伊織「みんなで稲葉んを無視しようよ~」(123)

太一「はい?」

唯「ちょっと伊織どうしたの…?稲葉と喧嘩でもしたの?」

青木「え!?稲葉っちゃんと伊織ちゃんが喧嘩!?」

伊織「ん~、誤解だよ?わたしが稲葉んと喧嘩したわけじゃないんですなぁ~」

青木「へ?五階?ここは四階だよ、伊織ちゃん」キョトン

唯「くだらないこと言ってんじゃないの!!」バキッ

青木「ちょっ、唯、ごめんって」

太一「そんなことより、どういうことだよ永瀬?」

伊織「ふっふっふー、実はだね太一、わたしはティンと閃きました!!」

稲葉が俺たちに人間不信のことを明かして数日後
稲葉は体調の悪さがぶり返したようで、早退したようだ

稲葉「大丈夫だよ、本当にだ」ニィ

まぁ、あの様子だから心配はいらないと思う
そんな、稲葉がいない文化研究部でことは起ころうとしていた

伊織「いや~、私思いついたんだよー」ニヘー

太一「だから何をなんだ?」

青木「勿体ぶると勿体ないお化けがでるよ伊織ちゃん?」

唯「それは違うでしょ、まったく……」ハァ

唯「で?何を思いついたの伊織?」

伊織「さっきも言ったけどね、稲葉んをみんなで無視しちゃうんだ~」

太一「どうしてそんなことを?」

伊織「稲葉ん、人間不信でしょー?」

太一「まぁ…」

伊織「だから、みんなで無視すればいいんだよ」

青木「ちょっと質問ー伊織ちゃん」ハイハーイ

伊織「発言を許可しよう!!」ビシィ

青木「稲葉っちゃんが人間不信なことと無視することに何の関係性があるの?」

唯・太一「青木がまともなことを…!?」

青木「稲葉ちゃーん、唯と太一がいじめるよぉー」グスン

伊織「ふむ、良い質問だねワトソン君」ヨシヨシ

唯(ツッコんだら負けよ!!あたし!!)ギリギリ

太一「あはは…」ニガワライ

伊織「つまりだね、人を恋しくさせちゃえばいいんだよ」

太一「と、仰いますと?」

伊織「いくら稲葉んでも無視されちゃえば」

  『私、何かしたかな…?』
       ↓」
  『そんなことないよね…』
       ↓
  『みんなのこと心から信じてた!!』

伊織「と、なるはず」

唯「演技乙」

太一「でも、それって今落ち込んでる稲葉を下手したら更に落ち込m…」

伊織「だいじょぉーぶ!!わたしを、稲葉んを信じて、太一!!」フンス

太一「その自信はどこからくるんだか…」ハァ

唯「けど、面白s…やってみる価値はありそうね!!」

太一「お前…桐山…」

青木「もちろんオレはみんながやるってんならいいぜー」

伊織「太一は?」

太一「はぁ…、それが稲葉のためならやるしかないだろ…?」

伊織「じゃあ、決まりだね!!」

伊織「稲葉んを無視しちゃおう大作戦!!頑張っていきまっしょい!!」

みんな「おおーーー???「盛り上がってるところすみません」ーーー!!」

みんな「おぉ?」

???「これはこれは、面白いこと話してるじゃないですか」

太一「お、お前は…!!?」

ふうせんかずら「どうも御無沙汰しております」

唯「何しに来たの…?」

ふうせんかずら「いやぁ、廊下を歩いていたら面白い話が聞こえてきたんですよ」

青木「で?」

ふうせんかずら「単刀直入にいうと、一枚噛ませて貰いたいんですよ」

ふうせんかずら「僕、面白いこと好きですから」

伊織「いいよ」

太一「おい、本気か!?伊織!!」

伊織「ただし、条件付きだけどね~」エヘ

一日目

太一(昨日は勢いでこんなことになっちまったけど)

