京太郎「あ、池田さん」 池田「あ?」(479)

京「ふー、こんな休みの日まで遊びにもいかず麻雀部の買い出しとは」

京「なんとまあ忠実な雑用係だぜ」

京「それにしても暑すぎるだろ!」

京「買い出しも終わったことだし、ちょっと喫茶店でお茶でも飲んでくか・・・」

同時刻、池田

池田「にゃー、大漁大漁!」

池田「県予選終わるまで、と思って我慢してた物欲一気に解放だし!」

池田「咲の新刊、欲しかった服、一杯買えて華奈ちゃん大満足だし!」

池田「あ、べ、別に一人で買い物行ったからって一緒に行く相手がいないわけじゃないし!」アセアセ

池田「みはるんとか呼んでもよかったんだけど、あたしのペースで買い物したかったから敢えて呼ばなかっただけだし!」

池田「ひゃー、それにしてもあっついねー」

池田「ちょっと喫茶店でお茶でも飲んでくか!」

京・池田 バッタリ

京「あ」

池田「ん?」

京太郎「あ、あなたひょっとして池田さんじゃないですか?」

池田「そうだけど、お前誰だし?」

京太郎「あ、すいません。池田さんは俺のこと知らないですよね」

京太郎「俺、須賀京太郎って言います。清澄学園の麻雀部で雑用係やってて」

京太郎「県大会に同行してたし、試合見てたんです。それで池田さんのこと知ってるわけなんです」

池田「あー」ポン

池田「そういえば清澄の連中から聞いたことあるし!」

池田「何でもやってくれる雑用係、人呼んで清澄の便利屋」キリッ

京太郎「あ、アハハ・・・便利屋って・・・」

池田「まあ、立ち話もなんだし? 今回は特別に華奈ちゃんがご一緒してやるし」

京太郎「本当ですか!? やったー!」

池田(? やたら嬉しそうだな、こいつ)

池田(まあ、華奈ちゃんみたいな美少女と偶然出くわして一緒にお茶なんて嬉しくないわけがないし!)

池田「ふふん、ありがたく思えよ? こんな機会滅多にないぞ?」

京太郎「そうですよね! 俺もまさかこんなところで池田さんに会えるなんて思ってませんでした!」

池田「にゃはは・・・大袈裟だし・・・」

ドア「カランカラ~ン」

(ダンディで深く心地のよい声の)店主「いらっしゃいませ、好きなお席にどうぞ」

池田(ちょっとちょっと!! みはるん、今の聞いた!?)

池田(って今みはるんはいないんだけども!)

池田(こんなところで云々って、それって県大会で見てからあたしに会いたかったと思ってたってことだし!)

池田(ってことは、あたしマジで結構いけてる・・・?)

池田(にゃははー、あたしも隅におけないねぇー、みはるん)

京太郎「あ、ここでいいですか?」

池田「おうともよ!」

京太郎「おうともよ?」ハハハ

京太郎(誰もいないな。これならゆっくり話が出来そうだ)

(落ち着いた雰囲気を醸し出す感じの良い)店主「こちらメニューになります」ニコッ

京太郎「ありがとうございます」

京太郎「さて、何にしますかね」

池田「ふーん・・・じゃああたしはティーセットのアッサムとチーズケーキにするし」

京太郎「じゃあ俺も同じセットで、アールグレイと、同じチーズケーキにします」

京太郎「すいませーん」

店主「はい」ニコッ

京太郎「このセットの、かくかくしかじかでお願いします

店主「かしこまりました」ニコッ

京太郎「ふう・・・」ソワソワ

京太郎「そ、それにしてもあっついですねー」(棒読み)

池田「本当だし。やってられないし。何回か出掛けたこと後悔したし」

京太郎「いやー、本当に。うん。」

京太郎「・・・」

池田(・・・なんかこいつ、心ここにあらずって感じだな)

池田(そんなに華奈ちゃんのことが気になるのかし!)

池田(いやー、可愛すぎるってのも罪だし! やれやれだし!)

京太郎「あ、あの!」

池田「にゃ!?」

池田(告白!?)

京太郎「県予選、牌譜みました」

京太郎「俺、池田さんのに打ち筋に感動して」

池田「へ?」

京太郎「あ、えっと、すいません、いきなりこんなこと・・・」

池田「・・・」

池田(―――)ゾクッ

池田(ダメだ、あの対局を思い出すと寒気が・・・)

京太郎「あの――」

池田「・・・何が、感動した、だし。嫌味か?」

池田「あの県予選決勝。あたしは散々だった。」

池田「見てたんなら分かるだろ? あたしが天江衣に好き放題むしられて」

池田「しまいにゃ、あたしが飛ばないようにおたくのとこの宮永に救済されて」

池田「あんな試合、今思い出すだけで自己嫌悪でいてもたってもいられなくなるし」

京太郎「・・・それは分かってます。思い出したくない、ってことも想像してました」

京太郎「でも」

京太郎「俺、やっぱり感動したんです」ニコ

京太郎「オーラス、もう何も出来ないってくらい点数を離されて」

京太郎「そんなとき、役満ツモって」

京太郎「俺だったらもう逃げ出したくなって、最後くらいいいとこ見せたくなって」

京太郎「きっとあがっちゃってたと思うんです」

京太郎「それでも、池田さんはそのあがりを見送った」

京太郎「いや、俺バカだから、最初は訳わかんなかったんですけど」ヘヘ

京太郎「しばらく考えて、分かったんです」

京太郎「ああ、この時池田さんは、流局し続けて逆転することを狙ってるんだ、って」

池田「あ・・・うん、その通りだし・・・」

京太郎「それで俺、凄いって思ったんです。こんな化け物達と当たっても、池田さんは勝負を諦めてなかったんですよね」ニコッ

京太郎「それって凄いな、って」

池田「あ・・・」パァァ

本当に池田が報われそうな話は珍しい

池田「そ・・・」プルプル

京太郎(?)

池田「そーだし!そのとーりだし!」

池田「正直言ってめっちゃ辛かったし!」

池田「あたしは努力してるのに、あんな化け物と戦って」

池田「あたしの努力の及ばない所にいる奴らと打って」

池田「投げ出したいとも思ったんだし!」

池田「でもさ! 諦めたくなかったんだ!」

池田「あたしはどーしても勝ちたかった!」

池田「望みがなくても、非現実的でも」

池田「あんな化け物じみた力がなくても、勝ちたかった!」

京太郎「ですよね」ニコッ

京太郎 紅茶に口を付ける

京太郎「俺、今は雑用係だし、麻雀なんてヘタクソなんですけど」

京太郎「いつか、大きな舞台で麻雀を打てる時が来たら、池田さんみたいな打ち手になりたいです」

池田(やばい!めっちゃうれしーし!)

