鳴上「10年後…修羅場になった」(128)

鳴上「…久しぶりだな、この町も」

あの事件から10年、鳴上は教師になっていた。当時の仲間とはここ5年ほどは連絡こそ取り合っていたが実際に会ってはいなかった

鳴上「もう27か…完二ですら26か」

当時の馬鹿騒ぎを思い出す。その皆が皆成人し、新しい道を歩んだ。嬉しいような寂しい様な。そんな気持ちで一杯になる。

車掌「次は~稲羽市~お忘れ物の無い様に…」

鳴上「よし、いくか」

荷物をまとめ、鳴上は列車を降りた

鳴上「さて、いくか」

プップー

???「おーい、悠!」

鳴上「よ、陽介!どうしてここに?」

花村「ばっか、相棒が帰ってくるって言うのに俺が来ないでどうするってーの!」

クマ「クマもいるクマよー!先生、お久しぶりでごわす!」

鳴上「クマは全然老けないんだな。全然変わらない」

花村「だろ?ホント羨ましいぜ。ま、とにかく乗った乗った!堂島さんとこ挨拶に行くんだろ?」

クマ「早く乗るクマ!菜々子ちゃん待ってるクマよー」

鳴上「あ、ああ…」

ガチャ バタン

花村「それにしても久しぶりだよな!やっぱりお前がいると気分が違うわ相棒!」

クマ「そうクマね!陽介じゃ頼りにならないクマ!」

鳴上「そんな事は無い。陽介にだってクマにだってたくさん支えて貰ったから今の俺がいる」

花村「悠・・・」グス

クマ「センセイ…愛してるクマー!!」チュー

鳴上「そ、それはやめろ!!」

花村「それはともかく…皆には連絡したのか?」

鳴上「…」

花村「やっぱ連絡しにくいか?仕方ないけどよ」

クマ「変わりにクマが連絡したクマ!」

鳴上「…まて!なんで!」

クマ「りせちゃんもー、千枝ちゃんもー、雪ちゃんもー、なおちゃんもー、ついでにエビちゃん、結実ちゃん、綾音ちゃんにも連絡しといたクマー!」

鳴上「」

花村「お、おいクマ…お前状況わかってないのか!?」

クマ「えー、クマクマだからわからなーい!でも、センセイそろそろはっきりしないとダメなのわわかってるクマ!」

花村「クマの癖に正論とか…」

鳴上「ごめん、駅に戻してくれ…帰る」

花村「相棒・・・自分のしでかした事だ。羨ましい面もあるが、腹をくくれ!」

鳴上「無理だ!頼む陽介、嫌だ、帰してくれ!!」

花村「往生際悪いぞ!しっかりしろ!」

ブロロロロ…

堂島宅

花村「ついたぞ、悠」

鳴上「そうか、懐かしいな。全然変わってない。じゃあ帰ろう」

クマ「センセイ早く降りるクマ!」

ズルズル

鳴上「…ま、まだ皆来てないよな?大丈夫だよな?」ビクビク

花村「俺らもついていくから早く入れよ」

鳴上「待ってくれ…」コソコソ

カチャ

雪子「…」

千枝「…」

エビ「…」

りせ「…」

直斗「…」

綾音「…」

結実「…」

カチャ

鳴上「皆元気そうでよかった。よし、帰ろう」

花村「俺も帰りたくなってきた…」

クマ「ワオ…クマも自分のしたことがとんでもない事ではと思い始めたクマ…」

カチャ


千枝「鳴上君」

鳴上「!」ビクッ

千枝「入って」

鳴上「え、いや」

千枝「入って」

鳴上「はい…」

花村「俺らも」

千枝「ごめん花村。今日は帰って」

花村「え、でも」

千枝「帰れ」

花村「は、はいぃ!クマ、行くぞ!」

クマ「わかったクマ!センセイ、生きてたらまた会おうクマー!」

鳴上「…」

千枝「…」

雪子「…」

エビ「…」

りせ「…」

直斗「…」

綾音「…」

結実「…」


鳴上(どうしたらいいんだ…)

