コナン「灰原とのクリスマス!」 (144)


某化学工場

ジン「・・・・・」スパー

シェリー「ねえどういうこと!どうしてお姉ちゃんを殺したのっ‼何か答えなさいよ‼」

ジン「・・・・・」フゥー

シェリー「………ああそう。答える気がないのね。分かったわ。」

シェリー「もうこんな組織出ていってやるんだからっ‼」

ウォッカ「あぁっ⁉何言ってんだこのアマぁ!ぶち殺すぞっ!!

シェリー「いいわよ私を殺しても。困るのはあなたたちよ。」

シェリー「私がいなければあの薬は完成しないけどいいのかしら。」

ウォッカ「チッ!」

ジン「・・・・・」スパー

シェリー「さあどうするのジン……私を殺す?」

シェリー「それとも私が出て行くのを指を咥えて見てる?」


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ウォッカ「兄貴っ!」

ジン「・・・クックッ・・」

シェリー「何がおかしいの」

ジン「…残念だがシェリー、お前は組織を出て行くことはできない。」

シェリー「……つまり私を殺すってことなのね。」

ジン「この世にもうお前の居場所はここしかねぇ。」

シェリー「!」

ジン「お前は生まれた時から組織の一員だ。血は争えねぇ。」

ジン「お前はどこに行こうと結局我々の元に帰ってくることになる。」

シェリー「・・・・・」

ジン「組織を出て行くのはお前の勝手だが、ただ・・・

シェリー「ただ何よ」

ジン「お前と知り合った者は全員殺す。一人残らずな。」

シェリー「・・・・・」

ジン「そしてお前は思い知ることになる。」

ジン「両親もいない。姉もいない。唯一の居場所である組織も裏切った。」

ジン「誰もお前の存在を求める奴はいねえってな!」


バッ!!!

灰原「ハァ………ハァ……… 」


チクタク チクタク


灰原「ハァ………ハァ………」


博士(zzz)スピー


灰原「……まただわ…」

灰原(最近こんな夢ばかり……)


チクタク チクタク


灰原(…最悪のクリスマスになりそうね……)


コナン「灰原とのクリスマス!」

12月23日 夜


蘭『ねぇ新一、クリスマスの日は帰って来られるの?」

コナン(新一)『んー…事件の調査で忙しいからな…厳しいかな……。』

コナン(新一)『で、でもプレゼントは用意してあるからよ!楽しみにしててくれよな!』

蘭『そぅ………』

コナン(新一)『………』

蘭『……分かったわ。でもムリはしないでよ。じゃあまた連絡するね。』

コナン(新一)『お、おぅ……』


プツっ


蘭「はぁ……」

蘭(きっとあの様子じゃムリだろうなぁ…)

prrrr prrrr

蘭(あ、電話……園子から)

ピッ

蘭『どうしたの園子?』

園子『もしもし蘭⁉、あのさ…蘭はクリスマスは…新一くんと遊ぶの?』

蘭『ちょうどさっき新一と電話してたんだけど、アイツきっと来られないと思う…』

園子『ほ、本当に!?』

蘭『え、うん多分…………でもどうして園子ちょっと嬉しそうなのよ!?』

園子『え⁉あ、いや…その…』

蘭『どうかしたの?』

園子『……実はさ、蘭にお願いがあるんだけど…』

蘭『?』


コナン(蘭の奴、悲しそうだったな………)

コナン(オレだって、クリスマスの時くらいはアイツと………………)

コナン(!)

コナン(そうだ!灰原に解毒剤の試作品をもらえばいいじゃねえか!)

コナン(この前ロンドンに行く時だってくれたし)

コナン(クリスマスの一日くらいならアイツも許してくれるだろ)

コナン(明日早速博士ん家に行かねえとな!)

コナン(蘭のやつ、驚くだろうな……)ニシシ

コナン(たまにはサプライズもいいもんな)

コナン(ってアイツと会う時はいつもサプライズみたいなもんだけどな…ハハ)

12月24日 朝

灰原(……どうして最近嫌な夢ばかり見るのかしら)

《ジン「お前の存在を求める奴はいねえ」》

灰原(……そんなこと…………)

灰原(今の私には博士やあの子たち……)

灰原(そして何より……)

ピンポーン

灰原「!」

コナン「おーい、博士ー!」

灰原(工藤くん…)

灰原(朝早くから何の用かしら…)

灰原(でも…用なんて何でもいい………)

灰原(彼が来てくれるだけで心が落ち着く…)

ガチャ

コナン「あれ、灰原だけか?博士は?」

灰原「博士なら朝から出掛けて行ったわ。夕方には戻ると言っていたけど。」

コナン「そうか…(ちぇっ、博士にも一緒にお願いしてもらおうと思っていたのに)」

灰原「で、何の用かしら」

コナン「え、あ…うん、あのさ」

灰原(!)

灰原(…………)

灰原(なるほどね…)

灰原(…まぁ今日はクリスマスイブ……)

灰原(いつかはお願いしてくるんじゃないかと思ってたわ…)

灰原(まぁその予想を…裏切って欲しかってけど………)

コナン「解毒剤の試作品をくれねえか?一錠でいいんだ。」

灰原(やっぱり)

コナン「なあいいだろ?」

灰原(………………)


灰原(私だって…工藤くんの喜ぶ顔が見たい……)

灰原(でもこの人の体には……)

灰原(確実に抗体が成長している……!)

灰原(このままこんな事を続けていると、いつか本当に元の姿に戻れなくなってしまう日が来る)

灰原(その日が来る事だけは避けなければならない……)

灰原(………彼女のためにも…)

コナン「なあ…灰原!」

灰原「……あなた、最近…」

灰原「色々と短絡的すぎるんじゃないかしら」

コナン「え?」






灰原「クリスマスに彼女と過ごしたい気持ちはわかるわ。」

灰原「でもそんなの挙げたらキリがないじゃない。」

灰原「次はお正月やバレンタインデーの日にでも元の姿に姿に戻るって言い出すんじゃないの?」

灰原「第一あなた自身が言っていたことじゃない。」

灰原「会えば会うほど気持ちが抑えきれなくなって、」

灰原「ここで会ってしまうことが結果的に自分だけでなく、彼女までも苦しめることになるのよ。」

コナン「………んなこと分かってるよ…」

コナン「でもさ、明日はクリスマスだぜ。正月とは違うだろ。クリスマスの時くらい」


灰原「何が“分かってる”よ!ちっとも分かってないわ!」

灰原「前はもっと自分の立場を理解していたじゃない!」

灰原「あなた最近二度も、本来必要のないところで工藤新一に戻って、彼女と会ってあるのよ!」

灰原「これは異常事態なのよ。」

灰原「本来あなたは、完璧に元の姿に戻るまで、一度も彼女と会ってはいけなかった」

灰原「でも、あなたの正体がバレるのを防ぐために、」

灰原「彼女を危険な目にあわせないために、」

灰原「私が仕方なく協力してあげてただけなのよ!」

コナン「……でも最近の二件は」イラ

灰原「自分がどういう存在だかもう一度改めて考え直したほうがいいんじゃない?」



灰原「いつでも好きな時に体が伸び縮みする宇宙人にでもなったつもりかしら」

コナン「だからその二件についてはオレのせいじゃねえだろっ!」

コナン「一つは風邪薬と間違えた博士や、」

コナン「そもそも紛らわしく保管しといたオメーのせいだろっ!」

コナン「もう一つだって、オメーがオレに提案してくれたんじゃねえか!」

コナン「 こうすれば海外にいけるってよぉ!」イライラ

灰原「その二件とも、彼女に正体がばれなかったのは誰のおかげだと思ってるのよ!」

灰原「言いつけを破るあなたを、海外で野放しにすることもできたのよ!」

コナン「……」イライライラ


灰原「口うるさいかもしれないけど、私はあなたのこと心配して

コナン「」プツン

コナン「何が心配だよ!!オマエはオレの何を分かってんだよ!!」

灰原「ッ!」ビクッ

コナン「オレの気持ちが分かるかよ!!」


コナン「オメーは黙ってオレに試作品を渡してくれりゃいいんだよ!!」


灰原「!!」ドクン

コナン「そもそもオレがこんな状態になったのは、オメーのせいなんだからよ!!」


灰原「…………」

コナン「だいたいオメーも………あ………(ヤベッ……)」

灰原「…………」

コナン(ついムキになって、思ってもねえことを)

コナン「あ、いや、灰原!今のは」

コナン「ってアレ⁉ おい、どこに」

灰原「…………」テクテク

バタンッ!

