戦刃「安価で苗木君を手に入れる」 (212)

戦刃「必ず、苗木君を……」

戦刃「まずはどうしようかな……」

>>5

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386759390

ごめんミスった

強姦

甘えてみる(ギャップ萌え)

とりあえずさらってくる

なにをどうミスったんだ

戦刃「そうだ、そもそも苗木君がいなきゃ意味が無い」

戦刃「誘拐……じゃない、どこかに誘おう」

――食堂――

戦刃「(ここには苗木君一人……)苗木君、ちょっといいかな」

苗木「戦刃さん、どうしたの?」

戦刃「(どうやって誘えば……)……」

苗木「戦刃さん?」

戦刃「いきなりでごめんね」オヒメサマダッコ

苗木「えっ?! 戦刃さん!?」

戦刃(やってしまった……とりあえずここから離れよう)

タッタッタッタ

苗木「ここは……>>10?」

妹様が買った監禁用の豪邸

科学準備室

>>8

妹様、松田君監禁してそう

――江ノ島邸(監禁用)前――


苗木「やっと降ろしてくれた……。戦刃さん、ここは……?」

戦刃「盾子ちゃんの別荘だよ、ちょっと特殊だけど」

苗木「へえ、豪華な家だね。お城みたいだ」

戦刃「うん、そうでしょ(やっぱり盾子ちゃんは凄いや)」ニッコリ

苗木「それで、戦刃さんはどうしてボクをここまで連れてきたの? それもお姫様抱っこで。すれ違う人たちの視線が痛かったよ……」

戦刃「えっと、それは……」

苗木「?」

戦刃「とりあえず、中に入る?」

苗木「え? お邪魔して大丈夫なの?」

戦刃「もちろん」

ガチャ

苗木「おじゃまします」

戦刃「おじゃまします」

苗木「……本当に入って大丈夫なの?」

戦刃「うん、大丈夫だよ(盾子ちゃんならきっと許してくれるはず……)」

苗木「凄い! まさに豪邸って感じだよ!」

戦刃「リビングの照明のスイッチは確か……」

ポチッ



何のスイッチだったでしょう?>>15

クラスの女子全員をここに召喚するスイッチ

本人と江ノ島以外(声帯と指紋認識と暗号)開けられないロック

たらいが降ってくる

セキュリティー(自動で敵を認識して動くガトリングガン)が作動する

>>13

ポチッ

ゴゴゴゴゴ

戦刃「苗木君危ない!」

苗木「えっ、いったいど」ガンッ

戦刃「くっ、苗木君が……」

苗木「」

戦刃「気絶してるみたい……もう一度お姫様抱っこして、と」

戦刃「とりあえず部屋の一つを借りよう」

戦刃「失礼します」ガチャ

松田「」

戦刃「失礼しました」バタン

戦刃「盾子ちゃん……松田君を……」ブツブツ

ガチャ

戦刃「ここは空き部屋みたい。かんき……ケフン、何故か家具は揃ってるね」

戦刃「ベッドに苗木君を寝かせて……と」

戦刃「目が覚めるのを待ってみよう」



――2時間後――


苗木「うぅ……」

戦刃「苗木君! 目が覚めた?」

苗木「>>20

さすが残姉

君は誰?

ここはどこ?あなたはだれ?

くっ…右半身の暗黒竜が…

霧切さんと舞園さんと3pする予定だったのに

苗木「君は誰?」

戦刃「え……? 苗木君?」

苗木「苗木? ボクは苗木っていうの?」

戦刃「苗木君? 本当に何も覚えてないの?」

苗木「ねえ教えて、君は誰? ここはどこ?」

戦刃「えっと、(どう説明すれば……)」

戦刃「私は戦刃むくろ。あなたのクラスメイト。そしてここは盾子ちゃ……私の妹の所有する別荘なの」

苗木「そうなんだ……」

苗木「でも例えばね、キミが嘘をついていたとしたら? 証拠が無い以上、ボクを好きにできるわけじゃないか」

戦刃「私はそんなこと……!(その手があったか)」

苗木「うん、分かってるよ」

戦刃「?」

苗木「いや、実際のところ何も分からないけどね。それでもなんだか、キミは嘘をついてないような、そんな気がするんだ。何となく、だけどね」ニコ

戦刃「苗木君……」

苗木「……それにしても、少し喉が乾いちゃったな」ボソ

戦刃「私、入れてくる!」

苗木「ありがとう、いくさ」バタン

タッタッタッタ

苗木「すごく早い動きだ……」


――キッチン――


戦刃「えーと、飲み物は……」ガサゴソ

戦刃「これは粉末コーヒー?」

戦刃「眠気覚ましに効くって言うし、苗木君の目も覚めるかな」

マゼマゼ

戦刃「できた! けどここは盾子ちゃんの家……まずは私が毒見をしないと……」ズズ


――数分後――


戦刃(しまった……これは確実に>>28が入ってる……)