太一「どうすっかなー」ハァ

稲葉「何がだ?」

太一「!?」

稲葉「おはよ、昨日はすまなかったな」

太一「……」ボー

稲葉「おい、どうした太一?」

太一「……」スタスタ

稲葉「クソプロレスオタクのくせに私を無視するなんていい度胸じゃねーか…」ゴゴゴ

太一「……」スタスタ

稲葉「」

―――――――――――

ふうせんかずら「条件…ですか?」

伊織「そう、まぁ、私たちの任意以外で『人格入れ替わり』を行わないことってところかな?」

ふうせんかずら「わかりました…善処しましょう」

伊織「善処じゃダメ、約束して」

ふうせんかずら「約束しましょう」

ふうせんかずら「では、僕からも一つ条件を…」

唯「なんであんたが条件をだすのよ!!」

ふうせんかずら「いいんですか?約束守りませんよ…?」

唯「クッ…」

ふうせんかずら「簡単なことですよ、この実験は僕の指示を元に動いて貰います」

青木「おまえをオレ達に信用しろと?」

ふうせんかずら「はい、そうですねー」

伊織「いいよ、ただしわたし達も口出しはするから、そこは妥協して」

ふうせんかずら「まぁ、いいでしょう」

ふうせんかずら「それでは、明日はこの中の一人だけが標的を無視するってことで」スタスタ

後藤「ありゃ?なんでこんなとこにいるんだ?」

伊織「このなかで一人…かぁー」チラ

唯「だれか立候補する人はいないのー?」チラ

青木「稲葉っちゃんと仲が特にいい人とかー」チラ

太一「何故…俺を見る」ハァ

―――――――――――――――――――――――――

太一(こんなとき稲葉なら”自己犠牲野郎”ってやっぱ言うんだろうなー)ハァ

稲葉「……」

今更だが俺が作った呼称表、参考にしてくれ

       太一  伊織   稲葉      唯   青木

八重樫太一:  俺   永瀬   稲葉      桐山  青木

永瀬伊織:  太一  わたし  稲葉ん     唯   青木

稲葉姫子:  太一  伊織   私       唯   青木
(クソプロレスオタク) (アホ木)
(自己犠牲野郎)

桐山唯:   太一  伊織   稲葉      あたし 青木

青木義文:  太一  伊織ちゃん稲葉っちゃん  唯   オレ


伊織「放課後だよー」

唯「誰に言ってるの?」

伊織「いやぁー、言っておかなきゃ時間軸が分からない気がして」エヘヘ

唯「そんなことより、早く部活行きましょ」

伊織「うんー」

唯「今日、太一どうだった?」

伊織「うーん…気まずそうだったかな?」

唯「なるほどね、稲葉は?」

伊織「まぁ、部室に行けばわかるよ」

唯「?」

伊織「おくれてごっめーん、後藤先生に呼ばれてさー」

唯「あたしは付き添い」

太一「おう、」

青木「りょうかーい」

唯(あれ…稲葉は?)

稲葉「……」ムス

伊織「ね?見れば分かるでしょ?」

唯「嫌でもね…」

伊織「稲葉ん、どったのー?」

稲葉「あぁ、伊織か…いつ来たんだ?」

伊織「今さっきだよー?」

唯「何でイライラしてんの稲葉?」

稲葉「…」チラ

デ、ソノオンナノコガサー タイチ、オマエハワカッテル!!

稲葉「イライラなんか…して…ない……」クッ

伊織(「イライラしてないって」そんな顔してないよ稲葉ん)ププ

唯(完全に太一に無視されるのキてるわね…)

稲葉「私が何かしたってのか…?」ブツブツ

稲葉「それとも何かの遊びか?」ブツブツ

伊織「あちゃー、完全に自分の世界はいちゃってるね~」

唯「まぁ、いいじゃないの」

唯(っていうか、今の稲葉は男より怖い)

伊織(そろそろかなー)

