ちなつ「安価でキスの練習をしてみたい」(336)

【1-2教室 朝】
ちなつ「はぁ……」

あかり「どうしたのちなつちゃん。ため息なんてついて」

ちなつ「んー? ちょっとね……」

あかり「悩み事? だとしたら抱え込まないで、あかりに相談してほしいなぁ。
     あかりに出来ることならなんでも手伝うよ?」

ちなつ「ほんとっ!? よかったぁ、あかりちゃんがそう言ってくれるなら安心だよ」

あかり「ちなつちゃん……! そんなにあかりを頼りにしてくれてたなんて、
     あかり嬉しいよぉ」ジーン

ちなつ「うふふ、あかりちゃんったら。それでね、悩みって言うのは、
     今朝、結衣先輩の夢を見て気付いたことなの」

あかり「結衣ちゃんの夢かぁ。それでそれで? 何に気付いたの?」

ちなつ「うん。そういえばキスの練習できてないなぁって」

あかり「そうなんだぁ。……え?」

ちなつ「よく考えたら一回しか練習できてないんだよね。ほら、この間デートの予行練習の時も
     機会はあったけど、あかりちゃん逃げて転ぶから大変なことになったでしょ?」

あかり「た、確かに逃げたけど、転んだ後のことはよく憶えてないかなぁ……」アハハ

ちなつ「でもよかった! あかりちゃんが協力してくれるなら何も問題ないよね!」

あかり「で、でもほら! あかりがお手伝いするのは『あかりにできること』だからね? ね!?」

ちなつ「……」ジー

あかり「あ! そうだ、京子ちゃんは? 京子ちゃん、ちなつちゃんとキスしたがってたよね?」

あかり(身代わりなんていけないと思うけど、ほんとにキスしたいって言ってたんだから、い、いいよね……?)

ちなつ「京子先輩ねぇ……」フム

あかり「よく考えてみて? 見慣れちゃってるからなかなか気付けないかもしれないけど、
     京子ちゃん、金髪碧眼色白でさらさらロングヘアーのすっごい美少女さんなんだよ?」

ちなつ「あぁ……、まぁ確かに黙っていればお人形さんみたいだよね」

あかり「その京子ちゃんが唯一キスしたいって公言してるのが、他でもないちなつちゃんなんだよ?」

ちなつ「うーん。そう言われてみると、けっこう羨ましがられる状況にあるのかな? 私」

あかり「そうだよちなつちゃん! 京子ちゃんの気が変わっちゃったらもったいないよ!?」

あかり(うぅ……。ある意味京子ちゃんのためにもなってるはずなのに、
     こうやって必死に説得してると、なんだか罪悪感がわいてくるよぉ……)

あかり(でもあかり、したくないんだもん。だって……)

ちなつ(あかりちゃんの言うとおり、練習相手としては申し分無いんだよねぇ。
     調子に乗りそうなのがちょっと気になるんだけど。……うーん)

ちなつ「よし、決めた! >>7

友子

ちなつ「よし、決めた! お姉ちゃんにする!」

あかり「え? ええええっ? お姉ちゃんってちなつちゃんのお姉ちゃんのことだよねぇ?」

ちなつ「うん。お姉ちゃんはいろいろ知ってるから。
     茶道だってお姉ちゃんに憧れて始めようとしたわけだし、きっと大丈夫!」

あかり「う、うーん? 友達同士のキスもどうかと思うけど、姉妹同士もどうなんだろう……」

ちなつ「家族なんだから問題無いんじゃない? あかりちゃんもお願いしてみたら?」

あかり「え? い、いいよぉ……」フルフル

ちなつ「よし決まりー。早速今晩お願いしてみよっと」

あかり「……が、がんばってね」

【ともこの部屋 夜】
ちなつ「カクカクシカジカというわけで、お姉ちゃんとキスの練習をしたいの!」

ともこ「あ、あの……ちなつ? あんまり面白い冗談じゃないかな?」アハハ

ちなつ「本気だよっ! お姉ちゃんだったら素敵なキスの仕方、知ってるでしょ?」キラキラ

ともこ「え……。ええっ!?」

ともこ(き、キスなんてしたことないわよぉ……。それに初めてのキスは赤座さんと……///)

ともこ「>>18

ともこ「ちなつ、あんまりわがまま言うと赤座さん呼ぶわよ」

ともこ「ちなつ、あんまりわがまま言うと赤座さん呼ぶわよ」

ちなつ「!?」ビクッ

ちなつ「え、あの、赤座さんて、あかりちゃんのお姉さんのこと、だよね?」ガクブル

ともこ「そうよ。お姉ちゃんの大切なお友達の赤座さんよ」

ちなつ「な、なんでお姉さんが出てくるの?」

ともこ「あかりちゃん、あんなにいい子でしょ? 妹が間違ったことしようとしたら、
    どうするのがベストなのか、赤座さんならきっと知ってるはずよ」

ともこ「それにお姉ちゃん、ちなつが赤座さんのことちょっと苦手みたいだって知ってるのよ?」

ともこ「いい機会だから、仲良くなって欲しいかなって意味もあるの」

ちなつ「い、いいから! ごめんなさいお姉ちゃん! キスの練習はもういいから!!」ガクブル

ともこ(効果抜群ね……。にしても効き過ぎな気が。赤座さんいい人なのに……)

ともこ「反省したならいいのよ? でもせっかくだから、明日赤座さん呼んでご飯でも食べましょうか?」

ちなつ(な、なんでこんなことに……!?)

ちなつ「え、えっと、あの……>>25

中華がいいな

ちなつ「え、えっと、あの……、中華がいいな」

ともこ「あら! 意外と乗り気なのね? お姉ちゃん嬉しい!!」

ちなつ(だって抵抗したら泥沼にはまりそうな予感がするんだもん……)

ともこ「じゃあこれから赤座さんに連絡入れるから、ちなつはもう寝なさい?」

ちなつ「は、はーい。おやすみなさい……」トボトボ

ともこ「~♪」

【ちなつの部屋】
ちなつ「あー! なんかとんでもないことになっちゃった!!」

ちなつ「ど、どうしよう……。あ! あかりちゃんに相談しよ!」

ちなつ「まだ九時にはなってないわね……。よし、善は急げよ!!」ピッ

あかり『ちなつちゃんこんばんはー。どうしたの?』

ちなつ「こんばんは。緊急事態なの! カクカクシカジカで……」

あかり『そうなんだぁ。でもなんで緊急事態なの?
     あかりお姉ちゃん達と中華なんて羨ましいよぉ』

ちなつ(……あかりちゃんのお姉さんのこと苦手とか言いづらいな)

