イヴ・サンタクロース「プロデューサーはサンタクロース」 (13)

イヴ「慌てん坊のサンタクロ~ス~♪」

モバP「サンタクロースはイヴの方だろ」

イヴ「ふふっ~♪ クリスマスに素敵なプレゼントを送る人はぁ皆サンタなんですよ~」

モバP「そういうもんか」

イヴ「うふふ☆ でもですね~……クリスマスに大切なものを盗っちゃう人はぁ泥棒さんなんですよ~☆」

モバP「……」

イヴ「プロデューサーは~……サンタだと、嬉しいです」

モバP「……これが、俺からの贈り物だよ。今まで、騙していて、ごめん」

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薫「せんせぇ!」ドンッ

モバP「うおっ!? いきなりどうした、薫?」

薫「ねぇねえ!これ見てみて!!」ヒラヒラ

モバP「ん? どれどれ……おっ、百点か! 凄いじゃないか」ナデナデ

薫「えへへ~♪ 薫ね、アイドルのお仕事も学校のお勉強も、沢山頑張ってるんだよ!」 

モバP「あぁ、知ってるよ」

薫「えへへ~♪」

ありす「……テストなんですから、百点くらい取れて当たり前です」

薫「ぶーっ! じゃぁありすちゃんはどうなの!?百点とったことあるの!?」

ありす「えぇ勿論。えっと……ほらこれ。……それから、名前で呼ばないでください」

薫「うわぁこんなに一杯……!ほんとだ……ありすちゃんすっごい!!!」

ありす「だから名前で呼ばないでって……」ポスッ

モバP「すごいじゃないかありす。お前も沢山頑張ってるんだな。偉い偉い」ナデナデ

ありす「別に……こんなの当然です……仕事と学問を両立させてこその……アイドルですから……」モジモジ

みりあ「褒めてほしいなら素直にそう言えば良いのに」ニヤニヤ

ありす「なっ!? べ、別にわたしはそんなの別に……!」

みりあ「じゃぁなんで百点のテストだけまとめたファイルがすんなり出てくるのかな~☆ 
本当は誰かに見せたかったんじゃないかな~☆ ね~どうなの~あ・り・す・ちゃん☆」ニヤニヤ

ありす「な――名前で呼ばないでって言ってるでしょ! それにわたしの方が年上なのに……!!
もう、プロデューサーもいつまでも撫でるのは止めてください! セクハラで訴えますよ!」

モバP「まぁまぁ落ち着けよ。みりあも、ありすをからかうなって」ナデナデ

みりあ「あははっ☆ は~い♪ あ、ねぇねぇプロデューサーさん! これ、今日家庭科でクッキー作ってきたの!
食べて食べて!薫ちゃんも召し上がれ!あ、ありすちゃんは」

ありす「わたしは別にいりません。お菓子なんて、馬鹿馬鹿しい……」

みりあ「……そう、なんだ……残念だな……事務所の皆に喜んでもらいたくて一生懸命作ったのに……
そっかぁ……ありすちゃん食べてくれないんだ……うっ、ひぐっ……」スンスン

ありす「!? う、嘘泣きでしょ? どうせ、また、わたしのことからかって……!」

みりあ「ひぐっ、うっ、えぐっ……」プルプル

ありす「あ、あっ、あの、ね?ご、ごめんね?本当は食べたかったの、でも意地悪されると思ったからああ言っただけで……。
ご、ごめんなさい!お、お願いだから、な、泣き止んで……」グスッ

