P「やよいは本当にかわいいなぁ!」(108)

千早「全くもって同感です」

P「ほら、見ろよこの写真」

千早「なんですかこれ、天使ですか」

P「やよいマジ天使」

千早「焼き増しよろしくお願いします」

千早「この間の話なんですけど」

P「ん?」

千早「高槻さんと事務所で少し話し込んでたんです」

P「ほう」

千早「幸せでした……」

P「うらやましい!」

千早「いや、まぁそれで」

P「いいなぁ、本当にいいなぁ!」

千早「家族の話になったんです」

P「続けて」

千早「お姉さんぶる高槻さんかわいい」

P「わかる、マジ可愛い」

P「昨日、やよいが一人のロケがあったから一緒に行ったんだけどさ」

千早「なんですか、職権濫用ですか、羨ましすぎます」

P「ならお前やよいみたいな天使を一人で外に出すって言うのか?」

千早「そんなこと許されるはずないでしょう」

P「だろ?だから俺がついていくしかないんだ」

千早「私がついていけば皆幸せなんじゃ?」

P「仕事しろ」

千早「高槻さんと一緒の仕事をもっと増やしてもらえれば」

P「ん~まぁ善処するよ」

千早「約束ですよ? 言質とりましたからね? なんなら誓約書作りますか?」

P[そこまでしなくても大丈夫だ! 多分」

千早「多分ってなんですか! 遊びでやってるんじゃないんですよ!」

P「その発言は正しいが使いどころが残念だなぁ」

千早「まぁいいです、ここはプロデューサを信じましょう」

P「そりゃどうも」

千早「それで、話の続きをお願いします」

P「あぁ、それでな。 移動中にたい焼きやがあったんだよ」

千早「はぁ」

P「やよいって買い食いするイメージないだろ?」

千早「それは……そうですね」

P「時間もあったし、いつもレッスン頑張ってるご褒美ってことでさ」

千早「買ってあげたんですか?」

P「うん。凄く喜んでてくれてさ」

千早「でしょうね、天使の笑顔が思い浮かびます」

P「やっぱ最初は悪いですよーとか言ってたんだけどさ」

千早「高槻さんらしいですね、人に気を使って」

P「な、おいしそうに食べてるところもマジかわいかった」

P「で食べ終わってからも本当にありがとうございましたーって何度もお礼言ってさ」

千早「あの」

P「ん?」

千早「私昨日二人の帰り事務所で待ってましたよね?」

P「あぁ」

千早「たい焼きもらってないです」

P「えー」

千早「私の分はないんですか?」

P「昨日の話だしなぁ」

千早「いえ、でも私の分も買おうとか、私のことは思い浮かばなかったんですか」

P「そうだな、やよいでいっぱいだった、可愛すぎた」

千早「なら仕方ないですね」

P「悪いな、今度は買って来るよ」

千早「はい、お願いします」

P「しかし、そんなにたい焼き好きだったのか」

千早「そこまで好きというわけでは」

P「そうなのか?」

千早「えぇ、好きではありますけどね」

P「ふーん」

千早「高槻さんのほうが遙かに好きです」

P「天使とたい焼き比べんな」

千早「はぁ、早く帰ってこないかしら」

P「もう仕事は終わってるはずだからな、直に帰ってくるだろ」

千早「高槻さんがいないと事務所に華がないわ」

P「アイドルだろお前」

千早「高槻さん以外のアイドルなんて有象無象よ」

P「この事務所の大半を敵に回したな」

千早「だってすっごい可愛いじゃないですか」

P「異論はない」

千早「で、高槻さんってやよいって名前じゃないですか」

P「あぁ」

千早「やよいって弥生って書くし3月じゃないですか」

P「そうだな」

千早「私は如月で2月だし、これはもう運命と言っても過言ではないと思うんです」

P「過言だな」

千早「つれないですね、プロデューサー」

P「真っ当な意見を述べただけだ」

千早「あーあ、千早=高槻だと思ったのに」

P「超理論だな」

千早「それが成り立つと千早=天使になるんです」

P「千早も可愛いからな、いいんじゃないか」

千早「えへへ」

P「あーでも本当に遅いな」

千早「ですよね」

P「やよい分が足りなくなってきた」

千早「なんですかそれ」

P「やよいに長時間会えないと減っていき、0になると狂う」

千早「中毒ですね」

P「やよいが可愛すぎるのがいけないんだ」

千早「かわいすぎるのは罪ですか」

P「だってさ、あんな天使俺の学校にはいなかったぞ!?」

千早「うちの学校にもいませんね」

P「小中高大学全部にいなかった!」

千早「それだけ高槻さんが稀有な存在という事でしょう」

P「なんであんなに可愛いんだろうな」

千早「高槻さんですからね」

P「あーそっかー」

千早「誰か帰ってきましたね」

P「マジで?」

千早「階段を上がって来てます」

P「やよい!やよい!」

千早「高槻さんはよ!」


ドア「ガチャ」

律子「ふぅ、今戻りました」

P「ケッ」

千早「……はぁ」

律子「なんですかこの空気」

千早「いえ、なんでもありません。 お疲れ様です」

P「お疲れ、律子だけか?」

律子「えぇ、やよいと伊織は直帰しましたよ」

P「なん……」

千早「だと……」

P「なんでだ!? 連絡来てないぞ!」

律子「私が聞きましたし……何かありました?」

P「何もないけどさぁ!」

律子「ならいいじゃないですか」

P「いいけどさぁ!」

律子「なんなんですか一体……」

千早「……」ズーン

P「……はぁ」

律子「伊織もやよいの家に行ったみたいですよ」

P「え、そうなのか?」

律子「もやし祭りをするそうです」

千早「いいなぁ、いいなぁ」

P「俺も行きたかったなぁ、もやし祭り」

律子(二人ともそんなにもやし好きだったのかしら……」

律子「というか、二人ともまだ仕事残ってるんですか?」

千早「私はもう終わりました」

P「俺も」

律子「だったら早く帰ってください、二人とも忙しくて全然休んでないでしょう」

P(だからやよい分を補給したかったんだよ!)

千早(高槻さんがいないならいくら休んでも意味無いじゃない!)

