マミ「…書く事が無いわね」(98)

QB「何をしてるんだいマミ?」

マミ「履歴書書いてるの…」カキカキ

QB「バイトでもするのかい?」

マミ「就職するのよ?」

QB「えっ!進学するんじゃないのかい?」

マミ「進学なんて続けてたら高校3年、大学4年」

マミ「ぼっち7年なんて人格が壊れちゃうわ」

QB「友達を作る気は無いのかい?」

マミ「鹿目さん達が居ない1年内で退学する自信があるわ」

QB「仮に1年我慢して、一緒の学校に入学して来てくれるとは限らないしね」

マミ「就職すれば嫌でも仕事上コミュニケーションが必要になるから」

QB「話し相手が居なくなる事は無いと?」

マミ「ええ、それに御給料も貰えるしね遺産も何時まで持つか分からないし」

QB「それ位は親戚の叔父さん達がどうにかしてくれるんじゃないかい?」

マミ「嫌よ、叔父さんの視線…厭らしいんだもの」

QB(マミの一族は皆タレ目の血筋…)

QB「…そうだね、ちょっと助平ぽい目をしてるね」

マミ「発育が良すぎるのも困りモノね、ふぅ…」

QB「…そうだね、良く分からないけどそうだね」

マミ「どこかの欄に3サイズ書いた方が良いかしら?」

QB「何処に就職する気なんだい??」

QB「マミいよいよだね、忘れ物は無いかい?」

マミ「ええ、大丈夫よさっき確認したから」

マミ「じゃ、行って来るわね」

QB(まぁこっそりついて行くけどね)

マミ(生理始まったのかしら?なんかお腹痛い…)

QB(・・・想像してた以上に受け答えが悪かったね)

QB(まぁ、中卒ってだけで無いよね普通に考えて)

QB(しかもなぜ工場現場作業員をチョイスしたのか)

マミ「…面接って視線の殴り合いだったのね、想定外だったわ」

マミ「しかもまた厭らしい目で見てたし、いい加減にして欲しいわ」

QB(結局、趣味特技に3サイズ書いたからだろう?そりゃとりあえず見るよ…)

QB「まぁ、てごたえが無かったなら諦めるしかないよ」

QB「それにやっぱり高校位は出てなくちゃね、まだ社会に出るのは早いよ」

マミ「そうね…まだ高校なら我慢できる、かな?大学は絶対無理だけど…」

QB「うんうん、損は無いよたぶん、ほら可愛い制服の学校とか探そうよ?」

QB「…受かってしまった」

マミ「分かる人には有能さが分かるみたいね、そんな鋭い眼つきしてたわあの人」

QB「で、いくのかい?工場会社に?」

マミ「もちろん、必要とされてるのよ?身体が軽いわこんな(ry」

QB(将来的には玉掛け、フォークリフト、危険物免許を取得希望・・・ガチだね)

マミ「4月から巴家の為にばりばり働くわよ!!」

マミ「…み、右も左みょ!分からぬ若輩ですがな、何卒ご指導ご鞭撻をおぉ願いしますっ。」ペコッ

社員達「……」パチパチ

マミ(…半年掛けて発声練習したセリフよ完璧ね!)

作業員「じゃ、現場の流れを教えるからしばらくは俺と一緒に行動して覚えてね?」

マミ「ひゃっ、ひゃいっ!!」

マミ「ヘルメットよーし、安全靴よーし」

作業員「そうそう指差し呼称は基本だからね」

マミ「はい!安全第一ですよね」プルン

作業員「うんその通りだよ(…夏になればスケスケになるんか楽しみすぎる)」ニヘ

QB(その視線は気付かないのかい…)

QB「仕事初日はどうだったい?」

マミ「とっても簡単だったわ、横で見てるだけだったしね」

QB「続けられそうかい?夏になると工場内の温度上がって汗とか凄いよ」

マミ「ダイエットになって良いじゃない♪」

QB「そうかい?でも暑く感じたら水分補給はこまめに取るんだよ」

マミ「もう、QBたら作業員さんみたいな事言うのね!汗はしっかりかいて水とか」

QB(それはスケスケマミパイの為だよ…)

QB(それから3ヶ月…現場作業員の態度は大体この辺から豹変するのが常識…)