伊織「ねー、太一太一」

太一「どうした、永瀬?」

伊織「えいっ!!」ギュウ

太一「な、何すんだよ!?」

伊織「私のCカップの心地はどうだね?」ホレホレ

太一「馬鹿なことは止めろー!!」バッ

青木「くぅ…、羨ましいぜ太一…!!」

青木「唯もオレとランデヴーしようぜ?」キリ

唯「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」ダッシュ

伊織「あっ、唯ー、駄目だよ青木ー」ムギュゥ

太一「何言ってんだ青木」ヤレヤレ

青木「わ、わりぃ…追いかけてくるッ!!」ダッシュ

青木「あと、太一…お前あとで屋上な…?」

太一「?、意味が解らん…」

伊織「んー、二人とも帰っちゃったし、今日は解散かな?」

太一「わかった」

稲葉「…」ボー

伊織「稲葉ん?おーい、稲葉んやーい?」

稲葉「あ、あぁ、帰ろう」

伊織「太一~、一緒に帰ろう~?」

太一「別にいいぞー?」

伊織「稲葉んも一緒に帰ろう?」

稲葉「私は…」チラ

太一「……」ムギュゥ

稲葉「よ、用事があるんだ、先に失礼するよ」

伊織「うん、わかった、じゃあねー?」バイバーイ

青木の扱い不憫

伊織「さて、もうでてきていいよー」

青木「ふぅ、稲葉っちゃん大分キてたねー」

唯「もうやめた方がいいんじゃない?」

伊織「うーん…とりあえず、あと一日だけでも」チラ

太一「」

唯「太一の方が堪えるみたいだしね…」

青木「本当だよなー、演技って疲れるよなー」ハァ

伊織「唯もあの悲鳴ナイス演技だよー」グッジョブ

唯「えっ!?あれは…」

伊織「すごいよ、唯ー」エヘヘ

唯(言えない…そんな無垢な瞳で褒められたら本気だったなんて言えない…)

伊織「それじゃ、私たちもそろそろかえろっか~?」

青木「あっ、太一は屋上な?」ニコ

太一(理不尽だ)

――――――――――――――――――――――――
その頃

稲葉「私はやはり何か太一にしたのか…?」

稲葉「やっぱり女の子が男をオ…ォ…オカズ///にしたとか言ったのはひかれたのか…」カァァ

稲葉「それでも私は…」

稲葉「私は太一を信じてる…」

ふうせんかずら「……」

2日目



稲葉「…」スタスタ

青木「ふわぁ~」

唯「アホみたいな欠伸ね」

青木「そんな酷いぜ、唯~」

稲葉「本当にアホみたいな欠伸だな、アホ木」

青木「……それでさ、昨日の夜テレビでさー」

唯「あ、それあたしも見た見た!!」

稲葉「…おい、てめぇまで私を無視か?何のつもりだ?」ムナグラツカミ

青木「…離せよ」チッ

稲葉「へ?」

青木「…離せっていったんだよ」

稲葉「あ、あぁ…悪かった、つい頭に血が上って…」

唯「…邪魔してんじゃないわよ」ボソ

稲葉「え…?」

青木「ほら、急がないと遅刻しちゃうよ唯?」

唯「そうね…行きましょ」

稲葉「…なんだよ、あいつら」

「何痴話喧嘩wwwww?」ザワザワ

「あれ1年3組の稲葉姫子じゃない?」ザワザワ

「あうあうwwwwwぱしろへんだすwwwwww」ザワザワ

稲葉「何だってんだよ…クソ…」

<ホウカゴダヨー

稲葉「…」イライラ

稲葉「…」時計ジッ

稲葉「何で…みんな来ないんだよ…」ボソ

稲葉「ハッ!!…別に寂しくなんて…ない」

稲葉「もともと私は一人の方が気楽だし?」フン

稲葉「来たとき嫌がらせのために鍵閉めてやる…」ガチャ

稲葉「なーんて、みんなが来ないなら帰るか…」

――――――――――――――――――√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

太一(稲葉)「な?」

伊織「どうしたのー?太一」キョト

太一(稲葉)「あのなっ…(いや、まてよ…ここで探りを入れておけば最近のみんなの態度の理由が分かるかも…)」

太一(稲葉)「何でもないよ…」アハハー

青木「で?太一は具体的にはどうおもってるのさ?」

太一(稲葉)「ふぇ?何がだ?」

唯「もう恍けないでよ~、稲葉がウザいって話よ」

太一(稲葉)「そう…だったな…」

太一(稲葉)(こいつら…部室に来ないと思ったら教室で私の話を…)

太一(稲葉)(ここは我慢だ、耐えろ)フゥ

太一(稲葉)「…お前らは稲葉のことどう思ってるんだ?」

青木「えー、そうだなー…」

青木「人のことアホだの馬鹿だのいうしー」

青木「自分のこと名前で呼ばないでとか何様だっつーんだよ」ケッ

唯「わかる~、パソコン部入れないから拾ってやったのに何様って感じよねー」キャハハ

伊織「人間不信とか気持ち悪いしね~、厨二病ってやつ?」ニシシ

伊織「それならさっさと辞めればいいのにね」

太一(稲葉)「そ、そんなこと思ってたのかよ…?」ギリギリ

伊織「どうしたの~?感激しちゃった?」

太一(稲葉)「お前ら、陰で人のこと悪く言ってて恥ずかしくないのかよ!!」

唯「は?あんた何言ってんの?」

太一(稲葉)「俺が何か間違ってること言ったか?」

青木「太一さー…そもそも稲葉のこと悪く言いだしたの太一じゃん?」

太一(稲葉)「そんな…こと…」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

稲葉「はっ…はぁはぁ…何だよ…それ」

稲葉「あれ…私…何で泣いてるんだ…?」ポロポロ

稲葉「何なんだよ…」グス

稲葉「もう…帰ろう…??」

あれ?何でだろう…何で

何で、私の鞄が漁られているのだろう?