池田「うわ・・・ちょーうれしーしー」デレッ

京太郎「はは・・・それで今日、そんな憧れてた池田さんに会えて、俺もすごい嬉しいんですよ」

池田「あたし、あの試合は見ての通り散々だったし」

池田「常識的に考えて評価されるなんて有り得ないし」

池田「チームメイトは慰めてくれたけど」

池田「あたしの頑張りがこんなところで褒められるなんて、思ってもみなかった」

池田「そ、それでも負けたことには違いないけど! まだまだ強くならなくちゃいけないな!」

京ちゃん面倒見いいし妹になつかれそうだな

紅茶運ぶとこ書き忘れた・・・なんたる失態

京太郎「ていうか池田さん。紅茶来てますよ? 早く飲まないと冷めますよ」

池田「はっ! 紅茶のことすっかり忘れてたし」ハハハ

池田(うわー・・・)

池田(負けた試合のことで褒められるなんて、本当は喜んじゃいけないだろうけど)

池田(なんかもうそういうの関係なしに、ちょーうれしーよー)ズズ

池田(・・・)

池田(ちょーうれしーよー)ニコニコ

池田「紅茶、おいしーし」

京太郎「ですね」ニコニコ

池田(私、認められたんだな・・・こんな見ず知らずの一年生に)

池田(あたしの頑張りが、伝わったんだ)

池田(こんな嬉しいことはないし!)ムフー

店主「ケーキ、お持ちしました」コトッ

池田「須賀君、だよね?」

池田「ありがとう」ニコッ

池田「須賀くんに褒められて、あたしすっごくうれしい」

池田「あの、上手くは言えないんだけど」スッ パク

池田「私なんてまだまだ弱いし、努力しなくちゃいけないところも沢山ある」

池田「それでも、あたしの頑張りの一部が須賀君に認められて」

池田「こうやって、褒めてくれたことで」

池田「あたし、これからもっと頑張っていけそうな気がする!」ゴウッ

京太郎(池田さん・・・なにかオーラが)

京太郎「頑張ってください。俺もいつか池田さんと打てるくらい強くなれるように、頑張りますよ」

京太郎「と言っても、大会じゃ無理か」ハハ

池田(!)

池田「だったら、メールアドレス教えろよ」ニャー

京太郎「あ、いいですよ」ゴソゴソ

―――メアド交換シーン省略――

池田(須賀君のメアドゲットだし!なんかすっごいうれしーし!)

池田(いやー、今日は褒められるしメアドゲットできたしいいこと沢山だし!)

池田(買い物に来た甲斐があったってもんだし!)

池田「また須賀くんと会いたいし。いつでもメールしてこいし!」

京太郎「ふふ、分かりました。お暇な時は相手してください」

池田(むふー)キラキラ

京太郎 ケーキに口をつける

京太郎(・・・)モグモグ ゴクン

京太郎「それにしても、やっぱ喫茶店はいいですね、涼しくて」

池田「本当だし。喫茶店はおちつくなー」

京太郎「ですねー。内装も静かで落ち着く感じで」

池田「ここなんかは通ってもいいくらいだし」

京太郎「ここってお茶の味も普通よりいいですよね」

池田「それあたしも思ったし! 香りがすっと入ってきて、時間が経っても味が落ちてないし」

京太郎「最後まで味わえるのが最高ですよね」

池田「ケーキの味も爽やかで、それでいて癖になるようなおいしさ」

京太郎「本当良い喫茶店です」

店主「///」

池田「須賀くんは今日なにしてたんだし?」

京太郎「俺ですか? 俺はいつも通りの雑用ですよ」

京太郎「俺麻雀打てないから、こんなことでしか役に立てないし」

京太郎「咲達みたいに、全国の舞台で活躍したい気持ちはやまやまですけど、仕方ないです」

京太郎「時々、俺なんかがいなくてもこの麻雀部はやっていけるんじゃないか、って思っちゃいますけどね」ズズ

池田(・・・)

池田「あたしはそうは思わないし」

京太郎「え?」

池田「清澄の麻雀部のことなんてあたしは何もしらない」

池田「それでいてその内部事情に口を出すのはずーずーしーかもしれない」

池田「それでも華奈ちゃんはずーずーしーから! 言わせてもらう!」

池田「清澄の麻雀部がちゃんとやっていけてるのは須賀くんのおかげだし!」

池田「宮永達が大会で打てるのも、普段の練習ができるのも」

池田「全部須賀くんのおかげに決まってるし!」

池田「麻雀部ってのは、須賀くんみたいに皆の為に頑張る人がいて始めて成り立つんだ」

池田「その須賀くんを悪く言うような奴は、あたしが許さないし」

池田「いたらぶん殴ってやるだし!」

池田「だから須賀くんも自分を悪く言ったらだめだし?」

京太郎「池田さん・・・」

京太郎「ありがとうございます」ズズ

京太郎(うわー、めっちゃうれしいわ・・・)

池田(キャプテンをずっと見てきたあたしには分かるし。須賀くんが部にとってどれだけ大切な存在か)

池田「それに、須賀くんも強くなったらいいんだし。なんなら特訓でも付き合ってやるぜ?」

京太郎「本当ですか!? それは是非お願いしたいです! あ、時間あったらでいいんで」

池田「さっきも言ったし。また須賀くんに会いたいし、その為の時間なら全然作るし」

京太郎「ありがとうございますっ」ニコッ

店主(・・・こうして家の店で人と人が心の交流をする)

店主(そういうことに私は幸せを感じるんだ)

京太郎「それで、池田さんは今日なにしてたんですか?」

池田「あー、あたしは買い物だし」

池田「べ、別に一人で(ry」(>>5参照)

京太郎「はは、それで何買ったんですか? 服とかですか?」

池田「そうそう」

京太郎「へー。池田さん、服のセンスいいですよね。今着てる服もすごい似合ってて可愛いですし」

池田「え・・・そうかな・・・」///

池田(や、やば・・・まさか服のことまで褒められるなんて・・・)

池田(こんな時どんな顔したらいいのか分からないし・・・)

京太郎「いやあ、なんか表向きの雰囲気と違って、落ち着いた感じで」

京太郎「すごいギャップが出てて、いいと思います」

京太郎「あ、口説いてるというわけではないのですが」ニヤニヤ

池田「あうう・・・」プシュー

池田(須賀くん・・・地味に嫌な性格してるし・・・)///

池田「う、うし!ケーキも食べ終わったことだし、そろそろ出るし!」

京太郎「ああ、そうですね」

京太郎「また池田さんとこの喫茶店でお話したいです」

池田「それ、あたしが言おうとしてたことだし!」

京太郎「それは光栄です。あ、お会計お願いします」

店主「お支払いはご一緒になさいますか?」

京太郎「一緒で」

店主「はい、それではご一緒で1,800円になります」ニコ

店主「ありがとうございました」

ドア「からんからーん」

池田(・・・なんか勢いで勝手におごられちゃったし)

池田「須賀ァ!お前あの支払いはなんだァ!勝手におごってんじゃねえぞ!」

京太郎「え、いけませんでしたか?」アセアセ

池田「まあ、もう終わったことだし? 今日の所は許してやるし」

池田「ただ今度来るときはあたしがおごるし!覚えとけ!」フシャー

京太郎「は、はあ」

京太郎(なんでこんな怒ってるんだろう・・・)

池田(あたしが須賀くんに元気づけてもらったのに、おごられるだなんて気が済まないし!)

――駅

京太郎「じゃあ、ここで」

池田「須賀くん、今日は本当にありがとうだし。須賀くんと話せて本当によかったし」

京太郎「俺も池田さんと話せてよかったです。また絶対メールしますよ」

池田「あたしもするし!」ニャー

京太郎「じゃあ、これで」

こうして二人の少年少女は各々の道へと歩みだした・・・!
この先二人に何が待ち受けているかは、神のみぞ知ることである・・・!

カン

乙 ちょーよかったよー

番外編のイチャイチャはまだですか

乙!
続き書いてもええんやで?

ええね

けど帰ってドキドキしたりニヤニヤしたりしてメールしたり的なのいこうぜ!

乙池田ァ!

