ミケ「重大な話がある」(162)

*キャラ大崩壊注意ごめんなさい



エルヴィン「どうしたんだ? ミケ。思い詰めた顔をして」

ミケ「もう……我慢がならないんだ」

エルヴィン「ミケ?」

ミケ「実は……俺は……」

エルヴィン「?」


ミケ「俺は……いえ! ‘私’はオネェなの!!」

エルヴィン「…………は?」

ミケ「もう隠しておく事なんて出来ないわっ!!」

エルヴィン「待て、待ってくれミケ。ちょっと頭が追い付かないんだが」

ミケ「もうずっと隠していたの! もうこれ以上はムリだわ!!」

エルヴィン「とりあえず落ち着け、ミケ」

――コンコンッガチャッ

リヴァイ「エルヴィン、ちょっといいか?」

エルヴィン「リヴァイ。いや、今は……」


ミケ「エルヴィン!! ちゃんと私の話を聞いてよ!!」バンッ

リヴァイ「ミケ?」

ミケ「!! リヴァイ……」

リヴァイ「今のは……お前、まさか……そうだったのか?」

ミケ「くっ……もう隠しておけないわね。そうなの……実は私……オネェなの」

リヴァイ「……」

ミケ「……気持ち悪いわよね? こんな大柄な髭面の男なのに」グスン

リヴァイ「……落ち着けミケ。……実は」


リヴァイ「俺……いや……私もなの!」

エルヴィン「!!?」

ミケ「!? リヴァイ……」

リヴァイ「ミケ……」

ガッシィ!!

エルヴィン「いや、硬い握手を交わしている所悪いんだが、とりあえず待ってもらえるか?」

ミケ&リヴァイ「「いやよ!!」」

エルヴィン「いやいや、お願いだから待ってくれ」

ミケ「……わかったわん」

リヴァイ「仕方ないわね、少しだけ待ってあげる」

エルヴィン「う、うむ。助かる」

リ バイなわけね


エルヴィン「その、やはり隠しておいてもらえないだろうか?」

ミケ「そんなっ!!」

リヴァイ「もう貴方にバラしたのよ! 隠しておく必要はないでしょ!?」

エルヴィン「いや、他の兵士の士気が下がるといけない。それに新兵を入団させる為にも」

エルヴィン「君ら、特にリヴァイ、君に憧れて入団を決める者もいるからな。抑えてくれまいか」

リヴァイ「そんな……」

ミケ「なんてこと……」

エルヴィン「申し訳ないが……」

ミケ「でも貴方にはバラしたのだから、せめて私達の間では素でいてもいいでしょう?」

リヴァイ「そうよ! これだけ長い間隠してきたのだからそれくらいは許してくれてもいいでしょ?」


エルヴィン「……わかった。ただしきちんとオンオフを入れ換えろよ?」

ミケ「もちろんよ!」パァァ

リヴァイ「やったわね!!」

ミケ「ええ!! リヴァイ」

パンッ!

エルヴィン「ハイタッチか……ミケはロータッチか?」

バターン!

ハンジ「エルヴィーン、報告書持ってきたー」

ミケ「良かった良かったー♪」キャイキャイ

リヴァイ「本当ねー☆」ピョンピョン

ハンジ「」


エルヴィン「……ノックくらいしてくれないか? ハンジ」

ハンジ「エルヴィン、どういう事なのか説明を求めてもいいのかな?」

エルヴィン「見ての通りだが」

ハンジ「いや、わかんない」

ミケ「あら、やだわ! いつのまに」

リヴァイ「ノックくらいしなさいよ、ハンジ」

ハンジ「ごめん、エルヴィン。砂吐きそう」

エルヴィン「我慢してくれ」

ハンジ「本当にマジでどういう状況?」


ミケ「私達が」

リヴァイ「カミングアウトした」

ミケ&リヴァイ「「ところよ☆」」クネッ

ハンジ「うぇぇー」ザー

エルヴィン「砂を吐くな、ハンジ」

ミケ「ま! 仲間に対して失礼な態度」クネッ

リヴァイ「酷いわね!」クネクネ

ハンジ「酷いのは今の君達の行動だけども……」

エルヴィン「まあまあ、ハンジ。とりあえず皆落ち着こう」



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――



ハンジ「……なるほどね。そういう事か」

エルヴィン「受け入れが早いな」

ハンジ「いや、心中は穏やかではないけれど、あれが彼らの……
いや、彼女らの本当の姿なら受け入れないと仲間としてどうなのかと思ったんでね」

ミケ「あらやだん。良いこと言うじゃない、ハンジ」ウフウフ

リヴァイ「嬉しいわ」ウフフ

ハンジ「…………慣れるには相当な時間が掛かりそうだけどね」ゾワッ

エルヴィン「……そうだな」


ハンジ「まあともかく、私らの前だけだからね?
2人ともクールなイメージを持たれているんだから」

ミケ&リヴァイ「「了解よ☆」」ウフフ-

ハンジ(……ちゃんと慣れる事出来るかな……?)ゾワッ

エルヴィン「……」ハァー

ハンジ「大丈夫? エルヴィン」

エルヴィン「ん? ああ、大丈夫だ。皆にバレないよう努めねばな……」

ハンジ「そうだね」ハァー

ミケ「お話はこれだけよん。お仕事に戻るわねん」スタスタ

リヴァイ「私は書類を持ってきただけよ。私も戻るわ」スタスタ

エルヴィン「……ああ」

ハンジ「……」


ミケ「でもこれで少しは気が楽になったわん♪」ンフフ

リヴァイ「そうね、隠し事って結構大変だものねー☆」キャピッ

ガチャッ

ミケ「しかしまさかお前までとは思わなかったな」キリッ

リヴァイ「得意の鼻でも気付かれなかったのなら俺もなかなかだな」キリッ

ミケ「俺の鼻はそこまで万能ではないさ」

リヴァイ「……そうだな」

パタンッ

ハンジ「切り替えすげぇな!!」

エルヴィン「……」


.


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――第?回壁外調査――



リヴァイ「あいつ! 何をやってやがる!!」パシュッ

ペトラ「あ、あ……」

ズシンッ!!

オルオ「すぐ後ろに巨人が!? ペトラ!!」

ペトラ「くっ! 回避しないと……!」ギュイイィ

――ヒュンッ――

オルオ「!?」

ペトラ「!!」


ギュルギュルザシュッ!!……ズゥン

オルオ「――速いっ!!」

ペトラ「あ……」ストッ

スタッ

リヴァイ「……無事か?」

ペトラ「は、はい……」

リヴァイ「ならさっさと立て。死にてぇのか」

ペトラ「はい!!」ザッ

リヴァイ「お前は後衛と合流しろ。早く行け」

ペトラ「はっ!」パシュッ

ギュイイィィ……


リヴァイ「……」

ガキンッ

ミケ「リヴァイ」スタッ

リヴァイ「ミケ」

ミケ「今のは際どかったわね」

巨木|ルオ「!?」

リヴァイ「……そうね。ヒヤヒヤしたわ」

巨木|ルオ「!!?!?」

ミケ「でも無事で良かったわ」

リヴァイ「本当ね……」


――巨木裏――

オルオ(え? 今のは? どういう事なんだ?)

オルオ(女みたいな口調だった)

オルオ(まさか? ミケ分隊長とリヴァイ兵長って……本当は女とか?)

オルオ(いやいや! それはない)

オルオ(でも……だとしたら……まさか……いや、俺が知って良いことではないんだよな?)

オルオ(ここはソッと立ち去る方が利口だよな?)ソォー

――バキィッ

オルオ「うぉ!? 嘘だろ!? 枝が折れた!?」パシュッ

ミケ&リヴァイ「「!?」」


オルオ「あっぶねぇ!!」スタッ

スタッ! スタッ!

オルオ「!!」

ミケ「お前は……」

リヴァイ「チッ……オルオか」

オルオ「おおおお俺は何も見てません!! 聞いてません!!!」ブルブル

ミケ「これは……」

リヴァイ「聞かれたな」ジロッ

オルオ「ひっ!」ビクッ!

リヴァイ「オルオ」

オルオ「はいいぃ!!」


リヴァイ「お願いだからナイショにしてて☆」シー

オルオ「」

ミケ「私からもお願いよん?」クネッ

オルオ「」

リヴァイ「あら? 答えが返ってこないわね?」ゴゴゴ…

ミケ「どういう腹積もりなのかわからないわねん?」ゴゴゴゴゴ…

オルオ「ハッ!! いえ!! その……」アセアセ

リヴァイ「その、何?」ギロッ

ミケ「早くしてもらえないかしらん?」スンッ

オルオ「あぁ……ええっと……」ダラダラ

オルオ(俺の憧れの兵長がオカマ……)


オルオ「あの……お2人はその……オ」

ミケ「オネェよ! 悪かったわね!!」

オルオ(オネェか! オカマって言ってたらマズかった!! あぶねぇ!)

