結衣「…好きです、っと」(120)


娯楽部


結衣「ふぅ…って京子いないし」

結衣「どこ行ったんだ?!」

あかり・ちなつ「こんにちわ~」ガラ

結衣「やあ、2人とも早かったね」

ちなつ「掃除が早く終わったので!」

あかり「あれ、京子ちゃんは?」

結衣「先来てるはずなのに、居ないんだよね…」

結衣「そのうち、戻ってくるんじゃないかな?」




京子「たのもーーー!」

結衣「あ、京子どこ行ってたんだ?」

京子「ちょっとね~」

ちなつ「何か、怪しいです」

京子「えっと、いきなりですが…」

京子「このドキドキBOXで遊びましょ~」

支援


あかり「ドキドキBOX?」

ちなつ「嫌な予感…」

結衣「あの箱、また名前変わってるし…」ボソ

京子「先ほど、生徒会の子たちとか、友達のところに行って…」

京子「ドキドキするお題を書いてもらいました」

京子「ほら、私達で書いちゃうと…誰が書いたかわかっちゃうからね」

結衣「そういうことは、ちゃんと考えてるよな」


京子「えへへ~」

結衣「いや、そこまで褒めてねーから」

ちなつ「そのお題って実行するんですよね?」

京子「もちろん!どんなことがあっても!」

あかり「じゃあ、期限とかってあるの?」

京子「そうだな~、じゃあ、来週の…」

4円


京子「学園祭終わるまでにこのミッションを遂行するように!」

結衣「ミッションって…大げさだな」

京子「まぁまぁ、じゃあ、早速やろうぜ~」

京子「じゃ、私から!」

京子「どれどれ~」


愛の告白


京子「…………」クシャ


結衣「どうしたんだ?」

京子「ナンデモナイヨ」

京子「サァサァ、ツギニイコウヨ」

あかり「え~気になるよぉ」

ちなつ「って、皆に見せないと…ちゃんと実行したか分かんないじゃないですか」

結衣「あと、言いだしっぺはお前だろ?」

京子「…………」ピラ


結衣「おぉ…」

あかり「え?!」

ちなつ「…京子先輩って好きな人いるんですか?」

京子「…ま、まあね」

結衣(え?!京子好きな人いたんだ…知らなかった…)

ちなつ「じゃ、学園祭終わるまでに告白しなきゃですね」ニヤニヤ

京子「…………//」カァ

ええぞ!


京子「つぎーー!次!」

あかり(あ、そらした)

結衣(そらしたな)

ちなつ(そらしましたね)

ちなつ「じゃあ、私ひきます…」ドキドキ

ちなつ「えいっ」


キス(但し、お互いの同意のもとで)

淫乱レズ白髪の仕業か


ちなつ「…………」ジー

結衣(な、何かちなつちゃんの視線が…)アセ

ちなつ「私のは、これです」ピラ

あかり「キ、キキキキキスぅ?!」サー

結衣(一体、誰が書いたんだ?)

京子「ちなちゅ~、私ならいつでもオッケーだよ?」

ちなつ「丁重にお断りします」

京子「ちぇ~」


あかり「キスキスキスキスキスキス…」ボソボソ

京子「次は、あかり……は無理そうだな」

結衣「じゃ、私ひくよ」

結衣「何気、緊張するな…」

結衣(変なの引きませんように)ドキドキ


好きな人とダンス


結衣(何これ…ピンポイントな…)

結衣(絶対、これ書いた人…後夜祭のダンス意識してるだろ)アセ


京子「どれどれ~」

京子「…………」

ちなつ「結衣先輩!見せてください」

結衣「…………」ピラ

ちなつ「きゃー!ダンスですか!」

ちなつ「って、好きな人と…?」

結衣「…みたいだね」


ちなつ「いるんですか?好きな人」

結衣「…考えたことないな」

ちなつ「こういう場合どうするんですか?京子先輩」

京子「期限までに、好きな人つくれっ!」

結衣「そんないい加減でいいのか?」

京子「相手が良ければ全て良し!」

ちなつ「結衣先輩!ダンスできるように、練習しますから!いつでも誘ってくださいね」

京子(…………)