>>60
乙ありがとうございます
他のコメントしていただいた方、ROM勢の方、
この駄スレに興味を持っていただいた全ての方々に感謝申し上げます

>>61
不肖私めの能力の範疇外にございます

>>62
ありがとうございます
続きはよ

>>63
ありがとうございます
それが書けたらどんなによいことか
どなたか書いていただけるなら是非読みたく存じます(チラッ

>>64
ありがとうございますァ!

正直この後家で携帯握りしめてジタ・・・ジタ・・・したり
池田の池田を池田ァ!されて池田ァ!する池田を見たくてたまらないさ
だがこれが己の限界なんだ

だからさあ誰か続きはよ!バンバン

咲「・・・京ちゃん、上手くやった?」

京「・・・・うん」

咲「やったんならモタモタしてないでさっさと携帯貸して」

京「あっ」

咲「ふーん、これがアイツのメアドと番号ね」

咲「結構いい値で売れるんだよねえ(笑)現役女子高生の携帯番号(笑)」

―夜

池田「・・・メール来ないし」

池田「メールするって言ったのに・・・こういうときは普通男からメールするもんだし!」

京太郎「どんなメール送るか迷ってたら夜になってしまった・・・
     でも、今日初めて会ってメアド交換した相手に、その日のうちにメール送ってもいいもんなのか?」

京太郎「喫茶店でも調子に乗ったこと言っちゃたし、ウザがられるかも・・・・・・」

京太郎「そもそも、池田さんの発言は社交辞令なんじゃないのか?
     俺ばっかり舞い上がってたら、迷惑じゃ・・・」

京太郎「でもなぁ、せっかくアドレス交換したんだし・・・でももう寝てるかも・・・いや・・・でも・・・・・・・・・」


池田「来ねぇし・・・」


ホラ、早く書けよ

>>74
よくやった
しえん

池田の部屋

池田「あふううううううっ!京太郎君のメアドが入った携帯気持ちいいよぉぉぉぉぉっ!」

池田「あ、あ、あん、京太郎君のメアドが入った携帯が、あたしのいやらしおまんこに入ってくるううううう」

池田「京太郎の雑用で鍛えた逞しい体にあたしの幼い体の隅々までいじられておかしくなっちゃううううううううんんんんんん」

池田「京太郎くんのメアド入ったケータイおまんこに突っ込んで、あたし、京太郎くんのリー棒突っ込まれてるの想像して」

池田「自分でいじっていやらしい汁ボタボタ出しちゃって感じちゃってるのおおおおおおお」

池田「あん、京太郎くん、京太郎くん、京ちゃん、京たん、京たんかわいいよおおおおお」

池田「京たん、あたしのこともっといじって? もっとめちゃくちゃにして?」

池田「もう京たんのこと以外何も見えなくなるくらいあたしの中めちゃくちゃにしてえええええええええ」ビッチャアアアア

池田「・・・ふぅ。寝るし」

池田「あーもー、何で来ないんだし」バタバタ

緋菜「おねーちゃんがばたばたしてるー」

菜沙「へんなのー」

城菜「へんなのー」

池田「う、うるさいし!ほら、お前達はあっちいくし!しっしっ」

ブーンブーン

緋菜「おねーちゃんけーたいなってるー」

菜沙「きょうたろうってだれー」

城菜「だれー」

池田「今くんなよー!!」


こんな感じで続き書いてくれよー頼むよー

皆池田が大好きなんだな・・・

来たか

私なりに精一杯

その晩、京太郎の部屋

京太郎「・・・」ペタペタ

@kyotaro 今日買い出しに行ったら憧れの先輩に会った!一回話してみたかったんだよなー
暑い中買い出しに行った甲斐があったぜ   
――iPhoneより 1分前
京太郎「へへ」ニヤニヤ



咲「京ちゃんのツイートだ」

咲「憧れの先輩・・・誰だろ? 部長や染谷さん、じゃないっぽいし」

咲「中学時代の先輩とかかな? まあいいや、あした学校で聞いてみよっと」

京太郎「・・・」

京太郎「なんか浮かれちゃってるなー、俺」

京太郎「・・・今思い出すと、なんか俺調子に乗りすぎてた気がする」

京太郎「かわいいとか言ったり、勝手におごったり、なんかウザいと思われてないだろうか」ソワソワ

京太郎「うー、なんか不安になってきた」

京太郎「い、いやでも、メールは送るってお互いに話してたしな!メールくらい送ってもいいよな!」

京太郎「・・・本当にメールしていいのかさえ不安になってきた」


池田「にゃんにゃにゃんにゃにゃー」

池田「ふむふむ、この打ち方の場合はここがこうなって、と・・・」

池田「・・・」チラッ → ケータイ

池田(メールまだかな)

池田「い、いやー!やっぱり社交辞令だったのかなー!」

池田「まあ、別に須賀くんからメールなんて来なくても全然寂しくなんかないし!」

池田「あんな奴、出掛けに突然あった全国1万人の華菜ちゃんファンの一人にすぎないし!」

池田「あたしを応援してくれる須賀くんの為にも麻雀の練習頑張るし!」

池田(・・・)カタカタ

池田「メールはよ!はよ!」机バンバン

京太郎「えーっと、この文面じゃ堅苦しすぎるかな・・・」

京太郎「じゃあここの語尾をこう・・・いやこれじゃフランクすぎるか・・・」

京太郎「だったらここに絵文字を・・・いや・・・」


池田「うにゃうにゃうにゃ」

池田「これってひょっとしてあたしからメールするパータンなのかなー」

池田「あたしが須賀くんにまた会いたいって言っちゃったしなー」

ケータイ「にゃああああああにゃにゃにゃにゃああああああああああ」

池田「!」キラーン

メール「夏の一斉大セール!今なら全品30%オフがうんたらかんたら」

池田「なんでメルマガやねん!」ビシッ

京太郎「・・・ふう、これで」

京太郎「・・・いや、やっぱり何処か抜けてる気がする」

京太郎「落ち着いて見直す為に少し寝かすか? いやでも、早く送った方が・・・」


池田(・・・)ぼー

池田(・・・)カコカコ

池田「・・・ハッ!気付いたらあたしってば30分もケータイ握ってぼーっとしてたし!」

池田「もー、こんな場合じゃないのに! キャプテンの無念を晴らすため、天江や宮永にリベンジする為に」

池田「来年のインターハイまで一秒も無駄に出来ないっていうのに!」

池田「もういいし!あたしがメールするし!」

池田「・・・い、いやでも、今日あっていきなりメールって急すぎるかなー?」

池田「なんかがっついてるように思われたら嫌だし・・・」

池田「須賀くんはあたしのことそういう目で見てないかもしれないし・・・」

池田「いやいや!そういう目ってどういう目だし!」

池田回想『すごく似合ってて可愛いですし』

池田(・・・にゃああ)ジタジタ

池田「えーっと、今日は凄く楽しかったよ、ありがとう」

池田「服かわいいって言われたのもすごく嬉しかった・・・ってこのくだりは要らないか・・・」

ケータイ「にゃああああああにゃにゃにゃああああああああ」

池田「うにゃッ!?」

池田「ふ、ふー。いきなり着信とか驚かせやがって」

池田「分かってるんだ! どうせまたメルマガなんだろ!?」

池田「華菜ちゃんは大人だから!もう騙されない!」バッ

メール→受信BOX→須賀京太郎

池田「にゃああああああにゃにゃにゃああああああああ」キラキラ

From:須賀京太郎
題:今日
今日は池田さんと会えてすごく嬉しかったです!
また喫茶店とかご一緒してください^^
池田さんとまだまだ色んなこと話したいです!


池田(き・・・)

池田(来たーーーーーーー!)

