愛梨「ダルーい」里美「ですよねぇ」 (72)

のんびりと書いていきます

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P「うーん、ようやく書類の整理が終わった....」

P「ほとんど徹夜しちまったぜ、ちょっとコーヒーでも飲むか」スタスタ....

P「ふぅ、この一杯のために生きている、なーんて....」


ガチャッ


愛梨「お疲れさまでーす!」

里美「お疲れ様です〜」


P「おっ、あいつら仕事から帰ってきたのか.....」


愛梨「あれ?プロデューサーさん?」

里美「いらっしゃらないのでしょうか〜?」


P「ちょっと隠れて様子でも見てみようかな」コソコソ

愛梨「なーんだ、いないんだ.....」

里美「そのようですね....」

愛梨「はぁ〜、なんだかダルーい」

里美「ですよねぇ」


P(あ、あれ?なんだこれ....)


愛梨「今日のイベント本当にタルかったなぁ」

里美「この寒い時に水着ですもんね」

愛梨「何考えてんのって感じ」

里美「ホントホント」


P(あ、あいつら......)

http://i.imgur.com/5YJwUQh.jpg
http://i.imgur.com/TYKhtbR.jpg
十時愛梨(18)

http://i.imgur.com/nMlffGS.jpg
http://i.imgur.com/q4vUXgN.jpg
榊原里美(17)

里美「しかもスタッフの人たちも私たちの胸しか見てませんもんね」

愛梨「男なんてそんなもんでしょ」

里美「単純っていうかなんていうか.....」

愛梨「まっ、扱いやすくていいんじゃない?」

里美「ですよねぇ、みーんなちょっと胸見せただけでニコニコしちゃって」

愛梨「芸能界もチョロイって感じだよね♪」


P(そ、そんなこと考えてたのか....)


里美「あっ、メールだ」

愛梨「誰から?」

里美「この前ドラマで知り合った俳優さんですよ、『今日家に泊まりに来ないか?』だって」

愛梨「へぇ、どうするの?」

里美「もちろん行きますよ、っていうか結構何度も泊まってるし♪」


P(なん.....だと......)

愛梨「マジ?結構ヤバいんじゃないの?」

里美「大丈夫ですよ、ちゃんと気をつけてますから」

愛梨「結構積極的だよね、里美ちゃんって」

里美「そうですか?でも私、結構面食いなんでいい男しか相手しないんですよ?」

愛梨「あー、それはなんかわかるかも」

里美「もともとそのために芸能界に入ったようなもんだし」

愛梨「そうなの?お兄ちゃんとプロデューサーさんを間違えて、じゃなかったっけ?」

里美「そんなワケないじゃないですか、いくら私でも自分の兄貴と他人を間違えたりしませんよ」

愛梨「まあ普通に考えたらそうか」

里美「ていうか私の兄貴実家にいるし」

愛梨「なーんだ」


P(ウソだろ.....)

愛梨「里美ちゃんの家ってお金持ちなんでしょ?」

里美「まぁ、それほどでもないですけど」

愛梨「ってことはお兄さんは家でグータラしてたりするの?」

里美「そうみたいですよ、うちの親のお金使ってニートみたいな生活してるらしいです」

愛梨「うわー、それは最低だね」

里美「ホントですよ、見た目もキモイし早くどっか行かないかぁ....」

愛梨「大変だねぇ....あっ、里美ちゃん一本くれない?」

里美「またですかぁ?」

愛梨「いいじゃん、お金持ちなんだし」

里美「....どうぞ」

愛梨「サンキュー♪」シュボ


P(おい、まさか......)


