得不足」


 理后の言葉はもっともであった。

 ここで酒を飲んでいるメンバー全員が、学園都市の秩序を守る風紀委員、警備委員に声をかけられたら最後、それ相応の罰を受ける事になる。



沈利「んっ……そろそろ酒だけじゃ物足りないし、こっちにも手をつけるか。理后」


理后「うん、ちょっと待ってね」


 沈利の言葉に理后が机の上に並べられているものに手を伸ばす。

 机の中心部から大多数の面積を占拠するのは、土鍋である。

 人数分の皿と箸が、その土鍋を囲うように配置さていた。


フレメア「にゃあ、すごい煙。にゃっ! にゃっ!」


 理后が土鍋の蓋を持ち上げると、白い煙が立ち上ってかまくら内に充満する。

 フレメアはその煙を必死に払おうとしているのか、何度も何度も猫が引っ掻くように腕を振り回す。


浜面「やめなさい、フレメア。鍋とかがひっくり返ったらどうするんだ」


 そんなフレメアの奇行に浜面が注意する。

 その姿は娘を見守る父親のようなものを感じさせた。


最愛「おー浜面が超お父さんしてますよ。超きもいですね」


浜面「きもい言うな……っていうかお前、やけに顔が赤いぞ?」


 ちびちびとジュースを飲みながら、最愛が冷めた目で浜面を見つめた。

 しかし、最愛の様子が少しおかしい事に浜面は気付く。


浜面「お前、まさか酒の匂いに酔ったわけじゃないよな?」


 ここはほぼ密閉された空間。

 もしやと思い、浜面はおそるおそる尋ねる。


最愛「あはは、浜面、何言ってるのか超全然聞こえないんですけど」


 ああ、酔ってるなと浜面はうな垂れた。

 フレメアでさえ、まだ意識ははっきりとしている。

 それに飲酒組はまだ一、二杯程度しか飲んでいない。

 こいつには悪いが、これぐらいで酔うようじゃ、今後は酒を飲ませられないな。

 と、浜面は心の中で深い深い溜め息をついた。


理后「もう、いいみたい」


 そんなちょっとした騒ぎを他所に、鍋の具をさえ箸で突っついていた理后がお玉を手に取った。

 そして、各自に割り当てられた皿に適当な具と汁を少々盛りつけ、配膳を始める。


当麻「理后姉、手伝うぞ」


理后「ありがとう、とうま。それじゃ、これをはまづら達の方に回してくれる?」


当麻「あいよ」


 当麻の手伝いもあり、配り終えるのにそう時間はかからなかった。


浜面「冬と言ったら鍋だよな、やっぱり」


フレメア「あちぃ! あちゃいにゃあ!」


当麻「フレメア、ほらジュース」


最愛「……うぅ」


理后「さいあい、眠いの?」


沈利「……」


 沈利は鍋を囲む面子を眺め、小さく吹き出した。

 誰も気付かないほど、それは小さな小さな笑いであった。


沈利「ほんと、騒がしいったらありゃしないね」


 そう言って、沈利も皿に盛り付けられた具に箸を伸ばす。

 冷たさに囲まれているだけあって、舌を火傷しそうな程に熱い鍋料理は、何十倍にもおいしいなと沈利は感じた。


 …………
 ……
 …


理后「結局、この三人になっちゃったね」


沈利「お子様二人にフレンダはともかく、浜面はだらしねぇな」


当麻「……一升瓶、一人で一本空にしたんだ。そりゃそうなるだろ」


 鍋を空にし、時刻は既に九時を回っている。

 最愛とフレメアが冷やしておいた冷凍蜜柑も大方食い尽くした。

 当麻は浜面、フレンダ、フレメア、最愛に視線を向ける。

 浜面の腹を枕にして眠りにつく最愛と姉妹揃って抱き合うフレンダとフレメアの姿。

 当麻はそんな四人を見てくすりと笑い、毛布を引っ張って上から被せてあげた。


理后「それにしても、止まないね」


 理后がかまくらの玄関にあたる入り口から外を見つめた。

 白い塊は止む事を知らず、地表に辿り着いた白へと上書きしていく。

 一つ一つの塊が大きいせいもあってか、積雪の速度も尋常ではない。

 しかし、これのおかげもあって風紀委員にも見つからなかったのかもしれないと、ここにいる全員が思っていた。



沈利「やっぱ、異常気象ね。今年の雪は」


当麻「それより、このままここにいたら埋もれちまわないよな?」


沈利「そん時は私が一瞬で溶かしてやるよ」


理后「その時は全力で応援するよ、しずり」


 理后の言葉に、沈利は小さくありがとうと答えた。

 そして、そのお礼の言葉を最後に、静寂が訪れる。

 唯一、雪が雪の上に被さり擦れる音のみが耳へと届くのみ。


沈利「――当麻」


 静寂を破ったのは、静寂を作り出した沈利であった。


当麻「ん、なんだ?」


沈利「あんた、今後の進路はどうするつもりだ?」


当麻「進路?」


 意外な質問に、当麻は聞き返す。

 沈利は無言で頷き、空になったコップに酒を新たに注いだ。


沈利「あんたも今年で高三。進路はそろそろ決めておかなきゃならねえからな……ったく、本当はフレンダにも聞くつもりだったのに」


 沈利はフレメアと抱き合って寝息をたてるフレンダを見つめた。

 二人をそのまま額縁に入れたらさぞ絵になるだろうな、と沈利は思った。


理后「私も気になるな。とうまの進路」


 沈利の話に便乗して、当麻にぐっと顔を寄せる理后。

 それはあまりに近く、そのまま唇を奪いにいくのではないかと思わせる程だ。


当麻「まぁ、願望みたいなのはあるけれど……って、理后姉。近いっての」


 危険を察知した当麻は理后の額に手を置いて、やや強引に押しやる。


理后「いけずぅ~」


当麻「なんで関西弁なんだよ」


 理后が当麻の対応に頬を膨らませる。

 そんな痴話喧嘩を目の前で見せ付けられた沈利は、本日何度目かの溜め息をついて話を続ける。


沈利「理后、今は大事な話なんだ。当麻を食う時間は私を含め、後でたっぷりやるから今は抑えな」


理后「了解した」


当麻「え、今不吉な言葉を聞いた気がするんだが……俺の気のせいか?」


沈利「で、話を戻すよ。当麻のその願望ってのはなんだ?」


 当麻の疑問の声を流し、沈利は続ける。

 最初は腑に落ちないと腕組みをして目を瞑っていた当麻であったが、ここで話を脱線しては沈利に怒られるだろうなと、当麻は話を戻す事にした。


当麻「俺なんかがって思っちまうけれどさ、俺……教師になってみたいんだ」


沈利「教師ね……当麻ならドラマに出てくるような熱血教師になれそうっちゃなれそうね」