コナン(地下室に閉じこもっちまいやがった……)





コナン(とにかく謝らねえと!今の言葉は酷すぎた……)

カチャ

コナン「え?」

灰原「はい解毒剤の試作品100錠。ほしかったんでしょ」

コナン「え…あ、いや、あのさ灰原」

灰原「全部あげるからもう帰って」

ドンッ!

コナン「いてっ!」ドテッ

バタン! ガチャ

コナン「お、おい灰原!開けてくれ!」ドンドン

コナン「さっきのは違う!本当はあんなこと思ってなんかねえから!」

コナン「だから開けてくれ!」ドンドン

コナン「本当に謝る!」





シーン


コナン(ダメだ……到底話をきいてくれそうにない……)

コナン(また時間をあけてから謝りにくるしかないか……)

コナン(この薬は………もらう気にはなれねえ)

コナン「じゃ、じゃあ灰原、また来るから……薬はここにおいとくぞ……)

タッタッ


シーン



灰原「………ぅ…」

灰原「……うぅ…………うぅ……」ポロポロ




コナン(灰原には…本当にひどいこと言っちまった……)トボトボ

コナン(あんなこと一度も思ったことなかったのに)

コナン(どうして………)

コナン(オレはただ…最初蘭を喜ばせようと思って……それで…)

コナン(灰原なら分かってくれると………………)

コナン(……いや、ちがうな)

コナン(オレはただアイツに頼ってるだけだった……)

コナン(結局灰原がいねえと、何にも出来ねえんだ………)

コナン(気づいたら……アイツはオレにとって…)

prrr prrr

コナン(電話……! 蘭だ)


蘭『もしもし新一?』

コナン(新一)『お、おう…どうした?』

蘭『クリスマスのことなんだけどさ…』

コナン(新一)『あっ!、蘭そのことなんだけど、悪いけど、やっぱりムリだ…』

蘭『うん実は私もね、急に園子と海外にいくことになったから』


コナン(新一)『へ?』


蘭『園子がね、京極さんの試合の応援に行くんだって。でね、私も一緒について行くことにしたの。』

蘭『だからもし急にこっちに帰って来られるようになっても、お父さんとコナンくんしかいないよって言おうと思って。』

コナン(新一)『ず、ずいぶんと急な話だな』


蘭『京極さんは、試合がある日をちっとも園子に知らせてくれないのよ。で、園子がずっと京極さんが出る試合を探してて、やっと今回突き止めたら、何とそれがクリスマスの日だったのよ!』


蘭『だからもう大急ぎで準備しなくちゃってとこなの。』

コナン(新一)『あ…そう……』

蘭『私たち京極さんには内緒で、サプライズで会いに行くって訳!』

蘭『そういうことだから新一、お土産楽しみにしててね!』

コナン(新一)『ハ、ハハ……(オレより園子優先かよ)』

蘭『じゃあ、またね。』

ピッ


園子「蘭、ホントにごめんね…まだ新一くんと会えないって決まったわけじゃないのに、ムリヤリ誘っちゃって…」


園子「でもやっぱり一人だけじゃ不安でさ……」

園子「蘭がついて来てくれるとホントに安心だから…」

蘭「もうっ。謝るのはナシって言ったでしょ。」

蘭「それに新一、やっぱり来るのはムリってハッキリ言ってたし。」

園子「本当!?」

蘭「そもそも新一と園子だったら、園子優先に決まってるじゃない!」

園子「ら、らん……」ウルウル

蘭「ど、どしたの園子⁉」

園子「あたし蘭に惚れたっ!!」ダキッ

蘭「ちょ、ちょっと」

蘭「……よしよし。京極さんにもこうやってだきつくんだぞ!」ナデナデ


コナン(ったく…そういう話ならもっと早く言ってくれよ…)トボトボ

コナン(ムダに灰原とケンカしちまっただけじゃねえか…)

コナン(……いや、ムダとかそういうのじゃねぇな…)

コナン(今回のことは、自分にとって大事な問題だ)

コナン(むしろいいきっかけになったかもしれねえな…)

コナン(灰原が自分にとってどういう存在かを考え直すきっかけに……)

コナン(とりあえず探偵事務所に戻って、じっくり考えよう)


コナン(あれも完成させねえといけねぇしな)


地下室



灰原(………)


《オメーは黙ってオレに試作品を渡してくれりゃいいんだよ!》



灰原(……とうとう、言われちゃったわね)


灰原(この言葉が彼の本心であるかは分からない…)


灰原(ムキになって八つ当たりしただけかもしれない……)


灰原(でも、………彼のこの言葉は…)


灰原(今の私にはあまりにも……)



ピンポーン



灰原(!? 誰?工藤くん!?)




歩美「哀ちゃーん、いるー!?」



灰原(あの子たち……!)



元太「おじゃまするぞ博士!」


ガチャ


光彦「博士はいないみたいですね。靴もありませんし。」


元太「おーい、サッカーしようぜー!」


歩美「哀ちゃーん、いないのー?」


光彦「おかしいですね。灰原さんだけでもいるはずなんですが」


元太「まだ寝てんじゃねえのか?」


光彦「元太くんとは違います!」


元太「オレだって今起きてるじゃねえかよ」


光彦「それは奇跡です。いつもの元太くんなら、冬休みの今はまだグッスリ寝てることがほとんどでしょう。」



歩美「いよいよ明日、クリスマスだね!」


元太「オレはよ、うな重100こくれってサンタさんに頼んだんだぜ!」


光彦「そうですか(無関心)」


ワイワイガヤガヤ



シーン



灰原(…みんなごめんなさい)


灰原(……………)


灰原(私がいなくなったら…あの子たちはどう思うのかしら……)


灰原(工藤くんもいなくなって、3人だけになったら、きっと辛いでしょうね)


灰原(そういう点では、あの子たちにとって私の存在は、少しは大事なものなのかもしれない)





灰原(でも…彼にとっては……)



《黙って試作品を渡してくれりゃいいんだよ!》



灰原(!)ドクン



灰原(………スゥ………………ハァー……)


灰原(……バカね私)


灰原(こんなにも自分の存在を認めてもらいたいと思うなんて……)


灰原(私はただ、彼が一日でも早く元の姿に完全に戻るために、存在しているにすぎない…)


灰原(私が居なくなったら、博士やあの子たちは少しは悲しむかもしれないけれど、)


灰原(やっぱりこれが私の運命なのかしら)


灰原(生まれた時から組織に属し、そしてあの毒薬をつくってしまった私の)



灰原(…余計なことは考えないで、研究しなくちゃね)


灰原(…………)


灰原(お母さん、お姉ちゃん、これで…………合ってるよね…………)



12月24日 夕方


博士「哀くん、帰ってきたぞーい」


灰原「お帰り博士」カタカタ


博士「いや~哀くんが手伝ってくれたおかげで、発表はすこぶる評判だったわい!」


灰原「そう」カタカタ


博士「……あ…哀くん?」


灰原「何?」カタカタ


博士「き、今日はクリスマスイブじゃし……何もそんな研究ばかりしとらんでも…」


灰原「気にしないで。博士は休んででいいわよ。」カタカタ


博士「う…あ、哀くんは何か欲しい物とかあるかの?何でもいいんじゃぞ!」


灰原「組織のメインコンピュータにある、APTX4869のデータが欲しいわね。」


博士「え⁉」






灰原「サンタクロースがプレゼントしてくれないかしらね」カタカタ


博士「………」



ピンポーン



博士「ん?どちら様ですかな?」ガチャ



コナン「あ、博士…帰ってたのか」


博士「おう新一君か、どうしたんじゃ?何やら荷物が多いな」



灰原(工藤くん……)



