唯「ムギちゃんのやさしい監禁方法」(157)


唯(最近ムギちゃんとの距離がかなり縮まってきた気がする…)

唯(だけどあと一歩が踏み出せない…)

唯(どうすればいいのかな…)

唯(うーん……)

唯(……考えてたら頭が痛くなってきちゃった)

唯(気分転換にネットサーフィンでもしよっ!)


☆数時間後
唯(ふぅ…あのゆるゆりSS面白かったな)

唯(どうなるかとハラハラしぱなしだったけど、最後は二人が無事結ばれて本当に良かったよ~)

唯(監禁から始まる恋愛かぁ)

唯(そういえば監禁してた女の子も『ゆい』って言ってたな)

唯(相手の女の子は金髪だし……)

唯(これはもう神様からのお達しってレベルだよね)


唯(ムギちゃんならきっと監禁しても…)

唯(『私、唯ちゃんに監禁されるのが夢だったの~』)

唯(って言ってくれるはず…)

唯(……)

唯(……ないない。いくらムギちゃんが優しい子でも、それはないよー)

唯(むしろ…)

唯(『私を監禁したかったの? もう…それなら言ってくれればよかったのに。うふふふ』)

唯(うんうん。たぶんこんな感じ)

唯(本気で嫌がったら、すぐにやめてあげればいいよね)

唯(そうと決まれば計画を練らなきゃ…)

>一週間後
唯「ねぇ、ムギちゃん。明日、私の家に泊りにこない?」

紬「唯ちゃんの家にお泊りっ!?」

唯「うん。どうかな?」

紬「みんなも一緒なの?」

唯「ううん。ムギちゃんだけだよ。ムギちゃんは二人きりじゃ嫌?」

紬「そんなことありません! 唯ちゃんと二人でお泊りなんてとっても楽しみだわ~」

唯「そう? じゃあお泊りの準備して遊びに来てよ」

紬「うん。とっても楽しみ~」


唯(うん。ムギちゃんとっても嬉しそう。これならきっと大丈夫)

唯(憂にはお父さんとお母さんのところに行ってもらおう)

唯(口実は…合宿に行くから、家に憂一人残しておくのは心配だからってことにしておこ)

唯(うんうん。完璧だよ~)

唯(…………嘘をついてごめんね、憂)

唯(あと一歩を踏み出すために必要なことなんだ)

>一日目
紬「こんにちはー」

唯「いらっしゃい、ムギちゃん」

紬「今日はよろしくね、唯ちゃん。これおみやげのケーキなの~」

唯「ケーキ!? ムギちゃんありがとう!」ダキッ

紬「もう…唯ちゃんったら///」

唯「じゃあ中に入ってよ」

紬「うん。お邪魔するね」

>リビング
唯「冷たいお茶を入れてあげるから、ムギちゃんは座って待ってて」

紬「あっ、お茶なら私が…」

唯「もう…ムギちゃんはお客さんなんだから、気を遣わなくていいのっ!」

紬「あっ…うん」

唯(じゃあこの麦茶に睡眠薬を入れて……)

