高木「プロデューサーにならないかね」P「どんな子がいるんです?」(73)

高木「まずはこちら、天見春香くんだ」

P「へー普通に可愛い子ですね」

P「どんな性格の子なんですか?」

高木「うーん……普通?」

P「普通ですか……」

高木「ちょっとドジっ子なところもある」

P「ドジっ子?」

高木「何もないところでよくこけるんだ」

P「なんですかそれ。大丈夫なんですか?」

P「足腰が悪いとか……あるいは脳の障害とか……」

高木「ああ、それは大丈夫だ。こけても怪我はしないし、パンツも……ゲフンゲフン!」

P「えっ?それってひょっとしてわざ」

高木「はい、じゃあ次の子行こうか」

高木「今度はこちら、如月千早ちゃんだ」

P「へぇ~クールビューティーって感じの子ですねぇ~」

P「って 72!? 小さっ!!」

高木「まぁ……胸は、控えめだな」

P「はぁ……アイドルって胸小さくてもなれるんですね」

P「で、性格は?」

高木「見た目どおりのクールビューティーって感じだ」

高木「歌が大好きで歌ひとすじ。というか歌以外はどうでもいいって感じだな」

P「え?でもアイドルって歌うだけじゃないでしょう?」

P「踊ったり、水着着たり、握手会したり……」

高木「まあ、そうなんだが……本人はそういうのはあんまりやりたくないみたいだ」

P「それってアイドルである必要ないんじゃないですか?」

高木「うん……まぁ……」

P「次はこの子ですか。おしとやか系ですね。胸もそこそこ……」

高木「君、さっきから胸ばっか見てるね。まあいいや、その子が雪歩くんだ」

P「でもちょお~っと顔が貧相かなぁ~ ちなみにこの子の性格は?」

高木「見ての通りのおしとやか。ただ、まあ、ひとつだけ、弱点があってね……」

P「それはいったい?」

高木「男の人が苦手なんだ」

P「は?」

P「え?ちょっと待ってください。え?この子アイドル志望なんですよね?」

高木「うん……」

P「おかしくないですか?だってアイドルって思いっきり男の人と接するじゃないですか」

P「ファンはもちろん男の人が多いだろうし、握手会だって」

高木「本人は男性恐怖症を克服しようと、アイドルを目指しているんだが……」

P「だが?」

高木「ぜんぜん駄目駄目だ」

P「駄目駄目ですか」

高木「すぐ穴を掘って埋まろうとする」

P「え?埋まろうとする?」

社長「そうだ。自分で穴を掘って埋まろうとするんだ」

P「ところかまわず?」

社長「ところかまわず」

P「なんですかそれ……駄目なんてもんじゃないじゃないですか……」

P「もし、仕事先で穴を掘りそうになったらどうするんです?」

社長「まあ、プロデューサーが止めないと駄目だろうね……」

P「…………」

P「次は……高槻やよいちゃんですか。13歳」

社長「いわゆるジュニアアイドルって奴だな」

P「えーっと胸の大きさは……ブホッwwwwwww72wwwwwwwww」

社長「ど、どうしたんだい?」

P「さっきの千早って子とwwwww同じ大きさwwwww中学生に並ばれてるwwwwww」

P「ヒィwwwwwヒィwwwwwwww」

P「ゴホン……失礼しました」

社長(この場に千早くんがいなくてよかった)