ちなつ「えーっと、>>32

勢いで中華っていったけど本当はフレンチがよかったの

ちなつ「勢いで中華っていったけど本当はフレンチがよかったの……」

あかり『そ、それはピンチだねぇ……。あかりもファンチ欲しいのにブラックコーヒーが出てきたら困るもん』

ちなつ「……えー、うん? あ、そう。そうなのそんな感じ!」

あかり『言いづらいなら、あかりがフレンチに変えてもらえるようお姉ちゃんに言おうか?』

ちなつ「え? あ、ああ、うん、それもいいけど、どっちかっていうと
     中止する方向にもっていきたいなぁ……、なんて」

あかり『えー、せっかくのお食事会なのにもったいないよぉ』

ちなつ「だ、だよねぇ……」アハハ

あかり『あ、あの、あのね? えっと……、もしお邪魔じゃなかったら、なんだけど』

ちなつ「ん? なに?」

あかり『あかりもいっしょに行っちゃダメ、かな?』

ちなつ「! いいよ! うん、大歓迎!! お姉ちゃんに言っておくから!!」

ちなつ(中止にならないなら味方が多いほうがいいよね!)

あかり『ほんと! うわぁ、あかり楽しみだなぁ。えへへ』

ちなつ「それじゃ明日ね?」

あかり『うん! おやすみ、ちなつちゃん』

【中華レストラン】
あかり「うわぁ、美味しそう!」

ともこ「ふふ、お姉ちゃん達がご馳走するから、おなかいっぱい食べてね?」

あかね「ちなつちゃんもどんどん食べてね。ほら、これなんて美味しそうよ?」

ちなつ「は、はい! お、おいしそうだなー」ガチガチ

ちなつ(うぅ、心なしか視線が突き刺さる気がする……)

ともこ「聞いてよ、赤座さん。この子ったら昨日ね、キスの練習しよう、なんて言うの。驚いちゃった」

ちなつ「ちょっ……! お姉ちゃん!?」

あかね「キスの……、練習?」

ちなつ「あかりちゃん、あ、あの、前にあかりちゃんと練習したこと、言ってないよね?」ヒソヒソ

あかり「え? >>40

言ってないよぉ、ちなつちゃんと約束したもん

あかり「言ってないよぉ、ちなつちゃんと約束したもん」ボソ

ちなつ「あ、あかりちゃん……! ありがとう!」ウルウル

あかね「うふふ。ちなつちゃんはおませさんなのね……。お姉さんが教えてあげましょうか?」ニコ

ともこ「!?」ガタッ

ちなつ「……!?」ビクッ

あかり「お、お姉ちゃん!? ちなつちゃんからかっちゃダメだよぉ!!」プンスカ

あかね「あら、からかったつもりは無いんだけど」ニコニコ

あかり「それじゃなおさらダメ! ダメダメダメなんだから!!」

あかね「あらまあ、怖いわね。うふふ」

ともこ「あ、あの! あの……、赤座さん? そ、その、キスってしたこと……、あるんですか?」ドキドキ

あかね「ふふ、ともこさん気になるの? >>47

可愛いわね ちゅーしてあげる

あかね「ふふ、ともこさん気になるの? 可愛いわね ちゅーしてあげる」

ともこ「え? えええっ!?///」

あかり「お、お姉ちゃん!?///」ドキドキ

ちなつ「こ、これは……!」

ちなつ(もしかしていいお手本が見られるんじゃ……!?)

あかり「ダメだよぉ! ちなつちゃんのお姉ちゃんも困ってるよ! ですよね!?」

ともこ「え? あ、あの、その……/// 呼び方はともこでいいわよ、あかりちゃん」

あかり「あ、はい……、それじゃ、ともこ、さん? えへへ、ちょっと照れちゃいます///」

あかり「じゃなくってぇ! こんなところでキスなんて嫌ですよね? ね!?」

ちなつ「あかりちゃん余計なことしちゃダメよ!」

ともこ(ち、ちなつ……、あとでお小遣いあげるわ!!)

あかり「で、でもちなつちゃん……!」

チュ

あかね「うふふ、しちゃった。どうだった、ちなつちゃん。お姉さん達のキス」ニコニコ

ちなつ「>>57

あかりちゃんとセックスの練習

ちなつ「///」ゴクリ

ちなつ(な、なんかすっごくえっちな感じだった///)

ちなつ(こんなすごいキスした後ってどうなるんだろ……。そういう練習も必要なのかな?)

ちなつ「あかりちゃんとえっちの練習とか……」

あかね「!?」ピクッ

あかり「ち、ちなつちゃん!?///」

ちなつ「え! あ、あれ? もしかして声に出してた!?」アセアセ

あかね「今の、どういう意味なのかしら? お姉さん、教えて欲しいなあ」ニッコリ

ちなつ「え、えっと、あの、その、ね! あかりちゃん?」

あかり(こ、こっちに振られても困るよぉ……!)チラ

ちなつ「うぅ……」ウルウル

あかり(ちなつちゃん困ってる……。うぅ、あかりが、あかりがなんとかしなくちゃ!)

あかり「お、お姉ちゃん! >>68

突っ込んだら負けだよ!

あかり「お、お姉ちゃん! 突っ込んだら負けだよ!」

あかね「……? そういうことなの? 最近の女子中学生はそういう冗談を言うものなの……ね?」

あかり「そうなのっ! ほ、ほら、ちなつちゃん、つっこんで欲しくてうずうずしてるでしょ!?」

ちなつ「あ、あははは……」ガクブル

あかね「……たしかにそう見えなくも、ない?」

あかり「ほらほらお姉ちゃん、せっかくの中華が冷めちゃうよ? 食べよっ? ともこさんも!」

ともこ「うふふふふふ……///」

あかり「……お、おなかいっぱいみたいですね、あはは」

ちなつ(あかりちゃんが頑張ってる……! ありがとうあかりちゃん!!)