理后「そうだね。とうまはスポーツ万能だし、ぴったりだね」


当麻「そ、そうかな?」


 二人の言葉に素直に照れる当麻。

 ウニのように尖った髪を掻き、顔がだらしなく歪む。


沈利「まあ、問題もあるっちゃあるな」


理后「うん。それは学力だね。とうま、二年終了時の成績は覚えてる?」


当麻「……忘れたくても忘れられない結果でした」


 そんな浮き足立った当麻を、二人の姉は一気に地面に埋めた。


沈利「でも、目指すもんがあるなら頑張りなさいよ」


理后「そうだね。私は目標に向かうとうまを応援するよ」


当麻「そうだ、な……なあ、それより一つ聞いていいか?」



 当麻は自身の話が一段落ついたのを確認し、沈利を見つめた。


沈利「あ、私? ……ああ、ごめん。理后」


 理后に酒を注ごうと酒瓶を傾けていた沈利がきょとんとした顔で当麻に顔を向ける。

 そのせいで酒が溢れそうになってしまいそうになり、理后が慌てて傾けていた酒瓶を立てる。


当麻「沈利姉はさ……科学が、この街が嫌いなんだよな?」


 数時間前の話を当麻は掘り出す。

 もしかしたら、沈利は怒るかもしれない。

 しかし、当麻はそれをわかっていながらも聞いた。


当麻「これは俺の憶測なんだけどさ……沈利姉、この街を出るつもりじゃねぇよな?」


沈利「……なんで、そう思った?」


当麻「何年も一緒に過ごしてるんだ。沈利姉がどういう性格なんかなんて誰よりもわかっているつもりだ」



当麻「沈利姉は完璧主義者だ。一時でもいい、なんて思わない筈だ。科学が嫌い、この街が嫌い……」


当麻「それは全部マイナスでしかない感情だ。そんなマイナスを抱えたまま、沈利姉は生きていける筈がない。必ず清算しようとする筈だ」


 当麻の言葉は沈利を黙らさせた。

 それでも沈利は何か言わなくてはと思い、口を開く。

 もっとも怖い事が当麻の口から紡ぎ出される前に、と。


沈利「当麻……何が、言いたい」


 しかし、それは当麻に催促する言葉であった。

 当麻の言葉は怖いと同時に、しかしそれは嬉しい言葉でもあるからだ。


当麻「もし、もし沈利姉がこの街に喧嘩を売るような事をするってんなら……俺もその喧嘩に参加する」


沈利「っ……!」


 言った。

 言われた。


 沈利は肘をついて組んだ手に額を乗せ、震えた。

 彼女自身を当麻が理解しているように、沈利も当麻を理解している。

 だから、わかっていた。

 こいつは自分の事を投げ出してまで、他人に接触しようとすると。


沈利「ふざけんな……」


 沈利が搾り出した言葉は、重く、そして鋭かった。

 当麻はそんな沈利の言葉に肩を跳ねさせる。

 普段、落ち着きを払っている理后でさえ、目を見開いて驚きを表現した。


沈利「喧嘩に参加する? はっ、ふざけんな。ふざけんじゃねぇよっ!」


 沈利は未だ顔を伏せたまま、叫んだ。

 かまくらの中に木霊する程の叫び声。

 びりびりと空気が震えた。


沈利「てめぇは教師になりてぇっつったよな? なら、てめぇは自分の空っぽの頭に詰めるもん詰めて、教師目指せばいいんだよ」



沈利「私の喧嘩に参加する? 笑わせんなよ。私がLEVEL5の第四位に向かって何言ってやがんだ。舐めた事口にしてっと、てめぇの股のにあるさくらんぼ焼切るぞ」


沈利「なんで、ついてこようとすんだよ。これは私の喧嘩だ。私の、なんでっ、なんでっ……!」


 沈利の組んだ手が震えていた。

 そして肩が。

 声が。


理后「よしよし」


 そんな沈利に理后が寄り添い、ぎゅっと抱き締めてあげた。

 沈利の身体は糸も簡単に崩れ、理后の腕の中へと落ちる。

 それでも沈利の震えは止まらない。


理后「ねぇ、しずり。しずりは一つ勘違いをしてるな」


 理后は沈利の震える身体を包み込みながら、そっと呟く。


理后「とうまはしずりが大好きなんだよ。それとね、私もさいあいもフレンダもフレメアも、そしてはまづらだって」


理后「皆、しずりが大好きなんだよ。だからね……」


理后「もし、しずりがこの街に喧嘩を売るというのなら、私達は全員参加するよ?」


理后「有無は言わせないよ。だって、私達だって科学は憎いんだから」


 理后の手が沈利の背に伸びる。

 その手は割れ物を扱うかのように静かで、そして暖かく沈利の背を撫でる。


理后「ねぇ、とうま。とうまの願望って何?」


 理后が沈利を抱き締めたまま、当麻に声だけで聞く。

 当麻は沈利の言葉にこう答えた。


当麻「――この街を出て行くこと」


沈利「……えっ?」


 当麻の言葉に、沈利は声を漏らした。


 沈利は混乱していた。

 意味がわからないと。

 そんな沈利に追い討ちをかけるかの如く、理后も口を開く。
 

理后「しずり、私は保育師になりたいんだ。それともう一つ」


理后「――私もこの街を出たい」


理后「ね、皆もそうだよね?」


 そして、理后が寝転がる四人に視線を向けた。

 一人、二人、三人、四人と身体を起こす。


浜面「ったく、寝ている間になんちゅうシリアスな展開になってるんだか」


最愛「まあ、嫌いな空気では超ありませんけどね」


フレンダ「にししっ、沈利姉の泣き顔も頂いたしね。役得って訳よ」



フレメア「大体、その話は私達を抜きでやるべきじゃないにゃあ」


 一人ずつ沈利に向けて言葉を放つ。

 沈利はただそれを呆然と受け止めるしかなかった。


当麻「まあ、あれだ。俺達もこの街は嫌いなんだ。俺達をラットとしか思ってないこの街を」


 当麻は超能力者のランク付けで最低の無能力者(LEVEL0)でありながら、天然の秘めたる力をその右手に宿していた。

 どんな超能力であっても当麻はその右手一つで掻き消す事ができる力を備えている。

 『幻想殺し(イマジンブレーカー)』。

 それが当麻の宿す力であり、そして、研究者達の蜜でもあった。

 しかし当麻は特殊な考えを持つ人間だった。

 他人を優先する、自分の命を投げ捨ててもいいと考える自殺志願者。

 そんな彼だからこそ、闇の中で出会った仲間を傷つける科学に嫌悪を抱いた。

 それは憎しみに変化し、いつしか破壊衝動へと変わった。 



浜面「俺は置き去りって訳じゃないけどよ……けど、LEVELで優劣をつける数字だけのこの街は嫌いだな」