稲葉「鍵…ちゃんと閉めとかないとな…」

分かっていた…

ドア「閉まってますよー」

鍵は私が閉めたんだ…誰も中に入れるわけがない

けど、頭が心が認めようとしなかったんだ

稲葉「太一…?」

その日はどうやって帰ったかとかもう覚えてなかった

3日目



稲葉「…」スタスタ

もう誰も信じられなかった…


伊織「おっはー、太一ぃ~」

太一「おう、永瀬」


全てがどうでも良くなってしまった

青木「唯、今日も美しい!!」

唯「なっ!!馬鹿言ってんじゃないわよ///」


すべて終わりにしよう

<ホウカゴヨ!!

稲葉(今日一日何してたんだろ)ボー

稲葉「一日って何もしないと長いんだな…」

稲葉「ふふっ、今日から切り替えていくか」

自分に言い聞かせるようにして、独り言をつぶやく

私の手には退部届…

稲葉「次の部活は何にしようかな」

山星高校では部活動加入が義務づけられている

稲葉「…失礼します」

稲葉「後藤…話がある…」

後藤「あり?どうした稲葉、神妙な顔して?」

稲葉「茶化すのは止めろ…こっちは真剣なんだ…」

後藤の態度に対して自分のままの態度を取れたのは自分でも驚きだった

後藤「何か悩みか?まぁ、座れよ」ヘラ

稲葉「あぁ、すまない…」

後藤「で?どうした吐いてみろ」

稲葉「部活動を辞めたい」

後藤「おわー、随分率直だなぁー」

稲葉「私は真面目に話していると…!!」

後藤「分かってるって…で?理由は?」

稲葉「……」

言えなかった

後藤「まぁ、無理にきかないけどな、めんどくさいし」

後藤「いやでも建前上は聞いとかないとな?面子ってもんが―――――」

これが後藤という教師の優しさなのだ、ただのめんどくさがりだけかも知れないが、

後藤「じゃ、そういうことで後はこっちでめんどうだけど処理しとくから」

稲葉「ありがとうございます」

後藤「けどな…?」

稲葉「…なんだ?」

後藤「終わっちまったら後悔はできねぇぞー」

後藤「やるなら今のうちだ」

後藤「まぁ、こんなやる気のないおっさんに言われてもなんだが…」

後藤「ほれ、俺みたいになっちま…」

稲葉「私にはお前の言ってる意味が――――」

後藤?「わかっているだろう?」

稲葉「なっ…お前…後藤じゃないな」

後藤?「さあ、どうだかねー、」

稲葉「もう私は退部したんだ…お前とは関係ない」

後藤?「ほぉ…つまり、この紙切れを破けば「退部」とやらはなかったことに?」

稲葉「……」

後藤?「まぁいいさ、今のお前は僕から見ても見苦しい」

後藤?「八重樫太一は屋上だ」

稲葉「だから、私には関係ないと…」

後藤?「だったら、何でそんな顔を?」

後藤?「どうするかは君次第だ…」

後藤?「早く行け」

稲葉「ッ……!!」

後藤?「さて、最後まで楽しませて貰おう」

ふうせんかずら「たまには良い〝人〟ぶるのも悪くはない」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

稲葉(私はどうしたいんだ?)

稲葉(もう、終わりだと決めたんじゃないのか!!?)

稲葉(けど、私はそれでも…)

稲葉(太一に…会いたい!!)

急ぐことはなくゆっくり歩いていた

急ぎたいけど、怖い…しかし行きたい。

そんな想いの結果がこの速度

遅いけれども着実に太一に近付いているというこの速度

震える足を無理やり動かしているからこそのこの速度

自分の想いと決意が決まった頃、屋上前の会談に到着した

「…よしっ」

私は少しだけ気合を入れて階段を上がり、屋上へと続くドアを開けた



―――――――――――――屋上

>>18
稲葉って一人称アタシじゃなかった?