コナン「実はさ、今日からしばらくこっちに泊めてもらおうと思ってさ。」


コナン「蘭が今日から外国へ行くんだ。オレが探偵事務所にいないほうが、おっちゃんも一人ハネをのばせるだろうと思って」


コナン「なぁ、いいだろ博士?」








阿笠「ワシは別に構わんが……哀くんは…ってあれ?哀くん⁉」


灰原「私もう寝るから。晩ご飯はいらないわ」テクテク


コナン「………」




阿笠「…なあ新一くん、さっきから哀くんの様子がおかしいんじゃが、何か知らんかのぉ?」


コナン「博士が気にすることじゃねえよ………」


阿笠「あっ!やっぱり何かあったんじゃな!」


阿笠「教えてくれなきゃ泊まらせんぞぉ!」



コナン「…………分かったよ。実は………


カクカクシカジカ





序盤の改行の狭さが気に食わないので、スレ立てからやり直します。


見てる人はいないと思いますが。


すいませんエラーで立てられません。(スレたてすぎ!といわれます。)


しょうがないので、このスレで続けます。




阿笠「な…なんじゃと~!?」


コナン「博士、声が大きいよ…」


阿笠「君は何てヒドイことを哀くんに……」ワナワナ


コナン「………」


阿笠「哀くんが許すまで、ワシもキミをゆるさんぞぉ!」プイッ


コナン「………」


阿笠「……なぁ新一くん、ワシが帰ってきた時、哀くんは何しとったと思う」


コナン「………寝てたのか?」


阿笠「一人で黙々と薬の研究をしておった」


コナン(えっ!?)


コナン(…………………)


阿笠「哀くんだってまだ、20歳未満の女の子じゃ。そんな子がクリスマスイブに」


阿笠「好きな子や友達と過ごすのではなく、ただ一人でパソコンの前に座り続ける」


阿笠「哀くんにそんな悲しい思いをさせんどくれっ!」








阿笠「一刻も早く、仲直りするんじゃぞ。」


コナン「あぁ…」


コナン(……)



地下室


灰原「………」カタカタ


灰原(…今何時かしら。もうずいぶん経った気がするわ)カタカタ


prrr prrr


灰原「………」カタカタ


prrr prrr


灰原(……どうして出ないのかしら。もう二人とも寝てしまったの?)


prr

カチャ


灰原『はい、もしもし』



?『hi sherry ♪ 』



灰原(!)


灰原『…その声………ベルモット!!」


ベルモット『その通り…… 久しぶりねシェリー、あなたが電話に出てくれてよかったわ』


灰原『………要件は…何?……』


ベルモット『あら、話が早くて助かるわ』


ベルモット『じゃあ早速だけど、実は…』



ベルモット『私にももう時間がないのよね…………』


灰原『……どういうこと?』


ベルモット『言葉通りよ。』


ベルモット『今まであなたと工藤新一があのAPTX4869で幼児化してしまったこと、』


ベルモット『ずっとボスやジン達にはずっと秘密にしておいてあげたけど』


ベルモット『それも、もうタイムリミットだということ…』


灰原『!!』



ベルモット『詳しいことは言えないの……残念……フフ』


ベルモット『さあどうするのシェリー……』


ベルモット『明日にでもジン達が、あなたとあなたのお仲間を殺しに行くわよ』


ベルモット『もちろんあのボウヤも』



灰原『…………』ドクン


灰原『………あなたはそれでいいのかしら』


灰原『理由は分からないけど、あなたが今まで秘密にしてきたことがムダになるのは、あなたにとっても不都合なんじゃないの?』


ベルモット『フフ……』


灰原『わざわざ電話してきたということは、』



灰原『私に何か取り引きをもちかけるつもりなのね。』



ベルモット『物分かりがよくて、助かるわ』


ベルモット『そう。あなたに取り引きをもちかけたいの』


ベルモット『あなたにとって、とても条件のいい取り引きを…』


灰原『……それは興味深いわね』


ベルモット『あなたに…』



ベルモット『今すぐ死んでもらいたいの』



灰原『………』


ベルモット『驚かないのね』


灰原『……私一人、米花町とは遠く離れたひと気のないところで、元の姿の状態で自殺すればいいのね』


灰原(ベルモット自身はあの日以来、私を直接殺そうとはしなくなった……)


灰原(きっと……工藤くんと何か…)


ベルモット『本当に物分かりが良くて助かるわね。怖いくらい』


ベルモット『そう。あなたが死んだことを正式に確認すればもう鬼ごっこはお終い。』


ベルモット『私はあなただけ死んでくれればいいのよ。』


ベルモット『ジンはそうじゃないけど……』




灰原(私一人死ぬだけですむなら…………でも……)



ベルモット『あなたが死ぬとあのボウヤは元にもどれなくなる』


灰原(!)


ベルモット『フフ、心配しなくてもいいわ。あなたにとってとてもいい条件だと言ったでしょ……』


灰原『…………………あなたまさか』


ベルモット『あなたが死んだことを私が確認したら、阿笠博士のパソコンにAPTX4869のデータをこっそり送ってあげるわ』


灰原(やっぱり!!)


ベルモット『あの博士もいい腕してるようだし、薬のデータが丸々あれば大丈夫なんじゃない?』



灰原『あなた……自分も危険をおかすような真似していったい』


ベルモット『おしゃべりはここまで。時間がないって言ったでしょ。取り引きは成立。断る理由がある?』


灰原『…………いいえ、最高の取り引きだったわ、まるでサンタクロースからのプレゼントね』


ベルモット『フフ』



ベルモット『死に場所はあなたの好きにさせてあげる、場所が決まったら×××に電話。急いだほうがいいわよ』


プツッ





灰原「…………フゥー」


灰原「やっぱり私に居場所なんてなかったのね……」


灰原(でも、これでいいのよ……)


灰原(これで工藤くんは元の姿に戻ることができる)


灰原(私のせいで外れてしまったレールを)


灰原(私の手で直す………それだけのこと…)



灰原「フフ」


灰原(結局夢でジンがいってた通りね…)



灰原(場所はもう決めてある)


灰原(お姉ちゃんが殺された…あの港)


灰原(ここからたいして離れているわけではないけれど、ベルモットがごまかしてくれるはず)


ガチャ



阿笠「zzz」スピー


コナン「zzz」



灰原(さようなら博士)


灰原(さようなら…………工藤くん)



♪♪♪


灰原(…メール?…非通知………………)


灰原「えっ」





『悪いわね。タイムオーバーだったわ』




カチャリ



灰原「!?」


灰原(玄関のドアが…………誰!?)


キィーー


コツ コツ



灰原「!!!!」



灰原「あ………あぁ………」ブルブル


?「良い表情だなシェリー」



灰原「……ジ…………ジン………!」ブルブル


ジン「・・会いたかったぜ」


ジン「まさかお前がそんな姿になっているとは、夢にも思わなかったよ」


灰原「ど………どうして⁉」ブルブル


ジン「まあ話は後だ・・・まずは・・オレの言う通りにならねえとな」


チラッ


コナン「zzz」


ジン「オレは有言実行なんだよ・・」コツコツ


チャカッ


灰原「え

灰原「やめて!!!お願い!!!!!やめt

パシュッ



ガバッ!!!!!!


