ミカサ「エレンは渡さない」御坂「当麻は渡さない」エレン当麻「はぁ」 (510)

教官「訓練兵の諸君! 今日から参加することになった二人を紹介する!!」

コニー「この時期に?」

アニ「……何あの服」

マルコ「可愛い…」

エレン(巨人ぶっ殺す巨人ぶっ殺す巨人ぶっ殺す)

ミカサ(エレンエレンエレンエレン)

ジャン「十位以内に入るような奴じゃなけりゃどうでもいい」

教官「二人とも自己紹介を」

御坂「ガクエントシ区から来ました御坂美琴です。よろしくお願いします」

上条「同じくガクエントシ区から来ました上条当麻です」

教官「上条当麻は類まれなる身体能力を買われ、御坂美琴は常人にはない能力を持っているため途中参加が許された」

訓練兵「「お、おい…、すげーな」」ザワザワ

教官「お前ら雑魚とはレベルが違うんだ!! 負けないように訓練に励め!! 以上!!!」

訓練兵「「はっ!!」」バッ






上条美琴in進撃の巨人です。シリアスギャグです。
ゆっくり更新します。





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366477585

立体機動訓練装置

教官「………」

訓練兵「「お、おい、あの教官が何も言えてないぞ」」ザワザワ

上条「………これでいいんですかね?」ピタッ

コニー「ミカサよりブレてないんじゃねーか?」

ジャン「んなわけねーだろ!」

コニー「何お前が張り合ってんだよ」

マルコ「すごいねー」

ジャン「くそっ、できる奴はこれ以上いらねーのに」


御坂「それぐらいできて当然よね」


上条「じゃあビリビリもやれよ」

御坂「ビリビリって…」バチバチッ

教官「御坂美琴!!」

御坂「ひゃい!!」ピタッ

教官「………それはまだ使うな」

御坂「……はーい」

訓練兵((今の光…なんだ?))

対人格闘訓練

ライナー「なぁエレン。新人の強さを知りたくないか?」

エレン「ん?」

ライナー「あの上条当麻って奴だよ。色んな奴との組み合いを見てたがあいつは本気を出しちゃいない」

エレン「えっ、でも一度も地面に膝をついていないぞ」

ライナー「だから俺達であいつに地面の味を教えてやるんだよ」

エレン「………」

ライナー「上条当麻、次は俺達とやろうぜ」

上条「ん? ああ、いいぜ」

ライナー「さっきから一対一ばかりで実戦を想定できていないから、次は俺達二人が同時に襲いかかるからな」

エレン「手加減はしねーぞ」

上条「ああ、かまわねーよ」

ライナー(すげぇ自信だ。だが、二体一で負けるわけには)バッ

エレン・ライナー「「うぉおおおお!!」」ダダダッ




上条「そげぶ!」バキッ





ライナー「うわぁあああ!!」ズザザザザッ


エレン「…………えっ?」

上条「どうした? やめるのか?」

エレン「………いや、やろう」スッ

上条(隙がないな。……強い)

エレン(くそっ、構えもしないって馬鹿にしやがって!)ダッ

エレン「うぉおおおお!」ブンッ

上条「そんな攻撃じゃ」スッ

エレン「おりゃっ!!」ブンッ

上条「この上条さんは」スッ

エレン「くそぉおお!」ブンッ

上条「やれませんよっと」バッ

エレン(……!! やられる!?)




ミカサ「………」ブンッ




上条「あぶなっ!?」サッ

ミカサ「……!?」

上条「そっか、二体一と見せかけて多人数の時間差攻撃か! さすがだなぁ勉強になります」

ミカサ(避けられ……た?)

訓練兵「「ミカサのこうげきを避けただと?」」ザワザワ

上条「それじゃ、上条さんも少し本気出しますか」タッ

エレン「えっ………」

上条「そげぶっ!」バキッ

エレン「」

上条「そげぶっ!」

コニー「」

上条「そげぶっ!」

ジャン「」

上条「そげぶっ!」

ライナー「」

クリスタ(……女の子は狙わないのね…良かっ…)

上条「そげぶっ!」

サシャ「」



クリスタ「」




アニ「…ミカサ・アッカーマン」

ミカサ「………?」

アニ「共闘するよ。不本意だけど負けたくない」

ミカサ「………」コクリ

アニ(ミカサを利用して、無傷であいつを倒す…)

アニ「行くよ!!」ダッ

ミカサ「………」ダッ

上条(強い…)ゴクリ

二人「「うぉおおおおお!!」」





御坂「いい加減にしろぉおおおおお!!」バチバチバチッ





一同「!!?!??!?」

アニ「な、なに…?」

ミカサ「………」

御坂「よってたかって一人の人間をボコボコにしようなんて卑怯とは思わないの!?」

一同((ボコボコにされたんですけど…))

教官「御坂美琴!! きさま“使ったな”!!」

御坂「あ…」

教官「………もういい、全員集合!!」

一同「「はっ!!」」タタタッ

エレン「上条当麻、お前強いな!」スッ

上条「ああ、お前もな!」パシッ

ミカサ「………」

アルミン(ミカサ…男の人に嫉妬しなくても…)

教官「たった今見たとおりだ! 御坂美琴は電気を使うことができる能力者だ!」

訓練兵「能力者……」ゴクリ

教官「この能力は巨人に対して有効かどうかは分からん! だが、焦っていきなり実戦に出した結果殺されては人類にとって大きな損失となる! よって、これからも訓練を続けてもらうので、一同も御坂美琴を同じ訓練兵として扱うように!!」

一同「「はっ」」バッ

教官「それと御坂美琴!」

御坂「はい」

教官「きさまは巨人がいちいち一人ずつ戦いにきてくれと思っているのか? 相手をその辺のガキと勘違いしているんじゃないか。あぁ?」

御坂「……あ?」バチバチ

上条「ちょーっと待った!! ビリビリ!!」

御坂「ビリビリって言うなぁあああああ!!」バチバチバチ

一同「あばばばばばっ」

教官「………ぐ、ぐぅ」ドサ



 その後、鬼教官を倒した唯一の訓練兵として、御坂美琴の名は広く知れ渡ることとなる。



コニー「いやー、スカッとしたなぁ! 鬼教官が死んだカエルみたいにひっくり返ってさ!」

ジャン「お前もひっくり返ってたけどな。…俺もだが」

エレン「あの力……欲しい」

ライナー「エレン。ない物ねだりしたって仕方ないぞ」

エレン「だけどっ! あれがあれば巨人を!!」

ミカサ(エレンが私以外の女の子を求めて…!?)バキッ

アルミン「ひっ!?」

アルミン(机が握力でもげた!?)

アニ「……上条当麻…か」

クリスタ(………上条当麻、私は攻撃しないでくれた…)←カンチガイ

サシャ「………足りないです」グゥ~

上条「……これ、良かったら食べろよ」スッ

サシャ「!!!!!!」バクゥッ

上条「おわっ! 落ち着いて食えよ」

上条(なんかデジャブだな…)

サシャ「上条当麻、愛してますー!!!」

アニ・クリスタ
「………」ムッ



模擬戦闘

教官「………ふむ」

ミカサ「………」ズバッ

教官(やはり、ミカサ・アッカーマンが首席で卒業するだろうな)

上条「おわっ!!」ドシャッ

教官(基礎能力はミカサを超すのに、この男の運の悪さはなんだ? 普通立体機動で打ち込んだ枝がキツツキの手によって折れるか?)

御坂「やぁぁああああ!!」バシュッ

教官(御坂美琴。性格に癖があるものの、基礎能力はとても高く、さらに電気を操る特殊能力をもっている。最初から訓練に参加して入れば間違いなく首席だっただろう)

エレン「おぉぉおおぉおおお!!」ズバズバッ

教官(エレン・イエーガー。彼もよく成長した。何より巨人に対する沸騰するような怒りがある限り、調査兵団に行ってもエースとして活躍するだろう)

教官「人類が初めて進撃することができる…か」フッ

数ヵ月後

教官「本日を持って諸君らは訓練兵を卒業する。その中で最も成績の良かった上位10名を発表するので前へ出るんだ」

一同「………」ゴクリ

教官「首席、ミカサ・アッカーマン」

ミカサ「………」

教官「二番、上条当麻」

上条「へーい」

教官「三番、御坂美琴」

御坂「ほい」

教官「……七番、エレン・イエーガー」

エレン「はい!」

教官「そして、コニー・スプリンガーだ」

コニー「おっしゃ!!!」

教官「以上10名だ!」

訓練兵「「おお」」パチパチ

エレン(やっと……やっとだ。やっと反撃できる)

エレン「…今度は、俺達が巨人をぶっ殺す番だ…」

ミカサ「………」

遅くなってすまん。
ちょっとだけ続きー。

ウォール・ローゼ トロスト区

上条「おわ…たけーなおい」

エレン「今更、何を言ってんだよ。俺たちは観光に来た訳じゃねーんだぞ」

上条「…そうだな、すまん」

コニー「なぁ、なんであいつあんなに機嫌悪いんだ?」

ライナー「さぁ…」

ジャン「そりゃ決まってんだろ。あんなやる気のなさそーな奴に順位で負けて、エレン坊ちゃまはご機嫌斜めなのさ」

エレン「……聞こえるように言ってんのか?」

ジャン「そうじゃなきゃ、お前の鈍感な脳にまで届くのかよ」

エレン「このっ」

アルミン「ちょ、ちょっと、二人ともよそーよ!」

ジャン「はっ、俺も後少しでこいつとおさらばできるかと思うとなぁ。言いたい事全部言わなきゃ気が済まねーんだよ」

エレン「お前ぇ…」ググッ


クリスタ「またやってる…」オロオロ

ユミル「お前もまたいい人やろうとしてんじゃねーのか?」

クリスタ「そんな…」

エレン「ジャン! てめぇがいくらその�優秀な能力”を無駄にして内地で遊んで暮らそうと文句はねぇ!」

ジャン「………っ」

エレン「でもなぁ、俺たちはどんだけ弱くたってクズだって、�自由”を諦めたりはしねーんだよ!」バッ

ジャン「お前の自分勝手な夢物語のせいで、仲間死ぬかもしれねーんだぞぉおお!!!」バッ


ミカサ「いい加減に」バシッ

御坂「しなさい」バシッ


エレン・ジャン「うわっ」ヨロッ


一同「「落ちる!?」」

ミカサ「………」スッ

御坂「………」バチバチ


ジャン「み、ミカサぁ…た、頼むから離すなよ…」グググッ

エレン「……御坂、さっさと離せよ。立体機動でなんとかなんだよ」ギロッ


ライナー(砲弾を詰め込む用の棒でジャンを片手で支えるミカサも化物なら、なんか電気みたいなのでエレンを支えてる御坂も化物だな…)ゴクリ

ジャン「はぁはぁはぁ……」ドサッ

エレン「………ちっ」ドサッ

御坂「ねぇ、あんたさぁ」

エレン「…なんだよ」

御坂「ほんとに巨人倒す気あんの?」

エレン「なっ!」

一同「「!!?」」

ミカサ「………っ」イラッ

エレン「な、何言ってんだっ! 俺はあいつらを皆殺しにし———」



御坂「じゃあ、なんで彼と�じゃれあって”時間を無駄にしてるの?」



エレン「っ…そ、それは…」

御坂「いや…、私も人のこと言えるほど偉くないけどさぁ。この電気を操る力を得るためにそれなりの努力はしてきたつもりよ。他人からは馬鹿にされたり好奇の目で見られたりしたけど、一度だってそいつらの口を塞ぐために力を使ったりしたことはないわよ」

エレン「………」シュン

上条(まぁ、俺にはしょっちゅう力を使ってますけどね…)ヤレヤレ

エレン「何でお前はそこまでして電気の力を…?」

御坂「………言わなきゃだめ?」

エレン「……教えてほしい」

御坂「………」

御坂「私が頑張れば、まぁ副作用的な面で医療とか実生活に役立つことが多いのよ。ほら電気ってこの世界じゃまだ発展途上じゃない? これから先に多くの人を救えるはず」

エレン「御坂……お前…」

御坂「へ?」

ジャン「………惚れた」

ライナー「やるじゃねぇか…」

アルミン「すごいよ! 御坂さん!」

マルコ「………」ドキドキ

御坂「へ、へ!?」オロオロ

上条「やれやれ…」


クリスタ「御坂……様」ポーッ

ユミル「おい」バシッ


エレン「御坂…すまん、俺が間違っていたよ」スクッ

御坂「え、ええ…」

エレン「すまん、ジャン。俺はお前の才能に嫉妬してたのかもしれない」バッ

一同「「あのエレンがジャンに頭を下げたっ!?」」ザワザワ

ジャン「あ、ああ……俺も言い過ぎた。…すまん」

一同「「お、おお、奇跡か!?」」ザワザワ

エレン「御坂! 今度お前のこともっと教えてくれよな!」ニッ

御坂「あっ/// う、うん…」モジモジ

ミカサ「………」ギリッ

エレン「そうと決まればみんな! さっさと仕事するぞ!!」

一同「「おお!!」」








巨人「」ズンッ









エレン「えっ?」

一同「「…………えっ」」

また少し離れます。
上条さんの件はこのssに限り、ルフィが潮風や波しぶきにやられないのはなぜ?程度に考えといてください。
では。

>>1のレス数18
それ以外66
大人気だな(遠い目)

ID変わります。空気の>>1です。
>>86 しかも>>64は丸無視という…
続きです

エレン「こ、こいつは…あの時の!?」

巨人「」ブワッ

ミカサ「!?」ズズッ

ジャン「う、うわぁ!」ヒューン

一同「「ね、ねっぷぅ!?」」ヒューン

エレン「う、うわぁああああ!!」

ミカサ「………エレンっ」バッ




上条「な、なんなんですかぁ!?」パキィィィィィンッ





御坂「ぐっ…」バチバチバチ

御坂(こ、これが巨人……)ゴクリ

巨人「」グァッ

上条(こいつが急に現れたってことは異能の力なのか!? だったら!!)バッ

御坂「なっ!?」

上条「うぉおおおおお!!」バスッバスッ

御坂(あいつ、ほんといつも実戦に強いわよね…。あんなにスムーズな動きをするなんて」

御坂「……援護しな「うぉおおおおおおおお!!!」

御坂「えっ?」


エレン「ぶっ殺ぉぉぉぉす!!!」バスバスッ


ミカサ「エレンを援護して」

御坂「なっ、ちょ、あんたたち…」ピィィィンッ

御坂(援護つったって、超電磁砲があんたらに当たったらどうするのよ!)パシッ

御坂「ああ、もう!!」バスッバスッ


上条「うぉおおおおおお!!」


巨人「」ドォォォォォンッ


上条「くそぉおおおお・・・!?」フラッ

上条(な、バランスが?)

エレン「上条! 巨人が消えたぞ!! 急いで撃ち直せ!!」

上条「う、うわぁああ!!」バスッ

上条(くっ、一個しか撃てなかった!)

エレン「上条ぉおおおおおお!!」




ミカサ「………」ガシッ




上条「み、ミカサ…さま?」

ミカサ「早く、もう一つ射出して」

上条「あ、ああ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ミカサ「………」バスッバスッ

教官「うむ! いつもながら完璧な技術だ!!」

一同「「おお!!」」

ミカサ「ふぅ……」ファサッ

上条「………なぁ、エレン」

エレン「ん?」

上条「ミカサって、なんであんなすごいんだ?」

エレン「あ? そんなのミカサだからに決まってるだろ。当たり前のこと聞くなよ」

上条「いや、意味わかんないんですけど」

エレン「じゃあ、お前のツレの電気女はなんで電気使えんの?」

上条「そりゃあ…ビリビリだから?」

エレン「だろ?」



ライナー「バカだな…」ヒソヒソ

コニー「ああ、バカの会話だ」ヒソヒソ



御坂「………」バスッバスッ

教官「御坂! 貴様も完璧だ! ミカサより完璧と言ってもいい!!」

一同「「おおおおお!?!?」」ザワザワ

エレン「なにっ!?」

アルミン「す、すごい! ミカサが誰かに負けるなんて初めてだ!!」

ミカサ(エレンは大丈夫かな…)

御坂(当たり前じゃないこんなの…)

教官「…が、御坂!!」グワッ

御坂「!?」

教官「お前はどこでも電気が使えるとでも思ってるのか!?」

御坂「そ、それは…」

教官「仲間がそばにいる時はどうする! そうか! お前は仲間を犠牲にしてでも巨人を殺そうというのだな! 調査兵団向きだぞ! 戦死者数最高を刻め!!」

御坂「………っ」ウルッ

教官「どうした!? 誰かに怒られることなどなかったか!? 泣いても巨人はやってくるぞ!!」

御坂「………すみませんでした。以後考えて行動します」

教官「そうだ! 力に慢心してはいけない! 本当の強さとは心にある!!」ドンッ

御坂「はっ!!」ドンッ


ライナー「強いな御坂は…」

エレン「ああ…」

上条(後でとばっちり受けるのは上条さんなんですがね…)ハァ


エレン「なぁ、上条、隣いいか?」

上条「ああ、かまいませんよ」

御坂「……げ、こいつまでついてくるの?」

ミカサ「………」

上条「まぁまぁ、いいじゃねぇか」モグモグ

サシャ「わぁ、楽しそうな面子ですね!」

サシャ(この気のよさそうなツンツン頭からご飯を恵んでもらえるかも!)グフフッ

アニ「………」ドンッ

上条・エレン「「おわっ!」」

上条(ふ、ふつう男の子二人の間に割って入ってきますかエレンさん!)ゴニョゴニョ

エレン(わ、わからねぇ! ミカサならありえるが)ゴニョゴニョ

クリスタ「乗り遅れちゃダメ! このビッグウェーブに!」ダッ

ユミル「ちょっ」ダッ

状況

ユミルクリスタサシャ上条アニエレンミカサ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
          御坂

上条「ちょ、ちょっと…」ギュゥギュゥ

エレン「狭すぎやしねぇか?」ギュゥギュゥ

男子一同((う、うらやましすぎる…))グギギギギギ

ジャン「………」オロロロロロ

コニー「ちょ! なに吐いてんだよ!!」



ジャン「人の……ぬくもりだよ…」



コニー(意味わからねー…)

上条「で、エレン、なんか用があったのか?」

アニ「………」

エレン「ああ、ちょっと聞きたいことが…」

アニ「………」

上条「上条さんに答えられることがあれば何でも答えますよっと」

アニ「………」

エレン「………」

上条「………」

エレン・上条((は、話づれぇ…))

ミカサ「……アニ、邪魔」

アニ「あ? お前に迷惑かけてねーだろ」

ミカサ「エレンにとって邪魔」

アニ「エレンがそう言ったのか?」

ミカサ「言わなくても分かる」

アニ「んだよ。エスパーかよ」

ミカサ「分かる」

エレン「だぁあああ!! もういいよ!」

アニ・ミカサ「「!!」」

上条「そ、そうだな。後で話そう」

エレン「たく、お前ら喧嘩なら外でやれよな」

アニ・ミカサ「「………」」シュン

御坂(私だけ一人なのはツッコミないのかなぁ…)ピクピク

ライナー「み、御坂、隣いいかなっ!」

御坂「え、ええ」

コニー「んじゃ、俺も俺も!」

マルコ「………」スッ

アルミン「うわーん、僕を置いていかないでよ!」タタタッ


ジャン「………乗るしかないっ!」



ユミルクリスタサシャ上条アニエレンミカサ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
    マルココニー御坂ライナーアルミン ジャン



ジャン「………」

ジャン(しかたねぇ、ユミルの前で我慢するか…)スッ

ユミル「目障りなんだよ。どっかいけよ」

ジャン「」

サシャ「か、上条殿。さっきからパンに手をつけておりませんが…」ジュルリ

上条「お、おう?」

サシャ「………」ジーッ

上条「あ、な、なんか上条さん急にお腹が…」

サシャ(よしっいける!!)

上条「サシャがお腹空いてるなら…たべ「ダメよ」

サシャ「!!!?!?!?」

アニ「戦場じゃ少しの食料で何日も生き抜く場面もある。同情で飯を与えるのはペットに餌をやるより愚かな行為よ」

上条「………サシャすまん」パクッ

サシャ「………」

エレン「なぁ、上条。明日の模擬戦、俺と勝負しようぜ」

上条「勝負?」

エレン「ああ! どっちが多くの巨人を倒せるか勝負だ!」

上条「んー、いいけど勝負にならんと思うぞ」

エレン「……自信満々だな」

上条「あ、いや……まぁ、いいや」

ジャン「俺とも勝負だエレン!!」バッ

ライナー「ちょっ」バシャッ

アルミン「あべぇっ」バシャッ

サシャ「ああ! もったいない!!」

ジャン「勝負だエレン・イエーガー…」ギギギッ

エレン「いいぜ」ニッ

エレン「おりゃあぁあああ!」ズバッ

教官「…ふむ、今日は特に調子が良いようだなエレン・イエーガー」

ジャン「まけねぇえええ!!」ズバッ

教官「? 珍しいこともあるもんだ。あの男がやる気に満ちているとは」

上条「お、おわっ」ズルッ

教官「…相変わらず運のない……異常だな…」

アルミン「お、おりゃぁ!」スパッ

ミカサ「………」ズバズバッ

教官(ミカサ・アッカーマン…ぜひ調査兵団で力を振るってほしいが……憲兵団が手放すとは思えんな…)

エレン「これで六体目っ!」ズバッ

上条「……上条さんは一体も倒してないんですよ…」

ジャン「俺も六体目だっ!」ズバッ

クリスタ「……私も…ぁ、きゃぁ!」バサバサッ

ユミル「クリスタ!!」バッ

ユミル(間に合わない!?)

エレン「クリスタ!?」

ミカサ(くっ……)

クリスタ「きゃあぁああああああ!」




上条「クリスタぁああああああ!」バシュッバシュッ





教官「!?」

教官(あり得ない! 目視での確認なしにクリスタを助けるための理想の位置に撃ちおった!)








御坂「よっと」ヒョイ




クリスタ「ぁあああぁ……?」

御坂「大丈夫?」

クリスタ「え、ええ…たぶん」

上条「あぁあああああああ!!!」ドガシャラバンッ

エレン「上条!!」ダッ

教官「エレン! お前の任務はなんだ!」

エレン「巨人を駆逐することです!」

教官「なら行け!!」

エレン「はっ!」バシュバシュッ

教官「………上条、大丈夫か」

上条「は、はは…上条さんは不幸だけど悪運だけは強いんですよ」ヨロッ

教官「あの時、どこを狙ったんだ?」

上条「? あそこですけど」

教官「それは分かっているが、目で確認した訳ではあるまい」

上条「そりゃ、クリスタを見てましたからね」

教官「…ならばどうやって?」

上条「え、そりゃ、こうやって」クイ

教官「動きの話ではない。見ることなく撃ちだすなどこの世界の誰にもできん」

上条「………そう言われたらできる気がしなくなってきたな…」

教官「………はぁ。もういい」

上条「了解」

教官(上条当麻…条件付きで異能の力を発揮するのか…?)

エレン「俺の勝ちだなジャン」

ジャン「うっせー! 一体差だろうが」

エレン「それでも勝ちは勝ちだ」

アルミン「でも、二人ともすごいよ! 二桁討伐なんて初めてじゃないのかな!」

上条「………」

エレン「……ま、まぁ、上条もすごい動きしてたし!」

ジャン「一体も倒してないけどな」フンッ

上条「………」ズーン

クリスタ「……か、上条、くん」

上条「……ん?」

クリスタ「さっきは…ありがとね」ニコッ

上条「ん? ああ、でも御坂に言えよ」ニコッ

一同((こいつ鈍感だ……))

ミカサ「上条、ちょっと」

上条「ん?」

上条「どうやって見ることなく立体機動装置を狙ったところに射出するか?」

ミカサ「教えてほしい」コクン

上条「…ミカサにできないことなんてないと思ってた…」

ミカサ「私はできることが多い。が、できないものは全くできない」

上条「………んー、でもなぁ、教官にも言われたけどうまく説明できないんだよなぁ…」

ミカサ「お願い…」ジッ

ミカサ(いつもエレンを視界に捉えていられるとは限らない…)

上条(う、上目づかい最高ですーーーーーっ)

ミカサ「頼む…」

上条「………むむむ」

上条「結局は気持ちじゃないかな」

ミカサ「気持ち?」

上条「俺はあの時クリスタを助けたい一心だった。結果良いところへ射出できただけで、別にどこに射出してたってクリスタを助けられたと思う」

ミカサ「……結果…」

上条「ああ、ミカサならできるだろ」

ミカサ「………だが、教えてほしい」

上条「………はいはい」ヤレヤレ



それから数日。ミカサは上条に指導を受けたが、上条自身も理解している訳はなく。



ミカサ「………才能ないのかな」

上条「そ、そんなことはございませんことよ!!」

ミカサ「……もう一回」

上条「あ、ああ。何度でも付き合いますよ」



御坂「ぐぬぬ……」

ジャン「ぐぬぬ……」

〜〜〜〜〜〜〜〜

ミカサ「上条…はやく」

上条「くっ…」バシュッ

エレン「……消えた…」


カンカンカンカンカン!!


一同「「!?」」

エレン「扉が…」ドクン

コニー「あ…ああ…」ドクン

ミカサ「………エレン」ドクン

御坂「………」ドクン

上条「早く……行かなきゃ」ドクン





エレン「……一匹残らず駆逐だ」





駐屯兵士「お前らは中衛部を護れ! 敵前逃亡は死罪だっ!」

一同「「はっ!」」

駐屯兵士「今までタダメシを食らってきたお前らの真価を発揮する時だ!」

一同「「はっ!!」」

駐屯兵士「それでは各自準備でき次第持ち場へつけ!! 解散!」




ジャン「くっそぉおおおお! 明日から内地に行けたっていうのに!!」

マルコ「………」

ミカサ「エレン。戦況が混乱してきたら私の所へ来て」

エレン「は?」

ミカサ「私はあなたを護る」

エレン「何言って…」

駐屯兵士「ミカサ・アッカーマン。貴様は我々と後衛部隊だ」

ミカサ「? 私の腕では足手まといになります!」

駐屯兵士「お前の判断を聞いてはいない。住民の避難には優秀な兵士が必要だ」

ミカサ「………しかし!」

エレン「いい加減にしろ!!」ゴッ

ミカサ「つっ…」

エレン「人類滅亡の危機だぞ! なにテメェの勝手な都合を押し付けてんだよ!」

ミカサ「………っ」

ミカサ「………私が悪かった…冷静じゃなかった…。だが、どうか一つだけ…」





ミカサ「死なないでほしい」





エレン(ああ、死なないさっ! 俺は外の世界を見るんだ!)