支援だよぉ


あかり「キスキスキスキスキス…」ボソボソ

結衣「あかり…の番なんだけど…」

ちなつ「仕方ないですね…ちょっと私にまかせて下さい!」

ちなつ「あかりちゃ~ん」

ちなつ「―――――――?」

あかり「わっ!」ゾワ

あかり「ち、ちちちちちなつちゃん?!」


ちなつ「早く引きなよ?」

あかり「う、うん」

京子「ちなつちゃん、一体何て言ったんだ?」コソコソ

結衣「そこは、触れない方がいいと思う…」コソコソ

あかり「じゃあ、ひくよぉ」





あかり「えっ?!」


結衣「どうしたんだ?あかり」

あかり「何も書いてない…」

ちなつ「じゃ、それってアッカリーンしろということですか?京子先輩」

あかり「アッカリーンじゃないよぉ」アタフタ

京子「あ、そういえば、何枚か白紙も入ってたんだっけ」

京子「これじゃ、つまらないから…もう一回引くんだ!」

ちなつ「よかったね、あかりちゃん!」

ちなつ「アッカリーンしなくて」ニコ

あかり「よ、よかったのかなぁ?」アセ


結衣(『つまらないから』って…いつもアッカリーンしてるみたいな言い方だな)

結衣(あかり…不憫な子…)シミジミ

あかり「じゃあ、気を取り直して…行くよ!」

あかり「とりゃっ」


二人っきり


あかり「うん…?」ピラ

あかり「これ、どういうこと?」

京子「二人っきり、かぁ…」


結衣「確かに、ドキドキするかもしんないけど…ねぇ」

ちなつ「はい…ハードルかなり下がりましたね」

あかり「なんか、2回目なのに、期待に添えなくて…ごめんね」ショボン

結衣「いや、あかりはこういうのが一番いいと思うよ!な、京子!」アセ

京子「う、うん!じゃ、早速二人きりになれるチャンスだね!」アセ

京子「ってことで、ちなつちゃん任せた」ダッ

結衣「ちょ、京子!腕引っ張るなって…」ダッ



しーん


ちなつ「二人っきりだね…あかりちゃん」

あかり「そうだね…」

あかり「もう、達成しちゃったよ」アセ

ちなつ「平和だねぇ~」

あかり「うん…」

ちなつ「私たちも、帰ろっか」

あかり「うん」


赤座あかりのミッションは開始されてすぐ果たされたのであった

ちなちゅっちゅ!ちなちゅっちゅ!


帰り道


結衣「って、何で逃げたんだ?」

京子「逃げてなどないぞ~」

京子「あかりのミッションを手助けしたまでだ」

結衣「そう…じゃあ、なんで私なの?」

京子「ん~…なんとなく、かな…一番近くにいたし」

結衣「ふ~ん」


京子(あかりと二人きりにしたくないって言えないよな~)

京子(結衣は…誰とダンス踊るんだろう…)

