あかり「アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!」(317)

はっじま~るよ~

《アッカリーン!!朝だよ!》

ちなつ「ん…んぁ~…?」

《ちなつちゃん、起きて!もう7時53分だよぉ!》

ちなつ「……え?」

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!もう7時53分だよぉ!》

ちなつ「やばっ!!」ガバッ

《アッカリーン!!朝だよ!ちな》

ちなつ「わかったってば!」ガコッ

ちなつ「もぉ~!!なんでもっと早く起こしてくれないの!?」バタバタ

ちなつ「って目覚ましに文句いったって…」

ちなつ「ねぇ!おかあさーん!!」ドタドタ

ちなつ「うぅ…間に合うかなぁ?」タッタッタッ

ちなつ「ちゃんと目覚まし7時半にセットしたはずなのに~!」

ちなつ「後であかりちゃんに文句言ってやる…」

ちなつ「ハァハァ…」

ちなつ「ん?なにあの人だかり…」

ちなつ「見っ…えっ…なっ…いっ…!」ピョンピョン

ちなつ「ぅ…わ…事故…?」

ちなつ「車ぐちゃぐちゃだし……道路に血ついてる…」

ちなつ「こわっ……」ブルッ

ちなつ「ってそんなことより急がなきゃ!」ダッ

ちなつ「うおおおおお!」ダッダッ

ちなつ「よし!」ザッ

ちなつ「セーフ!!」ガラッ

ちなつ「はぁ…なんとか間に合った…」ドサッ

櫻子「あ、ちなつちゃんおはよー」

ちなつ「うん!おはよ!」

向日葵「ギリギリでしたわね」

ちなつ「あはは…ちょっと寝坊しちゃって…」

ちなつ「……あれ?」

ちなつ「(あかりちゃんまだ来てないんだ……)」

ちなつ「(遅刻…?お休みかな?)」

ちなつ「ねぇ向日葵ちゃん」

向日葵「はい?」

ちなつ「今日あかりちゃんは?」

向日葵「あ、あなた……何を言ってますの…?」

向日葵「赤座さんはもう…」

ちなつ「え?」

先生「ホームルームやるぞー」ガラッ

向日葵「………起立!」

ちなつ「あっ……」

ちなつ「(休むとか言ってたっけ?)」

ちなつ「(何にも聞いてないけど…)」

昼休み

向日葵「私達生徒会の仕事がありますので給食は生徒会室で食べて来ますわ」

櫻子「ごめんね、ちなつちゃん」

ちなつ「ううん!全然いいよ!」

向日葵「では」

ちなつ「はーい」

ちなつ「…」

ちなつ「やっぱりあかりちゃんお休みなんだ…」

ちなつ「メール送っとこ」ポチポチ

ちなつ「今日は給食ひとりかー…」

ちなつ「…」モグモグ

ちなつ「返事こないな…」

ちなつ「熱でも出して寝込んだのかな?」

ちなつ「まあきっとたいしたことないよね」

放課後

ちなつ「返事こなかったな…」

ちなつ「結構大変なのかも…」

ちなつ「…」

ちなつ「そうだ、先輩たちと見舞いに行ってあげよう!」

ちなつ「そしたらあかりちゃんも嬉しいよね」

ちなつ「早く部室いこーっと!」タッ

ちなつ「こんにちは~!」ガラッ

結衣「あ…ちなつちゃん…」

ちなつ「結衣せんぱぁ~い!」ギュッ

結衣「ち、ちょっとちなつちゃん…」

京子「ちなつちゃんは元気だね…」

ちなつ「え?そうですか?」

ちなつ「いつも通りですけど…」

京子「いつも通りに出来るのが凄いよ…」

ちなつ「え?」

結衣「そうだね…私らはまだ…」

ちなつ「何かあったんですか?」

京子「何かって…!」

結衣「くっ………!」

ちなつ「?」

ちなつ「なんかお二人とも元気ないですね…?」

ちなつ「今日みんなであかりちゃんのお見舞いいこうと思ったんですけど…」

京子「………え?」

結衣「ちなつちゃん何言って……」

ちなつ「いや、だから今日あかりちゃん学校休んだんですよ」

ちなつ「だからお見舞い…」

結衣「信じたくないのはわかるけど……」

ちなつ「はい?」

京子「しょうがないよ…まだそんなに日も経って無いし…」

結衣「うん…」

ちなつ「……何の話をしてるんですか?」

結衣「ちなつちゃん……」

京子「あかりはもう死んじゃったんだ…」

京子「もう会えないんだよ」

ちなつ「…………え?」

ちなつ「な、なに言って!?」

結衣「ちなつちゃん、辛いのは私らも同じだよ…」ギュッ

ちなつ「えっ?えっ!?」

京子「私だって最初は信じられなかったけどさ…」

京子「学校が始まって…」

ちなつ「どういうことですか!?」

結衣「えっ…?」

ちなつ「あ、あかりちゃんが死んだって…」

ちなつ「そんな冗談笑えません!」

ちなつ「京子先輩ですか!?」

京子「えっ?」

ちなつ「こんな冗談……いくらなんでもあかりちゃんがかわいそうです!」

京子「ちなつちゃん冗談って…なにを…?」

ちなつ「結衣先輩もですよ!」

結衣「え…?」

ちなつ「いくら京子先輩にやらされたからって……」

ちなつ「ひどいです………」

結衣「ちなつちゃん…?」

京子「冗談なんかじゃないよ…」

京子「ちなつちゃんもわかってるんでしょ?」

ちなつ「まだそんなことをっ…」

結衣「ちなつちゃん!」

ちなつ「はいっ!?」ビクッ

結衣「現実をみなきゃ…じゃないとあかりが浮かばれないよ……」

結衣「あかりは…もう死んだんだ」

ちなつ「ゆ、結衣先輩…」

結衣「認めなきゃ………ね?」

ちなつ「…まだ言うんですか?」

結衣「うん、ちなつちゃんが受け入れるまで……」

結衣「あかりの死を」

ちなつ「っ……!!」ギリッ

ちなつ「ならもういいです!」

ちなつ「私今日は帰りますね」クルッ

結衣「ちなつちゃん!」

ちなつ「さよなら」ガラッ

結衣「…」

京子「突然過ぎたんだよ…」

京子「受け入れろって言うほうが無理なんだ…」

ちなつの家

ちなつ「なによ!なによ!二人とも!!」

ちなつ「本人がいないからってあんな笑えない冗談…」

