わたし「星降りの夜目指して」リュウ「がんばろう」わたぼう「ワタ」(242)


なんてタイトルに書きましたけども。

決して、物語の筋をわかりやすい形で要約したわけではなく

なんというか

つまり、どうしようもなくこういう事態になってしまった

と言うのが正しいのか、

話は、2時間前にさかのぼります。



~~2時間前~~


わたぼう「……というわけで、君たちにはマスターになって星降りの夜を目指してほしいワタ」

わたし「というわけも何も……、話が急すぎてなんとも……」

リュウ「せめてもう少し詳しく聞かせてくれないか?」

わたぼう「仕方ないワタ。じゃあもう一度説明するから今度はよく聞いてほしいワタ」



わたしの目の前に居る、このかわいらしいきぐるみの様な生き物。

名前は「わたぼう」というらしく、ずいぶんとめるへんちっくな名前だなぁ、と。

そうして考えてみると、今わたしが居るこの大陸。

大陸、というよりも大木なのですが。

こちらも負けじと、めるへんちっくです。




という事を、先ほどわたぼうからお話を聞いてる際にわたしが考えてた事で。

そのせいで、お話を聞きそびれていたということで。

今回も断片的にしか、理解できなかったわけで。

誰が悪いんじゃないんです。

事態が急すぎるのが悪いのです。

だって。

わたしがここに来たのは、ほんの10分前なんですよ?

語尾にワタは付かない


~~さらに10分前~~


わたし「……こ、ここは…………?」

リュウ「もしかして、君も突然ここに来てしまったのか?」

わたし「は、はい。…………えっと……あなたは?」

リュウ「俺の名前はリュウ。たぶん君と一緒で、ここがどこなのかさっぱりわからない」

わたし「はぁ。」


リュウと名乗るこの男性。

見た目、身長はわたしよりもだいぶ高く

体重は、わたしよりもずっと重そうです。

どうやらわたしと一緒で、気がついたらここに居たそうです。



わたぼう「そこのお困りのお二人さん。もしよかったらわたぼうが説明するワタ?」

わたし「結構です。」

わたぼう「あら?ワタ」

経験上、こういう時に現れる人物が、黒幕なのです。

語尾にワタはつかないぞ

懐かしいな。でも語尾にわたは付かないな


リュウ「まぁ待とうじゃないか。こっちは事情がさっぱりわからないんだ。話ぐらい聞こう」

わたし「はぁ……それじゃあ、お話を聞かせてくださいな」

わたぼう「わかったワタ。」

テリモンか?
語尾にわたはつかないな


愛くるしい毛むくじゃら生物。略してむじゃらが言うには。

曰く、ここは大樹の町『タイジュ』の国である。

曰く、一度異世界からここに来たら、自力で帰る手段は無い。

曰く、ただし唯一の例外として、『星降りの夜』に星に願えば望みが叶う。

曰く、そのためにはモンスターのマスターとして、星降りの大会に勝たねばならない。

曰く、だからマスターになれ。


ずいぶんと、強引な三段論法でした。


わたぼう「マスターになるワタ?」

わたし「なるわけないじゃないですか」

わたぼう「どうしてワタ?」

わたし「怪しすぎますよ。星の願いだって、本当かどうかわからないし」

わたぼう「ならどうするワタ?マスターにならないなら、無職でお腹空いても食べられないワタよ?」

わたし「……現実的な脅しは止めてもらえないですかね?」



外見はファンシーのくせに、

ずいぶんと、リアリストな生き物でした。


リュウ「わたぼうとやら。」

わたぼう「なにワタ?」

リュウ「俺は格闘家だ。モンスターを引き連れるよりも、自分で戦いたいのだが」

わたぼう「正気ワタ?死ぬワタよ?」

リュウ「強い相手が居るのなら、誰かに任せるわけにはいかない。自分で戦いたい」

わたぼう「うーんワタ……。別に戦ってもいいワタけど……、大会だとそうはいかないワタよ?」


うーん。

だんだんと、人間っぽい話し方になってきたような気が。



ていうか、『ワタ』無理やり過ぎ。

リュウって誰だっけ



わたぼう「大会は、必ずマスターがモンスターを率いて戦わないといけないワタ」

リュウ「俺が戦ったらいけない。というわけか?」

わたぼう「反則になるワタ」

わたし「じゃあモンスターに変装したらどうです?」

わたぼう「なにを言っているワタ?」

なにこれきもちわるいしんで


わたし「つまりですね。ちょっと待っていてくださいな」

確か、わたしの鞄の中に、布があまっていたはず。

その布をちょちょい、と。

こうしてこう。

よし、できた。




わたし「りゅうさん。これを被って見てください」

リュウ「被る?……これでいいのか?」

わたし「はい。その後、上着をはだけてもらっても大丈夫ですか?」

リュウ「脱ぐ?……これで大丈夫か?」

わたし「はい。後は何かぽーずをとってもらえれば」

リュウ「ポーズ?……こんな感じでどうだ?」

>>14
ストファイのリュウじゃね

>>18
マジかよどういうクロスだ


そこには。

頭から、首元まですっぽりと覆うようにふーどを被って。

上半身裸でそのむきむきの筋肉が目につく。

がに股で、腰を低くして、ダブルピースを決める。

そんな生物が居ました。





わたし「これならモンスターに見えますよね?」

わたぼう「ただの変態ワタ」




わたぼう「どっちにしても、モンスターだけじゃ駄目ワタ。マスターも居ないと駄目ワタ」

リュウ「マスターか……。…………ん?」

わたし「……………………へ?」

リュウ「………………」


リュウ「……我がマスター」

わたし「いきなりなに言ってるんですか?」


図々しい人でした。



わたぼう「確かに、マスターが居るならリュウも戦えるワタけど……、死ぬワタよ?」

リュウ「死ぬほどの強敵。それこそが俺の捜し求めていた物だ」

わたし「わたし、嫌なんですけども……」

わたぼう「とっても強いモンスターがいっぱい居るワタよ?」

リュウ「構わない。……今、わかった。俺はそいつらと戦う為にここに転生したんだ」

わたし「何か他に、わたしでもできる仕事ってないですかね。お弁当屋とか」

わたぼう「……わかったワタ。……それじゃあ王様に会いに行くワタ」

リュウ「よし!さぁ行こう!マスター!」

わたし「完全に無視ですか」

なんなのこのスレ、誰得なの


王の間


わたぼう「というわけで、この人がマスターで、こっちがモンスターワタ」

王「モンスターと言っても、人間ではないか……」

リュウ「俺の事はモンスターと思ってもらって構わない」

王「まぁ、見た目はモンスターだな」

よし。認めよう。


と、王様。

豪快な人のようです。

心メーター

折■■■■■□□□□□強



王「なら最初のモンスターは要らんな?よし、ならとっとと旅の扉へ行くがよい!」

よし。次のマスター候補!