オルオ「いえ! 全く悪くはないです!!」

リヴァイ「じゃあ、何かしら?」

オルオ(……こ、答えを間違えたらこれは殺られるか……?)

リヴァイ「早く答えなさい」ギロリ

オルオ(くっ! オネェ口調が余計に怖ぇ!!)

オルオ(……ハッ! 兵長の強さってまさか? いやいやそんなわけないよな……でもミケさんも兵長に次ぐ実力者……)

オルオ「……」


ミケ「オルオ?」ギロッ

オルオ「お、俺……」

リヴァイ「?」

オルオ「いえ! 私も実はそうなんですぅー!!」

ミケ&リヴァイ「「!?」」

オルオ(俺もオネェになれば更に兵長に近づく事が出来るはず!!)

ミケ「そ、そうだったの……」

リヴァイ「今までずっと辛かったでしょう?」ポンッ

オルオ「は、はい」

オルオ(……兵長に近づく為……さらばだペトラ)


――そうしてオルオはオネェとなった。


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――



エルヴィン「……」

ミケ「ごめんなさい、エルヴィン」

リヴァイ「2人だと思って油断してたわ」

ミケ「でもオルオもオネェだったから問題ないわん!!」

リヴァイ「口止めもしておいたし!」

エルヴィン「ふー、まあいい。全員に知られた訳ではないしな」

エルヴィン「本当に気をつけろよ? 新兵が1人も入らないなどという事になっては困るからな」

ミケ「ええ! ちゃんと気をつけるわん!」

リヴァイ「安心して。もう、誰にもバレないようにするわ!」


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――



エルド「なぁ」

グンタ「んー?」


リヴァイ「――」
ミケ「――」


エルド「最近リヴァイ兵長とミケ分隊長が一緒にいる事多くないか?」

グンタ「そういやそうだな。でもまぁ別におかしかないだろ」

エルド「2人だけならそうなんだが……。時々そこにオルオが混ざるんだよ」


グンタ「え? それは少し変だな」

エルド「だろ? あ、ほら」


リヴァイ「――」
オルオ「――」
ミケ「――」


グンタ「なんか歓迎されてる感じだな」

エルド「……ちょっと近付いてみるか?」

グンタ「盗み聞きか? よし来た!」

エルド「珍しく乗り気だな」ハハッ

グンタ「さすがに気になるからな」コソコソ




リヴァイ「オルオ、ちゃんと隠せてんのか?」

オルオ「大丈夫です!」

ミケ「ふとしたときに出てしまう事もあるからな……気を付けろ」

オルオ「今まで隠せていたので大丈夫です。それに……」

リヴァイ「なんだ?」

オルオ「こんなナリじゃ誰もそうは思いませんよ」ハハハ

ミケ「! ……」ションボリ

リヴァイ「……」

オルオ(……あれ? 俺何か間違えたか?)ダラダラ


ミケ「……そうね、そうよね……」


壁|エルド&グンタ「「!?」」


オルオ「ミ、ミケさん?」

ミケ「こんなに大柄じゃあそんな風には見てもらえないわよねん……」ションボリ

オルオ「あ、いや……」オロオロオルオ

ミケ「リヴァイみたいに可愛らしい背丈なら良かったのに……羨ましいわん」ホゥ

リヴァイ「何言ってやがんだ……私だってこの酷い目付きのせいでそうは見られないわ……」ションボリ


壁|エルド&グンタ「「!!?!?」」


リヴァイ「貴女のその優しい目付きが羨ましいわ……」ホゥ

何なんだこのスレは(困惑


オルオ「い、いや、お二方共、綺麗な顔立ちしてらっしゃるじゃありませんか!」アセアセ

ミケ「でも……」

オルオ「俺なんて……」ションボリ

リヴァイ「オルオ……」

オルオ「背の高い女の人もいますし、目付きだって魅力の1つになりますよ!」

ミケ「オルオ……ありがとう」フフッ

リヴァイ「貴女だって化粧したら変わるわよ」ポンッ

オルオ「ありがとうございます、兵長……」




――壁裏――


エルド「…………」

グンタ「…………」

エルド「ええっと……」

グンタ「聞かなかった事にして逃げよう」ソッ

エルド「だな」コソコソ

パキッ!

ミケ&リヴァイ&オルオ「「「!?」」」


グンタ「なぜ調査兵団本部に小枝が!?」

エルド「ハッ!!」


ミケ「……お前ら……」ゴゴゴゴ

リヴァイ「聞いてたな……」ゴゴゴゴ

オルオ「……」

エルド&グンタ「「いや! その!!」」ビクッ!

リヴァイ「その、何かしら?」ゴゴゴゴ

オルオ(あ、デジャヴュ)

エルド&グンタ((や、殺られる!!))ブルブル

オルオ「待、待ってください!」

ミケ「何? オルオ」スンッ

エルド「オルオ……」

オルオ「あ……えと……」

グンタ(オルオ……俺らを庇って……)


リヴァイ「早くなさい、何なの?」ギロリ

オルオ「こ、こいつらも……」

エルド&グンタ「「!?」」

オルオ「こいつらもオネェなんです!!」ドーン!!

エルド&グンタ「「え」」

リヴァイ「なっ」

ミケ「……」スンッ

リヴァイ「……そうなの?」ジロッ

グンタ「あ……」

オルオ(ノれよ!!)ギンッ

エルド「! ……そうです……」


グンタ「おいっ!?」

エルド「いいから」ジッ

グンタ「!」

エルド「俺らも……いえ、私達もそうだったんです……ですが兵団に入るにあたって隠すことに……」

グンタ「そうしなければ入れないのでは……と」クッ

リヴァイ「そう……だったの」

ミケ「……おかしいわねん、グンタはともかくエルドには彼女がいる筈よん?」

オルオ「えっ?」

ミケ「女の匂いがするわん」スンッ

エルド「!」ギクッ


リヴァイ「どういう……事かしら?」ゴゴゴゴ

エルド(……くっ! ミケ分隊長の鼻は侮れないな……それなら!)

ミケ「答えられないの?」ゴゴゴゴ

エルド「お……私は……」

グンタ(どうするつもりなんだ?)ヒヤヒヤ

エルド「バイなんです!!」ドーン!!

リヴァイ「!?」

ミケ「なんですって!?」

エルド「わかっています……おかしな話ですよね……オネェでありながら女性に興味があるだなんて……」クッ


リヴァイ「そう……エルド」

エルド「リヴァイ兵長?……」

リヴァイ「実は……私もなの」

ミケ&オルオ&グンタ「「「!?」」」

リヴァイ「ごめんなさい、ミケ……言い出せなくて……」

ミケ「リヴァイ……そんな水臭い……でも人の事言えないわん」

リヴァイ「ミケ?」

ミケ「私もよん」ニコッ

リヴァイ&オルオ&グンタ&エルド「「「「!?」」」」


リヴァイ「ミケ……」

ミケ「リヴァイ……」

ガッシィッ!!

オルオ「いや、そんな硬い握手をされても……」

オルオ(ていうか俺もそういう事にすれば……)

ミケ「ごめんなさいね、オルオ!」ガシッ

オルオ「はい!?」

リヴァイ「生粋なオネェの貴女にとっては酷い話だと思うわ」

オルオ「いや、あの……」

ミケ「こんな私達でもオネェとして迎えてくれるかしら!?」ズイッ


オルオ「あの……ですから……」タジタジ

リヴァイ「やはり……受け入れてもらえないのかしら……」ウルウル

エルド「おぉう……涙目の兵長……」ゾワッ

グンタ「しかもお祈りポーズだ……」ゾワッ

オルオ「うっ……くぅ……う、受け入れないわけないじゃないですか!!」

ミケ&リヴァイ「「本当に!?」」パアァ

オルオ「もちろんですよ!!」ナミダメ

ミケ&リヴァイ「「ありがとう! オルオ☆」」キャッホーイ!

エルド「……機を逃したな」

グンタ「ペトラとどうこうは無理そうだな」

オルオ「……」ギラッ

エルド&グンタ「「!?」」ビクッ!


オルオ「ふふ……エルド、グンタ……私達の前では隠すことないのよ?☆」

エルド&グンタ「「え?」」

オルオ「本来の、オネェである自分をさらけだして?」フフフ☆

ミケ「そうよ、遠慮はいらないわん」ウフフ

リヴァイ「私達、仲間でしょう?」ウフフ

エルド「は……い……」

グンタ「そう……ですね……」

オルオ「ふふふふふふ」



――そうしてエルドとグンタもオネェとなった。



壁|「……」


.

今日はここまで

レスありがとうございます。

だが>>5はちょっといいかしらん?
レスだ! 嬉しいなぁ……。な!?
というどうしていいかわからない感情を味あわせてもらったよ……ありがとう


また明日ノシ

あら。とっても素敵なスレね
支援するわよん

これは期待

良いスレだわ

ミケがオネェだという風潮
やっぱ断末魔のせいなんだろうか

っ?

えっと…
私も実はこのスレ期待してるの

リアルおねぇの人キター!