唯「はい。ムギちゃんお茶だよ」

紬「ありがとー」ゴクゴク


唯「今日は熱いね~」

紬「本当ね。こんなに熱いと汗が沢山出ちゃう」

唯「後から一緒にお風呂に入ろ」

紬「一緒にだなんて/// ……あれ、なんだか……眠たく……」

唯「………………おやすみ、ムギちゃん」

紬「………唯ちゃん?……」

紬「……………………」

唯「ぐっすり寝ちゃったね、ムギちゃん…」

唯「さっ、早く運ばなきゃ」

唯「うんしょ」

唯「うんしょ」
 
唯「どっこいしょ」

唯「着いたよ…ここがムギちゃんを監禁する部屋だよ」

唯「といってもお父さんとお母さんの寝室なんだけどね」

紬「zzz」

唯「じゃあムギちゃんが起きる前に準備しなきゃ」

唯「まずは足枷だね」

唯「端が手錠状になってる長い鎖をムギちゃんの足にくっつけて……」ガチャリ

唯「もう片方はこっちの柱にくくりつけておこう」ガチャリ

唯「手はこのタオルで結んでおこう……固結びでいいよね」ギュ

唯「うん。これでムギちゃんは体の自由を失ったはず」

唯「定番の首輪もつけて……でも鎖はかわいそうだからやめておこう」

紬「zzz」

唯「ムギちゃんの寝顔かわいいな…」

紬「zzz」

唯「今ならキスしてもバレないよね」

紬「zzz」

唯「……でもやめとこ。フェアじゃないもんね」


紬「……?」

紬「……唯ちゃん?」

唯「あっ、ムギちゃん起きた?」

紬「ごめん。寝ちゃったのね。あれ…手が」

唯「うん。手は縛ったの」

紬「……足まで…これは首輪?」

唯「あんまり動けないと思うよ」

紬「唯ちゃん。これはなんの遊び?」

唯「遊びじゃないよ。ムギちゃんを監禁したの」

紬「…監禁?」

唯「うん。ムギちゃんを監禁」

紬「……何が目的?」

唯「……えっ」

唯(えっと……こういうときは)


唯「……えっと、ムギちゃんが他の女の子と喋ってるのが気に入らないから、監禁したんだー」

唯(嘘だけど)

紬「……………………嘘」

唯「えっ?」

紬「……話してる途中に目線を少し下げるのは、嘘つく時の唯ちゃんの癖」

唯「……ぅ」

紬「……お金?」

唯「えっ」

紬「……どうしようもないほど辛いなら相談にのるわ。だから…」

唯「なんでそんなこと言うの、ムギちゃん!! 私、お金なんて!!」


紬「いいから拘束を解いて!」

唯「嫌…」

紬「唯ちゃんっ!! 解きなさい!!!!」

唯「ひっ」ビクッ

紬「早く!!!」

唯「嫌っ!」

紬「解きなさいって言ってるの!!!」

唯「もうっ…ムギちゃんなんてこれでも咥えてて!!」

紬「うーうー!」

唯「ふぅ……ふぅ……念の為に用意しておいた口枷を噛ませちゃったよ……」

紬「うーうー!」

唯「…………一回部屋から出よう……」

紬「うーうー!」


唯(なんでこうなっちゃったんだろ……)

唯(ムギちゃん本気で怒ってた…)

唯(もう帰してあげようか)

唯(だけど…今別れたら、絶交されちゃうよね)

唯(絶対に元の関係には戻れない…)

唯(ムギちゃん……)

唯(ごめんなさい、ムギちゃん……)グスグス

唯(私…私…馬鹿だった)グスグス

唯(許して…ムギちゃん)グスグス


唯「…」グス

紬「うーうー」

唯「ごめんね、ムギちゃん、今外してあげるから」グス

紬「…唯ちゃん…泣いてるの?」

唯「ごめんね、ムギちゃん」グス

紬「どうして……」

唯「…何も聞かないでくれる」グス

紬「拘束を解いてはくれないの?」

唯「ごめんね、ムギちゃん。自分の考えが上手くまとめられないの」グス

紬「…」

唯「…」グスグス

紬「…」

唯「…」グスグス

紬「…」

唯「zzz」


>二日目
唯「zzz」

唯「zzz」

紬「…」

唯「うーん…もう朝かぁ……あれ、昨日は……あっ、ムギちゃん」

紬「おはよう」

唯「うん、おはようって、ムギちゃん!?」

紬「うん、そうだよ」

唯「あっ……監禁したんだった」

紬「そうだね」

唯「あははは。私、泣き疲れて寝ちゃったんだ……」

紬「……」

唯「ムギちゃん昨日の夕御飯食べてないからお腹へってるよね」

紬「……うん」

唯「ちょっと待ってね。今何か作ってあげるから」


唯「…できたよ」

紬「うん」

唯「目玉焼きはちょっと不恰好だし、ベーコンはちょっと焦げちゃってるけど…‥」

紬「そうだね」

唯「…食べないの?」

紬「食べれないの」

唯「あっ、そっか……手を結んであるんだった」

紬「唯ちゃんが食べさせてくれるの?」

唯「うん。はい、あーん」

紬「…」パクッ

唯「どう?」

紬「ちょっと苦い…」

唯「やっぱり…」

紬「でも、全部食べるよ。お腹空いてるから」

唯「ムギちゃん…」


唯(なんだかムギちゃん昨日と違って大人しいね…)