と、王様。

だんだんと、この国の本性が見えてきました。



旅の扉の間


わたし「うぅ。なんだか言い様に使われてる気が……」

リュウ「気にしない事にしよう。マスター」

わたし「なんでそんなにも、ポジティブなんですか……」

リュウ「要は気の持ちようだ!マスター!これもいい修行と思えば良い」

わたし「修行がそもそも嫌なんですけど……」


りゅうさんの性格も見えてきたようです。


たびだちの扉



リュウ「ほう。これはすごいな」

わたし「ほぇー。すっごく広いですね……」



見渡す限り広がる高原。

草原、泉、そして山が広がり、地平線を一望できます。

人工的な構造物が、そこには全く存在しませんでした。


リュウ「さて、どうしようかマスター」

わたし「……その肝心なところを丸投げするの止めませんか?」

リュウ「何を言う。我がマスター。俺はいわば、従者なんだ。マスターの決定に従う」

わたし「……そうですか……」

何でしょうか。

言ってる事は、凄く立派なのですが、腑に落ちません。




わたし「とりあえず、先ほど上から来た時と似たような扉を探してみる。というのはどうでしょう?」

リュウ「名案だ!流石はマスター」

わたし「…………ありがとうございます」

どういうコラボだよ


『スライムが現れた!』



スライム「スラスラ!」

わたし「なんですか……?これ」

リュウ「さぁ?……なんだろうか」



スライムの事を言ってるんじゃありません。


わたしが言っているのは、

『スライムが現れた!』←これです。



透明の看板みたいな物が目の先、40センチほどに表示されているんです。


わたし「……これは、お知らせみたいなものでしょうか?」

リュウ「まぁ、異世界だからな。俺達の知らない事もあるさ」

わたし「そういうものでしょうか……」

スライム「ピキー!」

リュウ「おっと。モンスターの事を忘れていたな。どうする?マスター」

わたし「わたしに聞かれても……」



モンスターって言われても。

見た目は、なんだか愛くるしいんですが。

少なくとも、隣の人より100倍ほど。

この回りくどいしゃべり方は孫ちゃんか



わたし「モンスターだからって無条件に殺生するのはよくないと思うんです」

リュウ「……一理あるな」

わたし「大丈夫です。こちらが無害だと知ったら、あちらも敵意は出しませんよ」

リュウ「……ふむ」

スライム「ピキー!!」


よーしよし。怖くないよー。

わたしは味方だよー。隣の人は無関係だよー。

わたしは手を伸ばして、すらいむとの和解に挑みます。




スライム「ピキー!!!!」 ドカッ

わたし「んごぉっ!」



『スライムの攻撃!「わたし」に4のダメージ!』


わたし「んがぁ!!」ゴロゴロ

リュウ「ま、マスター!大丈夫か!?」

わたし「あがぁぁ!」ゴロゴロ

リュウ「ま、マスター…………だ、大丈夫か…………ふふ……」





薄れ行く意識の中で。

わたしはスライムと言う生物を甘く見ていた事を後悔しました。



その見た目とは裏腹に、その体当たりの威力と言えば。

まるで、屈強な男性に腹部に拳を入れられた様なものでした。



わたし「…………ふぅ…………ふぅ…………」


ようやく、ダメージが収まってきました。

呼吸がなんとか元通りになり、思考が冴えてきました。

わたしを攻撃したスライムにも、そうですが。

わたしが今一番、敵意を覚えるのは。



リュウ「………………」プルプル


この変態です。

叫び声すげーな
スライムとはいえ一般人が攻撃されたらやっぱりこんくらい痛いのかな




リュウ「ははっ!すまなかった!マスター!あまりに愉快な光景だったもので」

わたし「そうですか。……わたしはちっとも愉快じゃないのですが」

リュウ「だが、これで明確に敵と認定できたな。どうする?マスター」

わたし「……やっちゃってくださいな」

リュウ「了解だ!マスター!」

お腹の恨みはでかいのです。



リュウ「せぇやぁ!!」


足元に向けての右拳打ち降ろし。

拳がスライムに当ると共に、スライムは四散してしまいました。


リュウ「よし!」




『スライムを倒した!』

『経験値+1』

ちょっとクロスしてる作品教えてくれよ
わたしがオリキャラなのか人衰のわたしなのか説明ないとわかりづらいよ

>>41
人衰とストファイとテリワン



わたし「経験値……?」

リュウ「なんだろうか。」

わたし「ちょっとわかりませんね……。これは帰ったらわたぼうさんに詳しい事を聞く必要があるみたいです」

リュウ「っと、マスター。あそこに扉があるぞ」

わたし「あら。本当ですね。じゃあ行きましょうか」






わたぼう「(スライム程度は瞬殺ワタか…………かなり鍛えてるワタ…………)」



たびだちの扉 最下層


リュウ「あれから何度か、扉を通ってきたが、どこまで行けばいいのか」

わたし「そうですねぇ。終わりは近いと思うのですが」

リュウ「まぁ俺は修行になって楽しいが」

わたし「修行って割に、ほとんどなぶり殺しですよね」

リュウ「何を言う。モンスターと俺、互いに切磋琢磨し合い、その結果お互いがさらに強くなる。神聖な物だ」

わたし「強くなってるのリュウさんだけじゃないですか。モンスター爆散してますし」

リュウ「おっ!マスター!扉があったぞ!」

わたし「……まぁリュウさんが良いのであれば、わたしは別にいいんですけどね……」






わたぼう「(このまま順調に行くのは良くないワタ。…………人間の限界を知らしめないと駄目ワタ)」



たびだちの扉 ぬしの間



わたし「…………ここは……?」

リュウ「……洞窟のようだな」

わたし「……ここで何をすればいいのでしょうか」




わたし達がたどり着いた場所。

それは、先ほどまでの平原と打って変わり、薄暗い闇が広がった、洞窟の奥深くのようです。

洞窟と言っても、人工的というか、綺麗に正方形型に整えられた部屋みたいなのですが。

一辺当り、数十メートルと言ったところでしょうか。

経験上、こういう部屋に突然つれて来られると言う事は。



わたし「…………何かとても嫌な予感がするのですが……」

リュウ「……同感だ。……とても嫌な殺気をさっきから感じる。マスター警戒を怠るな」

わたし「……と言われましても……」



警戒しても、対抗策など無いので。

死ぬときは死んでしまうので。


リュウ「……っ!?マスター!俺の後ろに来てくれ!」

わたし「はっ、はい!?」

わたしは、咄嗟にリュウさんの後ろに避難します。

主従関係が逆転してるような気がするのですが。

元々、そんなものどうでもいいので、全く気になりません。





と、その時。




洞窟の天井付近。

薄暗くて、全く見えない領域から、何か影が落ちてきました。

その影はどんどん、大きさを増して行き、やがて影が実体を伴い始めた時。

それは凄い、砂煙と音を立てて、地面に降り立ちました。




リュウ「…………ぬぅ…………マスター。離れないでくれ」

わたし「……りょ、了解です」



『………………ぅ………………』



周囲が全く見えないほどに、砂埃が舞いましたが

ようやく、その煙も晴れ始めました。

それに伴って。

だんだんと、落ちてきた物の……正体…………が、



『……ウォォおオおオオオオオおッぉおオオオオおおっぉおお!!!!!』




リュウ「マ、マスター!!絶対にこっちに近づくなっ!!」

わたし「……………………」


言葉を失ってしまいました。

人衰かと思ったら人衰だった
しかしストファイとは思わなかった




突如、上から現れたその生き物。

全身が緑色で、布の服を半掛けに羽織い。

その全身は10メートルを遥かに超える巨体で、その大きさに適した棍棒を片手に持った。

『一つ目』のモンスターでした。




ギガンテス『グボォォォオオオッッオオオオ!!!!!!!!』




わたし「…………ってこれ、最初の冒険に出てくるモンスターじゃないでしょ!」



さっきのかわいらしいスライム達はどこに?