愛梨「ふぅ〜、仕事の後の一服は美味しいなぁ♪」

里美「そろそろ自分の分は自分で買って下さいよ」シュボ

愛梨「まあそう固いこと言わないでさ」

里美「ふぅ〜、タバコ代だってタダじゃないんですよ?」

愛梨「でも実家はお金持ちなんでしょ」

里美「だからって私のお金ってわけじゃないし....」

愛梨「そう言わないで、ヤバッ!誰か来た!」


ガチャッ


早苗「お疲れ様〜っと」

愛梨「あっ、お疲れ様です!早苗さん!」

早苗「あれ?二人だけ?」

里美「はい〜、そうなんですよ〜」

早苗「そっか.....んっ?なんかここタバコ臭くない?」

愛梨「き、気のせいですよ!」

早苗「そう?でもなんだか....」クンクン

里美「きっとさっきの現場でスタッフの皆さんがタバコを吸ってたからだと思いますぅ」

愛梨「そ、そうです!多分それが身体に残ってるから....」

早苗「ああ、そういうことね、まあP君いないなら出直すことにするわ、じゃあね」

愛梨「はい、お疲れさまでーす」

里美「お疲れ様です〜」


バタン


愛梨「はぁ〜、焦った〜」

里美「ビックリしちゃいましたね」

愛梨「あのオバサン本当にうるさいよね、元警察なんだか知らないけどさ」

里美「っていうかあの歳でアイドルってなんか....」

愛梨「イタい人だよねぇ....」

里美「笑っちゃいますよねぇ....」


P(お、俺だけじゃなく他のアイドルまで....)

http://i.imgur.com/hMwvAvH.jpg
http://i.imgur.com/erag5lu.jpg
片桐早苗(28)

愛梨「まあ人気は出るんじゃない?イロモノとしてはいい感じになりそうだし」

里美「世の中マニアックな人もいますからね」

愛梨「そういう人たちに媚びてなんとか芸能界を生き抜いていくんじゃない?ああいうのって」

里美「そして何年かしたらAVなんじゃないですか?あの人?」

愛梨「それ超ウケる!でもあの歳じゃ熟女モノでしょ!」

里美「まさにマニアックですよね!きっとアイドル時代より人気出ますって!」

愛梨「そしたらプロデューサーさん喜ぶんじゃない?自分の担当してたアイドルがAVの世界できらめくステージに立ってるんだから」

里美「結果オーライですもんね!」


アハハハハハハ!


P(そ、そんな.....)

P(あの二人がそんなことを考えてたなんて....)

愛梨「でもやっぱりさ、人気ない人は大変だよねぇ、あれこれ作戦練らなきゃいけないし」

里美「一歩間違えたらそのまま地獄へまっさかさまですからね」

愛梨「その点私はそんなことしなくていいから楽でいいよ♪」

里美「どういう意味ですか?」

愛梨「えっ?だってはっきり言うとこの事務所は私でもってるようなもんでしょ?だからプロデューサーさんも私には迂闊なことっていうか変なことさせられないっていうか.....」


里美「.....調子乗ってんじゃねーっての」ボソッ


愛梨「えっ、なに?」

里美「なんでもないですよぉ?」

愛梨「いやいやなんか言ったでしょ、ちゃんと聞こえてるからね」

里美「.....チッ」

愛梨「ねぇ、なによ?」

里美「なんでもないですってば」

愛梨「いやなんでもなくないでしょって」

里美「.....ウザッ」ボソッ

愛梨「はぁ!?はっきり言ってくれないと聞こえないんだけど!」

里美「調子に乗ってんなよって言ったんですよ!」

愛梨「何それ?もうちょっと気の利いたこと言えないワケ?そんなんだから人気ないんだってば」

里美「そっちこそ今どき天然キャラで売り出そうなんて考えが甘いんだっつーの!」

愛梨「人のこと言える立場?やっぱお金持ちは言うことが違うよねー」

里美「そうですよ、あんたみたいな貧乏人と違って!」

愛梨「ハァ!?あんた誰に向かって言ってるわけ!?」

里美「そんなことも分かんないの?天然は演技だと思ってたけどそうじゃなかったんだ」

愛梨「ふざけんな、この....」ガシッ

里美「なにすんの!放して!」


P(ヤバいっ!)