作業員「何してんの、まだ終ってないの?残業になると俺が怒られるんだけどね」

マミ「すいません、やり方忘れちゃって作業員さん探してたんです…」

作業員「前に教えたでしょ?メモ取ってたなかったの?たくっ暑くてイライラすんのに」

マミ(うぅぅ…)シュン

作業員「その大きな胸にでもメモしとけ!下向いたらすぐ見えるように!」ケケッ

QB(失敗のストレスって連鎖するからね、さてどうなる事か…)

QB「マミ晩御飯食べないのかい?欲しくなくても夏バテしない為にもほら」

マミ「…うん、頑張って食べてみる…本当は水しか欲しくないけど」モグモグ

QB「…仕事で失敗でもしたのかい?落ち込んでるみたいだけど」

マミ「うん前に教えてもらった事忘れちゃって先輩にちょっと…」シュン

QB「基本的に皆自分の仕事で手一杯だからね、それに長期休暇が近づくと急な注文とか入るしね」

マミ「うん、分かってるから出来るだけ私が役に立たないと…」モグモグ

QB(仕事の失敗感は仕事の達成感でしか拭えないからね、あぁ思い出すなぁ…」トオイメ…

QB(積み込み時にリフトでバック中に運ちゃんの足を踏んだ…足親指全治1ヶ月)

QB(天井クレーンで㌧袋を揺らしすぎて材料撒き散らし倉庫内を粉まみれ、全社員で1時間の掃除)

QB(トルエンを素手で触って大きい水ぶくれ…防毒マスクせず意識混濁中に上司に発見され・・・)

QB(作動中の機械に平気で近づきリミッターを作動させて何度も全機械をリセットさせる)

QB(事務員のアラフォーには目をつけられて嫌口の嵐、男性社員にもセクハラ発言されまくり)

マミ「…お腹痛いから今日は休む…」グスッ

QB(まぁ、あれだけショック受けてちゃこうなるよね、なにせマミだし…)

QB「もう6日連続欠勤だよ?土日入れてだから8日か、会社からの電話も鳴らなくなったね」

マミ「私が仕事しても皆の足引っ張るだけだから行かない方が会社全体にはプラスよ…」

QB「じゃあ、辞めるのかい?なら退職届けの用意をしないとね」

マミ「…郵送で良いわよね?」

QB「1ヶ月以上前に手渡しだよ?常識的にはね」

マミ「なんとかしてQB!じゃないと濁るわ…戦えなくなっちゃうわよ?困るでしょ…」

QB「と言ってもねぇ…(こんなしょうも無い絶望エネルギーじゃ僕も上に怒られるよ)」

QB(さてどうしたものか…このままじゃ本当に魔女になりかねない)

QB(まどか達も夏期講習とかで急がしそうだし…まぁ彼女達ではどうにも出来ないし)

QB(うーん、工場の様子でも見てくるかな?)トテトテ

事務員「最近の若い娘って本当辛抱強さが足りないわねぇ!」

作業員「あんなに使えないとか予想外だよ、目の保養には役に立ってたけどw」

事務員「ただの子供じゃない!あんたロリコンなの?会社の為に通報しようかしら?」

上司「ちょっと気が弱いと言うかねぇ、ま!あれじゃ何処行っても続かないだろうね」

QB(……ふーん)ビキ

ちょいと風呂良いすか?15分位で済ませますんで
とりあえずすぐ寝れる準備したいんです、後もうちょいで終わりますから

④3くす再開


杏子「それでアタシかい?」ポリポリ

QB「頼むよ、君しか適役が居ないんだよ、その能力的に…」

杏子「アホらしい!自分の尻も拭けない程落ちぶれたのかマミの奴!」パキッ!

QB「でも上手くいけばそのまま仕事場が手に入るよ?君は学歴も住所も無いし」

杏子「…安定した収入、生活…保険…社宅はあるのか?」

QB「あるみたいだよ、月1万円位だったかな?ちなみに手取りは21万円位」

杏子「のった!」

マミ「あーなんか迷惑かけたみたいで申し訳無い!これから心入れ替えて頑張るんでヨロシクっす!」

作業員「はぁ何言ってんの?てっきり辞めたものだと思ってたよ??…み・ん・なwww」ニヤニヤ

マミ「あーそうでしょうねぇ、普通そうなりますよねー(棒)」

事務員(まぁ良いじゃない?今回相当の貸しが作れたんだし、完璧なサンドバッグになったじゃない)ヒソヒソ

上司(そうだね、これからは少々無茶な扱いも我慢してくれるだろう、強気なフリしてからにウヒッ!)ワキワキ

マミ「おーい、まだ仕事しねーのかよ!?」

QB(頼むよ?杏子…)