みりあ「良いよ☆」

ありす「――はっ?」

みりあ「だって嘘だもん☆」

ありす「は゛あ゛!?゛」

モバP「みりあこえー……」

薫「みりあちゃん悪い子だー☆」

みりあ「あははっ☆悪い子みりあだぞー☆がおー☆」ダキッ

薫「きゃー☆」

ありす「薫ちゃんどいてそいつ殴れない……!」グッ

モバP「ありす落ち着け。な? とりあえずクッキーでも食べてリラックスして、な?」アセアセ

ありす「こんなもの――!!」グッ

みりあ「あっ……」シュンッ

ありす「――食べますよ、食べれば良いんでしょ!――くっ、美味しい……!」モグモグ

みりあ「あははっ、召し上がれ☆」

薫「本当に美味しい!みりあちゃんすっごい!!!」

みりあ「ありがとー☆ ねぇ、プロデューサーさん! どうかな?みりあ初めてだったの……
でも、プロデューサーさんの為に頑張ったんだ……上手く、出来た?」

モバP「うん。本当、売り物なんて比べものにならないくらいだよ。御馳走様」ナデナデ

みりあ「あっ……うん……えへへ♪」

モバP「ちひろさんにも取っておいてあげるか……」ガチャッ

ちひろ「ふ~さぶさぶ……いやぁもう雪降ってきましたねぇー」

薫「あっ、本当だ!!」

モバP「ちひろさん、お帰りなさい。すませんね、買い出しなんて頼んで」

ちひろ「いえいえ。ずっと座りっぱなしっていうのも結構苦痛ですから。丁度良かったです。はいこれ」

モバP「ありがとうございます。ほれ薫。コーンポタージュ。ちひろさんにお礼言ってな」

薫「ちひろさんありがとう!!」

ちひろ「いえいえ~。あっ、居なかった二人の分も適当に買っておいたから、好きに飲んでくださいね」

ありす「寒い中ありがとうございました」

みりあ「ちひろさんお帰りなさい☆ はいこれ、クッキーだよ!学校で焼いたんだ!食べて食べて!」

ちひろ「わぁありがと~。うん、美味しい!」モグモグ

みりあ「あははっ☆」

ありす「赤城さんの初めてらしいのでじっくり味わって食べてあげてください。頑張ったんですって」

みりあ「……ありすちゃんなんだか言い方やらしー☆」

ありす「なっ!? 貴女がさっき言ったことでしょ!!」

みりあ「やらしいんだー♪ 悪い子ありすちゃんだー☆」

ありす「くっ……そ、その程度の安い挑発なんて……!
――ふっ。そもそも根拠がありません。理非論的な誹謗中傷です。
取るに足らない戯言ですね……あ、わたしはこの紅茶を頂きます」

みりあ「あ、それ私が飲もうと思ったやつ……」シュンッ

ありす「えっ、あっ」

みりあ「じゃないからありすちゃん飲んで良いよー☆」

ありす「」ブチッ

ちひろ「相変わらずですねぇ」

モバP「仲良いんだか悪いんだか……」

薫「みりあちゃん!ありすちゃんをイジメちゃだめだよ!」

みりあ「イジメてないよー☆ ねぇ、あ・り・すちゃん♪」

ありす「その減らず口にタブレット突っ込んでやる!!」

みりあ「きゃープロデューサーさん助けてー☆」

モバP「ありす、あんまりやりすぎんなよ」

ちひろ「いやいや、止めてあげてくださいよ」

薫「もぉー! 二人とも、ちゃんと良い子にしてないとサンタさん来てくれないんだからね!!!」


ありす「――ッ……!!」


みりあ「あははっ、だって――って……あれ? ありすちゃん?」

ありす「……馬鹿馬鹿しい。サンタクロースなんて……非論理的です」スタスタ

みりあ「ありすちゃん……?」

薫「……あ、あれ……?」

ありす「……今日はもう特に予定はないですよね。……帰ります、さようなら」

モバP「待てありす。送って行くよ」

ありす「結構です。では、また」

みりあ「……」

薫「あっ、せ、せんせぇ……!」グスッ

みりあ「――ありすちゃん、また明日ね☆ 絶対だよ♪」

ありす「……えぇ、仕事ですから」ガチャッ

バタンッ

薫「――せんせぇ……ありすちゃん、怒っちゃったの、かな……? 薫の……所為で……」

みりあ「薫ちゃんは悪くないよ! だってありすちゃんと喧嘩してたの私だもん☆」

モバP「えばっていうことじゃないだろ、こら」コツッ

みりあ「えへっ☆」

モバP「……ちひろさん。みりあと薫お願いします。俺はありすを送って、そのまま直帰しますね」

ちひろ「解かりました。ありすちゃんの事、お願いします」

モバP「えぇ、任せてください」

ブォォォォン

モバP「寒くないか?」

ありす「……はい。コート着てますから」

モバP「よし。じゃぁ出るぞ」

ありす「……はい」

ブロロロロロ

モバP「ラジオ点けるぞ――おっ、ニュージェネはまた一位か。流石だな~」

ありす「そうですね。クールな渋谷さん、パッションな本田さん、キュートな島村さんと、上手く調和が取れたユニットだと
思います。歌唱力も、三者三様で、だからこそ、飽きがこない……わたしの一つの目標です」