あかね「流行ってるとしても、そういう冗談は感心しないかな。
     ちなつちゃんも今後は控えたほうがいいとお姉さん思うわ」

ちなつ「は、はいっ! 二度と言いませんごめんさない!!」

あかね「ちなつちゃんはいい子ね。きちんと謝れるのは素敵なことよ?」ニコ

ちなつ「あかねさん……」

あかね「でもさっきのが冗談じゃなかったら……。って、そんなことは無いわよね」ニコ

ちなつ「」コクコクコク

【1-2教室 翌朝】
ちなつ「あぁ……、昨日はほんっと疲れた……」

あかり「ちなつちゃんが、その、変なこと言うから///」

ちなつ「う……、だってぇ」

ちなつ「でもありがとね! あかりちゃんのおかげで助かったよ」

あかり「えへへ。ちなつちゃんの役に立てて、あかり嬉しいよぉ」

あかり「昨日の悩みも、お姉ちゃん達のキスも見れたから、もう大丈夫だよね?
     あかりにはちょっと刺激が強かったけど///」

ちなつ「うん。がぜん燃えてきたって感じ!! あんなキス、マスターしたいなぁ///」

あかり「ええええー!?」

ちなつ「今日はちゃんとキスの練習しなくちゃ」ウンウン

あかり「こ、こりないんだねぇ……」

ちなつ「行動力は大事だからね! さて、どうしよっかな。
     京子先輩にしてみよっかなあ」

ちなつ「よっし! >>80

あかりちゃん!(ダキツキ

ちなつ「よっし! あかりちゃん!」(ダキツキ

あかり「えっ!?///」

ちなつ「えへへ。あのね。昨日、私がピンチの時、あかりちゃん助けてくれたでしょ?
     その時思ったんだ。『やっぱりあかりちゃんが一番頼りになる』って!」

あかり「そ、そうかなぁ///」

ちなつ「だからね? キスの練習も、やっぱりあかりちゃんじゃなきゃダメって思って」

あかり「ん? 頼りになるとかあんまり関係ないよねっ!?」

ちなつ「もうっ! 昨日ちょっとかっこいいって思っちゃったの!!///
     だから練習相手もあかりちゃんが浮かんじゃったの!」

ちなつ「言わせないでよ……///」

あかり「う、うん。……ごめん///」

あかり(気持ちは嬉しいけど……、やっぱり嫌だよ。……だって『練習』のキスなんて)

あかり(結衣ちゃんの代わり、なんて……)

あかり(……どうしよう)

あかり「>>90

(あとでみんなに相談しよう)

あかり(あとでみんなに相談しよう。とりあえずこの場をしのがなきゃ)

あかり「え、えっと……。あ! 先生来たよっ? ホームルーム始まっちゃう!!」

ちなつ「もうっ、いいところだったのに。じゃ続きは後でね」

あかり(ふぅ……、助かった。でも先延ばしにしただけなんだよねぇ)

あかり(……ちなつちゃん)

あかり(とりあえず相談する相手を考えておかなきゃ)

あかり(>>95>>97>>99、がいいかなぁ?)

kskst

りせ

撫子

あかり(お姉ちゃん、松本先輩、あと櫻子ちゃんのお姉さんも頼りになりそうだったよね)

あかり(うん! なんとかなりそうな気がする!)

あかり(まずは昼休みに松本先輩のところに行こう!)

【生徒会室 昼休み】
あかり「お昼休みに来ていただいてすみません」

りせ「……」フルフル

西垣「気にするな、生徒の相談に乗るのも生徒会長の務めだ、と言っているぞ」

あかり「ありがとうございますっ!」ペコリ

あかり「早速ですけれど、カクカクシカジカで困っているんです……」

西垣「いいじゃないか、キスくらいしてやれしてやれ」

りせ「……」フルフル

西垣「すまんすまん、教師としては不適切な発言だったな」ハハハ

あかり(……大丈夫かな)

りせ「……」

西垣「うまく断れればいいのか、それとも他に望みがあるのか? と聞いている」

あかり「>>109

キスされたくないのに、されないとイヤなんです

あかり「キスされたくないのに、されないとイヤなんです」

西垣「ほぅ、興味深い答えだな。詳しく話してくれないか?」

あかり「え、えっと……、その、ちなつちゃんとのキスは、嫌じゃないんです」

あかり「でも……、ちなつちゃんが私としたいのは練習のキスで」

あかり「私は本来したい相手の代わり、なんです」

あかり「私、たぶんそれが嫌で……。ちなつちゃんの力になりたいのに、なれない……」

あかり「もっと言うと、嫌なくせにほんとは私もしてほしい。されないと嫌、みたいなんです」

あかり「昨日、お姉ちゃんがちなつちゃんに、『キスを教えてあげようか』って言ったんです」

あかり「その時、嫌だって、思っちゃったんです。
     キスするならお姉ちゃんじゃなくて私にしてほしいって……、思っちゃったんです」

西垣「ふむ、複雑な乙女心って奴かな?」

りせ「……」

あかり「あの……、なんて?」

西垣「>>115と言っているな」

当たって砕けろ

西垣「当たって砕けろ、と言っているな」

あかり「当たって砕けろ……!」

りせ「……」コク

あかり「で、でも……、ちなつちゃんには好きな人がいて、私じゃ入れる隙間なんて……」

あかり「本当に砕けて終わっちゃう……」

西垣「いいじゃないか。当たって砕けても爆発しても」

あかり「え?」

西垣「気持ちを知ってもらうことは大切なことだぞ?
    私なんていつも直球勝負だぞ?」ハハハ

りせ「……」ニコ

西垣「これは一つのアドバイス、と言っている。
    いろいろな意見を聞いてから決めるのもいいんじゃないかな?」

りせ「……」ナデナデ

西垣「また来るといい、と言っている。私もいつでも相談に乗るぞ」

あかり「そう、ですね……。ありがとうございました!」ペコリ

あかり(当たって砕けろか……。やってみる? それともまた相談してみる? >>121

相談する

あかり(当たって砕けるのはいつでもできる!
     砕けたくも爆発もしたくないけど……)

あかり(次、相談するなら櫻子ちゃんのお姉さんか……。いきなり初対面で失礼じゃないかな?)