池田(来た!メールが!須賀くんからメールが来た!)

池田(これは!遂に来ちゃったのか!?華菜ちゃんの春が!)

池田(やったねみはるん! あたしは一足先に・・・大人になるし!)

池田「くぅ~! 人生イージーモードおおおおっ!」

池田「えーっと、あたしも須賀くんと会えて嬉しかったよ、今度はあたしの知ってる喫茶店案内するね・・・」

京太郎「ふー・・・やれやれ、メール一つ送るのにこんなに時間かかるなんて」

京太郎「こんなにメールに時間かけたのはあの時以来かな」

―――京太郎回想

咲「・・・本当に? 本当に京ちゃんが私の彼氏になってくれるの?」

京太郎「だ、だからもう言っただろ」

京太郎「俺もお前のことが好きだった」

京太郎「ずっと咲の彼女になりたかったんだ」

京太郎「でも俺は麻雀の才能もないし、平凡な人間だし、自分に自身なんてない」

京太郎「それでも、咲が俺を選んでくれるなら・・・俺は精一杯その気持ちに答えたい」

京太郎「こんな俺でよかったら・・・絶対幸せにしてみせる」

咲「京ちゃん・・・」

咲「ふふっ、だったら今日の夜、京ちゃんからあたしにメールしてね!」

京太郎「へ?」

咲「幸せにするっていうんなら、それくらい当たり前でしょー?」

咲「京ちゃん、今夜は寝かさないよー?」ニヒヒ

京太郎「お、おう!覚悟しとけよ!」

咲「ふふ」

その夜――

京太郎「くっそ、咲の奴やたらプッレシャーかけやがって、くそ・・・」

京太郎「あんなこと言われて、どんなメール送ったらいいんだよ・・・」

京太郎「『ああ咲よ、高き嶺の上に咲く花のように君は美しい・・・』」

京太郎「いやこの路線は違うだろ・・・」

京太郎「あーっ、クソッ」ガシガシ


「京ちゃんっ」ニコ


京太郎「へへ」ニヤニヤ

――回想終了

京太郎「あー、なんてこと思い出してんだ」

京太郎「こんな回想してたら、まるで俺が池田さんのことをそういう目で見てるみたいじゃないか」

京太郎「尊敬する先輩をそんな目で見たら失礼だろ!須賀京太郎!」プンプン

京太郎「そういえば、池田さんに会えた嬉しさのあまりちょっと調子に乗りすぎた気がするな」

京太郎「弁解するか? いや、まあそこは触れたら逆に自意識過剰と思われそうでイヤだな」

京太郎「スルーで」

ケータイ「マスターーメールガクルデー」

京太郎「お、池田さんから返信かな?」

京太郎「どれどれ、おっ喫茶店紹介してくれるのか」

京太郎「全く、池田さんは努力家だし意外とオシャレだし、まるで完璧超人じゃないか」

京太郎「ウチの咲も少しはあやかって、もうちょっとしっかりしてほしいよな」ヤレヤレ

京太郎「えーっと、次の日曜日? 随分急だな、えーっとその日は・・・」パラパラ

京太郎「咲と御飯食べに行く予定が入ってるなー。残念だけどその日は見送りで」

京太郎「すいません、その日は予定が入ってるので、また別の日でいいですか、」

京太郎「再来週の日曜日なら大丈夫なんですけど、池田さんはどうですか、と」

京太郎「それと、あ、特訓の方も楽しみにしてます、わら、と」

京太郎「そーしんっと」

そういえば全国大会あるのに来週とか再来週とかおかしいよな
そこはその、時間軸とか歪んじゃってる感じで

池田「きた!返信きた!これで勝つる!」

池田「・・・なんだ、次の日曜日はダメなのかー」ショボーン

池田「再来週の日曜日・・・」

池田「うわー!遠い!二週間が遠い!」

池田「まーでも仕方ないか・・・」カコカコ

池田「・・・何の予定があるのか聞きたいな・・・」

池田「うーん、でもいきなりそんなプライベートなこと聞いちゃう?」

池田「それはちょっとずーずーし過ぎる気がする・・・」

池田「特訓の方も楽しみにしてます、か。これは吉報だし!」

池田「須賀くんに合う用事が二回もあるってことだし!」キラーン

池田「・・・楽しみにしてるよ、絵文字、っと。そーしんっ」

池田「にゃー、楽しみだなー。早く再来週にならないかなー」フンフン

次の日

咲「京ちゃん、おっはよ!」

京太郎「おっ、咲。おはよ」

咲「ねー京ちゃん、昨日はどうしたの? 憧れの先輩に会ったって」

京太郎「そーそー、聞いてくれよ。昨日池田さんに会ったんだよ」

咲「池田さん? ・・・ああ、風越の」

咲「えー? あの人マナー悪いし、言っちゃ悪いけど麻雀もそんなに・・・って感じだよ?」

京太郎「麻雀の強さに関する限りにではお前の意見は当てにならねーよ」

咲「えー!ひど!」

京太郎「お前は何と言うか、世界が違いすぎるんだよ」ヤレヤレ

京太郎「あんな麻雀打つ奴に俺達凡人の気持ちが分かるかっつーんだ」フッ

咲「ふーん・・・まあ、そこは否定しないけど」

京太郎「知ってたわー」

京太郎「でさ、お前もみただろ? 池田さんの牌譜」

京太郎「あのオーラスで役満ツモった場面!池田さんは諦めずに見送った!」

京太郎「何度思い出しても鳥肌もんだぜ!」

咲「ああ・・・まあ、そこは凄いよね」

咲(あれは試合を盛り上げる為にあたしが掴ませたんだけど・・・)

咲(加治木さんの国士もそうだし)

咲(彼女があそこで試合を諦めて役満アガるような人じゃないってのは見えてたし)

咲(それにあたしが差し込んであげなきゃ池田さんは終わってたんだけどなあ)

咲(あたしからしたら天江さんに好き放題しぼられる迷惑な人って記憶しかないんだけどなあ・・・)

その日の放課後、風越学園、部活動

池田「ふんふふーん。純代ちゃん、それロン!」

深堀「はい。・・・って華菜、また役満!?」

池田「にゃははー」

未春「華菜ちゃん絶好調だね!今日だけで三回も役満あがるなんて!」

池田「いやー運気上がってるみたい!みはるんにも分けてあげよっかー?」

深堀「是非私にも・・・」

美穂子(・・・華菜、何かがいつもと違うわね・・・)

美穂子(どうしたのかしら)キィイイイイイン

美穂子(開・眼!)ゴオッ

美穂子(・・・華菜の中にいつもと違うオーラが流れているわね)

美穂子(これは・・・華菜を後押しする、太陽の様な暖かみ・・・!)