千枝「さて、鳴上君。どうするの?」

鳴上「どうって・・・」

雪子「わからないとは言わせない」

エビ「だよね。二股とかならまだしも7股ってありえない」

りせ「私先輩の事信じてたんだよ?それなのに酷い…」メソメソ

直斗「私のこと自分色に染め上げてみせるって色々したのに…」メソメソ

綾音「ずっと一緒にって言ってたのに…先輩、どうなんですか?」

結実「鳴上君。私のことずっと支えてくれるんじゃなかったの?」

鳴上「oh…」

ブゥン

千枝「え?何?急に扉が」

雪子「青い扉?」

エビ「何?扉?」

りせ「これは・・・ペルソナ反応?」

アーア-アー アーアーアーアー

ガチャ

マーガレット「失礼します」

結実「え?急に人が」

綾音「な、なんですか!?」

マーガレット「皆様、お久しぶり…の方とお初にお目に掛かる方いらっしゃいますね」

鳴上「マーガレット!何故ここに」

マーガレット「あなたの築きあげたコミュが崩壊の危機…となれば助けにくるのは当たり前です」

鳴上「マーガレット…」

マーガレット「愛するあなたの為ですから」クスクス

鳴上「」

千枝「なるほど…マーガレットさんもか…」

雪子「これは強敵ね」

直斗「今の僕…ううん、私なら負けない!」

りせ「先輩、敵は7匹だよ。まだ増える!?」

エビ「何かわからないけど状況が悪化したのはわかった」

結実「どうなるんだろ」

綾音「わかりません…」

鳴上「マーガレット!助けに来たんじゃないのか!?」

マーガレット「助けに?来ましたよ。私を選んで下されば…」フフフ

千枝「ちょっと、抜け駆けはダメじゃない?」

雪子「そうだよ。鳴上君は現状はここにいるみんなのものだよ?」

マーガレット「果たしてそうでしょうか?」フフフ

りせ「どういうこと!?まさかもう先輩を…」

ワーワー


鳴上「ダメだ…とりあえずテレビで誤魔化そう」ポチ

テレビ「それでは次はお天気のコーナーです!」

鳴上「」

鳴上「…」ポチ

鳴上「消えない!なんで!」ポチポチポチポチ

???「はーい、どうも。今日は機嫌が悪いキャスターの鞠子です。」

全員「…」ジー

鳴上「くそ!ペルソナ!!」ポチポチ

マーガレット「…」クスクス

鞠子「本日は嵐にします。天罰食らわしたいのがいるんで。ホントムカつくでも、そいつにひとつだけ言いたい。後で行くけど今言いたい」

鞠子「悠、大好きです。でも、ムカつくから今は嫌いってことで。覚悟しててよね」

テレビ「ちょっと鞠子さん!?鞠子さーん!?」

鳴上「…」

堂島「8股とかひどい」

綾音「今のって…先輩の事ですよね」

結実「多分。鳴上君の様子みれば絶対かな」

鳴上「」チーン

千枝「鳴上くーん?マリーちゃんまでって聞いてないけど?」

雪子「そうだね。そりゃ必死に助けようとするよね。」

直斗「あそこまで素直になれれば…」グッ

りせ「まだ敵が増えるよ!?全然減らない!」

エビ「ホント大物…呆れてモノも言えない。馬鹿」

ピカッ ゴロゴロ…

ガチャ

マリー「ヤッホー。皆さんお揃いだね」

綾音「え?今テレビに…」

マリー「そんな事はいいじゃない。それよりも、この状況だよね」

千枝「はぁ…どうするのホント」

雪子「そろそろ鳴上君の意見が聞きたいよね」

鳴上「え?」

エビ「ほら、さっさと答えなさいよ!」

鳴上「い、いや俺は…」

ガチャ

菜々子「ただいまー」

鳴上「菜々子!?ダメだ、来ちゃいけない!」

菜々子「お・・・にい・・ちゃん?」

菜々子「おにいちゃんおにいちゃん!」ギュ

鳴上「菜々子…」

全員「…」

菜々子「お兄ちゃんの馬鹿!何でもっと来てくれないの?菜々子、菜々子寂しかったんだから!」

鳴上「…ごめん、菜々子」

菜々子「ううん、いいの。でも今だけこうさせてね」ギュー

千枝「はぁ…シスコン番長は健在かぁ」

雪子「菜々子ちゃんじゃ仕方ないよね。ライバルじゃないし」