レスありがとうございます。

投下しようと思ったんだがその前に>>43、お話があります。
その書き方は誤解を招かないか? いや、別にオネェでも構わんが。
言わんとしてることはわかるが軽く驚いちゃったわよん。いつ私はオネェになったかと。

まぁいいわ、投下するわよん


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――



ハンジ「エルヴィーン!!」

バターン!!

エルヴィン「うむ、ノックというものは存在しないようだな」

ハンジ「朗報だよ!! さっき2人が教えてくれたんだけど、リヴァイもミケもバイセクシャルだって!!」

エルヴィン「……朗報?」

ハンジ「いや、だってうまくいけば人類最強リヴァイと巨人探知機ミケの子孫残せんじゃん」

エルヴィン「まぁ、そうだが……」


ミケ「……エルヴィン」コンコン

リヴァイ「……」

エルヴィン「ミケ、リヴァイ」


ミケ「扉開いてたから……」

ハンジ「あ、閉めんの忘れた」

エルヴィン「話は今聞いたぞ。バイセクシャルだそうだな」

ミケ「ええ。ただ、その話だけじゃなくなってしまって……」

エルヴィン「まだ何かあるのか?」

リヴァイ「エルドとグンタもオネェだそうよ」

ハンジ「また増えた!?」

エルヴィン「……そうか」

リヴァイ「……それだけで済めば良かったのだけれど……」ションボリ

エルヴィン「何かあったのか?」


ミケ「ごめんなさい……バレてしまったの」ションボリ

リヴァイ「兵団内で噂が広まっているわ……」

エルヴィン「……何故そのような……」

ミケ「……リヴァイとオルオと話していたらついオネェに戻ってしまって……」

リヴァイ「通り掛かった兵士が立ち聞きしていたらしいの……」

ミケ「広まるのはあっという間だったわん」

エルヴィン「……そうか……」


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――



ザワザワ……

「おい、聞いたか?」

「聞いた聞いた!!」

「あれマジかよ」

「あのリヴァイ兵士長とミケ分隊長が……」

「うわー! 信じたくねぇ!!」



ミケ「……」

リヴァイ「……」


ハンジ「これはもう、どうしようもないね」

ミケ「いたたまれないわん……」

リヴァイ「……そうね」

ハンジ「気にすることないよ! 今から立体機動の演習でしょ?」

ミケ「ええ、そうだけど……」

リヴァイ「それがどうかしたの?」

ハンジ「今まで抑えてたもの全部晒してきなよ!」

ミケ「ええ!?」


ハンジ「思いっきりやっておいで。大丈夫、貴女達は貴女達だよ。きっとみんなもわかってくれる」

リヴァイ「ハンジ……」ウルッ

ミケ「ありがとう……ハンジ」グスッ

ハンジ「いいんだよ。それに私とエルヴィンは誰がなんと言おうと味方だからね」ニコッ

ミケ「嬉しいわん、ハンジ」

リヴァイ「ありがとう……」

ハンジ(ま、元々憧れてた兵士は変わらない強さを見れば受け入れるでしょ)

ハンジ(2人共基本的な中身は変わってない筈だしね)

ハンジ(だけど……こんなんで大丈夫かな、この兵団……)


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――



ミケ「行くわよん!! リヴァイ!」

リヴァイ「ええ!!」

ギュイィイィィ!!

ミケ「はぁぁ!! 殺られちゃいなさい!!」

ザシュザシュ!!

「ふ、深い!!」

ミケ「んふふー♪ 気持ちいいわん☆」



リヴァイ「目障りな巨人共め! 削がれるがいいわ!!」

――ギュン――

リヴァイ「えーい☆」

ギュルギュル……ザシュザシュ!!

「な、なんて早さだ!!」

リヴァイ「ふふふ☆ 最っ高ー!!」


「2人共今日はいつもより動きが凄いぞ!!」

「掛け声とかはちょっとあれだが、すげぇ!!」

「やっぱりリヴァイ兵士長もミケ分隊長もすげぇよ!!」

「オネェでも関係ねぇ!! 2人共かっこいいぜ!!」

ワアァァァ!!



ミケ「これは……」

リヴァイ「受け入れてくれた……?」

ハンジ「ね? 大丈夫だって言ったろ?」

ミケ「え、ええ!!」



「……なあ、オネェって強いんだな」

「ああ……そうだな……」


ハンジ「?」ゾクッ

ハンジ(あれ? 何か嫌な予感)ゾクゾクッ


――ハンジの予感は的中した。なんと調査兵団の中から続々とカミングアウトをする者が現れたのだ。


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――



エルヴィン「……」

ハンジ「今期の新兵達は入ってきてくれるかなぁ?」

エルヴィン「少しはいるだろうが……あれがどう影響するか……」

ハンジ「そだね」チラッ



男性兵1「あらやだ、それ可愛いわね」ウフン

男性兵2「うふふ。そうでしょう?」クネッ


女性兵1「なぁ、これ見ろよ! すげぇだろ!?」ムキッ

女性兵2「うおぉぉ!! すげぇ!! どんな鍛え方したんだよ? 教えろよ!」


男性兵3「ねぇ、これどうしたらいいのかしら?」

女性兵3「ん? ああ、これか、やってやるよ。ほら貸せ」

男性兵3「あ、ありがとう……///」



ハンジ「カオス!!!」

ハンジ「もう、本当、なんだコレ!!?」


エルヴィン「まさかオナベもいたとはな……」

ハンジ「ワケわかんないよ……」

エルヴィン「ふぅ……せめて私達は変わらずにいよう」

ハンジ「そうだね……団長が肉体的にも精神的にも合致した性別でいてくれるなら、新兵は安心できるかもね」

エルヴィン「そう願うが……」ハァー

ハンジ「2人で頑張ろう?」

エルヴィン「ああ。とりあえずオネェはミケが、オナベはペトラがまとめてくれてるそうだ」

ハンジ「ペトラが?」

エルヴィン「彼女……いや彼はバイのオナベだそうだ。私の処へ来るなり叫びながら教えてくれたよ」

ハンジ「……そう」

ハンジ(……でもペトラは多分……)


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ペトラ「はい、そこ並んで。名簿作ってっから。列乱すなよ」

ザワザワ……

ペトラ(……リヴァイ兵長はバイのオネェ……)

ペトラ(ならばオナベになれば両方満たせるはず!!)

ペトラ「ふふふふふふ」



壁|オルオ「……コワレテヤガル」


エルド「どうしたんだ、オルオ」

オルオ「いや……ペトラがオナベならイケるか?」

グンタ「あー……どうだろうな?」

エルド「生粋のオネェとか思われてるからな……
というかペトラのあれは嘘だろ」

グンタ「俺等もだけどな」

オルオ「そうか! 俺のt」
エルド「リヴァイ兵長の為だろうなぁ」

グンタ「痛々しいな」

オルオ「」


――傷心のオルオは「完璧なオネェになって兵長のようになるんだ」と歓楽街へと消えた……。
その後オルオは完璧なオネェとなった。


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


――10?期新兵入隊――


バターンッ!

ハンジ「予想外に沢山の新兵が入隊したんだって!? エルヴィン!!」

エルヴィン「……扉はなくした方がいいか?」

ハンジ「なんでそんなに入隊したの? ウチがとんでもないことになってんのは知られてるのに!」

ガチャッ

ミケ「自分を偽らないでいられる場所だと思ったみたいよん」ブワサッ

リヴァイ「自分を隠して生きるより、死と隣合わせでも本当の自分を受け入れてくれる場所にいたいそうよ……」バッサバッサ

ハンジ「……2人共すごいつけまつげだね」

ミケ「似合う?」ウフッ

リヴァイ「これ安かったの!」クネッ

エルヴィン「……とうとう全員がノックしなくなったな」


ハンジ「兵服はいじらないようにね」

ミケ「わかってるわよん」

リヴァイ「壁外調査以外でのお化粧くらいいいでしょ?」

ハンジ「まあ、いいけどさ」

エルヴィン「……」

ハンジ「どれだけ入隊したの?」

エルヴィン「今期卒業の半数以上だな」

ハンジ「そんなに!?」

エルヴィン「ノーマルもいるが、入隊した半分以上はオネェやオナベや色々だな」

ハンジ「……この兵団大丈夫か?」

エルヴィン「大丈夫だ。問題ない」

ハンジ「いや、あるでしょ!?」

エルヴィン「結果さえ出せれば問題ない筈だ」

ハンジ「そ、そうだけどさ……」


エルヴィン「……入隊希望にオネェは障害とはならなかった……」

ミケ「こんなことならもっと早くカミングアウトしてればよかったわん」ウフッ

リヴァイ「減るどころか入隊者が増えるくらいだしね」ウフン

エルヴィン「……」プルプル

ハンジ「エルヴィン……辛いだろうね、今まで必死で兵団を率いてきたのにこんなことになって……」

エルヴィン「……辛かった……だがもう、終わりにできる」

ハンジ「えっ?」

エルヴィン「ミケ、リヴァイ、すまなかった」

リヴァイ「ん?」

ミケ「どうしたの? エルヴィン」

エルヴィン「実は……」



エルヴィン「私もオネェなの!! しかもバイ!!」

ハンジ「」

ミケ「なっ!?」

リヴァイ「まさか!?」

エルヴィン「貴女達がカミングアウトした時、私も告白してしまいたかったわ……」

エルヴィン「でも! 新兵勧誘式が迫っていたし、団長がオネェでは示しがつかないと思って!!」ウウゥ

ミケ「エルヴィン……」

リヴァイ「……」ポンッ

エルヴィン「ミケ……リヴァイ……」

ガッシィ!!

