JAP「ねえラーメン好きでしょ?日本酒も寿司もでしょ?ホルホルホルw」外人「」 (8)

先日、ラーメン店のカウンターで昼を食べていると、隣の年配男性に話し掛けられた。「ラーメン、お好きですか?」

私が「ええ、あなたも?」と聞き返すと、「そりゃ日本人ですから好きですよ!」と、男性は笑った。
「私もです」とこちらも返してから、私たちは再びラーメンに向き直り、麺をすすった。

こういうやりとりは日常茶飯事。目の前に「日本文化」があると、私は感想を聞かれるのだ。
日本の文化を本当の意味で楽しめるのは日本人だけだという意識は根強く、質問攻めにされることもある。
日本酒は好きですか? 寿司は? 納豆は?夜は風呂に漬かります?

ちなみに塩辛は苦手だが、日本人でも塩辛が苦手な人は多い。
だからといって、その人の日本人らしさが薄まるだろうか。
塩辛の好き嫌いが示すのは文化の理解度なのか、それとも個人の嗜好なのか。
普通の日本人より頻繁にラーメンを食べる私は、日本人より日本人らしいということなのか。
いや、単に太るだけだろう。

初めて東京に来た頃と違い、最近はあまりとんちんかんなことを聞かれることがなくなった。
今の東京人は日本の文化がすべてユニークだとは思っていないし、外国人と触れ合う機会も多い。
それでも、私が日本文化を楽しんでいることを強調しなければならないケースはある。
刺し身を日本酒で流し込むのは最高だと本気で思うし、古い寺の美しさには本当に胸を打たれる。好きなふりをしてるわけではない。

とはいえ、私の場合は日本文化を楽しむ理由が違うと思われているのだろう。
日本人らしさを表現するためにラーメンを食べているとみられたのかもしれない。
私が「こってり味噌ラーメン」を注文したのは日本文化に敬意を払うためではない。腹が減っていたからだ。

以下略
http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2013/11/post-756.php

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