妹「兄さんが好きすぎるから部屋から何かいただこう」 (35)

兄「ちょっとコンビニ行ってくるわ」

妹「いってらっしゃーい!」

妹「兄さんがコンビニに行っているこの20数分がチャンス。女なら….…やるしかない」



残り25分

妹「さてさて、禁断の聖域にぃ、お邪魔しまぁ~す」トビラガチャー

妹「ふぉぉぉぉぉ!!!いい!!興奮する!!この鼻につくような兄さんのオスの匂いがたまんないぃぃぃ!!」クンカクンカスーハースーハー


30秒消費


妹「さてと、兄さんの匂いを充分にチャージできたところで色々と物色しましょうか」

妹(タンス、引き出し、押入れ、ベッドの下……。それぞれからは特性の違ったアイテムが手にはいる。兄さんが帰ってくるまでの20数分、じっくりと全部見て回ることはできない、つまり、重要度の高い物から手にいれねばならん……)

妹「となればまずは匂いと汗と兄さんが染み付いた下着だぁー!!」

残り24分30秒

妹「兄さん、いつも風呂上がりはパンツ姿だからじっくりとそれとなく見させてもらってるけども、今回は手に取ることができるのよん」

妹「い、いざ手にかけようとするとなかなか緊張するものね……」

妹「とか言うと思ったかー!!下着いただきまーす!」

タンスガラッ

妹「ふぉぉぉぉぉ!!!これは、ト・ラ・ン・ク・ス・!・!しかも兄さんのお気に入りの横縞水色トランクスゥー!!」

妹「しっかりと洗濯されてるけどもそう簡単に匂いは落ちないのですよー、お母さん」

妹「これとマスターボールなら迷いなくトランクスですー」


残り24分20秒

妹「とりあえずこのトランクスは貰おう。どこにしまっておこうかな……」


妹「パンツの中だな」パンツ・イン・パンツ


妹「さてさて、あとは兄さんの他のパンツ2枚とシャツ貰ってタンス漁りは終わろう」

タンスピシャ

妹「さて、次は……机の引き出しでも漁らせてもらいますか」

妹「まずは一番上の引き出しでも開けよう」ガラッ

妹「うっ、何このラブレターの量は。山盛りじゃない」

妹「ご丁寧に住所まで書いてるやつがある。さては発送したな、ラブレター。後でこの住所に兄さんのオナホでも送りつけてやろ」

妹「こんなの探してんじゃないのよ、妹!引き出しでのお目当てはァ~」

妹「あったありましたリコーダーァ~!」

妹「しかも使い終わって洗ってないときた!これは私得すぎて!」クンカクンカ

妹「……あふん///」

妹「今日の夜は荒れそう……」ウットリ


残り23分

妹「引き出しには他にはいいのなかった」

妹「さて、次はベッドだ」

妹「男子の部屋のベッド、その下の世界。それはこの世からは干渉してはならぬ禁断の聖域!」

妹「それをこの妹は侵して愛と欲望渦巻く実態を暴くのだー!」

妹「我が右手よ、ベッドの下へ、いざ、ダーイブ!」



妹「な、何もない、だと!?」スカスカ

妹(馬鹿な!健全な男子大学生がエロ本の一つや二つ持ってないというのか!?)

妹(いや、そんなことはない。必ずある。しかし、ベッド以外?)

妹(いや、それも違うな。タンスや引き出しはお母さんに見つかる危険性がある。ましてや押入れなどグチャグチャな荷物に飲み込まれアウトだ)

妹(となるとベッド以外にはありえない。だけどもベッドにはない。持ってないのか……)

妹「……フッ、フフフ、フフフハハハハハ!甘いわよ兄さん!ベッドだ、やはりベッドだ!しかし禁断の聖域は下ではない!この……!!」

妹「フレームと敷布団の間に生まれてる僅かな隙間だぁぁぁ!!」ズボアズギャァァァァァン!!!

