あかり「机で飼ってたグンタイアリさんが逃げちゃったよぉ」(77)

昼休み

あかり「アリさん元気かな?」

櫻子「あかりちゃん何その箱?見せて見せて!」

あかり「あ!それは…」

櫻子「!?ギャーー!!!虫!!!!?」ポイッ

ガシャァ

あかり「あー!アリさんが外に落ちちゃったよぉ」

放課後

あかり「この辺に落ちたはずなんだけど…」ガサガサ

あかり「あった!…ってケースだけ!?中身は?みんなどこ行っちゃったのー?」

あかり「グンタイアリさんが逃げちゃったよぉ」

アレナニヤッテルノ?イチネンノコ?キモーイ

あかり「周りの目が気になってきたよぉ。もう諦めてごらく部に行こっと」

数日後

櫻子「また宿題いっぱいでたーめんどいー」

向日葵「手伝ってあげるんだから文句言わないの」

櫻子「めんどいもんはめんどいの!」ブンブンスポーン

櫻子「鞄がスッポぬけたー!?」

向日葵「もう、何やってるんですの」

櫻子「花壇の真ん中に落ちるなんて…」

櫻子「よし、届いた!…あれ?鞄に何か黒いものが付いてる」ワサワサ

櫻子「虫!?よく見ると地面にもいっぱいいる!ギャー!」

向日葵「何を騒いでるんですの?早く行きますわよ」

櫻子「痛い!噛まれた!あっち行けー!このっ、このっ」

櫻子「いやああああ!痛い痛い痛い助けて向日葵いいいい」

向日葵「櫻子!?どうしたんですの?」

向日葵「!!櫻子の体中に黒い虫が!今助けますわ!!」

櫻子「あああああもういやあああああああゆるしてええええええ」

翌日

ザワザワ…

あかり「おはよー。ちなつちゃん」

ちなつ「あかりちゃんおはよう」

あかり「櫻子ちゃんたちはまだ来てないの?」

ちなつ「そうみたいね」

ガラガラ

先生「みんな席に着け。ちょっとショッキングな話がある」

あかり(そんな…櫻子ちゃんたちが謎の虫の群れに襲われて入院だなんて…)

あかり(そういえば前にグンタイアリさんを逃がしちゃったけど関係あったりして?)

ちなつ「あかりちゃん大丈夫?」

あかり「え!?大丈夫、ちょっと考え事してただけだよ」

ちなつ「ショックなのはわかるけど、あかりちゃんは関係ないんだからあまり考え込まない方がいいんじゃない?」

あかり「うん、そうだよね!」

あかり(アリさんが人を襲うはずもないし関係ないよね)

生徒会室

綾乃「大室さんと古谷さんが虫に襲われて入院ですって?」

千歳「そうらしいわ。学校中の噂になってるよ」

綾乃「そんな恐ろしい虫が学内にいるなんて、生徒会が許しておかないわ!」

綾乃「千鶴!見つけ出して退治するわよ!2人の敵をとらなきゃ!」

千鶴「2人とも死んでへんよ~」

綾乃「とは言ったものの…」

綾乃「どこを探せばいいのかしら。2人が襲われた花壇の周りはもう警察が調べたみたいだし」

千鶴「群れで襲ってきたらしいけど巣はみつからんかったみたいやからな~」

千鶴「大軍のまま移動してるとしたら人目につきにくい林の方とちゃう?」

綾乃「それよ!一網打尽にしてくれるわ!」

千鶴(警察に見つけられんもんがみつかるんかなぁ)

ガサガサ

綾乃「どこにいるの!隠れたって無駄なんだから!」

千鶴「綾乃ちゃん、怪我しないよう気を付けてな~」

綾乃「千鶴もちゃんと探しなさいよ!サボってたら罰金バッキンガムよ!」

千鶴「ちゃんと探してるよ~」

綾乃「じゃあ千鶴もこっちで…」

「キャー!!」

千鶴「今の悲鳴は!?」

綾乃「あっちの方ね、行くわよ!」

ひろ「助けてえええ痛いよおおおおおお」

千鶴「女の子が黒い虫に襲われとる!」

綾乃「全身虫だらけじゃない!今助けるわ!!」

千鶴「待って綾乃ちゃん!!下見てみ!」

綾乃「下?…何あれ!?地面が動いてるの!?」

千鶴「きっとあの全部が虫なんよ。近づいたら一溜まりもないで!」

綾乃「じゃあどうすればいいのよ!」

ひろ「うううううがああああああああああ」フラフラ

千鶴「綾乃ちゃん!後ろ!」

ガシッ

綾乃「へ?ちょっと引っ張らないで!きゃああああああ」ドサッ

千鶴「綾乃ちゃんが大軍の中に…どないしよう!」

綾乃「痛い痛い!!助けて千鶴うううう!!!」

千鶴「すぐ助けを呼んでくるから待っててな!!」

綾乃「いやあああん…歳納…京子ぉ…」

千鶴「はっ!」

~妄想中~

千鶴「ええわ~」ダラダラ

バタン

あかり「今度は杉浦先輩と池田先輩が!?」

ちなつ「しかも向日葵ちゃんたちよりずっと酷い怪我だって」

ちなつ「全身が食い破られて少しでも発見が遅れてたら死んでたそうよ」

あかり「こわいよぉ」

ちなつ「あとね、虫の正体がわかったって」

あかり「!!…なんだったの?」

ちなつ「グンタイアリっていう外国産のアリだって」

あかり「えええっ!?」

ちなつ「あかりちゃんどうしたの?」

あかり「ア、アリが人を襲うなんて信じられなくて」

あかり「そんなことありえないよぉ」

ちなつ「グンタイアリは普通のアリと違って巣を作らずに狩りをしながら移動するんだって」

あかり(それでいつまでたっても巣を作らなかったんだ)

ちなつ「日本にはいないはずだから誰か悪い人が持ち込んだのね。いい迷惑だわ」

あかり(グンタイアリさんってそんなに危ないアリだったの!?)