誰が得するんだワタ






わたぼう「(ホイミスライムの代わりに、ギガンテスを配置しといたワタ)」



わたし「……りゅ、リュウさん…………これは……少しまずくはありませんでしょうか?」

リュウ「……あぁ。……これほどの相手と戦うのは、久方ぶりだ……」

腕がなる。

と、リュウさん。



駄目だ。

この人、わたしと根本的に違うみたいです。

思考が、如何に逃げるか、じゃなく。

如何に戦うか、になっています。

アホなのでしょうか。

これ序盤だから、倒したら仲魔になるんだろ?
初っ端から戦力がやばいことになるな


リュウ「……マスター。右後ろを見てくれ」

わたし「……右後ろ……ですか?」


振り向くと、部屋の四隅に当る地点がありました。


リュウ「……あそこの奥。なにやら空洞になってる部分がある。そこに隠れるんだ。俺がこいつとたたかっ」

わたし「わかりました」


言うと、わたしは、一目散にそこ目がけて走り出しました。


リュウ「…………行動力があるな……。さすがマスター」



果たして、行き着いた先には。

わたぼう「……ワタワタ!?」

わたぼうさんが居ました。




わたし「…………なにしてるんですかね?」

わたぼう「何の事ワタ?」

わたし「……ずっと見てたんですか?」

わたぼう「知らないワタ」

どうやら白を切りとおすつもりみたいです。




わたし「……はぁ。……じゃあいいです。偶然そこに居たって事で」

わたぼう「……何か言い方が引っかかるワタ。……事で良い、というより最初からここに居ただけだしワタ」

わたし「…………わかりました。…………で、何をしにここに居たんですか?」

わたぼう「…………さぁ?ワタ」

わたし「子供ですか」
 



さっきからストレス溜まるんですが。




わたぼう「それよりも良いワタか?」

わたし「何がですか?」

わたぼう「あそこで、ギガンテスと睨み合っているリュウのことワタ」

わたし「……あれの名前、ギガンテスって言うんですか。」

わたぼう「あいつは強いワタよ?スライムなんて比べ物にならないワタ」

わたし「なんで、そんなのが始めの扉に居るんですか?」

わたぼう「そんなのはどうでもいいワタ。それよりも」



あれを見るワタ。

と、わたぼうがギガンテスの方を指差します。



わたし「……あれとは?」

わたぼう「……ギガンテスの後ろに旅の扉があるワタ。そこからタイジュにつながってるワタ」

わたし「……あれで帰れる、ということでしょうか?」

わたぼう「そうワタ。だからリュウを連れて、一旦タイジュに帰るワタ。ギガンテスはいくらなんでも人間じゃ無理ワタ」

わたし「それは……、まぁ見たらわかりますが……」


人間があれを倒すには、何か近代的な武器が必要な気がします。



わたし「でも、帰ってどうするんですか?」

わたぼう「王様にモンスターをもらいに行くワタ」

わたし「え?」

わたぼう「モンスターを育成していかないと、どの道詰んでしまうワタ。だから今は帰るワタ」

わたし「……まぁわたしも無理っぽいとは思ってましたが……、でも何で私達にそこまで気を使うんですか?」


マスターなら他にもいっぱい居たのに。



わたぼう「…………二人には、才能を感じるワタ」

わたし「……え?わたしとリュウさんですか?」

わたぼう「他にもマスターが居るって言ったワタが、異世界からここに来たマスターはほとんど居ないワタ」

      「ここに来るには、モンスター使いとしての才能が絶対必要ワタ」

      「二人には、それが備わってるワタ。」


      「だからここは一歩引いて、出直すワタ。」

しえんです



わたし「………………」

わたぼう「……どうしたワタ?」

わたし「…………なんというか。わたし、少しわたぼうさんの事を誤解してました」

わたぼう「……どういうことワタ?」

わたし「気がついたらこの世界に来ていて、なし崩しのままマスターやらされそうになったりして」

わたぼう「…………」

わたし「なんだか、わたぼうさんに良い様に利用されてるような気がしてたんです」

わたぼう「…………利用なんてしてないワタ」

わたし「一つ前までスライムしか出なかったのに、ボスはギガンテスとか、わたぼうさんが仕組んだんじゃないか、って事まで想像したりして」

わたぼう「………………」

わたし「でも、実際は私達のこと、すっごく良く考えてくれてたんですね。…………ありがとうございます。」

わたぼう「……照れるからよすワタ」


わたし「わかりました。……それじゃ一旦リュウさんと一緒にタイジュに戻ります」

わたぼう「それが良いワタ。きっと二人は良いモンスター使いになれるワタ。わたぼうが保障するワタ」

わたし「ありがとうございます。…………それじゃいってきます!」

わたぼう「頑張るワタ!」

わたし「はい!」



よし!再出発だ!

わたしは踵を返して、リュウさんの方を向き直りました。




リュウ「昇竜拳!」

『ギガンテスを倒した!』

知ってた



わたし「………………」

わたぼう「……………は?」




えっと、どういう事?



リュウ「……はぁ……はぁ……」

わたし「………………」

わたぼう「……………」



わたしとわたぼうさんは、リュウさんの近くまで来ました。

リュウさんは、膝に手を当て、呼吸を整えてるようです。


リュウ「…………おぉマスター。やったぞ!」


わたし「…………えっと……、倒し……ちゃったんですか……?」

リュウ「あぁ!厳しい戦いだった!」

わたぼう「…………」

リュウ「……あいつが全てを投げかけ、俺がその全てを受けきる。まさしく死闘に相応しい勝負だった!」



リュウさんが、膝を手でぽんぽん、と払いわたし達の方を見ます。

わたしが見る限り、リュウさんは目立つ外傷がほとんど無く。

また、ギガンテスの方を見ると、仰向けに倒れたその顔は、原型を辛うじて留めている程度に腫れていました。

死闘……?