りせ「奈々子ちゃん・・・よかったね」

直斗「いいなぁ…ギューってして貰いたい」

エビ「妹ポジション…仕方ない、か」

綾音「私も妹みたいなものだから…ギュってしてもいいかな?」

結実「それした時点で妹で恋人じゃないって事でリタイアね。それでいいなら行って来たら?」

綾音「そ、それはダメです!私は先輩と…///」

ワイワイ

千枝「今日はでなおそっか」

鳴上(助かった…)

菜々子「ねぇ、お兄ちゃん」

鳴上「どうした菜々子?」ナデナデ

菜々子「私をお嫁さんにしてくれる為に戻ってきたんだよね?」

鳴上「えっ」


千枝「よし、仕切りなおしか」

雪子「当時6歳の奈々子ちゃんにまで手を出していたとは」

鳴上「まて、誤解だ!!」

直斗「先輩、28歳と16歳、現状でも犯罪ですからね」

りせ「これは強すぎるよ!逃げて!」

結実「この子もライバルだったとか…」

綾音「じゃ、じゃあ私もギューしていいですよね!?」

エビ「ダメにきまってるじゃん。」

マリー「はぁ…君ってさいてー。変わらないねほんと」

マーガレット「ええ、本当にこの方はかわりません」クスクス

菜々子「だって約束したもんね。菜々子と結婚するって。お父さんもそのつもりでいるよ?菜々子泣かせたら殺す!って言ってたから♪」

鳴上「」ガクガクブルブル

千枝「さて、鳴上君?」

鳴上「な、なんだ?」

千枝「さすがにこれだけよね?」

鳴上「何がだ!」

雪子「女関係に決まってるじゃない!あの1年でこんなに口説きまわって…スケベ!」

菜々子「お兄ちゃん?どういうこと?」

鳴上「いや、菜々子待ってくれ」

直斗「とにかく、そろそろ選んで頂かないと私たちも困るんです。年齢的に」

エビ「ホント。こんな年齢まで待たせてるんだからそろそろはっきりしてよね!」

綾音「そうですよ先輩!」

結実「私とずっといてくれるんだよね?」

鳴上「いや、待ってくれ本当に…」

マリー「私は一緒に居てくれれば悠が他の人選んでも構わないよ」

マーガレット「ええ、私もです。あなたが天然ジゴロなのは承知の上ですから」クスクス

他全員「!?」

鳴上「いや、だから話を…」

千枝「そうか、元が神様みたいなものだから…」

雪子「その辺が寛容なんだ!」

菜々子「どうなってるの?お兄ちゃんこんなにお付き合いしてる人いたの?」ゴゴゴ

鳴上「いや、ちがっ」

直斗「性欲ありあまる男性が、側に居てくれれば浮気okなんて女性からの譲歩…受け入れないわけが無い」

りせ「このままじゃ負けちゃう!」

綾音「わ、私だって先輩と居られるなら他の人が一緒でもいいです!」

結実「ちょっと綾音!?」

エビ「私は…」

クマ「センセイ……」

菜々子「皆お兄ちゃん嫌いなの?」

全員「!?」

マリー「大好き」

マーガレット「ええ、私も」

千枝「大好きだよ!大好きだからこんなに悩んでるのに」

雪子「うん・・・さすがに辛いよ。好き過ぎてもう、10年だもん」

直斗「そうですね。でも愛してるんです!」

りせ「先輩が居ない人生なんて考えられないよ…」

綾音「私はもう先輩失いたくないです。その為ならなんだってします!」

結実「私だって、一生側にいたいのは鳴上君だけだよ。好きだもの」

エビ「私は…」

菜々子「素直にならないといなくなっちゃうよ」

エビ「…」

エビ「私の前から居なくなったらいやだよ!こんなに好きなのに、愛して貰えないなんて…」

エビ「お願いだから…好きだから…」シクシク

菜々子「…」ナデナデ

菜々子「お兄ちゃん、さ、どうするの?」

千枝「しっかりしなさいよ。皆一緒でもいいっていってるんだよ!?」

鳴上「…」

鳴上「わかった。もう逃げない。決着をつけよう」

鳴上「俺は今まで逃げていた。怖かったんだ。そして皆が傷つくのを避けた」

雪子「それでどれだけみんなが…」

エビ「ホント最低!」

鳴上「わかってる。だから…決着をつける。」

去勢する!