P「おいっ!やめろお前たち!」


愛梨「プ、プロデューサーさん....」

里美「えーっと.....」

P「なにしてるんだ?」

愛梨「あ、あのですね.....里美ちゃんの頭に大きな虫が.....」

里美「そ、そうです!愛梨さんにそれを取ってもらってたところで.......」

P「ウソをつくな二人とも、俺はずっと見てたぞ」

愛梨・里美「っ....」

P「はっきり言おう、お前たちの様子を見て俺はとってもガッカリしたよ」


愛梨「.....ずっと覗いてたんだ」

里美「キモっ.....」

愛梨「プロデューサーさん、ここは黙ってたほうがいいんじゃないですかぁ?」

P「....なんだと?」

愛梨「最初から見てたって事は私たちがタバコ吸ってるところも見てたって事ですよね?」

P「ああ、見てたよ」

愛梨「そういうのってどこの事務所でもやってる人いるじゃないですか?」

P「......」

愛梨「そんな小さなことで事務所の稼ぎ頭を無くすのって、プロデューサーさんの評価にかかわると思うんですよね」

P「愛梨......」

愛梨「ねっ?だから.....」

P「確かにお前の言うとおり芸能事務所では大なり小なりそういうことがあるのも事実だ」

P「だからと言って俺は自分のアイドルにファンの夢を裏切るような発言や行動はしてほしくない」

P「愛梨、里美、今度二度とさっき事務所でしたようなことや態度は取らないでくれ、じゃないと俺はお前たちをプロデュースできない」

愛梨・里美「......」

P「頼む、お前たちのファンのためにも....」

愛梨「ウザっ....」

P「えっ?」

愛梨「もうなんかどうでもよくなっちゃった」

P「おい、それはどういう.....」

愛梨「プロデューサーさん、私この事務所やめます」

P「なっ.....」

愛梨「なんかこんな小さい事務所でコツコツやっててもたかが知れてるし」

愛梨「実は前々からもっと大きな事務所からの誘いが来てたんですよね」

P「お、おいお前....」

里美「私ももういいって感じ」

里美「これ以上アイドルやってても疲れそうだし、そろそろ実家に帰ろっかなって」

P「さ、里美....」

愛梨「じゃ、そういうことなんで」

P「おいちょっと待て、明日も仕事が....」

愛梨「それくらいなんとかしてくださいよ、プロデューサーなんだし」

里美「私の荷物は適当に処分しておいてくださいね」

P「ま、待て!」

愛梨「それじゃ、手続きはやっといてくださいね〜」

里美「バイバイ、おにいちゃん♪」


P「ちょ、ちょっと待て!」





P「待ってくれー!!!!」

「.....さん!プロデューサーさん!」


P「うぅぅ.....待ってくれぇ.....」


「....っかりしてください〜!」


P「愛梨ぃ.....里美ぃ....」



「プロデューサーさん!」


P「ハッ!」


愛梨「大丈夫ですか?」

里美「すごい汗をかいてます....」


P「.....ここは?」


愛梨「事務所ですよ」

里美「泊まり込みでお仕事をなさってたんですねぇ」

P「.....あれ?」

愛梨「すごくうなされてましたよ?大丈夫ですか?」

里美「お気を確かになさってください」

P「あ、愛梨!」

愛梨「はい?」

P「お、お前タバコなんか吸わないよな!?」

愛梨「私がですか?変なプロデューサーさん、私がタバコの煙苦手なの知ってるじゃないですか」

P「そ、そうだな.....」

愛梨「レストランとかでもいつも禁煙席とってくれるのに.....」

P「だよな....」

里美「ほえぇ....本当に大丈夫ですかプロデューサーさん?」

P「里美、お前俳優と付き合ったりなんかしてないよな?」

里美「お、お付き合いですかぁ?そんなこと....お父様からお許しをいただかないと....」

里美「それに今は.....プロデューサーさんがいるので....そういうことはちょっと.....」

P「夢....?」

愛梨「夢を見てたんですか?」

里美「ほえぇ...怖い夢ですの?」

P「よかったよぉぉ〜、本当によかった〜」ギュウウゥゥ

愛梨「きゃっ、プロデューサーさん....」

里美「ふわぁぁ.....抱きしめられてますぅ....」

P「夢でよかったぁぁぁ.....」ギュウウゥゥ

愛梨「よしよし、怖い夢を見てたんですね」ナデナデ

里美「大丈夫ですプロデューサーさん、里美がついてますから....」ギュッ

P「うおおおおーん......」


ガチャッ


早苗「お疲れさまでーす」

愛梨「あっ、お疲れさまです早苗さん!」

里美「お疲れ様です〜」

P「うおおおおーん!」

早苗「うん、とりあえずそこの人から離れてもらえる二人とも?」ボキボキ

P「よかったあああああ.....」

早苗「と思ったんだけど....どういう状況?」

愛梨「プロデューサーさんがですね....」

里美「夢を見てたんですの〜」

早苗「?」


−−−−−−−−−


早苗「なるほどね、それはちょっとキツイわ....」

P「なんだかとっても疲れた.....」グデー

早苗「でもあたしがAV女優ってのはどうなのよ?」

P「想像したくありませんね」

早苗「本当よ、全く.....