灰原「ハア……ハア……ハア……………」



シーン



灰原「ハァ…………ハァ…………」


>>>コナン「博士!鍋がふいてる!」

>>>阿笠「大声出すな新一っ!哀くんが起きてしまうじゃろっ!」

>>>コナン「博士だって声でけえよ!てか鍋!鍋!」



灰原「ハァ…………ハァ…………」


灰原(夢………また………)


灰原(………もう嫌…)


コンコンッ


コナン「灰原……おきてるか……?」


コナン「あ、開けるぞ……」



カチャリ


灰原「ッ!」ビクッ


キィーー


灰原「…ぅ」ビクビク




コナン「ん……おきてたか…」


灰原「……」


コナン「!……すごい汗だな…熱でもあるのか」


灰原「…」


コナン「ちょっとおでこかせ」


灰原「あっ…」






ピタッ


灰原「………」


コナン「……………」


コナン「……熱はないな」


コナン「すぐ着替えとってくっから。雑炊、食べなくてもいいけど、ここに置いとくからな」

タッタッ




コナン「ほら、着替えろよ」


灰原「………」


コナン「ん?どうかしたか?その服気に入らなかったか?」


灰原「むこう向いててくれない」


コナン「え?あ、……わりい…//」



灰原「……」ヌギッ



コナン「…………」


灰原「……」スポッ


コナン「あのさ灰原」


コナン「今日一緒に寝てもいいか?」



灰原「………あなたロリコンだったの」


コナン「バッ!バーロー!…// んなワケあるかっ!」


コナン「…まあお前の許可なくても、今日はオレはお前と寝るからな」


灰原「今の声録音したわよ」


コナン「うそっ!?」


灰原「ウソ」


コナン「……ったく。オレは今から風呂に入るけど、お前も入るか?」


灰原「あなたさっきから問題発言ばかりね」


コナン「バッ!…// 一緒に入るって意味できいたんじゃねえよっ!!」


灰原「フフ…」


コナン「……」


灰原「…そうね、汗もかいたし。あなたの後に入るわ」


コナン「そうか。じゃあ出たら呼ぶからな」






チャポンっ



コナン(……)


コナン(部屋に入った時、灰原…ものすごくおびえてた……)


コナン(そこまで嫌われてしまったのだろうか……それとも……)


コナン(……)


コナン(とにかくオレは、あいつに自分の正直な気持ちを伝えるだけだ…)


コナン(それで許してもらえねぇなら……それまでだ…)



地下室



灰原(……夢でよかった………のかしら…)



コンコンッ


阿笠「哀くん、入るぞい」


カチャ



灰原「博士……」


阿笠「体の具合は……特別悪いわけでもなさそうじゃな」


灰原「ええ」


阿笠「ふむ……」


阿笠「………なあ哀くん、さっき新一君から聞いたんじゃが…」


阿笠「…彼も決して本心から、あんなヒドイことを言ったんじゃないと思うぞ、」



阿笠「ただ、彼はいつも哀くんに頼りっぱなしで、」


阿笠「今回も哀くんなら助けてくれるだろうと能天気に考えとったから、」


阿笠「予想外に頭に血がのぼってしまったんじゃ、きっと…」


阿笠「今回のことは、彼を許してやってくれとは言わん…ただ、」


灰原「博士カンちがいしているようだけど、別に私彼に対して怒ってなんかいないわよ」


阿笠「え?」


灰原「むしろ感謝しているくらいだわ。自分のやるべきことが…分かったもの……………」

阿笠「い、いや哀くん、だからそれは」


>>>コナン「灰原ー、風呂空いたぞー」


灰原「じゃあ私、お風呂に入ってくるから」



阿笠「あ、哀くん、話はまだ」


灰原「ありがと博士。でも、心配しないで。彼とは今まで通りやってくから」

テクテク



阿笠(………新一君、本当に頼むぞっ!!)



チャポンっ


灰原「ふぅ……」


灰原(…特別今までとやることに変わりはないわ)


灰原(ただ……私という存在の意味を改めて確認しただけ…)


灰原(それだけのことよ……)


灰原(フ…彼じゃなく、自分が確認することになっちゃったわね)




灰原(……………そういえばアレ、どうしようかしら)


灰原(……まあ、自分用として使えばいいわよね)


灰原(今思うと…どうしてあんな物を)


灰原(いかにも彼女とかぶってしまいそうじゃない)


灰原(……何を期待してたのかしらね、私)



12月24日夜


阿笠「んじゃワシはもう寝るからの。昨日からプレゼンの練習で、かなり寝不足なんじゃ」フヮァ


灰原「おやすみ博士」


コナン「灰原、オメーはまだ起きてるのか?」


灰原「ええ。誰かさんに襲われると思うと、気が気でなくて」


コナン「おい」


灰原「地下室でもう少し研究してから、眠くなったら寝るわ」


コナン「…ムリするなよ」


灰原「えぇ。あなたは?」


コナン「オレもまだちょっとやることあんだ」



灰原「………やることって何よ?」








コナン「別になんだっていいだろ」


灰原「ふぅーん…なるほど。彼女とクリスマスイブの夜に、海を渡る愛を電話で語り合うってワケね。」


コナン「はあ?何言ってんだオメー?」


灰原「別にいいと思うわよ。彼女も喜ぶだろうし」テクテク



コナン「?」



地下室


灰原(………どうしてあんなイヤミを、口走ってしまったのかしら)カタカタ


灰原(私はもう彼のことは………)ピタッ


灰原(彼のことは………)



《薬なんてつくってないで、恋人の一人でも作りなさいよっ!》



灰原(…お姉ちゃん)


灰原(……)ギリッ


灰原(だってしょうがないじゃないっ!!)


灰原(私のせいで、彼は好きな人と離れ離れになるハメになったのよっ!)


灰原(そんな私が………彼を…)




灰原(……ねえ教えてよお姉ちゃん、私の何が間違ってるっていうのよ)グスッ








灰原(………)


灰原(もう寝よう…)

ボフッ



灰原(…でも、目をつぶってしまいたくない……)


灰原(また嫌な夢を…)



カチャリ


コナン「…よぅ……もう寝てんのか…」


灰原「……」


コナン「んじゃオレも失礼してっと」スッ


コナン「おー、あったけえ。」



コナン「イットクけど、別に変なことするわけじゃねえからな」


灰原「……」


コナン「…静かに二人で話がしたくてさ」


コナン「…博士にも聞かれたくねえんだ」


灰原「……」



コナン「…灰原、今日のことは」


灰原「私やっぱりリビングで寝てくるから」スッ

コナン「待ってくれ!!」

ギュッ!


灰原「えっ」



灰原「ちょっと…離してよ」

コナン「…離さない」


灰原「あなたの手冷たいんだけど」



コナン「今日のことは、許してくれとは言わねぇ」



コナン「言葉は人を傷つけるナイフだとか元太たちに説教しときながら……本当に情けねえ…」



コナン「オレが灰原を傷つけたことは、もう取り返しができない……)



灰原「……」



コナン「だからオレのことは嫌ってくれて構わない」





コナン「でも……!!」

ギュッ!


灰原(……………)



コナン「これだけは信じてほしいんだ」



コナン「灰原、お前はオレにとって、」




コナン「命より大切な存在なんだ」

灰原(!)ドクン



コナン「お前のこと、ただ工藤新一に戻るためだけの存在だなんて、そんな風には一度も思ったことはない!」


コナン「灰原はオレにとってかけがえのない、……絶対死なせちゃならねぇんだ!」



コナン「蘭とお前だけは…何があっても絶対…絶対に守るから、だから…」



灰原(………………)ドクン ドクン


コナン「どこにもいかないでくれ」



灰原(……………どうして…)




コナン「………嫌な予感がしたんだ」






コナン「灰原が…急にオレの前から消えてしまう……」



コナン「自分の居場所はここじゃないとか言い出して……自分だけが全て背負って…」



灰原(………どうして………どうして)



コナン「でもそれは、絶対に違う。オメーの居場所は、間違いなくここだ…」



コナン「APTXがなければ、そして幼児化しなければ、オレは…今ごろ死んでいる」



コナン「オレと灰原は、出逢うべくして出逢ったんだ」



灰原(どうして…………!)ポロポロ









無粋だとは思うが、博士のバーーーローーへの呼び方って、クン付けなの?
男か女かわからない新キャラ出たあたりでギブアップしたから曖昧だけど




コナン「オレにはお前が必要なんだ。元の姿に戻るために、江戸川コナンとして必要なんじゃない。」



コナン「工藤新一として…一人の男として必要なんだ!」




灰原(………)ポロポロ




コナン「だから…オレのことはキライでもいいから…」


コナン「ずっとそばにいてほしいんだ」





灰原(………………………バカみたい)




灰原(………………本当に…………バカみたいだわ…)




灰原(こんなことで……………)




灰原(彼の優しさに触れるだけで…………………)




灰原(……全て………………ふきとんでしまう……………)




灰原(今まで悩んでいたこと…全て………)




灰原(……全て忘れてしまった………………)






灰原(私ってけっこう単純なのね…………)