あかり(とりあえず櫻子ちゃんに聞いてみよう)

【1-2教室】
あかり「櫻子ちゃーん、ちょっといいかな?」

櫻子「うん? いいよー」

ちなつ「あかりちゃん、朝の話の続きなんだけど……」

あかり「ご、ごめんちなつちゃん、急いでるの!」

ちなつ「……そっか」

ちなつ(休み時間も昼休みもあかりちゃん、なんか忙しそう)

ちなつ(避けられてるのかな……。なーんて、そんなことないよね、あはは)

【廊下】
櫻子「え、ねーちゃんに相談? うーん、いいんじゃない?」

あかり「ほんと? じゃあ今日の帰り、櫻子ちゃんの家寄っていい?」

櫻子「うん! えへへ、あかりちゃんが遊びに来るのかー、楽しみだなぁ」

あかり「ありがと、櫻子ちゃん」

【大室家 応接間】
撫子「相談事、ねぇ。初対面の私で役に立てるかな?」

あかり「無理を言ってすみません。
     櫻子ちゃんからお姉さんが頼りになるってお話をよく聞いていて」

櫻子「ちょ! あ、あかりちゃん余計なこと言わなくていいからっ!///」

撫子「ふーん。あんたがねぇ、へぇ」ニヤニヤ

櫻子「うぅ~/// お、お菓子取って来る!」ダッ

あかり「あ、おかまいなく、櫻子ちゃん」

撫子「いいタイミングで出て行ったね。櫻子がいると話しづらい内容なんじゃない?
    戻ってくる前に話してみなよ」

あかり「は、はい! えっとカクカクシカジカで悩んでいるんです」

撫子「なるほどね。最近の中学生はなんというか、すすんでるんだねぇ」

あかり「す、すみません///」

撫子「でも、あかりちゃんの気持ちはわからなくもないかな? そういう思い出、無くも無いし。
    好きな相手がいる人に惹かれちゃうっていうの」

あかり「ほ、ほんとですかっ!? 撫子さんは、どうしました……?」

撫子「私は……、>>135

当たって砕けた

撫子「私は……、当たって砕けた」

あかり「え! く、砕けちゃったんですか……?」

撫子「うん。見事に玉砕って感じだったなあ。あはは」

あかり「あの……、辛く、なかったんですか?」

撫子「そりゃね、辛かったよ? でもスッキリもしたんだよね。
    自分の想いを全部余すところ無くぶつけてやったからね」

あかり「想いを全部……」

撫子「だからかな? その後もその相手とはいい友達のまま、付き合っていけたよ」

あかり「ほ、ほんとですかっ!?」

撫子「うん。未練とか無いくらい全力で当たって砕けたおかげかもね」

あかり「そういう関係に、戻ることもできるんですね……」

撫子「あくまで私の場合だからね? 鵜呑みにしちゃだめだよ?」

あかり「はい……。でも、希望が持てた気がします!」ニコ

櫻子「あかりちゃーん! ドラヤキ、普通のとカスタード味どっちがいい?」モグシ

撫子「あんた、先に食べてんじゃないよ……」ハァ

あかり「あはは」

【帰り道】
あかり(撫子さん、ほんと素敵だったなぁ)

あかり(やっぱり気持ちを伝えるのは大切、なんだねぇ)

あかり(当たって砕けろかぁ……。
     もし砕けたとして、あかりも撫子さんみたいに笑うことができるかなぁ)

あかり(できたら……、いいなぁ)

あかり(あとはお姉ちゃんに相談するかどうか、か)

あかり(ちなつちゃんのことを悟られないよう相談しなきゃいけないよね?)

あかり(相談、どうしよう。 >>147

名前は伏せて相談

あかり(よし! ちなつちゃんのことは隠してお姉ちゃんに相談しよう)

【あかねの部屋の前】
コンコン
あかり「お姉ちゃん、ちょっといいかな?」

あかね「あかり? 今出るからそこで待っていてね?」

あかり「ちょっとね、相談があるんだけど……」

あかね「ええいいわよ。あかりの部屋へ行きましょうか」

【あかりの部屋】
あかり「……あのね、お姉ちゃんはまだ早いって言うかもしれないんだけど」

あかり「あかりね、今、気になってる人がいてね……」

あかり「でもその人には好きな人がいてね、あかりいろいろ相談に乗ったりしてて……」

あかり「えっと……」

あかり(どうしよう……、やっぱり上手くいえないよぉ。キスとか言ったらややこしいことになるだろうし)

あかね「……その子、ちなつちゃん、でしょ?」

あかり「え!? えっと、あの……違う、よ?」

あかね「あら……、お姉ちゃんの勘違いかしら?」

あかり「>>154

お姉ちゃんは何でもお見通しなんだね

あかり「お姉ちゃんは何でもお見通しなんだね」

あかね「そうよ? なんたってあかりのお姉ちゃんなんだもの」

あかり「あはは、全然理由になってないよぉ」

あかね「ふふ、やっと笑ってくれたわね」

あかり「ごめんね。この前のお食事会でちなつちゃんイメージ悪くなっちゃったかもって」

あかね「ふふ、大丈夫よ……。知ってた? あかり、ちなつちゃんのお話してくれるとき、
     すごくきらきらした顔になってるのよ?」

あかね「お食事会のときもそう。あかり、ちなつちゃんのために一生懸命で、
     お姉ちゃん、ちょっと嫉妬しちゃった」

あかね「でもね、そんなあかりを引き出せるちなつちゃんは、
     きっと素敵な子なんだろうなって、お姉ちゃん、確信が持てたの」

あかね「だから心配しないで、隠さず相談して?
     お姉ちゃん、あかりが相談してくれて、本当に嬉しかったんだから」

あかり「おねえちゃん……。 うん! 全部話すよ! えっとね……」

あかね「え……、キス? ……練習? ……結衣ちゃんの代わり?」

あかり「あ、あれ? お姉ちゃん……? え?」

あかね「>>163

ちょっと吉川さんの家まで行ってくるわね

                                 |
                      -―< 刃¨ヽ  |
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  ん     j_       }ト 、: :.゚:,: >。.. _,. ィ    /|.゚.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
  は     「        ⅵ }:ー \}: : : :|//    .: :|゚.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
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あかね「ちょっと吉川さんの家まで行ってくるわね」ニコ