ちなつ「あかりちゃんが死んだなんて……そんなことあるわけない……」

ちなつ「…」

ちなつ「メールこないな…」

ちなつ「今日一日寝たんだもん、元気になってるよね」

ちなつ「あしたちょっと早起きしてあかりちゃん迎えにいこう」

ちなつ「頼んだよ、あかりちゃん」ピッピッ

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!もう7時15分だよぉ!》

ちなつ「んん~…!」

《アッカリーン!!朝》

ちなつ「はいはい、今日はちゃんと起こしてくれたのね」ガコッ

ちなつ「あかりちゃん治ってるといいなぁ」

ちなつ「よし!」

ちなつ「とりあえず歯みがいて…」ドテドテ

ちなつ「うん、準備オッケー!」

母「あら、制服なんて着てどうしたの?」

母「それもこんな早くに…」

ちなつ「え?学校だけど…」

ちなつ「今日はあかりちゃん迎えにいこうと思って」

母「なにいってるのよ、ちなつ」

母「今冬休みでしょ?」

ちなつ「…………え?」

母「登校日かなにか?そういうことは先に…」

ちなつ「ちょ、ちょっとまって!」

母「え?」

ちなつ「冬休み…?何のこと?」

母「いや…だから今は冬休みじゃない」

ちなつ「えっ…?えっ?」

母「この子ったら寝ぼけてるのかしら…」

ちなつ「今日…何日?」

母「12月24日、クリスマスイブでしょ?」

ちなつ「どういう……こと?」

ちなつ「なにが…?」

母「ちなつ?」

ちなつ「ほ、本当に今日はクリスマスイブなの!?」

母「そうよ?明日は学校のみんなでクリスマスパーティするんでしょ?」

ちなつ「あかりちゃんは!?」

母「え?」

ちなつ「あかりちゃんは生きてるの!?」

母「生きてるかって……パーティに来るとはあなたから聞いてるけど…」

ちなつ「!!」

母「あなたどうかしたの?」

ちなつ「い、いや…」

ちなつ「ちょっと私出てくる!」ダッ

母「あっ……」

ちなつ「(なに?なに?どういうこと!?)」

ちなつ「(時間が…戻った?)」

ちなつ「(そんなことあるわけ…)」

ちなつ「もぉー!!全然わかんないっ!!」

ちなつ「ハァハァ…」

ちなつ「あかりちゃん…」

ちなつ「はぁ…はぁ…」

ちなつ「着いた……」

ちなつ「えっと………チャイム…」スッ

ちなつ「…」ピタッ

ちなつ「(いや…冷静に考えて…)」

ちなつ「(今日がクリスマスイブなわけがない…)」

ちなつ「(昨日は1月8日…)」

ちなつ「どうせお母さんが私をからかったんだ……」

ちなつ「(そうにきまってる!)」

ちなつ「ふぅ~…」

ちなつ「あかりちゃん病気治ったかな?」ピンポーン

ちなつ「…」

ちなつ「あれ?寝てるのかな?」

ちなつ「…………お家の人も?」

ちなつ「そうだ、携帯…」ゴソゴソ

ちなつ「あかりちゃんに電話すれば…」パカッ

ちなつ「……………なに…これ?」

ちなつ「12月……24日……?」

ちなつ「そんな………」

ちなつ「ぁ…ぁ…」

ちなつ「くっ!」ピッ

prrrrrr prrrrrrr

ちなつ「出て…お願い……!」

prrrrrr prrrrrrr

ちなつ「はやく…………早くっ!」

prrrrrrr prrrrrrr

ちなつ「出てよ!あかりちゃん!!」

prrrrrr prrrrrrr

ちなつ「なんで!?なんで!?」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

『ちょ、ちょっとまってよぉ!』

ちなつ「えっ…?」

ちなつ「も、もしもし…?」

あかり「ど、どうしたのちなつちゃん!?」ガチャ

ちなつ「あかりちゃん!!」ギュッ

あかり「えっ?えっ!?」

ちなつ「よかった…よかった!」

あかり「ち、ちなつちゃん?どうしたの?」

ちなつ「いや……え、えと…その病気は治ったの?」

あかり「病気?」

ちなつ「昨日学校休んだでしょ?」

あかり「え?」

あかり「あ、まあ…そう…かな?」

ちなつ「だから私心配で…」

あかり「いや…でも昨日祝日だから…」

ちなつ「いま…、なんて……?」

あかり「だから昨日は祝日でしょ?というかそもそも冬休みだよ?」

ちなつ「ぇ……」

ちなつ「じ、じゃあ………やっぱり…………」

ちなつ「今日は12月24日…?」

あかり「うん…そうだよ?」

ちなつ「そんな…まさか……」

あかり「どうしたの?なんか変だよ?」

あかり「こんな朝早くに制服なんかきて…」

ちなつ「う、ううん…なんでもない!」

ちなつ「大丈夫、ほんと…大丈夫だから…


あかり「ほんと?」

ちなつ「うん…」

あかり「…」

あかり「まあせっかくだから今日は遊ぼうよ!」

あかり「ちょうど明日のプレゼントかいにいこうと思ってたんだぁ!」

ちなつ「そ、そっか!」

ちなつ「じゃ、じゃあ私一回帰るね!」

あかり「そうなの?」

ちなつ「う、うん!寝ぼけて制服で来ちゃったし…こんな朝早くに迷惑だから…」

あかり「別にあかりは大丈夫だけど…」

ちなつ「いいのいいの!」

ちなつ「じゃあまた電話するね!」

あかり「うん!」

ちなつ「バイバイ!」クルッ

あかり「バイバーイ!」

ちなつ「(やっぱり本当に過去に戻ってる…)」

ちなつ「(どういうことなの…?)」

ちなつ「わからないよ…」

ちなつ「…」

ちなつ「そうか…過去に戻ったならこれから起こることがわかるはずだよね…」

ちなつ「今年のクリスマスはたしか……」

ちなつ「……あれ?」

ちなつ「な、なにしたっけ…?」

ちなつ「………」

ちなつ「思い……だせない?」

ちなつ「そんな…?」

ちなつ「え…と………昨日は朝事故があって…あかりちゃんがお休みで…先輩達と喧嘩して…」

ちなつ「おとといは………………」

ちなつ「なんで…?なんで………?」

ちなつ「なんにも…覚えてない?」