P「しょうがない、今日はもう帰ろう」

律子「そうしてください」

千早「私も失礼します」

律子「はい、お疲れさま」

P「はぁ……」

千早「……」


ドア「バタン」


律子「なんだったのかしら……」

P「せめてこのやよいも水着の写真で元気だそう」

千早「マジ天使ですね、高槻さん」

P「だろ?やよいにならこの水ぶっかけられても幸せになれそうだ」

千早「むしろご褒美でしょう」

P「それもそうか」

千早「高槻さんとプール行きたいです」

P「天国じゃん」

P「やよいに会えると思って事務所で待ってたのになぁ」

千早「全くですね、当てが外れました」

P「やよいに会えないことがこんなに辛いなんてな」

千早「せめて、今日の夕食はもやし祭りにしましょう」

P「あー、いいなそれ、やよいを近くに感じられそうだ」

千早「冷蔵庫まだもやしありましたっけ?」

P「残ってるはずだぞ、やよいと一緒に行った時大量に買ったから」

千早「ならまっすぐ帰りましょうか」

P「おう」

P「できたぞー」

千早「ありがとうございます」

P「もやし祭りを開催しまーす」

千早「全く可愛くないですね、高槻さんを侮辱してます?」

P「自分でもやっちまったと思ったよ」

千早「もやし祭りを開催しまーす↑↑」うっうー

P「やべぇ千早も可愛い」

千早「……えへ」

何この二人
さりげに良い雰囲気

P「やっぱやよいほど旨くは作れないなぁ」

千早「十分美味しいですよ」

P「そうかぁ?」

千早「私に比べれば……よっぽど……」

P「千早も上達してるよ」

千早「本当ですか?」

P「あぁ、今日だってもやしを袋から出してもこぼさなかったじゃないか!」

千早「あ、そうですね…私、上達してるんだ……えへへ」

合間合間に入る千早賛辞が良い

P「今頃伊織は」

千早「高槻さんの家でもやし祭」

P「羨ましいな」

千早「妬ましいです」

P「俺たちももやし祭だけどな」

千早「高槻さんいないですけど、これはこれでいいですよ」

P「やよいがいなくてもか?」

千早「いたら高槻さんしか目に入らないですし」

P「可愛いもんな」

千早「可愛いですから」

千早「プロデューサー」

P「ん?」

千早「高槻さん以外だったらどのアイドルが可愛いですか?」

P「やよい以外?」

千早「えぇ、ふと気になったので」

P「みんな可愛いぞ」

千早「強いて言うなら」

P「千早って言って欲しいの?」

千早「はい」

P「千早が一番可愛いよ」

千早「思ってたのと違いますね」

P「まぁ今のは言わされた感が強かったな」

千早「くっ……」

P「どういうのがよかったんだ?」

千早「高槻さんを褒めてる感じが良いです」

P「なるほど……」

千早「お願いします」

P「千早が一番可愛いよ」

千早「プロデューサー、そっちは壁です」

P「ふむ……」

千早「そこまで悩みますか」

P「千早はどっちかっていうとキレイ、カッコイイ感じだからな」

千早「そうでしょうか」

P「うん、だから可愛いなって思うんだけどやよいほどじゃないな」

千早「……高槻さんは可愛いですからね」ムスッ

P「千早はかわいいなぁ!」

遂に堂々といちゃつき始めたぞ

千早「何故このタイミングでそんなに感情を込めて言えるんですか」

P「拗ねる千早があまりにも可愛くて」

千早「拗ねたところを褒められても嬉しくありません」

P「嬉しくなかったか?」

千早「……嬉しかったです……ケド」

P「千早は本当にかわいいなぁ!」

千早「そこまで言ってもらえればもう十分です、大丈夫です」

P「そりゃ良かった」

千早「全く……」

P「お、千早の携帯なってるぞ」

千早「あ、高槻さんからメールだ」

P「ずるくないか!?俺来てないぞ!?」

千早「フフン」ドヤッ

P「ずりぃ!千早ずりぃ!」

P「何て来たの?何て来たの?」

千早「内緒ですよ」

P「えー」

千早「高槻さんが!わ・た・し・に!送ってくれたメールですから!」

P「うわーずっり!千早ずっり!ズル千早!」

千早「急に子供ですか」

P「いいもんね、千早が見せてくれないなら俺もやよいにメールするもんね」

千早「私にはあんまりメール送らないくせに何て送るつもりですか!」

