姫柊雪菜ちゃん「くっ、殺しなさい……!」 (17)

俺「おいおい、子供があんまり思い切りのいいこと言うんじゃないよ。命乞いとかしないのか?」

雪菜「……そんな事をしても、あなたが見逃すとは思えません。元から覚悟は出来ています。辱めずに殺してください」

俺「そうか。それならとっとと殺してやってもいいんだが……お前それでいいのか?」

雪菜「覚悟は出来ていると言いました。剣巫として生きる以上、任務で死ぬことも仕方がありません」

俺「俺が言ってるのはその任務、いや……第四真祖のことだよ」

雪菜「!」

俺「あいつは、お前がそうあっさり死んだと聞いたら悲しむだろうな。いや、怒るのか。どちらにせよ、これまでのようにのほほんとは居られないだろう」

雪菜「……」

俺「お前の任務は第四真祖の監視だが、それも途中で投げ出すことになるな。もっとも、永遠の命を持つ真祖を永遠に監視することなんて出来ないわけだが」

雪菜「……」

俺「あいつはお前が死んだあとも、何百年、何千年、何万年もの時を過ごさなくてはならないんだな……。同情しちゃうね」

雪菜「……」

俺「ま、ここで死ぬお前には関係ない話か。……じゃあ、お望み通りに殺してやるよ」

雪菜「……待ってください」

俺「あ?」

雪菜「……命乞いをしたら、見逃してくれるんですか?」

俺「とうっ!死ねっ!」

>>1「ぎゃあああ!!死んだあああ!!」

俺「雑魚が…。大丈夫かい?」

雪菜「俺さん素敵///」

俺「それはお前次第だ」

雪菜「……あなたは私に命乞いをさせたがっているようですが、本当にそれで助けてくれるんですか?」

俺「だからお前次第だっつってんだろ。助けるかもしれない助けないかもしれないし……まあ少なくとも俺が楽しんでるうちは生きていられるな」

雪菜「…………死にたくありません。お慈悲にすがらせてください。……どうか、命だけは助けてください、お願いします」

俺「……お前の土下座つまんねーなぁ。それじゃあ、全然必死さが伝わってこないよ?」

雪菜「……お願いします。何でもしますのでどうか命だけは」

俺「じゃあ『梨汁ぷっしゃぁああああああああ!!!!!!』って言いながら蹲踞の姿勢でおしっこしろよ」

雪菜「! は、はい……?」

俺「蹲踞って知らねーか? ほら、お相撲さんが見合うときの、あのつま先立ちで腰下ろすやつだよ」

雪菜「いえ、蹲踞は知ってますけど……な、なし」

俺「言えねーか? じゃあ殺すぞ?」

雪菜「…………っ、…………やります」

俺「じゃあ早くしろ。俺の気が変わる前にな」

雪菜(どう考えても遊んでるだけ……見逃す気なんてさらさらない。けど、それでも……)

雪菜「…………」スッ

俺「おい、座る前にパンツ脱げよ。パンツ履いたままおしっこする気か?」

雪菜「…………」ススッ スススッ  スッ スッ

俺「……よし、じゃあそれをよこせ」

雪菜「…………」

俺「あんまり敵意剥き出しで睨むんじゃねーよ。それでも命乞いか?」

雪菜「……すみません。……どうぞ」

俺「おし。じゃあ、おしっこだ」

雪菜「…………、…………」

俺「おい、どうした? やめるか?」

雪菜「やっ…………やります」スッ

俺「ん……おい、スカート捲れよ」

雪菜「…………」パサァ

俺「よーし……いいね、毛薄くて俺好みだよ。じゃあ雪菜ちゃん、おしっこどうぞ」

雪菜「…………っ、…………な、なし」

俺「聞こえねーよ。もっとちゃんと声出せ」

雪菜「…………な、なしじる!」

俺「ちげーよ馬鹿! ただデカい声じゃなくて、おめ、ふなっしー知らねーのか!?」

雪菜「知らないです! そんなの!」

俺「おま、こう『梨汁プシャアアアアア!!!』って『プシャアアアアア!!!』をキレよく言うんだよ! ほら、やれ!」

雪菜「…………っ、……な、なし」

俺「っ、やれええええええええ!! 姫柊ぃいいいいいいいいい!!」

雪菜「な、梨汁プシャアアアアア!!」

シャッ チョロッ シャッ シャッ…

俺「…………」

雪菜「あ、あれ……んっ、あ……ま、待ってください! なんか、あれ……」チョロッ… チョロッ…

俺「……もう、いいよ」

雪菜「待ってください! もう一回、一回やればきっと……! な、なし」

俺「もういいって。……いいよ、見逃してやるよ」

雪菜「え……」

俺「もう醒めたわ。なんだよ、おしっこひとつもちゃんと出来ねーのかよ、ふなっしーも知らないし。ゴミが。死ねよ、殺さないけど。殺すのもダルいけど」

雪菜「…………」

俺「なんかもうね、つまんない。つまんないわ。流れってかさ、なんであの勢いのまま……いーや、もう」

雪菜「…………」

俺「あーあ……なんかすげーダルくなった。ったく……じゃあな。あっ、なんだこれ。おめーのだろ! いらねーよ! きたねーな!」パスッ!

雪菜「…………」

俺「……はぁ、帰ろ」カツカツカツカツ…

雪菜「…………」

雪菜「…………先輩。暁……先輩」

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