ちなつ「でもあかりちゃん達のことは覚えてる…….」

ちなつ「少しだけ記憶が消えた…?」

ちなつ「…」

ちなつ「本当…なんなの………?」

ちなつ「ただいま~…」ガチャ

母「急にどこいったのよ…」

ちなつ「……ねえお母さん」

母「なに?」

ちなつ「私昨日なにしてた?」

母「なにって…自分が1番わかるんじゃないの?」

ちなつ「いいから…」

母「……一日中部屋でゴロゴロしてたわ」

ちなつ「………そっか…ありがと」トテトテ

ちなつ「はぁ…」ドサッ

ちなつ「なにこれ…意味わかんない」

ちなつ「夢でもみてるの?」

ちなつ「何が夢なの?」

ちなつ「夢じゃないなら…」

ちなつ「どうすれば元に戻れるの……?」

ちなつ「……」

ちなつ「もう頭パンクしそう……」ゴロッ

あかり「ちなつちゃーん!」

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「ごめん、待った?」

ちなつ「ううん、全然」

あかり「じゃあいこっか!」

ちなつ「どこ行くの?」

あかり「明日のパーティの準備がいろいろあるから…」

あかり「行くとこもいろいろかな!」ニコッ

ちなつ「うん、わかった…」

あかり「わぁ~どれにしようかなぁ~!」

あかり「ちなつちゃんはどう思う?」

ちなつ「…」

あかり「ちなつちゃん?」

ちなつ「えっ…?ごめん、なに?」

あかり「…なんかちなつちゃん変だよ?」

ちなつ「そ、そう?」

あかり「ずっと元気ないし…」

ちなつ「そんなこと…」

あかり「なにかあったんだよね?」

ちなつ「え、いや…」

あかり「そうだよね?」

ちなつ「うん…」

あかり「あかり相談にのるよ?何でも言って?」

ちなつ「…」

ちなつ「(言えるわけないよ…こんなわけわかんないこと…)」

ちなつ「大丈夫!なんとかなるから!」

あかり「じゃあまた明日ね!」

ちなつ「うん!」

ちなつ「…」

ちなつ「結局普通に一日終わっちゃった…」

ちなつ「おかしいのは私だけ…」

ちなつ「他は全部いつも通り」

ちなつ「困ったことはなにもない…」

ちなつ「私以外は…」

ちなつ「どうすればいいんだろ……」

ちなつ「はぁ…」

ちなつ「ふぅ!」ドサッ

ちなつ「…」

ちなつ「考えてもわからないや…」

ちなつ「もういいよね?別に害はないし…」

ちなつ「このまま、またあの日まで行けばいいだけだし…」

ちなつ「うん…もういいや…」

ちなつ「……」

ちなつ「いいよ…それで……」

ちなつ「もう普通に楽しんじゃえ!」

ちなつ「明日はクリスマスパーティかぁ…」

ちなつ「げっ!?私プレゼントとか用意してないんじゃ…」キョロキョロ

ちなつ「だよ…….ね……」

ちなつ「しょうがないかぁ……お菓子でも作って持ってこう…」

ちなつ「ちょっと早めに起きないとね…」ピッピッ

ちなつ「ふぁぁ……もう疲れちゃった」

ちなつ「寝よう……」

《アッカリーン!!朝だよ!》

ちなつ「ん…」

《ちなつちゃん、起きて!もう7時51分だよぉ!》

ちなつ「んぁ……51分?」モゾモゾ

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃ》

ちなつ「あかりちゃん…30分って言ったじゃん……」ガコッ

ちなつ「まあいっか…まだパーティまで余裕あるし…」

ちなつ「少しぐらい…」モゾモゾ

母「ちなつー!遅刻するわよ!!」

ちなつ「………遅刻?」

母「早くおきなさいっ!」バッ

ちなつ「もう…なに言ってるの?お母さん…」

ちなつ「別にプリン作るのに遅刻もなにも…」

母「なにわけわかんないこと言ってるの!?学校遅刻しちゃうでしょ!」

ちなつ「学校…?冬休みでしょ?」

母「いつまで寝ぼけてるのよ…」

母「冬休みは終わったでしょ!!」

ちなつ「え……」

ちなつ「今日…何日?」

母「1月8日だけど…?」

ちなつ「うそ………でしょ……?」

ちなつ「今日はクリスマスパーティじゃ….」

母「はぁ…もうこの子は…」

母「もう知らないからね!!」バタンッ

ちなつ「えっと……携帯…」パカッ

ちなつ「ほんとだ…1月8日…」

ちなつ「戻った……戻ったんだ!」

ちなつ「よかった…きっと夢かなんかで…」

ちなつ「でも…なんでまた1月8日なんだろ…」

ちなつ「まあいっか!学校遅刻しちゃう!」ドタドタ

ちなつ「はぁっ…はぁっ…」タッタッタッ

ちなつ「ぁ…………事故…」

ちなつ「この前と一緒だ…」

ちなつ「ちゃんと覚えてる……」

ちなつ「……どこからどこが夢だったの?」

ちなつ「…夢じゃないの?」

ちなつ「……」

ちなつ「まあ元に戻ったんだし…いっか!」

ちなつ「急がなきゃ遅刻しちゃうしね!」タッ

           /,    ヽ \
             ,'.,       `、ヽ,
         //-─'''''''─-、,!.  ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
     _,,,.-''"   ._      `ヽ!,,.-‐'''"      ,','
    |,.  _  i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、      ,r'
   く   (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\     ,r'
     `y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
    /:::::;:'::::::;!-;'─-/|::;':;':::::::::;:'::::::::::::く,,,_ Y

