剛力彩芽「あ、藤原竜也さんからメールがきてる」 (44)

剛力「珍しいなぁあの人がメールしてくるなんて。とりあえずみてみるか…ん?なんだこのメール?」
件名・大事な話
本文・やぁ剛力ちゃん。
僕からメールなんて珍しいなぁって思うかもしれないけど、今はその事は深く考えないでくれ。
突然だが今から言う事は誰にも話さないでくれ。そしてこのメールの事も誰にも話さないでほしい。
そこのところはしっかり頼むよ。

剛力「なにこれ…まだあるみたいだし…」

それじゃ話すよ。
君は、近いうちにこれまでにないような経験をすると思う。
恐らくとても恐怖を感じるだろう。
だから、常に警戒しておいてほしい。
それを言いたかったんだ。
気を付けていてくれ。
それと、最後にひとつだけ…僕は君の味方だ、安心してくれ。

剛力「なによこれ…どういう事?」
_______そして数日の時が流れた
~都内某スタジオ楽屋~
???「すいませーん入っていいですか?」コンコン
剛力「どうぞー」
???「失礼します」ガチャ

北乃きい「剛力ちゃんお久しぶり~(笑)」
瀬戸康史「お久しぶりです」
剛力「2人とも久しぶり!あたし会えて嬉しいよ~。上がって上がって!」
北乃「失礼しま~す あ、そうだ!今度あたしたち主演の映画『僕は友達が少ない』が上映されるからよかったらみてね!」
瀬戸「是非お願いします」
北乃「結構おもしろいんだよ!それじゃ剛力ちゃん、しゃべろ!」
剛力「うん、そうだね!(なんだか寒くなってきたなぁ)」
瀬戸「…」

北乃「って事があったのよ~」
剛力「そうなんだ!あのさぁきいちゃん、なんだかこの部屋さっきから冷えない?」
北乃「ん~そうかな?気のせいだと思うよ?」チラッ
瀬戸「…」コクッ
剛力「だといいんだけどなぁ…」
北乃「…あっそうだ剛力ちゃん、ちょっと耳かして?」
剛力「いいよ、なに?」
~都内某撮影現場~
藤原竜也「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(ハッ!この感じまさか…)」
監督「はいカーット!藤原くんちょっときて!」
藤原「はい、監督」
監督「さっきの絶叫のとき、なんか一瞬変な感じにならなかった?次からは気を付けてね!」
藤原「はい、すみません(ついに始まったか…頼むぞ…!)」

剛力「なに?きいちゃん」
北乃「あのね…」ガシッ!
剛力「…!(え…!?首を、掴まれた…!苦しい!)」バタバタ
北乃「ちょっとね、剛力ちゃんに消えてもらおうと思って…あ、抵抗しても無駄よ?もう貴女の身体は寒さで冷え切っているから」
剛力「…!!(一体どういう事!?夢だっていうの!?でも痛いし…瀬戸君助けてよ!)」
北乃「それじゃ瀬戸君、殺っちゃって」
瀬戸「…あぁ」スッ
剛力「…!!!(まさかあれはッッ!)」
瀬戸「…変身!!!」ガブッ

北乃「…ふふっ」ニヤ
剛力「んー!んー!(まさか…こんな事ってあるの!?)」
瀬戸「…見ての通りだ、これが貴女を殺す力の姿…『仮面ライダーキバ』さ」
北乃「瀬戸君、貴方かっこいいわよ」
瀬戸「心にも無い事を言わないでくれよ」
北乃「つまらない人ね…でも恐いっていうのは本当だと思うわよ(笑)ほら剛力ちゃんみてみなよ、すっごい怯えてるじゃない」
剛力「んー!(なによこれ…こんなこと現実にあるわけ…!まさか、藤原さんからのあのメールってこの事…!?)」
瀬戸「それじゃもう殺るとするよ…」
剛力(だめ!このままじゃ死んでしまう!誰か助けて!)
瀬戸「ダークネスムーンブレイク!!」
剛力(もうだめ…!)
ドォォォオオオォォンンン
???「…ったく、女を蹴る男がどこにいやがるってんだよ」

瀬戸「まさか君がくるとはね…少し予想外だよ」
北乃「同じライダーでも変身する人間次第でここまで変わるものなのね」
???「なに言ってんだ、俺はただピンチの女性を助けにきただけさ…さぁ、剛力ちゃんを離しな」ギロッ
北乃「素直に離すと思う?」
???「だろうと思ったぜ…だがな、そこで簡単に引くわけにもいかないんだよ。なぜなら…」スッ
北乃、瀬戸(…来るッ!)
水嶋ヒロ「おばあちゃんが、言っていたからな!」キャスト・オフ

瀬戸「かかってきな、君とは一度やってみたかったんだよ!」
水嶋「そいつぁ奇遇だが、今はそれどころじゃないんでな」クロックアップ ヒュンッ!
北乃「なっ!」
水嶋「離してもらうぜ」ワンツースリー ライダーキック
ドゴォッ!
北乃「くっ!」ドォォン
水嶋「雪でギリギリガードしたか…だがもうその身体じゃ戦えんな。それに剛力ちゃんも離してもらった」
北乃「舐めんじゃ、ないわよ!」ヒュッ!
水嶋「てめぇの雪操術じゃあ俺のクロックアップにはついていけねぇよ…オラ、もう一発くらっとけ」ライダーキック ドゴォッ
北乃「ぐあああ!!!」