美穂子(色で言うなら桃色・・・しかも澄んだ迷いのないオーラだわ)

美穂子(華菜・・・ちょっと寂しいけど、そういうことなのね)

美穂子(だったらあたしも、ガンガン応援しまくっちゃいますからね!)フンス

美穂子「華菜? ちょっといいかしら」

美穂子「そうね、でも気付いてるんならそのことは大丈夫」

美穂子「それより、いい、華菜。あなたが何かに向かっているのなら、決して後悔するような進み方ではダメよ」

美穂子「坐してただ時機が来るのを待っていたら何も出来ないまま終わってしまうこともあるの」

美穂子「鉄格子から外が見えたのなら、泥ではなく星を見なくてはいけないわ」

美穂子「月に手を伸ばせ。昔の人の信条よ」

美穂子「あ、それと・・・」ウルッ

美穂子「少しだけ、離れてしまっても・・・ずっと私の友達でいてね?」グスッ

一行抜けたわー>>227の前に
池田「にゃ? なんですか? あ、ここのチーピン切りはちょっと甘えでしたかね?」アセッ
っていうどうでもいい一文が抜けたわー


池田「キャプテン・・・」

未春「キャプテン・・・」

純代「・・・」

池田「まっかせて下さい!キャプテンが卒業しても、あたしはキャプテンの友達だし」

池田「必ず、風越の全国優勝という名の星を捕まえてみせますよ!」ドヤァ

池田「キャプテンも個人戦、頑張ってください!」

美穂子(ふふ・・・そうよね。そういう風に聞こえちゃうわよね)

美穂子「ありがと。皆も頑張ってね。」ニコ

美穂子「それと・・・」スッ

美穂子「あなたに訪れた新しい出会いのことも・・・ね」ヒソッ

池田「!?」

美穂子「ふふ・・・じゃあ私はちょっと用事があるから、失礼するわね」

未春「あ、洗濯なら私が・・・!行っちゃった」

池田「ふにゃあああ・・・」ドサッ

未春「華奈ちゃん? どうしたの? 役満アガってのぼせちゃった?」

池田「いやいや、そんないつものことで」

深堀(・・・私まだ一回も役満アガったことないのに・・・)

池田「しっかし・・・本当になんでもお見通しなんだなぁ・・・あの人は」フニャ

ちょっと休みます

池田はきっと幸せになります

あと池田を幸せにしたければ咲さんかわいいを連呼しろって咲さんが言ってました

同じ頃、清澄、部室

京太郎「それだ!ロン!」

優希「京太郎、それフリテンだじぇ」

和「フリテンですね」

まこ「フリテンじゃのう」

京太郎「げっ」

優希「チョンボだじぇー!はよ点棒よこせー!」

京太郎「くっそー・・・」

優希「全く、犬の癖に久々に打ちたいなんて言うから何かあるのかと思ったらヘボいまんまだじぇ」

京太郎「くそ、言い返せねえ」ぐぬぬ

久「まあまあ、向上心があるってことなんだから、いいじゃない」


京太郎「くっ・・・だがな、優希!余裕こいていられるのも今の内だぜ!」

優希「じぇ? どういうことだ?」

京太郎「言葉通りの意味さ。今にお前や皆より強くなって、そして勝つ!」

優希「犬が何言ってるんだか。そんなオカルトありえないじぇ」ハグハグ

優希「京太郎は大人しく私のタコスを買ってくることで部に貢献してればいいんだじぇ!」

京太郎「言ってろよ。俺には秘密の特訓という秘策があるのさ」

京太郎「その特訓で強くなった日にゃあ、特に優希!お前なんてイチコロだからな!」ドーン

優希「やけに自信満々だな。まあ期待しないで待ってるじぇ」

優希「そんなことよりタコスだじぇ!はよ次のタコス買ってこい!」

京太郎「ふっふっふ・・・そんなこともあろうかと・・・これを見ろ!」バーン

優希「そ・・・それは!IHクッキングヒーターに携帯調理セット!」

優希・京太郎 ワイワイ

咲(秘密の・・・特訓?)

咲(何か匂うなぁ・・・)

咲(・・・)ゴッ

京太郎「ん?」

優希「じぇ?」

まこ「おんやぁ? 今何か風でも吹いたかのう? 窓は閉まってるはずじゃが・・・」

咲「気のせいじゃないですか? 私は何も感じませんでしたよ」

咲(京ちゃん・・・そういうことなんだ・・・)

咲(今私が見た『一巡先』・・・)

咲(京ちゃんの心が私から離れていくのが見えた)

咲(そして『二巡先』・・・それも見てもいいんだけど、答えは分かってる)

咲(京ちゃんの心がどこに向かうのか・・・その答えがね)

咲(やれやれ・・・こんなことになるんなら役満なんか掴ませるんじゃなかったよ)

咲「ふぅ」フッ

久「あらどうしたの? 溜息なんてついて」

咲「別にどうもありませんよ。ただ、麻雀って難しいなって、思っただけです」ニコ

咲「京ちゃーん!そのタコス作り終わったらもう一局やろうよ!」

京太郎「本当か!ありがてぇ、よろしく頼むぜ」ジュー

優希「タコスはよー!」

咲「ん・・・っと、私の親番からだね」

京太郎(その次は俺の親番!咲がいる以上無理かもしれないけど、出来る限り連荘するぜ!)

咲「その次は俺の親番!咲がいる以上無理かもしれないけど、出来る限り連荘するぜ!」

京太郎「は?」パチクリ

咲「なーんてこと思ってたんじゃない?」

咲「期待させちゃうのも悪いから、先に言っとくけど・・・この対局、京ちゃんの親番は来ないよ」ニコ

京太郎「お、おう・・・。いいから早くツモれよ」

咲「ふふ、ごめんね?」スッ タン

京太郎(有効牌来い!)スッ

京太郎(よし来た!これで既にイーシャン・・・)タン

咲「カン」

咲「そうそう。言い忘れたけどこれは『仕返し』だから」ニコ

京太郎「仕返しって・・・俺何かしたか!?」ガクブル

咲「ううん。・・・カン。もいっこカン。」

咲「ツモ。嶺上開花、小三元、三カンツ、タンヤオホンイツドラ3」

咲「責任払い!京ちゃんのトビで終局だよ」

京太郎「・・・っかー。やっぱお前には敵わねえわ」

京太郎(というか対局の意味あったのかこれ・・・)

久「・・・咲ってば、いつにもまして飛ばしてるわね」ヒクヒク

まこ「・・・じゃのう」

小三元とタンヤオだと

和「今日も中々の偶然ですね、咲さん」

咲「ねー!私もびっくりしたよ!」アハハ

咲(京ちゃんは何か『した』んじゃなくて・・・今から『する』んだよ)

咲(この世で一番残酷な行為を、ね)

咲(ま、勿論当人には知る由もないんだけれど・・・)

咲「あ、そうそう。さっきのはともかく、今日京ちゃんが打った牌譜、その秘密の特訓とかいうのに持っていったら?」

京太郎「ああ、そうだな」ポン

京太郎「そうさしてもらうよ。ありがとな、咲」ニコ

咲(・・・バカ)