わたぼう「…………リュウ。……ステータスを見せるワタ」

リュウ「……ステータス……?なんだそれは」

わたぼう「……左の人差し指と中指を上から下に、こう、払うワタ」

リュウ「……ん?……こうか?」

と、リュウさんがわたぼうと同じ動きをすると。

リュウさんの目の前に、例の透明な看板が現れました。



リュウ「……これは?」

わたぼう「そこのステータスという項目を指で触ってみるワタ」

リュウ「…………触ったが」

わたぼう「そこに書いてある最大HPと最大MPとかの項目を読んでほしいワタ」

リュウ「……えっと、なになに……。最大HP1000、最大MP4、ちから1500と書いてあるが」

わたぼう「…………ありえないワタ…………」

わたしも、見よう見まねで看板を出して見ました。

ステータス項目をタッチして、と。

そこには。

職業:モンスターブリーダー

性別:女

従者:リュウ

年齢:15

レベル:2


ちから:4

すばやさ:4

たいりょく:10

かしこさ:120

うんのよさ:130

最大HP:13

最大MP:20


こんな感じに並んでました。

何か、いろいろ貧弱すぎるような気がするのですが。

まぁスライム程度に、絶倒させられるので、妥当なのでしょう。



わたぼう「……リュウ。レベルはいくつになってるワタ……?」

リュウ「……レベル、……ふむ、78となってるが」

わたぼう「……今までどんな生活を送ってきたんだワタ?」

リュウ「無論。修行の日々」


色々、規格外のリュウさんでした。


タイジュの国


王「……それは真か。わたぼうよ……」

わたぼう「本当ワタ。……この二人は星降りの夜に最も近いマスターワタ」

王「……しかし、……ただの人間だぞ……?」


見た目だけだ。

モンスターなのは。



と、王様。

本人を目の前にして、なかなかの辛辣っぷり。




当のリュウさんといえば。

リュウ「…………ははっ……」


なにやら照れくさそうに、フードの上から頭をぽりぽりしています。

どこか、人間として欠落してる部分があるのでしょうか?

面白い


わたぼう「……それでも一番優勝の可能性が高いのは、この二人ワタ」

王「…………ふむ…………」

わたぼう「……この際、大会のランクなんかくだらない物をとっぱらって、好きに旅の扉を利用してもらったほうが、優勝の可能性は上がるワタ」

王「……し、しかし…………他の者達の納得が……」

わたぼう「……星降りの夜まで、もう2週間もないワタ。ぐだぐだ言ってる暇はないワタ。」

王「…………わかった。…………認めよう。」

旅の扉は全て開放しよう。

と、王様。


一方私達はと言えば。


わたし「…………結局、どういう事なのでしょうか……?」

リュウ「……ふむ。……とにかく、俺達はレベルを上げる修行をすれば良い……ということだな」

わたし「…………それしか頭にないんですか?」

リュウ「……いや、星降りの夜とやらも考えている。…………どれほどの強敵が俺を待ってい」

わたし「……もういいです」


戦闘ジャンキーでした。

ぶっ続けで書いてきたんで腕が痛いっす。

少し休憩したいんで、需要ないなら落ちても大丈夫ですんで。


わたぼう「……というわけで。二人には好きに旅の扉を利用していい事になったワタ」

わたし「……えっと……、ありがとうございます……?」

リュウ「そもそも、制限とかの話は何も聞いてないが」

わたぼう「細かい事はどうでもいいワタ。とにかく二人には、大会目指してレベルを上げてほしいワタ」

わたし「……そもそもその大会って、いつ行うんですか?」

わたぼう「二週間後ワタ」

わたし「早すぎません?」


わたぼう「……二人なら、十分間に合う時間ワタ」

わたし「ていうか、私達が普通にモンスターマスターをしてたらどうするつもりだったんですか……?」


どう考えても二週間で、なんて無理だと思うのですけど。


わたぼう「…………星降りの夜にエントリーするには、大会のSランクを勝たなければいけないワタ」

あ、無視された。

わたしちゃん可愛い

支援


わたぼう「そのためには、リュウにまだまだ強くなってもらう必要があるワタ!」

リュウ「ほう!つまり、どんどん旅の扉を攻略していって、レベルを上げろ!と、いう事だな!」

目が輝き始めました。



リュウ「……というわけだが。どうしようか。マスター」

わたし「……またわたしですか……。リュウさん一人でもう十分じゃないですかね?」

わたしは、ここで待っていると言うことで。



リュウ「何を言う!マスター!俺だけじゃ意味がないだろ!」

わたし「……だって、結局戦って、レベルを上げるのリュウさんですよね……。ならわたし要らないじゃないですか」

リュウ「気持ちの問題だ!俺達はマスターとその従者だ!なら二人で冒険するのは当然じゃないか!」

わたし「意味がわからないんですが……」

わたしが出るのは、大会だけで良いと思うのですが……。

寂しがりやなんでしょうか。



やすらぎの扉



リュウ「よし!二つ目の扉だ!サクッと終わらしてしまおう!」

結局ついてきてしまいました。


わたし「……そもそも、何でそんなに修行が好きなんですか?」

リュウ「……ん?……そうだな!せぇや!」

『ネジまきどりを倒した!』

リュウ「なんというか、こう、自分が強くなっている!と実感できる事が!とぉ!」

『おおにわとりを倒した!』

リュウ「たまらなくうれしいじゃないか!はぁ!」 

『ぶちスライムを倒した!』


わたし「そういうものですか……。あと、これうっとうしいですね」


ポップウィンドウをオフにできないのでしょうか?

支援



やすらぎの扉 ぬしの間


わたし「たどり着くの、早すぎませんか?」

リュウ「そうか?……まぁ手っ取り早くボスを倒してしまうとするか」

わたし「……全く修行になってる気がしないのですが……」

リュウ「気にする事ない。……それよりも、ここは一体どこなんだ?」

わたし「……さぁ……なにやら煌びやかな所みたいですが……」

スライムファングだっけ?