唯(逃げるのを諦めちゃったのかな…)

唯(……)

唯(でも、全然仲良くなれそうな感じじゃないよ)

唯(……どこで間違っちゃったんだろ)

唯(……)

唯(そういえば、昔ムギちゃんが言ってたな)

唯(仲良くなりたいなら、一緒に甘いもの食べるのがいいって)

唯(あずにゃんが軽音部に溶け込めたのも、お菓子がきっかけだったし……)

唯(うん。ムギちゃんにお菓子を作ってあげよう)

唯(それで駄目だったら……拘束を解いてあげよう)

唯(きっと、それ以上はムギちゃんも私も傷つくだけだから…)


唯「私、ちょっと用事があるから、しばらく一人で待っててくれる?」

紬「…待って!」

唯「…?」

紬「…おしっこ」

>カット

唯(さて、お菓子を作ろう)

唯(カップケーキは作るのが簡単って、憂が言ってた気がする……)

唯(インターネットでレシピを探して……あった)

唯(プリントアウトして……)

唯(材料は家にあるものだけでできそう……)

唯(気合を入れて作らなきゃ)


唯(あっ……粉が流しにこぼれちゃった)


唯(うわっ、焦げてる焦げてる……はぁ、やり直そう)


唯(上手く膨らまない……やり直そう)


唯(出来た! ……あれ、甘くない……砂糖入れ忘れた!?)


唯(出来た! うーん。……憂が作ってくれるやつほど美味しくないけど、まぁまぁかな)

唯(これをムギちゃんのところへ持って行こう)

唯(これで仲良くなれなかったら……)

唯(……先のことを考えるのはやめよ。暗くなっちゃう)

唯「ただいま」

紬「唯ちゃん。戻ってきたんだ」

唯「うん。ムギちゃんのためにカップケーキを焼いたんだ」

紬「ふぅん。カップケーキね…」

唯「食べてくれる?」

紬「うん」

唯「じゃあ、あーん」

紬「……」モグモグ

唯「……どうかな?」

紬「ちょっとレシピ持ってきてくれる?」

唯「えっ? ……ちょっと待ってて」


唯「これなんだけど……」

紬「やっぱり……このレシピ、薄力粉の量がちょっと少ないよ」

唯「食べただけでそんなことわかるんだ……ムギちゃん凄い」

紬「残りも全部食べさせてくれる?」

唯「えっ、でもあんまり美味しくないんじゃ……」

紬「お腹が減ってるの」

唯「……そうなんだ。じゃあはい、あーん」

紬「……」モグモグ

唯「あーん」

紬「……ゴホッゴホッ」モグ

唯「ムギちゃん!!」

紬「ゴホッ、喉に…ゴホッ、詰まっちゃっ‥ゴホッ‥た」

唯「ムギちゃん、牛乳だよ」

紬「……」ゴクゴク

唯「大丈夫」

紬「ええ」

唯「でも、牛乳で服が汚れちゃったね」

紬「お風呂」


唯「えっ?」

紬「お風呂に入れてほしいな。昨日も入ってないし」

唯「そ…そうだよね。お風呂に入ろう」

紬「足の拘束解いてくれる?」

唯(ムギちゃんこの隙に逃げ出すつもりかな……)

唯(でも、それはそれで仕方ないか)

唯(……)