 浜面は最初こそこの街に憧れ、そして能力開発を受けるも能力が開花する事無く、日々を過ごしてきた。

 超能力のない人間には冷たいこの街を、浜面は徐々に嫌いになっていった。

 そして、ある日、浜面は偶然にも出会った。

 それが上条当麻であり、この街を嫌悪し合う二人が意気投合するようになるのにそう時間はかからなかった。

 浜面は上条の過去を聞き、更にこの街を嫌いになった。

 気付けば、憧れは既になく、敵と認識していた。


最愛「この街の人間は青い血でも流れているんですかね」


 最愛の能力、『窒素装甲』は自身の手によって手にいれた能力ではない。

 学園都市最強の超能力者と言われている『一方通行(アクセラレータ)』の能力の一部を無理矢理植え付けられた。

 成長と共に開花する能力を無理矢理に植え付ける非人道的実験に、被験者の大半は実験に耐え切れず、帰らぬ人となった。

 その中には勿論、最愛が心許す仲間もいた。

 しかし、事切れた仲間を見て、笑う研究者共。

 最愛は許せなかった。

 今度は自分が非人道的になる事を、最愛は抱いた。


フレンダ「とりあえず、喧嘩なら私の爆発で派手に花火を上げてやるって訳よ」


 フレンダは気付いたら妹と一緒にこの街に売られ、気付けば闇に浸っていた。

 実験を繰り返し行なっても開花しない能力に、舌打ちをする研究者。

 なぜ、自分がこのような目に遭わなくてはならないのかと、苦悩の日々を送った。

 そして、それは次第に妹のフレメアの手にまで伸びようとする。

 それだけは許せない、とフレンダは殺す為の技術を学んだ。

 自身の憤怒を表すかのような爆弾を用いた技術で、フレンダは抗う。

 暗闇で出会った仲間達、そしてフレメアに手を出そうとするやつは全員殺すと誓った。


フレメア「皆がいれば、私は他はどうでもいいにゃあ」


 姉と一緒にこの街に売られた。

 そして、姉が苦しんでいるのをただじっと見ていた。

 見る事しかできなかった。

 脅威は既に消した筈だった。

 けれど、それはいつまたどこで起こるのかはわからない。

 なら、姉が苦しまないようにこの街を壊してしまおう。

 この街を破壊して、新天地へと向かおう。

 そこには自分の姉と家族がいるだけでいい。

 フレメアは自身の非力を呪い、大切なものを守る為に闘う。


理后「だから、私を……私達を存分に使ってくれて構わないよ。しずり」


 理后は大能力者(LEVEL4)の『能力追跡(AIMストーカー)』とうい珍しい能力を有する。

 その能力は全ての能力者を捕捉する事が可能であり、成長度合いによってはこの学園都市を制御する事も可能であると予測される程である。

 そんな餌をぶら下げて食いつかない研究者はいない。

 彼女の身体を蝕み、搾り取れるもの全てを搾り取ろうと躍起になった。

 そして、学園都市の闇でさえ禁忌とする薬物――『大晶』を用いる実験を進めるようになった。

 理后はその薬物のおかげもあって、能力の向上に成功する。

 しかし同時に、彼女の身体の破壊を促進させた。

 耐えられる筈がなかった。

 だから理后は、我慢する事を諦めた。


沈利「ははっ……はははっ……あはははっ!」


 学園都市第四位の超能力者(LEVEL4)、『原子崩し(メルトダウナー)』。

 植え付けられた。

 それは言いなりになる、と同義であった。

 闇の中で家族ができた。

 そして、傷つけられた。

 彼女にとって、家族を傷つけるのは自分を傷つけたも同然。

 植え付けられた力を返してやった。

 それでも、科学は沈利の周りを回り続ける。

 また傷つけようとする科学、そして、その科学の力がなければなんにもできない自分に沈利は嫌悪した。

 だから、科学のない外に出たいと思っていた。

 それは自分しか持ち合わせていないと思っていた。

 だから口にできなかった。

 けれど、


沈利「なんだよ、なんだよっ! あんた達、どんだけだよっ!」


 全員が同じ事を考えていた。

 なら、話は簡単だ。

 沈利は笑った。


沈利「おい、てめぇら」


 沈利は理后の身体からすっと離れ、鋭い視線を全員に浴びせた。


沈利「喧嘩、しにいかねぇか?」


 その沈利の言葉に、全員が頷いた。


沈利「よし、なら私達は家族でありチームだ。そして、チームには組織名が必要だ。笑いたい奴は笑っていいからな? 組織名――」


 沈利は僅かに酒が残ったコップの中身をぐっと飲み干し、溜めに溜めて言い放った。


沈利「――『ファミリー』だ」


END

終わったー

ちょっと編集したら10レス程増えてしまってすいません

色々と設定めちゃくちゃですいません

頭の中で構成は限界がありますね、やはり

また別スレで上絹復活できたらいいなーと思っております

その際はよろしくお願いします

では、アイテム万歳ノ

乙~
地の文は1行ずつ開けない方がいいかなあと思う

>>421
指摘ありがとうございます
最初は繋げてたんですが、読みにくいかと思い地の文を開けてみました
けれど、いざ投下してみたら読みにくいですね
次回投下する際は気をつけます

どうも、超投稿者です

昨日に引き続き投下します
今回は短めです


【飢えたシスター】


インデックス「あなた達は本当に愛し合っているんだね」

 午後四時を過ぎた頃。
 インデックスという少女が突然そのような事を口にした。

沈利「なによ、突然」

 ソファーに腰を沈め、ファッション雑誌を眺めていた上条沈利は、眺めていたページから視線を外して顔を上げた。
 顔を上げた先、膝程の高さがあるテーブルを挟んだ先にあるソファーに何故か正座している少女。
 インデックス。
 正式な名称はIndex-Librorum-Prohibitorumという、誰がどう聞いても偽名でしかない。
 腰まで届く銀色の髪に宝石を埋め込んだかのような緑色の瞳。
 肌は透き通るという言葉がぴったりなほどに純白である。
 小柄な体躯で、最愛とフレンダといい勝負だなと麦野は思った。
 この科学の街、学園都市には不釣合いな白い修道服を纏っており、所々に金の刺繍があしらわれている。
 ひょんな事から沈利の弟の当麻が連れてきた。
 最初は弟が彼女を連れてきたと騒いでいたな、と沈利はつい最近の事なのに懐かしく思い出す。