私達が現在居る場所。

それは、室内と思われる場所で。

なにやらけたたましい音楽と、眩むような照明が跋扈する騒がしい所でした。

似たような機械がいくつも均等にならび、その一角に誰かが座っています。


スライムファング「…………あん?」



スライムファング「よぅよぅ!にいちゃん達よぉ!何しにここに着たんだ?」

わたし「……えっと、……さぁ?」

スライムファング「なんだよ。スロットを打ちにきたんじゃねぇのかよ?ならさっさと帰んな!」

そう言うと、モンスターは機械の方に振り返り、なれた手つきでレバーを引きました。



わたし「…………どういう事なんでしょうか……?」


リュウ「さぁ。よくわからんな……。奴がボスではないのか……?」

わたし「うーん、この部屋に一人しか居ないので、たぶんそうだと思うのですが……」

リュウ「……あちらに戦意がない以上、こちらから手を出すわけには行かないな」

わたし「……そうなんですよねぇ……」


とりあえず、モンスターと、同じ様に私達も機械に向かって座ってみました。



リュウ「……これは一体どういう遊びなんだ?」

わたし「……回転機……というところでしょうか……?レバーを引いて、リールを回す、と」

リュウ「……レバーを引いても何も反応が無いようだが……」

わたし「ちょっと待ってください。…………えっと、…………見たところ、コインのような物を入れる必要があるみたいですね」

リュウ「…………これのことか?」

と、リュウさん。

足元に落ちていた、数枚のメダルを拾いました。


わたし「……あ、たぶんそれですね。入れてみてください」

リュウ「よしきた。…………これでレバーを引けばいいんだな?」

わたし「はい。」

4


リュウさんがレバーを引くと。

ジャコン。

と、言う音と共に、リールが回り始めました。

3列ある、リールの左端から順に止まっていきます。

『7』 ガコン

『7』 ガコン

『7』 ガコン


あ、揃った。


と、その瞬間。

リュウさんが回している機械から、とんでもない爆音と照明が出始めました。

耳をつんざくほどの音と、目がつぶれてしまうほどの光量に、すこし戸惑ってしまいました。




しばらくして。

足元から、大量のコインが出始めました。


リュウ「……これは一体どういうことなんだ?」

わたし「……おそらく、これは確率機……のようですね」


リュウ「確率機?」

わたし「特定の確率で、コインを払い戻したりする機械のことです。」

リュウ「……それの何が楽しいんだ……?」

わたし「……さぁ?…………わたしにはちょっと」


二人して、思案に耽ていると。

「…………よぅよぅ兄ちゃん!」

隣の方から、声がしました。




そこには、

スライムファング「……おめぇが座ってるその台よぉ!元々はおれっちが座っていた台なんだよ!」

例のモンスターが居ました。



スライムファング「……それをおめぇ!勝手に座ってよぉ!どういうつもりだ!?」

リュウ「……つまり、お前は何が言いたいのだ?」

スライムファング「……だからよぉ!おれっちの座ってた台におめぇが勝手に座った!この意味がわかるか!?」

リュウ「………どういうことなんだ?」

わたし「…………この台は…………あなたの物……と言いたいのでしょうか……?」

スライムファング「わかってんじゃねぇか!ならよ!、とっととそのコイン置いて失せやがれ!」

酷い論法でした。




リュウ「……なんだお前。……このコインがほしいのか……?」

スライムファング「当り前ぇじゃねぇか!いいからとっととよこしやがれってんだ!」

リュウ「それは別に構わないが……、何でわざわざ俺に言うんだ?」

スライムファング「あぁん!?テメェ馬鹿か!その台はもともと俺がやってたって言ってんだろ!痛い目見るうちに……」

リュウ「別に、コインなんてこうして取ればいいだろう」

スライムファング「…………あん?」

何という俺得スレ




そう言うと、リュウさんは突然立ち上がり。

一つ隣の台に移動すると、その台のレバー下周辺を調べ。

右手、左手の人差し指をレバー下に刺しいれると。



リュウ「せい!」



バコンッ!

と。

台を真っ二つに開いてしまいました。


スライムファング「!?」

リュウ「ほら。好きなだけコインが取れるぞ?」

スライムファング「……あ、……あ、……いや、……」

リュウ「……なんだ?足りないのか……?仕方ない奴だな。」


ちょっと待ってろ。

と、リュウさん。

また席を立つと、一つ隣の台に移動して、

今度は、台に対して正拳の構えをとりました。

俺より強い奴に会いに来た結果がこれだよ!


リュウ「…………すぅ…………」

スライムファング「…………な、なにを…………」


はぁっ!

と、正拳突。


台の下部を中心に、見るも無残に破壊されました。


そのままリュウさんは止まりません。

ボーナスステージじゃねえんだぞ!



リュウ「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

一台壊しては、また隣の台に移り、また壊す。

破竹の勢いの如く。

そうして十数台ならんで居た台は、ことごとく、リュウさんによって原型を留めない程度に破壊されました。



リュウ「……ふぅ……。…………ほら。好きなだけコインを取れよ」

スライムファング「…………あわわわ………………」



トンでもない奴に絡んでしまった。

他人の事ながら、そう思っている事がわかってしまうほど。

そのモンスターさんの表情は、それはもうやばいことになっていました。



リュウ「なんだお前。もしかして、やっぱりいらないとか言うつもりか?」

スライムファング「……め、め、め、滅相もねぇ!ありりがたくいただきます!」



そう言うと、モンスターは地面に散らばったコインを

身を屈む様にして、かき集めはじめました。

その行動は、コインを手に入れた喜び、というより。

こうしなければ殺される。

と言った、脅迫観念で突き動かされてるようでした。

ワロタ

ファングさんかわいそう



リュウ「ところで。聞きたいことがあるんだが」

スライムファング「……な、なんでしょうか!?」


椅子に座っているリュウさんが

コインをかき集めているモンスターさんに言います。



リュウ「この部屋のボスはどこに居るのだろうか?」


スライムファング「……………………」

リュウ「先ほどから、探してるのだが、見つからないんだ」

スライムファング「…………ち、ちなみに………………どのような御用で…………?」

リュウ「決まっている。尋常なる死闘を挑みに来たのだ」

スライムファング「……………………」



その言葉を聴いた瞬間。

モンスターさんの顔面から、脂汗が大量に出てきました。

それはもう見ていて同情を買ってしまうほど。


スライムファング「…………み、み、見たことありませんなぁ!そんなの!」

リュウ「……そうか。お前も知らないのか……」

スライムファング「……へ、へぇ……残念ながらお役には……」

リュウ「ちなみに、そいつの名前はスライムファング。というらしい」

スライムファング「……っ!?………………へ、へぇ…………よ、弱そうな名前でんなぁ…………」

リュウ「心当りないか?」

スライムファング「…………あ、ありまへんがな!」


もう見ていられません。

誰がどう考えても、目の前のモンスターがボスでした。

わざとやってるようにしか思えないです。


リュウ「ちなみに、お前の名前はなんていうんだ?」

スライムファング「……へぇ!とさかスライム!と申します!」



哀れ。

しえ


タイジュの国


リュウ「どういうことだ?あの扉にぬしは居なかったぞ?」

わたぼう「そんなはずは無いワタけど……」


わたし「………………」


あの後、哀れなスライムファングは1時間にも渡り、生死をかける尋問を味わいました。

そして、その終わり間近


スライムファング「……またのお越しを…………お待ちしております……」


わたし達を見送るスライムファングの見た目はすっかり変容してました。

自慢のとさかは、真っ白になり、その顔は、定年を迎えた男性のようでした。

追い付いた
ウィンドウの呼び出し方はSAOか


旅の扉の間


リュウ「さて!次はどこに行こうか!マスター!」

わたし「そうですねぇ……。このまま大会までタイジュに居る。…………というのはどうでしょうか?」

リュウ「おっ!あっちの扉がなにやら面白そうだぞ!マスター!」

わたし「やっぱり聞いてくれないんですよねぇ……」

えぇえぇ。わかっていましたとも。

流石に疲れた。

ごめん。休憩します。

休憩代行はよ

待ってるよ

SS速報でやれよ……

今更だがどういう発想でこのクロスに行き着いたのかww


かがみの扉


リュウ「さて、守衛が言うには、この世界は前までの敵より強い者がいるらしいが」

わたし「……わくわくするんですね……?」

リュウ「あぁ。自分の全力を出せる相手が居るかもしれない。そいつらが俺を待っているかもしれない」

わくわくしてこないか?

と、リュウさん。



しません。

リュウさん相手に逃げ出すテリー


かがみの扉 中層部



『メタルスライムが現れた!』


メタルスライム「メタメタ!」

リュウ「……スライムの銀色版か……」

わたし「……まぁ普通に考えて、スライムよりは強いはずですよね」

リュウ「望むところ!せぃやぁ!」


言うやいなや、リュウさんは、例の右打ち下ろし拳を繰り出します。

中段見えないー

波動拳の体制あんの?


ガキィン!