鳴上「まず里中!」

千枝「わ、私!?え?里中?」

鳴上「いいか、そもそも俺とお前は付き合った事が無い。」

千枝「え?だって毎日一緒にトレーニングして…ずっとこうしてられたら良いねって」

鳴上「だから毎日トレーニングしたじゃないか。でもデートなんてしたこと無いだろう。告白だったお互いしてないじゃないか…」

千枝「」

雪子「そうだったの?千枝何してるの…」アハハ

鳴上「次に天城!」

雪子「え、私?」

鳴上「俺はお前とも付き合ってない!」

雪子「ちょっとまって!それはおかしいよ。あんなに手料理食べてくれたじゃない!」

鳴上「…そこは思い出したくない。でも、料理の味見してただけだ…それに好きなんて言わなかったじゃないか!」

雪子「そ、そんな…それとなくわかるかなって…」

鳴上「次、りせ」

りせ「わ、私は勘違いなんて…」

鳴上「お前とはよく遊びに行ったが…」

りせ「だよね!デートしたもん!」

鳴上「デートって、口癖のようにいってたから社交辞令かと思ってたよ…りせはアイドルだし」

りせ「」

鳴上「これは俺が悪いのかもしれない。すまない」

りせ「」

鳴上「次、エビ!」

エビ「…」

鳴上「そもそもあの高校の時に無理やりつき合わされた事しかない」

鳴上「しかももう大丈夫だから!って一方的に終わったよな!」

エビ「で、でも…」

鳴上「綾音」

綾音「は、はい!」

鳴上「いくら俺でも、先輩のトロンボーンを吹きたいです///は引く」

綾音「」

結実「うわぁ…」

これ程かっこ悪いけじめがあって良いのか

つかガチで刺されて終わりそう

鳴上「そして結実!」

結実「は、はい!」

鳴上「俺は父親じゃない。こまめに連絡くれるのはいいが、相談事ばかりじゃないか。どう恋愛に発展するんだ」

結実「え、いや、だって…」

鳴上「約束したから頼って貰うのはいい。でも、それは恋愛じゃないだろ」

結実「」

菜々子「お兄ちゃん酷いよ!皆お兄ちゃんのこと本気で…」

鳴上「菜々子、お前もだ」

菜々子「え」

鳴上「菜々子が結婚のことを言ったのは後にも先にも高校2年の別れの時だけだ。大体その間もそんなそぶりすら見せなかっただろ!」

菜々子「お兄ちゃん…」


鳴上「で、マーガレット」

マーガレット「はい」クスクス

鳴上「別れの挨拶の時、急にキスされたのは驚いた。でも、それだけだよな」

マーガレット「ええ、後にも先にも、あれっきりです」クスクス

鳴上「全く…」

綾音「先輩のトランペットだったじゃないですか(笑)」 

おっさん「ななこぉぉぉぉぉぉ!!!」
ガスッ
ばんちょ「ぐああああ」

足立「」

鳴上「で、後は直斗、マリー」

直斗「はい…」

マリー「ん」

鳴上「直斗、お前は当時から頑張って尽くしてくれたな」

直斗「えっ」

鳴上「こんな俺に尽くしてくれてホントに感謝してる。よかったらこれからも…一緒に居てほしい」

直斗「せ、先輩…うわーん」メソメソ

マリー「で、私は?」

鳴上「ああ、わかってる。直斗、俺はマリーの事も好きだ」

直斗「え、そうだったんですね…」

鳴上「あの救出した直後からかな。ほっとけなくて、そういう関係を続けてた。すまない」

直斗「僕にもわからないなんて…先輩は詐欺師の才能ありますよ」クスクス

マリー「で、どうするの?」