唯「うん。いいよ」


唯「本当に一緒でいいの?」

紬「拘束されたまま一人で入れないもの」

唯「うん。じゃあ脱がすね……」

紬「…」

唯「ムギちゃんの体、きれい」

紬「そう?」

唯「うん」

紬「…」

唯「じゃあ、私も脱いじゃうね」

紬「…」

唯「うん。終わった。じゃあ一緒に入ろ」


唯「ムギちゃんの髪、洗ってもいい?」

紬「うん」

唯「さらさらだね」

紬「そう?」

唯「うん。とっても綺麗」

紬「唯ちゃんの髪も……」

唯「うん?」

紬「なんでもない」

唯「……そう」

紬「洗ってくれる?」

唯「うん」ゴシゴシ

紬「……」

唯「痒いところはない?」

紬「ちょっと右のほう……うん、その辺を重点的にお願いできる?」

唯「うん!」


紬「……」

唯「じゃあ次は背中を洗うね」

紬「お願い」

唯「……」ゴシゴシ

唯「……これくらいでいいかな」ゴシゴシ

紬「うん」

唯「後は……前と下なんだけど……」

紬「あと、顔もお願いするね」

唯「いいの?」

紬「何が?」

唯「その……おっぱいとか、大切なところとか」

紬「いいよ」

唯「じゃあおっぱい失礼するね」


唯「…」ゴシゴシ

紬「…」

唯「…」ゴシゴシ

紬「…ぅ」

唯「…」ゴシゴシ

紬「…はぅ」

唯「…」ゴシゴシ

紬「…うぅ」

唯「ムギちゃん感じてる?」

紬「…」

唯「ムギちゃん怒ってる?」

紬「…怒ってない」

唯「そっかー」

紬「うん」


唯「じゃあ大事なところもやっちゃうね」

紬「優しくしてね」

唯「うん」ゴシゴシ

紬「っ……うっ……強すぎ」

唯「ごめん。もっと優しくするね」

紬「お願い」

唯「そーっとそーっと」コシコシ

紬「うん、それくらいで…」

唯(ムギちゃんの大事な部分を洗っちゃった//)

紬「唯ちゃん…?」

唯「なんでもないよ。じゃあ私の体も洗っちゃうね」

紬「……うん」

唯(最初の計画だと、お互いの体を洗い合う予定だったんだけど、流石に無理だよね)

唯(でもムギちゃんとの仲は順調に良くなってる気がする)

唯(だけど……)

唯(これって、抵抗できないムギちゃんが従順になってるだけだよね……)

唯(結局、私が力でムギちゃんを従わせてるだけだよね……)

唯(こんなことで喜んでちゃ、本当は駄目なんだよね……)

唯(……)

唯(……)

唯(……お風呂からあがったら、全部話してしまおう)

唯(私がムギちゃんを監禁した理由も)

唯(そして謝ろう……今のムギちゃんだったらひょっとしたら許してくれるかもしれない)

唯(もし許してくれなかったとしても……自業自得だから)


唯「お風呂気持ちよかった?」

紬「うん」

唯「ねぇ、ムギち」

紬「夜ご飯も唯ちゃんが作ってくれるの?」

唯「あっ…えっと……」

紬「作ってくれるなら、私が傍で見ててあげる」

唯「ムギちゃん?」

紬「……美味しいもの食べたいし」

唯「……」

紬「…唯ちゃん? どうしたの?」

唯「ううん。なんでもない。じゃあ夜ご飯作ろーか!」

紬「うん」

はよ

唯「晩御飯はカレーだよ」

紬「材料は?」

唯「玉ねぎ、人参、じゃがいも、豚コマ、カレールーだよ」

紬「ふぅん。じゃあまずは野菜を切ってくれる」

唯「もう…‥それくらいわかってるよ……」

紬「手を切らないように気をつけて」

唯「うん……」ザザザザザザザザ

紬「切れたね。次は鍋にバターをひいてくれる」

唯「うん」

紬「次は玉ねぎを鍋で炒めて」

唯「うん」

紬「じゃがいもと人参を投入して」

唯「うん」

紬「最後に下味つけた豚コマを入れて、水を入れて」

唯「うん」

カレー食べたくなってきた

>>87
さっき下痢したのでそれでよければ


紬「中火でしばらく煮込みましょ。たまに灰汁をとるのを忘れずに」

唯「……うん」

>三十分後

紬「じゃあ弱火にしてルーを投入して」

唯「うん」

紬「弱火で十分ほど煮てから、しばらく寝かせたら完成よ」

唯「うん」

>十分後

紬「もういいんじゃないかな」

唯「うん。じゃあよそうね」

紬「あっ、皿はひとつでいいんじゃないかな」

唯「えっ」

紬「どうせ唯ちゃんに食べさせてもらうんだし」

唯「……うん」

唯(濃厚な間接キスになっちゃう)