あかり「あ、あの、お姉ちゃん? あかりの相談は?」

あかね「すぐ戻ってくるから。冷蔵庫にあかりの好きなシュークリーム入れてるから食べて待っててね」

あかり「う、うん」

【ちなつの部屋】
ちなつ「あかりちゃん、ごらく部も休んじゃって、どうしたんだろ」

ちなつ「やっぱり、朝の話のせい、かな?」

ちなつ「そんなに私とキスするの、嫌なのかな……」

ちなつ「この前も京子先輩を必死にプッシュしてたし」

ちなつ「……」

ちなつ「なに気にしてるんだろ、私。
     別にあかりちゃんがキスしてくれなくったっていいじゃない」

ちなつ「そもそも結衣先輩とのキスの予行練習なんだから」

ちなつ「……」

ちなつ「私とするのが嫌っていうより、他にキスしたい相手がいるとか……?」

ちなつ「だとしたら、私……>>175

なんか嫌だな

あかりちゃんに直接聞いてみる

ちなつ「だとしたら、私……なんか嫌だな」

ちなつ「あーもう! なんでこんなに気になっちゃうのよ!!」

ちなつ「あかりちゃんのくせに! あかりちゃんなんて」

ちなつ「あかりちゃんなんて……」

~~~~~
 ちなつちゃん、結衣ちゃんの写真たくさん持ってきたよ!

 あかり、ちなつちゃんが相談してくれること、ちょっぴり自慢なんだぁ

 せっかくのお泊りなんだもん、もっとおしゃべりしたいよ~

 ちなつちゃんに喜んでもらえて嬉しいよぉ

 えへへ、ちなつちゃん!
~~~~~

ちなつ「もし、本当にあかりちゃんに好きな人がいるなら……」

ちなつ「好きな人と結ばれたら……」

ちなつ「もう、あんな風に一緒にいられないのかな……?」

ちなつ「……」グス

ちなつ「な、なに涙ぐんでるのよ! バッカじゃないの私!!」グシ
ピンポーン

              _

             ノ   `ヽ
             (ハノ从ハ ゙|  修羅場だぁ! 
             从゚ヮ゚ リハi 
        /○\//○ヽ )/

       o○))o_/___ヽ_/ハ/〉 
       // //__ ヽ  -‐ ノ⌒ ̄ヽ   祭りだぁ!
      ,--、//::||_)(二)ハ从ハヽ |
     // ̄// ̄ヘ00 | |(゚ヮ゚ リ リ ヒャッハー
     ||| /。' |巛ヘ彡 |_/ ̄ ̄/ ̄ヽ
     ||| ゚゚' | ゝゝヘ( (___|| ・ |)
     ヽヽ__ノ   ̄ ̄ ̄    ヽ__ノ  どっどっどっどっどっどっ~

    |┃             __ )__
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 ガラッ.|┃        /: : : : : : :. : : : : : : : : :ヽ: :ヽ
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    |┃  /:./l : !: :.|: :l| ゞ:ハ:_:_: ノ   ̄ l、: :.l: : :|:|
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‐'¨´ ̄`ヽ\'ヘ    〃   / / |: :: :: :: :∨: : : : : : : : : : : : :|∠//)―-
   ィx  ∨’ ヽ_   /   / / ∨: :: : : :い、: : : : : : : : : \l//`X: : : : :
  (cノ      ' ̄ ,-   |/   ∨: :: : : :\: : : : : : : : : : : `<//〉: : : :
>、_       ミミト、 {へ___!____∨: : : : : : \: | :|: : : : |: : : : `ヽ、: : :
/// ̄   ミミミミミ ` ̄ ―- 、   ∨彡ィ´ ̄: : | :|: : : : | |: : : : : : :\: :
       ` ミミミ   ‐==ミミ     /: :: :: :: :| :| : : : :| |ぃ: : : : : : _
  -― 、 ′ `ヽ    ィうヽ  ヾ∨  /: : : : : : :| :|: : : : | |ハ∨: : /: :/    >>192!!!!!!!
/--   `ヽ、     / ヽン  || <_: :: :: :: :|/|: : : : | l ハ|`‐': : /:    お、お姉様!!!!
    \  `ヽ  /ヽ     //   />-: :/イ: : : : |!|: :ヽ.: :/: : :

      ヽ  /   / >、  ∠/ヽ ∠_: :: :ィ彡' └―-/: : : ハ!´: : : : :
       } /   ////  .イ: : : :`: : <: : : : : : : : : : : : !: : : : : :

        //     //  イ: : : : : : : \ト、\: : : : : : : : : ::|: : : : : :
.、     /         イ: : : : :ヽ: : : : : : ヽ \∨: : : : : : : ::|: : : : : :
. ` ー‐ ´        イ  | |!: :: :: :|、: : : : : : }: : `: : : : : : : : /: : : : : :

ともこ「ちなつー。あかねさんよー?」

ちなつ「え!? な、なんで? なんでお姉ちゃんじゃ無くて私なの!?」ビクビク

ともこ「わからないわよ……、お姉ちゃんに会いに来てくれたならどんなに……。
    ってそんなことはいいから、早く降りてきなさい!」

【吉川家 玄関】
ちなつ「こ、こんばんは……」ペコ

あかね「こんばんは、ちなつちゃん。ちょっと近くを散歩しない?」

ちなつ「……え? わ、わかりました」

ちなつ(なんか断りづらいオーラが……。多分気のせいだろうけど)

【散歩道】
あかね「あかりがね、相談してきたの。……恋の相談」

ちなつ(! やっぱり、誰か好きな人がいるんだ……)

あかね「その話の中でね、ちなつちゃんが、キスの練習台をあかりにさせようとしてるって聞いてね」

ちなつ「えっ、その話!? あ、あの……その、ですね」アセアセ

あかね「ねえ? ちなつちゃんの中では、あかりはどんな存在なの?
     怒ったりしないから、教えてほしいの」

ちなつ「……>>201

……私にもわかりません

    ,. .‐.-8. : :´ ̄: :¨` : .8': ̄:ヽ
.  /: : : / : : : : :,、: l: : : ヽ-ミ、 :
 / /: ://: ;匁∧_」リ|斗、: : : :,、: : :

 {/: : :/l: :/,r=ミ、:::::::::r=ミ、Ll: : !:ヽ: :
 l : : : : `ハイ( ):::::::::::( )'' 7 イ: : l: :
 ∨ : : ノ|_';::::::::::::::::::::::::::::/Lソ : : : :

  )ノ-、: : 八    r‐, u ィ'; : : :,、;  ………フラグ、立ってない、よね…?
      )ノし > -、´,-←、 )人( し
       r┘::::::::::::::::::::::ーァ

       ∧:::::::ヽ/:::::::::::r ''ヽ
        / i \::::::::::::::::::::| .l ハ
       ,  ! Y `´|`´|:::::::! .! .ハ
     ,  .!   .|  |:::::::! .!   ,
.     ,  .|     .!  !:::::ノ     ,
.      |  .!   │ ゙"″ l     ,
     l  .|    .|       !.    '
      |  l!     .|       l    l
.    イ .j/>  .!   <\.!    !
     j  l/    .!.   \.|     l
.     ト-〈      .!.      〉-=≦}