結衣「あ、そういえば、ラムレーズンうちにあるぞ?」

結衣「食べに来る?」

京子「行く行く!」

京子「そして、泊まる!」

結衣「…泊まるのか」

結衣「しょうがないな…京子は」


結衣宅


京子「ラムレーズンうめぇ~」

結衣「…………」フフ

京子「何で、笑うのさー」

結衣「いや、京子は扱い安いなって」

京子「ムムム」

結衣「あ、じゃあ…先お風呂入ってるから、ゆっくりしてて」

京子「はーい」


京子「…………」

京子「暇だー」

京子「何か、面白いことないかな…」

京子「そうだ!結衣の携帯ちょっとみてみよ~」

京子「メール送信履歴っと…」

京子「あれ、私ばっかじゃん!」

京子「まぁ、ちなつちゃんとかもあるけど…」


京子「あれ、未送信のメールがある…」

京子「見てもいいかな~?」

京子「いや…さすがにメールの中身は見ちゃダメだよね?」

京子「で、でも…すごい気になる…」

京子「一瞬なら…大丈夫かな?」

京子「…………」ポチ


宛先

本文

好きです


京子「…………」ポカーン

京子「宛先は書いてないし…って結衣好きな人いるじゃん!」

京子「さっきは、考えたことないなって澄ましてたのに…」

京子「…………」

結衣「京子、あがったぞー」

京子「えっ?!」アタフタ

結衣「な、なんで私の携帯いじってるんだ!」

京子「ま、まぁまぁ」アセ

結衣「何か、見てないよな?」

京子「は、はい…」

大正義結京


京子(嘘ついちゃった…)

結衣「なら、いい…お前風呂入ってこいよ」

京子「ら、らじゃー」

結衣「ん?」


お風呂場


京子「全く、なんだよー」

京子「好きな人いたじゃんか……」

京子「き、気になる…」

京子「探りをいれてみようか」


部屋


京子「結衣ー、あがったぞ~」

結衣「早かったな」

京子「まぁね~」

結衣「どうする?ゲームでもするか?」

京子「いや、そろそろ寝たい」

結衣「珍しいな、まだ早いのに」

結衣「じゃ、布団敷くから手伝って」

京子「アイアイサー」

しえん


結衣「ふぅ……」

京子「…………」

京子「結衣ってさ、本当に好きな人いないの?」

京子(布団に入れば、逃げられないからね~)

結衣「あの話か…まぁ、深く考えたことはないかな」

京子(そんなこと言っちゃって~でも、一応話にのっとこう)

京子「深く?じゃあ、浅くは?」

結衣「そういうことじゃないんだけど…」


結衣「でも、一緒にいたいって思う人はいるかな//」ポリポリ

京子(結衣が照れてる…こんな顔もするんだね)

京子「それって、誰?」ニヤニヤ

結衣「ひ、秘密だし!」

結衣「そういう京子こそ、誰だよ…好きな人」

京子「秘密~、どうせ学園祭までにバレちゃうんだしさ?」

京子「まぁ、分かるまで待っててよ」ニコ

京子(…我ながら、上手くごまかせたと思う)

京子(結衣の好きな人、聞き出すの難しそうだなー)


結衣「ふ~ん…、そうだな…どうせ、学園祭でバレちゃうしな」

結衣(京子のくせに、強気な…)

結衣(…そんな言い方されると気になっちゃうじゃん)

京子「あ、明日休みだからさ…ちょっと出かけようよ」

結衣「まぁ、たまにはいいかもな」

京子「じゃあ、明日は楽しむぞー!」

結衣「元気だな」フフ

京子「ってことで、おやすみ」

結衣「…おやすみ」


・・・・・・・・・・

しえん

あんまり投下早いと規制くらうぞ


結衣「ん~」

京子「…………」zzz

結衣「まだ、7時か…」

結衣「でも、もう起きちゃったしな…眠れないや」

結衣「…全く、京子は熟睡か」

京子「…………」zzz

結衣「寝てる時はおとなしくて可愛いのにな」ナデナデ

京子「ん~、ゆいぃ……」zzz

結衣「っ!……って寝言か」

結衣「…………」

結衣「朝食でも作ろう…」


・・・・・・・・・・

ええぞ!