ハンジ「いや、硬く抱き合ってるとこ悪いんだけどさ……」


エルヴィン「私は……私はここにオネェ兵団発足を宣言するわ!!」

ハンジ「宣言すんな!! 人の話を聞けよ!!」

ミケ「何よ、ハンジ。無粋ね」

ハンジ「無粋とかじゃないんだよ。変わらずにいようっつったのエルヴィンだろうが!」

エルヴィン「えぇ? だって新兵が入ってくれないと思ったんだもの」クネッ

ハンジ「裏切者ぉー!!」

エルヴィン「てへ☆」

ハンジ「てへ☆ じゃねぇよ! ……はぁー、さすがに団長がオネェでは示しがつかないでしょ」

リヴァイ「兵団のほとんどがオネェとオナベなのに?」

ハンジ「そうだけど、出資者はどう思うんだよ」

エルヴィン「結果を出せれば問題ないと言った筈よ」

ハンジ「……話をする時も?」


エルヴィン「その時はきちんとするわよ」ウフフ

ハンジ「……」

エルヴィン「もういいわね? ではオネェ兵団、オナベ兵団、その他で頑張りましょ☆」

ミケ&リヴァイ「「おー♪」」
ハンジ「その他扱いされた!?」


――数の勝利か、活躍のお蔭か調査兵団は通称オネェ兵団と呼ばれる事となった。

ハンジ「不本意だ!!」

.

まともなのハンジだけかよw


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ハンジ「……」ハァー

モブリット「どうしたんです? ハンジ分隊長」

ハンジ「どうしたもこうしたもないでしょーよ」

モブリット「はは……」

ハンジ「肉体と精神が同性ってやつが少ないって……」ハァー

モブリット「ま、まぁ、今は皆さん外見もそれらしくされてますし……」

ハンジ「中にはノーマルなのに憧れからオネェになっちゃった人もいるみたいねー」

ハンジ班はまともか、よかった

ケイジさんがあの顔でオネェになるかと思うと…


モブリット「オネェになると強くなるって噂で持ちきりですよ」

ハンジ「マジかよ」

モブリット「ええ、訓練兵にも広まってますよ」

ハンジ「……あなたはどうなの?」

モブリット「いや……郷に入りては郷に従えというか朱に交われば赤くなるといいますか……」

ハンジ「どのみち行き着く先はオネェだけど、どっちなんだよ」

モブリット「……赤くなっちゃった☆」テヘッ

ハンジ「もうやだ! ココ!!」バンッ!!

モブリット「まぁまぁ」


ハンジ「結局幹部は私だけがまともかよ!!」

エルヴィン&ミケ&リヴァイ「「「それは違うでしょ」」」

ハンジ「失礼な! てかいつの間に!?」

ミケ「オネェ特有の感とでもいっておこうかしら?」

ハンジ「なんだソレ!?」

リヴァイ「なんとなく感じるのよ」

ハンジ「なんか化け物じみてきたね」

エルヴィン「ま、失礼しちゃう。やぁね」

ハンジ「嫌なのはこっちだっつーの……はぁー」

モブリット「元気出してください、ハンジ分隊長。
晒け出したことで皆さんの実力が向上し、そのお蔭で巨人捕獲もしやすくなったわけですし」

ハンジ「まぁねぇ……」

2分で裏切られた>>67にわろた


エルヴィン「次の壁外調査で捕獲出来たらしましょ」

ハンジ「本当かい!? エルヴィン!!」ガタッ

エルヴィン「ええ」ニコッ

ハンジ「ひゃっほーい♪」←小躍り

ミケ「やっぱりハンジもまともとは言えないわよねぇ」

リヴァイ「全くよね」


――つまり調査兵団幹部は変態の集まりであった。

幹部組「「「「失礼な!!」」」」


.

>>70
もう何を信じたらいいかわからないわよん


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――第56回壁外調査――


ミケ「いっくわよん☆」

「「「「おー☆」」」」

ザシュザシュザシュ
ザシュザシュザシュ
ザシュザシュザシュザシュ!!

ミケ「まぁ☆ みんな優秀ね。誰1人怪我もしていないわ」ウフフ

「「「「次いくわよー♪」」」」



男性兵4「くっ! まずい! 捕まっちゃうっ!!」ギュイィィ

――ヒュンッ――

男性兵4「あれは!?」

ザシュッ!! ……ドォン!!

リヴァイ「……」スタッ

ペトラ「リヴァイ兵長」

リヴァイ「ペトラちゃん、あの子お願いね。他はハンジを手伝ってあげて。私はあっち片付けてくるわ」

ペトラ「でもリヴァイ兵長! あちらは4体も……!?」

リヴァイ「大丈夫よ」パシュッ

ペトラ「兵長!!」


リヴァイ「……まぁまぁ、どいつもこいつも笑える顔してるわね」スタスタ

巨人「あぁー」

リヴァイ「ふふ、一気に消してあげるわ」パシュッ

ギュルルル!! ザシュザシュザシュザシュ!!

男性兵4「兵長! 素晴らしいです!!」

リヴァイ「うふふ、ありがとう。怪我はない?」スタッ

男性兵4「はい、大丈夫です」

ペトラ「この辺りの巨人は粗方倒したみたいですね」

リヴァイ「そうね、今回も誰も死なずに済みそうね……ん?」ピクッ




ミケ「むっ」スンッ

エルヴィン「どうしたの?」

ミケ「すごく嫌な予感がするわ……」スンッスンッ

エルヴィン「そうなの? 私も先程から胸がざわついていて……」

リヴァイ「エルヴィン」

エルヴィン「リヴァイ、片付いたの?」

リヴァイ「ええ、この辺りにはもう巨人はいないわ。それより……」


ミケ「戻った方がいい……そうよね?」

リヴァイ「貴女も?」

オルオ「リヴァイ兵長!!」

リヴァイ「オルオ」

オルオ「何か嫌な予感がしますぅ」クネッ

女性兵3「俺もです」

男性兵5「私もです」

「「「「私(俺)も!」」」」

エルヴィン「……これはただ事じゃないわね。急いで戻るわよ!!」


.

今日はここまで

>>72
やぁねぇ、謝ったじゃないの。


レスありがとうございますぅ。
また明日ノシ


すげー面白い

新展開たのしみ!
オネェは勘も鋭くなるんだな
続き期待乙!

>>44
あ、43だが驚かせてしまったようですまん!
あれは>>42に向けての発言だったんだぜ
まぁオネェ化すると強くなるみたいだから…あなたもいかが?

続きをすごく期待してるわ☆
楽しみにしてるわねん

エレン達104期の入団が楽しみじゃない…!
支援するわよん

レスありがとうございますです。

>>80あらん? 勘違いしてしまったようね、恥ずかしいわん。キャッ
それに言わんとしてること、全くわかっちゃいなかったわんww
オネェへの道は険しいわねん……

あと勘が感になってたわん。がっかりね。

とにかく投下よ


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――ウォール・ローゼ:トロスト区前――


ベルトルト「……今日が決行日……」

ベルトルト「壁を破壊し、巨人を入れる……」

ベルトルト「最近調査兵団の勢いが凄くて巨人が減ってきている……急がないと」

ベルトルト「彼ら……彼女らが壁外調査に出ている今がチャンスだ!」ガブッ!

カッ!! ドォン!!
(BGM:サウンドトラック1-#01attack ON titan)

エレン「!?」

超大型巨人(! エレン……)

エレン「超大型巨人!?」


超大型巨人(悪いけどこれも戦士としての……。さぁ、壁を破壊……)ゾクッ

超大型巨人「……」グルッ…

エレン(何だ? 後ろを気にして……今なら!!)

超大型巨人(何か凄い寒気が……)

エレン「目標目の前!! 超大型巨人!!」

エレン「人類の敵だ! 絶対逃すな!!」

超大型巨人(あ、まずい。とりあえずエレン達をどかそう。……死んでも恨まないで……いや……うん……)ブンッ

ゴゥッ!!

ミーナ「巨人の手が!? みんな壁から飛び降りて!!」

「「「「!?」」」」ザザザッ!!

エレン「くそっ!!」ザッ



超大型巨人(うまく逃げられちゃった……)ズゥン

エレン「絶対逃がすもんか!!」ギリィッ

サシャ「エレン!?」

パシュッ! ギュイィィィ!!

エレン「……」スタッ!