ホモに目覚める薬

蟐夊脈

媚薬

媚薬

戦刃「なんだか体が熱い……」

戦刃(これは間違い無く盾子ちゃんが松田君に飲ませようとしていた媚薬入りコーヒー……)

戦刃「これじゃあ苗木君のところに戻れな」

苗木「戦刃さん? 大丈夫?」

戦刃「な、苗木君?!」

苗木「なんだか顔が赤いよ?」グイッ

戦刃「なえぎ、くん……(顔、近い……)」

苗木「ん? あれは」

苗木「コーヒー作ってくれてたんだ、ありがとう戦刃さん」ズズ

戦刃「待って苗木君!」

苗木「え? どうしたの?」

戦刃「あ、えっとその……な、なんでも」

苗木「? とにかく、コーヒー美味しかったよ。すごく喉が乾いてたから全部飲んじゃった」

戦刃「」

苗木「時計は……って、こんな時間なの?!」

戦刃「うん、もう外は真っ暗だよ」

苗木「家に帰らなきゃ……って家すら分からないんだった」

戦刃「>>35



1.家まで送るよ
2.今日は泊まっていく?
3.その他

2

2

2

苗木君はここで寝泊まりしてたんだよ

2

2

戦刃「そ、その、今日は泊まっていった方が良いと思う」

苗木「で、でも、悪いよそんな」

戦刃「こんな時間に一人で出歩くのは危険だし、私も苗木君の住所までは分からないから……」

戦刃「最も安全な策は明るくなるまで待つことだと思うよ」

苗木「……うん、そうだね。もし邪魔じゃなければ、ここに泊まっていいかな?」

戦刃「もちろん(やっぱり寄宿舎のことも覚えてないんだ)」


――部屋――


苗木「なんだか悪いなあ、パジャマまで貸してもらって」

戦刃「ううん。それに少しパジャマも大きいし(松田君のものとは言えない……)」

苗木「そんな、貸してもらえるだけでも嬉しいよ」

戦刃「良かった。それじゃあ苗木君、お休み」

苗木「待って戦刃さん」

戦刃「?」

苗木「>>42

性欲が収まらない。なんとかして

お休み(額にキス)

戦刃さんを見ているとドキドキが止まらないんだ

なんか体が…あつい…

>>40

無言で戦刃を押し倒す

苗木「戦刃さんを見ているとドキドキが止まらないんだ」

戦刃「……えっ?」

苗木「記憶を失う前のボクがどんな人だったのかは分からない」

苗木「でも、少なくとも今のボクは戦刃さんのことが好きなんだ!」

戦刃「苗木、くん……」

苗木「どうして泣いてるの? ……ゴメン、そうだよね。戦刃さんにだって想ってる人が」

戦刃「……違う」

苗木「え?」

戦刃「嬉しいよ、苗木君に好きって言ってもらえて」

戦刃「私も苗木君のことが、好き」

苗木「戦刃さん!」

ドサッ

戦刃「苗木君……」

苗木「ご、ゴメン! さっきから凄く体が熱くて、なんだか変なんだ。それでつい……」

戦刃「>>48


1.いいよ、苗木君
2.お休み、苗木君
3.その他

1

1

1

1

安価把握 

ところで少し地の文入ってくると思うけど良いですか?

いいよ

ok

超高校級のwktk

ありがとう
さすがに台本形式でするのは味気無いと思って
それじゃ書かせてもらいます

期待

戦刃「いいよ、苗木君」

気がつけば口からはそんな言葉が零れていた。卑猥で奸濫。破裂しそうなほどに心臓が高鳴るのは何故なのか。

苗木「戦刃さんっ!」

彼が私の服を剥いでゆく。あれだけの量の媚薬を飲んでなお彼の手つきは乱暴とは程遠い。記憶を失っても彼は苗木誠なのだと、私は安堵しつつ目を閉じる。

戦刃「んっ……」

ざらついた舌が、私の首を這う。それは色んな場所をねぶりながら、どんどんと下がってゆき、やがて私の胸に触れた。私の漏らす声など意に介さず、彼の舌は胸の頂上を弄ぶ。

苗木「いくさば、さん……」

彼は私の太腿を上るように指を這わす。くすぐったく、それでも何故か私の口からは粘っこく厭らしい声が漏れる。彼はそんな私を嘲るように内腿に何度か円を描いた後、下着の中に手を滑り込ませる。