リュウ「っ!?」

メタルスライム「メタメタ!」



と、信じられない事が起こりました。

スライムを爆散させ、巨人までもを打ち倒してきた

あのリュウさんの拳が。

弾かれてしまいました。


リュウ「…………なんと。」

わたし「……リュウさーん!大丈夫ですかー?」

リュウ「……面白い…………せぇゃぁ!」



リュウさんは再度構えを取り直し、拳を打ち下ろします。

けど。


ガキィン!ガキィン!ガキィン!

と、まったく効果はありませんでした。


メタルスライム「メタメタメタメタ!」



わたし「リュウさん。手、大丈夫ですか?」

リュウ「……はぁ……はぁ……、…………見事だ!」

わたし「…………は?」

リュウさんは、姿勢を正すと、メタルスライムに向けて親指を立てました。

未来のわたしが出てくるのか未来のリュウが出てくるのか

ちから1500ならいけるんじゃね



リュウ「敵ながらあっぱれな奴だ!なんだ!その防御技術は?見たことがないぞ!」

メタルスライム「メタメタメタ!」

リュウ「ふむ。貴様もその技術に絶対の自信を持っているのだな!?」

よしわかった!

俺の拳と貴様の絶対防御!

どちらが強いか勝負!


と、リュウさん。


わたしは、もうついていけないので、どこか日陰で涼んでるとします。



大きな木があったので。

そこの下で、座って待つこと十数分。

ようやく終わったのでしょうか。

『メタルスライムを倒した!』

と、ポップウィンドウが現れました。


戻ってみると、リュウさんが膝に手をつき、呼吸を整えていました。

リュウ「はぁ……はぁ…………厳しい戦いだった」

わたし「…………はぁ……」

リュウ「……俺が全てを出しつくし、奴が全てを受けきる。これこそまさに死闘……」

わたし「……またそれですか……」


意外に語集が少ないのでしょうか。

リュウさんのかしこさの数値が気になります。



リュウ「しかし、奴の絶対防御、敵ながら天晴れだった。実に見事な技術だった」

わたし「そんなに凄かったんですか?」

リュウ「あぁ。あれは肉体による防御……というわけではないな。何か特殊な技術によるものだ」

わたし「……流石にリュウさんの拳を肉体で受けるのは無理ですもんね……」

リュウ「こう、俺の拳を、スルリ、と。受け流すように……、」

と、そこまで言いつつ、

なにやら思い悩む様な顔で、手を動かし、何やら試す動作。

メタルスライムよく今まで逃げなかったなww


リュウ「…………はっ!…………はっ!…………違うな…………はっ!」

わたし「……何をしてるんですか……?」

リュウ「……はっ!…………奴の技術を真似している。…………はっ!」

わたし「まねできるんですか……?」

リュウ「……やってみなければなんともいえないが……、はっ!…………うん!いい感じだ!」


はっ!はっ!はっ!

と、何度かリュウさんが繰り返していると。


リュウ「こうか!…………はっ!!」





『リュウはブロッキングを覚えた!』

知力25なんですねわかります

人間に真似できるもんなのか?www

レッツゴージャスティン!


わたし「……これは……一体どういう事でしょうか……?」

リュウ「……ブロッキング…………、そうか、奴の技の名前か!」

わたし「先ほどから練習しているそれのことですか?……という事は習得できたんでしょうか?」

リュウ「あぁ!おそらく、この技を使えば、相当な防御手段になるはずだ!」


また、一つ無駄に強くなったんですね。

おめでとうございます。

どうでもいいですが。

カプエス2やってて思うのがブロッキングとジャストディフェンスってどう違うのかという事


かがみの扉 ぬしの間


リュウ「よし!ついたな!」

わたし「……今回も早かったですねぇ……」

リュウ「あぁ!これもマスターの迅速な支持のおかげだ!」

わたし「……前から気になってたんですが……、わたしを無駄に持ち上げる事にどういう意味があるのでしょうか?」

リュウ「……ぬっ!マスター!あそこを見ろ!」

わたし「で、聞かないんですよね。話を」


人を立ててるのか。虚仮にしてるのか。

どっちかはっきりしてくれませんかね?


周りを見渡すと、

どうやら私達が、今居る場所は

とても高い塔の最上部のようです。

細長く続く、鉄橋部に立つ私達の前方に

玉座と思われる椅子に座りこちらを見る人が居ました。



その人は、のそっと立ち上がると。


デュラン「初にお目にかかる。我が名はデュラン。ここのあるじだ」


と、礼儀正しく自己紹介してくれました。



リュウ「ほう。俺の名前はリュウ!……あるじ、という事は貴様がここのぬしか!」

デュラン「そうとも言えるな。…………ほう、良い目をしている。真に強い者の眼だ」

リュウ「そういう貴様も中々の気配だ!腕がなる!」

デュラン「ほほう!実に良い!実に良いぞ!その自信!その実力!なみなみならぬ物と見た!」


何か、一人でも暑苦しいのに、

二人重なってしまうと。

これはもう、化学反応でも起きていそうなほど暑いです。

引換券ポジに誰が出てくるのか


デュラン「我と立ち会うほどの実力があるか!まずは我に見せて欲しい!」

いでよ!我が僕!



そういうと、ボスのデュランさんの目の前に、よろい姿のモンスターが2体現れました。


デュラン「さぁ!存分に戦ってくれ!」


リュウ「なるほど。俺の実力を見せろ、と言うのだな!面白い!受けて立つ!」

わたしちゃんの体もしっとり暑くなるんですね、わかります

逃げ竜巻


うおおおおおお。


と、リュウさん。

眼前の敵に向かって走り出しました。





割愛





リュウ「はぁはぁ!どうだ!倒したぞ!」

10秒で終わりました。


まさに瞬殺でした。

二体のうち、リュウさんは右側のモンスターに目をつけると、

瞬時に眼前まで移動、と言うよりも跳躍し、必殺の右正拳突き。

鎧を突き通し、かつ、内部の組織まで完全に破壊しつく極意。

見た瞬間、一撃死だと。

理解できました。




さらに、手を引き戻すと、左側モンスターの斧による打ち降ろし攻撃をバックステップでかわし、

そのステップの勢いのまま、右後ろ回し蹴りを、モンスターの右側頭部に打ち込みます。

恐ろしい事に、兜ごと、モンスターの頭部は消滅しました。

残った首下以下の胴体が、二足で立ったまま絶命している事が

リュウさんの蹴りの威力を物語っていました。

リュウさん殺意の波動に目覚めてませんか

モンスターよりもやべぇ

りゅうってすとIIのりゅう?

心ノ臓! 止メテクレル

メタルスライム戦の経験意味なし

もう書かなくていいです

>>166
嫌なら見んなハゲ

これでも見てろ
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYo5jzBgw.jpg


デュラン「は、ははは!!じ、実に面白い!そなたほどの豪の者!我以外に始めてみたわ!」

リュウ「……今度は貴様が相手をしてくれるのだな?」

デュラン「よわきものと戦わせた無礼。どうか許してくれ。」

リュウ「そんなものはどうでも良い!貴様が来るのだな!?」

デュラン「次はなかなか歯ごたえのある奴だ!」

リュウ「おい!」

デュラン「最強の剣をもとめ世界を流浪し……」


あれ?

なんだか様子がおかしくなってきてません?