アルミン「………」

エレン「アルミン、これは良い機会だ。一匹でも多くの巨人をぶっ殺して、スピード出世だ」

アルミン「! ああ!」

ミーナ「二人とも、言っておくけど今年の調査兵団希望者はいっぱいいるんだからね!」

トーマス「さっきは後れをとったが、今回は負けないぜ! 誰が一番巨人を狩れるか勝負だ!」

上条「………」

エレン「どうした上条」

上条「あ…いや…」

御坂「私は分かるわよ。アンタの考えが」

エレン「どういうこった?」

御坂「こいつはね。いつどんな時だって、助けを求める人を無視できないのよ。だから悩んでる」

アルミン「何に?」

御坂「ここはもはや戦場よね。傷つく兵士もいれば……死ぬ兵士もいる」

一同「「……あ…」」ゾクッ

御坂「そんなとき、戦い続けることができるか不安なのよ」

エレン「…そうなのか?」

上条「………俺にとって、もう皆家族みたいなもんだ。見捨てられねーよ」

エレン「………っ」バキッ

上条「なっ!?」

エレン「情けねー面すんな上条当麻! 俺達はなんだ!!」

上条「……兵士だ!!」

エレン「兵士が情けをかけて貰って喜ぶのか!!」

上条「………」

御坂「エレン、これ以上言っても無駄よ。上条当麻は揺らがないわ」

エレン「………そうか」ジャキ




エレン「34班! 前進!!」

一同「おう!!」




エレン「……おかしい…」

アルミン「前衛部隊があんなにやられて…」

トーマス「普段偉そうにしてる先輩達が…総崩れじゃないか…」

上条「……ビリビリ、気をつけろよ」

御坂「…あんたもね」



エレン「避けろっ!!」




巨人「」ドンッ

一同「うわぁあああ!!」

エレン「くそっ!」

巨人「」ガバッ

トーマス「う、うう…」

エレン「トーマス!!」バシュッバシュッ


上条「エレン!!」


エレン「なっ!?」

巨人「」ニマァ…






巨人「」バグンッ





エレン「ぐわぁあああああ!!」ズザザザッ

上条「エレェエエエエエン!!」

御坂「どいて!!」ピィィィィンッ





御坂「………ッ!」ドォォォォォンッ





巨人「?」ユラッ

アルミン「すごい…巨人が一撃で…」

エレン「う…うう…」

エレン「あ…足が……」

上条「エレン! 大丈夫かっ!!」ダダダッ

エレン「か、上条…」

ミーナ「早く動かないと!」

アルミン「………」

アルミン(こんな時に僕は……どうして動けないんだ…)

エレン「……くっ…俺のことは…」

上条「バカ野郎! 仲間を見捨てて得た勝利に意味なんかねぇよ!!」

御坂「くっ」バリバリバリ

巨人「」ブンッ

御坂(効いてない!? 超電磁砲は効いたのに…物理攻撃じゃないとダメってこと!?)サッ



アルミン「………え?」ガシッ



御坂「アルミン!!」

巨人「」ゴクッ

エレン「アルミィィィィン!!」バシュッバシュッ

上条「エレン!?」

アルミン「うわぁ!」ドサッ

エレン「……こんなところで、死ねるか。なぁアルミン。俺達は…外の世界に…」

アルミン「エレン! 早く!!」

エレン「お前が教え

巨人「」バグンッ

アルミン「………うわぁああああああ!!!」


上条「エレン!!」

御坂「くっ…」

ミーナ「……ぜ、絶望よ…」ガタガタ

上条「行こうミーナ!」

ミーナ「え、ええ…」

御坂「私が道を開くわ! 一旦燃料を補給しに行きましょう!」

アルミン「………」

上条「アルミン! 気をしっかりもて!」

アルミン「あ…ああ……」フラッ

アルミン(僕は何を血迷っていたんだ…)フラッ

上条「アルミン?」

アルミン「うわぁああああ!!」バシュッバシュッ

ミーナ「アルミン!?」ダッ

上条「待てミーナ!」

ミーナ「でもアルミンが!」

御坂「あっちは後衛部隊がいるから安全だわ。それよりも……」

上条「こっちをなんとかしないと全滅だ…」

御坂「戦えるの?」

上条「正直自信ねーよ。お前と違って無能力者だしな」

御坂「戦い方は色々あるでしょ。アンタが敵をおびき寄せて私がとどめを刺す」

上条「……実際それしかねーかな」

御坂「任せなさい。……学園都市第三位の実力見せてあげるわ」

上条「だな」

ミーナ「な、何の話…?」ガタガタ

上条「ミーナはアルミンを追って後ろの部隊と合流するんだ」

ミーナ「え…」

御坂「正直、足手まといになりかねないわ」

ミーナ「………」

上条「あーもう、どうしてそういう言い方するかね」ガシガシ

ミーナ「私……」

上条「ミーナ、俺はこれ以上大切な仲間を失いたくはない。だから少しでも生存率を上げてほしいんだ」キリッ

ミーナ「か、かみじょぉ…」ギュッ

上条「/////」

御坂「なっ…」

ミーナ「生き残れたら…デートしてくれる?」

上条(ミーナは誰かとデートするのが夢なのか…)

上条「ああ、いいぜ」

御坂「!?」ガーン

ミーナ「楽しみにしてる!!」バッ

御坂「………」ムスッ

上条「み、御坂さん?」

御坂「行くわよ」タッ

上条「ちょ、ちょっと!」ダッ

御坂「アンタはこの世界の人間に情を抱きすぎよ!」

上条「し、仕方ないだろ! あんだけ一緒に過ごせばよぉ!」

御坂「わ、私の方が一緒にいる時間長いのに! デートの一つだってしたことないじゃない!」

上条「は?」

御坂「っ////// な、なんでもない!」

上条(………御坂も恐怖で混乱するんだなぁ)

御坂「見えた! 補給塔よ!」


巨人「」

巨人「」

巨人「」

巨人「」


上条「……なんて数だ」

御坂「超電磁砲が塔に当たったら危険ね」

上条「……どうする…」

アルミン「うわぁあああ!!」ドサッ

アルミン「く、くぅ……」

コニー「アルミン!? 皆はどうした!?」スタッ

アルミン「あ、ああ…うぁあああ!」

コニー「アルミン! 落ち着けって!」

ユミル「もういいだろコニー! こいつ以外は全滅したんだよ」

コニー「うるせーな! アルミンは何も言ってねーだろ!」

ユミル「状況見たら分かんだろ! これ以上こいつにかまってなんになるんだよ!」

コニー「じゃ、じゃあ、なんでアルミンは無事なんだよ!」

ユミル「! …さぁ、“死体”と間違えられたんじゃないか?」

アルミン「!」

ユミル「はっ、劣等生のこいつが生き残ってエレン達が死ぬなんて、もったいないことしたな」

アルミン「………」

コニー「なぁ、クソ女二度と喋られねーようにしてやろうか!!」

クリスタ「止めて二人とも!!」

ユミル「………」

クリスタ「みんな気が動転してるんだよ。急に仲間が死んで……仕方ないよ」

ユミル「さすが、私のクリスタ。この作戦が終わったら結婚しよう」

コニー「………いつも以上にふざけてやがる…」ギリッ




ミーナ「みんなっ!」タッ




一同「! ミーナ!!」

ミーナ「………ということなの」

コニー「……そんな、嘘だろ…」

ユミル「………」ゴクリ

クリスタ「み、御坂さんと上条君は無事なんだよね。早く助けに行かなきゃ!」

コニー「ああ、そうだな!」

アルミン「………」

ユミル「“お荷物”はどうするよ」

アルミン「!!」ビクッ

コニー「クソアマ! もう我慢できねぇ!!」

クリスタ「!」パァンッ

ユミル「…っ」ギロッ

クリスタ「アルミンがお荷物なら、私だってお荷物よね!」バッ

ユミル「お、おい…」

クリスタ「アルミン…立てる?」

アルミン「……う、うん…」

コニー「嫌われちまったな“レズ女”」ベェ

ユミル「……殺してやろうか?」

ミーナ「早く行きましょう!」

御坂「………はぁはぁはぁ…」

上条「八体目…。もう限界だなビリビリ…」

御坂「…はっ、冗談言わないでよ」

上条「いや、分かるぞ。この世界は極端に電気が少ない。お前の自然回復だけでそう何度も超電磁砲を撃てるもんか」

御坂「………せめて雷雲でもあれば…」

上条「だけど、後“たったの七体”だ。……今のところだけど…」

御坂「後七発……」ハァハァ

上条「………っ」

上条(どうすれば…)




「大丈夫か!! 上条!!」




上条・御坂「「!?」」

ライナー「二人とも、平気か?」

上条「ライナー!」

アニ「私も忘れるな上条」

上条「アニも!」

サシャ「私達もいますよ!」

御坂「………みんな」

ジャン「別に攻めるために集まった訳じゃねーだろ」

ライナー「どういうことだ?」

ジャン「見ろよ補給塔のてっぺん」

一同「?」

ジャン「誰もいねーだろ。あいつら、俺らへの援護を諦めて籠城しやがった」

マルコ「そ、それであんなに巨人が!?」

アニ「まぁ、ありえるだろうね。あいつらは弱いから補給部隊になったんだ」

コニー「みんなっ!」ザッ

ライナー「コニー! クリスタ!」

ミーナ「上条君!」タタッ

上条「ミーナ! 無事だったか!!」

御坂「………」ピクッ


アニ「ちょっと待て上条当麻。貴様戦場で女を口説いたのか?」

上条「口説く?」ポカーン

ミーナ「/////」

上条「???」

一同((やっぱこいつ鈍感だ……))









ミカサ「………みんな、どうしてここに」スタッ







アルミン「!!」ビクッ

上条「あ、ああ…」

御坂「ミカサ……あのね」

コニー「おい!」

ミカサ「?」



御坂「……エレンは、立派に戦って……死んだわ」



ミカサ「………」

コニー(取り乱すかな…)

ライナー(巨人に突進しかねないな…)

上条(いざとなったら殴ってでも止める…)



アルミン「ごめん! 僕が! 無駄に生き残って!!」



ミカサ「落ち着いて。今は感傷的になってる場合じゃない」

一同「!?!?!?!!」

ミカサ「さぁ、立って」

アルミン「う、うん…」

ミカサ「今必要なのは、とにかく補給すること。そのためには」スッ


巨人「」

巨人「」

巨人「」


ミカサ「あいつらを排除して、補給塔への道を確保すること」

ライナー「……ああ、その通りだ」

ミカサ「私なら突破できる。あなた達腰ぬけは後からついてくればいい」

ジャン「!」

ミカサ「あなた達は弱虫。でも、私は強いから、任せておけば安心」ジャキッ



ミカサ「………だから、行く!」ダッ



上条「お前ら! 聞いただろ! ミカサなら突破できるんだ!」

一同「!?」

上条「つまり、俺達はあいつの援護を全力でしなくちゃならない!」

御坂「逆に言えば、それだけで補給塔は奪還できる」

コニー「……簡単に思えて来たぞ…」

ジャン「くそっ……俺は内地で楽したいと思うような人間だったのに…エレン、てめえのせいだぞ」



一同「「ミカサの援護をするぞ!!!!」」



今日はここまでおやすみなさい。

上条は168cm
ミカサが息を切らせて膝をついてると脳内補完した

ミカサの慎重舐めてたorz
>>129のように脳内補完お願いします

2作品のパワーバランスを均等にするのは難しいというか、どの作品行っても美琴は強キャラだと思うのでそれは流し読みでお願いします
上条当麻については原作読んでたらこのくらいのパフォーマンスはするかなぁと思うので、読み手との誤差は脳内補完でおねがいします

それじゃほんの少しだけ続きー

ミカサ「………っ」ザシュッ

巨人「」ドサッ

ミカサ「………」ザシュッ

巨人「」ドサッ


ライナー「す、すげぇ…」

ミーナ「イケるよこれ!」

アルミン「いや、まずいよ…」

コニー「?」

アルミン「あのままじゃ…」

ミカサ「………っ!?」ガクッ

ミカサ(燃料が!)ガンッ

上条「ミカサっ!!」バッ

御坂「っ!」バッ




ミカサ「……はぁはぁ…」

ミカサ(まただ……“また家族を失った”)

巨人「」ニマァ

ミカサ(またこの痛みを思い出して、またここから始めなければならないのか…)

巨人「」ユラァ

ミカサ(この世界は残酷だ…)




ミカサ(そして、とても美しい…)




ミカサ「……いい人生だった…」

上条「ミカサぁああああ! 戦え!!」

ミカサ「上条!?」

上条「最後まで諦めないんじゃなかったのかよ!」バシュッ

ミカサ「………でも…」

上条「エレンを失った痛みは誰にも計れるもんじゃない! だけどな!」





上条「それだけ大切なものを“奪ったあいつら”に身体を捧げるなんて、そりゃ弱い奴のやることだぁあああ!」




ミカサ「………っ!」ドクン


エレン『たたかえ』


ミカサ「えれ…ん」ドクン


エレン『たたかえ』


ミカサ「私…は」ドクンドクンドクン




———戦わなければ、勝てない。





ミカサ「………ぅ、うわああああああああああ!!!」ガシャッ








巨人「」ニマァ

謎の巨人「ァアアアアァアァアアァアアアア!!!」ブンッ

巨人「」グシャッ





ミカサ「………え」





謎の巨人「ォオォォオオォォオオオォオオ!!!」

ミカサ「な、何が……」






——ただひたすらに困惑した。




巨人「ォオオオォォォォオ!!」グシャグシャ




上条「巨人が巨人を襲っている…?」スタッ





———そして、微かに高揚した。





巨人「グォオオオオオオ!!!」






———その光景は、人類の怒りが体現されたように思えたから…





アルミン「ミカサ! 上条! 早く屋根の上に!」ガシッ

上条「あ、ああ」バシュッバシュッ

アルミン「ぐっ」ドサッ

ミカサ「ぅっ!」ドサッ

アルミン「ミカサ! 大丈夫!? 怪我はなかった!?」

ミカサ「…だ、大丈夫」ヨロッ

コニー「おい! 早く逃げるぞ! 15m級が二体だ!」

ミカサ「……いや、あれは…」

上条「何か…ちがう…」

アルミン「え?」


謎の巨人「………」サッ


ミカサ(かまえた…?)


巨人「」ユラァ

謎の巨人「ォオオオ!!」ブンッ

巨人の頭「」ゴッ


コニー「危ない! ふせろ!!」

一同「!!」サッ


首のない巨人「」グググッ

謎の巨人「」ゴシャッ


コニー「とどめをさした!?」

ミカサ「格闘術の概念があるように感じた…」

アルミン「僕達を襲ってくる様子もないよね」

上条「あの動き……どっかで…」

コニー「とにかく奇行種って言うしかねぇだろ。わかんねぇことが多すぎだ」

御坂「………補給塔まで、後三体よ…」ゼェゼェ

上条「御坂! お前その顔色!」

御坂「……もうダメ…後は任せる」フラッ

上条「くっ」ガシッ

コニー「おいおいどうすんだよ! こいつを抱えて戦えるのか!?」

アルミン「と、とにかくミカサへガスを移すんだ!」

ミカサ「………」

アルミン「僕に考えがある! でも、それを実行できるのはミカサだけだ!」

ミカサ(私が…みんなを導いて…)グッ

いったんここまで。

続きは夜か明日以降になると思います。

では。

〜〜〜〜〜

過去 男子寮

コニー「なぁなぁ、もし俺たちが巨人になったとしたらどうする?」

ライナー「………」ピク

ベルトルト「!??!?!?!?!?!?」ビクッ

エレン「はぁ? いきなし何言ってんだよ」

コニー「たとえばの話だよ。たとえば」

エレン「お前なぁ、ぶっ殺したいほど憎んでる相手の気持ちになんかなれっかよ」

アルミン「………いや、悪くないかも」

コニー「?」

アルミン「そうか、僕たちはいつも人間の視点で物事を考察していた。けど、それじゃ」ブツブツ

エレン「アルミン! 自分の世界に入ってないで俺らに説明しろ」コツン

アルミン「っ!! あ、え、えっと、例えば魚を釣る時に僕らは餌をつけるけど、エレンはあの餌食べたいかい?」

エレン「はぁ!? 冗談いうなよ! あんなの空腹で死ぬ寸前まで嫌だよ!」

アルミン「でも、魚は好きだよね。だから釣れる」

エレン「それがどうしたんだよ」

ライナー「そうか…、相手がなぜ人間を喰うのかって話ばかりしてたけど、人間は美味しい前提で話をすることも…」

アルミン「そうなんだよ! そうすれば一歩進んだ話ができるはずだよ!」

エレン「ええ…、俺人間喰いたくねーよ…」

一同((これだから単純バカは…))ハァ…

食堂

ライナー「じゃあ、俺たちは今から人間が好物の巨人となって話しよう」

ジャン「ああ」

アニ「はっ、ご苦労なこって。あいつらの考えなんか知る必要あんのかよ」

サシャ「人間が好物…」ジュルリ

アニ「……そんな目でこっち見んな…」ビクビク

一同((あのアニがおびえてる…))

クリスタ「私も考えてみる!」ウンウン

ミカサ(私が…エレンが好物だったら…)

ミカサ脳内

エレン「きゃー」エレン「きゃー」エレン「きゃー」
 エレン「きゃー」エレン「きゃー」エレミカサ(巨人)「もぐもぐ」

ミカサ「………」ニヘラ

アルミン(何を考えてるか分かりたくない…)ゲンナリ

エレン「俺が巨人だったら………」ムムム

ライナー「俺だったら……クリスタを…」ボソッ

ユミル「うわっ、ライナー変態! クリスタを食べるんだって!」

クリスタ「あ、え、えっと……」///

ライナー「だぁ! ち、ちがっ、これは巨人だったらって話で!」



ベルトルト「冗談が過ぎるよ! ライナー!!」



一同「「!?」」ビクッ

ライナー「べ、べる…?」

ベルトルト「はぁはぁ……あ、いや…あはは…」

コニー「やっぱあいつら“デキてる”んだな」

ジャン「嫉妬ってことか…気持ちわるっ」

ライナー「おい! 聞こえてるぞ!」

アニ「それより、当初の目的はどこに行ったんだよ」ハァ

ライナー「あ、ああ…」

クリスタ「や、やっぱりこういうのは食欲旺盛なサシャに聞くのが良いんじゃないかな?」

サシャ「へ? 私ですか?」

アルミン「僕もそう思う! 聞かせてよ!」

サシャ「………私の目の前に肉がたくさんあったら、まず…とびつきます」

ライナー「…それで?」

サシャ「肉がたくさんあるなら、ぜーんぶ食べたいですね」

ジャン「うえ…」

サシャ「それで……うーん…お腹いっぱいになるまで食べます」

コニー「それだけかよ」

サシャ「だって、お腹いっぱいになったら満足ですもん」

アルミン「…そうだよね」

エレン「………」

ライナー「エレン?」

エレン「なぁ……もし、もしもだが、“腹が満たされない”としたら?」

一同「?」

エレン「サシャ、どうだ? 食っても食っても腹が減ったらどうする?」

エレン(俺の巨人への殺意は殺しても殺しても消えることはねぇ…)

サシャ「それなら、片っぱしから食って食って食いまくります…」ハァハァ…

アルミン「! で、でも、ライナーやジャンも近くで食いまくるよ!」

ライナー「おい」

ジャン「はぁ?」

サシャ「……渡しませんよ、私の肉」ギュッ

クリスタ「……な、なんで私を捕まえるのかなぁ…」グスッ

アルミン「でも、サシャがどれだけ頑張っても、近くの肉は食べられる。さぁどうする?」

サシャ「………もっと肉がいっぱいある場所へ…」


一同「!!」


エレン「それ、なのか?」

ジャン「説得力はあるが…」

コニー「確かにそんな感じの動きしてるよな…」

ユミル「もうそれでいんじゃね?」

クリスタ「サシャ…離して…」ウルウル

サシャ「す、少しだけ…」ハァハァ

クリスタ「おいしくないよぅ…」グスン

ミカサ「………」



エレン(本当に……そうなのか。そんな理由で俺の母さんは?)

上条「ふーん、そんなことが…」

クリスタ「酷いと思わない?」プリプリ

御坂「でも、クリスタは可愛いから仕方ないんじゃない?」

クリスタ「えっ/// そ、そんなことないよ!」アセアセ

上条「おお、全くその通りだな! 良いこと言ったなビリビリ」ニッ

クリスタ「は、はう///」

御坂「………っ」イラッ

上条「しかし、あいつらの目的か…」

御坂「襲ってくる相手の考えなんて知る必要ないと思うけど」

クリスタ「御坂は強いから…」

上条「案外、全く別の理由だったりしてな」

御坂「別の?」

上条「いや、学園都市だって外の人間からすれば“超能力を開発するため”に存在するだろ? でも、俺達はどうだ? 超能力を開発するのは前提で、人それぞれ目的や夢があると思うんだ」

御坂「……確かに」

クリスタ「?????」

上条「あ、いや、こっちの話ね」

御坂「つ、つまり、人間を襲うのは目的じゃなくて、“別の目的”の過程で人間を襲ってるんじゃないかってこと」

クリスタ「……なんだか怖い…」

御坂「確かに不気味ね。その目的の先に何があるのか……」

三人「………」

〜〜〜〜〜

謎の巨人「グォオオオオオオ!!」バッ

ミカサ「くっ」シュバッ

コニー「こえぇええええ!」バシュバシュ

謎の巨人「グォオオオオオオ!!」ブンッ

巨人「」ゴシャッ

アルミン「………なんなんだ…」

ミカサ「………」シュバッ

謎の巨人「グォオオオ!!」ブンッ

コニー「おわっ!」ヨロッ

アルミン(一体、この巨人は“何が目的”なんだ…)

上条「………やっぱり…」

上条(お前なのか…?)

ジャン「お前らのせいで仲間が!!」ゴッ

補給兵士「し、仕方ないだろ!」

補給兵士2「あんなのにかこまれちゃ…どうしようも…」

ジャン「それでも何とかするのがお前らの仕事だろ!」

ライナー「…? 伏せろ!!」



巨人「」ヌッ



ジャン「………は?」

巨人2「」ヌッ

巨人3「」ヌッ


ジャン「………」ガクッ

ジャン(何を熱くなってるんだ…。こいつらの反応が“普通”だろ…)


巨人1「」ニマァ

補給兵士「ひぃ!」

ジャン(何を舞いあがってたんだ俺は…)

ジャン「最初から勝てるわけがなかっ———」




謎の巨人「グォオオオオオオオッ!!」ゴシャッ




ジャン「………は?」




謎の巨人「ゥオオオオオオオオ!!!」

ジャン「な、何が……起きてるんだ?」

〜〜〜〜〜〜
とある平原



巨人「」ヨタヨタ

巨人2「」フラフラ

巨人3「」テクテク




??「………なンだァ? ここは」ムクッ




巨人「!」ギンッ

巨人2「!」バッ

巨人3「!!」ダッ



??「全く、なンなンだろゥな。この盛りのついた豚どもはよォ」スッ



巨人「」パァンッ

巨人2「」ジュッ

巨人3「」ドサッ



??「……ちっ、本当にどこだよここ」ポリポリ



To be continued...

今日はここまで!

そろそろ皆大好きリヴァイ兵士長が大活躍するはず!

おやすみなさい!


一方さんきたか……

「だろゥ」じゃなくて「だろォ」じゃね

>>1の鋼の心にはたまげたなぁ

続き行きますー
>>176
勢いで間違えちゃった
ま、まだ一方通行と決まった訳じゃないし!