インデックス「あなた達は言葉を必要としていないんだね、って事」

沈利「残念、この家にテレパシー系統の能力者は一人もいないの」

 そう言って、沈利は強制的に話を切り上げようとした。
 再び雑誌を捲ろうと視線を戻す。

インデックス「ううん、そういう事じゃないの」


 しかし、インデックスの言葉が沈利を再び会話に戻させる。
 無視を続けてもこいつは話し続けるだろうな、と沈利は諦めて雑誌を畳んだ。
 そんな彼女の行動にインデックスの表情が僅かに柔らかくなった。

インデックス「ありがとう」

沈利「……どうも」

 インデックスの素直なお礼の言葉に、沈利は背中が痒くなった。
 ぶっきらぼうな返事をすると、再びインデックスがその小さな口を動かし始める。

インデックス「私の勘違いかもしれないんだけど、一つ聞いてもいいかな?」

沈利「別にいいわよ。あんた、聞いてなくても話し続けるでしょう?」

 インデックスは言葉でなく、笑顔で答えた。
 それは肯定の意と捕らえてもいいだろう。
 「なんで私が……」と、沈利は零すが、その声はインデックスには届かなかったようだ。
 いや、もしかすると仮にもシスターであるのだから、聞いていても聞いていないフリをしているのかもしれない。
 もし、ここであっちが「何か不満でもあるの?」「言いたい事があるのならはっきり言おうね」などと口にしたのであれば、私はその言葉を買ってしまう。
 わざわざ争い事を招くような真似をシスター自らが行うわけがないだろう、と沈利は勝手な解釈をする。

インデックス「しずり、緊張してる?」

沈利「は?」

 何を頓珍漢な事を言っているのだろうか、と沈利は口をあんぐりと開いたままインデックスを見つめた。

インデックス「りこう、とうま、フレンダ、さいあい、フレメアがいないから、緊張してるよね?」


沈利「はっ、なんだよ緊張って。うるさいのがいないから清々してるところさ」

 小馬鹿にするように腕を組み、ソファーの背に身体を預ける沈利。
 脚を組み、見下すような態度を見せ付ける。
 彼女の性格を知っているものであれば、これだけで口数を減らすだろう。
 しかし、インデックスはそんな沈利を前にしても腰を低くするどころか、まるで対抗するかのように口を開く。

インデックス「そうやって声を張り上げる人って、大抵事実を突きつけられた時によく見る癖かも」

 淡々と説明口調で話すインデックスに沈利は奥歯を噛み締めた。

インデックス「しずりは心配性でしょう?」

沈利「ここに居座って一週間もたっていないやつが、何わかったような口聞いてるんだよ」

インデックス「ごめんね。けど、そんな短い時間であってもわかる程に、しずりの皆に対する気持ちは顕著に現れていると思うんだよ」

沈利「なぁ、さっきから何が言いたいんだよ。あんた、私を弄くってて楽しいわけ?」

 腕を組み、インデックスの要領を得ない話に指先が腕を何度も叩く。
 自分の顔が今どれ程歪んでいるかは知らないが、家族に見せる顔じゃないだろうなと、沈利は苛立ちながらも状況を分析する。

インデックス「別に弄くってる訳じゃないよ。私がただ言いたいのは、この家族には愛があるんだなって思っただけ」

沈利「ちっ、ようやく最初の話に戻ったかよ……で、あんたは何でそんな話を突然しだしたんだ?」

インデックス「すごいなって思ったんだよ」

沈利「は? そんだけ?」


 たった一言で終わってしまい、沈利の沸き立つ感情は一瞬で吹き飛んだ。
 そして、吹き飛んで空になってしまった感情にインデックスの頭を心配するという思いが生み出された。

インデックス「こう言うのもあれだけれど、あなた達は本当の家族じゃないんだよね?」

沈利「……まぁ、世間一般から見ればそうでしょうね」

インデックス「それなのに、私は最初は気付けなかった。あなた達は本当の家族なんだって思わせた事、それがすごいって思ったんだよ」

 こいつは馬鹿か。
 見た目からして似てるやつは一人といないだろうに。
 フレンダとフレメアの二人がいい例だ、とインデックスの言葉を沈利は内心で否定した。

沈利「私達はこれが普通だから、そう言われてもはいそうですかとしか言えないわね」

インデックス「そうだろうね。ねえ、なんで沈利達は家族なの?」

 こんな話をする時点で、いつかはされるだろうと思っていた質問をついにされた。
 しかし、沈利はそれを説明してやるつもりはなかった。

沈利「……私達はお互いを支えあって日々を過ごしてたんだ。私だけじゃない、あいつらも含めて皆が暗闇で生きてきた。これ以上は言えないわよ」

 そう思っていたが、沈利はほんの上辺の部分だけは説明する事にした。
 それは黙ったら黙った分だけインデックスはしつこく聞いてくるだろうと思ったからだ。
 だから、沈利はわかるように線を引いたのだ。
 ここは超えてはいけない、と。

インデックス「うん、わかったんだよ」

 どうやら線引きは効果があったようだと沈利はインデックスの反応を見て思った。


インデックス「ねぇ、しずり。しずりの愛はどういうものかな? 愛ってなんだと思う?」

沈利「愛ねぇ……正直、実感沸かないわよ。見えないんだし」

 インデックスの話は続く。
 沈利はいつの間にか、自分がインデックスの会話のペースに乗せられている事に気がついた。
 しかし、何故だか悪い気がしなくなっているのにも気付く。

インデックス「私もそう思うんだよ。知ってる? 愛には居場所が存在しないんだよ」

沈利「いや、一つだけあるぜ。ホテルで腰振ってる男女。あれも一種の愛じゃねえか?」

インデックス「……しずりは破廉恥なんだよ」

 沈利の発言にインデックスが肩を震わせ、頬を赤く染めた。
 白い肌のせいもあってか、その赤さは林檎と言っても過言ではない。
 ここにきてようやくインデックスより優勢に立てた事に沈利は口を吊り上げた。
 しかし、それが下ネタというのもどうなのだろうか、と再び口を結んで不機嫌そうな顔へと変化させる。

インデックス「と、とりあえず、なんだけど。愛ってのは全てその場で既に起こっている事」

インデックス「だから、愛という行いは、一切の価値判断や解釈が及ばない事を言うんだよ」

沈利「ようするに、愛に言葉はいらないって事でいいのかにゃーん?」

インデックス「そうなんだよ。それをこの家族は表していると、私は思うんだよ」

沈利「ふーん……」


 力説を繰り返したインデックスに対し、沈利は生返事で答えた。
 視線を逸らし、ゆっくりと立ち上がる。

沈利「あんたさぁ」

インデックス「いたっ!? いきなりなにするのかな!?」

 そして立ち上がった際に沈利のデコピンがインデックスの額を捕らえた。
 その一撃はインデックスの額に跡を残す程に強力であり、喰らった本人は涙目で非難の視線を沈利に向けている。