紬「じゃあ食べさせてくれる」

唯「はい、あーん」

紬「……」モグモグ

唯「……どう?」

紬「美味しい!」

唯「ホント!?」

紬「うん! 唯ちゃんも食べて見て……」

唯「うん」

唯(ムギちゃんの口に入ったスプーン)

紬「……ひょっとして同じスプーンは嫌?」

唯「ううん。そんなことないよ。じゃあ、私も」モグモグ

紬「どうかな?」

唯「うん。とっても美味しいよ~」

紬「そう? それは良かったわ」

唯「はい、ムギちゃん、あーん」


紬「あーん」モグモグ

唯「私も」モグモグ

唯「あーん」

紬「あーん」モグモグ

唯「……」モグモグ




唯「食べたね」

紬「うん。美味しかったね」

唯「うん!」

唯(うん。この流れで言ってしまおう。全部)

紬「唯ちゃん……私言わなきゃいけないことがあるの…」

唯「ムギちゃん…?」

紬「唯ちゃん…ごめんなさいっ!」


唯「えっ……なんでムギちゃんが謝るの?」

紬「実は……唯ちゃんが私と仲良くなりたくて監禁したこと知っていたの」

唯「どうして……」

紬「昨日の夜――」

>回想
>一日目夜
紬「唯ちゃん…」ヒソ

紬「唯ちゃん…」ヒソ

紬(……泣き疲れて寝ちゃったみたいね)

紬(とりあえずなんとか脱出しなきゃ)

紬(どうあっても唯ちゃんは逃がしてくれないみたいだし、自力で逃げるしかないよね)

紬(足の手錠は…外れないか……)

紬(じゃあこっちの柱を…うーんしょ)スポン

紬(うん。上手に外れたわ)


紬「……まずは電話しないと」ピッポッパッ

紬「もしもし、斎藤? ええ…実はお泊り会を延長しようということになって…」

紬「ええ、一週間…………だめ? そこをなんとかお願い斎藤! ………ありがとう、斎藤」

紬「これでよしっ!」


紬「……ふぅ」

紬(これで最悪の事態は避けられたわ)

紬(私が帰ってこないとなると、琴吹の捜索班が出動することになる)

紬(監禁されてる私を見つけたら、最悪、唯ちゃんが蜂の巣になりかねないもの……)

紬(そんなことになったら私……)

紬(……)

紬(……考えたくもない……)

紬(それにしても、唯ちゃんはなんで私を監禁したんだろ)

紬(あら、パソコンがつけっぱなし)

紬(ワードファイルが開いてあるわ…ファイル名は…『ムギちゃんのやさしい監禁方法』?)

紬(ふむふむ監禁の計画手順が書いてあるわ……あっ、リンクが貼ってある)


紬(ふぅ…いいSSだったわ…)

紬(特に二人のいちゃいちゃが最高っ!)

紬(うん。あのSSに影響を受けて唯ちゃんは監禁しようなんて考えたのね!)

紬(つまり……唯ちゃんは私のことが好き!?)

紬「///」

紬「///」

紬「///」

紬(もうまともに唯ちゃんの顔直視できないかもしれない///)


紬(……でも期待し過ぎは禁物かな……)

紬(ただ遊びたかっただけかもしれないし)

紬(今は監禁されているフリをして唯ちゃんの本心を見抜きましょ)

紬(もし、唯ちゃんが私のことを本当に好きなら、その時は……私のほうから)

紬(……)

紬(さっきは唯ちゃんに酷いこと言っちゃったな。「お金?」だなんて…)

紬(唯ちゃんがそんな理由で監禁するわけないのに…)

紬(あとから唯ちゃんに謝らないと…)

紬(それと、唯ちゃんが起きたらどうしようかな? 優しくしてあげたいけど…)

紬(でも、あんまり優しくすると逆に変に思われちゃうし…)

紬(上手く立ち回らなきゃ)