ちなつ「……私にもわかりません」

ちなつ「ごめんなさい、曖昧な返事で……。でも、でも正直な気持ちがこれなんです」

ちなつ「何日か前なら、きっと『すごく大切な友達』って、言い切れたと思うんですけど、
     今は……、本当にわからないんです」

ちなつ「あと、キスの練習の話……、全部、本当です。
     私、自分のことしか考えてなくて、あかりちゃんに好きな人がいるなんて考えたこともなくて……」
     
ちなつ「あかりちゃん優しいから、押しの強い私に、好きな人がいるからって
     ハッキリ断ることができなかったんだと思います……」

ちなつ「あかねさん、私をひっぱたいてください!
     酷いことしてたって、やっと気付いて……、ほんとにバカです、私」グスッ

パシッ

ちなつ「……いたた」

あかね「これでいい?」

ちなつ「……はい。ありがとうございます!」

あかね「全く……。ずるいわね、ちなつちゃんは。
     反省させようとあれやこれや、お仕置きを考えてたのに」

あかね「問い詰める前に反省しちゃってるし、お仕置きも自分で指定しちゃうし……。ふふ」

あかね「でも……、ひとつだけ勘違いしてるところがあるわね」

ちなつ「勘違い?」

あかね「そう。あかりに好きな人がいるのは本当よ。」

あかね「でも、ちなつちゃんはそこをちょっと違うかたちに捉えてると思うわ」

ちなつ「ど、どういうことですか?」

あかね「教えてあげませーん。ふふ」

ちなつ「そ、そんな、教えてくださいよ……!」

あかね「お姉さんはイジワルなのよ? そして忙しいの。
     そうだ、吉川さんに会いに行かなくっちゃ、あーいそがし」

ちなつ「……」ポカーン

あかね「気になるなら、あかりに聞いてみなさい?」

あかね「それじゃあまたね」ニッコリ

ちなつ「……あかりちゃんに、会う?」

ちなつ「なんとなく、会いづらいな」

ちなつ「でも、もやもやしたまま帰るのも嫌だし」

ちなつ「……」

ちなつ「決めた。>>220

あかりの家に特攻

ちなつ「決めた。あかりちゃんちに特攻よ!!」

ちなつ「うじうじしてるなんてチーナらしくないわ!!」

ちなつ「待ってなさいあかりちゃん!!」

【あかりの部屋】
コンコン
あかり「お姉ちゃん? 入っていいよぉ」モグモグ

ちなつ「こ、こんばんは、あかりちゃん……」

あかり「え!? ち、ちなつちゃん? え、うそ、なんで?」アセアセ

ちなつ「ぶふっ」

あかり「な、なに?」

ちなつ「ううん。あかりちゃんの口の周りに生クリームがいっぱいついてるから」クスクス

あかり「あ! このシュークリーム美味しいんだけどすぐ口の周り汚れちゃうんだよねぇ」トホホ

あかり「そうだ、ちなつちゃんも食べよ? まだまだあるよ!」スッ

ちなつ「私も白いお髭の仲間にする気? なーんてね、ありがと」パク

あかり「えへへ」

ちなつ(やっぱりあかりちゃんといると楽しいな。
     気まずくなると思ったのに、すぐほんわかした気分になれちゃった……)

ちなつ「突然ごめんね?」

あかり「ううん。ちなつちゃんならいつでも大歓迎だよ!!」

ちなつ「ふふ、ありがと」

あかり「今日の用事は、もしかして……お姉ちゃんが?」

ちなつ「うん。さっきね、ちょっとお話したんだ」

あかり「ご、ごめんね? キスの練習の話しちゃったら、お姉ちゃん急にちなつちゃんち行くって」

あかり「あかりの相談、全部受け入れてくれると思ったから、話しちゃったの……」

ちなつ「いいのそれは。ビンタ一発で終わったから」

あかり「び、ビンタ!? お姉ちゃんが!?」

ちなつ「私がひっぱたいてってお願いしたの。お姉さんは悪くないよ」

あかり「お願いって、どうして……?」

ちなつ「あかりちゃんにキスの練習をお願いして、辛い思いさせちゃった罰、かな。
     ごめんねあかりちゃん」

あかり「じゃ、じゃあ、相談の内容も聞いちゃったの……?」ドキドキ

ちなつ「うん」

あかり「うわぁ……、は、恥ずかしいよぉ///」

ちなつ「あかりちゃんには好きな人がいるのに、私とキスしろだなんて……。
     ほんと酷いよね、私」

あかり「え?」

ちなつ「キスの練習嫌がってた理由、ぜんぜん気付かなかった……」

あかり「ち、ちなつちゃん? あの、全部聞いたんだよね?」

ちなつ「うん。……あ、でもあかねさん、私があかりちゃんの好きな人を
     なんか勘違いしてるとか何とか……? なんだっけ」

あかり(か、肝心なところを聞いてないんだ……。ほっとしたような、残念なような)

ちなつ「そうだった! 謝るのも目的の一つだったけど、
     あかりちゃんの好きな人を聞くことが一番の目的だったの忘れてた!」

あかり「ええええっ!?///」

ちなつ「というわけで、教えてあかりちゃん!」

ちなつ「私も……、私もあかりちゃんがしてくれたように、あかりちゃんを応援するから」

あかり「……ちなつちゃん」

あかり(『当たって砕けろ』……、『自分の想いを全部ぶつけてやった』……)

あかり(松本先輩、西垣先生、撫子さん……。今が……、今がその時なの?)