戦刃「んあっ……」

淫らな音が部屋に木霊する。そんな厭らしい自分への嫌悪感からか、私は顔を手で覆う。そのせいで自分の口から漏れる息が、幾倍にも増して耳へと刺さる。

苗木「入れるよ、戦刃さん」

ふとそんな声が耳元で聴こえた。いつもと同じ、彼の柔らかく優しい声が。そんな状況の中、顔を覆う私の手のひらには、生暖かい水滴の感触があった。どうして自分が涙を流しているのか、理由も分からないままに私は首を縦に振る。

戦刃「んんぅ……はっ……あぁっ!」

性交というものの前に心は冷静を保てるはずもなく、未知の痛みに私は顔を歪ませる。鈍く、刺すような痛みの中に確かに彼は存在した。温かく、硬い彼が私の中に深く覗きこんでいる。

頑張れ

>>56
ありがとう、頑張るよ
あと、苗木君がやたらテクニシャンな件には触れないであげてね



彼が動き出すと、私の下腹部の鈍痛は一時的に増した後に和らいだ。

苗木「戦刃さんっ、顔、見せてっ」

彼に望まれてようやく、私は顔から手を離す。涙でぐしゃぐしゃになった顔を見て彼は冷静になった。罪悪感と焦燥感にまみれた彼の表情に、私は心を傷めない訳にはいかなかった。

戦刃「お願い、続けて……苗木君……」

甘美な嘘というものがあるのならば、これは正にその対極にあるものだ。厭しく淫らな、黒い嘘。そんなものでも彼を悦ばせることができるのなら、私は自己嫌悪を顧みない。

苗木「うん、戦刃さん……」

それだけ言うと、再び彼は動き出す。先程よりも早く、激しく。彼の動きに呼応して、私の息も激しく漏れる。

苗木「もう、駄目だっ」

戦刃「んっ! はぁっ、あっ! ……苗木君! なえ、ぎ、くんっ!」

瞬間、彼が震える。何かが破裂したかのように、私の中に熱いものが勢い良くこみ上げてくる。私の胸に顔を埋める彼の、まだ落ち着きの無い乱れた息が大きく響いていた。汗の這う彼の顔を、私は包むように撫でる。

そうして気が付けば、私達は眠りに落ちていた。

恋愛能力診断で苗木誠は↓だから大丈夫だろ

苗木誠の恋愛能力診断結果

やさしさ  1

ルックス  1

積極性   4

駆け引き  5

一途さ   1

誠実さ   2

キス    5

ベッドテク 5

地の文続けようか迷うんだけど皆はどう思う?

手軽に飲めるのか、感情模写豊かなのか

>>58
苗木君は超テクニシャンだったのか……

続けてください

>>58
テクニシャンすぎわろりん

無理はせずがんばってください

邪魔かもしれないけど
戦刃むくろの恋愛能力診断結果

やさしさ  5

ルックス  2

積極性   1

駆け引き  1

一途さ   5

誠実さ   1

キス    5

ベッドテク 5

>>64
そ、そんな馬鹿な……



続き書いてきまーす

これでラスト邪魔してすいませんでした
江ノ島盾子の恋愛能力診断結果

やさしさ  5

ルックス  5

積極性   1

駆け引き  1

一途さ   2

誠実さ   3

キス    5

ベッドテク 5

突然の安価で申し訳ないです

翌朝起きた苗木君の記憶は戻っている?

Yes or Noで>>70

Yes
記憶は戻っている昨日の事は覚えてないで

人いないんで>>68でいきます

戻っている
いたした記憶もある

>>70
人いたのね良かった
今回は>>68でいかせてもらいます、すみません

というか限界寝ます申し訳ない
もちろん明日も続けます宜しくお願いします

残ねぇ…

>>72
逆に考えるんだ
もう一度苗木君の初めてを奪えるんだ、と

苗木君ってテクニシャンな童貞だよね?