モバP「なれるよ、お前たちなら」

ありす「……根拠がありません。今そんな事言われても、慰めどころか侮辱に感じます」

モバP「根拠ならある。お前たちは一生懸命努力している。それが根拠だ」

ありす「努力は必ずしも報われるものじゃありません。そんな子ども騙しな言葉に、
わたしは釣られたりしませんから」

モバP「報われないのなら、それは努力だなんて言わない。それだけだろ?」

ありす「……それってどういう……意味、ですか?」

モバP「何も難しい事じゃない。努力っていうのは、成功するためにするもんであって、
失敗するためのものじゃないってことだ。だから、失敗したら、努力なんてしていなかった。
それだけの話なんだよ」

ありす「それは……残酷、ですね」

モバP「あぁ、そうかもな。でも、だからこそ言える。お前たちは努力しているって。レッスンから、普段の勉強から、
何から何まで。だからお前たちは必ずアイドルとして成功する。そのうち、ニュージェネも追い抜かすほどの存在に――
トップアイドルになるって、確信しているよ、俺は」

ありす「……残酷なんですね、貴方は……今そんな……怖い事言うなんて……」

モバP「俺は今日のみりあの方が怖かったと思うけどな。みりあじゃなかったら騙されたよ、あの嘘泣き」

ありす「えぇ、そうですね……彼女は本当に凄いです…………負けたくない」

モバP「向こうだってそう思ってるよ、きっと」

ありす「……だと、良いですけど」

モバP「で、二人でうかうかしている間に、薫に追い抜かされる」

ありす「漁夫の利、ですか……? 薫ちゃんが……?」

モバP「だったら面白いなって思っただけだよ」クスクス

ありす「……もうっ……貴方まで、わたしの事をからかって……」

モバP「いやいや、否定しきれないよ。まっ、結果がどうなるにせよ、俺はお前たちの成長が楽しみだ」

ありす「……Pさん。待てますか?」

モバP「は?何を?」

ありす「いいから待てるかどうか答えてください」

モバP「んー……じゃぁ、待つ」

ありす「じゃぁってなんですか。はぁ……もう良いです。……ふふっ。待っていてくださいね」

モバP「……? あ、そうだ。クリスマス、ちゃんと空けとけよ。24日ライブで、25日、事務所でパーティーするから」

ありす「はぁ、クリスマス……――えっ、事務所?パーティ??いやライブ!!?」

モバP「おう。といってもロワイヤルだけど。枠が取れたんだ。あれ、伝えてなかったっけ?」

ありす「初耳ですよ……!なんでそんな重要なことを、今!?」

モバP「あー……言ったような気がしてたけど……あ、そうだ、言ってなかったな。確か薫が来て、ちひろさんが買い出し行って、みりあが来て、
ありすが来て……あぁそうか。それで薫がテストで百点取ったっていうので……あー、二人にも伝えるの忘れてたなー」

ありす「もう、しっかりしてください!そうだと知ってればこんな……! ……いえ、わたしの方こそ……迷惑かけて、ごめんなさい……
薫ちゃんにも……謝らないと……」

モバP「そうだな。薫、ありすに嫌われたんじゃないかって泣いて泣いて大変だったんだから」

ありす「異議あり。被告の証言は事実と一致しません」

モバP「……ははっ――被告、か……」

ありす「赤城さんと薫ちゃんにはわたしから連絡しておきます。……明日から、猛特訓ですね。
一か月のうちにもっと精度を高めないと……」

モバP「……満を持してのデビューライブだからな。とりあえずちょっと早いけど、俺からのクリスマスプレゼント、ってことで」

ありす「早すぎます」

モバP「まぁ当日にもちゃんとプレゼントは用意するから」

ありす「期待しないで待っています。……わたしからも……何か、用意しますから。そっちは、期待してください」

モバP「いや、別に良いよ。お前たちが特訓の成果を見せてくれることが、一番のプレゼントだから」

ありす「ダメです」

モバP「えっ、ダメなの?」

ありす「はい」

モバP「あー……じゃぁ、期待してる」

ありす「……待っていてくださいね」

モバP「おう、了解」

ありす「ふふっ♪」

ありす「昨日は……ごめんなさい。いきなり帰っちゃって……」

薫「う、ううん!薫の方こそごめんね……なんか変な事言っちゃったみたいで……」

ありす「いえ。ただ……わたし、サンタさんにプレゼントって、貰ったこと無かったから……それで、ちょっと」

薫「えぇそうなのぉ!? 酷いよサンタさん!
ありすちゃんお仕事頑張ったり、百点一杯取ったりしてとっても良い子なのに!!!
薫から言ってあげる!!!今年はプレゼントもらえるよ!!!」