>>179
鋼というか、周りの意見を平均でとったら、このままの路線でヨシとなったので

謎の巨人「グォオオオオオッ!」ドゴッ

コニー「お、おい、巨人がいなくなっちまったぞ。あいつどうすんだ?」

ミカサ「……分からない。楽観視できないのは確か…」

謎の巨人「………」ギロッ

コニー「ひっ…」

ミカサ「コニー逃げて」

コニー「………ここまで来て逃げられっかよ」

謎の巨人「グォオオオオオオオ!!」ダッ

ミカサ「……やるしかない」チャキッ




上条「避けろ二人とも!!!」





二人「「!!?」」バシュッバシュッ





御坂「……足で良いのよね」ピィィンッ

上条「ああ、急所は絶対に外すんだ」

御坂「りょーか…いっ!」バシュゥゥゥゥンッ





謎の巨人「グァアアアッ!!」ドシャッ

コニー「倒れた……」

謎の巨人「グォォオオオッ!」ズズッ

コニー「こいつっ! 片足失ってもまだ!?」

ミカサ「………」チャキッ

アルミン「ミカサちょっと待って!!!」

ミカサ「?」

上条「アルミン、御坂を頼む」

アルミン「うん、気をつけてね」

上条「ああ」タッ

〜〜〜〜〜〜

アルミン「ええっ! あれがエレン!?」

上条「いや、エレンかどうかはわかんねぇ。…けど、エレンの“動き”に似てるって思ったんだ」

アルミン「……にわかには信じられないけど…」

アルミン(でも、明らかに他の巨人とは違うし、あの巨大な巨人も“突然現れて消えた”ことを考えると元は人間である可能性も確かに捨てがたい…)

上条「それにあの壁をブッ壊した巨人だけど、あいつが現れた瞬間の熱風を右手で消せたんだ」

アルミン「消せた? どういうこと?」

上条「ああ、今まで黙ってたけど、俺も御坂のように人とは違う力を使えるんだ」

アルミン「!!」

上条「御坂の電気みたいな異能の力を全てかき消す力。“幻想殺し”なんて名付けられてるんだけど、それが反応したってことはまず間違いなくあいつは異能が関係してるんだ」

アルミン「………巨人は…人間が変身して…?」

上条「いや、それはまだ判断できねぇ。巨人に一度も触ってないし。ただ、あいつがエレンの動きをしてて、急に現れたのを考えると…」

アルミン「……エレンが巨人になったと…」

上条「ああ、そして、もしあれがエレンなら…」



御坂「……アンタの右手で…元に…戻せるってこと…ね…」ハァハァ



上条「ビリビリ!」

アルミン「御坂!」

御坂「………私が足止めするわ…」ハァハァ

〜〜〜〜〜〜

謎の巨人「グォォオオッ!」ズズッ

上条「………」ザッ

謎の巨人「………」

上条「エレン、俺はこの世界の住人じゃないからお前の気持ちを全て分かるとは言えねぇ」

謎の巨人「ぐっ…」グググッ

アルミン「上条! 腕を振り下ろすつもりだ!」

上条「だがなっ! お前の覚悟と想いは理解してるつもりだ!」

謎の巨人「グォオオオオオ!!」ブンッ

上条「……いいぜ、お前がお前自身を取り戻せねぇって言うんなら」ダッ

謎の巨人「グォオオオオオオオオオオ!!!」バッ

上条「お前が自分のことを“その程度”だと諦めてるっつーんなら!」グオッ



謎の巨人「ォオオオオッ!!」ブゥンッ
上条「まずはっ!!」サッ






上条「その幻想をぶち壊す!!!!」バキィィィィィンッ







ミカサ「!!?!!!?」

エレン「………」ドサッ

ミカサ「あ…ぁ…ぁああ…」ヨロッ

ミカサ(エレン、エレンエレンエレンエレン!!!)バッ

アルミン「……本当に…エレンだ…」

コニー「な、な……」ワナワナ

ライナー「………」

ベルトルト「………」プルプル

ライナー「落ち着け」ゴスッ

ベルトルト「! う、うん……」



ミカサ「っ!!」ギュッ

エレン「………」スゥスゥ

ミカサ「…………ぁ、う…う…うぁああああああああああ!!!」



アニ「………」

ユミル「………」

クリスタ「エレン……」ウルッ

サシャ「良かったぁ…」ドサッ

ジャン「……良いのかよ、これで




あいつ、巨人だったんだぞ」





一同「「!!」」

〜〜〜〜〜〜


リヴァイ「……んだよ、これ」ザッ

巨人の大群「「」」ザッザッザッ

ペトラ「……異常すぎます」ブルブル

リヴァイ「………あいつら、感情あったのか?」

ペトラ「どういうことですか?」

リヴァイ「こいつら、“何かから逃げてきてるぞ”」

ペトラ「な、何からでしょうか…」

ペトラ(こいつらが逃げたくなるような存在って!?)ゾクッ

リヴァイ「知るか。…ただ、その何かってのが、俺達の敵でないことを祈るよ」

エルヴィン「リヴァイ!」

リヴァイ「?」

エルヴィン「急いで退却するぞ!」

リヴァイ「あ? 俺の部下を犬死にさせるつもりか?」

エルヴィン「あいつらの動きが異常であることは気付いてるだろ?」

リヴァイ「ああ…」

エルヴィン「それに加えて、奴らは“一か所に集中”し始めた。そして…そこは…」

リヴァイ「! ……まさか」

エルヴィン「分かったら行くぞ」ザッ

リヴァイ「ああ……」ダッ

草原



??「クカカカカッ! 弱すぎンですけどォ!!」ゴシャッ

巨人「」ドサッ

??「だが何度も復活すンのはおもしれェなァおい!」ゴシャゴシャッ

巨人「」巨人「」ドサッ

??「………飽きたァ…」ドォッ

??(こいつらぶっ殺したら空から見渡してみるかァ…)

巨人「」グググッ

??「クカッ!」ゴシャッ









マルコ「俺達の戦いはこれからだ!」

第一章 完





学園都市 とある公園

黒子「おねえだまぁ…どこにいかれまじだのぉ…」フラフラ

初春「ちょ、ちょっと白井さん! 自動販売機の裏なんかにいないですって!」

黒子「…もしや…、ここにっ」バッ

初春「なっ/// ちょ、ちょっとそんなとこにもいないですぅ!!」キャーキャー

佐天「……何やってんの?」

初春「あーうー…佐天さぁん、助けてくださいぃ…」ウルウル

佐天「あー…“また”ですか…」

佐天(御坂さんがいなくなってから半年の間、白井さんは何度もこういう風に支離滅裂な行動をとるんだよなぁ…)

黒子「おねぇざまぁ……」グスッ




??「おわっ!!」バッ




三人「「………?」」クルッ





エレン「………は? なんだここ…」





エレン(俺は巨人に喰われたはずじゃ……)ササッ

エレン「……足も…ある。手も……」


佐天「こ、コスプレかな?」

初春「どうでしょう。見た目も日本人とは少し違うようですが…」

黒子「………」

佐天「腰に着いた機械なんかカッコよくない?」キラキラ


エレン「………」キョロキョロ

エレン(なんだこれは…こんな狂った世界があんのか!?)ドキドキ


黒子「………」

佐天「ちょっと話しかけてみようよ」タッ

初春「佐天さん!?」

黒子(……消えたお姉さま。突如現れたファンタジックな殿方……)ボーッ

佐天「ねぇねぇ、あなたどこの人?」

エレン「!?」バッ

エレン(どうする!? 人間か!!?)ジャキッ

初春「きゃぁ!! は、刃物!?」

黒子「………」ボーッ

佐天「お、落ち着いてくださいよぅ」

エレン(言葉が通じる…でも、奇行種の可能性もある…)ジリッ

エレン「お前たちは人間か!」


佐天・初春「「?」」キョトン


エレン「……その格好…」ユビサシ

佐天「白井さんの服? あれは常盤台の———」

エレン「“御坂”とおな———」



黒子「あーーーなーーーたーーーだったのですねぇえええ!!」シュンッ



エレン「なぁ!?」

黒子「あなたがお姉さまを拉致監禁しましたのねぇ!」バッ

エレン「消えた!?」

エレン(巨人に変身するのか!?)バシュッバシュッ


初春・佐天「「きゃぁあ!?」」


黒子「なっ!?」

黒子(変な装置から出たロープに引っ張られて一瞬で移動しましたの!?)


エレン「な、なんでそっちに!?」バッ


黒子「ますます怪しい人ですの!」シュンッ


エレン「なっ、また!?」バシュッバシュッ

黒子「逃がしませんの!」シュンシュンシュンッ

エレン「はっ!?」グラッ

エレン(服が動か———)

黒子「喰らえですのぉおおおおお!」ブンッ



エレン「くそぉおおおおお!」ブチブチッ




黒子「なっ、服を引きちぎって!?」

エレン「ォオオオオオオ!!」ゴツンッ

黒子「あうっ!?」ゴツンッ

佐天「ず、頭突き…」

初春「い、痛そう……」アウゥ


黒子「くっ……なかなかやりますのね」

エレン「知るかよ! お前らは“巨人”なのか!?」

佐天「巨人? 何それ初春」

初春「分からないです」

黒子「訳分からないこと言ってないで! お姉さま…御坂美琴の居場所を吐きなさいですの!!」ビシッ

エレン「はぁ? 御坂なら、さっきまでトロスト区で………」

三人「「トロスト区?」」





エレン「…………ここ、どこだ?」




第一七七支部

エレン「それじゃあ、あいつらは異世界人だったってことか?」

佐天「御坂さんだけじゃなく御坂さんの“あの人”までそっちに行ってたんだ」

初春「駆け落ちじゃなくて良かったですね白井さん!」

黒子「二人で異世界二人で異世界二人で異世界…」ブツブツブツ

佐天・初春「………」ヤレヤレ

エレン「なら何であいつらは黙ってたんだ!」

佐天「そ、それは…」

初春「私たちには分かりません」

エレン「まさかここは巨人の世界であいつが手引きを!?」ガチャッ

佐天「!」

黒子「ストップですの」シュンッ

エレン「おい! 俺の武器を返せ!」

黒子「返してほしければ、落ち着いて話を聞くですの」

エレン「………ちっ」

佐天・初春((白井さんが言えたことじゃない…))シラーッ

黒子「……裸の巨人が人間を襲う世界…そんな世界が本当に…」

初春「驚きです…」

エレン「俺にはこっちの世界の方が驚きだよ」ジュルルッ

エレン「これ、めちゃくちゃうめーな!!」ニコッ

黒子「ただのオレンジジュースですの…」

佐天(ちょっと可愛い…)

エレン「なぁ、この世界は本当に平和なのか!!?」

黒子「え、ええ…。もちろん犯罪が全くない訳ではありませんけど、毎日人が殺されるようなことはありませんの」

エレン「すげぇ……理想の世界じゃねぇか」

エレン(アルミン達にも教えてぇ!)

黒子「逆に聞きたいですの。毎日人が食べられる世界って言うのはどういう感じですの?」



エレン「まともじゃねぇよ」ギリッ



三人「「………」」

エレン「昨日仲良く喋った仲間が今日巨人の胃袋にいるかもしれねぇんだ。そして、それは他人事じゃねぇ…」ギリッ

黒子(この殿方は本当に…)

エレン「でもさ、そんな世界だって、俺達は生きてるんだ。楽しいこともあるし少ないけど飯も毎日食える。最悪じゃねぇよ」

佐天「………エレンさんは、元の世界に戻りたいんですか?」

エレン「どういう意味だ?」

佐天「……怒らないで聞いてくださいね。もし、もしも、エレンさんが望むなら、向こうの危ない世界にいるより、このままこっちの世界で平和に暮らしたほうが…」

エレン「ダメだ」

黒子「どうしてですの?」

エレン「仲間は見捨てられねぇ。……何より、




巨人を皆殺しにしなきゃ俺の気が済まないんだ」ギリリッ




佐天・初春「「っ!」」ビクッ

黒子「まぁまぁ、元の世界に帰る方法を探すとして、その前にこちらの世界の服装に着替えるんですの」

エレン「……なんでだよ」

黒子「この世界にはジャッジメントやアンチスキルといった治安を守る方々いらっしゃいますの。あなたのその格好は捕まってもおかしくありませんですの」

エレン「それは困る!」

黒子「ですから! 木を隠すには森、ですの」ニコッ

初春(……なんか)

佐天(……嫌な予感…)




黒子(どうにかして、そっちの世界に…)メラメラ




初春「か、買ってきました!」ハァハァ

佐天「ちょーカッコイイの選んできたよー!」

エレン「あ、ああ……」

黒子「さっ、奥で着替えてきますの」

エレン「分かった…」タタッ

黒子「どういった服を買ってきましたの?」

初春「そ・れ・は……ぐへへー♪」

佐天「出てきてのお楽しみ☆」

黒子「まぁ、殿方に興味はありませんし、どうでもいいですの」



数分後。



エレン「ど…どうだ?」

初春「お、おお……これは」ゴクリ

佐天「ねっ、これが良いって言ったでしょー」

黒子「………」

初春「一一一モデルのファッションがここまで似合うのはさすが外国人ですねー」

佐天「うわー、写メ撮っとこっと」パシャパシャ

エレン「な、なんだそれ!?」

佐天「これはスマホだよ」

エレン「スマホ?」

佐天「あー……小型の通信機? 写真も撮れるんだよ」バッ

エレン「お、俺が写ってる!!」

エレン(この世界の文明はここまで進んでるのか!)

佐天(やばい…)///

初春(無知な男の子可愛い…)///

エレン「元の世界に戻る前にこの世界のこともっと教えてくれ!」

黒子「………」

とあるファミレス。

エレン「ふがっ、ふごっ、はむはむ、ふまっ!」ガツガツガツ

佐天「すごい食べっぷり…」

初春「犬みたい…」

エレン「……んぐ、…っぱぁーーっ! お前達毎日こんなうまい飯食ってんのか!」

佐天「まぁ、量はもっと少ないですけど…」

エレン「くそーっ、羨ましいなぁ! あっちの世界に持って帰れたらサシャも喜ぶのになぁ!」ガツガツ

初春「サシャ?」

エレン「ああ、サシャ・ブラウス。鬼教官の洗礼の儀の最中に蒸かし芋食うくらいの食欲バカだ」

佐天「蒸かし…」

黒子「……芋」

エレン「この食事食えるなら右腕くらい差し出すぞあいつ」

初春「あ、あはは…」

無人バス

エレン「うぉおおおお! なんだこれ! 馬いねーのに走ってる!!」

佐天「過去から来た人みたい…」

エレン「実際、文明のレベルはだいぶ遅れてるな。あっちの世界は」

初春「………」

佐天「どうしたの初春?」

黒子「そんな世界にお姉さまは何カ月も…」

佐天「……あ…」

エレン「その点は心配すんな。二人とも訓練所をトップクラスで卒業したから」

黒子「訓練所とはなんですの?」

エレン「何って巨人と戦うための養成所に決まってんだろ」




黒子「巨人と戦うですって!!!???」バンッ




エレン「!?」

黒子「………一刻の猶予もありませんの。さっさと帰る方法を探すんですの」

佐天「……そう、だよね」

初春「がんばりましょう」

エレン「……お前ら、良い奴だな」ニコッ

佐天「うっ…」///

初春「そそそ、そんなことないですよ! 当たり前のことですよ!!」ブンブンブン///

黒子「照れてないで、帰る方法を考えるんですの」

エレン「………」

いったんここまで
風呂行って、戻ってくるか寝ます。では

おはようございます
更新速度に定評ある1です

続きです

とある公園

エレン「………とはいえ」

佐天「異世界への帰り方なんて都市伝説にもないよねぇ」

初春「検索かけてみましたが、最近誰かが行方不明になったり急に現れたりした事件はありません」

黒子「八方塞がり…ですわね」

黒子(ですが、学園都市は多くの闇を抱えている…と考えると———)




??「やーやー、そこの美少女ちゃん達、みんな集まって何してるんだにゃー」




一同「「!?」」バッ

土御門「お、おいおい、こんな善良な生徒を相手に何を殺気立ってるんだにゃー?」

黒子「あなた…たしか野蛮人……ツンツン頭の殿方のご友人では?」

土御門「ツンツン…上条当麻のことか!? あいつの居場所知ってるのか!?」

佐天「し、知らないです…」

土御門「……そ、そうか…。そりゃすまんかったにゃー。………ところで」

土御門「そこのイケメンは、�どこの学校の生徒”なんだ?」ジッ

エレン「……っ」バッ

エレン(このピリピリした感覚。こいつ……�人を殺したことがある”人間か!?)

土御門「………」ジッ

初春「あ、こ、この人はえっと…」アワアワ

佐天「え、えっと…」ウルウル

佐天(なんか怖いよぅ…)オロオロ


黒子「初春の御親戚ですの」


エレン「!?」

初春「へぁっ!?」

土御門「………」ジーッ

初春「あ、あの……」オロオロ



土御門「なんだそうだったのかにゃー」ケロッ

一同「!!」

土御門「あまりにイケメンだったから芸能人かと思って緊張したにゃー」

初春「あ、あはは、この人が芸能人な訳ないじゃないですかー」アハハ

佐天「そ、そうですよー。この人には土木作業がお似合いですよー」アハハ

エレン「芸能…?」

土御門「そういうことなら邪魔しちゃ悪いぜぃ。じゃあな」ヒラヒラ

黒子「………」

土御門「あ、そうそう……」



土御門「�おうちに帰りたい”なら、いつでも電話してくれ」ピラッ



一同「!?」

土御門「女の子は用がなくても電話してくれてかまわないにゃー」ハッハッハ

初春「ど、どどど、どういうことでしょう白井さん」

黒子「………分かりませんの」スッ

黒子(土御門元春…。ただ者でないことは確かですの…)

エレン「……あいつはお前らとは違う。…近づくな」

佐天「どういうこと?」

エレン「いや、俺もこの世界の事は全然分からねぇ。わからねぇけど、お前らもあいつのいる世界を知らないってことだ…」

エレン(そして、こいつらみたいな�いい奴”をあいつと関わらせる訳にもいかない…)

エレン「白井、その紙俺にくれ」

黒子「…どうするおつもりですの?」

エレン「……ここからは俺一人で帰る方法を探す」

初春「!」

佐天「な、なんで!?」

黒子「………そうですわね」

初春「白井さんまで!?」

佐天「御坂さんのことはどうするんですか!?」

エレン「あいつのことは俺に任せろ。……必ずこっちに送り届けるから」

初春「そんな…でも」

初春「行っちゃいましたね…」

佐天「白井さんだけ、電話の使い方教えるために一緒についていくなんてずるいなぁもう」

佐天(もっと仲良くなりたかったのに…)ムゥ…

初春「でも、あの人の優しい気持ちは伝わりました」

初春(どうか無事で…エレンさん…)




エレン「………本当についてくる気か?」

黒子「ええ、しつこいですの。あなたの考えてることくらい御見通しですのよ」

エレン「まぁ、お前くらいの力があれば、逆に心強いけどなっ」ニッ

黒子「っ/// あ、当たり前ですのっ!」

エレン「……?」

黒子「とりあえず電話をかけてみますの」スッ



土御門「その必要はない!」



エレン「!!」バッ

エレン(装備をつけててよかった!)スッ

土御門「おおっと、武器を出すのはやめておいたほうがいいぜ。なにせ、



学園都市の第二位と第四位様が、お前らを狙ってるからよ」



黒子「なっ!?」

エレン「くっ…」

エレン(第二位とかが何かわからねーけど、確かに嫌な予感がする…)パッ

黒子(第二位と第四位を従えるなんて、この殿方は本当に何者?)



土御門(本当はグループの二人だけどな)

エレン「お前、何が目的だ」

土御門「それはこっちの台詞だ! お前がこの世界に現れた理由を問いたい!」

黒子「それは、偶然ですの!」

土御門「偶然? 偶然なんて言葉を学園都市のレベル4がよく言えるもんだなぁ白井黒子!」

黒子「なっ、なぜ私の名前を!」

土御門「こちとら何の情報もなしに動くほど甘えた組織じゃないんだ!」

エレン「……組織?」

土御門「さぁ、おとなしく異世界との往来の仕方と———





第一位、一方通行の行方を教えろ!」






いったん離れます。では

時間ができたので続きー

エレン「は? 第一位? あくせ? 誰だよ」

黒子「………」ジリッ

土御門「おっと、動くな白井黒子。お前が空間を転移した瞬間、この男の命はないと思え」

黒子「くっ…」

土御門(せいぜいレベル2、3あたりの部下にそんな力はないがな…)

エレン「訳わかんねーこと言ってんじゃねーよ! それでなくてもこっちは混乱してんだよ!」

土御門「混乱してるのはお互い様だっ! こっちは第一位がいなくなったことで……」

黒子「……いなくなると�どんな不都合”があるんですの?」

土御門「こっちの話だ! いいからさっさと話せ!」

エレン「本当に何も知らない! だが、それ以上脅迫するなら…」ガシャッ




エレン「命の覚悟をしておけ」ギロッ




黒子「………っ」ゾクッ

土御門(本物の殺気…こいつ)ゴクリ

??「ふぅ〜ん、なんだか最近騒がしいと思ったらぁ。第一位がいなくなってたんだぁ」

??(あの子、表面上はすごぉい単純バカなのに、奥底にある�くろぉい何か”を潜ませるなんておもしろいかもぉ…)

??「私のおもちゃにしてもいいけどぉ、�御坂さん”があっちの世界にいるならもう少し泳がせてもいいかもねぇ」





ぴっ☆





エレン「………っ!?」

エレン(なんだ!? 急に頭の中の�もや”が晴れたような…)

土御門「どうした異世界人!」

エレン「………」

エレン(考えろ。考えるんだ。こんな時アルミンならどうする!?)



エレン「……先に教えろ。この世界の人間はみんな�変な力”をつかえるのか?」

黒子「………?」

土御門「超能力のことか? これは学園都市で�開発”された人間だけが使えるものだ!」

エレン(開発…?)




エレン「それは、俺でも使えるようになるのか?」





純粋につまらない
批判?嫌なら見るな?
見てしまった分の時間を損した、これだけの理由があって文句の一つも言わせないとかあなた様は神様なのですか?ええ?んん?

続きー
>>229
限りある人生の貴重な時間無駄にしてごめんねー

土御門「やってみないと分からない…としか言えない」

エレン「そうか…」

エレン(御坂のような人間を量産できれば、戦況をひっくり返すこともできると思ったんだけど…)

土御門「今度はこっちの質問だ。上条当麻と御坂美琴は“超能力”を使っていたのか?」

エレン「上条に関しては分からないが、御坂の電気は何度も見た」

黒子「お姉さま…」

土御門「そうか…」

土御門(AIM拡散力場に変わる“何か”があるのか…。ということは一方通行が殺される心配はないな…)

黒子「今度は私の質問ですの! あなた方はどうして第一位の行方を追っているんですの!?」

黒子(第三位であるお姉さまを追いかけている様子はない…一体どういう…)

土御門「………その質問の答えを聞いたら、もう“戻れない”ぞ」

黒子「覚悟の上ですの」コクン





土御門「…………力づくで対象を連れ去るぞ」パチンッ





部下A「………」スッ

部下B「………」スッ

黒子「どうして!!」

土御門「お前はこれ以上関わるな白井黒子!」

黒子「黒子は! お姉さ———」

土御門「そのお姉さまといつか並んで歩きたいだろうが!!」

黒子「!? どういう意味ですの!?」

土御門「もうお前は白線を踏んだ状態だ。“何も聞かず”立ち去るんだ」

エレン「………」グッ

土御門「気をつけろ! あの装置で大きく移動するぞ!」

エレン「おせぇよ!」ダッ

土御門「なっ、正面から!?」

エレン(こっちはずっと対人格闘術を訓練してきたんだ。アニ仕込みの投げを喰らえ!)バシッ

土御門「くっ」

エレン「ぉおおおお!」ガシッ

土御門「う、うわっ」

エレン(イケる!!)ブンッ

土御門「なんてにゃー」ドスッ

エレン(なっ、そんな外し方が!?)バッ

土御門「つつっ、とんでもない運動能力だにゃー」

エレン「………この世界は平和なんじゃなかったのかよ」

土御門「どこの世界にも光があれば影があるんだぜぃ」ニヤッ

エレン「次は骨が折れてもしらねぇぞ!!」バシュッバシュッ

土御門(! これは!? ロープ!?)

エレン「うぉおおおおおおお!!」バッ

土御門「お前ら! ロープを……」




黒子「あら、自称第二位と第四位様は磔にしましてよ」ファサッ




部下AB「「あ、あう……」」

土御門「くっ…」

エレン「喰らえっ!」ブンッ

土御門「………あ、危なかったぜぃ…」ハァハァ

土御門(怪我してもある程度のパフォーマンスを保てる術式を組んでおいて正解だったにゃー)ズキズキズキ

エレン「り、立体機動でも避けられた…」

土御門「お、大人しくするんだぜぃ」

土御門(ほ、骨がバッキバキに折れてるかも…)




黒子「私の存在を忘れないでくださいまし」シュンッ

土御門「ちぃっ」バッ

黒子「遅いですわ」パッ

土御門「くそ…」カンカンカン

黒子(念には念を押して)サッ

土御門「分かった! 抵抗しないからこれ以上地面に縫いつけないでくれにゃー」カンカンカン

エレン「……白井黒子、お前強いな」

黒子「それほどでもございませんの。この学園都市には黒子より強いお方が沢山いますのよ」

エレン「恐ろしいな、ガクエントシ区」

黒子「?」

エレン「ところで本当に俺に超能力?は使えるようにならないのか?」

黒子「…黒子にも分かりませんの。脳や身体をいじることで人間の秘めたる可能性を開く学園都市の技術が、異世界人であるあなたに通用するのかどうか…」

エレン「脳や身体を………うっ」ドクン




エレン父『エレン、我慢するんだ』

エレン父『いつか、必ず』

エレン父『忘れるなエレン』




エレン「な、なんだ今のは……」ハァハァ

エレン(俺の記憶? いや、だがあれは…)

土御門「そこまで可能性を確かめたいのなら、紹介してやるぜぃ」

エレン「………」

とある研究機関

エレン「………」スゥスゥ

科学者「………」

黒子「どうですの? 開発できそうですの?」

科学者「………私は科学者だ。魔法なんて信じていないし、もちろん奇跡なんてないと思っている」

黒子「?」

科学者「だが、科学を突き詰めれば突き詰めるほど、“奇跡がなければ科学は存在しない”と思わされるような、そんな現象を目の当たりにする」

黒子「……何が言いたいんですの?」

科学者「この少年。“脳が二つある”」

黒子「………ほぇ?」キョトン

科学者「いや、正確には二つあるような反応を見せているということだ」

黒子「はぁ…」

科学者「一つは眠っている。まぁ、眠らせたんだから当然だね」

黒子「もう一つは?」

科学者「………極度の興奮状態にある。この反応はまるで“殺し合い”でもしてるかのようだ」

黒子「殺し合い…」

科学者「それで、この子が超能力を使えるかどうかって話だけど…」

数時間後



エレン「………使えるのか? この俺が…?」

黒子「彼に聞いてくださいまし」

科学者「正確には超能力とは違う。君の中に存在する“二つの意識”を連結する」

エレン「二つの…?」

黒子「どうやら、あなたの脳はあなたと“もう一つの存在”が“同居”してるらしいんですの」

エレン「………は?」

科学者「もう一つの存在については時間と設備が必要だ。本来ならそれを解析してから連結しないと危険だが、どうする?」

エレン「どのくらいかかるんだ?」

科学者「少なく見積もって……三年くらいか」





エレン「今すぐ、“繋げ”」




科学者「いいか、連結した瞬間に“向こうの記憶”が飛び込んでくるかもしれない。…飲み込まれるなよ」

エレン「………」コクリ

黒子「連結すれば何かしらの能力が現れるなんて、荒唐無稽ではありませんの?」

科学者「悪いが、科学なんていつも荒唐無稽だし、君の能力だってほとんど同じ開発プランで開発されたものだ」

黒子「………」

科学者「それじゃあ、何があっても電極に触らないようにしろよ」

エレン「この身体中にひっついたヒモのことか?」

科学者「ああ、それじゃあ、いくぞ」

黒子「………」ゴクリ



エレン(これで俺も、あいつらをぶっ殺す力が…)グッ




科学者「3、2、1!!」タンッ

〜〜〜〜〜〜

アルミン「……れん、……かりしろ…」

エレン(な…んだ…)

エレン「………う…ここは…」

アルミン「エレン!!」

エレン「うっ、な、なんだ!?」

ミカサ「………!!」

アルミン「エレン、しっかりしろ! 身体は動くか!? 意識ははっきりしてるか!?」

エレン「お、俺は……」

アルミン「知ってることを全部話すんだ! きっと分かってもらえる!!」

エレン「アルミン?」



兵士「お、おい、あいつ、俺達を殺してやるって…」

兵士2「はやく殺したほうがいいんじゃないか…」



エレン「な、なんだ?」



隊長「イエーガー訓練兵! ようやく目を覚ましたようだな!」

エレン(こっちの世界に戻って来たのか? なんだこの状況は…上条や御坂は?)