皆さん、おはようございます
それじゃあぼちぼち書いていきますかね

私のすぐ隣で、彼は穏やかな寝息をたてている。間近で見る程、彼の青爽な顔立ちは私の心を惹きつける。まるで昨日のことなど無かったかのように。でも、夢では無いのだ。全て夢だったら、どんなにいいことか。

苗木「んん……おはよう、戦刃さん」

戦刃「おはよう、なえぎく」

苗木「って、えぇえええええ?!」

突然叫びだす彼の姿を前にして、私は狼狽するしかなかった。状況が飲み込めないのは彼とて同じようで、落ち着かない様子で部屋中を眺めている。そんな中、私の僅かな冷静に一つの仮説が生じた。

戦刃「まさか、苗木君……」

苗木「確か、ボクは戦刃さんに連れられて江ノ島さんの別荘に……。それから急に気を失って、気付いたら朝で……どういうこと?」

やはりそうだ。彼は昨晩の彼では無い。私が担いで玄関まで招いた段階での苗木誠なのだ。とは言え、もちろん馬鹿正直に全てを語る訳にはいかない。私は少しずつ、思考を取り戻しつつあった。

戦刃「ここに運んで、苗木君が目覚めるのを待ってた。でも眠くなっちゃって、つい」

苗木「そ、そっか。なんだか、ゴメン……」

私の初の相手はもういない。そう思うと何故か涙が止まらなかった。一体誰に、私は自身の純潔を捧げたのだろう。昨晩の彼は偶像でしかなかったのか。何も分からない。そのことが何かを失ったような心地を私にもたらした。

苗木「戦刃さん? どうして泣いてるの?」

戦刃「ううん、何でもない」

純真ほど人を無意識に深く傷付けることができる感情は他に無いだろう。でも彼は何も知らないのだ。私は誰にこの哀しみを、悔しさをぶつければいいのだろう。

苗木「時間的にマズいなあ……早く学園に戻らないと。戦刃さん、大丈夫?」

あれだけ深く交わったというのに、彼との距離は離れるどころか変わってすらいない。そのことに私は違和感を感じずにはいられなかなかった。このことは、一層私の初めてが無意味に消費されたような気持にさせた。
級友からの追及を予感し既に重い足取りで、私は彼と共に学園へと向かう。


――希望ヶ峰学園・本科生校舎――


苗木「おはよう」

彼が教室に踏み入れるなり真っ先に彼に詰め寄るのは、無論江ノ島盾子だった。あらかじめ彼に言われていた通り、私はドアの裏に身を潜めていた。

江ノ島「おっはよー苗木! 昨日は寄宿舎に戻ってなかったみたいだけど、何かあったの?」

苗木「う、うん……ちょっとね」

つーか、今更気付いたんだが、苗木のルックスがアレで1とか・・・

俺とかルックスがマイナスになりそうだわwww

ここで安価です

盾子ちゃんは苗木君とむくろちゃんが何をしていたか把握している?

Yes or Noで>>80

イエス

イエス

妹として姉の交際態度に注意を 特に無計画なセックスはだめ

イエス

俺のルックスlim(n→-∞)nだわ

江ノ島「ふうん、ま、別にいいけどね」

江ノ島「ん? んん? 感じる……すごいむくろちゃん感を感じる。今までにない何か熱いむくろちゃん感を……」

などと振舞っている時は、彼女は既に私の居場所を把握している。追及から逃れ安堵の息を零す苗木の隣をすり抜け、彼女はドアの裏にしゃがむ私の元へとやってきた。

戦刃「盾子ちゃん……」

江ノ島「ちょっと来い」

彼女は私の顔を見るなり、私の手首を掴んでどこかへ歩みだす。そうして連れられたのは屋上だった。

戦刃「盾子ちゃん、授業始まっちゃうよ……?」

江ノ島「うるせえバカ」

放たれた槍のように鋭い音韻が、冷たい風に乗って私を刺す。それが彼女の言葉であるからこそ、私は冷静に考えることすらもままならなかった。

江ノ島「このバカ姉! もうさ、残姉とか言ってらんねえよ! バカ! バカバカバカバカバカアホ!」

戦刃「盾子ちゃん……」

私は当惑する。というのも、彼女がここまで感情を露わにすることは今までに無かったのだ。何故ここまで彼女が憤っているのかを思慮した時、私は今何が起こっているのかを初めて悟った。