   .,r':::::;:'::r-!::'ーr、;;;;/ .|::;':::;'::::::::::::::::/::::::r` ``ゝ
  ,r'::::::;:':::::i .,!::::::|_,,,,_  ``'''-、;::::::メ/::::;'::::'ーi  「
,..--─--、;::`i:::::;::!  `ヽ    ,.-==,く`ソ:::::;':::i`''"
       `|:::::;::|       !;;oソノ ./\:::/リ
        |::::::;::|   !ー、_,'  `''" /:';:::::`!     興味深いスレですね
         |:::::::;::|.  'ー     ./:;;:-''"`\
       .|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
     ,.-┴''"ヽ``,`'、  !.,'  '/   /`ニ=_,ノ!
    .,r'   ヽ、`i !ノ  ','   i'    _,フ'-:'":、
   /  '" `i i .ノノ-' ', !  i    「  ';::::::::::::`、

ちなつ「うおおおおお!」ダッダッ

ちなつ「よし!」ザッ

ちなつ「セーフ!!」ガラッ

ちなつ「はぁ…なんとか間に合った…」ドサッ

櫻子「あ、ちなつちゃんおはよー」

ちなつ「うん!おはよ!」

向日葵「ギリギリでしたわね」

ちなつ「あはは…ちょっと寝坊しちゃって…」

ちなつ「……あ」

ちなつ「(やっぱりあかりちゃん来てない……)」

ちなつ「(そう言えば明日の朝あかりちゃんの家に行こうと思ってたらこんなことになったんだ…)」

ちなつ「(あかりちゃん…元気だよね?)」

昼休み

向日葵「私達生徒会の仕事がありますので給食は生徒会室で食べて来ますわ」

櫻子「ごめんね、ちなつちゃん」

ちなつ「ううん!全然いいよ!」

向日葵「では」

ちなつ「はーい」

ちなつ「…」

ちなつ「(全く一緒…)」

ちなつ「(さっき送ったメールの返事は来てない…)」

ちなつ「(放課後はまた京子先輩と結衣先輩があかりちゃんが死んだって言い出すんだ…)」

ちなつ「こんにちは…」ガラッ

結衣「あ…ちなつちゃん…」

ちなつ「どうも…」

結衣「うん…」

京子「…」

ちなつ「(もう演技に入ってるか…)」

ちなつ「…」

ちなつ「あ、あかりちゃんいなくてさみしいですね!」

京子「ぇ…?う、うん…」

結衣「そうだね…」

ちなつ「あかりちゃん今ごろどうしてますかねー?」

京子「さぁ…」

結衣「きっと天国で楽しくやってるよ」

ちなつ「!?」

ちなつ「(や、やっぱり…)」

ちなつ「………またあかりちゃんは死んだって言うんですか?」

京子「え?どういうこと…?」

ちなつ「なんでそんな冗談言うんですか…?」

結衣「ちなつちゃん…!」

ちなつ「あかりちゃんは死んでなんかいませんよ!」

京子「ちなつちゃん…信じたくないのはわかるけど…」

結衣「あかりが死んでから5日も経ったんだ…」

ちなつ「なっ!?」

京子「そろそろ認めなきゃあかりが…」

ちなつ「5日…?」

ちなつ「あかりちゃんは5日前に死んだんですか…?」

結衣「そうだけど…」

ちなつ「なんですかそれ……」

ちなつ「もうちょっとマシなウソついて下さいよ…」

ちなつ「私昨日あかりちゃんと……」

ちなつ「………….あれ?」

ちなつ「なに……したっけ………?」

結衣「ちなつちゃん?」

ちなつ「…………」

京子「どうしたの?」

ちなつ「っ!!」ダッ

京子「あっ…!」

京子「いっちゃった…」

結衣「…」

ちなつ「ハッ…ハッ…!」タッタッタッ

ちなつ「嘘でしょ…嘘だよね!?」

ちなつ「あかりちゃん…死んだなんて…」

ちなつ「先輩達の悪い冗談だよね?」

ちなつ「……」

ちなつ「そうだよ…風邪でも引いて休んでるだけだよ」

ちなつ「そう…絶対そう!」

ちなつ「…」

ちなつ「お見舞いに…………いこう…」

あかりの家

ちなつ「ふぅ…」

ちなつ「大丈夫だよ……病気で寝てるだけ」

ちなつ「うん!」ピンポーン

『はい?どちら様ですか?』

ちなつ「あ、あの!吉川ちなつです!」

ちなつ「同じ学校の…」

『ああ、ちなつちゃん?この前はありがとうね』

ちなつ「(この前………?)」

ちなつ「あの、それで私…あかりちゃんに…」

『線香あげに来てくれたの?ありがとうね』

ちなつ「え………いま……?」

『今開けるから…』

ちなつ「線香あげに……?」

ちなつ「ぇ……?」

ちなつ「うそ…うそでしょ…?」

ちなつ「ほんとに…?あかりちゃんが……」

ちなつ「ぃ…や………いや…!」

ちなつ「いやああああああああ!」ダッ

ちなつの部屋

ちなつ「やだやだ…嘘だよそんなの…!」

ちなつ「あかりちゃんが…死んだなんて…」

ちなつ「なんで……なんでっ!?」

ちなつ「ぅう…うっ……」ポロッ

ちなつ「なんで私だけ知らないの…?」ポロポロ

ちなつ「どうして記憶が無いの!?」ポロポロ

ちなつ「あかりちゃんが死んじゃったから…私おかしくなっちゃったの!?」ポロポロ

ちなつ「あかりちゃん…あかりちゃん…」ポロポロ

ちなつ「うっ……ぇ…」ポロポロ

ちなつ「もう一回…会いたいよ…」ポロポロ

ちなつ「あかりちゃんに……」ポロポロ

ちなつ「うわあああああ!」ポロポロ

カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ

ちなつ「……」

ちなつ「そう言えばこの目覚ましあかりちゃんに貰ったんだ…」スッ

ちなつ「この前時間通りに鳴らなかった…」グルグル