隊長「……躊躇うつもりはない!」

ミカサ「………っ」

隊長「率直に問おう、貴様は———」

エレン「うっ…」ドクンッ




隊長「人か? きょじ———」




〜〜〜〜〜〜

エレン「———プハァッ!」ゼェゼェ

黒子「エレン!!」ダッ

科学者「………ふぅ」

エレン(あれが…“もう一つ”の…)

科学者「調子はどうだい? 何か“感じないかい”?」

エレン「………」キョロキョロ

エレン(なんだ、この感覚……)

黒子「どうですの?」

エレン「…………これが超能力ってやつかどうかは分からないけど…」

科学者「な、何かを感じるのかい!?」

エレン「……後ろに目が付いたみたいだ。見えない位置に何があるか分かる」

科学者「ふむ……」

エレン「隣の部屋に二人の科学者と土御門って奴がいるのも分かる…」

黒子「透視…ですの?」

エレン「いや、なんだろこれ。見えるっていうより“分かる”って感じなんだ」

科学者「その現象については僕が説明しよう」

科学者「それは超能力でもなんでもない。ただの“状況把握能力”だ。それが単純に人より何十倍も優れているというだけの話だ」

黒子「状況把握能力…ですの?」

科学者「ああ、人はそこにいるだけで常に周囲から情報を取り入れ、解析している。視界にない物が分かるのも、ここにきてから今までに無意識の内に記憶し、それを意識下まで引っ張り出しているだけの話なんだ」

エレン「じゃあ、壁の向こうにいる相手の事が分かるのは?」

科学者「それも、情報と知識そして経験をフル活用しているだけだ。人の耳は想像以上に聞こえているし、かすかな振動だって身体は捉えている。後は僕の動きや会話、そこらにある物品の擦り減り方や椅子の数など様々な情報も活かしているはずだ」

黒子「脳の活動領域を広げた、と?」

科学者「単純に言えばね。A4用紙に文字を書くより、A3用紙に書いた方が多くの文字を書けるだろ。それに大きな文字のほうが見やすいし、会議は人数の多い方が良い」

エレン「じゃあ、超能力はどうなったんだ?」

科学者「それはさっきも言った通りこんな短期間じゃ分からないな。もし開発されていたら、いきなり使える日がくるかもしれない」

エレン「そうか…」

科学者「いずれにせよ、この実験はおおむね成功した。ありがとう」

エレン「………」

黒子「異世界へ帰る方法は思いつきまして?」

科学者「いや、悪いけどそれは思いつきもしなかったよ。だけど、現れた場所が還る場所であるのは、SF小説の主流だと思うよ」

エレン「あの公園…」

科学者(どさくさにまぎれて発信機を取り付けることはできた。……これで“殺されなくて済む”な…)ホッ

とある公園

黒子「ですので、二人にももう一度お集まりいただいたのですわ」

初春「そうですか…」

佐天「私はエレンさんともう一度会えるなら何度だって来るけどねぇ」ギュッ

エレン「お、おい、ちけーよ」

エレン(ただでさえ感覚が鋭くなってるのに、柔らかいもん当ててんじゃねぇよ)クソッ///

初春「その連結? した時にみた記憶にはヒントはなかったんですか?」

エレン「…いや、一瞬すぎて分からなかった。俺の手首に血の跡がついていたのと、周りの人間が俺を見て怯えてたことくらいしか…」

黒子「ほんと、当たり前のように血という単語が出てきますのね」

初春「つくづくここは平和で良かったって思います」

佐天「………」

エレン「佐天どうした?」

佐天「口寄せの術って知ってる?」

初春「忍者の技ですか?」

佐天「それって、自分の血を使ってカエルとかを召喚するんだけど、それに似てるなぁって…」

エレン「………」

初春「佐天さんは本当に都市伝説やファンタジー好きですよね…」

佐天「あははっ、だって楽しいじゃん」




エレン「やってみるか」




一同「「え?」」

エレン「………」スチャッ

黒子「お、おやめくださいまし!」

初春「そ、そうですよぉ」オロオロ

佐天「じょ、冗談だから! ほんとやめてーーー!」キャーキャー

エレン「………っ」スッ



黒子「………っ」

初春「あうーーーー」ギュッ

佐天「いたそーー」キャー



エレン「!???!??!?」ドクンッ

エレン(な、なんだこれ!?)ドクンドクンドクン

エレン「お、お前ら、逃げ————」





この日、学園都市のとある公園で女子生徒が三人行方不明となった。

監視カメラには、巨大な人体模型のような皮膚のない巨人の姿が目撃されており、公園に潜む人体模型という新たな都市伝説が生まれた日となる。





エレン「おわっ!!」ドサッ

初春「きゃ!」ドサッ

佐天「わわわっ」ドサッ

黒子「くっ」ドサッ


エレン「な、なんだ…」


教官「………お前ら…何してるんだ?」

エレン「ここは……訓練所?」

佐天「な、なんだここぉ!?」

初春「も、もしかして…」

黒子「ついに……」プルプル



教官「お前ら!! さっさと並べぇええええ!!」



四人「は、はい!!」サッ

訓練兵「ぷぷっ、あいつら後で罰受けるんだろうな」

教官「………」ギロッ

訓練兵「………っ」ピシッ


エレン(な、なんなんだここは…)

教官「サシャ・ブラウス。話はまだ終わっておらんぞ」

サシャ「はい! 蒸かし芋を食べて待っています!!」ハムハム

教官「!! 死ぬまで走ることに加えて晩飯も抜きだ!!」

サシャ「!?!?!?!!???!?!?!?」ガーンッ


エレン「な、なんで“昔に戻ってるんだ”」



教官「もういい! 以上で104期生の入校式を終わる!! 一同礼!!」

訓練兵たち「「ありがとうございましたっ!!!」」




To be continued...

今日はここまで、次から第二章始まります

超能力開発話はテキトーなので、よくわからなかった人は、気にせず黒子初春佐天参加の訓練所編をお楽しみください

では

ノートパソコンがあれば三倍速で更新できるのに

続きー

サシャ「はぁはぁ……」タッタッタ

コニー「うわーあの芋女まだ走ってるよ」

ジャン「顔は可愛いのに残念な奴だったな」

ライナー「そうか? 俺はもっと可愛い奴見つけたぜ」ニヤ

エレン「クリスタだろ?」

ライナー「なっ!? え、お、な、なんでそれ」アワワワ

ベルトルト(慌てすぎだよ…)ハァ

アルミン「エレン、本当に大丈夫なの?」

エレン「あ、ああ。“俺は”大丈夫だ」

アルミン「でも、あんな子たち僕一度も見たことないよ!」

コニー「あー、あいつらも可愛い子ばっかだったなぁ」

アルミン(ミカサの殺気がものすごかったんだから…)

エレン「それより、誰も上条当麻って奴と御坂美琴って奴を知らないんだな」

ライナー「知らないな」

ジャン「誰だよ」

コニー「聞いたことね—」

エレン(やっぱここは過去…いや、“違う世界”なのか?)



佐天「エレンさぁーーーん」タタタッ

初春「ちょ、ちょっと待ってください佐天さぁん」ハァハァ

黒子「………」テクテク

エレン「お前ら、大丈夫だったか?」

黒子「ええ、無事訓練所への入隊許可もおりましたの」

佐天「白井さんすごかったんだよー」

エレン「すごかった?」

初春「私と佐天さんの入隊許可が下りなかったので白井さんが…」

〜〜〜〜〜

教官「……分からんな。こいつらを戦場へ出せば間違いなく死ぬ。お前は友人を殺したいのか?」

黒子「分からないのはあなたの岩より固い頭の中身ですわ。私が良いと言ってるんだからさっさと許可を出すんですの」

教官「…それも分からん。なぜお前はそこまで強気に出る。相手が誰か分かってるのか?」

黒子「相手が誰でも関係ありませんの。あなた達がえーっと“立体機動装置”? でしたっけ。それを使うだけの人間でしたら、黒子は負ける理由が思いつきませんもの」

教官「よし……それじゃあ入隊試験だ。三人同時でかまわんから俺に一撃でも与えてみろ」

黒子「そんな簡単なことでよろしいんですの?」

教官「………生意気な奴だな…」

〜〜〜〜〜

コニー「あ、あの教官に…」ゴクリ

ライナー「で、ど、どうなったんだ?」

〜〜〜〜〜〜〜

黒子「佐天さん、初春、後ろに下がっててくださいまし」

佐天・初春「う、うん」スッ

教官「いっとくが手加減せ黒子「遅いですの」シュンッ

教官「なっ!?」シュンッ

教官(視界が反転し———)グラッ

黒子「黒子は手加減いたしますのでお喜びくださいまし」グワッ

〜〜〜〜〜

佐天「それで、下に向いた頭を思い切り蹴りあげて…」

ジャン「な、なんだよお前…」ゴクリ

コニー「こえぇ…」ブルッ

ライナー「………」

アルミン「超能力って本当にあるんだね!!」

黒子(エレンの話の通り、この世界でも超能力が使えてよかったですの)

エレン「何にせよ、しばらくの間よろしくなっ!」

黒子「ええ、お姉さまが現れましたら、一緒に還る方法探していただきますの」

エレン「ああ、当たり前だ!」



教官「っ………」

助教「大丈夫ですか?」

教官「…す、すぐに調査兵団に連絡しろ」

助教「は?」




教官「即戦力が見つかった。とな」





翌日

教官「佐天! 初春! お前らは圧倒的に基礎体力が足りん! しばらくの間、走り込みと筋トレを続けてもらう!」

佐・初「「はいっ」」

教官「残りの者は対人における格闘スキルを測るので各自ペアになれ!」

一同「「はっ!」」ビシッ


ライナー「エレン…だっけ? 俺と組もうぜ」

エレン「ああ、いいぜ」

ジャン「ミカサミカサ…」キョロキョロ


ミカサ「あなた…私と組みましょう」

黒子(とても綺麗な方。どことなくお姉さまに似てますの…)

黒子「ええ、喜んで」ニコッ

ミカサ(優劣はっきりつけてエレンに近づかないように嗜めなくちゃ…)ウン



教官「それでは始め!!」




ライナー「うぉおおおお!!」バッ

エレン(“開発”のおかげか視野が広い…)スッ

ライナー「くっ、まだまだぁ!」ブンッ

エレン「………ライナー、“落ちつけよ”」ニヤッ

ライナー「!! くそっ!」バッ

エレン(俺はお前と何度も何度も訓練したんだ。“訓練前”のお前には負けねぇよ)バシッ

ライナー「つっ!?」

エレン「いずれ何度もこの技に苦しめられるんだ。今のうちに味わっとけ」ガシッ

ライナー「なっ!?」グルンッ

エレン「はっ!!」ブンッ

ライナー「いてぇ!!」ドサッ

教官「ほぅ…」

教官(エレン・イエーガー…気持ちばかり先行した“未完成品”とばかり思っていたが…)

アニ「なっ………え、え?」

アニ(なんであれをあいつが!?)オロオロ

サシャ「やぁああああ」

アニ「うるさい」バシッブンッ

サシャ「あう!」ドサッ

ミカサ「………」ジーッ

ミカサ(エレンはあんな技使えない。何が…)

黒子「よそ見ですの?」バッ

ミカサ「………」スッ

黒子(隙が全くありませんの。とても、とても強い…)

ミカサ「………」チラッ

黒子「……なっ」ゾクッ

黒子(このプレッシャー、この人本当に一般の訓練兵ですの!?)

ミカサ「………」スパンッ

黒子「くっ…」

黒子(足をとら———)

ミカサ「………終わり」バッ

黒子「………それはどうでしょう?」シュンッ

ミカサ「!?」

黒子「こちらですわ」グイッ

ミカサ「つっ!?」

ミカサ(何が起きて)グルンッ

黒子「やぁあああ!!」バッ

ミカサ「ちっ」グイッ

黒子(ひっくり返された状態から投げを!?)グルンッ

ミカサ「………」ブンッ

黒子「く…」シュンッ

ミカサ「!?」

ミカサ(また!? これは一体!?)

黒子「今度は直接地面に叩きつけますの」シュンッ

ミカサ「くっ」ドサッ


教官「………」

教官(やはり、白井黒子は……)


黒子「……ふぅ」

黒子(一般人に能力使って負けたら常盤台にいられなくなりますわね)


佐天「白井さんすごーい」タタタッ

初春「ぜぇぜぇ…」フラフラ

アニ「次は私と組んでよ」

エレン「あ、アニ。いいぜ」

アニ「!」

アニ(何で私の名前を? どこかで聞いたとしても今の対応はまるで知り合いのよう…)

アニ「……いくよ」バッ

エレン「いきなりかよ!」サッ

アニ「!?」

アニ(初見でこの技を避けるなんて、やっぱり…)

エレン「ほんと可愛い顔して容赦ねーな! アニは!」ニコッ

アニ「っ!?」///

エレン「次は俺だ!」バッ

アニ「くっ…」

エレン(アニを倒すため日夜考え続けて開発した新技、“エレンスペシャル”をおみまいしてやるぜ!)ブンッ

アニ(エレン・イエーガー……“要注意人物”だな)バッ


佐天「うわー、あの人バク転したよー」

初春「ぜぇぜぇ、ざで…じょ、ば、ばっで…」ゼェゼェ


エレン(広がったのは視野だけじゃないな。アニの動きが簡単に予想できる)ダッ

アニ「なっ!?」

エレン「シッ!」パシンッ

アニ(く、足をとられた)

エレン(このまま、投げて寝技に持ち込んでやる!)ブンッ

アニ「きゃっ」ドサッ

エレン「今だ!」ガシッ

ミカサ「!?!?!?!?!?!????!?!??!!?」ドゴォッ

ジャン「ブゴヘラァ!」ドサッ


アニ「ちょ、ちょっと!?」///

エレン「へへっ、動けねーだろ。降参してもいいぞ!」

アニ「! ……誰が!」グイグイ

エレン「ちょ、む、無理に動いたら!」チュッ

ミカサ「ハァァァァァァァンッ!?」バキッドガッゴスッ

ライナー「」チーン

アニ「//////」

エレン「い、今のはお前が暴れるから!!」

アニ「ま、まいったからどけっ!」

エレン「あ、ああ!」バッ



黒子「………」

訓練兵「ど、どうする…」

訓練兵「や、やだよ。あいつ変な技使うし…」

黒子(根性のない殿方ばかりだこと…)ハァ




??「なぁ、俺と勝負してくれよ」




黒子「ええ、いいですわよ」

訓練兵「「なぁ!?」」ザワッ

エレン「あぁあああ!!」




一同「「リヴァイ兵士長!!!」」




リヴァイ「……ちっ、うるせぇガキどもだ」

黒子「………?」

リヴァイ「いいから、やるぞ」タッ

黒子「えっ、あ…」グルンッ

黒子(私……投げられ…?)ドサッ

リヴァイ「あ? こんなもんか?」


訓練兵「「うぉおおおおおお!!」」


リヴァイ「………無駄足だったな」クルッ

黒子「ちょ、ちょっと待つんですの!」

教官「そ、そうだリヴァイ。今のは油断して———」




リヴァイ「油断するような奴を巨人の前に送り出すのか?」ギロッ

教官「っ……」

リヴァイ「どんな強い奴だろうと、“死ねばただの汚い死体”だ」



佐天「すごーい、カッコいい」タタタッ

初春「」フラフラフラフラ

いったんここまで!
このssで禁書の魔術が使えるかどうかはまだ内緒です!
では!

続きー
今日は進撃アニメする日だ



黒子「悔しいんですの!!」ドンッ

エレン「落ちつけよ。相手はリヴァイ兵士長だぞ」

佐天「あー、白井さんはあーいうのダメなんだよー」

初春「そうそう、自分のこと視界にも入ってないですよーって態度されるとすごい怒るんですよねー」

黒子「それはっ! お、お姉さまがいつも私を置いていくので……」モジモジ///

ミカサ(私より白井の方が強くて白井よりリヴァイ兵士長の方が強い…もっと頑張らなくては…)

ジャン(ミ、ミカサが真剣な顔してる。きっと俺との将来を真剣に考えてるんだ!)

アニ「お、おいエレ公。ちょっとついてきやがれ」クイッ

エレン「どうした? お前が呼びだすなんて珍しいじゃねぇか」ガタッ

ミカサ「!?」

アルミン「エレン?」

エレン「ん? どうした?」




アルミン「アニとは会って二日目じゃないの?」




エレン「!」

ミカサ「どういうこと?」

アニ「あ? あんたには関係ねーだろ。ほら行くよ」

エレン「あ、ああ…。二人には後で説明するよ!」タタタッ

ミカサ「………」ブツブツ

アニ「お前、なんで“あの技”使えるんだよ」ギロッ

エレン「あの技?」

アニ「これだよっ!」バッ

エレン「ちょ、馬鹿っ!」サッ

アニ「!」

アニ(やはり偶然じゃない。この技の流れを“理解してる”)

エレン「アニ、笑わずに聞いてくれるか?」

アニ「………」コクリ





エレン「というわけで、俺はお前らと一緒に訓練受けてるんだよ」

アニ「未来から…」

アニ(いや、その可能性がない訳じゃなかったが、そうすると…他にいるのか?)

エレン「未来なのか別の似た世界なのか良くわからない。だけど、俺はお前を知ってる。めちゃくちゃ強くて、実は優しい良い奴だ」ニッ

アニ「………え」カァ///

エレン「だからこれからもよろしくな」

アニ「あ、ああ…」

エレン「それじゃ、俺は行くわ!」

エレン(二人にも説明しねーとな。……いや、“あの日”を乗り越えるためには全員に知ってもらわないと…)

アニ「………」

黒子「ダメですの」

エレン「なんでだよ!!」

黒子「はぁ…、二人分の脳を使っても分かりませんの?」

エレン「おい、馬鹿にすんなよ」

黒子「いいですの。この斜めのお盆に水を垂らしますの」ツーッ

エレン「それがどうしたんだよ」

黒子「障害がなければ水は真っすぐ下りていきますの。……でも、このように流れの途中に指を置くと…」

エレン「横に流れる。そんなの当たり前だ」

黒子「そう、少しの変化で同じ道はたどれなくなりますのよ」

エレン「…………………ああ! そういうことか!!」

佐天「前から思ってたけど……」

初春「佐天さん、それは口に出しちゃダメです」

黒子「あなたの選択によって、お姉さま達が現れなくなったら困りますの。しばらくは記憶通りに生活してもらいますの」

エレン「……ああ、分かったよ」

黒子「アニ・レオンハート。…少し調べる必要がありますの……」

男子寮

ライナー「なぁエレン、ちょっと良いか?」

エレン「ん?」

ライナー「お前と一緒にいた長髪の女の子、彼氏とかいるのか!?」

エレン「あー、佐天か。そんな会話したことねーなぁ」

アルミン「じゃ、じゃあ花飾りの子は!?」

ライナー「なんだよ! アルミンはあの子が好きなのか!」

アルミン「ちょ、ち、違うよ! ちょっと気になっただけだよ!」カァ///

ジャン「そ、それよりミカサは!」

エレン「………お前ら…」

アルミン「ん?」



エレン「真剣に強くなる気あんのかよ…」ハァ




ジャン「あ? お前と一緒にすんなよ。俺は憲兵団に入って内地で暮らすんだよ」

エレン「ジャン…」

エレン(そう言いながらお前は先陣を切って戦うんだぜ…)ヤレヤレ

ジャン「なんだよそのお母さんのような温かい視線はよー!!」

コニー「それより、白井黒子強すぎんだろ。油断してなかったらリヴァイ兵士長もどうなってたか…」

ライナー「ああ、あいつは間違いなく首席卒業だろうな」

エレン「いいや、主席は俺がなる!」

ジャン「はぁ? お前がぁ!?」

エレン(二回目の訓練所で首席とれなくて巨人が殺せるかよ)

ジャン「それなら俺は卒業までにリヴァイ兵士長を倒してやるよ」ハハッ

一同「「それは無理だろ」」ビシッ

ジャン「お前ら…」グスッ

初春「………」zzz

サシャ「お腹すきました…」グゥゥ…

クリスタ「ぱ、パン食べる?」

サシャ「!!!」ギンッ

佐天「あー、ラッキー!」パクッ

サシャ「なうjdさお;pbふぇあfは!?」

クリスタ「や、やばいよ…」

サシャ「こぉの…うらぁみぃ…はらさでぇおくべきかぁ…」ユラァ

黒子「落ち着くんですの」カポッ

サシャ「これは!! ………パァンッ」ハッ

黒子「食欲に負けて人を襲うなんて巨人と変わりありませんことよ」

サシャ「はい! 神様!!」パクパクパク

ミカサ「白井、エレンについて知ってることがあれば教えてほしい」

黒子「あなた……すこしエレンに対して束縛が強すぎるんではありませんの?」

ミカサ「そんなことはない。エレンの気持ちに答えたいだけ」

黒子「はー…。そんなことで殿方の心を射止められるとでも思ってますの?」

ミカサ「! 心の射止め方を知ってるのか?」ガシッ

佐天(射止めてない自覚はあったんだ…)

クリスタ(なんか可愛そう…)

アニ「………」

黒子「それでは明日から“エレンに大好きって言わせるぞ”作戦を開始しますの!」

ミカサ「おお!!」クワッ

佐天「あ、あはは…」

佐天(そんなことやってる暇あるのかな…)

アニ「ねぇあんた、白井だっけ?」

黒子「アニ・レオンハートですわね」

アニ「ちょっと外行こうよ」

黒子「……ええ、いいですわよ」

佐天「白井さん?」

黒子「ちょっと外の風に当たってきますの。佐天さんは初春をよろしくお願いいたしますの」

佐天「う、うん…」

初春「あ、う…つるっつるのタコが…」zzz



アニ「くっ」ドサッ

黒子「もう気がお済みで?」

アニ「ちっ、厄介な能力だ」カリッ

黒子「へぁ?」ビクッ




謎の女巨人「………」ガシッ




黒子「んなぁ!?」

女巨人「………」ダッ

黒子(急なことで、え、演算が…)クッ




サシャ「神様ぁ?」ヒョコッ

佐天「あれ? 白井さんいました?」

サシャ「いませんねー……ん?」




何、この足跡………。




とある森

女巨人「グォオオオオオッ!」ブンッ

黒子「くっ…」シュンッ

女巨人「グォオオオオ!」ドゴッ

黒子「大木を一撃で!?」シュンッ

女巨人「グォオオオオオ!!」

黒子「な、なんですの…」

黒子(状況的に考えてアニ・レオンハートがこの巨人…しかし、そんなことが…)




『脳内にもう一人———』




黒子「まさか、もう一人というのは…」

女巨人「グォオオオオオッ!」ドゴッ

黒子「くっ」シュンッ

黒子(ひっくり返してやりますの!)ペタッ

女巨人「………」





黒子「飛ばせない…!?」




女巨人「………」ジュワッ

黒子「なっ、なんですの!?」

アニ「………」

黒子「あなた…やっぱりあなたが巨人でしたのね」

アニ「ああ、そうだ」

黒子「私を連れて来た目的はなんですの?」

アニ「聞きたいことがある」

黒子「…なんですの?」

アニ「お前のその能力は壁を超えることも可能か?」

黒子「え、ええ。でも見えない位置に何かがあると大変なことになりますので普段は飛びませんの」

アニ「……そうか。なら、頼む




内地へ飛んでくれ」





黒子「ない…ち?」

数日後 立体機動訓練装置

佐天「あははー! たっのしぃ〜」キャッキャ

教官(佐天涙子。兵士としての覚悟もないただの小娘だが、立体機動の素質は抜群。…化けるか?)

初春「………あうー」グラグラ

教官(初春飾利。アルミンと同じ頭で戦うタイプ。何か能力を持ってるらしいが…)



訓練兵「「お、おお、エレンすげーなぁ!」」ザワザワ



エレン「………」ピタッ

教官(どういうことだ…。その姿勢はあまりに“熟練”されている)




黒子「………」

アニ「……あんたはやらないのか立体機動」

黒子「私はあんな装置つけたら逆に動きにくくなりますわ」

アニ「確かにね」

黒子「………“真実”を知って、あなたはどうするおつもりですの」

アニ「………さぁね」

黒子(まさか…この世界に“あんなもの”がありますなんて…)

黒子「お姉さま…」

とある街

上条「ててて……」

御坂「ちょっと、重いからどいてよ!」

上条「あ、す、すまんっ!」パッ

御坂「たく…。……ここどこ?」

上条「………成功したってことだろ」

御坂「これが……“異世界”…」

上条「ただ一つの失敗は…」





上条「“肝心のインデックスがいない”ってことだ」






to be continued...

いったんここまで
もしかしたらすぐ続けるかも

では

おはようございます
つづきー

佐天「うーいーはーるー」タタタッ

初春「は、話しかけないで、んくっ、だ、さい!」タッタッタッ

教官「………ふむ」

教官(佐天は立体機動装置をつけても人並みには走れるようになったな。初春も少し前のアルミン並みには走れる…そろそろ訓練に参加させるか?)

ライナー「訓練兵全員集まりました!」ザッ

教官「ふむ。諸君! 今日は今までとは少し方向性が違うが、とても大事なことを訓練するので真面目に取り組んでほしい!」

訓練兵「「はっ!」」バッ

教官「その内容とは…」

アルミン「く、クリスタはどこに……あっ」キョロキョロ

ライナー「クリスタ! 俺と組んでくれ!」

コニー「いいや、クリスタと組むのは俺だ!」

ベルトルト「………僕と、ライナー…いや、なんでも…クリスタ…」ブツブツ

クリスタ「え、あ、私…」

クリスタ(私、エレンと…)

ミカサ「エレン、私と組んで」

エレン「ああ、いいぜ」

クリスタ「………そうだよね」ガーンッ

ユミル「クリスタ、私と組もうぜ」

クリスタ「うん、いいよ」

ユミル「なんだよいいじゃねぇ…っていいのか!?」ヒャッホイ

クリスタ「うん、(誰でも)いいよ」

ライナー「……サシャ!」バッ

サシャ「黒子様! 私めと!」

黒子「ええ、良いですわよ」

黒子(ミカサには昨日作戦AからDまで伝えていますの。この程度の訓練なら十分にこなしてくれるはず…)グフフ

ライナー「………ベルトルト…組もうか」

ベルトルト「えっ、いいの! ……もー、仕方ないなぁ、ライナーは僕がいないとダメなんだよねー」


教官「それでは、各自ペアとなったものと



一日手を繋いで過ごせ!!」




少し前。

教官「手を繋いで? それに何の意味がある」

黒子「はぁ〜、そんなことで本当に一流の兵士を育てられるとお思いですの?」

教官「ぐっ…そ、そういうからには効果に期待していいんだろうな」

黒子「当たり前ですの。巨人に対して集団戦を挑む以上、チームワークは大事ですの」

教官「しかし、それは食生活を共にすることで培われるのでは?」

黒子「何言ってるんですの!! 卒業したら能力に応じてバラバラにするのでしょう!? 調査兵団で長い時間チームワークを培うことができまして!?」

教官「ぐ、ぐぬぬ…」

黒子(なーんて、そんな効果一日で現れるとは思ってませんの。沢山のカップルを作ってお姉さまが来た時のライバルを減らしておきませんと…)グフグフフ

教官「…よし、採用しよう」




教官「一日手を繋いで過ごさせるぞ! もちろんトイレや風呂も一緒だ!」




黒子「………え?」

教官「さらに! 移動以外のすべての行為を相手が代わりに行うんだ! 特に立体機動装置の点検、補給は相手の物でやることによって深い理解を得ることができよう!」

コニー「あ、あの、大便を拭くのも?」

教官「コニー……貴様、そのくらい自分で考えんかぁ!!」

コニー「は、はひー!!」

ライナー(クリスタのお尻拭きたかった……)

ベルトルト(お、俺得キターーーーー!)