鳴上「直斗、出来れば…マリーを受け入れてくれないか?」

直斗「…」

鳴上「マリーはこの世界では一人だ。俺までいなくなれば…」

直斗「はぁ。わかりました、先輩。マリーさんと僕、二人を愛するって事ですね」

マリー「嫌なら降りてもいいけど?」

直斗「それはないですね。僕は神を相手に戦えますから」クスクス

雪子千枝りせエビ結実綾音「」チーン

鳴上「…」

マーガレット「ふふ、でもあなたの考えはそれだけではないんでしょう?」

直斗「どういうことです?」

マーガレット「この方のペルソナはワイルド…固定した形を持たず、他者とのコミュニケーションで形を成す」

マーガレット「この方は全てを受け入れるだけの覚悟がある、そういうことです。」

鳴上「そうだな。確かにそうだ」

千枝「え…」

雪子「それは…」

鳴上「千枝、さっき言った事は真実だ」

千枝「うん…」

鳴上「なら、今からやり直さないか?」

千枝「…」

鳴上「これからゆっくりと気持ちを作り上げたいと思う。一方通行(アクセロリータ)じゃなく…お互いの気持ちを」

千枝「鳴上君…」ポロポロ

鳴上「雪子、お前もだ。料理さえしなければ、俺の側に居てほしい」

雪子「鳴上君…」ポロポロ

鳴上「りせ、アイドルのお前もいいが、素直で泣き虫なりせが一番いいと思う。そんなお前が…俺は好きだ」

りせ「先輩・・・」ポロポロ

鳴上「エビ、いつまでも愛される事にこだわるな。愛する事が幸せなんだ。でも、こんな俺の愛でもいいなら」

鳴上「俺に愛させてくれ」

エビ「…バカ」ポロポロ

鳴上「綾音、お前の変態さは案外嫌いじゃないぞ。今度・・・な」

綾音「先輩///」ニヤニヤ

鳴上「結実、俺はお前の父親にはなれない。でも・・・言わなくてもわかるよな」

結実「うん・・・うん」ポロポロ

鳴上「菜々子、お前の事は妹としてしかみてなかった。これは本当だ」

菜々子「…」

鳴上「なら、これからそれを変えていこう。大事にする」

菜々子「…」ポロポロ


アーアーアーアー アーアーアーアー

マーガレット「コミュニティが全てマックスになりました。おめでとう御座います。私も含めてですが」

鳴上「お、お前もか!」

修羅場でございます

マーガレット「嫁入り道具は後でお持ちします。では…」クスクス

全員「…」

鳴上「ま、まあこれで全員とハッピーエンドって事で…」

全員「そんな簡単に行くかー!」

鳴上「」ビクッ

千枝「鳴上君最低!こんなのってホント常識ないよ!」

鳴上「」

雪子「ホントありえない。それでまとまると思ってるの?」

直斗「ホントです。普通に考えて、いけるとおもったんですか?」

りせ「ホントだよ!どこまでぶっとんでるんだか…」

エビ「ありえなさ過ぎて笑えてくる。バカみたい!」

結実「鳴上君、ホント常識はずれだけどここまでだったなんてね」

綾音「ホント、そんな事言うなんて常識疑いますよ」

菜々子「お兄ちゃん最低…」

鳴上「」

千枝「さ、皆かえろかえろ!色々準備もしないといけないみたいだしね。奈々子ちゃんもおいで」ワイワイ

鳴上「」チーン

千枝「あ、後ひとつ言っとくけど鳴上君」

鳴上「…」



全員「皆しっかり幸せにしてくれないと許さないからね!」アハハ


鳴上「・・・ああ、任せろ」



マリー「ホント、バカでさいてーだけど、大好きだよ」クス

オワリ?