沈利「愛を語るなんて早いんだよって事よ。例えてめぇがシスターであったとしても、あんたはまだ餓鬼なんだからよ」

インデックス「どこがお出かけ?」

 沈利がソファーを離れていく様を見て、インデックスが額を押さえたまま後ろから声をかける。

沈利「なんか、他のやつらが帰ってきそうだから、ちょっと様子見」

 それは単なる勘でしかない。
 しかし、勘というのは長年培ってきた経験が生きて、ようやく発揮されるもの。
 そんな沈利の姿を見て、インデックスはぼそりと呟く。

インデックス「やっぱり、愛なんだよ」

 笑みを浮かべるインデックス。
 しかしそこには、僅かに影が落とされていた。
 沈利達はインデックスの境遇を知らない。
 彼女がどれ程愛に飢えているかを。
 そして、その愛を自慢するかのような声が複数、玄関からインデックスへと届いた。

END

投下終わりー

麦野とインデックスの話でした
他のメンバー出せなくてごめんなさい

またネタあったら書くかも
皆さんも投下してくださいね

では、またどこかでノ

初投稿+書き掛けです
感想、ご意見、苦情があったら教えて下さい


当麻 「起きろ姉ちゃん 朝だぞ?」

沈利 「ん?… 後5f…」モゾモゾ

当麻 「ほぉら 朝ご飯は皆で食べる約束ですよ」ユサユサ

沈利 「もう少し…」

当麻 「仕方ないなっと」バサッ 布団を剥ぎ取る

沈利 「ん、んーー ノビ」

当麻 「先にリビングに行ってるよ」

沈利 「すぐ行くわ」

?数分後?
ガチャ

沈利 「ふぁ? おはよう」

理后 「おはよう しずり 少し遅いよ?」

沈利 「まだ布団から出ずらいのよね」

フレンダ 「おはよう 沈利姉」

フレンダ 「結局、今日も朝ご飯は鮭って訳よ…」

沈利 「あぁ!?日本の朝は鮭に決まってるだろが!?」

最愛 「超おはようございます 沈利姉」

最愛 「あとフレ姉、朝から超ウルサいです」

フレンダ 「え!? 今、私がいけないの!?」

フレメア 「大体、フレンダお姉ちゃんはうるさいにゃあ」

フレンダ 「結局、私の扱いはこんなものって訳よ…」 ガク

当麻 「さ みんな集まったんだし、食べようぜ  せーの」

沈理当ンダ最メア「「「「「「(超)いただきます(です)(にゃあ)」」」」」」

沈利 「やっぱり、朝は鮭に限るわね」パクパク

フレンダ 「サバ缶も美味しいって訳よ」

理后 「とうま 今日は土曜日だけど、補習?」

当麻 「モグモグ ゴクン  いや、今日は補習は無いけど病院に用事があるからご飯を食べたら出掛けるよ」

フレメア 「大体、おにいちゃんはどこか悪いのかにゃあ?」

当麻 「いや、怪我とかじゃ無いんだ」













当麻 「何時もお世話になってるカエルの先生がよく分かんないけど、培養器を使った実験をしたいらしくてそれの実験台をやるんだ」

沈利 「まぁ カエルの先生だから大丈夫でしょうけどね」

当麻 「あの人は完全に人外だからね」

当麻 「おっと もうこんな時間だ」

理后 「片付けはやっておくからとうまは行って良いよ」

当麻 「ありがとう 理后姉 あ、お昼はいらないから」

当麻 「行ってきます」

沈理ンダ最メア「「「「「(超)いってらっしゃい(です)(にゃあ)」」」」」












すまん 携帯の調子が悪かった

続きです
?10数時間後?
上条家リビング

最愛 「おにいちゃん、超遅いですね…」

フレンダ 「結局、実験だから仕方ないって訳よ」

フレンダ 「実験もカエルの先生がやってるんならどんなにお兄ちゃんが不幸でも大丈夫って訳よ  多分…」

最愛 「多分って超何ですか!? 超不安になること言わないで下さい!!」

バタン

当麻(?) 「ただいまー」


フレンダ(あれ? 当麻兄ってあんな声だっけ?)

最愛 「超お帰りなさい 当麻お兄ty… え?」

フレンダ 「おかえr… え?」

理后 「おかえり とうま  夕ご飯出来、て、r…」

沈利 「当麻? 明日って、空いてるわよね?  買い物に付き合いな、さ、… え?」

フレメア 「だ、大体、おにいちゃんが

沈理ンダメア「「「「「(超)おおきくなって(る)(って訳よ)(ます)(にゃあ)!!!!!!!!?」」」」」

当麻(大人) 「いやあ 実験の内容ってのが『培養器を使った成長速度の操作』ってやつでさ 培養器に入ってて、気がついたらこうなってたんだ」

最愛 「おにいちゃん、二十歳に見えるよ!?」

当麻(大人) 「肉体的には二十一歳位らしいよ」

当麻 「あと最愛 口癖の『超』が抜けてるぞ?」

フレンダ 「体に害は無いの!?」

当麻(大人) 「カエルの先生言うには『大丈夫だ 問題ない』らしいよ」 

当麻(大人) 「つか、フレンダも口癖が抜けてるぞ?」

フレメア 「おにいちゃん すごいだんでぃーだにゃあ」

当麻(大人) 「ありがとう フレメア  ダンディーなんて言葉、よく知ってたな?」ナデナテ

沈利「…」

理后 「すごいね とうま  しずりよりも背が高いよ?」

当麻(大人) 「すごいのは俺じゃくてカエルの先生なんだけどね」

当麻(大人) 「わざわざ服も用意してくれてたしね」 

沈利 (当麻が二十一歳って事は私よりも年上 つまり、今だけ当麻が私の兄 つまり、お兄ちゃん つまり、フレンダ・最愛・フレメアのように甘えられる  しかも今は私は十八歳だから、二人とも十八以上だからあんな事やこんな事をしてもかなり許される…)