>>318
麻雀ニワカの恥を晒してしまったか・・・申し訳ないが
役がおかしかったら仕様ってことで

優希「このお前が作ったタコス中々うまいじぇ!犬にしては出来すぎだじぇ!」

京太郎「おっ、だろ? 家で家族に食わして練習したんだぜ」

優希「中々よく出来る犬だじぇ!犬から人間に昇格してやってもいいぞ!」

京太郎「俺は元々人間だっつーの!」ギャーギャー

―――その夜

京太郎「さて、池田さんと会う予定は再来週の日曜日か」

京太郎「喫茶店に行く予定だけど、あんなこと言った手前早く特訓の方もやりたいな」

京太郎「特訓・・・」モヤモヤ

京太郎・妄想

池田「須賀くん・・・ううん、京太郎。麻雀の特訓もいいけど、こっちの特訓もしてみないかし?」ギュッ

京太郎「い、いけません!池田だけに!」

池田「クスッ・・・そんな下らない冗談を言う口は塞いでやるし」

京太郎「んっ・・・! あ、池田さん、舌が・・・!」

池田「ふふ・・・京太郎? 早く華奈ちゃんのココに京太郎のリー棒を差し込むし・・・」

京太郎「華菜さん・・・!」


京太郎「うっ・・・!ふぅ」ゴシゴシ

京太郎「いかんいかん、咲というものがありながらこんなふしだらな妄想に三十分も耽るだなんて」

京太郎「えーっと、池田さんにメールっと」

池田「にゃー!須賀くんからメールだー!」キラーン

池田「何々・・・」

From:須賀くん
すいません、早く特訓の方もしたくなったんで、
今度の日曜日特訓も一緒にやるってわけにはいきませんか?
勿論時間あったらでいいので・・・

池田「ふむふむ。そのくらいならお安い御用だし!」

池田「寧ろあっちの特訓まで付き合ってあげたりして!」

池田「昼は喫茶店、夕方に麻雀の特訓してそれからそのままベッドで夜の特訓とか、キャー!だし!」クネクネ

池田「はっ!いかんいかん、ついふしだらな妄想に耽ってしまったし」ブンブン

池田「・・・でもこれってどっちみちほぼ一日一緒にいるってことだよね・・・」

池田「嬉しいなあ」ギュ

咲さんはどうしてこうも悪いキャラが似合うのか

なお池田の妹は知らないので出てきません

池田「さ、返信返信、っと」ペタペタ

To:須賀くん
もちろんいいよ!
須賀くんは雑用大丈夫? もし何かあったらそれも手伝うよ
昼に喫茶店行って、その後でいいよね?

池田「そーしんっ!」ペタ

池田(はぁぁぁ、楽しみだなぁ)

池田(一日一緒って、それはもう家族だよね!)

池田(家族・・・家族計画・・・子作り・・・)

池田「須賀くん・・・生でしていいよ・・・?」

池田「はっ!私ってば何を口走って・・・!」

池田「うっし、今から何着ていくか構想するし!」

池田「前は落ち着いた服装のギャップがいいって褒められたんだよねー」ニヘラ

池田「じゃあ今回はそこから更にギャップを狙ってコイツで行くか?」ゴソゴソ

池田「んー、でもこれは派手すぎないか? かといってコイツも何か違う気が・・・」

池田「あっ!そーいえば小物もあったし!こっちの箱に入れて・・・」バタバタ

池田「えーっと、これがこういうのに合わせる奴で、こっちが・・・」ソワソワ

池田「にゃーーーーにゃにゃにゃーーーーーーーーーーー!」

池田「・・・ふぅ」ドサッ

池田「・・・ヤバイし。楽しみ過ぎるしーーーーーー!」

池田「須賀くん・・・」クチュ

池田「ん・・・須賀、くん・・・あっ・・・」コリコリ

池田「あ、そこ、いい・・・んっ・・・ふあ・・・」ハァハァ

池田「ああああはあああああん!」ビクビク

池田「・・・ふぅ」ニヤニヤ

池田(うわー、昨日知り合った男の子でやってニヤニヤって、あたしきもいなー)ニヤニヤ

池田(まあ、そのくらいしょーがないし!華菜ちゃんはお年頃なんだし!)

池田「再来週はよ!はよ!」バンバン

――――来週、日曜日

京太郎「すいませーん。咲迎えに来ましたー」ポチ ピンポーン

咲「京ちゃん、お迎えありがと。行こっか」ニコ

京太郎「おうっ」

咲「ごめんね、いつも迎えに来てもらっちゃって」

京太郎「全くだぜ。咲は家まで迎えにこないと、待ち合わせ場所にすら来れるか不安でね」ヤレヤレ

咲「むー。またそうやってバカにするー」

咲「もっとこう、笑って許してくれるとか、フォロー入れるとかするべきことがあるでしょー!?」

京太郎「残念ながら、事実は覆らないんでね」

咲「もーっ!本当に怒るよ!」

京太郎「はは、ごめんごめん」

京太郎「で?行きたい店ってどこなんだ?」

咲「えっとね、こっからしばらく行ったら右に曲がって、そこから三つ目くらいの角を回ったところだよ!」

京太郎「そんな説明で分かるはずがない!」

咲「そんなっ」ガーン

京太郎「店のサイトとかあるんだろ? 見せてみろよ」

咲「あ、うん。えーっと、はい、これだよ」

京太郎「どれどれ・・・よし分かった、行こう」

咲「私の説明は数センチ四方の液晶画面以下ですか・・・」

京太郎「え? 当たり前だろ、何言ってんだ」

咲「むー・・・」

咲「この店ね、前に口コミサイトで見つけて素敵だなって思って」

咲「京ちゃんと行ってみたいなって思ってたんだよ」

京太郎「お前よくその種のサイト見てるよな」

咲「うん、京ちゃんと行くお店探したいからね」

京太郎「ああ、うん。ありがと」ポリポリ

咲「今日のは特に気合いを入れて厳選に厳選を重ねたスペシャルなお店だよ!」

咲「きっと京ちゃんも大満足なんだから!」フンス

京太郎「へー。そりゃ期待しとくぜ」

咲「期待上等!」

咲「だって、これで最後だしね」ボソッ

京太郎「え? なんて?」

咲「ううん、なんでもないよ」ニコ

―――咲一推しのカフェ、ランチあり食後の紅茶またはコーヒー込み780円

咲「それでねー、こないだ京ちゃんが貸してくれたバンギ、すっごく使い勝手がよかったよ」

京太郎「おっ、だろ? あれはかなり考えて作った調整だからな」

咲「けどこないだシャンデラに繰り出したら交換読みめざ格打ってきて確ニで落とされたよ」

京太郎「それはずるだわ」ハハハ

咲「はは・・・ねえ京ちゃん。トゲキッスって、不遇だよね。特にシングルでは」

京太郎「は? いきなり何言い出すんだよ。
レートじゃあんまり見ないかもしれないけど、てんめぐエアスラゲーは十分強いじゃないか」

咲「ううん。違うの。だからこそ不遇なんだよ」


咲「確かに、スカーフや電磁波を持ってエアスラッシュで6割怯みを狙う戦法は鬼畜と言われても仕方ないけど」

咲「トゲキッスは特攻が高くて、飛行タイプ。微妙な素早さを補う電磁波やスカーフもうまくはまる」

咲「それって、実はごく自然なことなんだよ」

咲「本人にとっては普通のことなのに、誰もそれに対抗できないから、周りから鬼畜だとか言われちゃうの」

咲「それって、不遇だと思わない?」

京太郎「あ、まあ・・・そう言われたらそんな気もするけど・・・」???

咲「ふふ、なんでもない。じゃ、そろそろいこっか」カタ

京太郎「へ? お前いつもはもうちょっとゆっくりして・・・っておい!」

咲「すいません、お会計一緒で。1560円ですね、はい」

京太郎「っておい!何勝手に払ってんだよ!」

店員「あ、ありがとうございましたー」

咲「行くよ、京ちゃん」

京太郎「おい咲!待てって!」カランカラン

まあトゲキッスに誰も対抗出来ないってのは誇張だけれど

京太郎「何だよ・・・一体どうしたんだよ、お前いつも俺に払えとかいう癖に」

咲「たまにはいーでしょ?」

京太郎「いや、こんなんじゃ俺の気が収まらねぇよ。ほら半分払うから」ゴソゴソ

咲「やめてってば。これは私から京ちゃんへの、感謝の気持ち、だよ?」

京太郎(う、上目遣いって・・・これは逆らうなって合図か?)