戦刃「ごめんなさい……」

江ノ島「はぁ……ったく、情けない。目元真っ赤に腫らしちゃってさ」

江ノ島「一時の感情に流されて、自分の処女あげて、何か一つでも得したの?」

追及する彼女の声は、少し震えていた。私の頬に伝う涙が、風に吹かれて冷えてゆく。いつから泣いていたのかなど、私にすら分からなかった。

江ノ島「お姉ちゃんはバカで役立たずで頭空っぽの残姉なんだからさ、」

江ノ島「自分の体くらい、大切にしなよ……」

気付けば私は妹の腕に抱かれ、その胸に顔をうずめて泣きじゃくっていた。涙を噛み[ピーーー]ように漏れる細い息が私に届かないよう、彼女は長い間、強く私を抱き締めて離さなかった。

屋上勝手に作りましたすいません
でも希望ヶ峰学園にも屋上はある、はず……

saga入れ忘れてた……改めて

江ノ島「ふうん、ま、別にいいけどね」

江ノ島「ん? んん? 感じる……すごいむくろちゃん感を感じる。今までにない何か熱いむくろちゃん感を……」

などと振舞っている時は、彼女は既に私の居場所を把握している。追及から逃れ安堵の息を零す苗木の隣をすり抜け、彼女はドアの裏にしゃがむ私の元へとやってきた。

戦刃「盾子ちゃん……」

江ノ島「ちょっと来い」

彼女は私の顔を見るなり、私の手首を掴んでどこかへ歩みだす。そうして連れられたのは屋上だった。

戦刃「盾子ちゃん、授業始まっちゃうよ……?」

江ノ島「うるせえバカ」

放たれた槍のように鋭い音韻が、冷たい風に乗って私を刺す。それが彼女の言葉であるからこそ、私は冷静に考えることすらもままならなかった。

江ノ島「このバカ姉! もうさ、残姉とか言ってらんねえよ! バカ! バカバカバカバカバカアホ!」

戦刃「盾子ちゃん……」

私は当惑する。というのも、彼女がここまで感情を露わにすることは今までに無かったのだ。何故ここまで彼女が憤っているのかを思慮した時、私は今何が起こっているのかを初めて悟った。

戦刃「ごめんなさい……」

江ノ島「はぁ……ったく、情けない。目元真っ赤に腫らしちゃってさ」

江ノ島「一時の感情に流されて、自分の処女あげて、何か一つでも得したの?」

追及する彼女の声は、少し震えていた。私の頬に伝う涙が、風に吹かれて冷えてゆく。いつから泣いていたのかなど、私にすら分からなかった。

江ノ島「お姉ちゃんはバカで役立たずで頭空っぽの残姉なんだからさ、」

江ノ島「自分の体くらい、大切にしなよ……」

気付けば私は妹の腕に抱かれ、その胸に顔をうずめて泣きじゃくっていた。涙を噛み[ピーーー]ように漏れる細い息が私に届かないよう、彼女は長い間、強く私を抱き締めて離さなかった。

そのまめコピペしちゃったよもうやだ死にたい


江ノ島「ふうん、ま、別にいいけどね」

江ノ島「ん? んん? 感じる……すごいむくろちゃん感を感じる。今までにない何か熱いむくろちゃん感を……」

などと振舞っている時は、彼女は既に私の居場所を把握している。追及から逃れ安堵の息を零す苗木の隣をすり抜け、彼女はドアの裏にしゃがむ私の元へとやってきた。

戦刃「盾子ちゃん……」

江ノ島「ちょっと来い」

彼女は私の顔を見るなり、私の手首を掴んでどこかへ歩みだす。そうして連れられたのは屋上だった。

戦刃「盾子ちゃん、授業始まっちゃうよ……?」

江ノ島「うるせえバカ」

放たれた槍のように鋭い音韻が、冷たい風に乗って私を刺す。それが彼女の言葉であるからこそ、私は冷静に考えることすらもままならなかった。

江ノ島「このバカ姉! もうさ、残姉とか言ってらんねえよ! バカ! バカバカバカバカバカアホ!」

戦刃「盾子ちゃん……」

私は当惑する。というのも、彼女がここまで感情を露わにすることは今までに無かったのだ。何故ここまで彼女が憤っているのかを思慮した時、私は今何が起こっているのかを初めて悟った。

戦刃「ごめんなさい……」

江ノ島「はぁ……ったく、情けない。目元真っ赤に腫らしちゃってさ」

江ノ島「一時の感情に流されて、自分の処女あげて、何か一つでも得したの?」

追及する彼女の声は、少し震えていた。私の頬に伝う涙が、風に吹かれて冷えてゆく。いつから泣いていたのかなど、私にすら分からなかった。

江ノ島「お姉ちゃんはバカで役立たずで頭空っぽの残姉なんだからさ、」

江ノ島「自分の体くらい、大切にしなよ……」

気付けば私は妹の腕に抱かれ、その胸に顔をうずめて泣きじゃくっていた。涙を噛み殺すように漏れる細い息が私に届かないよう、彼女は長い間、強く私を抱き締めて離さなかった。

安価いきまーす

この後、絶望姉妹はどうする?