唯「じゃあ1日目凄く嫌がってたのは……」

紬「うん。事件になっちゃったら、唯ちゃんの身が危ないと思ったの」

唯「それで今日の朝からは優しくなったんだ」

紬「うん。でも今考えればちょっと卑怯だったかもしれない」

唯「どうして?」

紬「だって……唯ちゃんの気持ちを私だけ知ってて、私のほうは知らんぷり…」

唯「そんなの……」

紬「唯ちゃんが勇気を出して監禁してくれたのに、私は見てるだけ」

紬「唯ちゃんが傷ついてるのを知っていて、見てるだけだった」

唯「…」

紬「本当は私だって唯ちゃんのこと監禁したかった」

唯「えっ?」

紬「閉じ込めて、言いたかった。唯ちゃんのことが好きだって、一緒にいて欲しいって」

唯「ムギちゃん…」


紬「私のことだけを見て欲しいって」

紬「一緒にデートに行って欲しいって」

紬「もっと私にスキンシップして欲しいって」

唯「ムギちゃん!」

紬「ねぇ、今からいうことをよーく聞いて」

唯「……うん」

紬「なかなか勇気を出せない臆病な私だけど」

紬「唯ちゃんと一緒にいたいって気持ちだけは隠せないから…」

紬「ずっとずっと、唯ちゃんの笑顔を見ていたいから…」

紬「唯ちゃん、私と付き合ってくださいっ!」

紬「……」

唯「こんな私でいいの? ムギちゃんを監禁しちゃった私で」

紬「いいの。だって、監禁されたこと自体は嫌じゃなかったもの」

唯「じゃあおっぱい失礼するね」



紬「唯ちゃんが、私と仲良くなりたくて監禁したって知って、凄く嬉しかった」

唯「…………」グス

紬「唯ちゃん……?」

唯「ごめんね……ごめんねムギちゃん……私、私……」グス

紬「泣かないで」

唯「いいの。これはうれしなきだから」グス

紬「じゃあ私も泣かなきゃ……あれっ、涙がでない」

唯「駄目っ! ムギちゃんは笑っててくれないと駄目なの」グス

紬「どうして?」

唯「私は、いつも隣で笑っててくれるムギちゃんが好きだから」グス

紬「じゃあ私、いつでも唯ちゃんの隣で笑ってるね」

唯「うん。ずっとだよ」グス

紬「うん。ずっとずっと傍にいるよ。傍で笑ってるよ」

唯「うん……」グス

唯「……………」

紬「唯ちゃん?」

唯「zzz」

紬「泣きつかれて寝ちゃったんだね」

紬「唯ちゃん……これからずっと一緒だよ」チュ

紬「でもこんなところで寝てると風邪引いちゃうから……手枷を外して」ブチ

紬「よしっ! お姫様抱っこで部屋まで運びましょ」

>三日目
唯「うーん…もう朝かぁ……あれ、昨日は……あっ、ムギちゃん」

紬「おはよう」

唯「うん、おはようって、ムギちゃん!?」

紬「うん、そうだよ~」

唯「昨日は……そうだ、ムギちゃん」ガバッ

紬「もう、唯ちゃんったら//」

唯「私達、結ばれたんだよね」

紬「ええ」

唯「もう恋人同士なんだね」

紬「ええ。ずっと一緒よ、唯ちゃん」

唯「ねぇ、キスしていい?」

紬「うん。いいよ」

唯「じゃあ行くよ‥…」

紬「ええ……」

チュッ

唯「えへへ~ファーストキスしちゃった。ムギちゃんも初めてだった?」

紬「…違うかな」

唯「えっ?」

紬「さて、朝ごはんを作ってあるの。冷めないうちに食べましょう」

唯「えっ、えっ」

唯(ムギちゃんファーストキスじゃなかったの…?)

唯(って…いつの間にか手枷が外れてる?)