作業員「おい巴!材料が切れてるぞ、なんで補充してないの!?もう良いわ休んでろ、クズ」

事務員「今日の5回目の生産数、規定数量より多いの変じゃない?lot、NO全部数え直して来て」ネチネチ

上司「君さぁ、もうちょっと動けないの?周りが君のフォローに追われてるの理解してる?」ワキワキ

マミ(…マミの奴どんな人間関係築いてきたんだよ…点け上がらせすぎだろ!!)イライラ

マミ(あぁ我慢だ我慢だ…安定した衣食住の為に…)イライラ

QB(…杏子…きゅっぷい!!)

マミ「はぁ、あれから3日経っちゃった…QBに任せちゃったけど大丈夫かしら?」ゴロン

マミ「あと1ヶ月じっとしてれば会社とも縁が切れるのよね?あぁ、お布団最高♪」

  会社昼休み中

事務員「巴さん自分のやった事理解してるの?これで何回目?また数量報告まt!」ネチn

マミ「おぉ?良い度胸じゃん?じゃあ外出ろよ?アンチエイジングしてやっから、おら?」グイッ

上司「と、巴君!?女性同士で暴力はいかんよ!や、やめなさい!?」

マミ「ぁん、じゃ手前ぇも混ざれよ?チラチラ汗掻いたアタシを見やがってよ、ほら来いよ?」

作業員A「休憩中に上司とアラフォーが巴さんに病院送りだって!?」

作業員B「おー警察来てるな…昼の作業始めても良いのか、これ?」

作業員C「これ業務上過失傷害?ってやつか?」ワクワク

作業員D「ばーか、ただの傷害罪だろ?…暴力事件なうっと!」ポチッ

QB(なんてこった……だがGJだよ杏子!)

QB(パトカー内で職質受けてた杏子は幻覚魔法で行方をくらましたので警察がマミの家にやってきた)

QB(たまたま犯行時間がコンビニで買った昼食のレシートと合致、近隣の人の証言で別人と判断された)

QB(もううやむや状態の内にマミは退職届を出して会社も即時自主退職と受理したみたいだ)

マミ「やっぱり社会は厳しいのね、考えが甘かったわ…今からでも高校受験の手続きしてくるわ」

QB「そうだね、今ならまどか達と同級生になれるし、この4ヶ月は良い勉強になったんじゃないかな」

マミ「今日から花の女子高校生よ♪制服も似合ってるわよね?」クルン

QB「うん良いね、実質今年17歳だから制服に新入生らしからぬ大人の色気が溢れてるよ」

マミ「それは褒めているの?まぁ、社会の厳しさも垣間見たんだから大人と言えば大人よね」

QB「ほら時間そろそろだよ、まどか達を待たせちゃうよ?」

マミ「あらもうこんな時間?急がないと、あぁ!クラスの自己紹介のセリフ考えるの忘れたてたわ!」

マミ「考えてる時間も無いし…もうアレで良いわよね」

マミ「すぅ…右も左も分からぬ若輩ですが何卒ご指導ご鞭撻の程お願いします!!・・・良しっ♪」

QB「きゅっぷい!!」


終れたか

あとちょっととか言ってごめん遅くなっちった
今日ダンボール製造工場作業員の面接だよマミさん
こんなにdisられてないSS初めてもう何も怖くない

>>84
工場って世間が思ってるよりもマジでいい人多いから頑張るんだぞ

何言ってんだい体験談に決まってるじゃないかw前に務めてた工場、丸5年位頑張ったけど
直属の先輩上司と不仲になって上司周りで他の皆が敵になって空気になってストレスになって
トゥレット障害になって辞めた両手ブルブル!瞼痙攣んでやっとマシになったから再就職活動中
何処入ったってソリが合わん奴は居るからな!

>>91
ありがとう工場自体は好きなんだあのマシーナリーな感じが
今度は良い人!生産工場に入りたいなぁ、5Sとか3Gとかも文中に入れたかった

しかし今回ほんとに荒らされなかったな、こういう文体で良いのかな?
淡々とセリフ絞ってキャッチボール的にと…なんか良い勉強になった
あーレンドルミン効いてきた、じゃ読んでくれた方々ノシ

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