妹「ク、フフフ、やはり、見つけたぞ、エロ本をな!」


残り22分

妹「さてさて、少し拝ませて貰おうかな」

ペラリペラリ

妹「ふぉぉぉぉぉ!!!じ・ゅ・く・じ・ょ・!・!熟女もの!こっちはレイプものに触手もの!性癖があらゆる方向にベクトル向きすぎて兄さんの性癖が掴めないぃぃん///」

妹「ふはぁ~ん、堪能しましたぁん。兄さんもなかなか隅に置けませんなぁ。でも、こんないかがわしいものを持ってるなんて妹ちゃんは許しません!これは私が資料として没収させてもらいます!」エロホン・イン・スカート

妹「さて、今のところ勝負は3勝0敗と負け知らず。だけども、この最大の敵」

妹「押入れとの勝負が控えてる!」


残り22分

ミス。残り21分

妹「押入れーーー。それは、あらゆる聖と邪が入り乱れしところ。その人の性癖が最も現れる場所と言っても過言ではない」

妹「今のところ兄さんは私の中では変態の烙印が押されてるけどもまだまだカワイイわ。本当の変態の烙印が押されるのが、そうーーー」

妹「ーーー押入れよ!」ドン!!


妹「さてさてさてさて、押入れさん、私に負けてください」

妹「ねっっ!!」フスマピシャー


妹「って、ちょ、ま、ちょ、いやぁぁぁ~~~ん!!!」


ナダレズダァァァァーーーー


妹(そんな、最大の誤算だった……。まさか、まさか、兄さんの押入れがこんな某国民的アニメの押入れのような状態だったなんて)

妹(部屋が綺麗だから押入れも、という考えが間違ってたのね)

妹(そしてここにきて大誤算!この崩れた荷物。急ピッチで片付けておそらく20分近い。このままではゆっくりブツを堪能するどころか兄さんが帰ってきて暴露てしまう!!)

妹(ブツか発見か。生か死か)

妹(くっ、生きるしかないわ!とにかく速く片付け……あ、オナホみっけ)


残り20分

妹「とにかくなりふりかまってらんない!大きいものから押入れの中へポイよ!」ポイポポーイ

妹「布団、いらない!本、いらない!卒業アルバム、いらない!兄さんの靴下、いる!トランポリン、いらない!この大きなゴミ袋ォ、いらない!」

ヒラリ

妹「ん、何これ……って、ふぉぉぉぉぉ!!!兄さんの洗ってないであろうクシャクシャパンツ!しかもブリーフで黄ばんでる!!」

妹「……」

妹「兄さんの……脱いで洗濯してない……匂いのタップリついた……ブリーフ」

妹「……いやいや、妹よ、私は一刻も速く掃除をしなきゃならないのよ。このままだと見つかって変態の烙印が私に押されるんだからそんなふしだらなマネしてる時じゃないんだから、アハハハー」