ちなつ「まだ文句言ってないのに……」

ちなつ「あかりちゃん…」

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!もう7時22分だよぉ!》

ちなつ「……ぁ……何時の間にか寝ちゃって…」ムクリ

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起き》

ちなつ「昨日適当にセットしたんだっけ…?」ガコッ

ちなつ「はぁ…」

ちなつ「昨日のこと…夢じゃないよね……」

ちなつ「あかりちゃんはもう…」

ちなつ「ぅ……」

ティロリロリン ティロリロリン

ちなつ「あ……メール」

うわミスった気が

7時24分にしないといけなかった…

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!もう7時24分だよぉ!》

ちなつ「……ぁ……何時の間にか寝ちゃって…」ムクリ

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起き》

ちなつ「昨日適当にセットしたんだっけ…?」ガコッ

ちなつ「はぁ…」

ちなつ「昨日のこと…夢じゃないよね……」

ちなつ「あかりちゃんはもう…」

ちなつ「ぅ……」

ティロリロリン ティロリロリン

ちなつ「あ……メール」

ちなつ「だれ…?」パカッ

ちなつ「京子先輩…?画像つき?」ポチッ

ちなつ「…………?」

ちなつ「どういう……」

ちなつ「!!?」

ちなつ「ぁ……ぁ……」

ちなつ「1月……………2日……!?」

ちなつ「また……なの?」

ちなつ「私また…過去に……?」

予想以上に長くなったからここで一旦切ろうと思うんだが

ちょっとコーヒー買ってくる
その間に落ちたら落ちたで多分明日続きを書くわ

ちなつ「あかりちゃんっ…!」ポチポチ

prrrrrr prrrrrr prrrrrr

ちなつ「本当に過去にもどったなら……!」

prrrrrrr prrrrrr prrrrrr

ちなつ「出るはずでしょ………!?」

prrrrrrr prrrrrr ガチャ

ちなつ「あかりちゃん!?」

『留守番電話サービスに…』

ちなつ「くっ!」ポチッ

ちなつ「なんで…!」

ちなつ「…」

ちなつ「1月2日………だよね」

ちなつ「結衣先輩は5日前にあかりちゃんが死んだって言ってた…」

ちなつ「だったらあかりちゃんが死ぬのは明日…」

ちなつ「まだ生きてるはずっ!」ダッ

あかりの家

ちなつ「はあっ…!はあっ…!」

ちなつ「生きてて……あかりちゃん…」ピンポーン

ちなつ「…」

ちなつ「…」ピンポーン

ちなつ「…」

ちなつ「出てよ………!」ピンポーン

ちなつ「出てよあかりちゃん!!」ピンポンピンポン

ちなつ「出てよ…出てよ……」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

ちなつ「もう一回あかりちゃん会わせて……神様っ!」ピンポーン

ちなつ「お願い…だか……ら……」ポロポロ

ちなつ「あかりちゃんっ……!」ポロポロ

ちなつ「どうして……」

ちなつ「明日じゃないの……?」

ちなつ「この世界はなんなの……?」

ちなつ「なんのために私は過去にもどったの!?」

ちなつ「……」

ちなつ「全部…夢なの?」

ちなつ「なら早く覚めてよ……」

ちなつ「私おかしくなっちゃうよ!!!」

ピリリリリ ピリリリリ

ちなつ「……電話?」パカッ

ちなつ「ぇ………」ポチッ

ちなつ「もしもし!あかりちゃん!?」

『あ、ちなつちゃん?どうしたの?』

ちなつ「ほ、本当にあかりちゃん…?」

『え?そうだけど…』

ちなつ「ほんとにほんと!?」

『う、うん…あかりはあかりだよ?』

ちなつ「よかった……あかりちゃん……!」ポロポロ

『えーっと…ちなつちゃん?』

ちなつ「ごめん…どうしても会いたくて…」

『え、ええっ!?』

ちなつ「今どこにいるの?」

『今おばあちゃんの家に行く途中だよ?』

ちなつ「ぁ……」

『さっきまで車で寝てたから電話出れなくて…』

ちなつ「そうだったんだ…」

『だから今日はその…会えないんだけど…』

ちなつ「う、うん………それは大丈夫…」

ちなつ「でも…」

『え?』

ちなつ「(あかりちゃんは多分明日…)」

ちなつ「(なんとかしなきゃ…)」

ちなつ「あの…明日はなにかある?」

『え?明日?今日の夜家に帰って…』

『明日はどうなるかわかんないかなぁ…』

『家族で何処かに行くかもしれないし…』

ちなつ「そっか…」

『どうして?』

ちなつ「明日……明日あかりちゃんは……」

ちなつ「…」

ちなつ「死ぬかもしれないから!」

『……………え?』

ちなつ「わけわかんないと思うけど…そうなの…」

『う、うん……?』

ちなつ「だから気をつけて!!」

ちなつ「私あかりちゃんが死んじゃうなんて…」

『え、えーっと…あかり何を気をつければ…』

ちなつ「あっ……!」

ちなつ「(そうだ……私あかりちゃんが死んだ理由を知らない…)」

ちなつ「(ここまできてっ…!)」

ちなつ「えと…その…」

ちなつ「とにかく気をつけて!!」

『えぇっ!?』

ちなつ「なんか危ない事とか場所とか徹底的に避けて!!」

『えぇ~…』

ちなつ「お願いだから!!約束して!」

『わ、わかったよぉ…』

ちなつ「絶対…絶対だよ!?」

『うん…』

ちなつ「(今はこれぐらいしか…出来ない……)」

『ちなつちゃん?』

ちなつ「私…私ね……あかりちゃんが大好き…!」

『えっ?わっ…!?えぇっ!?』

ちなつ「だから…だからずっと一緒だよ?」

『…』

ちなつ「あかりちゃん?」

『えへへ…あかりもちなつちゃんだぁい好き!』