灰原(……工藤くん、あなたって本当にズルい人よね…)



灰原(これじゃあまるでプロポーズよ……)



灰原(………あなたがいつか本当に、私の手の届かない人になることは…わかってる)


灰原(でもはっきり分かってしまったの……)



灰原(私やっぱり、まだあなたのこと諦めきれないのね………)



灰原(今朝あなたに口うるさく言ってしまったのは……心配してたからだけじゃない)


灰原(彼女に嫉妬してしまったのよ…)



灰原(だって工藤くんは、私にとっても)



灰原(初恋の人だもの……)



灰原(お母さん、お姉ちゃん、私この人のことが好きなの)


灰原(罰をうけたっていいの。好きでいつづけていいなら)



灰原(……工藤くん…あなたの言葉、信じていいのよね…………)


灰原(信じるから…)


灰原(私の居場所は……ここに………………………………)スゥゥゥ…





コナン「灰原……だから最後に……………ってあれ?」


灰原「………スゥ…………スゥ………」zz



コナン(………寝ちまったか…)


コナン(少しは気持ち……伝えられたかな…)



灰原「……スゥ……スゥ……」zz



コナン(………今日は…本当にごめんな…)


灰原「………」zz


コナン「………いい夢みろよ…」


コナン「おやすみ………」


12月25日 朝


灰原「ん……」


灰原(………)


灰原(…こんなに安らかに眠られたのは、久しぶりだわ……)


灰原(さあもう起きなくちゃ………え?)

ギュッ

コナン「zzz」



灰原(手………ずっと握っててくれたのね)


灰原(………)








灰原「あなたってホントずるいわ」


灰原「女の敵よ」スッ

プニ~

コナン「ん………ひゃいばら……ん…」zzz


灰原「フフッ」


コナン「ん……ひゃいばら………ひゅきだ………ん…」zzz


灰原(えっ⁉)ドキッ

ぱっ

コナン「ん…はいばら………ゆきだ……ゆ…き…」zzz


灰原(…………ゆき?)


灰原(……)ムスッ



灰原(…あなたのそういう無意識な行動が)


灰原(ズルいっていってんのよ)

プニ~

コナン「ん……んん………」zzz


灰原(……オシオキしてやるんだから………)


キョロキョロ


灰原(は、博士もいないわね……)


コナン「………」zzz






灰原(クリスマスの朝に)


コナン「………」zzz


灰原(好きでもない女の子と)


コナン「………」zzz


コナン(ベッドを共にするような最低な男には…)


コナン「ん……」zzz


灰原(オシオキの……)ドキドキ

すぅーっ




ピンポーン!



灰原「!!!」ドキッ!



>>>歩美「哀ちゃーーん!おはよーー!」

>>>光彦「まだ寝てるんですかぁー?」

>>>元太「ハカセー!!おきろよなぁー!」


阿笠「ふわぁぁ……なんじゃ全く…」トボトボ


ガチャ


阿笠「わしゃもうちょい寝かせてもらうからの…」トボトボ




地下室



コナン「ん……なんだぁ、うるせえな……」ふわぁ

灰原「あっ」ドキッ


コナン「ん……おう灰原……よく眠れたか?…」


灰原「え、ええ」


コナン「そうか」


灰原「工藤くん」


コナン「ん?」


灰原「昨日はありがと」


コナン「!」


コナン「……バーロー、お礼を言わなくちゃいけねえのは、オレの方だよ…」


灰原「しっかり録音させてもらったから」

コナン「おい 」



コナン「あ、いや…オレ何かオメーに言ったっけかぁ?……全然覚えてねえな!うん!」


灰原「思い出させてあげましょうか」

コナン「それだけはやめて」



カチャ テクテク


リビング



光彦「あ、灰原さんっ!……ってえええ!?」


コナン「ん?よう光彦。朝っぱらから元気だな。」


光彦「な、な、なななんでコナンくんが灰原さんと一緒に起きてくるんですかぁぁ!!」

コナン「えっ」ドキッ


コナン「あ、いや、これは」


灰原「彼、私と一緒に一夜を明かしたの」


光彦「」


コナン「お、おい灰原!!冗談はよせっ!(汗)」


灰原「あら、私いつ冗談をいったかしら」


光彦「………コナン…くん……………あ、あ、あなたという人は……」ワナワナ

コナン「落ち着け光彦!んなことあるわけねぇだろ!(まああったわけだけど)」


コナン「オレもオメーらと一緒で、博士ん家に遊びにきたんだよ!それでちょうど灰原を起こしにいったところだったんだよ!」



光彦「……本当なんですか灰原さん?」


灰原「本当かもね」


光彦「……わかりました。灰原さんがいうのなら信じましょう!」


コナン(ったく…)


光彦「ということは、見たんですねコナンくんも!外の景色を!」


コナン「んにゃ?」


灰原「ところで、小嶋くんと吉田さんは?」


光彦「元太くんは博士を起こしにいっています。歩美ちゃんはもう外で遊んでます。ボクたちも早く遊びましょうよ!」


コナン「遊ぶって……サッカーでもすんのか?」


光彦「…はあ?コナンくん…寝ぼけているんですか?サッカーはどう考えたってムリでしょう。」



>>>歩美「哀ちゃーん!コナンくーん!すごい雪積もってるよーー!!」


コナン・灰原「雪?」


光彦「ええ!まさにホワイトクリスマスですよ!」



灰原「ユキ……」



光彦「コナンくんも見たんでしょ!?もう遊び放題です!」


コナン「えっ、あ、ああ!確かにスゴかったな!」


光彦「ボクたちは先に遊んでますから、お二人とも、準備ができたら来てくださいよ!」



>>>元太「ハカセ起きろよっ!!雪だぞっ!!」グイッ

>>>阿笠「ユ…ユキよりユメがみたいわい………」グゥ



光彦「元太くん!行きましょう!例の作戦です!!」




元太「ハッ!そうだった!」


元太・光彦(先に二人で大量の雪玉をつくって、コナン(くん)に奇襲をしかける!」ニヤッ


元太・光彦「作戦開始~!!」



阿笠(助かった……)グゥ


リビング


コナン「まさか昨夜そんなに雪がふってたとはな。全然気がつかなかったよ」


灰原「あら、あなた私に教えてくれたじゃない)ジトッ

コナン「え?…てか灰原、目がコワイ」


灰原「さ、私たちも支度しましょ。博士は寝かせておいた方がいいわね」テクテク



コナン「………」コソッ



灰原「そういえばあの子たち、何か良いプレゼントはもらえたのかしらね」ヌギヌギ

コナン「あ、あのさ灰原…」コソコソ


灰原「んー?」


コナン「これ、オメーに」スッ


灰原「えっ」


灰原「………何…コレ」

コナン「クリスマスプレゼントだよ!! ったく言わなきゃわかんねえのかよ…//」


灰原「………あなたが…私に?」


コナン「他に誰がいるんだよ」


灰原「………」


コナン「………」


灰原「……開けてもいいの?」

コナン「そ、それを待ってんだけど、さっきから!!……//」






灰原「そんなこと…言われないと分からないわよ……」ガサガサ


コナン「ま、まあオメーの好みに合うかは……分からねえけど……」



パッ!