ヘイヘーイデュランさんびびってるぅー

>>167
そもそも見てねえよハゲが
画像もどうせ呪いの仮面(笑)だろ?バカが考えることとか単純過ぎて見え見えだわ


デュラン「ついに我が元へたどり着いた剣士……」

リュウ「貴様が戦わんか!この無礼者!」

デュラン「いでよ!我が僕!最強の剣士!テリー!」

リュウ「どこまでも人を馬鹿にする男よ……」


リュウさんのヴォルテージがマックス付近まで近づいています。

敵ながら、デュランさんに早く逃げて欲しいと思いました。

テリーが殺されちゃう


と、次の瞬間。

何もないはずの空間から、

颯爽と風が立ちこめ、竜巻が巻き起こると、

その中心から、男が現れました。



テリー「………………」



リュウ「…………ぬ?…………人間…………か?」


人間のようです。

背中に剣を背負った。

全身青尽くめで着飾った、剣士でした。



デュラン「ふはははは!さぁテリーよ!思う存分戦うが良い!お前の強さを見せ付けてみよ!」

テリー「………………」

リュウ「……面白い……。後ろに居る男を殴り倒したくて仕方ないが、貴様のその佇まい。只者じゃない」

デュラン「………………」

リュウ「……いざ、尋常に……勝負!」

テリー「…………!」

その言葉を封切に、両者が駆けました。

さながらリュウの職業はバトルマスター

中K昇竜狙いまくるリュウさん



そこからの戦いは、凡人のわたしには

とても見切る事ができないというか、

解説する事ができないというか。

なので、代わりにできそうな方に描写をお願いしたいところなのですが。





デュラン「………………」



実にすばらしい。

あの男。リュウ、と言ったか。

あの動き、あの反応、そしてあの破壊力。

どれをとっても申し分ない。




青き風、とまで言わしめたテリーをしても。

奴に攻撃を当てる事は至難と見える。

もはや盾を捨ててまで、

奴の拳をかわすので精一杯、と言ったところか……。



ふむ。


実に怖ろしい。

もしも、テリーが敗れたら我は一体どうなるのか。

正直に言って、我では歯が立たないだろう。

死にたくないものだ。

血など騒がん。

どうにかならないものだろうか。

へいへいびびってる~

びびってる!へい!




役に立たない描写ありがとうございました。

怖ろしいほど、意味がなかったですね。



そうこうしているうちに、

二人の戦いは、佳境を迎えたようです。

朝まで残ってますように



リュウ「……はぁ……はぁ……実に見事だ……!」

テリー「……はぁはぁはぁ…………はぁはぁはぁ……」

リュウ「その身のこなし!その繰り出す剣技!まさしく貴様は風!そう!青き風!」

テリー「……はぁはぁはぁはぁ……」



どうやら、テリーさんに分が悪いようです。


それもそのはず。

先ほどリュウさんが見せた拳。

よろい姿のモンスターをも、なぎ倒したあの威力。

あれが人体になど当ったら、絶命は免れないでしょう。

ということで、一撃を掠めることさえ許されない条件の中。

テリーさんは、ここまで戦った事になります。

疲労は言うまでもないでしょう。



デュラン「テリー!何をしている!貴様の奥の手を見せよ!」

テリー「…………はぁはぁ……」

リュウ「黙らんか!この無礼者が!」



と、

リュウさんが、

テリーさんから眼を背け、

右奥のデュランさんの方へ、

振り返った瞬間でした。



先ほどまで、肩で呼吸していたテリーさんが、

刀をその手から離しました。



刀が手元を離れ、地面へと落下している最中。

テリーさんは、軽く息を吸い込み、身を屈めると、

そのまま、姿を消すが如く。

リュウさんに、疾駆しました。




青き風の真骨頂です。

これだけ誰も見てないssも珍しい
かくいう俺も読んでない

見てるが


リュウさんまで、目測10メートル。

まだ刀を地面に落ちません。

目測5メートル。

刀は宙を舞っています。

目測4メートル。

ようやく、刀の切っ先が地面に触れようとしています。

目測3メートル。

いま、この瞬間。刀が地面に触れました。

目測2メートル。

刀が立てる音に、ようやくリュウさんが気づきました。

目測1メートル。

やっと、リュウさんが、視線を左に戻し、首を向けようとしているその瞬間。

テリーさんは、まさにリュウさんの目と鼻の先に陣取り、

両の拳を腰元まで引き、必殺の技を繰り出そうとしていました。

デュラン「………………」


決まった。

あれは、テリーの秘中の秘。

その名も『ばくれつけん』。

気で拳を覆い、必殺の勢いで敵に四発打ち込む。

その名の通り。まさに死拳。

これを食らって、息をしていられるものなど居ない。

よしんば、ガードしたとて、その手が吹き飛ぶのみよ。



よくやった。テリー。

ほめてつかわす。

周到なフラグお疲れ様です


まさに、そのテリーさんの拳が、

最初の一発目、右拳がリュウさんの胸元目掛けて炸裂しようとした刹那。

カキィィン!

と、耳を劈くような甲高い音が響きました。



テリー「……っ!?」


右拳を引き戻しつつ、

続けざま、テリーさんの左拳がリュウさんの正中に突き刺さります。

が、

カキィィン!

と、またも音が響き渡ります。

レッツゴージャスティーン



カキィィン!カキィィン!


と、

合計四回ほど、鳴り響いたところで

テリーさんの動きが止まりました。




デュラン「なんだとっ!?」

春麗と戦う梅原のケンが見えた気がした

うめはら入ってるだろこのリュウ

完全にウメハラだこれ


テリー「………っ……」

リュウ「…………危なかった…………」

テリー「…………貴様…………どうやって…………」

リュウ「……必殺の拳。……受けてわかった。…………まさしく必殺だ。あの経験がなかったら死んでいた。」



リュウさんが、ばくれつけんを受け止めた技。

それは、あのメタルスライム戦で会得した。


例の『ブロッキング』でした。




ていうかですね。


鋼の身体を持つ、メタルスライムがやるならわかるんですが、

リュウさんは、一体どうやってその技術を自分の物にしたのでしょうか。


誰にもわかりません。

作者にもわかりません。

パッシブスキルだったのか

セビやらバロックやらメガクラやらも習得してしまうのか


リュウさんが、テリーさんの拳を全て受けきり、

そして、幕引きの右正拳を打ち込もうとした、その刹那。



リュウさんの頭上に、閃光が走り、



そして、数瞬後。

リュウさん、テリーさんの下に、雷が落ちました。

ジャストディフェンスがバッチリタイミングでの防御
ブロッキングが受け流しって設定だったような


テリー「……あぁあぁあ!!がぁぁぁっっ!!」

リュウ「……ぬぉぉおおぉぉぉおお!!」


一体何が起こったのでしょうか。

決闘をしているはずの、二人が何故、同様に苦しんでいるのでしょうか。

不思議がっていると、後ろの方から笑い声が聞こえてきました。




デュラン「ははははっ!つまらん死合いを見せおって!もう二人に用はない!」

弱者よ!失せよ!