ミカサ「エレン、私に全て任せて」

エレン「おう、お前なら安心して任せられるな」

エレン(実際、いつ仲間が死ぬかわからねーんだ。皆今のうちに思い出作っとけよ…)

ミカサ「ハウァァァァンッ!」ズキューーン///

ジャン(エレン殺すエレン殺すエレン殺す)

黒子「ノリノリですわね。あのハゲ」ヤレヤレ

ユミル「下の世話は私に任せとけよ」ハァハァ

クリスタ「え、い、嫌だよ…」

ユミル「がーん…」

クリスタ(でも、エレンにあーんさせたかったかも…)ハァ



佐天「初春! 初春! 私たちもあれやろ!」

初春「え、やですよ。佐天さんのお尻拭くなんて」

佐天「それじゃあ私がしっかり拭いてあげるね!」

初春「聞いちゃいねー」


教官「それでは訓練開始!」

一同「「はっ!」」

アルミン「大変なことになりました」

ミーナ「アルミン。これは訓練なんだからね! 恥ずかしがらずにちゃんとするのよ!」

アルミン「ちょ、ちょっと胃が痛いからトイレに行っただけだよ!」

アルミン(勝手に拭いてしまうか?)

ミーナ「アールーミーンー?」ガチャガチャガチャ

アルミン「ひ、ひぃいいいい」ガクガクブルブル


ベルトルト「ねぇライナー! どこ行こうか!」ギュッ

ライナー「なんでそんな嬉しそうなんだよ」ハァ

ライナー(クリスタの尻クリスタの乳クリスタの唇…)

ベルトルト「ねぇトイレ行きたくない? それともお風呂入る!?」ギュッ

ライナー「お前………この世界に来た理由忘れてねーか」

ベルトルト「………ごめん」ギュッギュッギュッ

ライナー「……しかたねぇ、飯食いにいくか」

ベルトルト「うんっ!」ギュッ


ミカサ「エレン、どこに行く?」ギュッギュギュッギュッギュッ

エレン「そうだなー、立体機動の点検でもすっか」

ミカサ「うんっ」スリスリギュッギュッスリスリ

黒子「私達もそうしますの」

サシャ「そ、その前に…」ハァハァ

黒子「サシャ・ブラウス。あなた頑張った後の料理のおいしさを知らないんですの?」

サシャ「がんばった後…?」

黒子「人は我慢を続け解放された時、通常の何倍もの快楽物質が出るんですの。それを食に生かせば、同じパンでも何倍の美味しさを得ることができましてよ」

サシャ「めちゃくちゃ美味しい………パァンッ!」

黒子「分かれば行きますわよ」

サシャ「はい! 黒子様!」ギュッ

いったんここまで
離れます!では

アルミン「尊厳が……男の……」フラフラ

ミーナ「アルミンってやっぱりかわいいのね」チラッ///

アルミン「ど、どこ見て言ってんのさ!」

ミーナ「私の時もちゃんと拭かせてあげるからね」ボソッ

アルミン「いや、別にいいよ。(クリスタ以外)興味ないし」

ミーナ「………」ゲシッ

アルミン「ちょ、無言で蹴らないでよ! あいた!」


エレン「おい、なんで抱きついて作業するんだよ! やりにくいだろ!」

ミカサ「いつもの体勢でやることが大事」カチャカチャ

黒子(ぐふふ、私がお姉さまとのスキンシップのために考え出した“自然に密着48手”のうちの一手を見事に使いこなしてますの。これならエレンが落ちるのも時間のもんだ…)

エレン「お前、腹筋ガチガチすぎていてーんだよ!」

ミカサ「エレンのために鍛えた」

エレン「たく、どうせくっつかれるならもっと柔らかいやつがよかったよ!」

ミカサ「!?」ガーンッ

黒子「ま、まずいですの…」

サシャ「黒子様ぁ、何がまずいんですかぁ、まだご飯の時間じゃありませんよぉ」ジュルリ

黒子「サシャは黙っとけですの」ポイッ

サシャ「これは………ボーロ!!」パクッ


アニ「なら、あ、あたしが代わってやろうか?」

エレン「アニ?」

ミカサ「………」ゴゴゴゴ…

アニ「柔らかいほうがいいんだろ。どけよ岩女」

ミカサ「いやだ」ガシッ

エレン「ミカサ、アニだって考えがあって言ってるんだ(たぶん)。素直に聞けよ」

ミカサ「あぅ……」サッ

アニ「ふん、お前にはマルコがお似合いだよ」バシッ

マルコ「あっ、え、えへへ…」ペコリ

ミカサ「………」

アニ「さっ、続きをやろう」ギュッ




エレン「なんだ、アニも変わらねーじゃねぇか。胸がない分余計かてーよ」




アニ「」

エレン「やっぱこれならミカサのほうがマシだな!」

ミカサ「! うんうん!」コクコクコク

黒子(この反応を見る限り、ミカサやアニがエレンを手中に収めることはできなさそうですが、エレンは胸のない女性には興味がないんですの!)ヨシッ

サシャ「黒子様、完璧な仕上がりです」ピカピカ

黒子「……まぁまぁですの。夜は期待してよろしくてよ」

サシャ「!! に、にく…」ジュルリ

黒子(イノシシくらい何匹でも捕まえてやりますの)

アルミン「ねぇ、ミーナ見なかった!?」ハァハァ

エレン「アルミン! ミーナと組んだんだっけ?」

アルミン「ああ、うん。だけど、急にいなくなったんだ…」

ミカサ「………」

エレン「それは大変だな。すぐに探しにいこ———」ガシッ

ミカサ「………」ギュッ

エレン「んだよ、離せよ」

ミカサ「一緒に行く」

エレン「それじゃあ手分けし「それはダメ」

ミカサ「これも訓練の一つ。それくらい乗り越えられないと巨人は倒せない」

エレン「ぐっ……わかったよ! いくぞ!!」ダッ

ミカサ「ええ」ダッ

黒子(そういう煽りは控えるように言いましたのに)ハァ

サシャ「私たちも行きましょう!」

サシャ(あわよくば途中で食べ物を…)グヘヘ

黒子「ええ、そうですわね」

エレン「ミーナー!!」

エレン(こういう時、“拡張視野”が役に立つな…)タタタッ

※黒子がエレンの能力に拡張視野と名付けました。

ミカサ「………」タタタッ

アルミン「ま、まって…」

アルミン(なんで二人は手をつないだままあんな速く走れるんだよ…)ハァハァ

黒子「………」シュンッシュンッ

サシャ「おおっ! たのしぃ〜!」シュンシュンッ

黒子(空間移動にこんな早く対応できるなんて流石立体起動の訓練を受けてるだけありますのね)シュンッ



上条「………ん? あれ…空間移動してないか?」

御坂「この世界にも能力者が?」

上条「いや、あの赤みがかった髪はお前の後輩じゃないのか?」

御坂「はぁ? 黒子がここにいる訳……え?」

上条「とにかく行ってみよう!」

御坂「ちょ、ちょっと!!?」

アニ「………」ギューーーッ

マルコ(すでに手の感覚はありません…)

ライナー「お、お前ら仲良くやってんな」

アニ「………あ?」

マルコ「!!」ブンブンブン

マルコ(今彼女を刺激しちゃだめだ!!)

ライナー(…? ああ、マルコの奴、照れてんだな。いけないなぁ、そんなことじゃ逃げられるぞ、と)

ライナー「いやー、まさかアニがマルコをねぇ。てっきりエレンの奴を狙ってるのかと思ったのに」

アニ「」ブチッ

マルコ「さよなライナー」

ベルトルト「な、なんだか怒ってるよ」アワアワ

ライナー「ど、どうしたんだよアニ…」

アニ「………シネ」バシッ

ライナー「おわっ!」ガンッ

ライナー(な、なんで俺が…)

アニ「聞け、ホモ野郎」スッ




アニ「てめーがこれ以上無駄口をたたくっていうんなら、まずはあのデクノボウが出し入れしたきたねぇ穴を完全にふさいでやるよ。それでも物足りないっていうんなら、貴様の小さい棒をポキポキにへし折って最後にはぶち抜いてやるから覚悟しとけ」ボソッ




ライナー「」チーン

マルコ「あわわわわ」ジョビジョワー

ベルトルト(そんなライナーを僕は応援してる)

アニ「………かたくなんか…ない…」グスッ



ミーナ「はぁ…」

ミーナ(別にアルミンなんか馬の骨より興味なかったのに、何で逃げてきちゃったんだろう…)ハァ

上条「くそっ、御坂と手分けして探すんじゃなかった。迷子になっちまった…」

ミーナ「………誰?」

ミーナ(見たことのない白いシャツ。ズボンもとても綺麗に縫われてる…)

上条「ん? 俺は上条当麻。君は?」

ミーナ(ちょっとかっこいいかも…)

ミーナ「私はミーナ。ミーナ・カロライナよ」

上条「そっか、よろしくなミーナ。…ところで、この辺に瞬間移動する女の子来なかったか?」

ミーナ「瞬間移動? それって、白井黒子さんのこと?」

上条「あいつのこと知ってんのか!?」ガシッ

ミーナ「あ、う、うん…」

上条「教えてくれ! あいつはなんで「うぉおおおおおおお!!」

アルミン「ミーナから離れろぉおおおおお!!」

エレン「待て! アルミン、そいつは!!」

上条「うわっ! そげぶ!!」バキィッ

アルミン「ひぇえええええ!」ドシャッ

エレン「なかま……だ」

ミカサ「ミーナ、大丈夫だった?」

ミーナ「え、ええ…」

黒子「まったく、訓練をさぼってどこにいらし……」

上条「し、白井…」

黒子「る、類人猿………」

上条「しらい〜〜〜!!」バッ



黒子「お姉さまをどこにやったんじゃいこらぁあああああ!!」バキッ



上条「だぁあああ! 不幸だぁあああ!」ドサッ

御坂「黒子!」

黒子「お姉さま!!」シュンッ

御坂「あんた、何でこんなとこに!?」

黒子「それはお姉さまをハークンカクンカお姉たまの匂いですわクンクンモグモグクンモグモグいつもより汗のにおいがスイーチーで黒子は黒子はエクスタスィイイイイイイイ!!!」

御坂「きゃぁああああ!!」ビリビリビリビリ

黒子「あぁぁあっぁぁぁぁぁぁん!!」ビリビリビリ

サシャ「これが……黒子様の本気」ゴクリ

ミカサ「勉強になる…」

エレン「馬鹿だ。馬鹿がいる…」

上条「説明は後だ。白井、俺といつも一緒にいる銀髪シスター見なかったか?」

黒子「はぅぅうううん………え?」

黒子「その方はお姉さまたちがいなくなってからの学園都市にも、こっちに来てからも見ておりませんの」

上条「……どういうことだ?」

御坂「さぁ。でも、時間軸が一定じゃないってことは、あいつが現れる場所も同じじゃないってことじゃない?」

上条「くそ、どうすれば…」

エレン「とりあえず、お前らも訓練所に入隊しろよ」

上条「誰?」

黒子「エレン・イエーガー。学園都市に飛んできたこっちの世界の住人ですの」

御坂「もしかして私たちが道を開いたせいじゃ…」

黒子「エレンはあなたたちと一緒に訓練所で生活もしてますのよ」

上条・御坂「?」

黒子「それについては後ほど説明しますの。とりあえず訓練所へ行きますわよ」




ミーナ「………私の出番…」グスッ




教官「貴様も白井と同じ能力者だと?」

御坂「ええ、使える能力は違うけどね」バチバチ

教官「電撃……」

黒子「それにこの類人猿も、異能の力を打ち消すという特殊な力が使えますの」

教官「異能を打ち消す? よくわからんな」

黒子「もし、巨人という存在自体が何かしらの力によって現れた存在なら…」

教官「消すことができる…という訳か」

エレン「それにこいつは身体能力も抜群で、きっと戦力になる!」

教官「……わかった。すぐに手続きしておこう」






コニー「なぁ、ジャン」ギュッ

ジャン「……なんだよ」グスッ

コニー「お前の手って温かいんだな」ギュッ

ジャン「ぶっ殺すぞ」





ライナー「……ベル、何をやってる」

ベルトルト「まぁまぁ」カチャカチャ

ライナー「自分のズボンを下ろす暇があればさっさと俺を起こしてくれ。アニの奴が本気でやりやがってせいで動けん…」

ベルトルト「まぁまぁ」ズリッ

ライナー「何をやってるんだ」

ベルトルト「 ま ぁ ま ぁ 」ガシッ

ライナー「………いい人生だった」




その日、鎧の巨人が訓練所近くの広場で現れたが、幸い被害もなく誰も気づかなかったという。



to be continued...

第二章終わりです。

いよいよ最終章に入ります!

でも今日はここまでです!では






最終章 異世界の君へ






 かつて、世界がまだ世界ではなかった頃、


イン「あうー…ここ、どこなんだよ」キョロキョロ


 一人の少女が降り立った。


イン「なーんにもないんだよー」


 少女はすぐに気付いた。



イン「このままじゃ、……餓死するんだよ…」グゥゥゥ…



 少女にはこの状況を打破する力はなかったが、



イン「……………起動します」



 “少女の中”には“それ”があった。








 そして、世界は“世界”になった。





〜〜〜〜〜〜
数日前、アニと黒子。


黒子「………」シュンッ

アニ「ここか…」

黒子「おそらく、人間側の中心部がここかと思いますの」

アニ「………一体なんだこれは?」



 そこに広がるのは、幾何学模様の大きな方陣。ドーム状の空間をびっしりと包み込み、一度見てしまうと二度と離れたくなくなるような魅力があった。



黒子「……何かの儀式場ですの?」

アニ「知るか。あそこにある大きな石の塊を外に運び出せるか?」

黒子「なぜですの?」

アニ「聞いた話が正しければ、あれをどうにかできれば“全て”が終わる」

黒子「……終わらしてもよろしいので?」

アニ「………“私達”は最初から始まってなどいない」

黒子「とりあえずやってみますの」ペタ

アニ(無理だったら私が巨人になってでも…)

黒子「………いきますの!」シュンッ

アニ「…………あ?」

黒子「あ、あれ?」シュンッ

黒子(演算は完璧でしたの。一体何が…)

アニ「私がやる」ガリッ

黒子「ちょっと、この部屋で巨人化は———」

アニ「………あれ?」

黒子「どうされましたの?」

アニ「巨人に…なれない…」

黒子「どういうことですの?」

アニ「分からない…。何かがおかしい…」ガリッ

黒子「そう言えば、なんだか動くのがしんどくなってきましたの…」ハァハァ

アニ「確かに…なんだこれ…」ハァハァ

黒子「アニ・レオンハート。あなた動きがずいぶん遅くなってませんの?」

アニ「おまえもな…」

黒子「……いったん、ここからでますの…」

アニ「わ、か…った」

黒子「い…き……ま…す…の」シュンッ

アニ「………」

黒子「………あれ?」シュンッ

アニ「どうした」シュンッ

黒子「……なぜ、これだけ…しか、す すめ て ない んです の」

アニ「は や く しろ いつ も より とお く とべ」

黒子「   く  っ   」シュンッ



黒子「………っ、はぁ!!」ゼェゼェ

アニ「ぷはっ、な、なんだよこれ!」ゼェゼェ

黒子「分かりませんの。ですが、私の演算が正しければ…




あの部屋の時間は動いておりませんの」




アニ「あ?」

アニ「じゃあ、どうして私達が動けたんだよ」

黒子「仮定の話しかできませんが、私達が動けましたのは慣性の法則のようなものですの」

アニ「慣性?」

黒子「あなた方の世界で言えば、馬車が急に止まった時に身体が前にのめりだす現象のことですの」

アニ「つまり、私達はすでに時が止まってたってことか?」

黒子「ええ、とても危険でしたの。一体どういう仕組みで…」

アニ「なぁ、もしそれが本当ならさ…」

黒子「本当なら?」





アニ「この最後の壁をぶっ壊したら、本当に世界が終っちまうのかな」





黒子「逆の可能性もありますの」

アニ「ああ、いずれにせよ、私は憲兵団に入るのが正解という訳か…」

黒子「いったいあなたは何者ですの? 巨人に変われる人間なんて聞いたことがありませんの」

アニ「……教えるから、黙っといてくれ」

黒子「それは内容しだいですの」

※最終章は進撃原作とは全く違う内容です。

〜〜〜〜〜〜


教官「訓練兵の諸君! 今日から参加することになった二人を紹介する!!」

コニー「この時期に?」

アニ「………」

マルコ「可愛い…」

エレン(………)

ミカサ(エレンエレンエレンエレン)

ジャン「十位以内に入るような奴じゃなけりゃどうでもいい」

教官「二人とも自己紹介を」

御坂「ガクエントシ区から来ました御坂美琴です。よろしくお願いします」

上条「同じくガクエントシ区から来ました上条当麻です」

教官「上条当麻は類まれなる身体能力を買われ、御坂美琴は常人にはない能力を持っているため途中参加が許された。白井達と知り合いらしいからしばらくは白井が面倒みるように」

黒子「はいですの」

教官「お前ら雑魚とはレベルが違うんだ!! 負けないように訓練に励め!! 以上!!!」

訓練兵「「はっ!!」」バ

立体機動訓練装置

上条「………」ピタッ

訓練兵「「すげーなあいつ」」ザワザワ

エレン「さすが上条だぜ」ピタッ

訓練兵「「エレンも負けてねぇ!」」

白井「………逆にこんな簡単なものに苦労する方法を教えてほしいですの」ピタッ

白井(空中で空間移動する難しさを教えてさしあげたいですの)

訓練兵「「なんか凹むわー」」

ライナー「な、なぁクリスタ。良かったら俺が教えてやろうか?」

クリスタ「え、い、いやかな…」エヘヘ

ライナー「がーん」

クリスタ「あ、あのねっ! ライナーが嫌ってわけじゃなくてね! ……あの、ベルトルトに悪いって言うか…」モジモジ

ライナー「は? なんであいつの名前が?」

クリスタ「だって、


つ き あ って る ん で しょ う?」


ライナー「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」ノケゾリッ

クリスタ「ア、アニが言ってたんだよ! だからごめんなさい!!」タタタッ

ライナー(アニ殺す…)

アニ「………」ピタッ

教官(ふむ、今年は優秀すぎて怖いくらいだな…)

佐天「うーいーはーるー」

初春「ひぇぇぇん、怖いです佐天さぁん」グラグラグラ

対人格闘訓練

エレン「たぁああああ!」バシッ

上条「くっ」

エレン(見える! 見えるぞ!)グルンッ

上条「なぁっ!」グラッ

エレン「喰らえ! アニ直伝必殺の技!」バシッ

上条「うわっ!」グルンッドサッ

エレン「か、勝った……」

エレン(前の時は一度も勝てなかったのに…)

エレン「やったぁあああああ!!」

アニ「私は教えていない」

エレン(やったぞミカサ。次はお前の番だからなっ)ジッ

アルミン「次はミカサも倒すって言ってるみたいだね」

ミカサ「違う。強くなればいつも私と訓練できると喜んでる」

アルミン「………」

ライナー「………」

マルコ「………」


黒子「甘いですのお姉さま!」シュンッ

美琴「あんたもねっ!」ビリッ

黒子「くっ、これでどうですの!」バッ

美琴「おっと」グルンッ

黒子「隙ありですのぉおおおお!!」ギューッ




黒子「クンカクンカスーハースーハーモフモフギュッギュ! お姉さまギュッギュ! 一生離しませんことよーーーー!」スリスリスリ



美琴「いい加減にせんかぁあああ!!!」バリバリバリ

黒子「あへぇええええええ!」ビリビリビリ


初春「白井さんよほどうれしかったんでしょうねー」

佐天「ほんと、幸せそうで何よりだ」




ジャン「なぁ、肝試ししねぇか?」

一同「「肝試し?」」

コニー「ああ、なんでも、この辺に巨人に殺されてその恨みを晴らすために自ら女巨人の幽霊になった奴がいるって噂があってさ」

ライナー「そんな噂あったか?」

ベルトルト「さぁ」

コニー「なんでもミーナがこの前見たらしいんだよ。金色の女巨人をさ」

ミーナ「………」コクコクコク

アニ「あ、あはは…」ダラダラダラ

黒子(知らないふりしておけばいいのに…)ヤレヤレ

黒子「ミカサ、39手目」ボソッ

ミカサ「怖い怖いで乙女を演出大作戦」

黒子「ぜぇったいにエレンとペアを組むんですのよ」

ミカサ「うんっ」グッ

ジャン「それじゃあ、一斉に糸を引いて、同じ糸を持ってたやつがペアだ」

ジャン(俺はミカサになるように細工済みだぜ)ニヤリ

黒子(お見通しですのよ…)シュンッ

一同「「せーのっ」」ピンッ

ミカサ「! エレンと!」パァッ

エレン「んだよ、ミカサとかよ。まぁいいや」

ジャン「………なんで」

コニー「うわ、またお前かよ。まぁいいや」

黒子「お姉さまぁあああ! 黒子と一緒ですのぉおおお!!」

美琴「な、なんであいつとじゃないのよ…」ワナワナ

上条「…よろしく、アニ」ニコッ

アニ「ああ…」

アニ(こいつも白井と同じ世界の奴なら使える能力持ってるかもしれねーな)

ライナー(ベルと一緒じゃありませんように!!)

ベルトルト「あ、マルコとか」

マルコ「ベルトルトなら心強いや!」

ライナー「じゃ、じゃあ俺は…」



クリスタ「よ、よろしくね、ライナー」モジモジ///



ライナー(大 天 使 降 臨!!!)ヨッシャァアアアア!!

佐天「よろしくね初春ー」

初春「佐天さんとなら怖くありませんね」

サシャ「あのー、私余っちゃったんですけどー」

教官「お前ら何やっている」



ミカサ「サシャが教官と二人で話したいことがあるらしくて相談に乗ってました」

サシャ「んふぁうhぬおなおしhか!?」

教官「………っ」ポッ////

サシャ「………まじひくわー」

美琴・黒子組

美琴「ちょっと、もう少し離れなさいよ」

黒子「ダメですの。もう二度とお姉さまから離れませんの」

美琴「……悪かったわよ。勝手にこんなことしてて」

黒子「いいえ、黒子は誇らしいんですの」

美琴「え?」

黒子「たしかに無茶は多いですの。…でも、お姉さまはいつだって誰かのために身体を張って頑張ってますの…」

美琴「黒子ぉ…」ウルウル

黒子(どうですの、ミカサも真似すれば間違いなくエレンを落とせますのよ)


エレン・ミカサ組

ミカサ(すごい黒子様。私も頑張る…)

エレン「ちょっと離れろよ」

ミカサ「二度と離れない…」ギュッ

エレン「だから、お前かたくて痛いんだよ」

ミカサ「ミカサはエレンが誇らしい」

エレン「あ? いきなり何言ってんだよ」

ミカサ「私より弱いのにいつも頑張ってる。私はそんなエレンが誇らしい」

エレン「………バカヤローーーーー!!」ダッ

ミカサ「………え?」ポツン

上条・アニ組

上条「どんな力だってそれが異能の力なら打ち消すことができるんですはい」

アニ「へぇ、じゃあ、私の事触ってみてよ」

上条「な、なななっ、何を言ってらしてございますか?」ドキドキ///

アニ「ねぇ…早く…」ウワメヅカイ

上条「わ、分かりました…」ムニッ

アニ「………あ?」

上条「え…触れって…」

アニ「………肩とかで良いだろバカぁあああ!!」ゴスッ

上条「だぁああ! 不幸だぁあああ!!」



ライナー・クリスタ組

ライナー「………」カチカチ

クリスタ「なんだか前の方が騒がしいね…」

ライナー「あ、ああ…」

ライナー(緊張して喋れない!!)

クリスタ「…ねぇライナー。本当にベルトルトと付き合ってないの?」

ライナー「あ、ああ! だって俺は!!」ガシッ

クリスタ「え? な、何…?」///

ライナー(言えっ、言うんだ俺!!)

ライナー「俺はお前のことが——「何あれ…?」

ライナー「………え?」クルッ




扉を壊した巨人「………」ジーッ




ライナー「」

クリスタ「」ドサッ




その日、肝試しをした者達が巨人を見たと証言したが、現場には何もなかった。彼らは夜間の外出を咎められ、三日間走り続けるように言い渡されたという。


ジャン「………なぁコニー」

コニー「なんだよ…」

ジャン「楽しいか?」

コニー「………全然」

ジャン「だよな…」


初春「行かなくて良いんですか?」

佐天「いいのいいの。今回は行かなくて正解だよ」

初春(佐天さんの勘はたまに当たるので信じておきましょう)




アルミン「だ、だからトイレだって!!」

ミーナ「なーんで、急にトイレなのかなー」ドンドンドン

アルミン(ミーナと二人っきりなんて命がいくつあっても足らないよ!!)