妹「……」



妹「……ゴクリ」

妹「す、すぐイけばイイわよね」パンツズリー

残り19分

妹「ん……ふぁぁ……」クチュクチュ

妹「兄さんの匂い兄さんの匂い兄さんの匂いクンクン」クチュクチュ

妹「これは……もう、最っ高」

妹「あ、イきそう」クチュクチュ

妹「んん……///」


妹「あー、スッキリした!さて片付け片付け~」

妹「けん玉、いる!縄跳び、いる!パンツ、いらない!靴下、いらない!ゴミ、いる!」

妹「ハッ、逆だ……」

妹「けん玉、いらない!縄跳び、いらない!パンツ、いるぅぅぅ!!」

妹「ああん、多すぎぃ~!」


残り9分

妹「やだ、あと10分ぐらいで帰ってくるじゃない!」

妹「いやーん!多い多い多いぃーん!」

残り7分

妹「無理無理終わらないー!」

残り6分

妹「今から謝る練習しとこう!ゴメン兄さん!ゴメンなさい兄さん!実は私変態でしたすみませんでしたー!」ヘコヘコ

残り5分

妹「いやーー!!!家族から冷たい目で見られるーー!!!」

プルルルル………プルルルル……プルルルル

妹「ちょっと、もー誰よ!はい、もしもし!」

兄「ああ、俺だけども、友達と会ったから飯食ってくる。夜の8時ごろには戻ると思うから」

ガチャリ



妹「6時間ほどの延長戦キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」


残り6時間5分

妹「ハアハア、これはたまらんボーナスタイムですなぁ!」

妹「とにかく、押入れにもの詰め込んでぇ」ポイポイポイポイポイポポーイ

妹「兄さんの匂いが一番染み付いた、ベッドに」

妹「侵入ゥゥゥーー!!」ガバァ

妹「ふぉぉぉぉぉ!!!兄さんの匂いがたっぷり私の服、皮膚、髪の毛に付着するぅぅぅぅぅ!!たまりませんなぁたまりませんなぁ!!」

妹「妹ちゃんからもお礼のプレゼント!私の……」クチュクチュ

妹「あ、愛液……!ふぁぁぁぁ///」プッシャー

妹「んく……ふぁ、はぁ、はぁ。流石に大きいの二つ来ると疲労がスゴイわね」

妹「流石に眠たくなってきちゃった……」ウトウト

妹「ちょっとだけ……ちょっとだけ……」





ガバッ

妹「!!!寝過ごしたぁぁぁぁぁ!!!」


残り15分

妹「ヤバイヤバイヤバイ!堪能しすぎた」

妹「ま、まあいいだろう。今回はまだ勝ったほうだからね」

妹「さ、早いところ撤収しよう。襖閉めてベッド綺麗にして、さていざこの扉から私の部屋の扉へ……」

トビラアケー

兄「ただいまー」

トビラシメー



妹「……あ、ああ、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!帰って"き"た"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!」


残り1分

妹「ヤバイヤバイヤバイ!このままだとこの部屋で鉢合わせだ!しかも私は今大量の見られてはならないものを……!これは何としても乗り切らねばならぬ!」

妹「だがどうやって……?このままでは鉢合わせは免れない。トビラ開ければ玄関から丸見えだからすぐバレる。これだからマンションは!」

兄「妹ー?どこだー?」

妹「やめて兄さん!私を探してくれるのはありがたくて寧ろ感謝するぐらいでごっつぁんだけども今はやめてー!」

ガチャ

兄「あれ、部屋にもいない。リビングか?」

妹「隣の部屋だよ!」

兄「おおっと、トイレに行きたくなった。トイレトイレ」

ガチャ

妹「しめた!このまま一気に廊下へ!!」

妹「なんてことはできない。兄さんはトイレはドアを開けっ放しでやる人。出ていけばばっちり見られる」

妹「なんとかここから出なければ……!!」キョロキョロ

妹「……」

妹「……」

妹「……窓だ」

妹「窓から出ればいいんだ!」

妹「私の部屋とこの部屋は両隣、窓を伝えば出ていける!」

妹「だけども下には足場が無く、ここは地上11階!落ちれば即死!」

妹「だが私は知っている。押入れに、縄跳びがあることを!」

妹「縄跳びで体と何かを結んで、さも怪盗のように華麗に向こう側へ渡れば!!」

妹「できるはずがない!」

妹「そんな行動できるわけないよ!私ただの高校生だよ!?そんなのできるわけないじゃない!」

ジャーゴボゴボゴボゴボ

妹「やぁぁぁぁ!!トイレ終わったぁぁー!!もうヤケよ、縄跳びぃ!引き出しの金具とタンスの金具に括り付けて、私の身体も括り付けて!」


ジョソウダダダダダッシュダダダダ、シュダッ


妹「とりゃぁぁぁぁぁぁ…………ぁぁぁああああああ!!!!着々ィィィ!!!」

ガチャリ

兄「あれ、妹いたのか。何してんの?」

妹「ふぇ、へへ、何でもないよ」

こうして妹は無事に兄の部屋から脱出できた。

何も失うものもなく、何も後悔することなく無事任務を終えた。

妹「ふぉぉぉぉぉ!!!妹もの!!しかもスク水!!しかもレイプもの!!しかも5冊も!!……あのスク水、まだ着れるよね」

大量の戦利品を手に入れ、妹は満足していた。

いつまた兄の部屋に侵入するかは分からない、が、この家に何の欲求不満もない平和が訪れたことには変わりなかった。

妹「ふへへへへへ、妹ものぉ、しかも百合もなかなか」







兄「あれ、何だ、このパンツ」


妹戦利品:パンツ4枚、靴下2足、リコーダー、同人誌8冊

兄戦利品:妹のものと思わしきパンツ


ーfinー

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