灰原(あっ……)


灰原「マフラー……………これ……あなたが編んだの?」


コナン「あ、やっぱり一発で分かっちまうか……そりゃ完成度がちがうもんな…はは…」


灰原「こんな趣味の悪いマフラー、普通売ってないもの」

コナン「おい」


灰原「ふふ…冗談。本当に……嬉しい」


コナン「えっ」ドキッ


灰原「何よ」


コナン「あ、いや…そんな素直にお礼言われるとは…思ってなかったからさ…」







コナン「全部で3つ編んだんだ。最初に、練習兼自分用に青、次に蘭の赤、最後にその紫。」


コナン「灰原のは一番最後で一番時間かけたから、出来も一番!……のはず……」


灰原「もしかしてあなた、昨日の夜これを編んでいたの?」


コナン「あ!いや…、オメーに文句言われないようにと丁寧にやってたら、予想外に時間かかっちまって……ギリギリまにあったんだ……ハハ」


コナン「で、でもだからといって、最後手を抜いたとかそんなんじゃねえからな!!」


灰原「はいはい(私ってそんなに口うるさい印象なのね…)」



灰原(ふふ…ありがとう、女たらしの探偵さん…)



コナン「んじゃそろそろ、あいつらと遊んでやるか。行こうぜ」

灰原「あっ!ちょっと待って!」


コナン「ん?」



灰原「私もあなたに渡したいものがあるの」


コナン「えっ」


灰原「………プレゼントと…おしおき、どっちがいい?」



コナン「は?」ポカーン



灰原「どっちか選んで……」


コナン「いや………その2つなら…そりゃプレゼントのほうが…」


灰原「本当にそっちでいいの?」テクテク


コナン「え⁉いやだって……つかオシオキって」

灰原「じゃあ決まり!はい」スッ


コナン「あ……ありがと……」



ガサガサ


灰原「……」


パッ


コナン「あ……」


コナン「マフラー…………」


灰原「気に入らなかったら使わなくて結構よ。ブルーのハイセンスなマフラーにはかなわないもの」テクテク


コナン「あ……つ、使う!使うよ!絶対こっち使うよ!あんなのは今すぐ捨てるに決まってんだろ!」



灰原(………♪♪)テクテク



ガチャ

元太・光彦(来たっっ!!)



元太・光彦「今だ(です)! 総攻撃、開始っ!!」

ポイポイポイポイポイポイポイポイッッッッ!!!!!!!


灰原「ちょっ!ちょっとあなたたち!や、やめ!うぷっ!


ポイポイポイポイポイポイポイポイッッッッ!!!!!!!


元太「いけー!!もっとだ!もっと!日ごろのうらみをはらせぇっっ!!」


光彦「…………」


元太「どうした光彦!!もっとやるんだ!!なりふりかまわずっ!」


光彦「…………!!!!!」


光彦「………元太くん、今日が……ボクたちの……命日になるかもしれません……」ガクガク


元太「何言ってっか聞こえねえぞっ!コナンの命日!?ハハ!そりゃそうだぜっ!!もっと言ってやれ光彦っ!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォ………









光彦「あ…ああ……もう…おしまいです…」ガクガクブルブル


元太「そうだな、これでコナンもボロボロに」チラッ

コナン「オレならここでピンピンしてるけどな」

元太「」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォ……


元太「」



コナン「………元太、光彦………今まで……楽しかったぜ……じゃあな…」ポンッ




元太・光彦「イヤヤアアアアアアアアアアあ!!!!!!!!!!!!!!!




歩美「出来たっ!はかせそっくりの雪だるまさんっ!」

阿笠「グゥ」zz







コナン「なあ灰原」


灰原「ん?」



コナン「“おしおき”って、結局何だったんだ?」






ED 「Winter Bells」 歌 倉木麻衣


(ぜひyou○ubeで検索してみてください。レギュラーキャラクターがカラオケで歌っている、とてもステキな動画があります。)




後日談


蘭『ねえ新一!私の贈ったマフラーみてみた?』


コナン(新一)『あ…ああ……(みんなそろってマフラーなんだよなぁ(汗)』


コナン(蘭……悪いけど今年の冬は…灰原がくれたやつをつかわせてもらうよ………)


蘭『ねえ、ちゃんと話きいてる!?』


コナン(新一)『え、あ、ああ!ところで、オレが蘭に贈ったマフラーはみてみたのかよ?』


蘭『へ!?あ……ああ!ア、アレね!う、うん!』


コナン(新一)『どうだ?気に入ったか?』


蘭『……あれさあ…』

コナン(新一)『おう』




蘭『…ちょっと趣味悪くない?』

コナン(新一)『』



おしまい


23レス目と24レス目の間抜けてました。もう遅いですが、一応




歩美「哀ちゃんいないのかな」

光彦「おそらく灰原さんは、いつもと違うクツで外に出掛けて行ったのでしょう。」

光彦「玄関のカギがあいていたということは遠くにはいっていないはずです。」

光彦「どうしますか?来るまで待ちますか?」

元太「じゃあもう3人でやろうぜ!待つのはキライなんだよな!」

光彦「そうですね。仮にこのまま待って、灰原さんが帰ってきたとしても、おそらく“パス”されるでしょうし…」

元太「パスしてくれるならいいじゃねえかよ。オレがすげえシュート打ってやっからよ!」

光彦「はいはいそうですね」

歩美「哀ちゃんもダメかあ…」

元太「ったくよー、コナンの奴もさそったのにやらねぇって言うしよ。相変わらず二人ともノリが悪いよな!」

光彦「今回灰原さんはちがうでしょ…」



>>66

クンづけするときと、ないとき両方あると思います…多分。


今気づいたら
“博士“と阿笠““両方使ってしまってました。すみません、同一人物です。


もう少し足したくなったので、続けます。

>>32
私はスレ立てするの初めてだったのですが、このようなエラーがでてしまったので
動揺して必要のないことを書いてしまいました。

ipad(携帯)からでは、ss速報vipでのスレ立ては規制が厳しいのでしょうか?

詳しい方いましたら、教えていただけるとありがたいです。




後日談2(12月25日 雪合戦事件後)

博士宅

阿笠「みんなプレゼントは良い物もらえたかの?」


歩美「わたしクマさんの新しい人形っ!」

光彦「ボクはゲームです。たまには子どもらしく遊ぶのもいいかと思いまして。」

コナン(いつもそうしとけ)

元太「オレはうな重2コだったぜ……100っこって頼んだのによ……」ガックリ

光彦「その願いがかなったら元太くんの家庭はおしまいです」

歩美「光彦くん、それどういう意味?」

光彦「いえ、何でもありません。」

歩美「哀ちゃんはっ?サンタさんに何もらったの!?」


灰原「変なマフラーをもらったわ」

コナン(変じゃない)





歩美「えっ!?見せて見せて~~」ワクワク


灰原「コレよ」スッ


歩美「えっ!?……あ……あはは…」

コナン「別に変じゃねえよな、歩美ちゃん?」

歩美「へっ!??あ…う,うん!哀ちゃんなら似合うと思うなぁ!!うん」


コナン「ほらみろ灰原」コソコソ

灰原(吉田さんにまで気を使わせるなんて、工藤くん…ある意味スゴイわ)



光彦「ハカセ、さすがにアレはセンスひどすぎますよ」コソコソ

阿笠「え」



元太「じゃあ今から光彦ん家いって、みんなでその新しいゲームやろうぜっ!!」

光彦「いいですね!」

歩美「さんせーい!」

ドタバタ ドタバタ




コナン「ったく、元気だねえ」

灰原「ワタシはパスだから、あなたワタシの分もお願いね」

コナン「え!?ならオレだってこっちにいるよ!」

灰原「ダメよ、あなただけでも行かないと、ワタシまでノリが悪い扱いされてしまうもの。」

コナン(いや、全くもってその通りだろ)


コナン「分かったよ。行きゃあいいんだろ、行きゃあ」テクテク

コナン「んじゃ、なんか昼飯作っといてくれよな」タッタッ



灰原(………おいしいもの、作ってあげなくちゃ)♪



阿笠「そういえば哀くん、わしゃまだ哀くんにプレゼント渡してなかったのお」

灰原「別にいいわよ、ムリしてプレゼントしてくれなくても(私はアレだけで十分だもの)」


阿笠「いや~哀くんのほしいものが分からなくての~、結局こんなのにしてしまったんじゃが、はいコレじゃ」スッ


灰原「………映画のチケット……あっ!コレっ!」

阿笠「そうじゃ、哀くんその映画見たがっていたじゃろ」

灰原「ありがと博士………でもどうして2枚も、それにこの“カップルシート“チケットって何?」

阿笠「予約限定のペアチケットじゃったから何となくそれにしたんじゃ。まあ細かいことはワシにもよく分からんが」

灰原(だってこれって…)




灰原「で、博士は私とコレ見にいくってわけ?」

阿笠「何をとぼけたふりをしとるんじゃ」ニヤニヤ

灰原(なっ!…//)


阿笠「まあもう1枚は哀くんの好きにしとくれ」ニヤニヤ



灰原「…………博士」

阿笠「ん?お礼なら」

灰原「今から作るケーキ博士の分ないから」

阿笠「ごめんなさい」


すみません。夜に一気に投下します。


12月25日 昼

阿笠博士宅


コナン「ゲームが4人対戦だったからよぉ……ずっとつきあわされちまったよ……」モグモグ

コナン(うめぇなコレ)モグモグ


阿笠「なあ新一くんは今日この後予定はあるのかの?」

コナン「ん……ああ実はちょっと……何か頼みごとでもあんのか?」


灰原(えっ!)