京子「ラムレーズン!」ガバ

結衣「あ、京子起きたのか」

京子「あー、幸せな夢だったぁ~」

結衣「朝ごはんできてるぞ」

京子「お~」

結衣「何時頃に出かける?」

京子「んじゃあ、昼頃で良いんじゃない?」

結衣「じゃあ、その時間までゆっくりしてるか」


・・・・・・・・・・

全力で片手間支援


結衣「で、どこ行くつもりなんだ?」

京子「う~ん、雑貨屋とかはどう?」

結衣「うん、いいよ」

京子「じゃあ、レッツゴー!」


雑貨屋


結衣「へぇ~…これ、結構可愛いな」

京子(結衣が意外にも乗り気だった…)

結衣「なぁ、京子…どっちがいいと思う?」

京子「う~…私は、こっちかな?」

結衣「じゃ、こっちにしよう」

しえん


京子(最初っから欲しいの決まってたら、聞くなってーの!)

結衣「京子は何か買わないの?」

京子「う~ん…そうだな~」

京子「結衣とお揃いのが欲しい!」

結衣「…お、おう//」

京子「照れるなって~」ニヤニヤ

結衣「調子に乗るなっ」

京子「へいへ~い」

結衣「で、何にするの?」


京子「そうだな~、あの携帯ストラップは…どう?」

結衣「可愛いな」

結衣「って、それ…カップル用じゃん?!」アタフタ

京子「え~、いいじゃん~」

京子「それとも、結衣は私とおそろっていうかペア?のヤツ嫌なの?」

結衣「…そ、そんなことはないけど」

京子「じゃあ、別に構わないじゃん」

結衣「う~ん……」

結衣「まったく、しょうがないな…京子は」

京子「さっすが結衣!話が分かる!」


公園


京子「じゃ、早速つけようぜ~」

結衣「やっぱ…つけるのか」

京子「せっかく、買ったんだし…つけなきゃ意味ないじゃん!」

結衣「…そうだな」

京子「よし、通った~」

京子「結衣のもつけてあげるから…携帯貸して~」

結衣「はいよ」

京子「…っと、完了」

結衣「ありがとな」

京子「どういたしまして、じゃあ、記念撮影!」

結衣「へ?」


京子「いや、そのまんまだけど…?」

京子「じゃあ、撮ろうぜ!」

結衣「いや、京子…?携帯のストラップを撮るんだよな?」

京子「そうだけど?」

京子「…………」

京子「あっ!撮れないじゃん」

結衣「気づいたか…」

京子「携帯につけちゃったから、撮れないっ!」

結衣「うん、だから、あきらめろ」

京子「え~…」

結衣「じゃあ、そろそろ帰るか?」

京子「う~ん、ゲーセンでも行こうよ」

しえん


ゲーセン


京子「おぉ!新しいUFOキャッチャー増えてる!」

結衣「京子得意だもんな」

京子「よし、結衣!なんか欲しいもの言って?とったげる」

結衣「…じゃあ、あのパンダ」

京子「案外、あのパジャマ気に入ってたりして~」ニヤニヤ

結衣「べ、別にそういうことじゃないし!」

京子「まぁまぁ…じゃ、早速」

結衣「が、頑張れよ」

京子「う~ん……よしっ!とれた」


結衣「相変わらずすごいな~」

京子「はい、あげる!」ニッ

結衣「ありがとな//」

京子「結衣は、何かゲームしないの?」

結衣「う~ん…別にいいかな」

京子「じゃあさ、最後にプリ撮ろうぜ?」

結衣「まじで?」

京子「ほら、プリだったらお互いの携帯のストラップも撮れることだし!」

結衣「まだ諦めてなかったのかよ…」

さるよけ


京子「ほらほら、結衣笑って?」

結衣「え……」

京子「だってプリだよ?写真とるんだよ?」

結衣「あ、うん…」ニコ


『カシャ 落書きは、右側の落書きコーナーでね』


京子「おぉ~、結衣の笑顔珍しい!」

結衣「そ、そんな見るなよ…恥ずかしい…」

京子「こりゃ、一生の宝物ですな~」

結衣「だ、誰にも見せるんじゃねーぞ」

京子「忘れなければ~」ニヤニヤ


帰り道


結衣「なんだかんだ、初めて2人でプリ撮ったな」

京子「あれ、そうだったっけ?」

結衣「そうだよ、娯楽部のみんなとか綾乃や千歳も一緒に撮ってたし」

京子「そっか~、じゃあ、また2人で撮ろうね?」ニコ

結衣「……あぁ//」

京子「じゃあ、今日は家に帰るわー」

結衣「うん」

京子「じゃあね!結衣!」

結衣「あぁ、またな」


京子宅


京子(おぉ…結衣とペアのストラップ買っちゃった//)