ちなつ「っ!?」

ちなつ「うん……うん……!」ポロポロ

ちなつ「ありがとう…あかりちゃん…」ポロポロ

『ちなつちゃん?』

ちなつ「ふふ…大丈夫…」

ちなつ「本当に明日は気をつけてね?」

『うん!約束する!』

ちなつ「じゃあ…バイバイ」

『またね!』ガチャ

ちなつ「…」

ちなつの部屋

ちなつ「今やれることはやった…」

ちなつ「結衣先輩や京子先輩にも明日はあかりちゃんを連れ出さないように頼んだし…」

ちなつ「でも……ちゃんと死んだ状況を聞いとくべきだった……」

ちなつ「これじゃ本当にあかりちゃんを死なせずに済むかわからない…」

ちなつ「…………」

ちなつ「それにしてもあかりちゃんがくれたこの目覚まし……」

ちなつ「多分これのおかげで過去に戻れた……」

ちなつ「一体なんなの…?」

ちなつ「とにかく戻りたいけど…」

ちなつ「どうすれば…?」

ちなつ「……」

ちなつ「いつも通りでいいのかな…?」ピッピッ

ちなつ「わからないけど…」

ちなつ「…」

ちなつ「お願い…」

ちなつ「生きててあかりちゃん…!」

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!もう7時49分だよぉ!》

ちなつ「…!」ガバッ

ちなつ「(また……?)」ガコッ

ちなつ「日にちは…」パカッ

ちなつ「1月8日…」

ちなつ「よしっ!」ポチポチ

prrrrrrr prrrrrrrr prrrrrrrr
prrrrrrr prrrrrrrr prrrrrrrr

ちなつ「出な……い……?」

ちなつ「いや…きっともう学校でっ……!」バッ

ちなつ「はあっ…!はあっ…!」

ちなつ「この光景も三回目……」

ちなつ「毎回同じ事故……」

ちなつ「………」

ちなつ「過去は変えられないのかな……」

ちなつ「そんな…こと…!」グッ

ちなつ「いかなきゃ!」ダッ

ちなつ「はぁ…はぁ………ふぅ…」

ちなつ「いるはずだよね……あかりちゃん」

ちなつ「(お願い!)」ガラッ

ちなつ「……………え?」

ちなつ「ぁ…………ぅ………」

ちなつ「う……ウソ………だよね………………?」

ちなつ「なんで……?」

ちなつ「なんでいないの………?」

ちなつ「あかりちゃん…あかりちゃんっ…!」

ちなつ「うわあああああああああ!!!」

結衣「落ち着いた?」

ちなつ「はい…」

京子「大丈夫なの?」

京子「何度も……あかりを呼んでたけど」

ちなつ「…」

結衣「突然だったもんね…まだ心の整理が出来ないのも仕方ないよ…」

ちなつ「いえ………」

京子「え?」

ちなつ「(やらなきゃ……次こそ……)」

ちなつ「(絶対にあかりちゃんを死なせない!)」

ちなつ「京子先輩…、あかりちゃんはどうやって死んだんですか?」

京子「えっ?」

ちなつ「何が原因であかりちゃんは死んだんです?」

京子「事故だけど…」

ちなつ「それは3日の何時ですか?」

京子「え…朝だけど」

ちなつ「朝って何時ですか!?」

京子「わっ!」ビクッ

結衣「ちなつちゃん?」

ちなつ「お願いします!出来るだけ詳しく教えて下さい!」

てす

すまんWi-Fiつなぎ直したら回復した

結衣「えと……私のとこに連絡来たのは事故からしばらく経ってからだから…」

結衣「詳しい時間はわからないよ…」

ちなつ「そうですか…」

結衣「その…」

ちなつ「場所は?」

結衣「えっ?」

ちなつ「場所はどこです?」

京子「あかりの家のから近いローソンの前の交差点だよ」

京子「三人で花供えにいったでしょ?」

ちなつ「………そうでしたね」

結衣「詳しい話ならあかりの家の人に聞いたほうが…」

ちなつ「はい…そうします」ガタッ

京子「ちょっ…ちなつちゃん?」

ちなつ「私あかりちゃんの家にいってきますね」

京子「まだ学校…」

ちなつ「早退します」

結衣「そんなっ……」

ちなつ「やらなきゃ……」

京子・結衣「え?」

ちなつ「やらなきゃいけないことがあるんです……」

ちなつ「私が…必ずっ…!」

ちなつ「失礼します」

あかりの家

ちなつ「…」ピンポーン

『はい?』

ちなつ「あかりちゃんと同じクラスの吉川ちなつです」

『あら…ちなつちゃん』

ちなつ「あかりちゃんに…会いにきました」

『ありがとね…今開けるから』

ちなつ「…」

あかり母「いらっしゃい、上がって」ガチャ

ちなつ「………お邪魔します」

あかり母「今飲み物持ってくるから…先にあかりに挨拶してあげてくれる?」

ちなつ「はい…」

ちなつ「あかりちゃん…」

ちなつ「…」

ちなつ「お線香なんてあげないよ…」

ちなつ「手も合わせない……」

ちなつ「………」

ちなつ「待っててね、あかりちゃん…」

ちなつ「必ず………」

あかり母「はい」コトッ

ちなつ「ありがとうございます」

あかり母「あの…ちなつちゃん、学校は?」

ちなつ「……早退しました」

あかり母「具合でも…」

ちなつ「聞きたいことがあるんです!」

あかり母「な、なに?」

ちなつ「あかりちゃんが事故に遭ったのは何時ですか?」

あかり母「え…?」

ちなつ「お願いします!」

あかり母「8時…少し前だったかしら…」

ちなつ「少し前って?」

あかり母「7時50分を少し過ぎたぐらい…」

あかり母「それ以上詳しい時間はわからないわ」

ちなつ「そうですか…」

あかり母「あの…」

ちなつ「それで事故の状況は?」

あかり母「え、ええ…横断歩道を歩いてて…そこに信号無視のトラックが…」

あかり母「突っ込んできて……それで……それでっ…」ポロッ

ちなつ「すみません……」

あかり母「ううん…いいのよ」

ちなつ「ありがとう…ございました」

ちなつ「じゃあ私行きます」スクッ