上条・エレン・ライナー・ジャン・コニー・アルミン
「「だぁああ!! 不幸だぁあああああ!!!!」」




とある昼下がり

上条「それはかなり怪しいな」

美琴「ええ、あのシスターの言葉が正しければ、きっと魔法陣くらい作りだすわね」

黒子「……魔術などにわかには信じられませんの…」

上条「実際、俺は何度も魔術師と戦ったし、インデックスの中にいる“自動書記”とか言う魔術に右手が負けそうになったしな」

美琴「どういうことよ。あんたの右手は1を0にする力でしょ?」

上条「いや、それが正確かどうか学園都市が分かってないんだから上条さんに分かる訳ありませんことよ」

黒子「実際、この世界に飛ばされた時点で、あなたの右手が負けた証拠ですの」

上条「どうも俺の右手は連続する力に弱いみたいで…」

黒子「でしたら、あそこにも近づかない方が良いかもしれませんの」

上条「時間が止まった部屋か…」

美琴「確かに、いくら右手が打ち消してもそれ以外が止まったら無意味だものね」

上条「でも、そこにインデックスがいそうなんだけどな」

黒子「もし……もしも、あの部屋の時間が“止まっている”のなら、方法が一つありますの」

上条「どうするんだ?」ゴクリ




黒子「時というベクトルを操作するんですの。……最強のベクトル使いに頼んで」




上条「ベクトル使い? 誰だそれ…?」

美琴「えっ…まさか、あいつが?」

黒子「ええ、…いえ、正確にはお二人がいなくなった後、第一位も行方をくらませたらしいんですの。とある殿方が教えてくださいましたの」

黒子(土御門元春の存在は類人猿のために黙っておきますの…)

美琴「……でも、あいつがこの世界にいれば“あの計画”は…」

上条「あの計画?」

美琴「え、あ、…いや、なんでもないの! こっちの話」アハハ

上条・黒子「………?」

同時刻 平原

巨人「」ドスドス

??「………」シュンッ

??「未確認生物を発見しました、とミサカは巨人に見つからないように小声で喋ります」

8012号「この世界の重力、環境、いずれも地球と類似しています、とミサカは地面に触れながら答えます」

8013号「第一位がいなくなった以上、私たちの存在価値はここにしか見出せません、とミサカはマシンガン片手に覚悟します」

8014号〜12502号
「「現時刻を持って作戦名『巨大実験場開拓作戦』“ユートピア”を開始します」」ザッザッザッ


巨人の群「「」」ニマァ



いったんここまで!


現在の状況
≪訓練所≫
・学園都市組
・エレン(ループ?)
・訓練兵組

≪平原≫
・ミサカ8011号〜12502号

≪人間世界の中心≫
・時が止まっている部屋
・謎の岩

≪行方不明者≫
・一方通行
・禁書目録


進撃の巨人はまだ終わっていないので、オリジナル展開に持って行ったため矛盾意味不展開に混乱していると思いますが、ご容赦を。

それでは! 少しだけ小ネタして寝ます!

【サシャの告白】

教官「……分からんな」

サシャ「…ふぁ、ふぁにがでしょう」モグモグモグ

教官「話があると言ったのはお前の方だろう。何を食っている?」

サシャ「はい! 隠し持っていたパァンッです!」モグモグ

教官「…いや、分からんな。なぜそれを今食べる必要がある?」

サシャ「…それは、何故人がパァンッを食べるということでしょうか?」

教官「………」

サシャ「………抱いて」ウワメヅカイ

教官「お、おおう!? fなうbdふぁうぽうえrhふぉあ!?」アタフタ

サシャ「ちょろい親父だぜ」ニヤ

【モテモテだよ! 佐天さん!】

訓練兵「す、好きです! いつも走ってる姿見てました!」

佐天「あ、あははー、いやー急に言われてもまいっちゃうなぁ」

訓練兵「……ダメですか…」トボトボ

ユミル「すごい人気だねー、佐天」

佐天「いやー、それほどじゃないですよー」

ユミル「でも、あんたとクリスタは私の嫁なんだ。誰にも渡さないよ」

佐天「!?」

ユミル「あはは、冗談だよ冗談! 私は一途だよ!」ハハハッ

佐天「良かったぁ…」




佐天「………どっちに一途?」ゾクッ




【ライナーの苦悩】

ライナー(ベルトルトはバカなのか?)

ライナー(いつもいつも俺の邪魔をして…)

ベルトルト「………」ソーッ

ライナー「俺はいつもベルのことを考えてやってるのに」ハァ

ベルトルト「!?」

ライナー「(なんであいつは)俺の事考えてくれないんだよ」フーッ

ベルトルト「………」ムラムラ

ライナー「(クリスタが)好きなんだよ。分かるだろ普通よ」ハフゥ

ベルトルト「もう限界」ガシッ

ライナー「………良い人生だった」




この日、大型巨人と鎧の巨人が戦う夢を何人かの生徒は見たらしい。




アニ「エレンは私の事好き、嫌い、好き、嫌い、好き、……好き」ブチッ

マルコ「僕の頭を抜かないでよ…」グスンッ




おやすアルミン

乙  御坂から美琴になってるぞ 

>>351
それはまずいミカサミサカのゲシュタルト崩壊が…
気をつけます続きー

トロスト区周辺

駐屯兵団兵士「あー…今日も平和だね−」ファァ

兵士2「壁の向こうにはあんなにいるのにねー」

巨人「」フラフラ

兵士「なぁ、あそこにいるずんぐりデブの巨人が五分以内にコケるかどうか賭けないか?」

兵士2「いいぜ。じゃあ、俺は倒れるに今日の肉を賭けよう」

兵士「あ、ずりぃ! …まぁ、言いだしっぺは俺だ。倒れない方に賭けるわ」

兵士2「じゃあ、今から五分な。いーち、にー…」



兵士2「289、290…」

兵士「へへっ、後十秒な」

巨人「」ヨロヨロ

兵士2「おっ! 倒れろ!」

兵士「数えろよ。きゅーう、はーち、なーな」

巨人「」ピタッ

兵士2「くそっ」

兵士「へへっ、今日の晩飯は豪勢だぜ、ろーく、ごー、よん」

兵士2「頼む頼む頼む頼む」

兵士「さん! にぃ! い



———パァァァァァァンッ!



兵士2「な、なんだ?」

兵士「ゼロ!! へへ、残念だったな!」

兵士2「い、いや、さっきの音…」

兵士「おいおい、誤魔化す気か? 巨人はまだ元気に立ってる…ぞ?」

巨人「」フラフラ…ドスンッ

兵士「……なんだあの倒れ方…」

兵士2「まるで……“殺されたよ」パスッ

兵士「………え?」

兵士2「………ぁう」ドサッ

兵士「な、なん」パスッ

兵士(う、撃たれた? 何に? とにかく…信号弾……を)バシュッ






ミサカ8888号「原住民発見、速やかに駆逐します、とミサカは仲間に号令をかけます」

ミサカ9000号「半分以上は巨人に殺されましたが、作戦には支障ありません、とミサカは状況を伝えます」




トロスト区内

リヴァイ「………ありゃぁなんだ?」

駐屯兵団団長「あれは緊急時の信号弾ですな」

リヴァイ「んなこたぁ分かってる。俺が言いたいのは…


お前は緊急時もこんな所でふんぞり返ってる豚なのかってことだ」

兵士3「う、うわぁあああ!!」バシュッバシュッ

9341号「原住民はロープのようなものを前方に撃ち出し、それを引き込む勢いで高速移動を可能としています、とミサカは仲間に伝達します」

9613号「意識共有率78%、9341号の視覚、聴覚の情報は全て共有可能、とミサカはサポートします」

兵士4「な、なんだこいつら奇行種か!?」ブンッ

9821号「原住民の体格や装備は巨人との戦闘に特化しており、人間との戦闘には不向きかと思われます、とミサカは引き金を引きながら戦闘報告を上げます」ターンッ

兵士5「アヴェッ!」ドサッ

8999号「戦闘を優位に進めていく上で、巨人を壁の中に入れるのはどうでしょう、とミサカはハンドガン片手に作戦を提唱します」バンッバンッ

兵士3「グフッ…」バタッ

兵士4「…ん、だよ…」ドサッ

10000号「8999号の作戦を採用、これより10000号以上は扉の開放もしくは破壊を目的に行動を開始します、とミサカは落ちて来た原住民から奪った装置を装備します」カチャカチャ




リヴァイ「………お前ら、あんなガキに負けてんのか?」

兵士6「り、リヴァイ兵士長!! も、申し訳ありません!!」

リヴァイ「謝らんでも良い。その女達の目的はなんだ?」

兵士7「わ、分かりません! ただ、敵はすべて同じ容姿をしており、使う武器は様々な射程距離があり、我々は防戦一方です!」


リヴァイ「……分かった…」ジャキ


兵士7「……リヴァイ…兵士長?」



リヴァイ「ちょっとそこまで“ぶっ殺し”に行ってくる」バッ


兵士8「く、クソがぁあああ!!」バシュッバシュッ

9782号「原住民の移動手段の弱点を発見、即座に対応します、とミサカはロープのような物に弾丸を撃ち込みます」ダンッ

兵士8「はっ?」グラッ

9785号「バランスを崩した兵士は放置、後衛に対応を任せ、前衛は扉の開放を優先します、とミサカは前だけを見て走り抜けます」

兵士9「相手は巨人じゃねぇが、いつも通りチームを組むぞ! 一人ずつ殺す……んだ」

9777号「………」ジャキッ
9591号「………」ジャキッ
9671号「………」カチャッ
9583号「………」ガチャ
9111号「………」ジッ
9345号「………」ジャキッ
10028号「………」ガチャッ
10109号「………」
10024号「物量戦ではあなた方に勝ち目はありません、とミサカは事実をつきつけます」スッ



兵士9「………くそっ…」



———パァァンッ!!




兵士9「………?」ガタガタガタ



リヴァイ「おいおい、巨人でもね—奴がこの世界で人殺したぁ、罪な奴だな」ジャキッ



9971号「他の原住民とは明らかに違う存在を発見、優先的に排除します、とミサ———」ズシャッ



リヴァイ「おいおい、何勝手に主導権握ったつもりになってんだよ」バシュッ



9517号「がふっ」ドシャッ

9671号「移動手段であるアンカーを弾丸の代わりにするなんて異常です、とミサカは相手の力量をはかりなっ」グシャッ



リヴァイ「俺は怒ってるんだ。いちいち喋ってんじゃねぇよ豚が」

平原

??「うーん、これはちょっとマズイ展開かもーってミサカはミサカは困った顔してみるー」

10032号「そう言いながらも、ネットワーク上に不安の波は流れてません、とミサカは淡々と言います」

??「まぁ、当初の計画で製造されるはずだった数の“三倍”は製造される予定なんだから負けるはずないよねーってミサカはミサカは勝利を確信してみたりー」

10032号「新たな土地の開拓という名目で集められた資金のほとんどは妹達“シスターズ”に割り当てられましたから、とミサカは打ち止め(ラストオーダー)に同意します」

打ち止め「あの金髪のお兄さんが未元物質でこの世界との道を開いてくれたから、どんどん妹達を召喚するんだよってミサカはミサカは催促してみたり!」

10032号(気付いていないのですね。あなたの心が“弄られてる”ことに…)


訓練所

教官「それでは、対人格闘の仕上げとして、トーナメント戦を行う!」

一同「「はっ!!」」

教官「優勝者には、一週間分の肉をくれてやる!!」

一同「「おおおおぉおおおお!!」」ザワザワ

サシャ「に、にく……」ジュルリ

エレン「よっしゃぁ、優勝してやるぜ」

ミカサ「………」ジッ

黒子「睨まれてますの」

御坂「あんた対人訓練であの子に一度も負けてないでしょ」

黒子「実力の差ですから仕方ないですの」

上条「俺には勝てないけどな」

黒子「実戦なら負けないですの。素手は類人猿に有利すぎますの」

アニ「………」

ジャン(お、俺が一番になってミカサに…)

クリスタ(だ、誰を応援しよう…)

ライナー(今度こそ、今度こそクリスタに良いところを…)

ベルトルト(ライナーと公式にもつれ合うチャンス…)

教官「それでは対戦相手を発表する!!」

第一試合
アニ「……ジャンか」
VS
ジャン(………終わった)

勝者アニ(アニスペシャル)


アルミン「………なんで…」
VS
ミーナ「えへへ、がんばろうね♪」

勝者ミーナ(ベアクロー)


サシャ「負けませんよ」
VS
コニー「勝てる気しねーよ」

勝者サシャ(人間離れの攻撃)


ライナー「………神よ」
VS
クリスタ「よろしくね」

勝者ライナー(限りなく優しい投げ技)


ベルトルト「負けるわけにはいかないんだ」
VS
マルコ「がんばるぞ」

勝者ベルトルト(何かに憑かれたかのような連打)


ユミル「勝てる訳ねーだろ」
VS
ミカサ「………」

勝者ミカサ(鳩尾に一撃)


残りメンバーはモブと戦って大体勝利。

第二回戦

アニ「さっそくアンタか」

御坂「能力使っていいんだから負ける気がしないわね」

黒子「お姉さま頑張ってですのぉおおお!!」

エレン「アニー、負けるなよー」

アニ「っ!」///


教官「それでは、試合始め!」


アニ「行くよ!!」


 どうあがいても、アニに勝利はない。仲間の誰もがそう思っていた。

御坂「最初から全開で行くんだからぁああ!」バチバチッ

アニ「こっちだって、本気だよ!」ダッ

 御坂の電撃を避けつつ攻撃、チャンスがあれば懐に入り込んでアニスペシャル、皆の想像はすぐに覆される。

アニ「おぉおおおおおお!!!」ダダダッ

御坂「なっ、正面から!?」バシュッ

アニ「ぐっ……っ!!」ダダダッ

 それは御坂ゆえの油断だった。学園都市において、レベル5の第三位を相手にまっすぐ突き進んでくるバカはいない。いたとしてもそいつは能力者であり、そうなれば御坂自身が距離をとるなど対策を講じる。…しかし、相手は無能力者。御坂は無意識のうちに相手を見下し、油断してしまっていたのだ。

アニ「くら………えっ!」バシッ

御坂「つぅ!?」グラッ

 ギャラリーは熱狂的な声を上げた。あの御坂を、下手をしたら訓練所を途中で入隊したにも関わらず首席卒業もありえるような化物をアニが打ち負かそうとしているのだ。

アニ(………勝っ———)ドサッ


 それでも、御坂美琴は対人戦においてまず間違いなく“最強”の部類であり、いくら対策を練ろうと生身の人間が勝てる道理などなかった。


教官「勝者御坂!」

御坂「………ふぅ、危ない危ない」

黒子「お姉さまぁあああ!! さすがですのぉおおおお!」ギュッ

御坂「ちょ、ちょっと黒子!」

ライナー「………なぁエレン」

エレン「ん?」

ライナー「次、お前が御坂とだろ。勝てるのか?」

エレン「………まぁ、やってみねーとわかんねーな」ニヤリ

ライナー(まぁ、その前に俺はベルトルトとだから命の覚悟をしとかねーとな…)


 男が一人、覚悟を決めた瞬間だった。




木陰

クリスタ「横になって安静にしててよ!」タタタッ

アニ「………くそっ」

アニ(あんな奴に勝てなくて、私は本当に“任務”をこなせるのか!?)

アニ「悔しいなぁ…」

エレン「大丈夫か、アニ」

アニ「なっ、あんた、なんでここに!?」

エレン「ああ、お前の事が気になってよ」

エレン(いつも強気な奴が負けたらどんな顔するんだろう…)

 それは単純な興味だった。しかし、勘違いは加速する。

アニ「………な、べ、別にうれしくねーし!」プイッ///

エレン(嬉しい? 負けたのに嬉しいってなんだ?)

エレン「アニ………本音を言えよ」

アニ「………っ」

エレン(ライナーがアニの悔しがる顔見てこいって言うから来たのに無駄足かよ)

アニ「わ、私は……アンタが…来てくれて……うれしい…」カァ///

エレン「おっ、次はサシャと白井か! 気になるな!!」タタタッ

アニ「……………」ポツーン

アニ(いつか殺す…)


 女が一人、決意した瞬間だった。

教官「それでは始め!!」

黒子「そういえばあなたと手合わせは初めてでしたね。サシャ・ブラウス」

サシャ「はい! 黒子様といえど、私の目的のためには踏み台になっていただきます!」バシュッバシュッ

 サシャは立体機動を駆使し、黒子をかく乱する作戦に出る。御坂と黒子があまりに戦力差がありすぎるため、特別に設けられたルールだ。

黒子「無駄ですの」シュンッ

サシャ「黒子様の匂い!」バッ

黒子「なぁ!?」シュンッ

 それは、サシャだからこそできる野生の技だった。

サシャ「黒子様をパンだと思って、今日は食べさせていただきます」

黒子「くっ…」シュンシュンシュンッ

 黒子はガーターに仕込んでいた鉄くぎを空間移動させるが、立体機動の動きにはついていけず、くぎは地面に落ちた。

サシャ「今度はこっちの番です!」バシュッ

黒子「くっ…」シュンッ

サシャ「………黒子様の匂い!!」バシュッ

黒子「なぁ!?」シュンッ

 黒子は焦っていた。学園都市の人間に勘のみで戦う人間など、上条当麻以外に存在しなかったからだ。科学の粋を集めた異能の集団は、演算に重きをおいており不確定な勘などに頼ることは決してないからである。

サシャ「やぁあああ!」ブンッ

黒子「くっ!」シュンッ

サシャ「こっちです!」バッ

黒子(なんて愚かなのでしょう! 私は彼女たちをただの人間だと見下していたんですの!)

 御坂と同じ思考にたどり着いた時、黒子の頭上にはサシャの姿があった。

サシャ「喰らぅううううううう!!」ドカッ

黒子「くぅううう!?」シュンッ

 この格闘戦において、打撃技で地面に身体が触れるとその時点で負けが確定する。サシャの一撃を受けて黒子は体制を崩すも、空間移動して倒れることだけは防いだ。

黒子「はぁはぁはぁ……」

サシャ「勝てます!」

訓練兵「「………」」ゴクリ

黒子(考えるんですのよ白井黒子。あなたは学園都市のレベル4ではございませんの。お姉さまの顔に泥を塗ってはいけませんの!!)

黒子「………泥を塗る…」

サシャ「もう一回です!!」バッ

黒子「サシャ・ブラウス。あなたは確かに強かった」シュンッ

サシャ「だから何度やっても無駄です!!」バッ

サシャ(そのまま蹴り飛ばして終わり……)

サシャ「………え?」


 サシャの後方を舞う二枚の布。


サシャ「黒子様の……お召し物?」

黒子「ええ、そうですの」ペタッ

サシャ「!?」

 目の前に現れたのは、裸体……ではなく、下着姿の黒子。

黒子「あなたが認識していたのは私の服の匂いですの。残念ながら、毎晩裸でお姉さまの身体を擦りつけてる私の匂いはお姉さまそのものでしてよ!!!ビシッ

サシャ「なっ…」グルンッ

 反転する視界にサシャは一つだけ思った。

サシャ(黒子様のパンツは何であんなにキレキレなんだろう…)ドサッ

 痴女が野生を制した瞬間だった。

教官「勝者、し、白井!」カァ/////

ジャン「おほー! 女子の下着ーーー!」///

アルミン「み、見たら失礼だよ!」チラッチラッ///

ライナー(クリスタが天使なら、白井は小悪魔だ……だがそれがいい)タラーッ

ベルトルト(ライナーの鼻血舐めたい…)ジーッ

黒子「お姉さまぁああああ! 黒子はお姉さまのおかげで勝利しましたぶへぇえええ!」ドサッ

御坂「黒子……アンタ夜な夜な何してるんですって?」

黒子「………い、いえ、それは………てへ♪」

御坂「決勝でぶっ殺すから絶対に上がってきなさいぃいいいい!!」バチバチ

黒子「あっはぁああああん! エクスタスィイイイイイイ!!」ビリビリ



サシャ「………負けました」ガックシ

上条「惜しかったな」スッ

サシャ「ありがとうございます」ガシッ

上条「あいつら俺達の世界じゃ化物レベルだから、そこまで戦えたのが奇跡だぞ」

サシャ「そんなことはどうでもいいんです……肉」ハァ…

上条「……はは、じゃあ、俺が優勝したら分けてやるよ」

サシャ「!?!?!?!? ほ、ほんとですか!!!」ガシッ

上条「え、ええ、上条さんは嘘つきませんことよ…」

サシャ「上条様!!」ガシッ


御坂「なぁあああああああん!?」ビリビリ


教官「次! ミーナと上条!!」


上条「じゃ、じゃあ、行ってくるわ!」バッ

サシャ「絶対絶対ぜぇえええったい優勝ですからねぇえええ!!」グルルルル

上条(な、なんか効果音違うくないか?)

ミーナ「うわー、上条さんとか…」ハァ…

上条「な、なんか傷つくんですけど…」

ミーナ「だって上条さん男女平等じゃないですか…」

上条「こ、この世界の奴は皆そうじゃないのか?」

ミーナ「いえいえ、ライナーは優しいですし、マルコはレディファーストです。ジャンもフェミニストですし、アルミンは(奴隷のように)尽くしてくれます」

上条「あ…あ、そう…」

ミーナ「でも、上条さんは男でも女でも、力の限り殴るんでしょうね…」ハァ

上条(なんか俺の時だけ雰囲気ちがくない? …不幸だ…)

教官「それでは試合はじめ!!」



上条「男女平等パンチ!!!」



ミーナ「ぐはぁあああっ!」ドサッ

教官「勝者上条!!」

クリスタ(上条こわい上条こわい上条こわい)ガクガクブルブル

サシャ「よしっ!!」

眠いので今日はここまで。

トロスト区の妹達の戦争と、トーナメントはほぼ同時刻の話です。

では。

妹の立ち位置がよくわからんな
おつ



>>373
学園都市の都合のいい道具

人の命を何だと思ってるんだ!
って第一級フラグ建築士みたいに言ってみたり

おはよございます。
>>373についてはまたss内で触れると思いますが、大体>>374って感じです
では続きー

残り対戦表

エレンVS御坂

ライナーVSベルトルト

ミカサVSモブ

黒子VS上条


教官「次! エレンと御坂!」

エレン「はい!」

御坂「エレンか……」

御坂(学園都市で能力開発したらしいわね…)フム…

エレン(とにかく電気に気をつけないと…)

教官「それでは試合開始!」

御坂「………」バチバチ

エレン「いきなりかよ…」

 御坂美琴という少女を一言で言い表すなら、【愚直】だろう。

 愚かしいほど真っ直ぐでよそ見をすることのない電撃の少女。

御坂(もう油断なんてしない…)

 正しいと思うことはとことん突き進み、間違えると猛省する。呼吸をするように努力をするため、誰も彼女が努力家だと気付かない。

御坂「チィサァアアアア!」バリバリバリ

エレン「………見えたっ!」バシュッバシュッ

 ———しかし、それはエレン・イエーガーも同じだった。

御坂「なっ、はやっ!」

 以前の世界において、エレンが御坂に勝つことなど一度もなかった。いや、�一つもなかった”と言うのが正しいだろう。

 格闘術、立体機動術、座学、総合能力、そのどれもを御坂はトップクラスで駆け抜けていった。

エレン(お前の攻撃パターンなんて読んでんだよ!)

 もちろん、攻撃パターンをいくら読んだところで、以前のエレンでは身体がついていけず電撃を浴びるだけだった。しかし、

御坂(拡張視野か…広がったのは�範囲”だけじゃなくて�種類”もってことね)

御坂「じゃあ、こんなのはどう?」ブブブブブッ

 御坂は地面に右手をあてると、�何かを引き抜くように”上空へ突き上げた。

エレン「………なんだ、その剣…」ゴクリ

 エレンはすぐに気付く。



 ———あれはやばい、と。




御坂(エレンは立体機動に頼り過ぎてる…というより“神聖視”してる節があるわ。確かにこの文明レベルでここまでの兵器を開発したことは評価できるけど…)ヒュンッ

エレン「くそっ、何をビビってんだ俺は…」

エレン(どんな巨人がいるかわかんねーのに、ただ“わかんねー”って理由で背中を向けろってか!)

エレン「冗談だろっ!!」バシュッバシュッ

御坂「ここっ!!」ズバッ

エレン「なっ!?」

エレン(立体機動のアンカーを切った!?)グラッ


 本来、御坂は受け身に徹すれば負けるはずがなかった。極論で言えば帯電しているだけで生身相手には無敵だからだ。

 しかし、御坂はあえて攻撃性の強い、砂鉄を高速で回転させた剣を選択した。


御坂(皆の目的は巨人に勝つこと…私が電撃で勝つだけじゃ何の意味もない…)


 彼女を知る人間は、こういった勝ち負け順位がはっきりしたものに一番燃えるタイプだと思うだろう。だが、彼女を“よく”知る人間、例えば白井黒子は違った。


初春「御坂さんは何で遠距離から電撃を撃ち続けないんでしょうか」

佐天「勝ちに徹しそうなのにねー」

黒子「…お二人ともまだまだお姉さまのこと分かっておりませんのね」

初春・佐天「「??」」

黒子「お姉さまは確かに勝負事が大好きで、夢中になってしまう節がおありですの。…でも、それは勝負を“楽しむ”という目的があるからですの。でも、今回は違いますの」

上条「この世界の奴らを、巨人に勝てるくらい強くしたいんだろうな」

佐天「さっすが御坂さん」ニコッ

黒子「類人猿ごときが人類の頂点であるお姉さまの事分かった口聞いてほしくありませんの」

上条「うぐっ、…でも、お前は勝ちに徹していたようだけど?」

黒子「……っ、そ、それは…」

上条「いいんじゃねぇか? 結果としてお前に勝ちたいとさらに強くなる奴がいる。そうすればやってることはビリビリと一緒だ」

黒子「………ふ、ふんっ、言われなくても分かってますの」///

上条「はは、だから上条さんも負けるわけにはいかないんですよ」

佐天「見てください! エレンさんがっ!」


エレン「くっそぉ、負けねぇぞ…」

教官「打撃技ではないので、地面についたが試合続行!」

御坂「終わらせてあげるわ!」バチバチバチ

エレン「こんなところで負ける、かぁああああああ!!」ダッ


 墜落の衝撃にふらつく意識の中、エレンの中で何かが弾けた。


エレン「これは?」


 エレンの眼前に広がる、様々なポーズをとった“自分”。走ってる自分、跳んでる自分、避けている自分、前方へ転回している自分、様々な自分が見て取れるが、エレンは本能的に自分のすべきことを理解していた。


エレン「だぁああああああ!!」バッ


 一歩前に進む。

エレン(また!?)