P「でもどうしてあんな夢を見たんだろう?」

早苗「仕事のしすぎよ、昨日も泊まりこんだんでしょ?」

P「うーん、コンビニで買って読んだ〇ックルズがいけなったのかなぁ....」

早苗「多分それよ、原因....」

P「しかし本当に夢でよかった.....」

早苗「P君はアイドルを大事にしてるからね、そんなことになったら落ち込むでしょうね」

P「それ以前に俺に隠し事をしてたのかと思うと余計悲しくなると思います」

P「でも本当にリアリティのある夢だったなぁ、なんだか不安になってきた.....」

早苗「なーに言ってんのよ!シャキッとしてってば!」バシーン!

P「痛っ!」

早苗「弱音を吐くなんてP君らしくないわよ?」

P「早苗さん.....」

早苗「あの子たちがどういう子かっていうのはP君が一番よく知ってるでしょ?」

P「そりゃまぁ.....」

早苗「それともイマイチ信じ切れなかったりする?」

P「とんでもない!俺はプロデューサーである以前にあいつらのファン第一号なんですよ?そんなことは絶対に....」

早苗「うん、それでこそいつものP君ね、その意気よ」

P「ありがとうございます、早苗さん」

愛梨「プロデューサーさん、元気でました?」

里美「大丈夫ですの〜?」

P「愛梨、里美」

愛梨・里美「?」

P「俺はなにがあってもお前たちのプロデューサーだ」

P「全力でお前たちをプロデュースする」

P「だから安心して俺に身をゆだねてくれ!」

ダウンしてました.....

愛梨「ふふっ、そんなの当たり前ですよプロデューサーさん♪」

P「愛梨....」

愛梨「私はプロデューサーさんを信じてるんですから、この事務所に入った時から身をゆだねちゃってます」

愛梨「私のプロデューサーはプロデューサーさんしかいません」

愛梨「プロデューサーさん、大好きです!」ギュッ

P「ああ!俺も大好きだ!」ギュウウウ

愛梨「ひゃっ....えへへっ♪抱きしめられちゃった」

里美「むぅぅ....プロデューサーさん!」

P「んっ?」


チュッ


P「さ、里美.....」

里美「く、口はまだ恥ずかしいので.....」

里美「で、ですが...お父様にきちんとお許しをいただいた時には....」

里美「その....」

里美「こ、これ以上は恥ずかしいですぅ.....」カァァァ

早苗「モテモテね、P君♪」

P「さ、早苗さん....これは.....」

早苗「まっ、安心してよ、今回は見逃してあげるから」

P「あ、ありがとうございます.....」

早苗「しかしまぁ、世の男の人たちが泣いて羨む状態よね」

P「そうですか?」

早苗「そりゃそうでしょ」

愛梨「プロデューサーさん♪」ギュウウウ

里美「プロデューサーさーん」ギュウウウウ

P「まあ、慕われてると考えたらOKかな....?」

早苗「P君の人徳によるものと考えればいいんじゃないの?」

愛梨「そうですよ、プロデューサーさん♪」

里美「プロデューサーさんはいつも私たちの事を一番に考えて下さいますもの〜」

愛梨「だから♪好きになっちゃうのも仕方がないんです」

P「....アイドルとしては今の発言はちとまずいけど、まぁ素直にうれしいかな....」

早苗「男冥利に尽きるってものじゃない、こんないい子たちに好かれてるんだし、大事にしなさいよ?」

P「早苗さんの事ももちろん大事に思ってますよ」

早苗「そ、そういう不意打ちは....ズルイ」

P「早苗さん?」

早苗「えいっ!」ギュッ

P「うわっ!」

早苗「あたしだってP君のこと好きよ?だから、ほっとかないでね」ギュウウウ

愛梨「えへへっ♪」ギュウウウウ

里美「プロデューサーさーん」ギュウウウ

早苗「どうP君?こんなに女の子に囲まれてる気分は?」

P「あはははは、また夢を見てるんじゃないかと.....」

愛梨「大丈夫ですよ♪」

里美「私たち、なにがあってもプロデューサーさんと一緒ですの〜」

早苗「そうそう、だから.....」





「「「これからもプロデュース、よろしくお願いします!!」」」






おわり

駄文失礼しました〜
鬱系の話は自分には無理だということはよーく分かりました
やっぱり甘いのがいいんだい!
あとさとみんのSSもっと増えろ
ではまた〜

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