阿笠「あ、いや……頼みごとというか…。その用事は大事な用事なのかね?」

コナン「……大事っちゃあ大事だけど。なんだよ、頼みごとがあるならとりあえずきいてやるよ」

阿笠「あ、いや…」


灰原「博士!もう出掛ける時間でしょ!」

阿笠「あ…はい…」






阿笠「それならワシは出掛けてくるから、哀くん、留守番たのんだぞい…」

阿笠「でもどこか出掛けることになったら、それはそれで全然全然okじゃからな!」チラッ


コナン「は?」


阿笠「じゃあ行ってくるわい」テクテク

バタン


シーン




コナン「ったく…何だったんだ博士は…(やっとどこか行ってくれたぜ…)」


灰原「で?」


コナン「ん?」


灰原「用って何なのよ。言いたくないなら別にいいけど」


コナン「ああ、そのことなんだけど」



灰原(やっぱり……彼女のことかしら…)

灰原(彼女が予定外に早く帰ってくることになって…やっぱり元の姿になって彼女と遊びたいとか?)

灰原(……まあそれでもいいわ。これ以上望むのは虫がよすぎるものね)




コナン「今から映画でも見に行かねえか?」




灰原「え?」


コナン「別にお前もヒマだろ?じ、実は見たい映画あんだ」


灰原「……何なのそれ」


コナン「え、えーとだな…ワ、ワンにゃん…パラダイス…だっけ?あれ!?…ワンにゃん天国だっけ!?」


灰原(!!)


コナン「あ、あれ?…ど、どっちだったっけ?…ハハ」


灰原「…………天国よ」

コナン「そう!!そっち!!」

灰原「ウソよ、逆」

コナン「え」


コナン「て、てめぇ…はめやがったな」




灰原「ウソをついているのはあなたじゃない」


コナン「えっ」ギクッ


灰原「題名すら覚えていないなんて…そもそもどう考えてもあなたの好みじゃないでしょ。」


コナン「う、ウソじゃねえよ!じ…実はおれ、イヌとかネコとか大好きなんだっ!!いやーめちゃくちゃ可愛いよな!!うん!」


灰原「ふぅん」


コナン「と、とにかく!行くのか行かねえのかどっちなんだ!?」


灰原「………」



灰原「ま、まあそこまでいうなら…い、一緒にいってあげても…//」

コナン「よし決まりな」

灰原「」


灰原(デ…デレてみてあげたのに……バカッ…//)



灰原「…そもそもその用なら」


コナン「ん?」


灰原「別に博士の前で言ってもよかったんじゃないの」


コナン「別にいいだろ」

コナン(なんかわかんねえけど、それは恥ずかしかったんだよ…//)


灰原「ま、別にいいけど」


コナン「んじゃメシもくったし、早速今からいこうぜ」


灰原「えっ!?ちょ、ちょっと待ってよ」


コナン「ん?何か特に準備なんて必要ねえだろ」


灰原「女の子には必要なの」


コナン「ぷっ!なーにが“女の子”だよ。よく言うぜはははは!


ポカッ!

コナン「ごめん」




灰原(………どっちの服がいいかしら…)

灰原(……こっちのほうが可愛いかしら……でもこっちの方が……)


>>>コナン「おーいまだかよ!早くしてくれよーー」


灰原(うっさいわね…あなたの好みがわかれば苦労しないわよ…)




灰原(……これでいいかな…ちょっと私のキャラとはあわないかな…)

灰原(でも、たまにはこういう格好も……してみたかったし……//)



灰原「お待たせ。悪かったわね」ガチャ

コナン「やっとかよ…


コナン(ッ!)ドキッ



灰原「な、何、その顔!何か文句でのあるの!?…//」

灰原(や、やっぱり私にこういうのは似合わなかったかしら……)


コナン「い、いやなんでもねえよ!!さっ、早くいこうぜ!」アセアセ

コナン(いつもの灰原と違う……なんか…………)



コナン(可愛い……)



灰原「………」



テクテク


灰原「そういえば」


コナン「ん?」


灰原「あなたってマフラー編めたのね。手先不器用のはずなのに」

コナン「おい」


コナン「実はこの前母さんが帰ってきたときに、詳しく教えてもらったんだ。」

コナン「蘭と灰原に贈るって言ったら、なぜか母さん突然はりきっちゃってさ!みっちり練習させられたよ…」

コナン「ま、おかげでもう今は、得意になったけどな!」


灰原「得意?」

コナン「ウソです」



灰原「そう。やっと謎が解けたわ」

コナン「おい」


テクテク



コナン「よし着いた。まずはチケットだな」

灰原「それならもうあるわよ」


コナン「はい?」


灰原「はい」スッ


コナン「な、なんで?」


灰原「気にしない気にしない。」テクテク


コナン「お、おい待てよ、おーい灰原~」タッタッ




コナン「“カップルシート”?何だこれ」テクテク


灰原「さあ」テクテク



コナン「おれたちの席は……この辺か………ってええっ!?なんかすげぇ!」


灰原「2人がけのソファみたいね」


コナン「………にしてはちょっと、小さくないか?いや確かに一人用にしちゃでかすぎるけどさ」


灰原「文句ばっかいってないで、もうすぐ始まるわよ」


コナン「お、おう」



ギュウ



コナン「………やっぱちょっと狭いよな…ハハ…」


灰原「そうかしら」


コナン「ま、まあオメーがいいならオレは別にいいんだけどさ…」


コナン(ったく……子ども2人でギリギリだぜ?こんなのに大人二人だったら…)キョロキョロ


コナン(ん?)



女「ねえ男ォ……もっと近づいてきてよぉ…」


男「これ以上近づいたら…どうなるか分かってる?…」


女「えぇワタシわかんなぁい、ねぇ教えて…男ォ…」ギュウギュウ


男「それはね…」ギュウギュウギュウ


ぶちゅー♡




コナン(…………)

コナン(………)チラッ


灰原「ん、何?」

コナン「あいゃやややややなんでもねえよっ!!なんでもねえったら!!」アセアセ


灰原「?」




コナン(……………なんか…急に…)


コナン(ものすごく恥ずかしくなってきたんですけどっ…//!!!)



ブーー


灰原「あ、始まるわ……あなた何下向いてるよ」


コナン「エ?、ア、イヤ、ウン」カチコチ




ワンワン! ニャンニャン!




灰原(ふふ、かーわいい)


ギュウ


コナン(う、映画に…集中できない…)ドキドキ




コナン(……)チラッ


灰原(♪♪)ジーッ



コナン(…………)

コナン(やっぱ…連れてきて正解だったな…)

コナン(オメーのそんな顔、めったに見られるもんじゃねえからな……)



コナン(…………………)




ワンワン! ニャンニャン!