超大型巨人「……」ギョロ

エレン「……よう……5年ぶりだな……」


ドドドドドドドドド!!
(BGM:サウンドトラック1-#02The Reluctant Heroes)


超大型巨人「!?」

エレン「あれは調査兵団!?」



「あれを見ろ!!」

「なっ!! 超大型巨人だと!?」

エルヴィン「総員、壁に着き次第立体機動に移りなさい!」

「「「「いえすまむ☆」」」」

パシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッ

.


超大型巨人(なっ!? ちょ、多すぎる!!)


ヒュンッヒュンッヒュンッ
ヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッ
ヒュンッヒュンッヒュンッ


超大型巨人(しかも全員速い!! こ、これは壁破壊は諦めて消えて逃げるしかないっ!!)

バシュウゥゥ!!!


「「「「!?」」」」

エルヴィン「熱っ!! 蒸気!? 総員退け! 距離を保って様子を見るのよ!!」

「「「「いえすまむ☆」」」」


エレン「す、すげぇ……何だあの速さ……」


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

女型巨人(蒸気? ベルトルト何やってんの? せっかく巨人共呼び寄せてるのに)

女型巨人(だけど集まってきた巨人も少ない気がする……もっといてもおかしくない筈なのに……)


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.


エルヴィン「くっ! 蒸気で視界が悪いわ」

ミケ「!!」スンッ

リヴァイ「これじゃ攻撃なんて……なっ!!」

ハンジ「超大型巨人が消えた!?」

エルヴィン「……どういうこと……?」

ミケ「エルヴィン! まずいわ!! 巨人共がこちらに向かってきてるわ!!」

エルヴィン「何ですって!? どこからどのくらい!?」

ミケ「全方向から多数よ!!」

エルヴィン「……周りに大木など無い……」

リヴァイ「だけど……」


ミケ「今の私達ならイケるわん!!」

ハンジ「君らだけだよ」

エルヴィン「オネェ兵団以外は壁で囮を! オネェは削いで削いで削ぎまくりなさいっ!!」

「「「「いえすまむ☆」」」」
(BGM:サウンドトラック1-#08DOA)

ザシュザシュザシュザシュザシュザシ
ュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ


――壁上――

ハンジ「なんかもう、囮とかいらなくね?」

ハンジ「あ、1、2体捕獲用に残しといてって言うの忘れた」

ハンジ「まあ、また捕まえられるからいいか」

エレン「す、すげぇ……」

ハンジ「ん? 君は訓練兵かな?」

エレン「あ、はいっ! 第104期訓練兵団所属、エレン・イェーガーです!」ザッ


ハンジ「そっかそっか。私は調査兵団の分隊長を務めてるハンジ・ゾエだよ。よろしくね」

エレン「はい!」

ハンジ「……君はノーマル?」

エレン「は?」

ハンジ「肉体と精神は同じ性別?」

エレン「は、はい……調査兵団にはその……」

ハンジ「うん、別なのが多くてね。つい聞く癖がついちゃって。気分悪くしたらごめんね」

エレン「いえ……」



「うふふふー☆ 死んじゃえー」ザシュッ

「えーい♪」ザシュッザシュッ

「おバカな子達ね……お逝きなさい」ザシュッ


ハンジ「……もう全部倒しちゃいそうだね」

エレン「すげぇ……オネェってすげぇんだな……」

ハンジ「んん?」


シュウゥゥゥ……


エルヴィン「ふぅ、片付いたわね……」

ミケ「……エルヴィン」スンッ

エルヴィン「どうしたの?」

ミケ「向こうの方から巨人の匂いが漂ってくるわん」

エルヴィン「? 近づいて来ないの?」

ミケ「ええ……」

リヴァイ「行ってみる?」

エルヴィン「そうねぇ……」


女型巨人(壁を破壊した音は聞こえなかった……どうなってるのかな?)ヒョコッ

エルヴィン「!?」

リヴァイ「何!? あの巨人!! 見たこと無いわ!!」

ミケ「あの巨人よん!! さっきから匂ってたのは!」

エルヴィン「……」

エルヴィン(……巨人のくせに)ゴゴゴ…

リヴァイ(何あの無駄な……)ゴゴゴ…

ミケ(胸!!)ゴゴゴ…


女型巨人(な、なんか寒気が……)ゾクッ


リヴァイ「……ねぇ、なんだかあの女型をめちゃくちゃに削いでやりたいんだけど」ゴゴゴゴゴゴ

ミケ「あらん、奇遇ね。同じ気持ちだわん」ゴゴゴゴゴゴ

エルヴィン「……全員そうみたいよ」ゴゴゴゴゴゴ

オネェ兵団「「「「……」」」」ゴゴゴゴゴゴ

リヴァイ「満場一致ね」フフフ

ミケ「思い知りなさい……」クスクス

エルヴィン「オネェ兵団総員女型巨人に向かえ!! 好きなようにお殺りなさいっ!!」

オネェ兵団「「「「いえすまぁぁむ☆」」」」

エルヴィン「進みなさいっ!!」

ドドドドドドドドド
(BGM:サウンドトラック1-#10E・M・A)

女型巨人(なっ!? 巨人全部殺られて……てかこっち来る!?)



ミケ「その無駄な胸から削いでくれるわんっ!!」

リヴァイ「じゃあ、私はお尻よ!!」

エルヴィン「全て削いであげるわっ!!」

オネェ兵団「「「「うおぉ!!」」」」

女型巨人(ひぃぃぃ!!! 怖いっ!!)ダッ!!

エルヴィン「逃がすんじゃないわよー!!!」

オネェ兵団「「「「いえすまむ☆」」」」



女型巨人(いやあぁぁあぁ!!!)ズダダダダダ!!!



エルヴィン「くっ! 速い……馬でも追い付けないなんて……」

リヴァイ「悔しいけれど……」クゥッ

ミケ「諦めるしかないわねん……」クッ



――急遽危険を察知した調査……いやオネェ兵団により人類の危機は回避された。
この活躍は壁内で速やかに広がり、讃えられた。

そして壁内では空前のオネェブームとなり、ノーマルでさえオネェになりたがるという現象まで起き始めていた……。


.

