マミ「え?私の家に泊めて欲しい?」(103)

ほむら「えぇ、もしあなたが良ければだけど」

マミ「突然どうしたの?」

ほむら「一人で居るのも寂しいとおもっただけよ」

マミ「そうね、一人ぼっちは寂しいわよね」

マミ「今日だけと言わずいつでも泊まりにきていいわよ」

マミ「実は私も寂しいって思ってて」

ほむら(まずいわ、さっきのは冗談で本当はクーラーが壊れたからなんて言い出せない)

マミ「暁美さんが私を頼ってくれたこともすごく嬉しいわ」

ほむら(さらに冗談って言い出せなくなったわ)

マミ「今日は豪華にして暁美さんの歓迎をしないとね」

ほむら「そんなに気にしなくていいわ、こっちのわがままなんだから」

マミ「デザートにケーキと紅茶はいいとして、栄養バランスを考えて」

マミ「暁美さんってどんなものが好きかしら?」

ほむら「え?えーと、好き嫌いはないわ」

マミ「あら、嫌いなものがないのはいいけど好きなものもないの?」

マミ「残念ね」シュン

ほむら「あ、えっと、あなたのいれた紅茶は好きよ!」

マミ「そう?ふふっそう言われると嬉しいわ」

ほむら(なんでこんなに喜んでいるのかしら)

ほむら(やっぱりボロアパートと違って空調もしっかりしているわね)

マミ「あ、お客様なんだからもっとくつろいでいいのよ暁美さん」

ほむら「いえ、お構いなく」

マミ「そう?私はお夕飯を作るけど味付けとかリクエストはあるかしら?」

ほむら「あなたのいつも通りでいいわよ、ただでさえ突然泊まりにきているのだから」

マミ「でも今後お泊りに来るかもしれないなら知っておきたいのだけど」

マミ「ほら、調味料とか用意しておいたらいつきても問題ないじゃない?」

ほむら(そこまでされると申し訳なくなるからやめて!)

ほむら「本当に気にしなくていいわ」

マミ「そう?ならいいけど」

ほむら「むしろ食事まで用意してもらおうなんて思っていなかったし」

マミ「え?もしかして食べてきたの?」

マミ「一緒に食事できたらって思ったのだけど残念だわ」シュン

ほむら「あ、まだ食べていないから作ってくれるのは嬉しいわ」

マミ「そう?よかったわ、たくさん食べていってね」

ほむら「えぇ、ありがとうマミ」

ほむら(寂しいから来たって思われて異様にやさしいわね)

ほむら(いまさら冗談とはいえないし)

ほむら(クーラーもあるのに扇風機もある)

ほむら(羨ましい設備ね)

マミ「あ、もしかして暑い?クーラーのリモコンがこれで、扇風機も使いたければどうぞ」

ほむら「いえ、そういうわけではないから気にしないで」

ほむら(使いたいけど我慢よ私)

マミ「お待たせ」

ほむら「ご、豪華すぎない?」

マミ「せっかくじゃない、遠慮せずに食べてね」

マミ「たくさん作っちゃったから多分残しちゃうでしょうけど」

ほむら(ここまで豪華にされて残すなんて失礼よね…)

ほむら(食べきれるのかしら私)

マミ「美味しいかしら?」

ほむら「えぇ、料理上手なのね」

マミ「こっちの方は自信作なのだけど」

ほむら「いただくわ」

マミ「あとこっちの料理も」

ほむら(勧められたら食べるしかないじゃない!)

ほむら(もう食べられない…)

マミ「もしかしてお腹いっぱいかしら?」

ほむら「えぇ、悪いけれど」

マミ「いいのよ、作りすぎちゃった私が悪いんだから」シュン

ほむら「ま、まだ食べられる気がするわ」

マミ「本当に?」

ほむら「えぇ」

ほむら(いざとなったらトイレに駆け込みましょう…)

ほむら(もう本当に何も食べられない…)

マミ「ふふっ全部食べちゃうなんて思わなかったわ、よほどお腹が空いていたのね」

ほむら「えぇ…」

マミ「もうちょっとしたらデザートのケーキを持ってくるわね」

ほむら(これほど嬉しくないケーキも初めてかもしれないわ)

マミ「そういえば暁美さんは着替えは持ってきているの?」

ほむら「そういえば持ってきていないわ」

ほむら(涼ませてもらってあわよくば一日泊めてもらおうっておもっていた程度だし)