1.真面目に授業に出る
2.サボってどこかに出かける
3.その他

>>92

kskst

アフターピルを盾子ちゃん発案でかいにいきむくろが飲む
好きな人の子供はほしいかもしれないけど無責任に養えないのに作るのは間違いだと盾子ちゃんがいう

安価把握

この盾子ちゃん、すごく……まともです

松田監禁してるのを忘れるな

松田は犠牲になったのだ…

安価だからしょうがないけどなんとも言えない後味の悪さ

苗木君、責任をとろう!

妊娠してると決まった訳じゃないが

超高校級の幸運なら妊娠させてるかもしれないだろ!

むしろ、苗木君に責任とってもらうチャンスだろ!
何やってんだ!

どっちかというと残姉はなにも言わずに去って一人で産んで一人で育てそうなイメージ。

江ノ島「行くよ、お姉ちゃん」

長い間、私と彼女は抱き合っていた気がする。ようやく彼女の胸から顔を離すと、久しく見る陽光が双眸に刺さる。

戦刃「えっ、どこに?」

江ノ島「はぁ……家に帰るの。その顔で授業なんて受けらんないでしょ」

再び彼女は私の手を取って、階段を下ってゆく。こうして二人揃って駆けるのはいつ以来だろうか。懐かしむだけの余裕が心に出来たことに、私は少し安堵する。


――江ノ島邸(本邸)――


江ノ島「ええーっと、どこにいった」

帰宅するなり彼女は、庭の倉庫を漁りだす。外見は全く平凡な倉庫だが、置かれているものまで平凡とはいかない。風邪薬から劇薬まで完備された、テロ組織も真っ青の薬品庫。それがこの倉庫の正体だった。
彼女が何を探しているのかなど、問うまでもないだろう。帰宅を提案された時点で、この展開はある程度予感していた。

江ノ島「お、あったあった」

奥から引き出したボトルから錠剤を二つ手の平に乗せて、彼女はそれを手渡してくる。

戦刃「これは……?」

江ノ島「アフターピル」

平然と彼女が言ってのけたのは、私を信用してのことだろう。しかし、彼女が思っている程、私は冷静ではなかった。私は躊躇しない訳にはいかなかった。

戦刃「でも、……」

江ノ島「苗木の子供が欲しいのはわかるけどさ、今のお姉ちゃんに責任を持てるの?」

江ノ島「苗木だって何も覚えてないんだよ? それとも誰の子か隠して育てていくの? その年で?」

彼女は無理矢理私の手に錠剤を握らせて、ぐいと顔を覗き込む。

江ノ島「これはお姉ちゃんのことを思って言ってるんだよ?」



日本じゃ買えないらしいので盾子ちゃんパワーで押し通しましたすいません

安価

むくろちゃん、アフターピルを飲む?


1.飲む
2.飲めないと盾子ちゃんに言う
3.飲んだフリをする
4.その他

>>107

『育ててみせる!』と自分が稼いだお金を入れている通帳を妹様に見せる(金額は十人家族が遊んで暮らせるほど)

自力で飲めそうにないと言い無理やり飲ませて貰う

だが断るッ!