あかり母「え?もう…」

ちなつ「あかりちゃんに約束したんです」

あかり母「約束…?」

ちなつ「はい…じゃあ失礼します」

あかり母「え、ええ…」

ちなつ「…」

ちなつ「(次は…)」

ちなつ「ここが事故のあった場所…」

ちなつ「花が供えてある……」

ちなつ「…」

ちなつ「事故は7時50分過ぎ…」

ちなつ「私の家からここまで…結構ある…」

ちなつ「(間に合うの…?)」

ちなつ「…」

ちなつ「違う……!」グッ

ちなつ「間に合わせる…絶対!」

ちなつの部屋

ちなつ「あかりちゃんの目覚まし…」

ちなつ「これで事故当日に戻るには…」

ちなつ「………」ピッピッ

ちなつ「多分この時間じゃないと戻れない…」

ちなつ「きっとそのはず…」

ちなつ「…」

ちなつ「時間はない…けど」

ちなつ「絶対助けるから……必ず…」

ちなつ「おやすみ…あかりちゃん…」

《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!もう7時25分だよぉ!》

ちなつ「…」ガバッ

《アッカリー》

ちなつ「(お願いっ!)」ガコッ

ちなつ「日付は…」パカッ

ちなつ「よしっ……」

ちなつ「3日っ!」ダッ

ちなつ「待ってて…あかりちゃん…」タッタッタッ

ちなつ「絶対救って見せる!」ガチャ

ちなつ「はぁっ…!はぁっ…!はぁっ…!」タッタッタッ

ちなつ「はぁっ…あと…30分弱……」

ちなつ「間に合えっ…間に合えっ…!」

ちなつ「ここで間に合わなきゃ……」

ちなつ「なんにもならないっ!」

ちなつ「はぁっ…!はぁっ…!」

ちなつ「早く……もっと……もっと早くっ!!」

ちなつ「はっ…!はっ…!くっ…!あと10分しか…!」

ちなつ「そうだ……!」ポチ

prrrrrr prrrrrr

ちなつ「そろそろ…はぁ…私の電話に出てくれてもいいでしょ…?あかりちゃん…」

prrrrrr ガチャ

『もしもし?』

ちなつ「もしもし!?あかりちゃん!?」

『どうしたの?』

ちなつ「いまどこっ!?」

『今?コンビニの帰りだけど…』

ちなつ「(やっぱり…!)」

『ちなつちゃん?』

ちなつ「あかりちゃん、いい?」

『え?』

ちなつ「交差点に近付いちゃダメ!」

『えっ…何がダメって?』

ちなつ「だから交差点にっ…!」

『ごめん、車の音がうるさくて聞こえないよぉ』

ちなつ「なっ…!?」

『もしもし?もしもーし?』

ちなつ「ぐっ…!」ピッ

ちなつ「お願い…間に合って!」

ちなつ「っ……!」ガッ

ちなつ「いっ!」ズザッ

ちなつ「ぅあ………ぁ…」

ちなつ「い、痛………い……」

ちなつ「ぅ……うう…」ヨロヨロ

ちなつ「はぁ……はぁ……」ヨロヨロ

ちなつ「もう少し…もう少しだから…!」タッ

ちなつ「くっ…!」ズキッ

ちなつ「………」ギリッ

ちなつ「あかりちゃん…待ってて…」

ちなつ「すぐ行くからっ……!」

ちなつ「あかりちゃん…」

ちなつ「死なせない…絶対…」

ちなつ「あかりちゃんがいない世界なんて…」

ちなつ「絶対嫌!」

ちなつ「ハッ…ハッ…」

ちなつ「また笑って…みんなで…!」

ちなつ「あかりちゃん!!!!」

ちなつ「…あの角」

ちなつ「曲がればっ!」ザッ

ちなつ「んっ………はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

ちなつ「…………………いた……」

ちなつ「あかりちゃん!!!!」ダッ

あかり「?」

ちなつ「待って!あかりちゃん!!」

あかり「ちなつちゃん…どうして…?」

ちなつ「渡っちゃ……ダメっ…!」

あかり「な、なんて…?」

ちなつ「こっちに来ちゃだめえええええええ!!!!!!」

あかり「えっ………?」

                    ゴッ

なんかこういうの聞くのアレだが最後まで自分の好きにやっていいのか

ちなつ「はぁ…はぁ…」

ちなつ「んぐっ………はぁ…」

ちなつ「あかり…ちゃん…」

ちなつ「わた……し……」ポロッ

ちなつ「あかりちゃん…あかりちゃん…」ポロポロ

ちなつ「あかりちゃあああああん!!」ダッ

ちなつ「よかった…本当に…よかったっ!!」ギュッ

あかり「ちなつちゃん…!」

ちなつ「あかりちゃん…!うぅ…ううっ…!」ポロポロ

あかり「ちなつちゃん…どうしてここに…?」

ちなつ「こっちのセリフだよっ……!!!」

ちなつ「どうして…」

あかり「あ、あかり日の出を見に行ってそれで……朝ご飯…」

ちなつ「気をつけてって言ったじゃん……」

あかり「え?」

ちなつ「気をつけるって…」

ちなつ「気をつけるって約束したでしょ!?」

あかり「う、うん…」

あかり「そうだけど…」

ちなつ「私が…どれだけっ…!」

ちなつ「あかりちゃんを助けたかったか………!」ポロッ

ちなつ「そんなことも知らないで……」ポロポロ

ちなつ「ばかっ……ばかっ!!」ポロポロ

あかり「あ、あの…」

ちなつ「本当によかった…生きててくれて……」ポロポロ

ちなつ「あかりちゃん…!」ポロポロ

ちなつ「ぅ……ううっ…ぅっ……」ポロポロ

ちなつ「うわああああああああああ!!!!」ポロポロ

あかり「そっか…そんなことがあったんだ…」

ちなつ「うん…信じてなんて言わないけど…」

あかり「あかり…信じるよ!」

ちなつ「え…?」

あかり「だってあかり、ちなつちゃんのこと大好きだもん!」

ちなつ「あかりちゃん…」

ちなつ「ありがとう…………ありがとう…」ポロッ

あかり「な、泣かないでよぉ…」

ちなつ「だって…だってっ!」ポロポロ

ちなつ「本当にあかりちゃんを助けたかったから…」ポロポロ

あかり「うん…」

あかり「……ありがとね、ちなつちゃん………」

ちなつの部屋