 先ほどまでの“沢山の自分”が、ポーズを変えている。その中の何人かは、身体をのけ反らせて失神している。

エレン(これは…未来なのか?)

 さらに一歩、失神していない自分に向かう。

エレン(失神した奴が消えた…)

 目の前には三人。立体機動の片方を使って横へ跳んでいる自分、真っすぐ突き進み失神している自分、そしてスライディングをして御坂の後方にいる自分。

エレン「これだ!」バシュッ

 エレンは無意識に近い状態で射出動作に入っていた。それは御坂の懸念するエレンの弱点そのものだったが、本人にとっては自分よりも信頼できる存在なのだから選んで当然と言える。

御坂「なっ、はやっ」

 エレンが立体機動の動作に移ったのは御坂にとっても意外だった。しかし、距離が空いたことで彼女は自分が有利になったと確信する。

御坂「仕方ないわね」ピィィィンッ

 立体機動がいかに無力であるか。御坂はそれを教えるがためにあえてこの選択をとる。

黒子「お、お姉さま…?」

上条「あ、あれって……」

佐天・初春「「あ、ああ……あ」」ガクガク

御坂「エレン・イエーガー。あなたは立体機動に頼り過ぎている。……一度考え直すといいわ」

エレン「何を……」


 その時、またしてもエレンには未来が見えた。


エレン(動いた奴全部腹に穴が空いてるぞ!?)ゾクッ





———そして、超電磁砲は放たれた。




教官「勝者御坂!!」

御坂「ふぅ…」

エレン「………あれ、なんだよ…」

御坂「超電磁砲って技よ」

エレン「………」プルプル

御坂(ちょっとやりすぎたかな…)



エレン「ちょーかっけぇええええ!!」キラキラ



御坂「!?」

ミカサ「!!!」ギロッ



エレン「御坂お前最高だな! その技教えてくれよ!」

御坂「あ、あんたにはできないわよ」

エレン「そっかー、残念だなぁ。お前ってほんとカッコ良いだけじゃなくて強いんだな」

御坂「っ!?」カァ/////


佐天「あー、まずいですね」

初春「何がですか?」

佐天「御坂さんって自分に自信ないから、可愛いって言われたら否定しちゃうの。……でも、カッコ良いって言われたら…」

黒子「ど、どうなるんですの…」ハァハァ

佐天「………好きにな「だぁああああ!! これ以上は聞きませんのぉおおおおお!」ドォオオオン!

佐天「ひ、ひどい…」ドサッ




ミカサ「……やはり、潰すしかない…」ギンッ

アルミン(ミカサって巨人じゃないのかって時々思うよ…)



教官「次! 上条と白井!!」

上条「げぇ、白井とかぁ」

黒子「あら、ずいぶんな物言いだこと。ギッタンギッタンにしてさしあげますわよ」

御坂(どっちを応援しよう…)オロオロ

いったん離れます。では

続きー

上条黒子でお届けします。

上条「じゃあ、俺も一応立体機動装置つけようかな」

上条(おれの不幸スキルで役に立つとは思えないけど…)

黒子「ご自由にすればいいんですの。ところで類人猿に提案があるんですの」

上条「ん?」

黒子「これに負けた方が(お姉さまを)諦めるんですの」

御坂「ちょっと黒子!?」

佐天「おー、修羅場きたー!」ムホホ

上条(負けた方が肉を? でも負けたら肉は……! まさか…)

上条「お前…おこぼれも貰えないっていうのか…?」

黒子「あ、あ…あなた、な、何がこぼれるって…」ワナワナ

上条「そりゃ、どう考えても……肉だろ?」キリッ

黒子「はぁぁぁぁんっ!? お姉さまの艶めかしい肉を求めるなんて許しませんの!!」

御坂「ちょ、ちょっと/// 何言ってんのよもー!!」カァ///

初春「まんざらでもなさそうですね」ニコッ

上条(お姉さま? あいつ決勝で御坂に負けるつもりなのか?)

上条「何諦めてるんだよ」

黒子「え?」

上条「お前にとって肉はなんだ? この世界の全てを犠牲にしてでも手に入れたい、例え世界中の人間から非難されようと、それさえ手にすれば他に何もいらないような存在じゃないのか白井黒子!!」

黒子「っ!!!!!!」

上条「お前の中でそれ(優勝賞品の肉)がどれだけのものかしらねぇ、しらねぇが俺は真剣にそれ(肉)を愛している者として、お前を完膚無きままに叩きのめしてやるぜ」グッ

御坂「………」ポーッ///

御坂(あいつがそんなに…私の事を…)

ライナー「なぁアルミン、あれって…」

アルミン「どの世界にもミカサ級の(めんどくさい)人がいるんだなぁ…」




黒子「よ…よくも、黒子に向かって(お姉さまの)愛を語ってくれましたの…」ワナワナ

上条(お、やっぱ白井も肉を愛してるのか)

上条「心配すんな。俺は勝ってもお前に(肉を)分けてやるからな」ニコッ

黒子「むきーーーーっ!! 絶対許しませんのぉおおおおお!!」



教官「……試合始め」



黒子「ハァアアアアアアッ!!」シュンッ

上条「! どこだ!?」キョロキョロ

黒子「上ですの!!」グルンッ


 上条はその動きを知っていた。漫画でよく見る上空から落ちる勢いを利用し、さらに宙返りすることで勢いをつけた上でのかかと落とし。


上条「それ喰らったら死にますよ!」バッ



 黒子の体重ならいくら勢いつけても受け止められないほどではない。上条はその場で受け止めることを選択した。

 空間転移の能力者を相手に動かないことがどれほど愚かなことかアニの戦いを見て知っていたのに。



黒子「甘すぎですのぉおおおお!」シュンッ



 空間転移の最も大きなメリットと言えば、空間を超越し一瞬にして座標を移動することであるが、副作用的な面でもう一つ大きなメリットがある。



上条「なっ、下からぁ!?」ガスッ



 三次元的な座標設定を行うことによって、運動エネルギーも自由に動かすことができる。振り下ろすはずだったかかとおとしが上条の顎(あご)を蹴りあげる形となっていた。



上条「あぶへぇ!」ズザザッ



 かろうじて倒れることは耐えたのものの上条の意識はすでに絶え絶えだった。

黒子「もう終わりですの?」ファサッ

上条「………ま、まだだ」グッ

黒子「それじゃあ、まだ行きますの!」シュンッ

上条「次はどこにっ!?」

黒子「ここですの」パッ

上条「へっ、うわっあべぇっ」ペッペッ


 砂嵐が上条を襲い視界が狭まる。幻想殺しと言えど実物を消すことはできない。


黒子「とどめですのぉおおおおお!」ブンッ

上条「は、は、は……ハックシュンッ!」

黒子「ほぇ?」ガシッ

上条「な、なんだこれ!? 前が見えないぞ!?」フラフラ

黒子「へ、へ……」カァ///

上条(柔らかい…?)ムニムニ

黒子「変態ですのぉおおおお!!」バシバシバシ

上条「い、いてっ、な、何が!?」

黒子(類人猿の右手のせいで転移もできないんですの!!)////

上条「ぺっぺっ、砂が」ペロッ

黒子「ひぃいいいっ/////」ゾクゾク

御坂「………」バチバチ

コニー「あれが…」

ジャン「伝説のラッキースケベ…」ゴクリ

ライナー「諌山にも見習って欲しい」ボソッ

進撃女性陣「「まじひくわー」」ズザザッ

ライナー「………」ホロリ

黒子「ま、まいったですの! まいったから離すんですの!!」バシバシバシッ


教官「………」ポカーン


 上条見せ場もなく勝利!!




ライナー「ベル…悪いが負けないぞ」

ベルトルト「ライナー……寝技で勝負…する?」

ライナー「しねーよ!!」


一同「「やっぱそうだったのか…」」ザワザワ

一同「「きもい…」」ザワザワ


クリスタ「ライナー! 私に勝ったんだから、優勝してよねー」ニコッ

ライナー「うォオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ライナー(俺の時代俺の時代俺の時代だぁぁああぁぁぁぁ!!)


教官「はじめっ!」


ライナー「うぉりゃぁあああべしぃいいいいい!」ズザザザザッ



ベルトルト「………」ゴゴゴゴゴゴゴ



教官「勝負あり!」


ライナー「」チーン

ベルトルト「よいしょっと。僕は怪我したみたいなので次の試合棄権します」テクテクテク

教官「あ、ああ…」

教官(けが人がライナーをかついで? …わからん)

教官「それでは十分後上条対ミカサ!」




ベルトルト「うふふ、ダメじゃないか、他の女にうつつを抜かしちゃ」サスリサスリ

ライナー「………良い人生だった」ガリッ



 この日、森において鎧の巨人が出たが、格闘戦に夢中の訓練生が気付くことはなかった。

休憩中

御坂「あらー、私不戦勝しちゃった」

佐天「御坂さん! ぜひ勝ってくださいねっ!」

初春「お肉食べたいです!」

御坂「任せといて! ミカサなら何度も勝ってるし、あ、あいつなら…」

黒子「あら? お姉さまは類人猿に一度でも勝ったことがありまして?」

御坂「こ、今度こそは絶対勝つわ!」

御坂(それにこれは正式に勝負を挑める良い機会だし!)



エレン「いやー、御坂が優勝かなぁ」

ミカサ「わ、わた…」

アルミン「で、でもミカサだって負けて——」



エレン「あ? ミカサは上条にすら勝てないだろ」

ミカサ「………」プチッ

アルミン(胃が……)キリキリ

上条「はぁ……やっと目の砂が洗えた…」トコトコ

ミカサ「…上条、ちょっと来てほしい」

上条「ん?」

アルミン(ああ…嫌な予感しかしない…)

アニ(ミカサが上条と? これはチャンスなのか?)

アニ「……がんばれ私」グッ

上条「エレンが素直になる方法?」

ミカサ「そう、さっきのあなたみたいに素直になってほしい」

ミカサ(あの時の御坂に対する上条はちょっと良かった…)

上条(あー、俺の肉に対する想いが伝わったのか。…ちょっと嬉しいかな)///

上条「エレンが(肉を)好きなのかどうか俺はわかんねぇけど、ミカサは信じてるんだろ?」

ミカサ「……うん」コクリ

上条「だったら迷うなよ。世界中の誰が信じてくれなくったって、お前が信じて信じて信じ抜いて、その結果が例え不本意だったとしても、




———俺はお前を認めてやる」キリッ




ミカサ「………あ、ありが、とう…」

上条「それに俺だって(肉が)好きだからさ。俺に任せてみろよ」

ミカサ「え?」

上条「だから、(肉が)大好きだって言ってんだろ。何度も言わせんなよ」

ミカサ「あ………あわわわっ」タタタッ

上条「………?」



ミカサ(え、エレンに怒られる!)///


教官「それでは試合始め!」

上条「よっしゃ! 行くぞミカサ!」バッ

ミカサ「………っ」カァ///


エレン「どうしたミカサのやつ」

アルミン「さ、さぁ?」

アルミン(ミカサの気持ちが上条に向いてる? ……天変地異が起きるぞ)ガタガタガタ


上条「うぉおおおお!」ブンッ

ミカサ「………」サッ

上条(早いっ!)


 対人格闘訓練において上条がミカサに負けたことはない。
 “負けたこと”がないだけで、上条はミカサに“勝った”と思ったこともなかった。


ミカサ「さっきの戦いの影響が出ている」ドガッ

上条「か、はっ、…鳩尾か、よ…」フラッ


 ミカサは訓練時一度も本気を出したことがない。それは、ミカサの目的が先の御坂と同じ、“全体の能力を引きあげる”ことであるからだ。


ミカサ「その程度なの? (私への)想いは」ボソッ

上条「くっ……んな、訳あるか…、俺の(肉への)想いは…世界、より、でけー…よっ!」ブンッ


 上条の攻撃を余裕でかわしながら、ミカサはエレンを視界に入れる。


ミカサ(どうだエレン。私だってモテるんだぞ。嫉妬しても…)


アニ「なぁ、これ食うか?」アーンッ

エレン「おっ、ラッキー」パクッ

サシャ「わ、私にも!」ギュッ

エレン「こらっ、くっつくなよ!」




ミカサ「………」ゴゴゴゴゴゴッ



 覚醒の時、きたれり。





 上条当麻は生まれて初めて己を省みた。



上条(俺は…なんて弱いんだ…)



 もちろん、学園都市においてそんなことは百も承知だ。しかし、それは超能力を使う場所であり自身が強くある必要がないからだ。

 御坂美琴は電撃を使う。白井黒子は空間を転移する。

 訓練兵たちは命がけで戦う。

 

 じゃあ、上条当麻はどうか。





上条「俺は……俺の信じるもののために…戦う!」






教官「勝者ミカサ・アッカーマン!」

上条「ですよねー」ボロボロ

ミカサ「だ、大丈夫?」スッ

上条「あ、ああ、大丈夫、ありがと…」ガシッ


黒子「………」ニヒッ


上条「おわっ!」ズルッ

上条(何でこんなとこに白井のパンツが!?)ムニッ

ミカサ「………大丈夫?」ジッ

上条「え、ええ…大丈夫でした」パフパフ




御坂「………絶対勝つわ。絶対に!!」ギンッ




黒子(ラッキースケベで愛想が尽きる大作戦失敗ですの)シュン…

ライナー「……たく、いい加減にしろよなベル」テクテク

ベルトルト「ごめんよ。なんだか気が立ってて…」

ライナー「まぁ良いけどよ。……って、なんだこれ?」ファサ

ライナー(黒のTバック?)

ベルトルト「………」ゴゴゴゴゴッ

ライナー「………」ダッ

ベルトルト「………犯す」ダッ



 こうして、波乱のトーナメントはいよいよ決勝を迎える!!



今日はここまで
いよいよ、学園都市の女最強と進撃の人類最強が相まみえる!!
では

つづきー

決勝の前に少しリヴァイの話へ

とある森

リヴァイ「ペトラ、しっかりしろ」

ペトラ「……リヴァ…イ…私を置い…て」

リヴァイ「いつ名前呼びを許可した。お前はまだ俺の部下だぞ」

ペトラ「………へ、へへ…いい、じゃ、ないです…か。さい…ご…くらっごほっごほっ」

リヴァイ「最期じゃない。最初だ。お前は今日から俺を名前で呼ぶことを許可してやる」

ペトラ「……やっ…たぁ……」ニコッ

リヴァイ(くそっ、他の兵士たちも巨人にやられるなら本望だったろうに…)

リヴァイ「弾は貫通している。安全な場所へ行ったらすぐに手当てするからな」

ペトラ「………は、い……」ガクッ

リヴァイ「……くそ、なんなんだよあの同じ顔共め…」

リヴァイ(体制を整えたら絶対にぶっ殺す)



後に“トロスト区の喜劇”と呼ばれる異世界人達による侵略は、長年巨人と戦い守ることだけを想定してきた人類にとってトロスト区壊滅という最悪の結末を迎えた。



草原

打ち止め「はいはーい、ただいまの転送人数を教えて教えてってミサカはミサカはおねだりしてみたり!」

22222号「現在シリアルナンバー30561号までと、“特別個体”を4体がこちらへ来ています、とミサカは具体的な数字を述べます」

打ち止め「ふーん、レベル6を生み出すためにクローンを造られ、それが無理だったから第一位の餌とするために量産され、第一位がいなくなったから異世界侵略道具として大量生産されるなんてミサカはミサカはなんて不幸なんでしょうって嘆いてみたり」ヨヨヨ

22222号「それでも、ミサカは生まれて来た意味があるだけマシだと…思いたいです」

打ち止め「まぁねー、でも、私たちみたいな本来“不必要”な存在がこの世界の“必要”な存在をバンバン殺していくなんて世界の理から逸脱してるってミサカはミサカは笑ってみたり」ケタケタ

22222号(私はニアオリジナルと呼ばれるほど力が強かったため、“心理掌握”の影響を受けなかったから分かるけど…)

22222号(以下ニア)

「私達はとことん狂ってるわね…」ボソッ

訓練所

教官「それでは決勝を始める。これに勝った方が一週間分の肉を手にすることができる」

御坂「肉なんてどうでもいいわよ」ガルルルッ

御坂(あいつをその、お、大きな胸でたぶらかしたこいつが許せない!)

ミカサ「………」ギロッ

ミカサ(エレンは御坂の話ばかり……私の事が大好きなのに…)ギリッ


エレン「な、なぁ…なんか変じゃねぇかあの二人」

上条「ああ、なんか殺気立ってるっていうか…」

佐天「え、本当に分からないんですか?」

初春「やれやれですね」ハァ

アルミン「僕と同じ気持ちの子が二人もいた!」



教官「では、試合始め!!」



ミカサ「………」ダッ

御坂「ちょっと待った!!」

ミカサ「……?」ピタッ

御坂「戦う前に言いたいことがあるの」

ミカサ「………何?」

御坂「この試合、私が勝ったら、今後一切(上条当麻に)近づかないでほしいの」

ミカサ(エレンに!? そんなの無理!)

ミカサ「それはいや」

御坂「!!?」

御坂(こ、こいつそんなに当麻のことを!?)

ミカサ(御坂…いつのまにそんなにエレンの事を…)

ミカサ「エレンは渡さない」ボソッ

御坂「あいつは渡さないんだから」ボソッ

上条・エレン「「??」」


一同((当人達が気がついてねぇええええ))ハァ…


ミカサ・上条「「はぁああああああ!!!!」」

あ、大事なとこ間違えた。

>>413

誤)ミカサ・上条「「はぁああああああ!!!!」」

正)ミカサ・御坂「「はぁああああああ!!!!」」

です。

御坂「やぁああああ!!」バチバチッ


 今回に限り、御坂は相手を打ち負かす最も効率のいい攻撃を選んだ。広範囲に向かって強烈な電気を放つ、ただそれだけだが生身の人間には避けようのない攻撃となる。


ミカサ「………」



 が、御坂にとっての相手とは学園都市の人間であり、この世界の訓練兵くらいである。

 ミカサ・アッカーマンが例外中の例外であることをこの瞬間まで知ることはなかった。



ミカサ「ぉおおおおおお!!」バッ

御坂「はぁ!?」



 御坂は人間が動ける最大限の幅を持って電撃を放った。事実、ミカサは横に避けることも前に突っ込むこともしなかった。



ジャン「………翼の生えたエンジェルだ…」

ユミル「何その表現きもっ」

サシャ「まじひくわー」

ジャン「………」ホロリ



 ミカサ・アッカーマンは縦に跳んだ、いや“飛んだ”。



御坂(身体にバネでも付いてんの!?)バチバチッ



 しかし、空中という選択肢は御坂にとって好都合だ。空中で動ける人間などいないからだ。



御坂「くらぇえええええ!!」バリバリバリッ



ミカサ「エレン……あなたは間違ってなどいない」バシュッ



 御坂は立体機動の弱点を突いた。エレンはそのせいで御坂美琴に敗北した。

 ミカサ・アッカーマンはその流れを否定する。



ミカサ「違う。立体機動は人類が希望を込め続けた結晶体。ちっちゃな“絶望”なんて気にする必要すらない」バシュッバシュッ

御坂「くっ、なんて動きなの…」

ライナー「エレン…あれ、お前にできるか?」

エレン「………できるわけねーだろ」

上条(俺が教える必要もなかったじゃねぇか…)

ミカサ「……上条、あなたが見せてくれたおかげで、私も立体機動の真の可能性に気付くことができた」バシュッ

御坂「いくら素早く動いたって、アンカーの軌道を変えることなんてできないのよぉおお!」ブンッ

エレン「砂鉄剣! 避けろミカサぁあああああ!!」

ミカサ「!!?」

ミカサ(エレンが、エレンが私の応援を!)ガシッ


 それは、ミカサの培ってきた知識と経験、そして何より類まれなる才能による“発想”が生んだ動きだった。


御坂「アンカーのロープを手で掴んだ!?」ブンッ


 立体機動装置はアンカーが目標に撃ちこまれるまで、使用者は重力のみに縛られる。そのアンカーロープを掴めばアンカーは目標まで届かず使用者はそのまま落下することとなる。


ミカサ「………っ」スタッ


 もちろん、ロープを素手で掴むことは指が千切れ飛んでもおかしくないくらい“愚かな行為”だが、それを言えば立体機動装置の発明自体が当時は“愚かな行為”と嘲笑されていた。

 着地と同時にミカサは人間離れした跳躍力を前方に向けた。


御坂「くっ…」

ミカサ(勝った!)ブンッ

御坂「っ…」

ミカサ「………なっ?」バシュッ


 人間離れした動きは御坂も“得意分野”だ。鉄骨が通っていれば壁を登れるし、反発力で浮くことも多少ならできる。


黒子「この地面には砂鉄剣を簡単に作れるほど砂鉄が多いんですの。…それだけじゃなさそうですけど、お姉さまは浮いたり“吸いついたり”できますのよ」フフン

上条「……なんでお前が自慢気なんだよ」


 地面に接触する寸前まで“のけ反った”状態で御坂はコインをでこピンする形の中指に乗せた。そして———、


御坂「“最小出力”の超電磁砲だから安心しなさい」バシュゥゥゥゥン


 一筋の光が雲を蹴散らし空へと消え去った。


上条「御坂! 横だっ!!」

御坂「えっ———」ゴッ




ミカサ「立体機動を………舐めるな」




教官「勝負あ———」

黒子「まだですの!!」

御坂「超電磁砲に弾切れはないわ」バシュゥゥゥッ

ミカサ「ぐぅぅぅぅっ!?」ズザザザザッ

上条「超電磁砲を…」

佐天「素手で…」

初春「受け止めた!?」

ミカサ「ぐぁあああ!!」バチンッ


御坂「そんな…最小出力とはいえ生身の人間に?」


ミカサ「………はぁっはぁっはぁっ…」

上条「すげぇ……」ゴクリ

一同「「ぉおおおぉおおおおおぉおおお!!!!」」



ミカサ「次は本気で来い」

御坂「……死んでも知らないわよ」



ミカサ・御坂「「ぉおおおおおおお!!!」」ダッ








リヴァイ「一同! 何を呆けている! 目標を駆逐しろ!!!」バシュッ





御坂「………えっ?」




上条「ビリビリぃいいいいいいい!!」ダッ




 ———草原に刃の触れる甲高い音が鳴り響いた。



今日はここまでです。

基本、書きためなしなので、文章意味不な場合は脳内補完でお願いします。

では!

おはようございます
ほんの少しだけ続きー
リヴァイのターン!!


 リヴァイにとって巨人との戦いは、歴史であり戦争であり開拓だった。

 生まれた時から畏怖するべき対象として親から親戚から他人から教え込まれ、殺す相手として仲間から教官から上司から指導された。

『巨人が怖い? そりゃゴキブリが死なないのが怖いって言ってんのと一緒だ』

 殺し方と�どうなれば死んでいる”のかさえ知っていれば、何も怖いことなどない。リヴァイにとって巨人はもはや害虫程度の存在となった。

 そして、歴史の流れ上�必然”だったのか、リヴァイが兵士長を務めることとなった時には歴代でも群を抜いて優秀な人材が集まった。

『勝つんじゃない�駆逐”するんだ』

 調査兵団の長として部下に巨人との戦争がどうなるか問われた時、リヴァイは必ずそう答える。

『勝負ってのは同じ土俵に立っているものがすることだ。あいつらはただその辺を歩いているだけの害虫だ。人類は害虫と勝負したりはしない』

 そして、彼の考えに応えるかのように調査兵団は徐々にではあるが、その成果を伸ばしつつあった。




 ———あったのだが。



リヴァイ(なんで�奴ら”がここにいて、訓練兵と戦ってるんだよ!?)

リヴァイ「おい、そこの訓練兵! こいつを頼む!」バッ

ライナー「ふぁ!?」ドサッ

ライナー(なんで調査兵団の英雄がここに!?)

ペトラ「う、うーん……」ハァハァ

ライナー「す、すごい怪我じゃないか! 急がないと!」ダッ


リヴァイ(後ろから一撃で葬るか? だが、この異様な雰囲気はなんだ…。まるで全員があの女を�許容”してるかのような…)

リヴァイ「確かめるしかないな…」ジャキッ

リヴァイ「一同! 何を呆けている! 目標を駆逐しろ!!!」バシュッ

リヴァイ(こいつが敵であるなら、この一声に全員が応えるはずだ)バシュッ

御坂「………へっ?」

訓練兵「「な、なんだ…?」」ザワザワ

リヴァイ(一体どういうことだ? ……くそっ)ブンッ

上条「ビリビリぃいいいいいい!!」ダッ

リヴァイ「………なんでてめーが邪魔をする」キィィィィィィィンッ

ミカサ「………」キィィィィィンッ

 鉄と鉄の擦れ合う音。巨人の皮膚を斬るためだけに改良を加えられ続けてきた刃は、想定外の衝突に悲鳴としか思えない甲高い金属音を発していた。

リヴァイ「どけよ雑魚が」ドッ

ミカサ「………」ズザザッ

 ミカサは剣を携帯していて心底安堵した。御坂の超電磁砲でさえ無手で対応できる思考に至ったのに、目の前の男が繰り出す一振りを対処する方法が全くもって思いつかなかった。

教官「リヴァイ! 貴様何をやって———」

リヴァイ「………」

教官(なんだこの心底蔑むような視線は…俺が何をしたんだ…わからん、わからんぞっ)

リヴァイ「そこの放電してる女…貴様�あいつら”と同じ奴か?」ギロッ




 その一言で十分だった。




御坂「………ま、さか…」ガクッ



 こうして、熾烈を極めた模擬戦は最悪の形で終わりを迎えた。

リヴァイ「容体はどうだ?」

救護兵「なんとか“死んでいない”だけで、生きてるとは言い難いですね」

ペトラ「………」

リヴァイ「ちっ、こいつがいなけりゃ明日の予定も分からねぇってのに…」

御坂「………」

リヴァイ「…もう一度聞くが、おめーはあいつらとは“無関係”なんだな」

御坂「無関係…よ」

リヴァイ「無関係ってのはな」バンッ





リヴァイ「目の前でぶっ殺されても何も思わないってことだぞ」ジッ





御坂「………っ」

上条「おい、やめ———」

リヴァイ「誰が口を開くことを許可した訓練兵」ガッ

上条「あぐっ…」ドサッ

リヴァイ「俺はなぁ、別に真実が聞きたい訳じゃないんだ」ドガッ

上条「………っ」

リヴァイ「こいつが無関係でもぶっ殺していいくらいその顔に嫌気がさしてるんだ。だが、関係があるなら拷問してでもあいつらのことを喋らせる」バキッ

上条「ぐぅ……」

御坂「やめてっ!」

教官「リヴァイ、やり過ぎだ」

リヴァイ「……じゃあ、アンタは巨人が敵意を隠して近づいてきたら簡単に受け入れるんだな」ギロッ

教官「………」

黒子「………」プルプル

御坂「黒子、あんたは絶対に手を出しちゃダメよ」

黒子「ですがお姉さまっ!」

御坂「………アンタ、調査兵団のリーダーだっけ」

リヴァイ「訓練兵の分際でよくそんな口が聞けたもんだな」ギロッ

御坂「あいつらは“妹達”。……私のクローンよ」



リヴァイ「………ぁあ? なんだそれは」




食堂

ジャン「み、みみみ、ミカサっ! 大丈夫か!?」

ミカサ「平気」イライライラ

アルミン「落ち着いてよ。きっと事情があるんだよ」

ミカサ「アルミン。私はそんなことにいら立ってるんじゃない」

アルミン「?」

ミカサ(私は御坂を助けた。御坂に生きてほしいと思った。……自分を犠牲にしてでも…)

エレン「………なんだよ」

ミカサ(私の命はエレンのものなのに。誰かにあげていいものじゃないのに…)シュン



ライナー(ベル、緊急事態だ)

ベルトルト(うん、分かってる)

ライナー(ここで裏切り者の烙印を押されることになっても、俺達はトロスト区へ行かなければならない)

ベルトルト(……せっかく仲良くなったのに…)

ライナー(どうせ“殺す”んだ。同情するな)クッ

ベルトルト(……とても平気な顔じゃないよ…)

ライナー「よし…いく「ら、ライナー?」

ライナー「!? く、クリスタ?」

クリスタ「………ちょっといいかな」

ライナー「あ、ああ…」

ライナー「こんな誰もいないところまで来てどうしたんだ?」

クリスタ「う、うん…あのね…」モジモジ

ライナー「!」

ライナー(乙女が頬を紅く染めモジモジしてる時! それは……コォイッ!!)