と、デュランさん。

やっぱりあなたでしたか。

ですよねー


テリー「……がぁぁああぁあぁ!」

リュウ「……ぬおおぉぉおおぉおっぉおお!」


わたし「りゅ、リュウさん!」

雷は、落ちてなお、二人を苦しめ続けました。

実際には、数秒と立っていないでしょうが、

その地獄の苦しみを味わう二人には、永遠とも思える時間が過ぎていると思います。



が、

リュウ「…………ぬぉぉぉぉおおお…………」バチバチバチ

デュラン「……な、なんだと!?」


信じられない事に、リュウさんは、

雷の影響が残っている内に動き出しました。


リュウ「……貴様…………、決闘を……邪魔するとは…………」バチバチバチ

許せん!


と、一喝。

すると同時に、

右脇に、右手、左手を玉を包むように、宙を握ります。


デュラン「……き、貴様!……な、なぜ動けるっ!?」

リュウ「……はぁはあぁはぁあぁぁぁぁぁ……」バチバチバチ



答える気も無いリュウさんの手に、

何かが、現れました。

その手の中の、大気が集中したような物は、どんどんと質量を増して行き、

ついには、両の手のひらを溢れるほど密集しました。



デュラン「な、なんだそれは!」





リュウ「……はぁはああぁぁぁあ…………」バチバチバチ

デュラン「……よせぇ!……やめろおぉおぉおおおお!!」




一瞬の間を置いた後。


その両の手を、全力で前に突き出し。




「電刃っ!」


「波動拳っっ!!」


と、

言いました。





その言葉の後。

とても眼を開けていられないほどの、輝きがリュウさんから放たれました。


わたしが、見た光景はここまでです。




眼をつぶってから、数瞬経って、


まぶたを開け、飛び込んできた光景は、


両の手を、前に出した姿勢のまま、


もはや、消し炭しか残っていない、


玉座の方を見るリュウさんでした。

滅波動拳かと思ったら電刃か
Ⅲの少し前のリュウかな

わたし可愛い


リュウ「…………立てるか……?」

テリー「…………何故……、俺を生かしておく……?」

リュウ「……試合をした後は、お互いをたたえる。そういうものだろ?」

テリー「……俺が、あんたにできたことは…………なにも……ない」

リュウ「そう自分を責めるな。反省は良いが、後悔は何も生まないぞ」

テリー「……っ…………」


そう、リュウさんの言葉を聴くと。

布で隠れているはずの、テリーさんの顔が。

ほんの少しだけ、笑ったような。

気がしました。



テリー「……後悔は…………何も生まないか……」

リュウ「あぁ。お前の戦いの人生も、これからだ!」

テリー「…………そうか…………。これからか…………」



と、独自の世界をつくり出す二人でした。



ていうか、やっぱりわたし要りませんよね?



テリー「…………なぁ……あんたら」

リュウ「……ん?」

わたし「はい?」

テリー「……あんたらこの世界の人間じゃないだろ?」

リュウ「……ぬ、ひょっとしてお前も、無理やり、連れてこられた口か?」

テリー「俺は、元々この世界の人間だが、……あんたら別の世界の匂いがするぜ」

わたし「別の世界……ですか?」

テリー「前にも、……似たような奴と、出会ったことがあるんでね……」


リュウ「………………」

テリー「……そこの、玉座の奥。そっち側に行ってみな。…………面白い物があるぜ」


と、テリーさん。

立ちあがり、玉座の方を指を指し、

その姿勢のまま、搭の下層部へと歩き出し、


テリー「…………あばよ。…………あんたらに会えて、何か……変われた気がするぜ。ありがとな」


そのまま、姿を消しました。

ホモホモ


わたし「玉座の裏って、……もしかして、あの鏡の事でしょうか?」


玉座の後ろには、

それはものすごく、でかい鏡がおいてありました。

長方形型の、縦は6メートルはあるでしょうか。



リュウ「…………ん?、この鏡、何かおかしくないか?」

わたし「……え?……何がですか?」



と、外枠ばかり見ていたわたしが、改めて、反射部を除いてみると。

そこには、確かにわたしが写っていました。


が、

その背景は、今居る搭ではなく。

慣れしたんだ。

牧場の物でした。

みてる


わたし「………リュウさん…………、自分の姿…………どう写っていますか?」

リュウ「…………山……だな。…………自分が山に居る様子が写っている」

わたし「……そうですか。…………わたしは牧場でした。」

リュウ「……そうか。…………これは、俺たちが、元々居た世界の光景…………という事……なのか?」

わたし「間違いないと思います……。…………たぶん、ほら」

と、鏡に手を触れてみると。

小石が落ちた、水面のようにその鏡面が波紋を立てて、移ろいます。

ほう


わたし「……このまま、鏡の中を通りぬければ……、おそらく元の世界に帰れる……かと」

リュウ「………ふむ。という事は、」

わたし「……ここで、さよなら…………という事ですね……」

リュウ「……………あぁ、………お別れだな。……マスター」

わたし「……まだマスターなんて呼ぶつもりですか……」

リュウ「あぁ。…………君は、ずっと俺のマスターだからな」


楽しかった。

本当に。


そう、リュウさんが呟きました。




うかつにも泣きそうになっちゃいました。


たった数日しか一緒に居なかったのに。

おかしいですよね。


わたしは、鏡の前に立ちます。

この世界から、元の世界に帰るために、鏡の前に立ちます。


後ろを振り返ると、

リュウさんが両腕を組んで、笑顔で笑っていました。



そして、


リュウ「……最後に、…………マスターの名前を聞いてもいいか?」


と、言って来ました。

しえん


だから、わたしは。


鏡を通りぬける際に、

とびっきりの笑顔で、言ってあげました。


「マスターで良いじゃないですか」




「…………あぁ、…………そうだな。……マスター」


その言葉を背中に受け止めながら、わたしは鏡を通りました。


あれから数日後。


絵本に載っているような、冒険譚の様な体験を経てから

すごす日常は、あまりにも平凡で

退屈で

いやになってしまう物ですが。




わたしは、知っています。

大会どうなったんだよwww

ボイコットだろ


この平凡な世界だって、わたしが知らないような冒険が溢れていて、


どの絵本にだって負けないぐらいドラマが溢れてるんだって。


だから、今日を生きよう。


今日を楽しむんだ。


わたしは、牧場に待機しているモンスター達を見て、

そう、思った。



あと、結局大会ってどうなったのかなぁ……、

とも、思いました。


わたし「星降りの夜目指して」リュウ「がんばろう」わたぼう「ワタ」    

                                                  完


モンスターは世界越えてきてんのかww

何も解決してねぇ

鏡から溢れ撮るんかw

終わったのか
おつ

ごめん。

まさかこんなに長くなるとは思わなかった。

散々、星降り煽っておいて、こんな結末。

本当に悪いと思っている。



本当は、星降りの夜に、ケンがライバルとして現れて、うんぬん。

その死闘の最中で、ばくれつけんをヒントとして、正中線五段突きを思いつく、うんぬん。

そして、道中で、「ていうかお前人衰じゃなくて、モンスターファームのホリィかよ!」って、うんぬん。


色々あったけど、睡魔には勝てませんでした。

ごめんなさい。

乙乙

面白かったよ

何となく決勝にケンが出てきそうな気はしてたが合ってたとは

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