その夜 堂島宅

堂島「いやー、悠!見違えるくらいいい男になったな!」ガハハ

鳴上「あ、あはは・・・」

堂島「どうした、元気がないな」

鳴上「いえ・・・」

堂島「そう言えば菜々子はどうした?あいつ照れて出て来れないんだろ」

鳴上「昼間会いました」

堂島「そうかそうか!美人になったろ?あいつ今でもお前の嫁になるなんていってんだぞ。この幸せものめ!」

鳴上「…」

堂島「ま、お前が来なくなってから5年程か。お前にも生活があったろ。振る時は優しくしてやってくれ。あれでも俺の娘なんでな」

鳴上「エット・・・」

堂島「それとも何か?まさか本当に嫁にくださいってか?まあ、美人で気立てがいいからな!それにお前にならくれてやってもいいぞ。その代わりちゃんと成人してからな」ガハハ

ガチャ

菜々子「ただいまー」

堂島「おう、菜々子お帰り!遅かったな!お前の大好きな悠が待ってるぞ」ガハハ

菜々子「うん、知ってるー」

堂島「あれ?おちついてんな…もっとこう…」

鳴上「いえ、あの」

菜々子「あなた、お風呂にはもう入ったの?」

堂島「」ブー!!!!

鳴上「」ガクガクブルブル

堂島「お、おい菜々子今なんて」

菜々子「え?あなたって…やっぱり名前の方が言い?悠…ってちょっと恥ずかしいかな///やっぱり旦那様になるんだからあなたって言うのが理想かも///」

堂島「…おい、悠説明しろ。どうなってる。こう言う時は…えーっと、警察署つれてけばいいのか?」オロオロ

鳴上「あ、あの実は」

堂島「ダメだ!とにかく結婚は成人してからだ!お前の事反対はしない。だからちゃんと段階を」

菜々子「えー、それダメだよ。それじゃ」

鳴上「菜々子!」

堂島「なんでだ!」

菜々子「そしたら私だけ他のお嫁さんに差をつけられちゃう。そんなの嫌だもん」

堂島「他の…嫁だと!?」

鳴上「oh…」

堂島「おい、悠!お前二股なんてかけてやがったのか!3年ほどぶちこんでやろうか!」

菜々子「違うよ?」

堂島「え?そ、そうか俺の勘違いだよな…すまん菜々子のことになるとつい我を忘れてしまってな…」アハハ

菜々子「えっと、10股になるんじゃないかな?」

堂島「極刑だな…」

鳴上「今日はマヨナカテレビやってたっけ…」

堂島「悠!そいつら全員呼べ!」

鳴上「は、はい!」

菜々子「大丈夫、そろそろ来るよー」

ピンポーン

菜々子「はーい」パタパタ

堂島「…お前どうしてこうなったんだ」

鳴上「成り行き・・・でしょうか」

全員「おじゃましまーす」


堂島「で、これがお前の嫁シリーズ全部か?8人…」

千枝「あ、後二人いるけど来ないかも?」

マーガレット「いえ、既にお邪魔しています」

堂島「うお!どっから入った!」

マリー「お邪魔してる」

堂島「お前はお天気アナウンサー…」

マーガレット「お茶をお入れしますね」

雪子「あ、手伝います」

マーガレット「あなたは運ぶのだけね」クスクス

雪子「」

堂島「ここまで壮観だと逆に落ち着くもんだな…」

鳴上「すみません…」

堂島「で、お前はどーすんだ。これだけの数養えるわけないだろう!菜々子を泣かせる気か!」

鳴上「いえ、そんな事は…」

エビ「別に養ってもらいたい訳じゃないし。勝手言わないでよオジサン」

堂島「オジ・・・まあいい、じゃあお前ら小娘だけで生活できるってのか?これから出産だってするのに、出来るってのか!?」

エビ「ま、そうくると思って準備してたけどね」

堂島「なんだと」

エビ「生活資金班!」

りせ「はい!年収1億8000万、アイドルです!貯金は8億あります!」

雪子「旅館経営してます。年間6000万ほど売上げに…」

直斗「はい!年収6000万、探偵です。お爺様から頂いた資産含め20億ちょっとあります!」

結実「職業女優!年収1200万です!」

綾音「職業トロンボーン奏者、年収3200万です!」

マリー「お天気お姉さん。年収?よくわからないけど2億くらい。他に企業から色々貰ってるから、その倍?」