あかり「あかりの好きな人は……、>>240

ちなつちゃんだよ

あかり「あかりの好きな人は……、ちなつちゃんだよ」

ちなつ「え……?」

ちなつ「か、からかっちゃダメだよあかりちゃん」アハハ

ちなつ「だって、私のこと好きなら、キスを嫌がるわけないでしょ?」

ちなつ(私……、すっごいどきどきしてる)

ちなつ(私、嬉しいの? かけらほども私の名前なんて期待してなかったのに……)

あかり「ちなつちゃん……。好きだから、だよ」

ちなつ「どういうこと?」

あかり「ちなつちゃんのことが、好きだから、練習のキスは……」

あかり「嫌、だったの」

あかり「結衣ちゃんの代わりのキスは、嫌だったの……」

ちなつ「あ……」

ちなつ「それじゃ、私……、すごく残酷なことあかりちゃんに……」

ちなつ「……私、最低だよ」グス

あかり「そんなことないよ」ニコ

あかり「たしかにちなつちゃんは暴走気味なところはあるよ?」

あかり「でもね? その『大好き』だって気持ちにまっすぐ一直線なところ、
     あかり、すごく素敵だと思うの」

あかり「そんな、きらきらしてるちなつちゃんをずっとそばで見てきたから、
     好きになっちゃったの」

あかり「それにね? キスの練習の話が出なかったら、あかり、自分の気持ちに
     ここまで向き合うことはできなかったと思う」

あかり「だからね、いろんな意味を込めて、ちなつちゃんに
     ありがとう、って言いたい」

あかり「あかりのそばにいてくれて、ありがとうって」

あかり「あかりに、こんな素敵な気持ちをくれて、ありがとうって」

あかり「本当にありがとう、ちなつちゃん」

ちなつ「あかりちゃん」ポロポロ

あかり「えへへ……、全部言えたかなぁ? 全部ぶつけろって先輩に教わったとおりに出来たかなぁ」

ちなつ(私、どうしたらいいの? あかりちゃんの気持ち、すごく嬉しい)

ちなつ(私は? 私のあかりちゃんへの気持ちは?)

ちなつ「>>257

私はやっぱり結衣先輩が好き、でも

>>257
ぞうさんはもっと好きです!

       _
    ,⌒8´  `8⌒ヽ
   (  /_ノLL/L) ソ ) 
   )レ从ル゚ヮ゚ノルlノ __

     / つ=O===|__)ミ.・
     し―‐J       ミ∵>>262
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l;:;::;:;;;::::;::::;:;::;;;∩::::;;::::::| ̄ ̄ ̄

               |:::;::::;:;::;:;;;:;::::::;;::::;::;:;;;:;:.|
            \::::::::;::;:;;;:;::::::::::::;::;::ノ

ちなつ「私はやっぱり結衣先輩が好き、でも……」

ちなつ「あかりちゃんも大切なの。すごくすごく、大切なの」

ちなつ「でも、あかりちゃんへの気持ちがどんどん変わっていって……」

ちなつ「私自身、わからないくらい変わっていっちゃって……」

ちなつ「でも、大切だって想いはどんどん強くなって……」

ちなつ「ごめん、よくわからないよね。……私もわからないの」

ちなつ「あかりちゃんに好きな人がいるんじゃないかって思ったら、胸が苦しくなったし」

ちなつ「もしその人と結ばれれば、もういっしょにいられないんだって思ったら、
     すごく切なくなったの」

ちなつ「この気持ちがなんなのか知りたいの、うやむやになんかしたくないの」

ちなつ「私の本当の気持ちがわかったら、あかりちゃんに聞いて欲しいから」

ちなつ「だから……、もう少し待っていてほしい」

ちなつ「いつもわがまま言ってごめんね?
     でも、これが最後にするから……。お願い、あかりちゃん!」

あかり「ちなつちゃん……」

あかり「>>269

結衣ちゃんに告白だよ!!当たって砕けろだよ!!

               ⌒\
            __ ) )
  __   -ァ ´    <ー-

//  '⌒ く/  /⌒    ⌒ヽ \
: :,'  :/ //   /          \\
: :i :/ -=/   /   ∧. /|     :|   丶ト
乂_:{_:彡/      /|_/∨│   :|人/   小/ヽ            ====== ___======
: : : : : : /     〃⌒ヾ _|/i :/:i/|/|   | ∨ー}  ___三三三 ̄ ̄ ̄ ̄===== ̄ ̄ ̄
/: : : : /|   :i :|/ {{   }} ` |/〃⌒Yヘ   | _====_==== ̄ ̄== ̄ ̄     ̄ ̄ ̄
∨: : /:_|   :i :|  ゞ _,,,ノ    {{  }}   _─==三≡≡ ̄==
/\/:/ |   :i :| //      _== ̄ ̄ ┏━━┓┏┳┓    ┏┓┏━┓┏┓┏┳┓┏┓      ┏━┓┏┓
: : : :人_|   :i八   / ̄ ̄` ̄      .┃┏┓┃┃┃┃  ┏┛┃┗━┛┃┃┃┃┃┃┗━━┓┗━┛┃┃
i : : : : : |   :|   /              ┃┗┛┃┗┻┛┏┛┏┛┏━┓┃┃┗┻┛┃┏┓┏┛      ┃┃    
| :/|: : : |   :|、                ┃┏┓┃      ┗┫┃  ┗━┛┃┃      ┗┛┃┃      ┏┛┃    
|/ :|/| 八  :| :\{                 ┗┛┃┃        ┃┃  ┏━━┛┃        ┏┛┃  ┏━┛┏┛
-::=ミ\/\:レ'∨   ー=ァ:≦  ̄──_ _ ┗┛        ┗┛  ┗━━━┛        ┗━┛  ┗━━┛
.::.::{{.::.::.  ̄.::.: 〈     ∧: :/|/  ̄==二= ̄=====三 _
\::\.::.::.::.::.::.::.:\   ヘ.:`'<     ̄ ̄===== ̄_ ̄ ̄ ̄==三三三   ___
                             ===== ̄======= ̄ ̄_==三三


あかり「結衣ちゃんに告白だよ!!当たって砕けろだよ!!」

ちなつ「えっ!?」

あかり「あかりだって当たっていったんだから!」

ちなつ「……」

ちなつ「で、できるかな?」

あかり「できるよ、だってちなつちゃんだもん!」

ちなつ「あははっ、意味わかんないよ」

ちなつ「……うん。できるよね、だって私だもんね!」

あかり「うん!」


………
……


あと少し進めば、あの校舎の角を曲がれば、
約束の裏庭に、ずっと想い続けていたあの人がいる。

不安や心細さ、そんな気持ちを抱くたび、
隣にいるあかりちゃんの笑顔にはげまされる。

あかりちゃんが見ていてくれる。
それだけで、不思議と勇気がわいてくる。

今まで、何度考えやめてきたのか分からない告白も、
難なくこなせる、そんな気にさえなってくる。

あの日、たくさんのありがとうをもらったね。
私こそありがとうを言いたい。

隣にいてくれてありがとう。
いっしょに歩んでくれてありがとう。


ちなつ「ここからは私一人で行くよ」

あかり「……うん」

ちなつ「行ってきます」

あかり「行ってらっしゃい」

あかり「……」

あかり「がんばって」

今追いついた
明らかに、オリンピック<このスレ

結衣「……ちなつちゃん」

ちなつ「わざわざ呼び出したりしてごめんなさい」

結衣「ううん」

ちなつ「あ、あの……、私、結衣先輩のこと」

ちなつ(あれ?)