P「うむ、この子はいいですね。素朴な可愛らしさがある。将来が楽しみだ」

高木「そうだろう?うちの事務所でも期待株なんだ」

P「ただ……えーっと俺はあんまりこういう業界には疎いんでよくわかりませんが」

P「ジュニアアイドルの私服ってこんなもんなんですか?アイドルだったらもっといい服着てもいいと思うんですが」

高木「あ~……それはだね……やよい君の実家はその~……貧乏なんだ」

P「実家が貧乏?なるほど、だからこんなボロッちい服を着てるんですね」

P「ってことはひょっとしてこの子……生活費を稼ぐためにアイドルをやってるんですか?」

高木「まあ……そういうことになるね」

P「……なんかそれって……人身売買っぽくて嫌ですね……」

高木「じ、人身売買?」

P「だってそうじゃないですか!この子はこんなに幼いのに、遊ぶ時間や勉強する時間を削って、金のためにアイドルなんて……」

高木「ま、まあやよい君はやさしいから……無理やりやらされているというわけでは……」

P「なおさら駄目じゃないですか!こんな幼い子を働かせて!親は何をやってるんだ!」

P「もういい!俺が育てる!」

高木「落ち着きたまえ!!」

P「し、失礼しました……興奮しすぎました……」

高木「わかってくれればいいんだ……わかってくれれば」

P「はい……まだアイドルは何人もいるんでしょ?どんどん見ていきましょう」

高木「えーっと次は……この子かな?」ピラッ

P「え” この……コンビニの店員みたいな眼鏡の子もアイドルなんですか?」

高木「え?」

高木「ああ、すまんすまん。間違えた。これはうちの社員の秋月律子くんだ」

P「なあんだ。びっくりした。てっきりこの眼鏡もアイドルとしてプロデュースしないといけないのかと」

高木「ハハハ……」

P「でも胸はそこそこですね。85ですか。というか何でただの社員なのに胸のサイズまで?」

高木「まあ、アイドルたちにプロフィールカードを書くお手本として書いたものだからね。ていうか君ほんとに胸については見逃さないね」

高木「こっちが本当のアイドル。水瀬伊織くんだ」

P「ふーん。今度はなんというか。小悪魔系?って感じですか」

高木「まあ、お客さんの前ではそんな感じだね」

P「お客さんの前では?ところでこの水瀬って名前聞いたことあるような」

高木「おお、よく気づいたね。彼女はあの水瀬財閥のお嬢様なんだ」

P「へぇ~あの水瀬財閥の……」

P「ん?それじゃあ彼女はなんでアイドルなんてやってるんですか?裕福な家計に生まれたのなら、自分がアイドルする必要なんてないんじゃ……」

高木「彼女は『水瀬のお嬢様』ではなく自分自身の力で掴み取りたいんだよ」

P「ふーん……それで……お客さんの前では小悪魔系っていいましたけど、それ以外のときはどんな感じなんです?」

高木「まあ……お嬢様らしいというか……高飛車というか……」

P「我がままってことですか?」

高木「まあそうなる」

P「うーん……ちょっと苦手なタイプかもしれませんねぇ……」

P「おっぱいはそこまで大きくないし……」

P「おでこ出てるし……」

P「まあ……次に行きましょう」

高木「お、おう……」

P「へぇ~、765プロって女の子だけじゃなく男のアイドルも育ててるんですね」

高木「うん……うん?」

P「ほう……顔はかなりレベル高いですね 身長は少し低めだけどそこがいいって言うお姉さま方も多そうです」

高木「えーっと……」

P「趣味はスポーツ全般……さわやかスポーツマン系ですね。女性にモテそうだ」

P「それにこんな完璧イケメンなのにイヤミな雰囲気がない」

P「社長!これはすごい逸材ですよ!」

高木「あ、うん……」

P「ちなみに性格のほうは?」

高木「あ、ああ。さっき君が言ったとおり、さわやかスポーツ……マン系の子だよ」

高木「ファンからは『王子様』と呼ばれている」

P「へぇ~王子様ですか!確かに雰囲気そんな感じですもんね!」

高木「で、でも少女マンガが好きだったり、意外と女の子らしい部分も……」

P「ほほう……それは意外な趣味……だがそれがいいかもしれませんね。ギャップがあって」

P「たぶん俺が女の子だったら間違いなく惚れると思います」

高木「そ、そうか……」

高木「次はこちら。三浦あずさくんだ」

P「なんだ社長。いるんじゃないですかちゃんと」

高木「?」

P「素晴らしいおっぱい……91と来ましたかこれは要チェックですね」

P「千早ちゃんに分けてあげて欲しいくらいです。男の真くんより小さいなんて哀れすぎますからね……」

高木(千早君……そして真君……)