フレンダ 「それにしてもなかなか逞しい体つきって訳よ」ペタペタ









最愛 「本当に超逞しいですね と言うか、フレ姉だけ超ズルいです」ペタペタ 

当麻(大人) 「ち、ちょっと待て 2人してそんなに体を触るなよ」

フレメア 「大体、最愛お姉ちゃんとフレンダお姉ちゃんだけズルいにゃあ」ギュッ

当麻(大人)「うぉ 急に抱き付いたら危ないぞ?」ナデナデ

フレメア「今日はお兄ちゃんの手が大きいから不思議な感じだにゃあ」

フレンダ 「フレメアだけズルいって訳よ 結局、私も撫でて欲しいって訳よ」ギュッ

最愛 「私も超お願いします」ギュッ

当麻(大人)「三人とも子供だな?」ナデナデ

フレンダ 「ホントだ 何時もと全然違うって訳よ」

最愛 「でも、この撫でられ方も超嫌いじゃないです」

沈利 「…」ブツブツ

理后 「とうま 私も撫でて欲しい…」ジー

当麻(大人)「理后姉もおいで」

理后 「うん」テクテク ギュッ

理后 「とうまの手 凄く大きいね」

当麻(大人) 「体が大人だからね」

当麻(大人) 「ところで、沈利姉は何をブツブツ言ってるんだ?」

理后 「しずりから、なにやら電波が出てる…」

当麻(大人) 「し、沈利姉? どうしたんだ…?」

沈利 「…り…」

当麻(大人) 「え?」

沈利 「沈利って呼んでって言ったの 当麻お兄さん///」

当麻(大人) ドキン 「ふ、ふぇ な、ななな何を仰られるのですか!? 沈利お姉さま!?」

最愛 「ち、ちちちょっと超待って下さい! 超どういうことですか!?」

フレンダ 「け、結局、説明してほしいって訳よ!!」

フレメア 「大体、どういうことだにゃあ?」

理后 「しずり 説明して」ジー

沈利 「別におかしなことはないわよ?」 

沈利「今の当麻は二十歳 私は十八歳よ? 当麻お兄さんの方が今は年上よ//」

フレンダ 「沈利姉って十八だっk …沈利「あぁ!?」 何でも無いって訳よ…」

当麻(大人) 「それもそうだが…」

沈利 「それとも、当麻お兄さんは私の事が嫌い…?」ウワメヅカイ

当麻(大人) 「う、 (背的にめったに見れない沈利姉の上目使いが!?)そ、そんなことはないぜ」

沈利 「じゃあ、当麻お兄さんが元に戻るまで、私の事を沈利って呼んで…」ウルウル

当麻(大人) 「わ、分かった
 沈利n じゃなかった し、沈利」

沈利 「お兄さん…」スリスリ

当麻(大人) (ヤ、ヤバイ 普段では絶対に見られないし沈利姉が!! あのクール(?)な沈利姉が!! 落ち着くんだ上条当麻 こんな時は素数を数えるんだ 2、3、5、7、11、13…)

最愛 「ち、超ヤバイです… 私達妹の立場が…」

フレンダ 「沈利姉の普段とのギャップで当麻お兄ちゃんが危ないって訳よ…」

フレメア 「理后お姉ちゃんから何かいって欲しいにゃあ!」

理后 「わかった」

フレンダ 「流石、理后姉 頼りになるって訳よ」

グッ

当麻(大人) 「ん? どうしたんだ? 理后姉」

最愛 「超バシッと言ってやって下さい!」

沈利 「お兄さん…」スリスリ

理后 「にぃに」

当ンダ最メア「!?」

理后 「沈利のお兄ちゃんなら私のにぃにだよね?」

ンダ最「お前もか ブルートゥース!?」

当麻(大人)「い、いや、そうだけどさ… 理后姉…」

理后 「りこちゃん って呼んで」

当麻(大人) 「わ、わかったよ りこちゃん」

理后 「ん…にぃに…」スリスリ

当麻(大人) (ヤバイ ヤバイを通り越してヤバイ そ、素数を…)

最愛 「理后お姉ちゃんが超策士なことを忘れていました…」

フレンダ 「あの状態の姉sには勝てる気がしないって訳よ…」

フレメア 「大体、私もお兄ちゃんに甘えたいにゃあ…」


その後、実験が終わるまで姉sの上条当麻独占が続いたらしい




中断したりと、申し訳ありませんでした

初投稿で、最初を投稿してからビビってしまいました…

でも、まだこのスレを見ている同士がいるのを知れたので良かったです

ありがとうございました


ブーブー

沈利「当麻~携帯鳴ってるわよ」ユサユサ

当麻「ん~また後でみるよ」Zzzzz…

沈利「あちゃー寝やがったよ全く。ソファーで寝たら風邪引くってのに」

沈利「」キョロキョロ

沈利「…ちょっとくらい見ても平気よね」ソロー

理后「しずり当麻の携帯で何やってるの?」

沈利「」ビクッ

沈利「べ、別に何もやってないわよ!」

理后「…しずりって彼氏の携帯見るタイプなんだ」

沈利「き、気になるんだから仕方ないでしょ」

理后「とうまただでさえモテるもんね」

沈利「で、あんたも見るの?」

理后「うん一応」

沈利「見るのね。で、何から見る?」

理后「まずはアドレス帳だね」

沈利「アドレス帳っと」ピコピコ

~友人フォルダ~
『アリサ』『五和』
『インデックス』
『オルソラ』『神裂』
『雲川先輩』『小萌先生』
『食蜂』『白井黒子』
『バードウェイ』『姫神』
『御坂美琴』『御坂妹』
『レッサー』