クリスタ「え、えっとね…」

ライナー(…と、見せかけてベルが来たり、ユミルが来たり、クリスタの言いたいことがエレンのことだったりするんだろ。はいはい、さよなライナーさよなライナー)



クリスタ「もっと私達を頼ってほしいの!」



ライナー「……え?」

クリスタ「あー、もう恥ずかしい///」ペタンッ

ライナー「く、クリスタ?」

ライナー(天使の恥じらいキタコレ…)

クリスタ「……言わないと一生後悔しそうだったから…」

ライナー「ど、どういうことだ?」

クリスタ「ライナーっていつも何かに悩んでて苦しんでて、それを私たちには全く見せないで…」

ライナー「ちょ、ちょっと待って」

クリスタ「皆のお兄さんって感じで頼りになって優しくて、それで皆もライナーにばっか甘えて…」

ライナー「な、なんでそんな…」

クリスタ「たまにすごい笑ってくれたと思ったらそのすぐ後に真剣な顔になって…私、私…」

ライナー「なんでそんなに俺の事を知ってるんだよ!」

ライナー(まさかクリスタは“あちら側”の人間!?)




クリスタ「いつも見てたからに決まってるじゃない!!」カァ///



ライナー「はぇ!?」カァ///

クリスタ「だってライナーったら私の事じっと見つめるばっかりするんだから意識…しちゃうじゃない」モジモジ

ライナー(これは夢か?)ゴスゴスッ

クリスタ「きゃぁ! ライナー自分を殴らないで!」ギュッ

ライナー「!」

ライナー(天使が俺の拳をギュッと!!)

クリスタ「ねぇ、ライナー…」

ライナー(今なら言える!)

クリスタ「私をお姉ちゃんって呼びたかったらいつでも呼んでくれていいんだからねっ!」

ライナー「いい人生だった……って、え?」

クリスタ「だってライナー…男の子が好きなんでしょ? だったら私の事を見てた理由は家族に姉妹がいたとしか思えないじゃない。ほら、私って面倒見いいし溢れる“お姉ちゃん”オーラがあるでしょ? ライナーが甘えたいならいつでも甘えてくれていいんだからね?」カァ///











ライナー「     えっ?     」








ライナー「………」ズンズンズン

ベルトルト「ライナー! どこ行ってたんだよ! これからどうす「行くぞ」

ベルトルト「ライナー?」

ライナー「俺の生きる理由は故郷に帰ることしかない。帰って必ず愛を育むんだ」

ライナー(クリスタ姉ちゃんの何倍も可愛い女の子と!!)

ベルトルト(俺の生きる理由はベルと故郷に帰ることしかない? 帰って必ずベルと愛を育むんだ!?)プルプルプル

ライナー「ベル、俺について来い。最高の人生を与えてやる」キリッ

ベルトルト「うんっ! 僕一生ライナーについていくよ!!」



 ライナー・ベルトルト訓練所を離脱。



クリスタ「ライナーったら、あんな照れちゃって。うふふ♪ エレンも弟にしてあげよっかな♪」ルンルン

リヴァイ「………」

御坂「これが私の知ってる学園都市の闇よ…」

黒子「そんなことが…」

上条(魔術師入れるわ、科学者変な研究してるわ、学園都市って学園として機能してないんじゃ…)

リヴァイ「それで、あいつらを止める方法はあんのか?」

御坂「おそらく研究機関は一つじゃない。元を断とうにも多すぎるし増えるから無意味ね」

リヴァイ「根絶やしにすることはできねーのか?」

御坂「当初の計画なら20000体近くの製造目標だったから、それだけ無力化すれば…」

黒子「それは甘いですの」

リヴァイ「……何故だ」

黒子「彼女たちの数、行動を聞く限り、目的はおそらく“開拓”ですの」

御坂「そっか…こっちも能力が使えるから…」

黒子「そうですの。それにこちらなら地球のしがらみから解放され、“非人道的”な実験が数多くできる」

リヴァイ「出資者が後を絶たないと言うわけか」

リヴァイ(俺達だって調査兵団が勝ち馬なら中央の奴らはなんぼでも金を出すだろう…)

御坂「ということは製造も…」

黒子「……残念ながら」

黒子(しかし、何万体のお姉さま……そのうちの何体か持って帰ってもばれない…)ニヘラ

御坂「今、変な想像してたでしょ」ギロッ

黒子「い、いえいえいえいえっめっそうもございませんの!!」ブンブンブン

リヴァイ「………ちっ、聞けば聞くほど絶望的じゃねぇか」



上条「本当にそうか?」



リヴァイ「………豚が喋るな」グワッ

上条「調子に乗んなよ」ガシッ

リヴァイ(なっ、こいつのどこにこんな力が…)グググッ

上条「お前らどいつもこいつも、倒す方向でばっか考えやがって。少しは助けるって考えも持てよ」

御坂「そんなこと言っても、…しょうがないじゃない」

上条「御坂!! お前はそんな奴じゃないだろ! 誰よりも思いやりが強くて、誰よりも諦めが悪くて、誰よりも優しい。レベル5の第三位だからってそれを鼻にかけない努力家で、中学生なのに大人びてて、なにより曲がったことが大嫌いな……そんなカッケー女だろ御坂美琴ぉおおお!!」

御坂「………っ」ホロリ

黒子(お、お姉さまが涙を!?)

上条「いいぜ。お前が誰よりも助けたかった存在を泣く泣く諦めるっていうんなら。ほんの少しの奇跡みたいな可能性を見て見ぬふりして自分の心を傷つけようって言うんなら……まずはっ!




その幻想をぶち殺す!!!」ガッ



リヴァイ「……ちったーやるじゃねぇか」グググッ

御坂「………う、うぅううう…」ホロホロ

黒子(お姉さま…黒子も…)

上条「だけど、まずはこのお姉さんを助ける方法を考えよう」

リヴァイ「………ああ」






いったんここまで。では!

ただいまー進撃の巨人アニメ明日か・・・楽しみだ
場面は再び妹達視点に戻りつづきです

トロスト区

打ち止め「現在の状況を教えなさいってミサカはミサカは命令してみたりー」

ニア(22222号)「トロスト区内に侵入してきた巨人との交戦により20000号までの信号がほぼ断絶。数体の生き残りがいたとしても時間の問題でしょう。20000号以降は30000号までの4割が死亡、2割が戦闘不能、1割が逃亡しました、とミサカは細かく報告します」

打ち止め「ふーん、ずいぶんやられたんだねーってミサカはミサカは嘆いてみたりー」

ニア「現在4万体が召喚されておりますが、戦況を予測したところ人類領域の中心まで侵攻するのは難しいかと、とミサカは進言します」

打ち止め「あー、大丈夫大丈夫。特別個体と私以外はぜーんいん使い捨てだからってミサカはミサカは非情な宣告をしてみたり」

ニア「………」

打ち止め「あんたたちの役目は“大ざっぱな整地”だから細かいことは気にしなくていいんだよーってミサカはミサカは余裕をみせてみたり」

ニア「承知しました、とミサカは自分の立場をわきまえます」

打ち止め(この子ミサカネットワークを“一方的”に使用してる。……少し警戒しとかないとってミサカはミサカは心の中で呟いてみたり)

ニア「……特別個体の一人が巨人と交戦を始めたようです、とミサカは報告します」

打ち止め「あー、特別個体“筋肉操作”(ドーピング)かぁ、ってミサカはミサカはあまり興味を示さなかったり」

ニア(電気で筋肉を肥大させ、通常の何十倍ものパフォーマンスを見せる個体……が、あまりの負荷に身体が持たない…)

打ち止め「私は“改造個体”の活躍がみたいなぁって催促してみたりー」

ニア「急ぐように通達しておきます、とミサカは指揮官の指示に従います」

筋肉操作(ドーピングミサカ)「はぁはぁはぁ…」

巨人「」ガシッ

筋肉操作「……いくら筋肉を肥大化したところで、規格が違いすぎれば全くの無意味ですね、とミサカは死を受け入れながら状況をかいせ」ブチンッ

巨人「」ニマァ



改造個体(アルターミサカ)「………マッタク、バケモノノクジョハホネガオレマス」ピピピッ



ニア「アルター、打ち止めの指示によりあなたをサポートします、とミサカは構えます」

アルター「22222号、アナタノノウリョクハシスターズサイキョウ、サポートカンシャシマス」ピピピッ

ニア「それを知ってるのはミサカネットワークの干渉を受けないあなただけなので、黙っていて貰えるとうれしいです、とミサカはお願いします」

アルター「ドチラニセヨ、テキヲクチクシテカラノハナシデス」ピーーーッ

ニア(脳と神経細胞意外の全てを機械兵器と“置換”させられた完全改造個体“アルター”。特別個体の中でも彼女は異端中の異端)バチバチ

アルター「セントウヲカイシスル!」ゴッ





鎧の巨人「ぐぉおおおおおおお!!!」ドゴォッ





ニア「アルター!!」

ニア(何だあいつは、身体の造りが他のものと全く違う…)

ニア「まるで全身が鎧のよう…」



鎧の巨人「ぐぉおおおおおおおおおお!!!」ドガッバキッ


アルター「ピ…二…ア、ハヤ…ピー…クニゲ…テ……」バチッバチバチバチ

ニア「……アルター?」

アルター「カイセ……ンヲ…アワ……セ…」

ニア「………」コクン


ベルトルト「………」

アルター『……22222号…いえ、あなたは自分の事を“ニア”と呼称しているのですね』

ニア『アルター、今すぐ作戦を考えましょう。きっと逃げだす方法があります』

アルター『それは無理です』

ニア『なぜです?』

アルター『私の脳を補助するプログラムに“逃走の意思を無効化する”コマンドが入っています。私は一度戦いの意思を見せれば戦い続けるしかできないのです』

ニア『それでは、倒しましょう』

アルター『ニア、あなたは逃げなさい』

ニア『あなたを置いて逃げたくありません』

アルター『妹達が強力な電磁バリアを張れる私とあなたを除く全ての個体が“心理掌握”によって操作されてるのはご存じでしょう』

ニア『それがどうかしましたか』

アルター『彼女を殺すのです。そして、妹達を解放してください』

ニア『………』

アルター『……ここだけの話、身体は人間からかけ離れてしまいましたが、私の精神は他の個体よりもオリジナルに近づきすぎました』

ニア『それは…』

アルター『…………普通に…生きたかったなぁ……』




—————ブツンッ—————





鎧の巨人「ぐぉおおおおおお!!」

アルター「」

ニア「アルタぁああああああああ!!」バチバチバチ



 ニアは自身が最もオリジナルに近い能力を有することを自覚していた。しかし、必死にそれを隠していたため、力を解放したことは一度もなかった。



ニア「あぁああああああああ!!!」ジジッジジジッ




 オリジナルの得意技である超電磁砲。砂鉄を操っての砂鉄剣。落雷に近い威力を持つ電撃。




ニア「………あなたは私の初めての…“敵”です」

鎧の巨人「………ぐぉおおおおおおお!!!」ダッ




 ニアは感じていた。自身の力はオリジナルさえも越えているのではないか、と。

 世界トップクラスの科学者達が計算しても、ツリーダイアグラムが試算してもオリジナルの何万分の一の可能性しか持てなかった“妹達”。



ニア「………これは…“プラズマ”?」ジジッジジジジッジジ




 彼らは正しいのか。否、オリジナルをも超える可能性を持つ存在“22222号”の出現を予測できなかったのだから。





ニア「これは“疑似・荷電粒子砲”とでも名付けましょうか」ジジッギィィィィィィィィン………




 音、なのだろうか。ニアには目の前で崩壊していく原子の嘆きが“アルターの魂の叫び”に聞こえ、




ニア「………これは、涙?」





 そして、この世界で無残にも散ってしまった“私達”を———そっと解放した。

鎧の巨人(これはまずい…)


 ライナーは焦っていた。巨人化のデメリットは“闘争本能”を抑えることができないことにあるからだ。


ニア「………」ギリリリリリリリリリリ



 目の前で“何か”が起きている。そして、その何かが巨人化している自分を一瞬で消し去りかねない力を持っていることが安易に分かってしまった。



鎧の巨人(ベル……早くしてくれ…)




ニア「…………さよなら、かわいそうな“私達”」ガパッ





鎧の巨人「ぐぉおおおおおおおおお!!!」





 それは本能だったとライナーは思う。




大型巨人「ガァァァァァアアァァァァァァ!!!!」ジュゥゥゥゥゥゥ




 ベルトルトが、仲間の中でも最大級の大きさと強度を誇る彼が、目の前の“御坂に似た誰か”によって溶かされていく。




鎧の巨人「ぐぉおおおおおお!!!」ダダダッ





 それでも、ライナーは前進した。





鎧の巨人(ベルトルト! お前なら“耐えられる”!!!)





 壁を溶かしかねない熱風と共に大型巨人が、そして疑似・荷電粒子砲が消え去った。





 鎧の巨人は渾身の力を込めて、ニアへ体当たりした。


ニア「————ごぼっ」ドサッ


 身体の機能が停止していく。宙を舞いながらも、ニアは自身の死を自覚した。

 それでも、意識があることに、“最後のあがき”許可されたことに感謝した。


ニア(ミサカネットワークに洗脳解除プログラムを走らせる!)


 実際、オリジナルより優れていたのか、ニアには分からない。


 だがこの瞬間、シリアルナンバー22222号“ニアオリジナル”は妹達でもましてやオリジナルでもない、


 この世界で唯一無二の“ミサカ”になった気がした。



ニア(……私も…アルターと一緒に……普通の学校せいか………)



 
 静かに……そして安らぎに似た気持ちと共に、22222号は死を迎え入れた。



鎧の巨人「」ジュワァァァァァ

ライナー「………ふぅ…」ザッ

ライナー(ベルはどこだ!?)ダッ

ライナー「ベル!! どこにいるんだ!!」



ベルトルト「」



ライナー「………ベル…トルト…」



ライナー(お前は俺の命を救うために……すまない)グッ



??「なンだァ? この中世ヨーロッパみたいな場所はよォ」ポリポリ



ライナー「………お前は…誰だ?」




??「あァン? 俺を知らねーなンてモグリなンですかァ!?」ギャハハハッ











一方通行「どーも学園都市最強最悪の第一位“一方通行”でーす」スッ





巨人「」グシャッ






一方通行「お前ぶっころ決定なンで謹ンで死ね」ニマァ



訓練所

御坂「あつっ!?」バチッ

上条「どうした!?」

御坂「……とてつもなく強いエネルギーが駆け巡った。………と、同時にメッセージを受け取ったわ」

リヴァイ「あ? 気でも狂ったか?」

黒子「むきーーーー! このチビ類人猿ぶっとばすんですのぉおおお!!」

佐天「し、白井さん! 顔が阿修羅になってるよぉおお!!」

初春「おちついてぇえええ!」

御坂「………そう、そういうことだったのね…」

上条「何か分かったのか?」

御坂「………食蜂操折ぃ…」ギリッ

黒子「な、なんでそこで第五位のお名前が出るんですの!?」

御坂「あいつの能力を忘れたっていうの…」グググッ

リヴァイ「分かるように説明しろバカ」ゲシッ

御坂「あう」グラッ

黒子「もー我慢できないんですの!」バッ

佐天「白井さん!」

リヴァイ「……また性懲りも…?」

リヴァイ(どこに消えた?)

黒子「くらぇええええですのぉおおおおお!」ドガッ

リヴァイ「なっ……ぐっ」メリッ

初春(白井さん最強のめり込みパンチ……)ゴクリ

佐天(本気で怒ってるね!)

リヴァイ「てめぇ……何を…」

黒子「……さ、お姉さま、“雑魚”は放っておいて話の続きをお願いいたしますの」ニマァ

リヴァイ「………いつか殺す」

御坂「要はあの女が私のクローンほぼ全員を洗脳して、この世界の住民を全て殺すように仕向けたのよ」ギリッ

黒子「そんな……」

上条「嘘だろ…学園都市の人間は戦争も知らない一般人ばかりじゃ…」

御坂「アンタが知らないだけで、学園都市には闇で溢れてるのよ」

黒子「それで、洗脳は解けましたの?」

御坂「ええ、妹達の一人が私並みの力を持ってたらしくて、ミサカネットワークっていう妹達に共有されてる意識を介して洗脳解除プログラムを流したみたい」

上条「それで、その子はどうなったんだ!?」

御坂「………少しだけフラッシュバックが見えたけど……鎧の巨人に…殺されたわ」

一同「「………」」



エレン「鎧の巨人だと!?」バンッ



上条「エレン!?」

エレン「あいつは俺の故郷を潰した奴だ!」

御坂「……行かなきゃ」

黒子「お姉さま!?」

御坂「……妹達を助けなきゃ…」




上条「ああ、そうだな」

リヴァイ「同感だ」

エレン「今度こそぶっ殺してやる」



御坂「アンタ達には関係ない!」

上条「あ?」

リヴァイ「何言ってんだお前」

エレン「俺たちには関係ない?」



上条「俺の」

リヴァイ「女に」

エレン「手を出したんだ」



三人「「無関係な訳ないだろ」」



アルミン(御坂さんの話を聞いて惚れたな)チラッ

ミカサ「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

アルミン「……あ、胃に穴が開いた」パカッ



上条「行くぞ!」

リヴァイ「御坂美琴の弔い合戦だ!」

エレン「おお!!」


御坂「いや、私死んでないし」

黒子「もう放っておきますの。バカにつける薬なしですわ」

リヴァイ「半分冗談だが、お前達の世界に行けばペトラは助かるんじゃないのか?」

御坂「ええ、まず間違いなく」

リヴァイ「ならあっちの世界の行き方を吐かせてやる」

黒子(でも、この方の容体から言ってそれは間に合わないんですの…なら)

黒子「一つ、提案がありますの」


一同「「?」」




リヴァイ「あ? 中央には豚小屋しかねーぞ」

黒子「ええ、でもそれは“表向き”ですの。あの王宮の地下にはこの世界に関わる重大な施設がありましたの」

上条「そうか!」

御坂「時間を止めてしまえば死ぬこともない!」

黒子「はいですの! そして、私だけ空間転移すればきっと大丈夫ですわ!」

リヴァイ「何の話をしてるんだ…」イライライラ

上条「それじゃあ、手分けをしよう」

御坂「そうね」

妹達救出班

御坂「もちろん私はこっちよ」

エレン「俺も鎧の巨人をぶっ殺す」

ミカサ「エレンが行くなら私も」

ジャン「………なんで俺まで…」ハァ

クリスタ(ライナーもあっちの方角に向かってった…。お姉ちゃんが助けなきゃ)ウン

ユミル「クリスタが行くなら私もこっちだ」



中央侵入組

黒子「私がペトラさんを移動しますの」

リヴァイ「俺が豚どもを説得してやる」

サシャ「黒子様についていきます!」

アルミン「僕も役に立てるかもしれない!」




上条「俺は……」

御坂「あんたは黒子を頼むわ」

上条「えっ?」

黒子「お、お姉さま!?」

御坂「その部屋に入ってアンタまで動けなくなったら、誰が助け出すのよ」

上条「俺の…幻想殺し……」グッ

御坂「……黒子のこと頼むわよ」

上条「…ああ」



コニー「俺達は教官と作戦を練って、すぐに追いかける」

ミーナ「絶対駆けつけるから頑張って!」

マルコ「ファイトだよ!」


教官「……リヴァイ、お前も俺の教え子だ……死ぬなよ」

リヴァイ「何を言ってるんだ。俺が死ぬわけないだろ」

教官「ふっ、言っておくが、お前の成績はミカサアッカーマンとエレンイエーガー、そして御坂美琴と白井黒子が塗り替えたぞ」

リヴァイ「なっ!?」

教官「せいぜい足手まといにならんように気をつけるんだな」バシッ

リヴァイ「くっ……それでも俺がリーダーだ!」

黒子「はいはいですの」ヤレヤレ

御坂「私たちも行きましょう」

エレン「ああ」

上条「びり……御坂!!」

御坂「っ! な、何よ…」ドキドキ///

御坂(こんな時に名前で呼ばないでよ…)




上条「………必ず駆けつける。だから、死ぬな」

御坂「…………美琴…」ボソッ

上条「ん?」

御坂「次会った時には美琴って呼びなさい!」

上条「……へいへい、分かりましたよ」ポリポリ


黒子「きぃぃぃぃいい! ラブコメ禁止ですのォオオオ!!」

佐天「やれやれ」

初春「白井さんもシリアスにとことん向きませんね」ヤレヤレ


中央区、王宮地下








インデックス「わわわっ!」ドサッ

インデックス「こ、ここは一体どこなのかな!?」オロオロ

猫「にゃーご」

インデックス(この儀式場…)キョロキョロ





インデックス「………ラグナ…ロク」





To be continued...






今日はここまで!
物語の駒が全て出そろいました!
本当はもっと更新したいのですが、明日7時起きなので今日はここまで(まだ風呂に入っていない)です

では!


だけど正直もう少しどちらの作品も読み込んだほうが気がするぞ

>>468
進撃1巻から4巻までは表紙が溶けるくらいには読んだ。5巻以降は押入れの巨人になった

さすがのアルミンも>>468の煽りには激スティックぷんぷんおこおこ丸やで

少しだけつづきー

鎧の巨人「ぐぉおおおおおお!!」ドンッ

一方通行「ちっ、何度やっても同じだって分かンねーか雑魚がァ」スッ

鎧の巨人「!!」ズザザッ

ライナー(くそっ、こんな奴放っておいたら�計画”が台無しだ!)

一方通行(さっきからこいつの運動エネルギーを操作することはできるンだが、体内に干渉できねェのはなンでだ?)



狙撃個体「………」



狙撃個体(今なら恨みを晴らせる…)ピピピッ

巨人「」ユラァ

狙撃個体(この着弾と同時に逆方向へ爆発する対反射弾なら…)グググッ

巨人「」グパァ

狙撃個体「………終わりで」ブチィッ

巨人「」グチャグチャ

狙撃個体「」ドサッ



39571号「ユートピアは打ち止めの定期連絡が�三年間”なかったため、破棄されました、とミサカは淡々と報告を入れます」

打ち止め「………そっか」ペタリ

打ち止め(結局、私はお姉さまたちをいたずらに殺しただけか…)ポロポロ

打ち止め「・・・ひっぐ、えぐ…う、ぁ、あああぁああああああ!!」

39571号「もう一つ報告があります」









39571号「私はミサカ39571号通称�終焉の時”(ラグナロク)です」カチッ

打ち止め「………らぐ…な……?」






 この日、トロスト区上空を爆炎の華が包み込んだ。








59999号「………異世界市街地において、妹達の全滅を確認。これより帰還します」シュンッ




打ち止め「………ぷはっ! な、何が…!?」

打ち止め(街が一つ、消えてる!?)

アルター「ピーーーーガガガガガガ」

打ち止め「あなたは改造個体!?ってミサカはミサカは驚いてみたり!」

アルター「ガガッ、ガッ………ピーーーーーーーー」

打ち止め「たすけてくれた…?」ガクッ

打ち止め「あぁあああああああああああああああ!!!」



巨人「」ニマァ



打ち止め「………ひっ」

打ち止め「こ、こないでぇってミサカはミサカは後ずさりしてみたり!」

巨人「」ユラァ

打ち止め「わ、わたしを食べても美味しくないよってミサカはミサカは…」

巨人「」グワァ

打ち止め「ひっ、う、うわぁああああああ!」

巨人「」ガシッ

打ち止め「や、やめっ、やめてっ」

巨人「」アーン




リヴァイ「立体機動に移れ!」

一同「「はっ!」」バシュッバシュッ




—————ザンッ!!————





巨人「」グラァ…

打ち止め「あわわわわっ!」ヒューン

ミカサ「………」ガシッ

打ち止め「あなたは……オリジナル?」

ミカサ「私はミカサだ」

打ち止め「…………」

打ち止め(ミカサ≒ミサカ→ミカサがオリジナルだとすれば私も同じようになれる…)

打ち止め「オリジナル!!!」ギュッ


御坂「私がオリジナルだこらぁああああ!!」


打ち止め「………ちっ、ってミサカはミサカは舌打ちしてみたり」

リヴァイ「……よく似てるじゃねぇかお前に」

御坂「………喧嘩売ってんの?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月31日 (木) 11:35:28   ID: E3zG8n62

ぶっちゃけエレンがループする前の話要らなくね?上条が建てたと思われてたフラグをエレンが過改変してかっさらったようにしか見えないんだが…

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom