怜「双子か…竜華に似た美少女になるんやろなぁ」

竜華「怜に似た美少女かもしれんよ？」

怜「それもありやな」

竜華「っと、早よ支度せんと仕事に遅れるで」

怜「そやった、今日は新人王戦を見に行かなあかんねや」

竜華「プロも大変やな」

怜「ほんま疲れるで」

竜華「いつもご苦労様です」

怜「ご馳走さま」

竜華「お粗末さまやで」

怜「ほな、行ってくるで」

竜華「気を付けてな」

怜「竜華」

竜華「？忘れ物でも…んっ」

怜「…っふぅ、行ってきますのチューや」

竜華「…もう、ホンマに遅れるで」

怜「ほな」ｶﾞﾁｬ

竜華「行ってらっしゃい、怜」

竜華「あかん忘れとった、洗濯を終わらせんと」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

怜が仕事をして私が家事をする、ごく普通の家庭
今は少し大変やけど、とても幸せや


新人王戦会場

怜「もう全員集まっとるな」

照「おはよう、園城寺」

怜「照か、おはようさん」

照「いよいよ今日だね」

怜「あんたの妹さんが今年の新人王やろうな」

照「そうとは限らない、今年は例年以上にレベルの高い棋士ばかり」

怜「見所満載やな」

そんなこんなで新人王戦終了

怜「おめでとさん、やっぱ妹さんが新人王やったな」

照「ありがとう」

怜「プロリーグ戦でいつか当たると思ったら楽しみやな」

照「私たちも負けてられない」

Prrr！

照「淡から電話だ、もしもし」

怜（相変わらずおしどり夫婦やな）

照「うん、うん、今日は早めに帰れるから」

怜（うちも竜華に連絡入れとくか…）

照「分かった、じゃあ切るね…愛してるよ淡」

怜「おーおー、眩しいくらいラブラブやな」

照「これくらい当たり前、園城寺も同じでしょ」

怜「流石に敵わへんわ、うちらもラブラブやけど」

照「そんなことはない、じゃあ私はここで」

怜「お疲れさん、今度のプロリーグ戦楽しみにしとるで」

照「うん、お疲れさま」

怜（竜華も待っとるし、はよ帰るか）

宮永邸

淡「愛してるよ淡…だってー！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

菫「浮かれすぎじゃないのか？と言うか客人にお茶くらい出さないのか？」

淡「冷蔵庫にお茶あるから勝手に飲んでいいよー」ﾋﾗﾋﾗ

菫「…（これで嫁に行けるとかあり得ない）」

淡「それより菫さー、松見宥とどこまで行ったの？」

菫「ぶっ！いきなり何を…」

淡「キスした？」

菫「……」

淡「まさか、その続きまで！？」

菫「まだだ！キスもしてない！」

淡「早くしないと他の人に取られちゃうよ、松見宥って凄くいい人だし」

菫「それは分かっている」

淡「じゃあなんでアタックしないの？」

菫「それは…」

淡「菫がアタックするの待ってるかもしれないよ？」

菫「そう言われてもいざとなると…」

淡「取られちゃっていいんだー」ﾆﾔﾘ

菫「ダメだ！」

淡「聞いたんだけど、松見宥が阿知賀時代の後輩とよく出掛けてるんだってー」

菫「なにっ！？」

淡「すごーく仲良くてすごーく暖かいんだって」

菫「こうしてはおれん、待ってろ宥ー！！」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ ｶﾞﾁｬ ｵｼﾞｬﾏｼﾀ! ﾊﾞﾀﾝ

淡「菫頑張れー」