主人公「あれ?先生教師辞めてこんな所でバイトしてたんすか?」 (6)

ヒロイン「バイトじゃなくて経営してるの。それと…もう先生じゃないよ」

主人公「俺にとっては先生は先生ですし。それにしてもコーヒー専門店なんて先行き大丈夫ですか?」

ヒロイン「今のところはね。お客さんも来ていて忙しいし…ただ…」

主人公「常連客が掴めてないとか…?」

ヒロイン「まだ始めてから3ヶ月しか経ってないから、どうとは言えないんだけどね」

主人公「それにしたって、何でコーヒー店なんてマニアック溢れる仕事を」

ヒロイン「前からの夢…というか、お父さんの夢だったんだけどね。夢を実現する前にね…」

主人公「あー…変な事聞いてすみません…先生、コーヒー頂きますよ」

ヒロイン「コーヒー飲めるの?日頃は見てるとイチゴ牛乳とかスポーツドリンクばっかりじゃなかった」

主人公「よく見てますね。俺のこと」

ヒロイン「教師ですし…あっ…でしたし。生徒のことはよく見てるよ」

主人公「学校の近くに建てたのは、まだ未練があったり」

ヒロイン「それは秘密…はい、どうぞ」

主人公「どうもっす。…………」

ヒロイン「不味い………?」

主人公「かなり覚悟を決めて飲めば…イケる…ぐらいですね」

ヒロイン「そんなに不味かった!?」

主人公「冗談です。単純に俺がガキだから苦いとしか思えなかっただけです」

ヒロイン「じゃあシロップでも入れる」

主人公「重ね重ねすいません」

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