4 一人で育てる

戦刃「盾子ちゃん、やっぱりこれは飲めないよ」

そう言って私は、錠剤を彼女の手に握らせる。予想外の返答に、彼女は困惑というよりも呆れたような面持ちで私を見ていた。

江ノ島「は? じゃあどうすんの? 仮に身籠ったとして、どうやって育てんの?」

戦刃「一人で、育てる……」

戦刃「ごめんね盾子ちゃん。私だって沢山の命を奪ってきたけど、無抵抗な赤子なんて殺せない……」

私が決意を口にしている間、彼女はぽかんとした様子で私を見つめていた。私から全てを聞き終えた上で、彼女は頭を手で抑え、それから深い溜息を零す。

江ノ島「もういいよ……まったく、残姉は処女喪失しても残姉のままかよ」

戦刃「盾子ちゃん……」

いつもの彼女なら、ここに罵詈雑言を続けた筈だ。しかし彼女は何かを堪えるように深呼吸し、じっと私を見据えた。

江ノ島「いいよ、お姉ちゃんにその覚悟があるなら私は止めない」

江ノ島「まあ一回中出ししただけでデキるとは限らないし、もう少ししたら妊娠検査で確認したら?」

戦刃「うん! ありがとう、盾子ちゃん!」

安価です

数週間後、むくろちゃんは妊娠検査薬で自身が妊娠しているか確認しました。

1.陽性
2.陰性

判定は>>113のコンマ

下一桁が奇数なら陽性、偶数なら陰性

あげ

踏み台ksk

ksk

はい

安価把握
圧倒的偶数……すごい

戦刃「盾子ちゃん!」

江ノ島「んあー? なに、なんなの」

寄宿舎の江ノ島盾子の部屋へと、私は向かっていた。インターホンのボタンを連打し、眠気の覚めやらぬ顔をした彼女の手を取って部屋へと踏み入れる。

戦刃「妊娠検査薬の結果がでたの」

江ノ島「うん」

戦刃「陰性、だって」

私が結果を告げると、江ノ島は卓上の緑茶を啜った。この沈黙がどれだけの意味を含んでいたのかはともかく、彼女は大きく息を吸って口を開く。

江ノ島「お姉ちゃんは、この結果をどう受け取るの?」

戦刃「分からない。私が盾子ちゃんに錠剤を突き返した時も、自分が何を望んでいるのか、それが分からなかった」

戦刃「時間が経てば曇った気持も晴れて、自分の答えが見つかると思ってたけど、駄目だった。そういう意味では、陰性判定は良かったことなのかも」

再び私と彼女との間に沈黙が訪れた。深く重い静寂の只中、私はひたすらに彼女の言葉を待っていた。

江ノ島「そっか。こんなこと言いたくないけど、私も陰性で良かったと思ってる。人を育てるのって、そんな簡単なことじゃない筈だから」

慎重に言葉を選ぶその姿は彼女らしくなく、しかしどうしてか私を安心させた。

戦刃「盾子ちゃん、」

江ノ島「なに?」

戦刃「私、盾子ちゃんと姉妹で良かったと思ってる」

江ノ島「なに言ってんだいきなり」

私は彼女に満面の笑みを返して、部屋を後にするのだった。とは言え今日は日曜日、彼女以外との誰とも交流せずに一日を終えるのはどこかうら寂しい。たまには級友たちとの交流を図らねば、と私は思案する。

安価いきます

場所>>117

そこにいた人(複数可)>>119

何をしていたか>>121

苗木誠の部屋

霧切

日向、苗木

コイバナ

上(草餅食べながら)

安価把握

書く前に

苗木の想い人>>124
日向の想い人>>125

お願いします

ksk

舞園

七海

七海

正規ルートなら舞園だろうな・・・

心が綺麗すぎる妹様に驚いている

ッッ!(ブスのどこが綺麗なんだ!!)

戦刃「苗木君の部屋に、行ってみよう」

戦刃「盾子ちゃんに怒られちゃうかな……」


――寄宿舎・苗木部屋――


色々考えつつ歩を進めていると、ついに彼の部屋の前に辿り着いてしまった。これを知った江ノ島盾子は私を叱咤するだろうか。恐れる気持とは対照的に、私の指はインターホンへとのびていた。軽やかな電子音が響いた後に、ゆっくりとドアが開く。

苗木「あ、戦刃さん。おはよう」

戦刃「おはよう、苗木君……。その、今日は予定とか、ある……?」

苗木「ううん、無いよ。そうだ、ちょうど良かった。紹介したい人がいるんだ、どうぞ入って」

戦刃「う、うん」

彼の方から招き入れられることは想定していなかったので、嬉しい当惑を胸に私は部屋に上がった。
部屋の率直な印象は、質素で平凡、だった。しかし、家具や備品など部屋の至るところから彼の私生活が垣間見れた。その中でも際だって私の気に掛かったのは一人の人物だった。