P「この秘蔵のツインテールでフリフリの衣装を着たレアなちーちゃんを送る」

千早「ちょっと! なんでそんな写真持ってるんですか!」

P「俺はお前のプロデューサーだ」キリッ

千早「カッコイイ……」

P「ふふ」カチカチ

千早「って、え? 本当に送りました?」

P「送っちゃった」

千早「あー長年積み重ねてきたクールなお姉さんキャラが……」

P「意識してたのかよ」

千早「今までと同じ感じにしてても、でもあんな格好しちゃうんですよね、とか思われちゃうんですよ……」

P「お前の中のやよいはどうなってんだ」

千早「だってあんな格好……えー……」

P「俺は可愛いくて有りだと思うぞ」

千早「プロデューサー……」

やよいからのメールはよ!

P「やっべ」

千早「?」

P「急に千早の写真送ったからやよいにどうしたんですか?って聞かれた」

千早「冷静に考えたら当然ですよね」

P「そうか?」

千早「私だって急に他のアイドルの写メが届いたらプロデューサーの正気を伺いますよ」

画像しか送らないとか本当にやよいと仲良くなりたいと思ってるのかよ

P「どうしようか」

千早「正直に言えばいいじゃないですか」

P「千早ばっかりじゃなくて俺ともメールしようぜ!っと」

千早「いや私にメールきた事プロデューサーがしってちゃまずいでしょう」

P「千早は賢いなぁ」

千早「焦りすぎなだけかと」

P「やよいが元気か気になっただけだよ、って感じで送ろう」

千早(それであの写真を送るのはどうななんだろう……)

P「あーでもやよい、千早のことめっちゃ褒めてるぞ」

千早「本当ですか!?」

P「あぁ、普段かっこいいのにこの写真はすっごく可愛いってさ」

千早「高槻さん……高槻さんのほうが遙かに可愛いのに……」

P「やよいとメールできて幸せ、千早も褒められて幸せ、皆幸せだな」

千早「もやし祭りのおかげなのかしら……高槻さんがそばにいるような感じがします」

P「どっちかって言ったらメールのおかげだと思うよ」

千早「うっうーってメールでも言うんですね」

P「つい言っちゃうって言ってたし、つい打っちゃうのかな?」

千早「そんなところも可愛い」

P「本当可愛いよな」

伊織「ぐぬぬ…」

P「この間間違えてさ」

千早「?」

P「やよいに直接可愛いって言っちゃったんだ」

千早「いいじゃないですか、事実ですし」

P「千早は言えるのか?」

千早「恥ずかしくて無理です」

P「だよな」

P「でもさ、やよいの反応がすごい可愛くってさ」

千早「高槻さんはいつも可愛いです」

P「それもそうだな」

千早「でも、気になるんで続けて下さい」

P「あぁ、『はわっそんなことないですよ!でもうれしいです!うっうー』って感じ」

千早「プロデューサーが言うと本当に可愛くないですね」

P「あぁ」

千早「本当に……可愛くないです」

P「許して?」

千早「でも照れてる高槻さんは可愛いですね」

P「だろぉ?」

千早「頬を赤く染めて慌てる様なんて本当にもう愛らしいです」

P「だよな、動画に収めたい」

千早「売ってください」

P「できたらな」

千早「あと最近なんですが」

P「ん?」

千早「伊織と仲良くしている高槻さんを見てると」

P「嫉妬か?」

千早「いえ、そうじゃなく……いや嫉妬もするんですけどね、それだけじゃないんですよ」

P「ほう」

千早「なんていうか、二人が仲睦まじいと……ドキドキするというか……」

P「わかるわ」

千早「わかって頂けますか」

P「前に小鳥さんがそんな感じの事言ってた」

千早「ちょっとショックです」

P「言っておくよ」

千早「やめてください」

P「伊織の位置が羨ましいとも言ってたけど……」

千早「もうこの話はやめましょう」

P「そろそろ寝ようか」

千早「そうですね、夜更かしはいけませんし」

P「うむ、体調管理も立派な仕事だぞ」

千早「大丈夫です、私には立派はプロデューサーがついてますから」

P「任せとけ!」

千早「高槻さんが可愛いのは分りますけど、私のことも見てくださいね?」

P「千早は本当にかわいいなぁ!」

おわり

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