京子(ほとんど、勢いで買っちゃったけど)

京子(なんだかんだ、結衣って私に甘いよな~)エヘ

京子(って、結衣の好きな人の探り入れるの忘れてた!)

京子(まぁ、来週からでもいっか)

京子(今日は、結衣とデートできたし)ニヤニヤ

京子母(あの子…1人で何ニヤついてるの…)

京子母(大丈夫かしら…)


学園祭前日 京子宅


京子(結局、結衣の好きな人聞き出せなかった……)

京子(結衣ってば、何気そういうことサラっとかわすし)

京子(というか、明日だよね)

京子(学園祭……)

京子(いつ、告白しようか)

京子(というか、ちなつちゃんは自分のミッション達成したのかな?)

京子(あかりは…言うまでもないね)


結衣宅


結衣(あ、明日だよな…)

結衣(緊張してきた…)

結衣(というか、京子のやつ誰が好きなんだよ…)

結衣(私を振り回してばっかでさー…)

結衣(このストラップ見ると、どうしても期待しちゃうじゃん)


結衣(自分で思うのも変だけど…京子、私のこと好き…なのかな)

結衣(でも、だったら告白してるよな…)

結衣(しかも、私だったら恥ずかしくて好意もってる相手に)

結衣(カップル用のストラップなんか買えないよ…)

結衣(…………)

結衣(やめやめ!一旦このことは忘れよう)

結衣(どうせ、明日になれば全部分かることだし…)

さるよk


学園祭


京子「結衣ー、一緒に回ろうぜ!」

結衣「いいよ」

京子「皆、すごいよな~」

結衣「だな、出し物とか何気凝ってるし」

京子「来年は、娯楽部も参加しちゃう?」

結衣「何をするんだ?」

京子「う~ん…、ほら…娯楽の提供!」

結衣「娯楽部だしな」

京子「…まぁ、やんないけど!」

結衣「だと思ったよ」フフ


京子(あぁ、とうとう来ちゃったよ…)アセ

京子(どのタイミングが良いかな…)

京子(結衣はどうせ…後夜祭になんないと実行できないし…)

京子(というか、思ったんだけど、学園祭一日しかないのに、後夜祭って…)

京子(確かに、最終日の夜だけど…)

京子(初日の夜でもあるし…)

京子「う~ん……」

結衣「?」


結衣(京子は…いつ誰に告白するんだろう…)

結衣(学園祭、私と回ってていいのか?)