ありす「……大丈夫だよ。もう、貰ったから」クスッ

薫「えっ?」

みりあ「……なーんか、今日のありすちゃん大人っぽいなー……昨日プロデューサーさんと何かあったのぉ……?」ジトッ

ありす「今頃気付きました。そうです、実はわたし大人なんですよ。貴女よりも年上の。だからもっと敬意を持って
接してください。とりあえずありすちゃんって呼ばないで」

薫「えっ、どうして?ありすちゃんはありすちゃんなんだよ??」

みりあ「だよねー☆ ありすちゃんはやっぱりありすちゃんだ☆ ……ふぅ、安心した」

ありす「どういう意味ですかねぇ……?」ピキピキ

ちひろ「(今日も皆元気だお茶が美味い)」ズズッ

ガチャッ

モバP「遅くなりましたー」

薫「あ、せんせぇ!もう、遅いよ!!今日からライブに向けてのもー特訓なんだからいっぷんいちびょうむだに
出来ないんだからー!!!」

ありす「薫ちゃんの言うとおりですよ」

みりあ「ありすちゃん、みりあのプロデューサーさんを虐めないで」ジッ

ありす「なんでいちいち迫真の演技で突っかかってくるの……」

モバP「いやぁごめんごめん。ちょっとそこで……その拾っちゃって」

薫「えっ、何?ワンちゃん!? 見せて見せて!!!」

モバP「いやぁ犬じゃなくて……」

ありす「じゃぁ猫ですか?」

モバP「いや、違うな……」

みりあ「解かった♪ サンタだ☆」

モバP「正解」

みりあ「えっ」

モバP「大正解。どうぞ」

イヴ「どうも~……」ススッ

ちひろ「」ブッ

薫「きゃっ///」

みりあ「なっ!!」

ありす「」

イヴ「あ、皆さんこんにちわ~。私イヴ・サンタクロースと申します~。えっとぉ、見ての通り、サンタで~す」

モバP「……らしいんだが、どうやら追剥にあったらしく……まぁ、帽子以外その……段ボール一枚なんだ……。
とりあえずちひろさん……服、何か貸してやってくれません……かね?」