紬「はい、トーストとベーコンエッグ」

唯「…………」モグモグ

紬「どう?」

唯「…美味しい」

紬「そう。それは良かった」

唯「ねぇ、ムギちゃんファーストキス…」

紬「気になる……?」

唯「うん」

紬「誰とファーストキスしたか、聞きたい?」

唯「……うん。ちょっと怖いけど」

紬「実は……」

唯「……」

紬「昨日唯ちゃんが寝てる間に、ファーストキス奪っちゃったの!」

唯「えっ」

紬「だからさっきのは、ふたりともセカンドキス」

紬「そしてこれがサードキス」チュ

唯「ひゃ//」

紬「うふふふ。すぐに数えられないぐらいキスしちゃうんだから」チュ

唯「私だって」チュ
___
___
___

紬「何回ぐらいキスしたかな」

唯「52回」

紬「数えてたんだ」

唯「うん」

紬「すぐに三桁に届きそうね」

唯「うん。今日中には行きそうだね」チュ

紬「//」

唯「今日は何しようか」

紬「ねぇ、この監禁計画って何日間の予定だったの?」

唯「7日間だよ」

紬「じゃああと5日間もあるんだ……」

唯「ムギちゃんの予定もいいの?」

紬「ええ、家の許可も一週間もらってるから」

唯「じゃあ、それまでずっと一緒にいられるね」

紬「ええ」チュ

唯「ムギちゃん何かやりたいことある?」

紬「あっ、私あれ見てみたいな! ゆるゆり」

唯「ムギちゃん見たことなかったんだ」

紬「原作コミックは読んだことあるんだけどね」

唯「じゃあ後からTSUTAYAに行こうか」

紬「うんっ!」

唯「あっ、ムギちゃんと一緒にお菓子作りもしたいなー」

紬「ひょっとしたら、監禁して何をするか決めてたの?」

唯「うん」

紬「全部教えてもらっていいかな」

唯「えーっと。まずは一緒にお菓子作ってー。御飯も一緒に作ってー」

紬「うんうん」

唯「一緒にお風呂で洗いっこしてー」

紬「昨日はできなかったもんね」

唯「うん//」

紬「それだけ?」

唯「一緒にお出かけもしたいなーって思ってた」

紬「監禁中なのに?」

唯「うん」

紬「うふふふ。唯ちゃんの監禁って随分緩いのね」

唯「だってムギちゃんが相手だし」

紬「いい意味で受け取っておくわ」チュ

唯「それからそれから、一緒のお布団でいちゃいちゃしたいなー」

紬「それは…どこまでやるのかしら?」

唯「ムギちゃんがやりたいところまで、かな」

紬「じゃあ、十二分に楽しまないと」チュ

唯「もう、ムギちゃん//」


紬「じゃあさっそく出かけよ~」

唯「うん」

紬「ゆるゆり借りて、お菓子の材料かって、お夕飯の材料も買わなきゃ」

唯「買うものいろいろあるね」

紬「あと、もう一つだけ買って欲しいものがあるんだけどいいかな」

唯「なんでもいいよー」

紬「…左手の薬指が寂しいの」

唯「ムギちゃん、それって!」

紬「唯ちゃん、ずっとずっと一緒にいてくれますか?」

唯「もちろん!」

チュ

おしまいっ!

おまけ

Before
紬「唯ちゃん、扉閉めてくれないとおトイレできないんだけど」

唯「その間にムギちゃんが逃げないか心配だし…」

紬「じゃあそこで見てる?」

唯「うん」

紬「………」ジョジョジョ

唯(ムギちゃんのおしっこ綺麗な金色だ…)

紬「………」ジョジョジョ

唯「ムギちゃん、ちょっと顔が赤くなってる?」

紬「気のせいじゃないかしら」

唯「そうかな」

紬「そうだよ」

After
紬「唯ちゃん、トイレにまでくっついて来なくてもいいんじゃないかな」

唯「ムギちゃんのトイレだもん。ついていくよ」チュ

紬「やだっ、トイレの前でキスなんて//」

唯「ここで見てるからおしっこしてよ」

紬「……うん//」

唯「…」ジー

紬「………」

唯「…」ジー

紬「……そんなにじっと見られていたら出ないの//」

唯「もうムギちゃん…じゃあ私が手伝ってあげるよ」

紬「えっ、どうやって」

>カット

唯「気持ちよかったね」

紬「……うん//」

本当におしまいっ!

>唯「じゃあおっぱい失礼するね」
という俺の中の名言が生まれたから満足

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