響「コーヒー1杯のイマージュ」 (17)


アイドルマスターのキャラクター我那覇響とその担当プロデューサーのお話。

『コーヒー1杯のイマージュ』を聴いてて書きたくなったので書きます。

ちなみに初投稿。ちなみに主は頭が悪いため誤字脱字多し。

気をつけなはれやっ!!!!

何かルールに反した行為があれば注意してもらえるとすごく嬉しい。

ではどうぞ・・・・


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【某所・カフェ】

『♪まだ見えな〜い世界を〜今ひたすら真っ直ぐに〜イッツオ〜ラ〜———』カチャ ピッ ピピッ

響「・・・・『美希の雑誌の写真撮影が思ったより時間がかかってしまった。美希を送ったらすぐ行くから待っていてくれ。ごめんな』・・・・か』

響「『りょーかい。自分はなんくるないさ。気をつけて来るんだぞ』・・・・っと。送信」ピッ

マスター「・・・・プロデューサー君からのメールかい?」

響「あ。はいさい、マスター!」

マスター「いらっしゃい、響ちゃん。裏で作業をしていて気がつかなかったよ。すまない」ペコリ

響「なんくるないさ〜。いつもどおり、プロデューサーと待ち合わせしてるだけだからさ」

マスター「そのようだね。しかしその様子だと、またプロデューサー君に待ちぼうけをくらっているようだが」

響「正解。今のメールがいつもの『遅れるメール』だぞ」



マスター「ん。仕事が忙しいのはわかるが、こうも毎回だと響ちゃんも滅入るだろう」

響「あはは、もう慣れちゃったぞ。プロデューサーは遅刻の常習犯だからな」ニコニコ

マスター「・・・・待たされているのに、響ちゃんは嫌な顔1つしない。それどころか、より笑顔になっている気がする」

マスター「私の気のせいかな?」ニヤリ

響「ふぇ!? そ、そんな顔してないぞ! マスターの勘違いさー!」

マスター「ははは、そうかそうか」ポンポン

響「うがー! 頭をなでるなー!」

マスター「ははは、すまないすまない」

響「う〜」ジトー

臭すぎ

やはなや

マスターうぜぇ野郎だな


マスター「・・・・そうだ。プロデューサー君を待っている間、何か飲むといい。1杯だけ、ウチからのサービスにしよう」

響「え? 本当!?」ペカー

マスター「あぁ。響ちゃんとプロデューサー君は、この寂れたカフェの常連さんだからな。これくらいはさせてもらうよ」

響「やった♪ ありがとうマスター! んじゃ、お言葉に甘えるぞ」

マスター「ん。いつもの『響ちゃんブレンド』でいいかな?」

響「うん! それでよろしく!」

マスター「かしこまりました」ペコリ スタスタ・・・・

マスター「・・・・・・・・ちょろい」

響「聞こえてるぞ! マスター!」ウガー


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響「〜♪」ペラリ

マスター「くつろいで雑誌を読んでいるところすまない」スタスタ

響「ん? どしたのマスター」

マスター「これもサービスだ。食べるといい」コトン

響「うわぁ、ショートケーキだ! 本当にいいの!?」

マスター「あぁ、遠慮なく食べてくれ」

響「わぁい! ありがとマスター」

響「いっただっきまーす!」パクリ

マスター「・・・・どうかな?」

響「〜〜〜〜っ! すっごく美味しいぞ!」パクパク

マスター「それはよかった」

マスター「・・・・あれからかなり時間がたったが、まだプロデューサー君は来ないのかい?」

響「そうみたい。多分、美希がまたワガママ言って、プロデューサーを困らせているんだと思うぞ」アハハ


マスター「そうか・・・・」

響「いつものことだぞ。なんくるないさー。あむっ」

響「ん〜♪ このケーキ本当に美味しいぞ! コーヒーにもすごく合う! デコレーションも可愛いし!」

響「ねぇマスター。これどこのお店のケーキ? 自分、事務所の皆に買って帰りたいんだけど」

マスター「それはこのカフェのオリジナルケーキだよ。持って帰るなら、まだいくつかあるから用意しよう」

響「へ? ・・・・このカフェで、マスター以外の従業員って、見たことないんだけど・・・・」

マスター「何をいまさら。ここは元々小さなカフェだ。私以外の従業員なんていないさ」

響「・・・・ってことは、このケーキは」

マスター「ん。私が作ったんだ」

響「・・・・・・・・」


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響「・・・・・・・・」

マスター「・・・・いつもなら、もう来てもいい時間だね」スタスタ

響「・・・・うん」シュン

マスター「・・・・少し、天気が悪くなってきたね」チラリ

響「・・・・うん」シュン

マスター「・・・・コーヒーとケーキのおかわり、いるかい?」

響「ううん。・・・・ありがと」

マスター「どういたしまして」

響「・・・・・・・・」

マスター「・・・・・・・・」

響「流石に・・・・心配になってきたぞ・・・・」

マスター「・・・・そうだね」

響「・・・・・・・・」

マスター「・・・・・・・・。ん? 響ちゃん、その横に置いてある箱は難だい?」

響「え? あぁ、これ?」ヒョイ

響「これはね。今日、プロデューサーが来たら渡す予定のプレゼントだぞ」ニコ



マスター「」ホッ

マスター「プレゼント、か。今日は、プロデューサー君の誕生日かな?」

響「ううん。違うぞ」

マスター「ふむ。じゃあ、何でだい?」

響「・・・・今日はね、プロデューサーが自分のプロデューサーになってくれた日なんだ」

マスター「ほぅ。いわいる記念日、というやつだね」

響「うん・・・・」ギュッ

響「ちょうど、今日で1年たったんだ。自分プロデューサーに、この1年間でたくさん迷惑かけちゃってた。それなのに、自分プロデューサーに何もしてあげられてなくて・・・・」