灰原(タマッ!ダメッ!そっちに行っちゃダメよっ!そっちにポチはいないわっ!)ジーッ



コテッ


灰原「えっ」


コナン「……スゥ……スゥ…」zzz


灰原「…………」




灰原(まったく…)


灰原(興味ないくせに無理して誘っちゃって………)クスッ


灰原(ホント何考えてるのかしら)


灰原(……あんまり調子にのってると)




灰原(私だって本気だしちゃうわよ…)





ワンワン! ニャンニャン!



~~~エンドロール~~~


コナン「…ん……ん?………あれっ⁉」バッ



灰原(やっと起きたわね、まさか最後まで寝てるなんて)

灰原(昨夜そんなに寝てなかったのかしら…)

灰原(今思えば………私布団とりすぎてたかも)




コナン(げっ!やべ……ついうっかり……)


コナン「あ…うん!意外とおもしろかったな!!なあ灰原!」アセアセ


灰原「そうね」


コナン「いやぁ…うん!よかったよかった!特に…えーと…ハチとモモが出会うシーンは最高だったぜ!」チラッ

灰原「そうね」


コナン(よしっ!上手くごまかせたぜっ!)ドヤッ




映画終了



コナン「ちょっとトイレいってくっから、その辺で待っててくれ」タッタッ



灰原(どこか座るとこは………ん?)キョロキョロ


ジャカジャカジャカジャカ♪♪♪♪



灰原(ゲーセン………)










コナン「おまたせっ……てあれ?灰原?…………ん?」キョロキョロ



ジャカジャカジャカジャカ♪♪♪♪





灰原「…………」ジーッ


コナン「お、ここにいたのか…何みてるんだ?」


灰原「なんでもないわ。さ、帰りましょう」クルッ


コナン「ん?……プリクラ?……オメーこういうのに興味あったのか?」


灰原「だからもう帰ろうっていってるじゃない」


コナン「ちょっと待てって。……せっかく来たんだしさ、オメーが撮りたいならつきあってやるよ。」







灰原「やらなくていいっていってるじゃない。それにそもそもあなた、プリクラの撮りかた知ってるわけ?」


コナン「知ってるよ。蘭と何度か撮ったことあるしさ。」


灰原「えっ」


灰原「あ、そう…………」



灰原「……………」スタスタ



コナン「まあオメーがやらないっていうなら別に……ってあれ?」


灰原「やっぱ撮る」スタスタ



コナン「は?………いやさっきまで」


灰原「どれにする?」

コナン「どれでもいいです」




コナン「もっと近づかねえとちゃんと写らねえぞ」グイッ


灰原「………」


コナン「オメーもしかして…プリクラとったことねえのか?」


灰原「ごめんなさいね、あなたと違って撮る相手が今までいなくて」


コナン「あ、いや、そういうつもりで言ったんじゃ」

コナン「あ、もう撮るぞ!ほら、だからもっと近づけって」グイッ



灰原(………わざとやってるんじゃないでしょうね)


灰原(そこまでしてくるなら私だって……)



パシャッ




コナン「ふぅ、けっこう楽しかったな」


灰原「…………」マジマジ



コナン「で、灰原、オレの分は?」



灰原「………ふふ……やった♪……」ボソッ



コナン「おい灰原、きいてるか!?」

灰原「へっ!!?」ドキッ


コナン「だから、オレにもそのプリクラくれよ」


灰原「えっ?あ…いや………よ、吉田さんには絶対見せちゃダメよ!」


コナン「分かったからくれよ」


灰原「………あら、そんなに私とのツーショットがほしいの?」

コナン「金払ったのオレだぞ」




prrr prrr

コナン「ん?電話……………母さんっ!?」

灰原「……」


ピッ

有希子『もしもし新ちゃ~ん、愛しのママからよっ!』

コナン『何だよ』

有希子『なによ冷たいじゃない、今忙しかったの?』

コナン『あ、いや別に……』チラッ

灰原「?」


コナン『で、用は何だよ?』

有希子『もう新ちゃんせっかちねぇ…用がなきゃ電話しちゃいけないわけ?』

コナン『で、用は何だよ?』



有希子『んもぅ…ねぇ、マフラー、灰原さんにもちゃんとあげたでしょうね!?』

コナン『ああ…ちゃんと渡したよ。ありがとな母さん』

有希子『お礼なんていいわよ。で……どうだったの!?』

コナン『どうって?』

有希子『哀ちゃんの反応よ!喜んでた!?』


有希子(ま、新ちゃんの前で素直に喜ぶなんてことはないだろうけど…)


コナン『ああ、喜んでくれたよ!ほら、やっばりオレのセンスがよかったんじゃねえか!母さんは反対してたけどよっ!』


有希子『え?』


有希子(ど、どういうこと!?新ちゃんからのプレゼントなら、あの子なら何でも喜ぶとおもって、柄はもう新ちゃんの好きにさせちゃったけど…)


有希子(そんなことより、哀ちゃんが新ちゃんの前で素直に喜ぶなんて!)


有希子(なにか…さらに進展しちゃいそうねこれは)ワクワク




コナン『おい母さん?』

有希子『あ、そ、それはよかったわね!』


有希子『で、今新ちゃんは何してるの?蘭ちゃんと一緒だったの?』

コナン『いや、蘭は今、園子と外国にいってんだ。今は灰原と一緒にいる。』

灰原「……」

有希子『あらそうなの。じゃあ今は阿笠博士の家にいるのね?』

コナン『いや、今は二人で映画みに来てたんだ。もう今から帰るとこだけどな』



有希子(……………あらあら?、これは…)ワクワク



有希子『じゃあ今哀ちゃんとデート中ってわけね!何よ新ちゃんっ!やるじゃないっ!!』

コナン『デ、デートって別に…//。ただ映画をみに来ただけだよ!』















コナン『じゃあもういいか?灰原も待たせてることだし…』

有希子『ねぇ新ちゃん』

コナン『ん?』

有希子『女の子とデートするときは、ちゃんとその子のことを色々と褒めてあげなきゃだめよ!髪型だったり、服装だったりね』


コナン『褒めるねぇ……』チラッ

灰原「何?』


コナン(………)


有希子『デート中に電話して悪かったわね!最後までちゃんとエスコートするのよ!じゃ、またね新ちゃん♡』


ピッ





コナン「待たせて悪かったな」


灰原「電話中こっちをチラ見してきて……何か言いたいことでもあるわけ?」


コナン「い、いや………別に…」


コナン「さぁもう暗くなる前に帰ろうぜ!」


灰原「………」


ウィーン


12月25日 夕方


ビュオーー ビュオーー



コナン「風つえーな。寒い……」

灰原「あなたマフラーもってきてないの?」

コナン「忘れた」


灰原「ったく、出掛けるときは人を急かしておいて…自業自得ね」

コナン「うぅ……寒い…」ブルブル



灰原(……………)



ホドキ ホドキ


クルッ


コナン(えっ)





ピッタリ


コナン「は、灰原!?………//」


灰原「こんなダサいマフラー、1人で使うのはイヤだもの。」

灰原「あなたにも半分、恥ずかしさを共有してもらうわ」



コナン「い、いや……これ……ち、近い…//」

灰原「あら、プリクラの時のほうがよっぽど近かった気がするけど」


コナン「いや……これは……だって…//」

灰原「あったかいでしょ?」

コナン「う、うん…//」


テクテク


灰原「………」

コナン「………」





コナン「……………あ、あのさ」

灰原「……何?」


コナン(お、落ち着け……。えーとまずは…)


コナン「きょ、今日のお前の服装!……その……なんつーか………い、いいと思うぞっ!」


灰原「………は?」


コナン「あ、あとな!えーと……あっ!そうだ!今日の昼飯!あれ、うまかったぞっ!」


灰原「…………」


コナン(えーとあとは……)



chu♡



コナン(えーと……………………………ん?」




コナン「………………」


灰原「……………」


コナン「………………」


コナン「……………………え?」

コナン「え?」




灰原「…………」


コナン(…いいいいいいいまっ!!………え?何?)


灰原「…………」


コナン「…………………は、灰原………え?」


灰原「おしおき」


コナン「あ、そう……おしおき……うん………え?」


灰原「あなたがいいかげんにしないから」


コナン「うん……そう…いいかげん…………………え?え?」


コナン「え?」



コナン「………は、灰原………えと………い、今のは」

灰原「キス」


コナン「」




おしまい


見てくれたかたはありがとうございました。

途中にいっていた動画のリンクはっておきます(自分は動画投稿者ではないです)

ipadからコピー&ペーストしただけなので、上手く貼れているかは分かりません…

http://m.youtube.com/watch?v=5ASzHy5c9lA

面白かった!
このまま続き書いてくれ


>>143

すみませんがこれで完結とします。

またコ哀ssをかくつもりなので、その時には見てくれたらうれしいです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月12日 (日) 15:25:06   ID: CUla2bf-

最初おもろかった!今まで放送してきた言葉色々使ってておもろかった

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