少ないが今日はここまでで

BGM
1-#01:超大型巨人に壁破壊される時に流れる

1-#02:兵長が第56回壁外調査で巨人削いでる時に流れる

1-#08:キースが104期を評価している時に流れる

1-#10:ウッウヘッヘッヘッ、ウッウヘッヘッ


ではまたーノシ

おや?エレンの様子が…


面白いわよん

こういうの待ってた

BGMが付いてるのがいいわね

ミカサとかモテモテになんじゃね

来た
レス感謝です

では投下ー


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――新兵勧誘式直前――


ジャン「なぁ、お前らはどこに入団するか決めたのか?」

エレン「俺は調査兵団に入る」

ジャン「知ってるわっ! お前にゃ聞いてねぇよ」

エレン「‘お前ら’っつったじゃねぇか」

ジャン「お前以外のな」

マルコ「まぁまぁ、2人共。で、みんなはどうなの?」

ハンナ「私達は普通に暮らせればいいから駐屯兵団希望よ。ね、フランツ」

フランツ「そうだね、ハンナ」

エレン「まぁ、いいんじゃねぇか?」


ユミル「私らは調査兵団に行くぜ」ガシッ
クリスタ「うん」

ユミル「希望も結構融通してくれるらしいから同じ部屋にしてもらおうぜ、クリスタ」

ミカサ「私も調査兵団に」

アルミン「僕も」

コニー「オレもー」

サシャ「私も調査兵団ですよ! あのお肉に誓って!!」

ジャン「肉?」

ミーナ「ちょ! サシャ!!」アセッ

トーマス「バカ! 黙ってろよ!!」アセッ

サムエル「まさか見つけ出すとは思わなかったよな……」

ミーナ「サシャの食べ物に関する鼻だけは凄いよね。瓦礫から掘り出すとは思わなかったよ」


ジャン「で、肉って?」

トーマス「なんでもない! 今はどこに入団するかの話だろ? ジャンはどうすんだ?」

ジャン「……調査兵団に」

104期全員「「「「はぁ!?」」」」

エレン「何でだよ!? お前、憲兵団に入るって言ってたじゃねぇか!」

ジャン「うるっせぇな……なんか入んなきゃいけない気がしたんだよ」

エレン「なんだそりゃ」

マルコ「僕も調査兵団に入るよ」

104期全員「「「「えぇ!?」」」」


ライナー「何でだ?」

マルコ「うん……その……‘私’は……」

ライナー「お前、カムアウ組か……」


*カムアウ(カミングアウトの略。最近の壁内での流行り言葉。壁内では主にオネェ・オナベを指す)*


マルコ「えへへ……実はそうなんだ」ポリポリ

ジャン「……」

ライナー「偽(いつわ)りながら生きるのは辛いもんな」

ベルトルト「ライナー……」

ナック「まぁ、まだ多少世間では偏見はあるけど、カムアウはもう、そんなに珍しい事でもないしな」

ミリウス「ただ兵団だと調査兵団くらいだしな、歓迎してくれるのは」

マルコ「うん……それに巨人が全て駆逐されるなら回り回って王の為にもなるだろうし」


アルミン「ジャンはもしかしてマルコの為に調査兵団に入るの?」

マルコ「え?」

ジャン「はぁ? なんでだよ」

アルミン「マルコのカムアウ知ってたんだよね? マルコの事が心配なんでしょ?」

マルコ「そんな……ダメだよ?」

ジャン「あのな、オレは誰かの為に入団先を決めたわけじゃない
命が懸かってんだ。ちゃんと自分で選んだんだよ」

アニ「命が懸かってるって……今の調査兵団の生存率はほぼ100%じゃないか」

クリスタ「死ぬのも事故が大半だよね」

ユミル「ついこの間も襲撃を未然に防いだよな」

ベルトルト「……」

アニ「……」


ミーナ「今じゃ支援者も増えに増えて、兵団の中でも1番の高給取りになったもんね」

ユミル「中身は変態の集まりだがな」ハッ

クリスタ「ユミル!」

コニー「お前人のこと言えんのかよ」

ジャン「……とにかく、マルコの為なんかじゃねぇよ」ケッ

マルコ「ジャン……」

ジャン「なんだよ。オネェのお前が気が弱そうでいじめられそうだからってのは関係ないからな」

ジャン(……それに調査兵団入団組にはミカサもいるしな)

ミーナ「なんだ。結局心配で、か」

ジャン「ち、違ぇっつってんだろ!
みんなが言うように安全性は高まってるし高給だし、変態の巣窟ってのさえ除けば……」

マルコ「変態……」


ジャン「ああ、いや、お、お前は違うぞ?」アセッ

マルコ「いいんだよ。そう思われて当たり前なんだから」ズーンlll

ジャン「いや、違ぇって! ずっと相談受けてたろ?
そん時お前、いつも自信なさげになるし……調査兵団は濃ゆそうだし、お前がやっていけるか……」

サシャ「心配だって事ですか」

ジャン「うっ」

コニー「それで入団先を変えたのか?」

ジャン「……うるせぇな……今じゃ憲兵より安全とか言われてるし、色々手当も充実してんじゃねぇか」

トーマス「初めての壁外調査はほぼ見学で終わるくらい安全らしいしな」

マルコ「先輩達があっという間に削いでいくらしいよ」

サシャ「余裕がある時は狩りもするそうですよ!」

コニー「そうなんだよ! だから調査兵団での食糧事情はかなりいいらしいな!」

ミーナ「これならエレンが言うように巨人駆逐出来そうだよね!」


エレン「ああ! 早く入って削いでやりてぇよ!」

ミカサ「……あなたの今の実力でも可能の筈」

アルミン「うん、僕もそう思うよ」

エレン「……いや、まだだ。もっと強くなりたい。実際、オネェの調査兵の方が強かった!」

104期全員「「「「えっ!?」」」」

ライナー「まさかお前……?」

エレン「この間の襲撃未遂で目の当たりにしたんだ! それで決めた! オレはオネェになる!!」ドーン!

ミカサ「エレン……」

アルミン(オネェがなんたるかをちゃんと分かっての発言なのかなぁ)

ベルトルト「……」

ベルトルト(これ僕の所為かな?)


ライナー「そうか……お前も……」

ベルトルト「……も?」

ライナー「調査兵団はなんでも受け入れてくれると聞く……」

アニ「!?」

ライナー「オレも調査兵団に入る……もう偽るのは嫌なんだ」

ベルトルト「えっ? ちょっと待ってライナー! まさか!?」サー|||

ライナー「オレ……いや、私はバイのオネェなの!」

アニ「」

ベルトルト「」ソッチ?

104期全員「「「「」」」」


ライナー「調査兵団のトップがそうだと聞いたわ! だとしたら受け入れてもらえるわ!」ウフッ

ジャン「うぇぇ」ザー

マルコ「ジャンが砂を!!」

ライナー「もう自分を偽らずに生きていけるわ」キラキラ

ベルトルト「いや、ライナー。こう言っちゃうのはなんだけど偽らない所ってそこかなぁ?」

アニ「……」

エレン「お前は既に強いだろ?」

ライナー「私は本当の自分でいたいだけよ」

エレン「そうなのか? まぁ、入団してからもよろしくな」


ミカサ「……エレンがオネェになるなら私はオナベになろう」

エレン「え? 何言ってんだよ! お前は充分強いだろ! そのままでいいじゃねぇか!!」

ミカサ「エレンが男なら私は女のままでいよう。エレンがオネェになるなら私はオナベになろう」

エレン「なんでだよ!?」

ミカサ「……なんとなく」

エレン「なんとなくで決めんなよ!!」

アルミン「まぁまぁ」アハハ
ジャン「……ミカサがオナベ……」

ミーナ「オネェになるの?」

ジャン「ミーナ!? な、なるかよ!!」

ミーナ「ふぅん」ニヤニヤ



ダリウス「訓練兵整列! 壇上正面に倣え!」


ユミル「お前ら、並べってよ!」

コニー「結局ほとんど調査兵団希望か。本当に今や調査兵団は大人気だよな」

サシャ「全てを受け入れてくれますし、壁外に行く以外は憲兵団より手厚い待遇だったりしますしね」

クリスタ「今期も半数くらいは調査兵団なのかな?」

ユミル「そうじゃねぇの」

ワイワイガヤガヤ……


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――新兵勧誘式――


エルヴィン「私は調査兵団団長、エルヴィン・スミス」バサバサ

エルヴィン「オネェであり、バイセクシャルだ!」バサッ!

訓練兵1「ツケマツゲスゲェ…」

エルヴィン「所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのはやはり調査兵団の勧誘に他ならない」

エルヴィン「自分を偽る事でしか生きてこれなかった者、本当の自分を晒けだしたい者など大いに歓迎する!!」

エルヴィン「ウォール・マリアの奪還への展望も明るい。
穴を塞ぐには未だ問題もあり、時間も掛かるが、行路は着々と作られている」

エルヴィン「今や犠牲など無きに等しい。オネェ兵団のお蔭だ!」

エルヴィン「オネェの実力は何をも凌駕する。オネェになりたい者は大歓迎だ!!」


エルヴィン「ノーマルからオネェになった者も実力は飛躍的に伸びた。
勿論ノーマルでも関係はない! そしてオナベも大歓迎だ!!」

エルヴィン「君達は自分を偽りながら生きたいか? 否、その様な窮屈な生き方などしたくはないだろう」

エルヴィン「調査兵団では何も隠す必要はない!」

エルヴィン「どのような秘密であれ、調査兵団は歓迎する! 特にオネェは!!」

エルヴィン「……以上だ。他の兵団の志願者は解散したまえ」

ダリウス「団長、必要以上にオネェを推し過ぎではありませんか?」

ペトラ「そうですよ! オナベも推してくださいよ!」

エルヴィン「あら、ごめんなさい。つい」テヘペロ☆


エレン(なんて潔いオネェ勧誘……オネェオナベ以外も大歓迎だなんて……)
エレン(これじゃまるで変態の巣窟じゃないか……)

エレン(だけど変革を求める人間の集団……それこそが……)

エレン(調査兵団なんだ!!)

ジャン「なんだろうな、エレン。オレは無性にお前にツッコミを入れたくなったぞ」

ガシッ

ジャン「!?」

ミケ「実に素晴らしい勘ね」スンッ

ジャン「はい?」


エルヴィン「うむ、君はきっと素敵なオネェになれる!」ザッ

ジャン「はい!?」

ミケ「今だここにいるということは調査兵団希望なんでしょう?」フッ

ジャン「そ、そうですが、オネェになる気は……」ゾワッ

エルヴィン「隠す必要はない。調査兵団なのだからな」

ジャン「いや、あの……」

エルヴィン「誰か! 彼……いや、彼女につけまつげを!!」

ジャン「え? ちょ、待……」

ウワァァァァ!!



コッコッコッコッ……コッ!

エルヴィン「ふぅ……さて……」クルッ

104期「「「「「……」」」」」

エルヴィン「……君達はオネェになれと言われたらなれるのか?」ブワサッ

ヒュウゥゥゥ……

訓練兵2「私は元は女なのでオナベです!」←震え声

エルヴィン「そうか……そうだったな……皆……良い表情だ」

エルヴィン「では今! ここにいる者を新たな調査兵団として迎える!」

エルヴィン「これが本物の敬礼だ!」

エルヴィン「心臓をささげよ!!(オネェ・オナベに)」

104期「「「「「ハッ!!」」」」」ザッ!!!