結衣「う~ん……」

京子「?」


『只今から、七森中ミス、ミスターコンテストを行います!』

『誰でもエントリー自由なので、エントリーしたい方は本部テントまで来てください!』


京子「あ~、これ去年もあったね~」

結衣「だな、去年も疑問に思ったんだけど…ミスターもやるんだよな」

結衣「女子しかいないのに…」


京子「!」

京子「結衣!…結衣さ、でなよミスターコンテストに!」

結衣「え?」

京子「だって、結衣かっこいいじゃん!なれるよ?ミスターに」

結衣「……何か、そう言われると少し複雑」

京子「まぁまぁ、面白そうだし!」

結衣「…面白半分かよ」

京子「じゃあ、本部テントにいくぞー」

結衣「って、ホントにやるのかよ!」

京子「レッツゴー」

さるよけちんぽこ


本部テント


役員「では、エントリーする方はここにある衣装を自由に選んで良いので」

役員「着替えをし、順に並んで番号札を胸に付けて待っていてください」

役員「先に、ミス部門のコンテストをするので…」


京子「あの…付き添いもオッケーですか?」

役員「あ、はい…構いません、けど…ステージには本人のみでお願いします」

京子「ありがとうございます」


京子「結衣~、まだ付き添いはいてオッケーだって~」

結衣「本当に…やるのか……」

京子「もう、エントリーしちゃったしね~」

京子「逃げられないよ?結衣にゃん」

結衣「うぅ…」

京子「で、どの服に着替える?」

結衣「なるべく、普通のがいいな…」アハハ

京子「でも…男もんしかないよ?」

結衣「えっ」


京子「まぁ、ミスター部門だしね」

京子「おっ!これ結衣に似合いそう!」

結衣「え、ブレザー?」

結衣「本当に、男装なんだな…」

京子「さぁ着る着る!」


結衣「ど、どう……?//」

京子「おぉー」

京子(や、ヤバイ…めっちゃかっこいい!)

京子(こりゃ、一目惚れしてもおかしくないよ)

結衣「へ、変か…?」

京子「変じゃない!ほら、男らしく…シャキっとして」

結衣「おう……?」


『次は、ミスター部門に移ります!では、早速、エントリーナンバー1番!』


結衣「うぅ…始まってしまった…」

京子「結衣って、何番だっけ?」

結衣「11番……」

京子「結構、エントリーしてる人多いんだな」

結衣「15番まであったと思う…」

京子「でも、結衣ならミスターなれるぞ?」

京子「すごい似合ってるし」ニコ

結衣「あ、ありがとう」


『では、エントリーナンバー11番!船見結衣!』


京子「あ、結衣の番だー」

京子「頑張ってね!」

結衣「うん」


結衣「えー、エントリーナンバー11番、船見結衣です!」


キャー


京子(さすが、結衣…黄色い歓声を浴びてる)

京子(って…これって結衣の競争率あがっちゃう感じ?!)

京子(…さっきの自分恨むぜ)


結衣「な、何をしゃべればいいのかな?//」テレ


キャー テレテルカオモステキー


結衣「う~ん…とにかく、ミスター部門にエントリーしちゃったので…」

結衣「今後の競技で精一杯頑張るので応援宜しくお願いします!」


ヒューヒュー


京子「スピーチお疲れ~」

結衣「あー緊張した…」


『以上にてスピーチタイムは終了です、続きまして、競技の方に移ります』


京子「スポーツは得意だから、有利だね!」

結衣「そ、そうかな?」


・・・・・・・・・・

しえーぬ


『以上にて全競技が終了しました、結果発表につきましては、少々お待ちください』


結衣「ふぅ…」

京子「お疲れ~、結衣かっこよかったよ!」

結衣「あ、ありがとう…//」

京子「結果発表はいつかな?」

結衣「一般審査もあるから集計大変そうだし、まだ時間かかるんじゃないのか?」


『集計終わりました、では、エントリーされた方はステージの方へ来てください』


結衣「はやっ!」

京子「西垣ちゃんあたりが集計マシーンでも作ってたりして」アハ

結衣「じゃ、行ってくる…」ドキドキ


『七森中ミスターは……』

『エントリーナンバー11番、船見結衣!』


キャー


結衣「あ……」


京子「よっしゃ~!」

京子(さすが結衣!)


『では、船見さん感想を……』


結衣「あ……ありがとうございます!」

結衣「最初はある幼馴染のせいで面白半分でエントリーすることになったんですが…」

結衣「ミスターなんてちょっと複雑ですが…とても嬉しいです」

結衣「応援してくださった皆様、ありがとうございました」


キャー


『では、ここで!七森中ミスとミスターの写真会を行います』


パチパチパチパチ


・・・・・・・・・・


娯楽部


結衣「あー疲れたー」グッタリ

ちなつ「お疲れ様です!結衣先輩!ずっと見てました!」

あかり「あかり、びっくりしたよぉ」

あかり「結衣ちゃん、ミスター部門にエントリーしてたんだね」ニコ

結衣「あぁ、それは京子が……」

京子「…………」ムス

結衣「京子?どうしたんだ?」

京子「…別に」

結衣「?」


ちなつ(結衣先輩のブレザー姿の写真大量ゲット!)フフ

あかり(なんだか、ちなつちゃんが怖いよぉ)