ちなつ「もうクタクタ…」ドサッ

ちなつ「足も痛い……」

ちなつ「………」

ちなつ「でも…あかりちゃんを助けられた……」

ちなつ「それだけで十分」

ちなつ「………うん」

ちなつ「それにしても…」

ちなつ「この目覚ましはなんなの?」

ちなつ「なんでこんなことが…?」

ちなつ「ま、いっか…」

ちなつ「これのおかげであかりちゃんを死なせずに済んだんだもん」

ちなつ「感謝しないとね」

ちなつ「ありがとう、あかりちゃん」

ちなつ「…」

ちなつ「後は戻るだけ…」

ちなつ「7時半…」ピッピッ

ちなつ「これで大丈夫だよね…?」

ちなつ「戻ってもあかりちゃん生きてるよね?」

ちなつ「運命は変わってるよね?」

ちなつ「…」

ちなつ「大丈夫…きっと…………」

ちなつ「ん……」

ちなつ「あれ……?」

ちなつ「えっと………」

ちなつ「そうだっ!」ガバッ

ちなつ「今…7時半?…日付は!?」パカッ

ちなつ「…………戻ってる」

ちなつ「……」

ちなつ「あかりちゃん…」ポチポチ

prrrrrr prrrrrr

ちなつ「生きてる…よね?」ドクンドクン

prrrrrr prrrrrr

ちなつ「お願いっ!」

『もしもし?』

ちなつ「あかりちゃん!?」

『うん、どうしたの?こんな朝早くに…』

ちなつ「はぁ…………よかった…」

『ちなつちゃん?』

ちなつ「ううん、なんでもない!ごめんね!」

『う、うん…?じゃあね』ガチャ

ちなつ「生きてる……生きてる…!」

ちなつ「よかったぁ…」

ちなつ「夢じゃないよね?」

ちなつ「早く学校行ってあかりちゃんに会おっ♪」バッ

ちなつ「早くっ♪早くっ♪」タッタッタッ

ちなつ「あっ…」

ちなつ「(そう言えば今日も7時半に目覚まし鳴らなかったな…)」

ちなつ「(何でだろ…)」

ちなつ「ま、いっか!」

ちなつ「あかりちゃんも生きてるし!」

ちなつ「無事に戻ってこれたし!」

ちなつ「問題ないでしょ!」

これで全て元通りってことだよね?

あ、みすった
「元通り」じゃなく「解決」

ちなつ「でも目覚ましちゃんと鳴らないのは文句いってやんなきゃ…」

ちなつ「……」

ちなつ「あれ……ここ…?」

ちなつ「なんか違和感が………」

ちなつ「なんだろ…?」

ちなつ「…」

ちなつ「そうだここ…」

ちなつ「いつも事故があっ」

                  ゴッ

同等の対価が必要なのか…

『はい、ちなつちゃん!誕生日プレゼント!」

『わぁ!ありがとう!開けていい?』

『もちろん!』

『…目覚まし時計?』

『そうだよ!あかりの声が入ってるんだよぉ!』

『へ、へぇ~』

『だから絶対絶対あかりがちなつちゃん起こしてあげるからね!』

『う、うん…ありがと』






ちなつ「文句……言わなくて…よかっ………た…………」





《アッカリーン!!朝だよ!ちなつちゃん、起きて!》


《ちなつちゃん、起きて!ちなつちゃん、起きて!》


《ちなつちゃん……起きて………起きて………》


《起きて………………………》


 


         __

      _ ∠..、    \
     /     _>rァ -┴――― 、    /  ̄\
    /     >'‐'´         \'⌒)     }
.   l   /ァ /./ /  /  |    ::Y⌒)ヽ  `丶、
.   {/   / ./Ll_/  //  l:|   | ∨ クr′ \    \
 、_ ノ   /  / l」|Lミ//   从l__| 、く::::|::::.       ::
  〈 ∨: |:::: >ムレ'7ヾ   ̄` ´└‐┤ |ヽ::|:::::::    \ l :|
  ハ ∨レ┐ ::/|`「´|    __     |ーr:: /:::::::::..::  : :::ヽ∨
   |イ''二! | イ//|,,,,`´ 、   ー`ヽ/:/:|レ'::::::::::::::....:/:::/:::/|:|
   {  ,-ぃ/::::八   _   '''//::/: 八:::::::::::::l:::/:::// ./
   ’, -くノ:::::l‐´\  `ー′  イ弌´  \:::::::l:::|/   /
    '、   YヽゝィlT >--r<´  フ/> 、  フ人::\
   /l  ト / |l |////_`  ////////>く   ̄    終わりだよ!

.  /、/ _ .斗∧ い ∨/「ニヽ//////> '´  }
  |     /、 ぃ\ヽ」/∠///> '´      |
  |    ハヽ l|  `' i/-― '´        h
  ∧   ∧. l ||/|   穴    丶      |
  |     l_り   !   「/l     \_ .>'´}
  ヽ   /    l   ||/l|       ∧=_彡彳
.   ー '´     l/  ||/ll        T   |
            |   ||/∧      ハ   ∧
            }   ||//∧      ハ   ∧

プロットだけ出来てて最初のほうしか書き溜めしてないから詰めが甘いかもしれん
わかりにくかったり矛盾あったらすまん
終わりです

最近欝エンドのssが多い…
でも良い欝ss
乙でした

for(;;){
   for(;;){

}

誤爆した
すまん

いやいるがこう言うので後書きで解説するのは…
わかりにくいのは、単に俺の書き方が下手くそだってことで勝手に解釈しといてくれ

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