沈利「…何この女の数」ピキッ

理后「さすがにこんなたらしのとうまは応援できないかも」

沈利「これは後でオ・シ・オ・キしなきゃいけないわね」

理后「次はメールだね」

沈利「先が思いやられるわ」ピコピコ

~友人フォルダ~
『土御門:Re…』
『土御門:Re…』
『青ピ:Re…』



理后「男の人としかしてないね」

沈利「…」

理后「どうしたの?」

沈利「アドレスとか聞いた後って普通確認メールとかするわよね」

理后「うん」

沈利「その確認メールすらないのっておかしくない?」

理后「!!!」

沈利「当麻が誰かに見られないように消した可能性があるわね」

理后「とうまそれは応援できない」

沈利「なかなか当麻もやるわね」

理后「しずり次は着信履歴見て」

沈利「これで当麻の運命は決まるわね」

~着信履歴~
不在着信『御坂美琴」
着信『土御門』
着信『青ピ』




沈利「超電磁砲だけか…やっぱり消してるわね」

理后「確信犯だね。どうするの?」

沈利「オ・シ・オ・キ・カ・ク・テイだけど」

沈利「とりあえず超電磁砲の留守電を聞いてからにしましょ」ピッ

御坂美琴『あんたね~約束の時間に来ないわ電話に出ないわって私を舐めてるの!!もし今日連絡しなかったら罰ゲーム追加だから!』

沈利「…れ、超電磁砲とデートだとぉ」ギロッ

沈利「当麻起きろぉぉぉ!!!起きねぇとお前の使い物にならねぇようにすんぞ!!!」

当麻「は、はい起きましたのでございます」ビシッ

当麻「あの~…姉ちゃん達なんか怒ってる?」ビクビク

沈利「私達が怒ってるように見える?」ニコニコ

理后「とうま見える?」ニコニコ

当麻 (むちゃくちゃ見えるんですけど)タラー


to be continued………

沈利「ママから包みが届いたけど何かしら・・」

某木星さんの制服

沈利「・・・・・」

後日 こっそり来てる所を妹達に見られ恥ずかしい思いしたと記録さられてる。

詩菜「お母さんの昔の制服を改造した喜んで貰えたかしら」

沈利「最近暇ねー」ダラダラ

最愛「ちょー何にも無いですからねー」ウダウダ

フレンダ「お兄ちゃんなんか面白いこといってー」ゴロゴロ

当麻「」グー

理后「とうま寝てるよー…」ネムネム

フレメア「にゃー…」ファァ

沈利「あーなんか面白いことないかにゃーん」ワシャワシャ

理后「多分、このスレ忘れ去られてるから…とうぶんないんじゃないかな」ウトウト

最愛「超メタいですね」ケータイポチポチ

フレンダ「退屈ダナー…」ウダウダ

フレメア「にゃー…」グー

当麻「うーん…誰かー書いてくれー」グー

久々にちょっとだけ書いてみる

TV『お義父さん!娘さんを僕にください!』
『君にお義父さんなどと言われる筋合いはない!』

沈利「………」

最愛「うわー…なんともありふれた超テンプレ台詞に超テンプレ展開…」

フレンダ「でも、だがそれがいいってんでしょ?」

最愛「まぁ、そうですね」

沈利「………結婚、ねぇ」

最フレ「!?」

沈利「……なによ?」

最愛「い、いえ!沈利お姉ちゃんでも、そんな事考えるんだなぁ、なんて、超思って…」

フレンダ「ちょっ、バ…」

沈利「あ"?」

最愛「キャアア!!沈利お姉ちゃんストップ!超ストップですよ!イタタタ!!」

フレンダ「アタタタ!!なんでアタシまでアダダダダ!!」

沈利「能力を使わなかっただけ有難く思いなさい」

最愛「頭が超陥没しました…アイアンクローでこのダメージは超異常です…」

フレンダ「危うく上半身と下半身がねじ切れてサヨナラするかと思った訳よ…」

最愛「それで、沈利お姉ちゃんは結婚したいんですか?」

フレンダ「アンタ、さっき痛い目みたばっかりなのに、よく首突っ込めるわね…」

沈利「んー、結婚したい訳じゃないのよ?ただ、私達が結婚するとなると、その彼氏が挨拶する訳じゃない?その時、当麻が…」

当麻『お前を兄貴だなんて認めねえ!』

沈利「みたいな事、言ってくれるかなー、って」

フレンダ「それはないわね」

最愛「超ないですね」

沈利「あー…やっぱり?」

最愛「当麻お兄ちゃん、基本、私達のこと超信頼してますから」

フレンダ「どうせ『お前が選んだ相手なら俺は何も言わない』的な展開でFAな訳よ」

沈利「そうよねー…。でもたまには、なんか言ってほしいにゃーん、『姉ちゃんは渡さねえ!』みたいな」

フレンダ「……それよりも沈利お姉ちゃんが『うちの当麻は渡さねえ!』みたいな展開になるのが早いと思う訳よ」

最愛「最近、また女の子超増えたみたいですしね。公園いくとエンカウント100%とか、どこのギャルゲの主人公ですか」

沈利「……やっぱあの三位だけでも今の内に〆ておくか」

最愛「諦めた方がいいですよ?お兄ちゃん本人が超歩くフラグ建設師ですから」

フレンダ(まぁ、どうせ私達がいるうちは誰も当麻と結婚できないと思うけど)

沈利「当麻……オ・シ・オ・キ確定ね?」

フレンダ「とりあえず当麻お兄ちゃんは御愁傷様な訳よ」

尾張
久しぶりすぎて色々大変したw

キャンプでのそれぞれの魚の捕まえ方

当麻「ま、無難に釣りだよな」ボキッ

当麻「……急に壊れた…不幸だ」


理后「はまづらに任せる」

浜面「うおおおおお!!理后見てるか!!俺の野性味溢れる姿あああああ!!」ザバッザバッ

理后(でも素手ではつかまえられないと思う)


フレンダ「結局、爆弾ってこういうのにも使える訳よ」ポチッ ボカーン!

フレンダ「にゃーっははは!大漁大漁!」ビショビショ


最愛「虫取り網で超普通にすくえますね」スィー

最愛「あっ……超破れちゃいました…」ショボーン


フレメア「ビンドウ?っていうのテレビで見た!使うにゃあ!」チョポン

フレメア「ちっちゃい魚とエビしかとれない…にゃあ」ショボーン

………
……


沈利「ブルアアアアアアアアアア!!!」ザバッヒョイザバッヒョイ

当麻「流石姉ちゃん…熊も真っ青…」

理后「野性味溢れすぎ」

浜面「」ポカーン

最愛「手掴みで魚って超取れるんですね…」

フレンダ「爆弾よりヤバイ訳よ……」

フレメア「エビさんきれーい…にゃあ…」

麦野「当麻、ちょっと来なさい」


当麻「なんでせうかお姉様?」


麦野「いいからそこに座りなさい」


当麻「は、はぁ……」


麦野「ほら、脚広げないと座りにくいでしょ?」


当麻「はい……」


麦野「ふむ……座り心地はまあまあといったところかしら」


当麻「あの……これは……?」


麦野「こーら、マッサージチェアーがしゃべるな!」


当麻「はい……」


麦野「ほら、肩でも揉んだらどうなの?」


当麻(不幸だ……)