京子「ちょっと…トイレ行ってくる」ガラ

ちなつ「じゃあ、あかりちゃん私たちも他のところ回ろう?」

あかり「うん!」

ちなつ「結衣先輩もどうですか?」

結衣「ありがとう、でもちょっと疲れたからここで休んでるね」ニコ

ちなつ「わかりました、ではまた」ガラ


結衣「どうしたんだ?京子のやつ…」



屋上


京子「結衣のバカ野郎ー!」

京子「…あー、すっきりした」ハァハァ

京子「全く…なんだよ」

京子「写真会でミスの子のおでこにキス…するなんてさ」

京子「確かに、周りからしたら…欲しいショットかもしんないけど…」

京子「む~」

京子「……結衣のところに戻ろう」スタスタ

一瞬本気でドーナツスレかと思った


娯楽部


京子「…ただいま」ガラ

結衣「あぁ、おかえり」

京子「今何時頃?」

結衣「そろそろ後夜祭始まるかな」

京子「結衣って…ダンスしたい相手もう決まってる?」

京子(ていうか、好きな人いるからとっくの前から決まってるよね…)

結衣「……うん」

京子「そっか」

結衣「京子こそ…告白はもうしたのか?」

京子「…まだ」

結衣「そっか」

結衣「そろそろ、グランドに行こう?後夜祭始まるし」

京子「うん」


後夜祭会場


キャー ミスターガイル ダンスサソイタイナー


結衣「うっ……」

結衣(皆の視線が……)

京子(やっぱり結衣…コンテスト以降ちやほやされてる…)

京子(面白くない…でも、覚悟決めなきゃ)


『いよいよ、文化祭のしめ…後夜祭がやってきましたー!』

『皆さん、ダンスの準備はできてますかー?』

『今回は……サプライズにベストカップル賞を設けました!』

『気合いれて、ダンスに臨んでくださいね~』


結衣(もう…曲が始まっちゃう!)

結衣(さ、誘わないと…ダンス…)

京子(こ、告白しなきゃ……)


結衣「きょ、京子!」京子「ゆ、結衣!」


結衣・京子「あ……」


結衣「さ、先どうぞ…」

結衣(あー、私のヘタレ!もし、京子が告白するねって先に宣言されたら…)

結衣(私、ダンス誘えないじゃん!)

結衣(ふ、振られたのも同然だ…)

京子「あの…私告白するね」


結衣(やっぱり……)

京子「す、好きです!」

結衣(あーあ、終わった…)

京子「…結衣?」

結衣「って、えっ…私?」

京子「…うん」

結衣「ほ、本当に?…私に告白…?」

京子「何度も言わせないでよ……そうだよ」ニコ

京子「…ずっと好きだった、今日だってミスターが結衣に決まって…」

京子「写真会の時ミスの子のおでこにキスしたじゃん?」

京子「ミスの子が羨ましかった…」

京子「それぐらい、結衣のことが好きです!」

メシデリシャス


京子(い、言っちゃったー!)

結衣「…………」

結衣(あの時、機嫌悪かったのは…ヤキモチ?)