マミ「じゃあ私の服をきてみない?」

マミ「暁美さんって美人だからイロイロ着せてみたいっておもっていたのよ」

ほむら「恥ずかしいから」

マミ「そうよね…」シュン

ほむら「と思ったけど色々な服を着てみるのもいいかもしれないわね」

ほむら(断れない自分が憎い)

マミ「私の衣服だとサイズがうまくあわないのが残念ね」

ほむら(主に胸がね)

マミ「ふふっこうして暁美さんと二人だけでお話したりするのってとてもめずらしいわ」

ほむら「そう?」

マミ「えぇ、鹿目さんや美樹さんみたいに学年が違うのもあるんでしょうけど」

ほむら(言われてみると二人きりになったことはあまりないわね…)

マミ「私のことが嫌いなのかなとか考えたこともあるもの」

ほむら「別にそういう訳じゃ」

ほむら(ただ単に特に用事でもないと3年の教室なんて行かないし)

マミ「あ、そういえばお布団はどうする?」

ほむら「お布団?」

マミ「私のベッドで寝るかお布団をひくか」

ほむら「あぁ、それなら私はお布団で」

マミ「って寂しいんだから一緒に寝た方がいいわよね」

ほむら「へ?」

マミ「あ、そろそろデザートを持ってくるわね」

ほむら「あ、まだ別に…」

マミ「あんまり食べるのが遅くなると太るわよ」

ほむら(というかもう胃に何も入らない…)

マミ「ちゃんと紅茶も用意するから任せなさい」

ほむら(そうじゃなくて…)

ほむら(ケーキを目の前に冷や汗をかくなんてお菓子の魔女じゃあるまいし)

マミ「ふふっ」ニコニコ

ほむら(笑顔のマミがみてて逃げれないし)

ほむら「…」

ほむら(そう、ケーキは別腹、女の子なら食べられないわけがないわ)

マミ「もしかして、ケーキはいらなかったかしら…」

マミ「無理はしなくていいのよ?」

マミ「暁美さんがきたからってちょっと張り切りすぎちゃったわね」シュン

ほむら「そういうわけじゃないわ、美味しそうだと思って見ていただけよ」

ほむら「早速いただくわ」

ほむら(後少しぐらいなら詰め込めるはず…)

ほむら「…」ホムホム

マミ「暁美さんってケーキだと一口が小さいのね」

ほむら(本当は口の中に入れたくないもの)

ほむら「女の子だとこんなものじゃないかしら?」

マミ「知っている人だと皆もっと一口が多いと思うのだけど、そうなのかしら」

ほむら「まぁ食べる量なんて本人の好みよ」

マミ「そうね」

ほむら(こじんまりした可愛いいケーキが今とても巨大な塊に見えるわ…)ホムホム

ほむら(しばらくケーキは見たくないかも…)

マミ「あ、実は他にもケーキがあるのだけど食べてみる?」

ほむら「い、いいわ、あまり食べて太りたくないし」

マミ「あ、そうよね、じゃあこれは明日食べましょう」

ほむら(明日も見ることになりそうねケーキ…)

ほむら(食べた、食べきれた…)

マミ「美味しかったかしら?」

ほむら「え、えぇ…」

マミ「よかったわ」

ほむら(胃薬を飲みたいけど胃薬を飲む容量すら胃にないわ…)

マミ「そういえば暁美さんはシャワーは浴びてきたかしら?」

ほむら「もしかしてそんなに臭うかしら」

ほむら(一応浴びたけど暑くて汗はかいていたし…)

マミ「そうじゃなくて、もしシャワーを浴びていないなら使ってもいいわよ」

マミ「あ、そうだわ!私のマンションってお風呂が広いから二人一緒に入れるわ!」

ほむら「え?」

マミ「パジャマや下着も私のがあるから大丈夫よ」

ほむら「で、でも胸とか大きさが違いすぎるし」

マミ「大丈夫よ、4年前の服とかもあるから!」

ほむら(なんであるのよ!)