稲葉「いた…」

太一「…」ビク

稲葉「ッ…よ、よぉ太一!!奇遇だな?」奇遇じゃないくせに

太一「…」

稲葉「何してるんだ?部活はどうした?」強がってるふりをして

太一「…」

稲葉「なぁ、なんかお前にしたか?」違うこんなことがいいたいわけじゃない

太一「…」

稲葉「なぁ…だったら、そのままでいいから聞いてくれ」

稲葉「私は、さ…何だかんだでお前と…お前らと過ごしてきた文化研究会が意外と好きなんだ」

稲葉「いろいろあったけどさ、人格が入れ替わったり」

稲葉「私の中でそれ以上に大きかったのは、人を信じてみようかなと思ったことなんだ」

稲葉「お前のおかげでな…」

稲葉「その太一が、私のことを悪く言ったりするのを私は想像したくない…ないんだ…」

稲葉「なぁ、太一?今までの無礼は謝るからさ」

稲葉「お願いだから、       」

太一「…」

私の最後の言葉は風に飲み込まれた

稲葉「あっ…」

太一「…」

太一はやはり無言で屋上から出ていこうとしていた

BADEND

>>51
ごめん

ここからHAPPYEND

けど、何だか太一の様子がおかしい

すれちがった時、太一は悲しそうな顔をしていた

悲しそうな顔?

太一「稲葉っ!!」

稲葉「はいッ…!?」

久しぶりに太一に名前を呼ばれた、嬉しかった

太一「…ゆっくり振り向いてくれ」

疑問を感じながら言われたとおりにゆっくり振り向くと

そこには土下座をした太一と

大成功~というプラカードを持った伊織

そして、気まずそうに頭を下げる青木と唯

つまり私を除いた文化研究部のみんなだった

伊織「うんうん、よく言ったよ稲葉ん!!」

唯「まったくよ」

青木「よく耐えたな~稲葉っちゃん、オレ感動したよ」

稲葉「…………」

何が起こったんだ?脳が思考停止する

伊織「これはね~、稲葉んの人間不信を治すため一芝居打ったんだよー」

太一「本ッ当にすまん!!!!!!!」

働き出した脳が言葉の意味を理解した瞬間、私はヘナヘナと崩れ落ち、ぺたんと座り込んだ

伊織「…稲葉ん?」

伊織(あれー?予想通りなら「こらーてめえら」とか言うはずなんだけど)

稲葉「お前ら…私がどんだけ、どんだけ…うぅ~~~」ポロポロ

太一「えっと…稲葉?」

稲葉「うわぁ~ん」ポロポロ

唯「太一…」ポン

太一「へ?」

唯「後は任せたわ!!大丈夫、あんたならできる!!」

青木「任せたよー」

伊織「そういうことで~」ニヘー

太一「え、そんな!!もとはといえば――――」

太一(伊織が言いだしたこととはいえ…俺も乗っちまったからなぁ…)

太一「ごめんな、稲葉…」

稲葉「…」グスッ

太一「とりあえず、部室行こうぜ?な?」

稲葉「……ぐすっ」

―――――――――――――――部室

太一「えーと…」

稲葉「……」

太一「なっ、何か飲むか?」

稲葉「…いらない」

太一「あっ、何か涙を拭くものを」

稲葉「いらない……」

太一「えーと、じゃあ…」

稲葉「うるせぇ!!いいから傍にいろ!!」

太一「はいっ!!」トナリニスワリ

稲葉「…ぐすっ」

太一(…稲葉)テニギリシメ

稲葉「!!」ニギリカエシ

太一「…落ち着いた?」

稲葉「あぁ、取り乱してすまん…」

太一(……気まずい)