あかり(変わったペットショップのおじさんにもらっただけなのに)

あかり(そういえばあのおじさん変なこと言ってたような)

あかり(「身体で掃う」とか「先っちょだけ」とか)

あかり(意味がわからずに帰っちゃったけど、きっと注意してくれようとしてたんだ)

あかり(ちゃんと聞いておけばよかった)

ちなつ「あかりちゃん大丈夫?」

あかり「え!?大丈b…ううん、あのね、話さなきゃいけないことがあるんだ」

あかり「ここじゃちょっと話しづらいから部室で話すね」

ちなつ「あかりちゃん?…よく分からないけどとりあえず部室行こっか」

茶道部室前

京子「ふいー、やっと授業おわったよー」

結衣「ずっと寝てただろ。まだくつろぐ気か?」

京子「だって教室にはちなつちゃんいないもん」

結衣「ごらく部の存在価値それだけかよ」

ワサワサ…

京子「はっ!部室の中からちなつちゃんっぽい気配が!」

結衣「いや、なんか思いっきり邪悪な感じだぞ」

京子「ちなちゅ~!」ガラッ

京子「ってのわあ!!」

結衣「何だ…これ…?」

京子「部屋が真っ黒になってる!何これ!」

結衣「もしかしたら噂になってる…って京子待て!!」

京子「突入ー!うわっ気持ち悪っ!」

結衣「バカ!早く戻れ!死ぬぞ!!」

京子「痛っ!!何これ!?うわあああああ!!!」

結衣「京子!!」

「「わああああああああああ!!!」」

あかり「この声って京子ちゃんと結衣ちゃん!?」

ちなつ「まさか結衣先輩たちまで!?急いであかりちゃん!」

あかり「またあかりのせいでみんなが傷ついちゃう!」

あかり「もういやだよぉ!!」

ちなつ「結衣先輩!!」

あかり「2人とも!!」

結衣「痛いよおおおお京子おおおおおおお」

京子「いやあああああああ結衣いいいいい」

あかり「いま助けるから!!」

ちなつ「待って!あかりちゃんも襲われちゃう!」

あかり「いいの!」

ちなつ「え?」

あかり「全部わるいのはあかりだから!あかりが助けなきゃいけないの!」

ちなつ「意味わかんないよ!アリとあかりちゃんは関係ないじゃない!」

あかり「関係あるもん!あれはあかりのアリだもん!」

あかり「あかりが貰って、学校に持ってきて、逃がしちゃったの!!」

ちなつ「そんな…」

京子「ゆううううういいいいいあああああああ゛」

結衣「ぐうううああああきょおおおこおおおおお」

あかり「早くいかないと死んじゃう!ごめんねちなつちゃん!」ダッ

ちなつ「あっ」

あかり「やあああああああああ!!!!」

                           ヽ`
                              ´
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西垣「特性の殺虫剤の威力はどうだ!」

りせ「……」

西垣「確かに毒の意味はあまりなくなったが虫は死んだだろ?」

りせ「……」

西垣「ああ、これで生徒会のみんなも報われるだろう」

りせ「……」

西垣「そうだな、中にいた人を出してやらないと」

数週間後

京子「久しぶりのごらく部だー!」

結衣「やっと学校に戻ってこれたな」

ちなつ「2人ともおかえりなさいです」

京子「あれだけのことがあったのに普通に授業進んでるんだもん。困っちゃうよ」

結衣「授業出ててもいつも寝てるんだから別に困らないだろ」

ちなつ「そうです!京子先輩もちゃんと困るべきです!」

京子「理不尽だ」

結衣「やっぱり…1人少ないとしっくりこないな」

京子「やってることは全然変わらないのに」

ちなつ「いてもいなくても一緒と思ってたけど、いないと変な感じです」

結衣「帰ってきてほしいな」

京子「うん」

ちなつ「でも、あかりちゃんが選んだ道ですから…」

事件の後、ちなつはあかりが犯人だと誰にも言わなかった

ちなつは今まで通りでいるように言ったが、あかりは罪を償うことを決意した

そしてごらく部を辞め、人のいない生徒会の仕事を手伝った

生徒会メンバーが復帰した後も、3年間ずっと雑用の仕事を続けた

いつしか人は彼女のことを“働きアリ”と呼ぶようになった

           `L,,_
           |ヽ、)
          .|
         /                ,、
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        |             `ー-ヽ|ヮ
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        ヽ,      ________     |
         ヽ__。rt^^^    ^^ヽ-、_ノ

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       / /^ ,,、        __,,。。.l゚lx_
      /゜ ,,f" ./゜    ,,。.─ヾ(^゜    \
     /゜./ メ   __/゚^    ]、     `、
    ./゜ l゚゜./  ,,/^       ]!  t    t

    」  ./゜  /          T  [    ]、
    [     メ゜           ]、 ]、   .l[゛゛゛゛゛゛゛^^^^^--,,_
    [    ./゜.。            ]l. |   |───t=ヽ    ゚。
    ]、  /゜ .\_          .ll. |   ]---、.。。.。.,,_    メ

     ]、 /    \。        | |  J-、。_    ".ヽ。/゛
     ゚。./      ^\.。,,_     」  `、 ノ   .\x    ./
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       ゝ_      ^ヽ--------:ll.  /         .;,,"

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