麦野「も、もしも手が滑って変なところに当たっても許してあげるわ」


当麻「え?それって……」


麦野「ほら、さっさとしなさい!」


当麻「はい!」



なんとなくむぎのんは甘えかたが不器用なイメージ

当麻「禁書三期なかったなぁ…」

理后「電撃文庫秋の祭典で豪華禁書声優陣、ゲストの川田まみさん、そして流れる禁書メドレー……」

沈利「からのヘヴィーオブジェクトアニメ化決定!の上げて下げる流れね。あれはマジでがっくり来た」

最愛「HOが超嫌いって訳じゃないんですけど、あの流れは禁書ファンとしてはね……超がっくりですよ」

フレンダ「ま、私としては寿命が延びてほっとしてる訳よ…」

当麻「そんでさ、新訳禁書の最新刊買ってきたらほら、案の定ですよ」ピラピラ

理后「HOアニメ化決定って書かれた帯のついた11巻……それを泣きながら買うとうま……」

当麻「いや別に泣いてないですけど…」

沈利「いつまで引っ張んだろうなぁ…」

最愛「ワンチャンあるとしたら、HOが超終わったらですかね」

フレンダ「シャナの件で慎重になるのはわかる訳だけど、せっかくオワコンとか言われてたのが新訳9、10巻で熱を取り戻したのに…」

当麻「さて、これが吉と出るか凶と出るか……」

最愛「HO超期待ですね」

沈利「あとこのスレもだな」

理后「ちょっとでもいいから、ネタがあったら書いてみてね」

フレメア「貴方のSS、お待ちしてます!にゃあ!」

うん、正直すまん
結局何が言いたいかって言うと、
禁書10周年おめでとう!
HOアニメ化おめでとう!
SS書いてくださいオナシャス
ってことです

沈利「理后に彼氏………?」




沈利「はぁ? あるわけないでしょそんなこと」

最愛「いやいや、超あれは間違いありませんって」

フレンダ「おはよ……何の話?」キョトン

最愛「あ、フレンダ姉おはよう」

沈利「いやね、最愛が理后に彼氏がいるって言ってんのよ。ありえないでしょ?」

フレンダ「はぁ?ある訳ないじゃん」

最愛「いやいや、これが超本当だから言ってるんですよ!」

フレンダ「最愛、理后お姉ちゃんは私がドン引きするくらい毎日お兄ちゃんにベッタリなんだよ? 男の影なんて全然」

沈利「きっと見間違えたんでしょー?」

沈利「ほら、噂をすれば」

最愛「?」




理后「とうまは冬でもあったかいね」ポワポワ

当麻「くっ……歩きづらい。理后姉ちゃん、マジで自分で歩いて後ろから首にまとわりつかないで」

理后「それはできない」ズルズルズル

当麻「ちょっと!? 俺は今からご飯作んなきゃなんないんですけどそこんとこわかってますか……?」

理后「……うーん、じゃあ私も手伝う」ズルズルズル

当麻「あはははー、っておい。アンタ料理苦手だろ」ウガーッ

理后「バレた。でもとにかく離れない」ズルズルズル

当麻「……まいっか」

理后「うん」

当麻「ところで理后姉ちゃん朝は何がいい?」

理后「目玉焼き。ただしご飯で」

当麻「りょーかい」




当麻「ありゃ? もう起きてたのか」

沈利「まあね。今日は土曜日だし」

当麻「いっつも土曜日のクセになに言って――――」

沈利「な・に・か、言ったかにゃーん?」

当麻「すびばせんごめんなさい」

沈利「言っとくけど私もちゃんとあんたの見てないところではもろもろの研究とかで………」ブツブツ

当麻「ああそうだ。今日の朝食は目玉焼きだからなー」

フレンダ「くーっ! 結局理后お姉ちゃんの意見ばっかり聞いて……まあ目玉焼きには賛成だけど」

理后「うふふ」

最愛(んー、たしかに言われてみれば見間違いだったような気も……でもやっぱりあのピンクのジャージはどう見ても)

沈利「ねえ当麻、今日はなんか予定あんの?」

当麻「宿題やるだけかな、多分」

沈利「じゃあ今日はみんなで出かけるわよ」

当麻「えっ!? 今俺宿題って言ったよね!? なんのための質問だったの!?」コンコン

最愛「おおっ! 文句言いながらも超キレイに卵が割れてます」パチパチ

フレンダ「結局、もう諦めるしかないって訳よ」

当麻「とほほ…」

フレンダ「大丈夫だって。帰ったら私が手伝ってあげるから♪」

当麻「なんと! さすがフレンダさん」ギュッ

フレンダ「えへへ~」

理后「あ、私……今日は用事がある」

最愛・沈利・フレ「!?」

当麻「あん? そうなの?」

理后「……うん」

つまんないのでやめてくださいオナシャス

条「だめだ浜面!もう止まらないっ!!!」パンパンパンパンッ

浜面「ア゛ッ゛ーーーーーーー!!!!!」

上条「気持ちいいっ!!気持ちいいいぞおおおおおおっ!!!!」

浜面「ア゛ッ゛!! ア゛ッ゛!! ア゛ッ゛!! ア゛ッ゛ーーーーーーー!!」

上条「俺だけのっ、お前は俺だけのものだっ!!絶対に他の誰にも渡さないっ!!」パンパンパンパンッ

浜面「俺にはっ!!俺には滝壺があぁぁぁ!!!!」

上条「女にはチンポが無え」キリッ

浜面「お・・・おごおぉ・・・・」

上条「お前を激しく愛せるのは俺だけだ!それをたっぷり身体に刻んでやるぜえええええ!!!」パンパンパンパンッ

浜面「あおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっ!!!!!!」ビクンビクン

黒子「ジャッジメントですの!」

上条「よう白井」ニコッ

黒子「ぅげぇ、類人猿・・・」

上条「何だよ、いきなりご挨拶だな」

黒子「えぇと、ここで男性同士のトラブルがあったとの通報を受けてきたのですが・・・」チラッ

浜面「うぅ・・・・ お尻痛いよぉ・・・・」グスッ

黒子「 」

上条「何てことはない、ただ短に身体を鍛えていただけだ、なあ浜面?」ポンポン

浜面「いたいよぉ・・・いたいよぉ・・・」ポロポロ

黒子「・・・」

上条「俺達のトレーニングは激しいからな、きっと何か勘違いしたんだと想うぜ」ニッコリ

黒子「ソウデスワネ」ヒュンッ

上条「よし、ごまかせたな」グッ

浜面「ううぅぅ・・・・」ポロポロ

上条「気持ちよかったぜ浜面、またヤろうな?」ナデナデ

浜面「・・・・・ぐすっ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月05日 (月) 01:40:08   ID: nXiFx4wE

まだやってんの?

2 :  SS好きの774さん   2014年05月20日 (火) 06:13:08   ID: lD3-m5rT

続くの?

3 :  SS好きの774さん   2014年05月24日 (土) 22:39:35   ID: pQn-kqZE

いやもう終わりっしょ

4 :  SS好きの774さん   2014年09月09日 (火) 00:48:15   ID: mA6RlUX4

続ける意味あんの?

5 :  SS好きの774さん   2014年11月25日 (火) 03:55:12   ID: wZIKH7bV

見苦しいスレ

6 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 03:26:35   ID: IZnWRole

変なの湧きまくってんだから本人書かないんなら止めろ

7 :  SS好きの774さん   2015年01月07日 (水) 02:56:48   ID: 5OgRGlSW

需要ないだろこのスレ

8 :  SS好きの774さん   2015年01月18日 (日) 20:26:07   ID: XA_Hh9Ee

終わったwww

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