イヴ「お願いします~。あ、それとこの子ブリッツェンって言います~。何卒よろしくお願いします~」

ブリッツェン「ブホッ」

薫「えっ!? なにこれ!!?鹿!??」

イヴ「ブリッツェンはトナカイですよ~」

薫「本当!?薫トナカイって初めて見た!!あとサンタさんも!!!」

ありす「何がなんだかさっぱり……なんで事務所にトナカイ?なんでサンタ?しかも段ボール一枚って……うっ、頭痛い……!」

みりあ「プロデューサーさんが……美人の裸の女の人と……――強敵強敵強敵強敵強敵強敵……!!」ブツブツブツ

ちひろ「と、とりあえず私の服の予備、これ着てください! それからお茶、温まるので、ね?」

イヴ「わぁ~、ありがとうございます~何から何まで~」ズズッ

ちひろ「先に服を着なさい!」

モバP「いやぁなんか賑やかだなぁ」

ち・あ・み「「「何笑ってる(の)んですか!!!」」」

イヴ「まぁまぁ~」

ち・あ・み「「「良いからあんたは服着ろ!!!」」」

薫「背中、乗っても良い?」

ブリッツェン「ブフォッ」

薫「わぁ、ありがとう!ブーちゃん!」

ブリッツェン「ブフッ!?」

モバP「トナカイなんて俺も実物は初めて見たな~」

薫「せんせぇも乗る!!?」

モバP「俺が乗ったら潰れるだろ」

ブリッツェン「ブモッ」

薫「大丈夫!!だって!」

モバP「……なんで言葉解かるの?」

イヴ「着替えて来ました~☆ わぁ~あったかいですぅ~♪」

ちひろ「そりゃそうでしょうね……さて、一体何から始めたら……」

ありす「尋問しましょう」

みりあ「そうしましょう☆」

ちひろ「そんな明るく物騒な事言っちゃ駄目よ二人とも……」

みりあ「あははー☆ なんでー?」

ちひろ「みりあちゃんはとりあえず落ち着いて、ね?瞳に光を取り戻して……。
多分プロデューサーさんも本当に拾ってきただけだろうから。ですよね?」

モバP「うおっ、すげぇ、俺今トナカイに乗ってる! ちひろさん、ありす、みりあ! 俺トナカイに乗ってる!」ブンブンッ

薫「薫も~☆」フリフリ

ブリッツェン「ブフォッ」ノッシノッシ

イヴ「すごいですぅ~♪ ブリッツェンが人を背中に乗せるなんて珍しいんですよ~、特に男性はぁ~☆」パチパチ

ありす「だからって別に貴女にとって彼が特別な存在だという理由にはなりませんね」

みりあ「みりあもそう思う☆」

イヴ「ふえ~?」キョトン

ちひろ「はいはい。それじゃぁイヴさんについては申し訳ありませんが後で取り合わせて頂きます。私用ですが、先にこちらのミーティングの方を
済まさせて頂きますね。何せ三人のアイドル生命が懸った重大なプロジェクトを控えていますので」

イヴ「あ、それプロデューサーさんから聞きました~☆ 皆さん小さいのにアイドルなんて凄いです~♪」パチパチ

ありす「その言葉宣戦布告として受け取ります」

みりあ「あははー☆」

イヴ「え、えぇ~??」キョトン

ちひろ「ごめんなさいこの二人は今ちょっとナーバスというか、混乱しているみたいで……気にしないでください」

イヴ「は、はいぃ~」オドオド

みりあ「私だってプロデューサーの為なら裸に段ボール出来るもん」

ちひろ「こら! そんなことしたらプロデューサーさんが――……と、とにかく、駄目だからね!?」

みりあ「はぁーい……」ムスッ

ありす「これで勝ったと思わないでください。……後四年経てば……わたし、だって……!」

みりあ「あっ、ありすちゃんずるい!! 私は五年なのに!!」

ありす「ふっ、これが年の功です。まぁどちらにせよ、赤城さんではわたしには敵いません。プロデューサーはわたしのことを……
わたしだけを待つって、言ってくれたんですから」

みりあ「……何それ」

ありす「おっと、口が滑ってしまいました……知らなくて良い事です」

みりあ「何それー!? ちょっとプロデューサーさん!!」

モバP「ん、どうした?みりあも乗りたいのか?」

みりあ「違うの! そうじゃなくて、もう――プロデューサーさん……みりあのこと……待って、くれるよね……?」

モバP「昨日ありすも同じようなこと言ってたな……――うん、待つ!」

みりあ「やったー☆」

イヴ「賑やかですね~」

ちひろ「まぁ、良くも悪くも、ですけど……」

イヴ「ふふっ☆ とっても楽しいです~。ブリッツェンも、すごく喜んでいますよ~」

ちひろ「ははっ……」

ありす「そんな……そんな勝手な!! 許されません!! そんなの……犯罪です!! 最低!!!」

モバP「あっ――……ごめん……」

イヴ「?」

ちひろ「――あ、ありすちゃん、それ以上は……! ――それよりも!皆ほら、ミーティングをしましょう!
それからレッスン! ロワイヤルなんてすぐに来ちゃうんだから、一分一秒無駄に出来ないんですよ!」

薫「ちひろさんそれ薫さっき言ったよー?」

ちひろ「ほら、薫ちゃんは解かってるのに、お姉さんの二人がそんなんでどうするの? ……早く大人になりたいんだったら、
そういうところちゃんとしないと駄目でしょ?」コソッ

みりあ「はぁーい☆」

ありす「……あまりの非日常的な事に少し……狼狽してしまいました。ごめんなさい」ペコッ

ちひろ「……プロデューサーさんには?」

ありす「――えっ?」

ちひろ「酷い事言ったんだから、プロデューサーさんにも――」

モバP「いやぁ良いんですよちひろさん。まぁよく考えもしないで俺が返事したからなんだし……な?ごめんな、ありす」

ありす「い、いえ……わたしの方こそ、言い過ぎました。ごめんなさい」ペコッ

モバP「気にしなくて良いよ。俺の事なんてそんな、いちいち気にすんな」

ちひろ「……」

ありす「……?」

みりあ「??」

イヴ「……」ジー

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