エビ「そして私の受け継いだ会社は現在年商80億。この私たちを養います?」アハハ

堂島「バケモノか…」

マーガレット「家庭内の事は私が仕切らせて頂きます。」

雪子「マーガレットさん凄いもんね!お任せできる!」

菜々子「私はマーガレットさんのお手伝いするんだー」

千枝「わ、私は…町の治安守ります!」

堂島「そう言えばお前警官だったな・・・」

堂島「まあ、生活面はわかった。だが、本当にうまくいくと思ってんのかお前ら!」

全員「思ってます!」
ナルカミ「オモイマセン」

堂島「言い切りやがった…」

千枝「私たち本気です。絶対に幸せになります!」

雪子「自分たちの生活だってしっかりやります!」

直斗「僕たちだっていつまでも子供じゃない!」

りせ「皆で幸せになれるように考えた結果なんです!」

結実「いつまでも、皆で一緒に居られるように」

綾音「どうか見守って下さい!!」

菜々子「お父さんお願いします!」

堂島「…」

鳴上「…」

鳴上「…」

千枝「ちょっと鳴上君!」

鳴上「え?」

雪子「そこでお嬢さんを僕にください!でしょ?」

鳴上「え?そんな打合せしてな…」

堂島「いや、それでくれといわれてもやれんぞ?そんな卒業式みたいな棒読みじゃ」

りせ「うそ!こいつしぶとい!」

堂島「誰がこいつだ!全く…菜々子!」

菜々子「はい」

堂島「菜々子、本気で考えてるのか?」

菜々子「お父さん、私は今日、お嫁に行きます」

堂島「いや、聞きたいのはそうじゃなくて」

菜々子「これまでお世話になった恩を皆で幸せになる事で返せたらなって思います」

堂島「おいこの棒読みやめさせろ!」

千枝「菜々子ちゃん、失敗みたいだよ」

菜々子「え?菜々子ちゃんとやったのに」

雪子「鳴上君が失敗したの。困ったなぁ」

鳴上「…」

堂島「…お前がしっかりしないと余計俺が不安なんだが」


鳴上「…堂島さん、いえ、お父さん!お嬢さんを僕にください。幸せにします…」

堂島「ダメだ」

菜々子「わかった。じゃあお父さんもう嫌い。駆け落ちしよっと」

堂島「な、まて菜々子!」

菜々子「あーあ、孫出来たりして可愛いだろうなぁ。でも、反対したお父さんは一生会えないんだ。一人ぼっちなんだぁ」

堂島「な、菜々子…」

菜々子「今オッケー出してくれれば、近くにおうち作って、毎日遊びにきて、子供できたらジージあそぼ!なんて言われて可愛いだろうなぁ」

堂島「…」デレ

菜々子「お父さんと離れるのは寂しいけど、反対じゃしかたN」

堂島「悠、菜々子を頼む!」

鳴上「落ちるの早いですね。ほんとに刑事ですか」

堂島「この精神の揺さぶりはさすが我が娘!菜々子、幸せにな」

菜々子「うん、大丈夫だよお父さん!」



千枝「さて、じゃあ次誰の家?じゃんけんで決める?」

ジャーンケーン



鳴上「俺は生きて帰れるのか…」


マリー「しっかり責任とって、生きて帰らないとダメだよ。と言うか死んでも生き返らせるから」

マーガレット「そうですね。疲れて帰ってきたら…私とマリーで癒して差し上げます」フフフ

マリー「ちょっと///変な事いわないでよ!…まあ、考えといてあげる///」

鳴上「少し元気でた」

足立「うわぁ」

千枝「鳴上君、次きまったよー」

雪子「りせちゃんの生ライブで電撃発表全国ネットだってさ!」

結実「鳴上君…ファイト!」

綾音「先輩、早く帰って下さいね!」


鳴上「…次は生きて帰れそうにも無いな」



堂島「男の子なら遼太とか…いや、一応父親の名前も…悠太か…女の子なら遼子だな///サッカーボールか、グローブか・・・」

堂島「どっちも買っとくか!」デレデレ


オワリ

よし、かなり理想的に可愛い堂島遼太郎が掛けた。これで以上だ!

ナースと先生と花子と人妻と死神は?

>>117
ひさのはお前の後ろにいるよ

おうはやくしろや

>>121
何をだよ?

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