京太郎「やれやれ、分かったよ。そのお気持ち、有り難く受け取らせていただきます」ペコリ

咲「もー、そんなに畏まらないでよ」

咲「じゃ、あたしは一人で帰れるから」

京太郎「いや、お前またどうせ迷うんだろ。送ってくよ」

咲「いいからいいから。じゃーねー京ちゃん!」ダッ

京太郎「あ、おい! ・・・なーんだあいつ」ポツーン



咲(・・・)タタタッ

咲「はぁ、はぁ」タッタッ・・・タ

咲「あたしと京ちゃんの、恋人同士としての最後の時間」

咲「あたし、一人の女の子として、楽しかったよ」

咲「京ちゃんは、・・・グスッ・・・、楽しんでくれたかなぁ?」ポロポロ

咲「・・・京ちゃん」ゴッ

咲(『その人』は・・・あたしよりも京ちゃんに近い場所にいる)

咲(京ちゃんにとっての、その人があたしよりずっと、当たり牌)

咲(私は、切った方がいい)

咲(京ちゃんも感じてるように、あたしの居場所は京ちゃんのよりもっと遠くなんだ)

咲(あたしはいつもそう。普通に麻雀を打ってるだけなのに)

咲(そうしたら、いつも人より遠い場所に来てしまう)

咲(お姉ちゃんもそうだった)

咲(気付いたらいつもあたしは一人。揃ってるのは、雀卓の上のカン材だけ)

咲(プラマイ0じゃなくて、もっと普通に打ってるように装えたらいいんだけど、はは)

咲「遅かれ早かれ、だよ」

咲(京ちゃんはいつか耐えられなくなる。あたしみたいな化物の側にいることに)

咲(今はまだあたしをただの女の子として見てくれてても、ね・・・)

咲(はは、空が青いや・・・)

咲(こんな時何を思えばいいのか分からないよ・・・)

咲(・・・ねえ、あなたなら何を思う? ・・・衣ちゃん)

京太郎が他人とくっつくに際し、咲の処理は必須だと思って書いてみたら
かなり長丁場になってしまったでござる
ポケモンネタ入れたのは申しわけないと思っている

ありがとうございます
咲さんが皆さんの咲さん可愛いコメに元気づけられたと仰っていますので、
ここで咲さんに代わり御礼申し上げます

また、斯様な駄スレにいてくださる方々に、私からも心底お礼申し上げます
私にとりまして、どなたかに読んでいただける、こんなすばらなことはございません

風呂入ってくる

そういえば俺明日明日ニ限あったんだった
もう寝ます
結構授業があるので明日書けるかどうかは分かりません
またその内池田を書くかもしれません、そのときはどうぞよろしくお願いします

せめて保守すべきかどうか言ってほしいし

>>409
>>1は気まぐれなので保守していただいたからといって書くとは限りません
もし保守される方がいらっしゃるのなら、このことを考慮してリスク・リターンを
計算して保守を行うことをお薦めします

保守事情の方はあまりよく把握していないのですが、最悪でも明日の夜7時までは
書ける公算が低いので、恐らく保守するには長過ぎるかと思われます

また、>>1の書きたいと思ったことはもうすっかり書いてしまったので、
どなたか続きを書きたいと思われたら、>>1に気兼ねして頂かなくて構いません
どうぞ思いの赴くままに続きを書いて下さい

それではおやすみなさい

俺が真性のゴミであることを自覚したわ
寝れないし続き書く

――二週間後、駅

池田(えっと、待ち合わせ場所は、ホームを出たところの)

池田(大きな像の前・・・)

京太郎「」フリフリ

池田「お!いたしー!」

京太郎「お久しぶりです、池田さん」

京太郎「といっても、たったの二週間ですけど」ハハ

池田「ううん、あたしも待ち遠しかったから」ニコッ

池田「それより、ちょっと待たせちゃったかな?」

京太郎「全然いいっすよ。というか池田さんは電車だし急ぎようがないでしょ」ハハ

池田「ありがとう」ニコッ

池田「えっとねー、オススメの店って言うのはこっちだし! んじゃ、行こっか」

京太郎「はい!」

京太郎「池田さん、今日も服可愛いですね。前とはまた違う感じに」

京太郎「なんかこう、池田さんの新たな魅力が出てて」

京太郎「すごく素敵だと思います」

池田「!」キラーン

池田「いやー、そんな真剣に見るなよー。恥ずかしーし!」

池田「そ、そんなに似合ってる?」ジッ

京太郎「はい、とても」

池田(・・・)プルプル

池田「にゃははー。お世辞だとしてもそんな風に言われると嬉しいなー」

池田(くぅー!やったし!この瞬間の為に二週間考え抜いた甲斐があったし!)

池田「あ、着いたし!」

――喫茶レヴェリー ランチ食後茶つき900円

京太郎「へー、なんか外装からしていい感じですね」

京太郎「こんなあっついのに、この空間だけ涼しそう」

池田「でしょー!この植物と水桶の配置とかすごいいいよねー!」フンス

京太郎「さっすが池田さん、知ってる店も一流ですね!」ハハ

池田「いやいや、あたし別に一流じゃないし、それにそこはなんであたしが自慢してるのって
突っ込むとこだし」ハハ

そろそろ期末試験だろ
俺勉強してないけど明日テスト2つだよ
寝て起きてから勉強するけどさ

――喫茶レヴぇリーにて

池田「それでその時キャプテンったら泣き出しちゃってさー!」

京太郎「マジですか? 本当に情け深いっていうか、いい人なんですね」

池田「そーだよー!しかもそんな素晴らしい人があたしの友達なんだし!」ピコピコ

京太郎「先輩なのに友達なんですか?」

池田「そーだよー。いいでしょー?」

京太郎「ふふ、なんかいいですね、そういうの」


店主「ありがとうね。あなた達高校生? まあ、電車で来たの? あらあらありがとうねえ(略)」

京太郎「すいません、奢ってもらっちゃって」

池田「約束しただろー? これでまた京太郎くんがおごるようなことがあったら
特訓してやらないところだし!」

>>434
そこらへん含めてゴミだわ

京太郎「ああ、それは困るっす」キリッ

池田「随分真剣だねー。いいことだ」

京太郎「それで、特訓ってどこでやるんですか?」

池田「ふふふ、よくぞ聞いてくれた・・・」

池田「特訓場は・・・あたしの家だーーー!」

京太郎「え・・・」

京太郎「えーーーーーー!?」

――池田の部屋

池田「お茶入れてくるから待ってろしー!」

京太郎(勢いで池田さんの部屋まで来てしまったけど・・・)

京太郎(うわー、なんか緊張するなぁ。憧れの池田さんの部屋とか)

京太郎(俺なんかがあがってよかったんだろうか)

京太郎(・・・って俺、俺なんか畏まりすぎてないか?)

京太郎(いや、池田さんは尊敬する先輩なわけだし、畏まって当然なんだけど)

京太郎(尊敬する先輩として服の感想とか素直に持ち上げてたけど)

京太郎(改めて考えると、かなり恥ずかしいこと言ってた気がする――――!)


京太郎『すごく素敵だと思います』


京太郎(――――わーっ、わーっ!)