アルミン「……皆いるね」

エレン「まあ、憲兵団に行くよかいいからな」

ミカサ「……」

サシャ「狩り、狩りー! お肉ー♪」

コニー「あ、入団したらオネェになんなきゃいけねぇのか? まぁ、いいか、どうでも」

クリスタ「お部屋広いといいね」

ユミル「狭くても別にいいけどな」

ライナー「ふふふ、もう自由だわ」

ベルトルト「いや、違うでしょ……」

ミーナ「あれ? アニも?」

アニ「なんか勝てそうな気がしないし、1人脱落したし」ハァー

トーマス「何の話だ?」

アニ「別に」


ベルトルト「アニ……」

アニ「もういいんじゃない? どうでも」ナゲヤリ

ベルトルト「……はぁー、かもね……僕も勝てる気しない」ゲンナリ

マルコ「……ジャン?」オソルオソル

ジャン「……あぁ……クソが……最悪だチクショウ……」


エルヴィン「第104期調査兵団は敬礼をしている総勢……えーっと……まぁ、詳しい人数は後でな」

エルヴィン「皆、よく自分を晒そうと決めてくれた……君達は勇敢な兵士だ」

エルヴィン「心より尊敬する」



――そうしてエレン、マルコ、ライナー、ジャンはオネェとなった。


ジャン「なんでだよ!? ふざっけんなよ!!!」バッサァ


.

今日はここまで

申し訳ないのだが、諸事情により2、3日……4日? くらい来れない……多分。
本当はあっさり2日くらいで終わらせる予定だったんだが……。すまぬよ。


ではまたーノシ

ジャンがあっさりオネェにされててワロタ

なんだろう
この誰も死んでないのに手放しで喜べない感じは

平和なはずなのに滅亡ルートしけ見えないんだけど

自分をさらけ出すとか言って無理矢理オネェ化…

遅れた……
レスありがとうございます。

では投下


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


――その後も調査兵団の人気は破竹の勢いで高まり、オネェに憧れる者は更に増え、壁内はオネェで溢れかえった……。

そんな折(おり)、調査兵団幹部が中央のお偉方に密かに徴集された。



お偉いさん1「エルヴィン、どういう事か説明してもらいたい」コホンッ

お偉いさん2「君達を徴集した理由は分かるかね?」

エルヴィン「分かりかねます」

ハンジ「……」

お偉いさん2「巷(ちまた)の頭のイカれたブームは君達の所為だろう!!」ダンッ!!


ミケ「全くもって失礼ですね。そのお蔭でこの間の襲撃で壁が破られずに済んだのでは?」ブワサッ

お偉いさん1「お蔭?」ギロッ

ミケ「私達、オネェ特有の勘が働かなければ壁は破られていたでしょう」

お偉いさん1「何を馬鹿な事を!!」

リヴァイ「何も出来ず吠えるだけのお前らに言われたくない言葉だな」フンッ
お偉いさん1「なんだと!?」

エルヴィン「ミケ、リヴァイ、やめないか」

ミケ「……」スンッ

リヴァイ「……チッ」バッサバッサ

お偉いさん1「……まつげ」ポツリ

エルヴィン「……何か?」バサバサ

お偉いさん1「いや……」

ミケ「……」


お偉いさん2「とにかく、これ以上おかしな連中が街に溢れ変えるのは勘弁してほしいのだ」

エルヴィン「どうしろと仰るのですか?」

お偉いさん2「自粛したまえ」

ミケ「何をです?」

お偉いさん2「そのふざけた格好をだ!!」バンッ

エルヴィン「……」←つけまつげ&化粧

ミケ「……」←上に同じ

リヴァイ「……」←上に同じ

エルヴィン「ふざけたとは随分な言い様ですね。我々の正装なのですが?」バサバサ

ミケ「化粧は女のたしなみですから」ブワサッ

リヴァイ「化粧を落とせと言うのは裸になれと言っているようなものだ」バッサバッサ

お偉いさん2「お前ら女じゃねぇだろうが!! それとまつげがうぜぇんだよっ!!」バンバン!!


ミケ「ま! 酷いわん」クネッ

リヴァイ「失礼しちゃうわね」クネクネ

エルヴィン「貴女達、そこは自重しなければダメよ」

ミケ&リヴァイ「「あらっ、ごめんなさい」」ブワッサ

お偉いさん2「化粧を落とすと裸だかなんだか言ってたが壁外に行く時はしてないんだろう!?
裸で壁外に行ってんのか!? お前らは!!」

リヴァイ「……」チラッ

ミケ「……」チラッ

エルヴィン「……」コクリ

リヴァイ「壁外に行く奴は仲間しかいないからな。裸でもいいんだ」ブワサッ

お偉いさん2「開き直るんじゃねぇ!!」


ミケ「やぁねぇ、そんなに私達の裸が見たいのかしら」バサッ

お偉いさん2「見たくねぇよ!!」

エルヴィン「ならば構わないではありませんか」ブワッサ

お偉いさん2「ぐっ……嵌(は)められたとか思わねぇぞ!?」

ミケ「ちょっとやだ聞いた? リヴァイ」

リヴァイ「聞いたわ。やぁねぇー」

お偉いさん2「下ネタとかじゃねぇっつーんだよ!!」バンバン!!

ミケ「そんな事言ってないのにねん」プークスクス

リヴァイ「罠にかけたわけじゃないのにって事なのにね」プークスクス

お偉いさん2「ぬぁぁあぁあぁ!!!!」ガシガシ!!

エルヴィン「貴女達、そこまでにしておきなさい」ブワサッ

お偉いさん1「……まつげ」ポツリ

ミケ「……あらん、やっぱり」スンッ


エルヴィン「どうした? ミケ」

ミケ「同類のかほりがするわん……」スンッスンッ

お偉いさん1「!?」ギクッ

お偉いさん2「何を言っているんだ?」

ミケ「私には隠せないわよ?」スンッ

リヴァイ「ミケの鼻はいつも素晴らしいわね」

ミケ「ふふ……同類を見分けるのは……いえ、嗅ぎ分けるなんて簡単よ」

エルヴィン「性質までもを見事に嗅ぎ分けてたわね……」

ハンジ「あー、幾人か普通だった子がオネェに染まってたねぇ」

ミケ「自分でも気づいていない子もいるのよねぇ……嘆かわしいわん」

ハンジ「わざわざ目覚めさせなくてもいいだろうに……」


お偉いさん2「何だよ鼻って!! なんで分かるんだよ!? どんな鼻してるんだお前は!!」

ミケ「こうなってるわよ」ブニ

お偉いさん2「鼻の穴見せろって言ったわけじゃねぇ!!」ガンッ!

エルヴィン「細かい事はいいじゃありませんか」

お偉いさん2「細かくねぇよ!!」

ミケ「本当の自分になってから益々鼻が利くようになったのよねん」ウフン

リヴァイ「だから、ミケの鼻は誤魔化せないわよ……」チラッ

お偉いさん1「……」ダラダラ


ミケ「そんなに隠すことないのよん?」スッ(右)

お偉いさん1「いつの間に!?」ビクッ!

リヴァイ「こんなご時世ですもの、恥ずかしがらず自分を晒け出していいのよ……」スッ(左)

お偉いさん1「こっちにも!?」

エルヴィン「むしろノーマルの方が異端なくらいよ?」スッ(正面)

お偉いさん2「異端扱い!?」

ミケ「さぁ、怖がらずに」フフフ

リヴァイ「誰も貴女を笑ったりしないわ」フフフ

エルヴィン「私達は大歓迎よ」フフフ


お偉いさん1「う……うぅぅ……苦しかった……」ポロポロ

お偉いさん2「!?」

ミケ「そうでしょうね……辛かったでしょう」ウルッ

お偉いさん1「今からでも遅くはないか?」

お偉いさん2「お前、何言っちゃってんの!?」

リヴァイ「オネェになるのに早いも遅いもないわ……」ニコッ

ミケ「そうよ、さぁ、本当の自分に還って」スッ

お偉いさん1「あ、あぁ……」スッ

ガシッ!

エルヴィン「己を晒けだし、本当の自分となり、オネェ同士で手を取り合う……なんて美しい……」ホゥ

お偉いさん2「どこがだ!? キモいんだよっ!!」

オネェに憧れるのはともかく、
壁内に潜在オネェ多すぎだろ


ハンジ「まぁまぁ、あんまり突っ掛かれない方がいいと思いますよ」

お偉いさん2「ぬぁ!!」ビクッ!

ハンジ「ああ、驚かせてしまいましたか?」

お偉いさん2「い、いたのか……」

ハンジ「最近周りが濃すぎて影薄くなってるみたいですね」ポリポリ

お偉いさん2「どうしてくれるんだ、取り込まれてしまったじゃないか!」

ハンジ「元々そういう性質があったんでしょう?
あんまり騒いでるとあなたもつけまつげつけられちゃいますよ?」

お偉いさん2「ぐっ」

ハンジ「そんなに害ないからいいじゃないですか。人口も増え過ぎないかもしれませんよ」

お偉いさん2「害がないと、本気で思っているのか?」

ハンジ「害があると本気で思っているんですか?」

お偉いさん2「それは……」グヌヌ


ハンジ「まぁ、たまに視覚の暴力を受けることもありますけど、基本、本人の趣味嗜好の問題でしょう?」

お偉いさん2「う……ぬ……しかし、それによって壁内が受けた被害が……」

エルヴィン「何か被害がありましたか?」

お偉いさん2「……声を掛けようにも相手が男か女かわからず大混乱だ」

ミケ「見た目が好みならどちらでもいいではないですか」

お偉いさん2「良くないわっ!!」

エルヴィン「ふむ、まだまだ壁内には偏見が残っているようですな……」

お偉いさん1「ええ、そうなの」ブワサッ

お偉いさん2「お前!?」

お偉いさん1「だから中々カムアウできなくって……」ハァー


エルヴィン「なるだけ偏見を無くすよう努めているのですが……」

エルヴィン「我々の実力が至らなかったためです。深く……陳謝します」

お偉いさん1「いいのよ……壁内深部まで浸透させるには時間が掛かるわ」

エルヴィン「お心遣い感謝致します」

お偉いさん1「オネェですもの」フフ

お偉いさん2「なんの関係があんだ!!」

エルヴィン「ですが私達は諦めません! 少しずつの前進でも価値があると思います!」

エルヴィン「そう……彼女達は貴女の様に苦しんでいる」

お偉いさん1「エルヴィン……」ウルッ


エルヴィン「一人残らず己を晒け出させましょう」

エルヴィン「壁の中にひっそりと生きる」

エルヴィン「仲間を」

エルヴィン「すべて……」

ミケ「……」スンッ

リヴァイ「……」フッ

ハンジ「……」フワァーァ

お偉いさん2「何の話だよっ!!!?」


ハンジ「まぁまぁ、落ち着いてください」

お偉いさん2「落ち着けるか!!」

ハンジ「その内慣れますって」

お偉いさん2「そんなもん慣れてたまる……ハッ! もしや君……」

ハンジ「慣れざるを得ませんでした」フッ

お偉いさん2「君も苦労しているんだな……」ホロリ

ハンジ「そうなんですよ」ハァー

お偉いさん2「……何か困った事があったら言いなさい。手伝える事であるなら協力する」

ハンジ「ありがとうございます」

お偉いさん2「いいんだ……数少ないまとも仲間だからな……」グッタリ

ハンジ「あはは……頑張りましょう? 大丈夫です。無理強いはさせないようにしてますから」

お偉いさん2「そうか……君が頼りだよ」

ハンジ「光栄です」ニヤッ


ハンジ(こっちも落ちたよ)グッb

エルヴィン(よくやったわ)グッb

エルヴィン「さて、お話は以上でしょうか」

お偉いさん1「ええ、これだけよ」

お偉いさん2「ああ、もういい」グッタリ

エルヴィン「では失礼致します。行くわよ」

バタンッ

お偉いさん1「ああ……本当の自分を解放するのがこんなに楽しいだなんて……化粧もした方がいいかしら?」キラキラ

お偉いさん2「もう好きにしろ!」ナゲヤリ


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――1ヶ月後:第57回壁外調査直前――


ハンジ「新兵を連れて壁外調査か」

エルヴィン「実戦が一番成長を早めるからね。それに私達オネェがいればそこまで危険はないし」

ハンジ「ああ、そうだろうね」

エルヴィン「ミケのお蔭で色々分かった事もあったわね」

ミケ「あらやだ、私だけじゃないわオネェ達の勘もよん」

リヴァイ「人が巨人になれるだなんてね」

ハンジ「巨人化出来るとか凄いよねぇ……色々ちゃんと実験したいなぁ」キラキラ

リヴァイ「変態が現れたわ」

ハンジ「あなた達だけには言われたくないね」

ミケ「他にも地下室とかね」


ハンジ「何が驚きかってというと、それ全部鼻と勘だけっていうね」

ミケ「あらん、エレンに確かめてみたらドンピシャだったじゃない」

ハンジ「そうだけどさ。そういや結局エレンはオネェになりきれなかったんだっけ?」

ミケ「えぇ、あの子は違うわ。本人はなりたがってたけれどねん」

ハンジ「なんでなりたがるかなぁ……」

ミケ「強くなりたいんですって。見た目はバッチリなんだけれどねぇ……残念だわ」ホゥ

ハンジ「私はホッとしたけどね」

ミケ「でもエレンきゅんはエレンきゅんのままがいいわん」ウフッ

ハンジ「逃げろ、エレン・イェーガー」

リヴァイ「ハンジからも逃げないとねぇ」


ハンジ「なんでだよ。ちょっと実験に協力して欲しいだけなのに」


モブリット(全力で逃げて、エレン・イェーガー)


ミケ「あとね、他にも思うところがあるのよ」

ハンジ「何? もう何がでてきても驚かないよ」ハァー

ミケ「ええっとね、なんかこの先、エレンのような知性のある巨人がいたり、そいつが壁内の人間だったり、
獣みたいな巨人がいたり、獣巨人が他の巨人に命令してみたりなんだりしそうな気がするわん」

ハンジ「もうなんか勘とかいうレベルじゃないよね? 具体的だし」

ミケ「後はそうねぇ、内にも外にも敵がいそうだわん」

ハンジ(……もはや化け物)


ハンジ「……ていうか、それはかなり穏やかじゃないね」

ミケ「うふふ、でも大丈夫よん」

エルヴィン「そう、何が現れようと私達の敵じゃないわ」

リヴァイ「巨人を全滅させて……」

エルヴィン「敵である相手さえにも自分を解放してもらい……」

ミケ「壁内外全てオネェに染めるのよん」ウフフ

ハンジ「オナベやらノーマルやらを無視すんのやめてよ」

ミケ「あらん、ごめんなさい、つい」


リヴァイ「そろそろ準備をしなければね、エレンの所に行くわ」

エルヴィン「頼むわね、あの子がキーになっているのだから、守ってあげて」

リヴァイ「任せて。それに例え巨人化して暴走したとしても、うなじかっさばいて回収するわ」

ハンジ「手足ちょん切らないでよ?」

リヴァイ「善処はするわ」ヒラヒラ

ハンジ「怖ぇな」

ミケ「ハンジに弄られるのとどっちが怖いかしらん?」

ハンジ「失礼だね、そんな酷いことはしないよ」


ミケ「だけど正直、巨人を全て駆逐してしまえたらそれで終わりそうな気もするのだけれどねぇ」

ハンジ「わからないよ? それじゃ済まないかもしれないじゃないか!
だからあれやこれやと調べ尽くして……!!」フヒヒ



ナナバ「……最近、誰が変で誰がまともかわからなくなってきたよ」

ゲルガー「全員まともで変人なんだろ」

ヘニング「調査兵団だものねぇ」

リーネ「この話にあんたが加わるのは間違ってる気がするよ」

ヘニング「まあ、酷いわ」プンッ

トーマ「……もうあまり深く考えない方がいいと思うけどな……」フー

ナナバ「……そうだね、そうかもしれない」ハァー


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――第57回壁外調査――


町人男1「きゃー! オネェ兵団よ!!」

町人男2「今私の事見たわ!!」キャー///

町人女1「エルヴィン団長! また奴等を殺っちまってください!!」

エリー兄「きゃーカッコイイ! オネェ兵団!!」

エリー「お姉ちゃん、見えないよー」

エリー兄「ああ、ごめんね、ここに登ろ」

エリー「うん」

ガンバレ-! オネェヘイダン!!


「団長!! 間もなくです!」

「付近に巨人は全く見られません!」

エルヴィン「でしょうねぇ」

「開門30秒前!!」

「いよいよだ! これより人類はまた前進する!!」

「新兵はよく見ておけ! オネェ兵団の戦いを!!」

イェアアアアアア!!!


「開門始め!!」

エルヴィン「第57回壁外調査を開始する!」

エルヴィン「これから先の目標はウォール・マリアの奪還、目指すはシガンシナ区のイェーガー家の地下室」

エルヴィン「近づく巨人は全て凪ぎ払っていくわよ!! 進撃せよ!!」

「「「「「いえすまむ☆」」」」」

ドドドドドドド……


――そうしてまた、オネェ兵団は巨人を駆逐する為、人類の大いなる前進の為、壁外へと向かった。
壁内にいる人類、そしてオネェ達の期待を背負って……。

――進め! オネェ兵団!!
戦え! オネェ兵団!!
巨人駆逐まであと少しだ!!





ミケ「……ところでハンジ」

ハンジ「ん?」

ミケ「聞きそびれていたけれどあなたはどっちなの?」

ハンジ「……何言ってるんだい、ミケ。私はノーマルだよ」ニヤッ


.

おしまいです。

本当はかっこいいミケさん書こうと思ってたんだ。思って……何故に……このような……。
リヴァイは公式アニメ絵でよくクネクネしとるからいいじゃまいか。
エルヴィンはとばっちりww

途中で間を空けて、あとなんか色々と申し訳ない。
レスくれた方、読んでくれた方ありがとうございましたん。


面白かったわぁん

格好良くしようと思ってたら、絶対こうはならない
乙だわん

乙だわん
……アニとベルさんは超ドンマイ

こういう幹部もの読みたかったんだよ!面白かったおつおつ!!

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