稲葉「…………悪かったな」

太一「え、何が?」

稲葉「今まで、気持ちも考えずに嫌なこと言ったりして…」チラ

太一「いやなら、謝るのはこっちだろ?」

太一「演技とはいえ、稲葉の悪口とか無視したりしたわけだし…」

太一「それにさ、良いよ別に、いやじゃないから」

太一「稲葉が嫌味言ったりするのって俺たちに気を許してるからだろ?」

太一「まぁ、俺の勝手な解釈だけどな…」ニコ

稲葉「なっ///」

稲葉「お、おまえは敵だ!!…私を惑わす…な」ゴニョゴニョ

太一「ん?なんか言った?」

稲葉「何も言ってない!!」ぽかぽか

太一「ちょっと稲葉、暴力反対ー」

稲葉「うるさい、うるさい、うるさい!!!」

稲葉「私がお前らに無視されてどれだけ苦しかったか…!!」グス

太一「うん…わかるよ」ヨシヨシ

稲葉「あのさ…太一は…私のこと嫌いか?」

太一「嫌いなわけないじゃん!!なかm――――」

稲葉「仲間とか友達と禁止」フフッ

太一「ぐっ、それは卑怯だよ…稲葉」

太一「そういえばさ…」

稲葉「ん?何だ?」

太一「稲葉、屋上で最後なんていってたの?」

稲葉「んー、教えてほしいか?」

太一「うん、気になるからさ」

稲葉「やっぱ、やめーた」ニィ

太一「何でだよー、」ブーブー

稲葉(だって、もう答えは聞いたからな)

稲葉「私は、さ…何だかんだでお前と…お前らと過ごしてきた文化研究会が意外と好きなんだ」

稲葉「いろいろあったけどさ、人格が入れ替わったり」

稲葉「私の中でそれ以上に大きかったのは、人を信じてみようかなと思ったことなんだ」

稲葉「お前のおかげでな…」

稲葉「その太一が、私のことを悪く言ったりするのを私は想像したくない…ないんだ…」

稲葉「なぁ、太一?今までの無礼は謝るからさ」

稲葉「お願いだから、私を嫌わないでっ!!」


稲葉「この言葉は私のココロにしまっておこう」

HAPPYEND

9時から頑張った

稲葉んは俺の嫁だから

後日談的なものいる?

とりあえず寝るまで書く

保守たのむわ

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

青木死す

伊織「はぁ、予想外だったね~、稲葉んが泣くなんて」

唯「そりゃそうでしょうよ…」

青木「南無」

伊織「それでだよ?」

唯「何よ急に改まって…?」

伊織「私たち…どうする?」

伊織「どうやって許してもらおっか?」アハハー

唯・青木(ヤバい…後のこと考えてなかったー)

伊織「とりあえず、一回様子を見にいこっか!!」

唯「そうね…って青木?」

青木「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい」

唯「伊織ー!!青木が壊れた!!」

伊織「どったのさー?青木」

青木「二人とも、稲葉っちゃんの怖さを分かってないんだ…」ガクブル

伊織「だいじょーぶだよ!!青木!!」

青木「へ?」

伊織「ほら見てごらん!!」

―――――――――――――――――部室

太一・稲葉「イチャイチャ」

唯・青木(うっわーーー気まずっ!!)

伊織(エロスっ!!)クワッ

唯「ねぇ、伊織?」

伊織「何だね!!!!!唯くん!!!!」

唯「こんなときでもあんたはふざけていられるのね、尊敬だわ」

伊織「で、何だね?」

唯(ちがうッ!!ふざけてなんかない!!)

唯(伊織は…伊織は罪悪感で逝ってしまった!!)

唯(ってことは…謝るのはあたし!?)ガクブルガクブル

唯(悪いことしたのはあたし達だものね…)

唯「いってくるわ…!!」

青木「待てよ?」

唯「何よッ!!離して!!」

青木「唯!!」ショウメンカラカタツカミ

唯「な、何よ…青木のくせに///」

稲葉「ごほんっ…///」

唯・青木「へっ?」

稲葉「お前ら…仲良かったんだな?」

唯・青木(そ冗れ談ははも止ちめろてん!!)

稲葉「で…死ぬ覚悟はできたか?」

唯・青木「」

青木「唯…逃げろ」ボソ

唯「あんたはどうすんのよ?」ボソ

青木「死ぬのは一人で充分さ」キリ

唯「青木…あんた…」

唯「それじゃ…グッバーイ!!」

唯「ほら行くわよ伊織!!」

伊織「それではまた会おう!!青木二等兵!!」

青木「蛇ににらまれた蛙ってこういう心境なのか…」

稲葉「遺言はそれでいいのか?」

青木「稲葉っちゃんお手柔らかに…」

まだ書いた方が良いの?

稲葉んと太一のイチャイチャを…

俺はエロは書けないぞ?

>>106
明日また立てるから許してくれ
短編でいいなら書くけど

稲葉「たーいち!!」

太一「何だ?稲葉…」

稲葉「えへへー呼んだだけー」

太一「そうか…」

太一「稲葉、」

稲葉「何?」

太一「呼んだだけ」

稲葉「///」

小作品安価>>116

アグモン見たいわけじゃねえんだぞ!

ミス>>123

>>117
それは八神

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