女騎士「くっ、殺せ…」 (21)

女騎士「はぁ、死にたい」

女騎士「私なんかが生きてても意味ないんだ」

女騎士「生きる目的なんてないし、家に引きこもってるだけ」

女騎士「働きたくもないし、どうせ働いたところで続かない」

女騎士「学校だってそうだった」

女騎士「私は社会に見放されたんだ」

女騎士「…」

女騎士「くっ、殺せ…」

バンッ
男騎士「見つけたぞ」
   「まーたこんな所で引きこもってんのか」

女騎士「!」
   「なんだ男騎士か…もうお前でもいいから私を殺してくれ…」

男騎士「断る」
   「そんな死にたがりのお前に良い知らせだ」

女騎士「?」

男騎士「もうすぐ戦争が始まる」

女騎士「何?本当か!?」

男騎士「ああ」
   「隣国が宣戦布告してきた」

女騎士「○×帝国が?」

男騎士「だが兵がまだまだ足りなくてな、国中からかき集めているところだ」
   「だからお前も来い」

女騎士「もちろんだ!ああ…これでようやく死ねる♪」ルンルン

男騎士「…」

数ヶ月後

男騎士「ハァハァ…くそっ西地区はほぼ壊滅だ!やはり戦力の差が大き過ぎる…」

女騎士「何を弱気になっている!我々が諦めてしまってはこの国は奴らの手に堕ちてしまうぞ!!」

男騎士「ふっ…死にたい死にたいって言ってのが嘘みたいじゃねーか」
   「やはりお前は戦っている時が一番輝いてるな」

女騎士「!?」
   「なっ何を言っている?!///」
   「つまらんことを言う暇があるならしっかり身体を休めろ!」

翌日

男騎士「ハァハァ…囲まれたか…もうここまでだな…」

女騎士「ハァハァ…だから弱気になるなと…」

男騎士「女騎士」

女騎士「なんだ?」クルッ

男騎士「んっ」
女騎士「んむっ!?」

男騎士「んっんむっ」
女騎士「んっんんっ」

女騎士「ぷはぁっ!」
   「なっ何をする?!///」

男騎士「死なないための理由を作っておこうと思ってな」

女騎士「?」

男騎士「好きだ…俺と結婚してくれ」

女騎士「なっ何を言って…///」

男騎士「この戦争が終わったら返事を聞かせてくれ」

女騎士「こんな時に何を…///」

男騎士「これで何があっても死ねないいだろ?」

女騎士「ばっ馬鹿者っ///」

男騎士「絶対に返事、聞かせてくれよな!」
   「うおおおおおおお!!!!」ダダッ

女騎士(全く…返事など今すぐにでもできる…だが…)
   (返事は戦争が終わってからか…ふっ…しかしこれで私も絶対に死ねないな!男騎士と結婚するためにっ!!)
   「やああああああ!!!」

…………

ガンッ
女騎士「ぐあっ」バタッ
   (くっ、死にたくないっ…私は男騎士と結婚するんだ…!)
   (くそっ…意識が遠い…ああ…もっと早くやる気を出していれば…)

…………
ワーワー!!
国民「英雄の凱旋だ!」

男騎士(戦争に勝利できた!)
   (女騎士に早く会いたいっ…いい返事があれば良いが…)


『名誉ある戦死者1094名』
『…………女騎士………』

男騎士「!!?」
   「そっそんな…」ガクッ

数ヶ月後

男騎士「くっ、殺せ…」


今…やる気がなくても、
将来やる気が出るかもしれない…
しかし、その時には手遅れになっているものである

だから、月曜日になったら…



\ ⊂[J( 'ー`)し     
  \/ (⌒マ´
  (⌒ヽrヘJつ

    > _)、
    し' \_) ヽヾ\
          丶_n.__

          https://www.hellowork.go.jp/
              ̄   (⌒
            ⌒Y⌒

おわり

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