マスター「ふむ」

響「だから、何か恩返しがしたくって、これを用意したんだぞ」


響「・・・・でも・・・・こんなんじゃ、自分だけ舞い上がってはしゃいでるみたいで・・・・空しくなっちゃって・・・・」グス

マスター「・・・・・・・・」

響「プロデューサー、最近は事務所の他の子のプロデューサーも時々やってて・・・・自分、もうプロデューサーに・・・・忘れられちゃったのかな・・・・」グスグス

マスター「」ポン

響「・・・・マスター?」

マスター「私は、プロデューサーが響ちゃんのことを忘れるなんて、ないと思うよ」

響「なんで、そう思うの?」ゴシゴシ

マスター「たしかにプロデューサー君の遅刻癖は困ったものだ。しかし、プロデューサー君はこれまでもちゃんと響ちゃんのことを迎えに来ていたし」

響「それは、プロデューサーとして当たり前のことだぞ」

マスター「何よりね・・・・」

響「ん?」

マスター「もしプロデューサー君が本当に響ちゃんのことを忘れているなら、響ちゃんの仕事のことを私に話すとき、あんなに幸せそうな笑顔では話さないさ」ニコ


カラン♪ カラン♪

P「響!!」

響「!? プロデューサー!」

マスター「やれやれ、やっと来たか。さて、私は持って帰る用のケーキを作り足しておくかな」スタスタ

P「マスター・・・・」

マスター「遅かったね、プロデューサー君。少し雨で濡れただろう。これを使いなさい」

P「あ、ありがとうございます、マスター」

マスター「ん」ポン

マスター「後は頼んだよ」スタスタ

P「・・・・・・・・」

響「・・・・・・・・」プイ

P「響、ごめん!」

響「とりあえず、言い訳は聞いてあげるさ」

P「・・・・美希を現場から事務所へ帰すのはスムーズにいったんだが、それからここへ向かうタクシーで渋滞に引っかかってしまって・・・・タクシー降りて走ったんだが、このざまだ。・・・・本当にごめん」ペコリ


響「・・・・もういいよ、プロデューサー。頭を上げて」トテトテ

P「響・・・・」

響「自分、プロデューサーが無事に来てくれただけで、嬉しいからさ」ニコ

P「ごめん。・・・・ありがとう、響」ポンポン

響「えへへ。なんくるないさ〜」

マスター(私が頭をなでた時は嫌がったのに、プロデューサー君がすると喜ぶんだな。理不尽だねぇ)フキフキ

P「ん? 響お前、目赤くなってないか?」

響「ふぇ!? そ、そう? あ! きっと、さっきあくびした時にちょっと涙が出たのかもしれないな」ゴシゴシ

P「本当か?」

響「ほ、本当だって! もう、プロデューサーは心配性だなぁ」

P「・・・・。・・・・!」ゴソゴソ

P「響、これを受け取ってくれ」

響「・・・・何これ。赤いリボンのかかった、箱?」


P「もしかしたらお前は覚えてないかもしれないが・・・・今日は俺が、我那覇響のプロデューサーになった日なんだ」

響「!?」

P「ちょうど1年前か。あの日響をトップアイドルにしようと心に決めてから1年。俺は無我夢中でお前のプロデュースをしていた。おかげで仕事もたくさん増えて、お前の名前も有名になってきた」

P「でもその反面、お前にはたくさん無理をさせてしまった。最近では、765プロの他の子のプロデューサーもやり始めて、全然、会話らしい会話も出来てなかったよな」

P「それで、1年っていう記念と、今までの感謝とこれからもよろしくを兼ねての、俺からのプレゼントだ!」ニコッ

響「・・・・・・・・」プルプル

P「ひ、響?」

響「うぅ・・・・うわぁぁぁぁぁん!!」

P「えぇ!? 号泣!? ど、どうした響! おい!」

自分のこと主とかいうのやめた方がいいぞくさいから
投稿する前に他のスレROMっといた方がよかったんじゃね?

>16 指摘サンクス 一応ROMってはいたんだが、配慮が足らなかった 申し訳も

響「」スンスン

P「どうだ? 落ち着いたか?」

響「うん。ごめんね、急に泣いちゃって」

P「大丈夫だ、問題ない」キリッ

響「ちょっと古いぞ」

P「ごめん」

響「・・・・えっとね。泣いちゃった理由なんだけど」

P「無理に言わなくてもいいんだぞ」

響「ううん。言いたいんだ」

P「・・・・わかった。聞こう」

響「・・・・自分、覚えてたぞ。今日が、プロデューサーがプロデューサーになってくれた日だって」

P「そうか」

響「自分もプロデューサーと同じで、もしかしたらプロデューサーが覚えてないかもって思ってたから、さっきの話を聞いて、ほっとしたのとか、嬉しいのとかが混ざっちゃって、こう・・・・ぶわぁーって涙が止まらなかったんだ」

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