ほむら(断れなかった)

マミ「暁美さんって肌がきれいねぇ」ゴシゴシ

ほむら「この年令の女の子の肌なんて大差ないでしょう」

マミ「でも白くてシミもないし」

ほむら「あなたもないじゃない」

マミ「傷つけないように丁寧に背中を流さないとね」ゴシゴシ

ほむら(もしかして一人暮らしが寂しいって一番感じてるのはマミなんじゃ…)

マミ「こうして向い合って入っても広いでしょう?」

ほむら「そうね、確かに広いわ」

ほむら(胸をみせつけられている気がするけど…)

ほむら(あと食べ過ぎで胃が痛いわ…)

マミ「お風呂はいいわよねぇ、気持ちいいしリラックスできるわ」

ほむら(食べ過ぎているせいであまりリラックスできないとはいえないわね…)

マミ「そろそろ私はあがるわね、暁美さんは少し待っていて」

マミ「昔の服をすぐに用意するわね」

ほむら「えぇ…」

ほむら(昔の服って胸がうまくいっても身長が小さいんじゃないかしら)

ほむら(中学生なら伸びざかりだし…)

ほむら「…」

マミ「ちょっと小さかったわね」

ほむら「そうね」

マミ「ごめんなさいね」

ほむら「気にしないで、元々私のわがままなんだから」

ほむら「それにこれぐらいの小ささなら問題はないわ」

ほむら(数年前の服のマミの胸にも負けてる…)

マミ「お風呂上りはちゃんと水分をとらないとね」

マミ「夏場は脱水症状にもなりやすいし」

ほむら(また胃に何かを入れるなんて…)

マミ「暁美さんはなにか飲みたいものはあるかしら?」

ほむら(胃に刺激がなくてかつ量が少ないものって何かしら…)

ほむら「水でいいわ」

マミ「遠慮しなくてもいいのよ?」

ほむら「していないわ、水は好きだし」

ほむら(限界が近いし)

マミ「ならいいけど…」

マミ「もういい時間ね」

ほむら「そうね」

マミ「というわけでそろそろ」

ほむら「寝る?」

マミ「何を言っているの暁美さん、ベッドでガールズトークでしょう」

ほむら(ガールズトークって言われても…)

マミ「寂しい時はお喋りが一番ね」

ほむら「えぇ、そうね」

ほむら「ところでガールズトークって言われてもうわさ話なんてないわよ?」

マミ「ガールズトークはうわさ話だけじゃなくて恋愛の話だってあるのよ」

ほむら「恋愛って、相手は居るの?」

マミ「…」

ほむら「…」

マミ「魔法少女に恋愛の話なんて無理よね…」

ほむら「魔法少女だからっていうのは関係ないと思うけど」

ほむら「巻き込む可能性を考えればそういう関係の人は作りにくいわね」

マミ「そうよねぇ…」

ほむら「話題がないけど寝る?」

ほむら(お腹も落ち着いてきて程よく眠気がきているわ)

マミ「マジカルガールズトークにしましょう」

ほむら「…」

マミ「だ、だめかしら?」

ほむら(よほどお喋りがしたいのかしら…)

ほむら(適当に話題を出してみましょう…)

ほむら「私の武器についてなのだけど」

マミ「暁美さんの武器?」

ほむら「もっとこう、簡単に威力を上げられないかしら」

マミ「威力を上げるのは簡単よ」

マミ「叫んで自分に気合を入れたらいいのよ」

ほむら(爆弾に叫びは関係ないんじゃ…)

ほむら「気が向いたら叫ぶことにするわ」

マミ「えぇ、きっと威力が高まるわ」

ほむら「…」

マミ「…」

ほむら(話題がないわ…)

マミ「そ、そうだわ、美樹さんや鹿目さんとはどう?」

ほむら「どうって?」

マミ「同じクラスなのだし」

ほむら「一緒に遊びに行ったりお喋りはするわね」

ほむら「さやかはまぁ仁美との戦いが忙しいからまどかと二人で遊ぶことも多いわね」

マミ「そう、楽しそうね」

ほむら(もしかして、受験生だからって邪魔しないようにしていたせいで寂しくなったとか?)

ほむら「もう寝るわね」

マミ「そう…」

ほむら「寂しいなら素直にまどかやさやかに言えば絶対に喜んできてくれるわよ」

マミ「さすが暁美さんね…」

マミ「寂しがりやの事は寂しがりやじゃないとわからないってことかしら」

ほむら「そうね」

ほむら(本当は暑くて部屋にいられなかっただけなんだけど…)

マミ「あなたも私も寂しがりやなら一緒に住むしかないじゃない!」ダキ

ほむら「もが!」

マミ「一人じゃない、もう何も怖くない!」

ほむら「もがが!」

何がしたかったの俺
おやすみなさい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月20日 (金) 04:07:07   ID: NooSRmKu

ここで切れんのかよッ!!!!
いいよ!それなりに面白かったから!!!

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