P「それにしてもここでいっきに年齢が上がりましたね。20歳ですか」

高木「まあ、アイドルとしてデビューすると考えるとちょっと遅めかな?」

P「ということはアイドルになると決めたのは最近なんですね」

P「いったいどうしてアイドルになろうと思ったんでしょうか?」

高木「えーっと、確か……運命の人を探す……とか……」

P「え……それ……アイドルとして大丈夫なんですか?」

高木「うん……まぁ……あんまり公表できる情報じゃないがね……」

P「彼女はどんな性格の人なんですか?」

高木「えっと……なんというか……とてもおっとりしている人だよ」

P「さっきの話を聞くと肉食系かとも思ったんですが、そうでもないんですね」

高木「うん、そうだよ。おっとりすぎていつも道に迷うくらいだ」

P「方向音痴なんですか?」

高木「というかちゃんと目的地に着くほうが珍しい」

P「………………」

高木「どうしたんだい?黙りこくって」

P「いや……天は二物を与えずというか……」

P「おっぱいが大きいという代償に致命的な方向音痴……うーん……」

P「……分かりました。俺があずささんと結婚します」

高木「落ち着きたまえ」

P「すいません……あんまりおっぱいが大きいものでして……」

高木「君、アイドルの前ではあんまりそういう発言しないようにね」

高木「次は、この子たちだ」

P「おお!双子なんですか」

高木「そう。双海亜美くんと真美くんだ」

P「えーっとおっぱいは……ブフッ!」

高木「どうしたんだい?」

P「い、いえ……ブフゥ!」

P「おっぱいのサイズwwww74wwwwということはwwwwww」

P「千早ちゃんwwwwww小学生にすら負けてるwwwwwぶひゃひゃwwwwwww」

P「ふぅ……ふぅ……」

P「失敬」

高木「本当に失敬だね」

P「で、この子たち性格はどんな感じで?」

高木「まあ、まだまだぜんぜん子供って感じだね。いたずら好きで楽しいこと大好き」

P「二人ともですか?」

高木「二人ともだ」

P「うーん……ひとりならともかく二人いっしょにプロデュースするのは大変そうですね」

高木「そこで考えたんだが」

P「ほう」

高木「代わりばんこでアイドルさせるっていうのはどうかな~っと。双海亜美の名義で」

P「ぷっ」

P「ブハハハハハ!!」

高木「クククク……」

P「アハハハハ……ふぅ……ふぅ……」

P「いやぁ、さすが社長。冗談がお上手だ」

高木「よく言われる」

高木(この案は没……と)

高木「で、この子が星井美希くんだ」

P「この子もおっぱい大きいですね」

高木「うむ。彼女はかなりの素質を秘めている」

P「ほほう」

高木「ダンス、歌、演技……どれをとっても完璧にちかい」

P「それはすごい」

高木「ただ……やる気がないのが問題だなぁ……どこでもすぐ寝るし」

P「え?」

高木「面倒くさいとすぐアイドルやめようとするし……」

P「最悪じゃないですか……」

高木「人の名前覚えないし、目上の人にも『さん』つけないし……」

P「それってアイドル以前に人としてどうなんですか?」

高木「残り二人は最近入った子だ。まずは響くん」

P「元気っ娘って感じの子ですね」

高木「だろう?この子は動物が好きでね」

P「いいですね。俺も動物大好きです」

高木「いろんな動物を飼ってるよ。ハムスターに蛇に猫にモモンガにワニに……」

P「え?ワニ?」

高木「ああ」

P「で、こっちは貴音ちゃんですか」

高木「彼女については謎の部分が多いんだ」

P「社長でもですか?」

高木「私でもだ」

P「それで大丈夫なんですか?」

高木「ああ」

高木「それで?どうなんだい?プロデューサーやってくれるかね?」

P「う~ん……やっぱり……写真やプロフィールだけじゃあ分からない部分が多いですね」

高木「それなら本人たちと会ってみるといい」

高木「たぶん二時間後くらいに来るはずだ」

P「結構待ちますね」

高木「アイドル待つかー、なんつってwwwwwwwwwwww」

終わり

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