瀬戸「くそっ…ここは退却したほうがいいみたいですね」

水嶋「あぁ、そうしとけ。そっちの方がてめぇの身のためだぜ」

瀬戸「ふっ…いつまでそうやって威張れますかね」ダッ

水嶋「消えたか…それじゃあ、ロンブーさんに迎えにきてもらおうかな」ピッピッピッ

剛力「…んっ?」ムクッ

水嶋「あぁ剛力ちゃん、起きたか。もう少し待ってて、迎えがくるから」

>???「…ったく、女を蹴る男がどこにいやがるってんだよ」

>水嶋「てめぇの雪操術じゃあ俺のクロックアップにはついていけねぇよ…オラ、もう一発くらっとけ」ライダーキック ドゴォッ
>北乃「ぐあああ!!!」

これって…

水嶋「ほら、きたぜ」

剛力「あれって…もしかしてロボ?」

水嶋「あぁそうだ、ロンブーの2人の能力『London Boooos』の1号と2号さ」

剛力「能力…?なにを言ってるんですか?」

水嶋「まぁ、あとでちゃんと話すよ。とりあえず中にはいろうぜ」
ドォォォン! シュウゥゥゥ
剛力「は、はい」

藤原「やぁ!剛力ちゃん!」

剛力「藤原さん!それに…」

狩野「やぁ!剛力ちゃん!」

剛力「他にも、何人もいる…」

淳「まぁとりあえずくつろぎなよ」

剛力「は、はい…藤原さん!」

藤原「あぁ、聞きたい事は分かってる…なにが起こったかももちろん知っている」

剛力「いったいあれはなんなんですか?」

藤原「そうだね…まずは『能力』の事から話すとするか」.

藤原「信じられないかもしれないけど、この世には特殊な力を持つ『能力者』が存在する。そしてその能力者達になるにはある条件がある」

剛力「なんですか?」

藤原「必ず、有名人でなければならないっていう条件さ。有名人になって始めて能力者としての才能を手にする事ができる。まぁその才能に気付かない人の方が多いのだが、こうやって能力に目覚める人もいる…僕達みたいにね」

剛力「は、はぁ」

藤原「ここまではいいかな?」

剛力「まぁ、なんとかわかりました」

藤原「だが一言で『能力』と言ってもたくさんの種類がある。例えば北乃きいなんかは雪を生成しそれらを使役する能力だ。瀬戸康史は仮面ライダーキバに変身する事が能力だ。水嶋君も同じで、仮面ライダーカブトに変身する事が能力さ」

剛力「他にはどんな能力があるんですか?」

藤原「ロンブーのお二人は1人一台ずつこのロボットを召喚しパイロットとして使う事が能力さ。狩野君はキャノンを発射する事が能力。湘南乃風のメンバーは湘南にあるものならなんでも自由に操る事ができる能力だよ」

剛力「いろいろ、あるんですね」

藤原「しかしその数ある能力の中でもイレギュラーな能力が、僕の能力さ」

剛力「どんな能力ですか?」

藤原「それが『能力』によるものなら右手で触れただけでなんでも消す事ができる能力…僕はこれを『幻想殺し(イマジンブレイカー)』と呼んでいるよ」

剛力「なんだか、すごいですね!」

藤原「まぁそのおかげで演じるキャラが不幸なキャラが多いんだけどね…それじゃ君が狙われた理由を説明しようか」

剛力「は、はい」

藤原「君が狙われた理由…それは君の能力が僕と同等…あるいはそれ以上にイレギュラーな能力だからだ」

藤原「君の能力…それは『どんなものでもその剛力でねじ伏せ叩きのめす』という能力だ」

剛力「え…?」

藤原「信じられないかもしれないけど、事実だ。イレギュラーな能力を持つ者はトップの人間から狙われる宿命にある。かつて僕も命を狙われたさ」

剛力「なにがあったんですか?」

藤原「それはまた今度話すよ。ほら、そろそろ君の家につくよ」

剛力「は、はい…」

藤原「安心してくれ、僕らは君を守る。ちゃんと家の周りを監視もしとくよ。あぁそれと」

剛力「なんですか?」

藤原「能力の強さは有名度に比例する。だか充分気を付けてね。あと、能力ってのは自分の能力を疑わなくなって始めて発動する。もしピンチのときにはこのことを思い出してくれ」

剛力「…わかりました」

~剛力邸~
剛力「はぁ、今日はなんかいろいろあったなぁ…疲れちゃった」

剛力「あ、メールがきてる…きゃりーぱみゅぱみゅちゃんからか…もういいや、疲れたから寝よ」

~翌日、都内某スタジオ~
剛力「おはようございまーす」

きゃりーぱみゅぱみゅ「おはよ~!」

剛力「あ、まだきゃりーちゃんしかきてないんだ」

きゃりー「誰もこないんだけどね」ボソッ

剛力「なんか言った?」

きゃりー「いや、なんでもないよ!」

剛力「…?」

きゃりー「ねぇ、剛力ちゃん…」

剛力「なに?」

きゃりー「ごめんね☆」

剛力「…!」ゾクッ!

きゃりー「つ~けまつ~けま」ゴゴゴゴ

剛力(この感じ…まさか!)

きゃりー「DEATH WINK!!!」ドゴォッ!

剛力「ぐああっ!」

きゃりー「もう『能力』のことは知ってるよね?歌の力を具現化する、これが私の能力…『鬼矢唎ヰ波未楡波未楡(きゃりーぱみゅぱみゅ)』よ☆」

剛力「ぐっ…」

きゃりー「ほら、ボーッとしてると…殺しちゃうよ?」スッ

剛力「なっ!?」

きゃりー「もったいないからもったいないから…」スゥゥー

剛力「これは…もったいないおばけ?一体どこに行って…まさか!」

きゃりー「そう、このもったいないおばけは使えない人間をそのままにするのはもったいないから使えない人間に憑依して私の人形さんにすることができるの☆」

剛力「外道が…ッ!」

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