ちなつ「ずっとずっと……」

ちなつ(緊張はしてるけど、なんで)

ちなつ「好きでした」

ちなつ(どきどきしないの……?)

結衣「そっか……、ありがとう」ニコ

ちなつ(……私、どうしちゃったんだろう)

ちなつ「私と……」

ちなつ(……これで、いいんだよね?)

結衣「ちなつちゃん、その先を言っちゃって……、いいの?」

ちなつ「え?」

心理描写がうますぎる
天才

ちなつ「どういう意味……ですか?」

結衣「なんだか……、つらそうだから」

ちなつ「そんなことないです! だって、私ずっと結衣先輩に憧れてて……」

結衣「そっか、ならいいんだ。途中で遮ってごめんね?」

ちなつ(間違ってない、あかりちゃんだって大丈夫って言ってくれたもん)

ちなつ(そう、あかりちゃんだって!)

ちなつ(……あかり、ちゃん)

ちなつ「あ、あの、ですから、えっと……、ど、どこまで言ったんでしたっけ?」

結衣「ふふっ」

ちなつ「な、なんですかっ?」

結衣「さっき誰かの顔を思い浮かべたんじゃない? すごく目がきらきらしてたよ?」

ちなつ「そんなこと……!」

結衣「自分に正直なところが、ちなつちゃんのいいところだと私は思ってるんだけどなぁ」

ちなつ「結衣先輩……」

ちなつ「……ごめんなさい、行きますっ!」

ちなつ(なに考えてるんだろう。大好きな先輩への告白を投げ出して……)

ちなつ(でも会いたい……! ついさっきまで一緒にいたのに……)

ちなつ(会いたい!)

ちなつ(あかりちゃん!!)

ちなつ「あ、あかり、ちゃん……」ハァハァ

あかり「あ、あれ? もう終わったの?」グス

ちなつ「あかりちゃん、泣いて……」

あかり「め、目にゴミがね?」アハハ

ちなつ「あかりちゃん……!」ギュ

あかり「ち、ちなつちゃん……?」

ちなつ「告白放り出してきちゃった」

あかり「な、なんで!?」

ちなつ「……大雑把に言うと」

ちなつ「あかりちゃんに会いたくなっちゃたから!」

あかり「ええっ!?」グス

キマシ

             __
       r:...、 /::::::}

       _{::-::> ´ ̄ ̄`   、
      く::::/         \
.      〉′{ / ハ }∧ ヽ ハ 
      { i ∨ト- } ノvイノハi }

      | |  | ◯   ◯ 〈从リ     …あれ?
      | |  l          } |       私の存在感…
      } ∧ 、u   _   ノ八
      i ∧ >r-´-'r彡; | \

      / / i  |/}  /::::: l |ヽ \
.     / / /l  |::{_/::::/| | !   ヽ
    / / /人 |::::V::/ |ノ | } } }

.    { { { | ∨`冗´  ノイ |ノノ ノ

あかり「もうっ、なにやってるのちなつちゃん……!
     あかりなんかより、あかりなんかよりも……」ウル

あかり「ごめんなさい……、送り出さなきゃいけないのに……。
     結衣ちゃんのもとへ送り返さなきゃいけないのに……」ポロ

あかり「ちなつちゃんがいてくれることが……、すごく、嬉しいの」ポロポロ

ちなつ「送り返すなんて、言っちゃダメ。
     何度でも戻ってきちゃうんだから」

ちなつ「えへへ。あかりちゃんが好きだって、告白の真っ最中に気付くなんてバカだよね……。
     結衣先輩が背中を押してくれなかったら、どうなっていたかわからないよ」

あかり「あかり、きっと上手くいくって、絶対上手くいくって思ってたから、
     ちなつちゃんを好きでいるのは今日でおしまいにしようって……」

あかり「いいの? あかりなんかでいいの?」グスグス

ちなつ「もうっ、なんかとか言わないっ!」

ちなつ「他の誰でもダメなのっ!
     あかりちゃんじゃなきゃダメなのっ!!」

ちなつ「今日でおしまいなんて、絶対許さないんだから!」

あかり「うん、……うん! ごめんね……!」ポロポロ

ちなつ「ふふ。大好きだよ、あかりちゃん」ギュ

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あかり「あかりもっ! あかりも大好きだよぉ……」ギュウ

ちなつ「……あかりちゃん、顔上げて?」

あかり「なに?」グス

チュ

あかり「///!」

ちなつ「えへへ/// やっと出来たね。練習じゃない……」

ちなつ「本当のキス!」

あかり「あ……」

あかり「うんっ!」


キスの練習から始まったこの騒動はこれでおしまい
でも私たち二人のラブラブな毎日はこれからはじまっちゃうのです


ちなつ「いっぱい、いーっぱい、キスしようね!」

あかり「も、もう! ちなつちゃんったら! ……うん///」



おわり

まとめに悩んで時間食ってごめんね

チーナがちゅっちゅしまくりな話になるかと思ったけど
シリアス気味なちなあかになるとは思わなかった


付き合ってくれた人ありがとう

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 :::::* ☆ キタ-(゚∀゚)━!!! ☆ *::::::*   ※  ※  ※   *::::::* ☆ キタ-(゚∀゚)━!!! ☆ *:::::::::::::::::::
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    二二 - * - 二二                     二二 - * - 二二
    三二二二二二三                       三二二二二二三
      =二二二=                          =二二二=
           =二二                    二二=
              ─≡二              二≡─
                 ─==─        ─==─
                      ─===─


まるでその花のごとき、百合の極地、百合の本質を垣間見た
天才的才能
乙!!!!!

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::              /    / !    !          |  !   :|   ∧
:             /    /   |     ト         |  |    |     |!
                ′ |    ! ∨        i、   :|    :!
  |             ′  |   ,′ ∨      ハ         !
  |         |  , ′    レヘ /    V     |  /  !      |リ
  |         |/         |/    |    !/   !     ! !
  |         |   ≧‐- ___,ノ | i!  /__ 斗≦|   ! i ,′
  |         |________     |/! ./____   | .i′
  |         | {{ ∨///////       レ' {///// /   ハ .!
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  |     :|    |    `¨¨´              /: !Ⅳ
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  |  |    |    |                '       八: :|       ………おつ
  |  |    |    |                  /: : : :|
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