結衣「…………」フフ

京子「わ、笑うなよ!」

京子「で、結衣…返事は?」


結衣「歳納京子さん…私とダンス踊っていただけるでしょうか?」


・・・・・・・・・・

         __

         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲    LIVE中継
         ▼/       木間
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/  __
  .___   /▲ |□□|

  |□□|   ▼/ |□□|
  |□□|   /▲ |□□|
  |□□|   ▼/ |□□|
 木間市タワー [Kima City Tower]
     (1990竣工 日本)


ちなつ「あかりちゃん、一緒に踊ろう?」

あかり「え、いいの?…結衣ちゃんとじゃなくて…」アセ

ちなつ「結衣先輩は私の憧れの人、それに京子先輩がいるしね」ニコ

あかり「ちなつちゃん……」

ちなつ「それにね、私、本当はあかりちゃんが好き」

あかり「えっ?」

ちなつ「いつも私の相談に乗ってくれて…優しくて…たまにアッカリーンしちゃうけど」

あかり(ここで…アッカリーン?!)

ちなつ「あかりちゃんが好き、私と付き合ってくれませんか?」

あかり「……ちなつちゃん」

あかり「あかりもちなつちゃんのことが好きだよ!…宜しくお願いします」ペコリ

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「ちなつちゃん…」


チュッ


後日 娯楽部


京子「いやー、まさかベストカップル賞はあかりたちだったとは…」

結衣「私も驚いたよ」フフ

ちなつ「…恥ずかしいです//」

あかり「キス見られてたもんね…//」


『ベストカップル賞は…ダンス中にあつーいキスを交わしていたこの2人です!』


京子「――だったもんな~」

京子「全く羨ましいぜ、あかりー」

京子「ちなつちゃんとちゅーできて!」

結衣「…………」ギロ

京子「あ…ごめんなさい」


ちなつ「…京子先輩も相変わらずですね」

あかり「ってことは、皆ドキドキBOXのお題達成したんだよね!」

京子「そういえば、そうだな~」

京子「あのお題のおかげで、結衣にゃんと付き合えて私は幸せだー!」ガバ

結衣「ちょ、京子…くっつくなって」

ちなつ「でも、京子先輩…これから大変ですね」

京子「へ?」

ちなつ「だって結衣先輩七森中ミスターですよ?」

ちなつ「これから、色々他の子からアプローチされるだろうし」


結衣・京子「あ…」

ちなつ「まぁ、私はあかりちゃんだから大丈夫ですけどね~」

ちなつ(アッカリーンだし)フフ

あかり「えへへ~」

結衣(あかり…さりげなく空気扱いされたな)

京子(それに、気づいてないあかり……不憫な子)

しえん


結衣宅


京子「そういえばさー、結衣のあのメールって何で送信しなかったの?」

結衣「え?何のメール?」

京子「好きですってメール」

結衣「あぁ、あれは…って、京子やっぱりあの時携帯の中みたなー!」


京子「……すみませんでした」ドゲザ

結衣「まぁ、今回は許すけど…」ジー

京子「も、もちろん以後絶対のぞきません!」

結衣「なら、いい……」


京子「で、何で送信してなかったの?」

結衣「やっぱり、それきくのか…」

結衣「あれは、まりちゃんのお母さんがいつものお礼にとクッキーを送ってくれたんだけど」

結衣「その前に、クッキー好き?っていうメールが届いて返信しようと思ったら…」

結衣「直接電話がきてね……だから、送信できなかっただけ」

京子「お、おう…そうだったのか」

京子(あれは勘違いだったのか…)ショボン


結衣「でも、京子のことは前から好きだったよ//」

結衣「娯楽部の前では…恥ずかしくて言わなかっただけ//」

京子「結衣にゃん……」

結衣「ちょ、京子…?」

京子「ゆいぃーー」ガバ

結衣「ちょ、ひっつくなー!」





おわり

おつー

乙かれ


なんとか早足で終わらせることができました
支援してくださった方さるよけしてくださった方本当にありがとうございます

少しグダグダになっちゃいましたが
ありがとうございました

南忠早定
おつ

これは稀に見る良スレだった

荒らしも居なくていい時間帯だったな

>>1 乙!

おつ!
誰も余らなかったしいい結京だった

ミスターガイルをMr.ガイルかと思った

なんというか、爽やかでいいじゃないか

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom