長男「妹が男をつれてくるだと!?」 (23)

夕方

長男「ただいま?♪」

女「あっお帰り?お兄ちゃん」

長男「イヤー仕事で疲れたけどお前の顔を見たら疲れなんか吹っ飛んじまったさ」キラキラ

女「はいはい、あっそんなことより今日の夕飯に男を誘ったの。今から連れてくるね」

長男「はっ?」

女「行ってきまーす」

長男「あっちょっと……あれ?男って確かお向かいのアパートにいるあの男のことか?」





初投稿です。挫けないよう頑張ります。






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それから10分くらいして



次男「ただいま」

長男『妹が男をつれてくるだと!?』

次男「いきなりどうしたんだ?」ドアアケル

長男「なんだ次男か」

次男「でっ?男がどうしたんだって?」

長男「あぁー実はだな」カクカクシカジカ

次男「成る程な」

長男「成る程なじゃない!!」バンッ!!





次男「でっ今日の夕飯何?」

長男「お前人の話聞けよ!つーか俺も今帰ってきたばっかだ!?」

次男「ふーん、じゃあとりあえず今日はスパゲッティが食べたいな」

長男「お前のリクエストなんざ聞いとらんわ!!」

次男「早くしないと妹が男をつれて帰ってくるぞ」

長男「わかってる!とりあえず飯作るからお前どうにかして男が来るのを阻止しやがれ」

次男(ちょろい兄貴だな。まぁ男を呼べって言ったのは俺なんだけど……)

長男「あれ?なんか知らんが言いくるめられたような」カチャカチャ

長男「まぁいいか。とりあえず麺茹でるか。ってなんであいつのリクエスト受けてるんだ!?」

長男「全く、我ながらあの弟と双子なのが不思議なくらいだ。どうもあいつのつかみ所の無さは苦手だ」

長男「四人分ならこんなもんかな」

次男(男が来るのを阻止しろといいつつも用意するあたり、やっぱり女の機嫌を損ねないよう無意識にやってる辺りは流石はシスコンの鑑だな)


長男「おーい次男、皿用意してくれ」

次男「はいはい」ヤレヤレ

次男(まぁ面白いから黙ってよう)

一方で

男「何故か女に夕飯を誘われた。まだ会って一月だぞ?そこまで親睦を深めた覚えはないし」


男「つーか言い出しっぺの先生がまさか女の兄貴(次男)とは知らんかった。あの人何考えてるんだか」

ピンポーン♪

男「噂をすればってやつか。はいはい」ガチャ

女「やー迎えに来たよ」

男「早くねーか?」

女「善は急げたよ。まぁまだ何も支度してないけど」

男「はぁ?」

女「さぁー行こうか」ガシッ

男「えっ?あのちょっと!?(胸が当たっとる///)」ズルズル

腕をがっしり捕まれ男は強制連行されていくのであった。ちなみに女にはまるで他意はない。



女と男が到着した頃の台所


女『ただいまー』

次男「おっ帰ってきたぞ」

長男「何!?もう来たのかまだ出来てないぞ」


次男(すっかり歓迎ムードだよ)

長男「ってお前男が来るのを阻止しろと言ったのに油なんぞ売ってやがって」

次男(どっちなんだよ)

長男「クソ!!こうなったら俺自らが成敗してくれる!!次男は鍋見てろ」ダッ

次男「はいはい」

長男「つまみ食いするなよ!!」

次男「はいはい」



そして、ついにご対面の時がやって来る。

男「おっおじゃましま「誰が許すかボケぇ!!」グハァッ!?」

女「男ー!?」

長男「はぁはぁはぁ…間に合ったか」

女「コラ!!」バンッ

長男「アイタ」

女「もういくらなんでも初対面の人にいきなりドロップキックするなんて酷いよ!!」

長男「いや、しかし俺はお前のこと思ってだな」

女「私の身を按じるのはわかってるけど、これはあんまりだよ!!もうお兄ちゃんなんか」

『大ッ嫌い!!!』ガツーン

長男「だっだっだっ大嫌いぃぃぃい!!?」ガーーン!?

男「アイテテ」ムキズ

女「あぁ男ー大丈夫?」

男「あぁなんとか。あれ?今のキックは先生が?」

男は長男を凝視する。それはまさに今しがたまでは長男だった白く燃え尽きた何かだった。
とそこへ次男が何事かとやって来る。

次男「どうした大声上げて?」

男「あれ、先生が二人???」

次男「ん?」ムシャムシャ

すいません。眠いので今日はここまでです。

仕事の合間に少し投下します。



男「双子!?」

女「そう、一卵性たがらよく見間違えるんだよね」

男「へぇー」

次男「だから面白いものが見れるって言ったろ?来てよかったな」

男「はぁ…(しかし、まだ復活しないなあの人は)」

長男「」←長男だったもの

女「大丈夫、何時ものことだから。そのうち復活するって」

次男「さて、玄関で長話もなんだから上がれよ」

男「おっおじゃまします」

色々あってようやく男は女達の住む部屋に入ることに。ちなみに長男が復活したのはそれから10分くらいしてからだった。

皆『いただきまーす』

男「あっうまい」パクパク

女「そうなの、長兄の料理って本当に美味いんだよね」

長男「その言葉だけでお兄ちゃん作ったかいがあったもんだよ」

女「ただちょっとうざいんだけどね」

長男「」グサッ

男「なんか今グサッって言わなかった?」

女「気にしてたらこの先ついてけないよ」

男「はぁ…(こいつ笑ってるけど怖いな)」

次男「モグモグ」

男「それより先生そのてんこ盛りのスパゲッティ食べ切るんですか?」

次男「ん?余裕だぞ。そんな訳で長男おかわり」

男「はやッ!?何時の間に?」

長男「自分でやれ!えぇい面倒だ皿をよこせ」


男「そして、方やお前の皿はえらくコンパクトだな」

女「いいの、私は次兄のように万年育ち盛りじゃないもん」皿チンマリ

次男「イヤー長男の飯美味いからいくらでもいけちゃうんだよね。カレーなら寸胴ごといけるぞ」ドヤァ

男「しっかし本当双子で顔は瓜二つなイケメンなのに、あんた教師っての似合わないよな」

次男「そうかぁ?」

男「ホストにしか見えん。スーツ姿とか特に。まさか実は上のお兄さんの方が」

長男「貴様にお兄さん呼ばわれされる義理はない!!」

女「長兄うるさい」

長男「ガーン!?」

次男「俺と同じ顔にそんな顔されたくないなぁ」


次男「まぁそれはさておき、長男は天職だよな」

長男「そうさ!女の子は可愛い!そしてうちの服を着た女の子は更に可愛い!!!中でも妹なんかもう天使!!!可愛すぎてそこらのモデルなんかへでもないくらい可愛いんだよ!!!!わかるか?なぁわかるか?わかるよなぁ!?」オトコノムナグラツカム!

男「アワワワワッはっはい!?」

女「長兄、次はないよ」

長男「はい…」ションボリ

男(シスコンて拗らせるとあんな風になるのかぁ…)

次男(あれはまだいい方だぞ)

男(まだ“その先”があるんかい。あまり近づきたくないなぁ)

次男「長男おかわり」

男「あんたまだ食うんかい!!しかもさっきより早い!?」

男「ところでお兄さん職業は?」

女「服屋の店長。勿論レディースオンリー」

男「ふーん」

女「服とかほとんど長兄がくれるんだけどね。たださぁ…」

男「ただ?」

女「どれもサイズとか色々ピッタリなのよね」

男「それシスコン拗らせるとか以前にいくら実の妹でも犯罪だろ!!」

女「まぁ兄妹としては好きなんだけど、あんなんだからさぁ」

男「あぁ、言いたいことはわかるよ(だから態度があんななんだな)」ナットク

女「クリスマスに下着プレゼントされた時には年明けまで口聞いてあげなかったし」

男「セクハラで訴えていいんじゃね(人としてどーよ?)」

女「でも優しいからさ」

男「愛情ってのも色々あるよ。表現が異常なだけで」トオイメ

チョウナンマダー?

ウルセー!ダマッテマッテロ!!


男「俺、そろそろ帰ります」

次男「もうこんな時間か」

男「長男さん、飯うまかったです。ごちそうさまでした」ペコリ

長男「ぬっ!?俺の飯が美味いのは当たり前だ!帰れ帰れ!!」テレテレ

男(この人キャラが定まってないな。ツンデレなんか変態なんか)

男「つーか」

女「ん?」

男「お前はなんで横にいるの?」

女「送ってくよ」

男「いいよ、ウチ向かいだし」

女「そんなこと言わずに」ズイズイ

男(ナァッ!?また腕を勝手に///)

長男「なぁー俺の妹になにしとんじゃ貴様ぁ!!」オニイチャンユルサナイ

次男「はいはい、邪魔しない」

長男「モガモガ」

こうして、夕食会は幕を閉じるのであった。



第一幕 終了

こんな感じで三兄妹と男のほのぼの話がいくつか続きます。

第二幕 開始


長男「最近妹が構ってくれない」

次男「何時ものことだろう」

長男「何時にも増してだ!!それもこれもあいつと会ってからと言うもの、妹が全く優しくない」

次男「ならその度を越えたシスコンから直せばいいじゃないか」

長男「アホ、俺からシスコン取ったら何が残るってんだ?」

次男「うーん……眼鏡?」

長男「残るか!?つーか本体どこいったよ?」

次男「えっ?眼鏡が本体じゃないの?」

長男「お前本当に俺と双子なのか?」

次男「やだなー。ドッペルゲンガーかなにかじゃあるまいし。そうだったら俺死ぬのかな?」

長男「誰が貴様の影か!!て言うか妹何処いった!?」

次男「男のウチ。イヤー青春だねー」

長男「ナニィィィイ!!!?」

女「ちょっと長兄うるさーい!!」

お向かいの部屋のベランダから女のお叱りの声を頂き、長男何時もの石化となる。


長男「ガーーン」

次男「今日も元気に始まるよー」ヤレヤレ

男(相変わらずのシスコン平常運行だな)

俺の名は男。十六歳(つい最近誕生日来た)。高校一年生。つい最近高校に上がったばかりで今だ慣れないが、まぁそれなりに高校生活を満喫している。



ハズだった。



あいつと出くわす前までは。

高校入学して一週間くらい経ったある日のこと。


俺はあいつと出会った。これが後に俺の平穏な高校生活を脅かす存在だとは知るよしも無かったのだ。



男「最近妙に視線を感じでならない」

友「お前顔はいいからな」

男「それじゃまるで俺が顔だけの男じゃないか?」

友「愛想ないだろ」

男「生まれつきだ」

高校入学してすぐ親しくなった友と何気ない会話をしている最中も、あの妙に高圧的な痛い視線が俺の側頭部あたりにぶつかっている気がしてならなかった。

女「ジーーーー」

女友「あらやだ女ちゃんったら男君に猛烈アピール?妬けるわね」

女「ジーーーー」

男(気にしたら敗けだ。平常心、平常心)

それは女からの熱烈な視線だった。敢えて俺は知らないふりを続けたが、後にそれがとんでもないことになるのだった。

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