池田「ふんふふーん。今日も京太郎くんに褒めてもらえたしー!今日もいい日になりそうだしー!」フンフン

池田「いやー、それにしてもあの京太郎くんのデレ具合」

池田「これはもうテンパイきたんじゃないか!?」

池田「このまま大人の階段のぼっちゃうのか! うひゃーみはるんごめんよー!」ウニャウニャ

――――福路美穂子自宅

美穂子「!」ピチューン

美穂子「この感じ・・・華菜、どうやらテンパったようね」

美穂子「ふふ・・・服の印象から話題の振り方まで事細かにアドバイスした甲斐があったわね」

美穂子「そして、肝要なのはとにかく攻めること」

美穂子「あたしはそこで失敗した。上埜さん―――あの時私が一言かけていれば」

美穂子「あんなに切ない想いを続けることもなかった」

美穂子「華菜・・・あなたは今確実に歩んでいるわ―――幸福へと続く、一筋のロードをっ!」ゴッ

池田「取り敢えず二人しかいないからネット麻雀で特訓しようか」

池田「じゃ、打ってみてー。何かあったら言うから」

京太郎「は、はい!」

京太郎(遂に始まったぜ特訓・・・俺はこの特訓で強くなって)

京太郎(必ず、咲達を麻雀で見返してやるんだ!)

――特訓中

池田「あー!なんでそこ切るし!ほら振り込んだ!」

池田「待って、そこは降りるとこ!・・・あー、ほらまた振り込んだ」

池田「もー、そこはペンチャン落としちゃわないと!ウーピン切るのは愚策だし!」

京太郎(ひいいいいい)

京太郎「い、池田さん・・・これって何切ったらいいですかね・・・?」

池田「どれどれー、ちょっとよく見せて」グイッ

京太郎(なっ!?)

京太郎「は、はい!」

京太郎(なんか・・・なんか・・・背中がやわらかい!)

京太郎(俺の肩胛骨辺りにっ!幾年もの間こがれ続けたっ!控えめながらも確かな、柔らかい感触を感じるっ!)

池田「・・・で、ここがこうなって、結果こうだからオリだねー。これ切ったらいいよ」

池田「京太郎くん? 聞いてた?」

京太郎「は、はい! あ、すいません、ちょっとだけ聞いてなかったです!」

池田「・・・聞いてね」ハァ

池田(計算通り)ニヤ

―――池田回想

池田「ふんふん、それで、とにかく攻めろと。了解です!」

池田(うーん・・・攻めろったってどうしたらいいんだろ・・・
でもそこまでキャプテンに聞くのは甘えだし)

美穂子(華菜。具体的にどう攻めたらいかわからないでいるのね)

美穂子(大丈夫。道を作ってあげる)

美穂子「華菜?」フワッ

池田「・・・!?」ピチューン

池田(これは・・・キャプテンのおっぱいが背中に!?)

美穂子「大丈夫。あなたはそのままで十分魅力的だわ。だから、そのままのあなたを見せて行けばいい」

池田(キャプテン・・・分かったし!)

池田「はい!キャプテン!」

―――回想終了

池田(・・・そんなわけで私は今京太郎くんにおっぱいを当てている)

池田(京太郎くんは偶然だと思ってるかもしれないが、それはどちらでもいい)

池田(重要なのは、この行為によって京太郎くんに忘れえぬほどの性的衝動を刷り込ませること・・・!)ゴウッ

京太郎(・・・池田さん、気づいてるのかなー)ダラダラ

京太郎(いや、これはやばい。さっきからずっとだし、頭がフットーしそうだ)

京太郎(ダメだ、もうこれ以上は―――我慢できそうにない!)

京太郎「池田さん!」ガタッ

池田「んー? どうかしたかー?」ピコピコ

池田(来たか!? もう来たのか!?)ドキンドキン

池田(これ間違いなく来ちゃってるでしょー!健全な高校生男子がこんなあからさまな性的衝動に長時間耐えられるわけがないし!)

池田(溢れだしたリビドーは出口を求め・・・その先にいるのは・・・私!)

池田(うにゃーー!来るでー、押し倒し来るでー!)


京太郎「あ・・・あの、うぉれ、今日家族で晩御飯作る担当の日だったんでした!」

京太郎(裏返った)

池田(裏返ったし)

池田(いや、それより、今なんて・・・!?)

池田(家に帰ると・・・そう言った!?)

池田(あっ、あっ、やばい、私バカだバカだバカだバカだバカだバカだ)

池田(こ、言葉が出て来ない―――ダメ、華菜ちゃん、平常心を―――)

池田「そ・・・」

池田「そうだったんだ! 何だよー、今まで忘れてたのか? ダメな担当だなー、にゃはは」

池田「あ、で、でも家族に孝行するのはいいことだし!やっぱりダメじゃないし!」アセアセ

京太郎「あ、い、いきなりすいません!でも、もう用意しなくちゃいけないから・・・」

京太郎「今日のところは帰ります!特訓、ありがとうございました!」

京太郎「それじゃ、失礼します!」

池田「お、おう!それじゃーな!」

京太郎「あ・・・えと、それで次また特訓いいですか?」

池田「へ・・・?」

池田「!・・・うん、全然いいし!むしろどんと来いだし!」

池田「京太郎くんの為なら特訓くらいいくらでもしてやるし!」

池田(・・・はっ!私ってば何恥ずかしいセリフを―――!)

池田「うん、それじゃ!美味しい飯作れよー!」ブンブン

京太郎「はい!今日は本当にありがとうございました!」パタン


池田(・・・・)ポス

池田「・・・はは、何考えてるんだし。そこでキャプテンを責めるとか最低だぞ?」

池田(・・・キャプテンは何も悪くない。悪いのは勝手に勘違いして暴走したあたしだし)コテン

池田(・・・あたしのバカバカバカバカバカバカバカバカ)

池田(・・・もー死にたいしー)ジタジタ

池田(・・・こりゃもう詰んだかな)ハハハ

池田(死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい)

―――三十分後

池田(・・・・)ボーッ

―――一時間後

池田(あたしのいけなかったとこは・・・あれが・・・あそこをもっと気をつけなかったからで・・・)

―――ニ時間後

池田(にゃー。もう考えんのに疲れた・・・)

池田(コンビニ行こ)ゴソゴソ

池田(・・・)テクッテク

ゴッ

池田(!? ・・・な、何か風が・・・)

咲「? あ・・・あなた池田さんだよね? 風越の!」

池田(うわ・・・何だしこのオーラ・・・)

池田(まるで全てを見透かされているような―――)

―――咲視点

咲魔鏡(ごごごごご)

咲(ふーん、なるほどね。これはちょっぴり失敗しちゃったみたいだね)クス

咲(それで二時間も落ち込んでるなんて、池田さんも可愛いとこあるじゃない)

咲「池田さん・・・ちょっと、寄ってかない?」くいっ


池田(殺される―――!)ドキーン

―――喫茶エトワ 夜24時まで営業 チーズケーキが美味しい

咲「ここのオススメはこれかな。池田さんもこれでいいよね?」

池田「あ・・・うん、じゃあそうするし」

池田「ここ・・・ちょっと内装が変わってるけど、独特な感じがしていい」

咲「だよね。私も大好き」

咲「ねえ、池田さん。気付いてるでしょ? あたしが何もかも見えてるってこと」

池田「う・・・うん、なんとなくそんな感じがしたし」

咲「気付くようにしたからね。それで、今すごいやらかしたって落ち込んでる・・・でしょ?」

池田「・・・その通りだし」

もうダメだし。池田より俺の方が詰んでるし。可愛い池田が書けないこのスレに何の価値があるだし。
>>428から書き直すし。でも今はムリだからもうこのスレは落としてほしいし。
半端なことになってすまないし。きっと完結させるし。

愚痴なんだけど
池田が悪い意味であざとい感じになって魅力がなくなったのが命脈尽き果てた瞬間だったよね
便利アイテムで咲さん出してフォローしようと思ったけどもうオワタ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月11日 (水) 19:18:37   ID: AYxE5_bY

完結してほしかった...

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