日向「あ、どうも」

戦刃「……誰?」

苗木「この人は日向創クン、ボクたちの一つ先輩になるかな」

日向「と言っても、予備学科だけどな……」

日向と紹介された男は、本科生を前に自身の肩書を恥じ入るように頭を乱雑に掻く。

戦刃「予備科生がどうしてここに?」

日向「それは俺も分からないんだよな。今年から理由も告げられないまま本科のクラスに移されてさ。寄宿舎に部屋まで貰っちまったんだ」

苗木「きっと日向クンにも超高校級の才能があったんだよ!」

日向「はは……だと良いんだけどな」

学年や学科の垣根を超越して、この二人は笑い合っている。何故だろう。それが偶然ではなくて、何か不可視の力によって引き寄せられた気がするのは。

戦刃「ところで二人はこんな朝早くから何をしてたの?」

苗木「うっ……」

日向「それは……っ」

日向「まあ、それは……な? ほら」

苗木「う、うん。大した話じゃ」

明らかに挙動が怪しい二人は眉をひそめる私を前に、更に眼光の焦点が定まらない。

戦刃「えっと……邪魔なら消えるけど」

私が立ち上がると、彼は慌てた様子で私の手を掴む。意を用いたつもりの私の行動が、彼によって妨げられる。そのことは彼の無実を自明にしていた。

苗木「そうじゃないんだ! ほら、同性二人で部屋にいるならすることは一つでしょ?」

戦刃「……帰る」

苗木「ちょっと待ってよ戦刃さん、何か勘違いしてるって! ボクたちはただ、」

戦刃「ただ、なに?」

苗木「ほら、健全な高校生なら好きな人だっているでしょ? その話をね、してたんだ」

まさかの答えは私を面食らったような心地にさせた。度を超えた追及の裏には手痛い返しがあることを私は忘れていたのだ。必ずしも、知るべきではない事の方がこの世には多い。

戦刃「……そ、そうなんだ」

日向「苗木はな、まい」

苗木「ストップ!! 日向クン?!」

何かを言いかけた日向を、苗木が必死の形相で阻止する。彼の表情に浮かぶ焦りは、先程の言葉に込められた意図を殊如実に表わしているようだった。

日向「すまんすまん、冗談だって。ところで、戦刃さん?は好きな人いるの? イエスかノーで良いからさ」

安価

日向への答え

1.いないよ
2.いるよ
3.苗木君です
4.日向にだけ教える

>>135

3

希望の踏み台になる!

4

あかん。これはあかん。

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4734369.jpg

戦刃「日向君、耳貸して」

日向「ああ、やっぱこういう時は先輩が頼りだよな」

一人納得したように頷く日向の耳を手で囲い、私は息漏れ声で彼の名を呟く。

戦刃『苗木君が、好きです』

日向「?!」

日向「へえ、そんな人なのか。その人と戦刃さんなら、きっとお似合いだと思う」

戦刃「本当? ありがとう!」

苗木「す、すごく気になる……。でもボクが知ってはダメなんだ。きっとその人をそういう目で見てしまうから」

苗木「あ、そうだ。戦刃さんの分のお茶も入れてくるよ」

そう言って彼は席を離れる。日向と二人にされることに抵抗が無いわけではなかったが、私の秘密を共有しているということが、どこか彼の拒絶を不可能にしていた。彼と私たちとの距離がある程度あることを確認して、日向は口を開く。

日向『なるほど、戦刃さんは苗木のことが好きだったのか』

戦刃『こ、声が大きい!』

日向『任せておけ、俺が苗木と戦刃さんのキューピットになってやる』

戦刃『えっ』

日向『まずは俺が>>139するから戦刃さんは>>140をするんだ』

補足

むくろちゃんは前回のことを猛省しているので、えっちな展開にするのは難易度高いです

安価>>140>>141 に変更で

俺が部屋を出て行って二人にするから

それとなくデ-トに誘う

苗木に自分の気持ちを正直に伝えるんだ!

できたら↑二つを合わせて欲しい

日向『俺が適当に理由をつけて部屋を出ていくから、戦刃さんは苗木をそれとなくデートに誘うんだ。それとなく、な。ここが重要だぞ』

戦刃『う、うん! 分かった!』

日向との密談から少しして、苗木が湯呑みを乗せたお盆を手に戻ってきた。日向がいつ、どんな風に話を持ち出すのかを私はじっと考えていた。

苗木「おまたせ、戦刃さん。そんな美味しいお茶じゃないけど、どうぞ」

日向「苗木ごめん! さっき電話が掛かってきてさ、七海とゲームする約束忘れてたんだよな。あんまり人の部屋に邪魔するのも悪いし、今日のところはおいとまさせてもらうよ」

まさに平凡な理由付けに平凡な演技。そんな日向を手を振り見送って、苗木と私は再び居間へと戻り、草餅を含みつつ熱い茶を啜る。

苗木「七海さんって人、超高校級のゲーマーなんだって。もう本科生に馴染んじゃうなんて日向クンは凄いや、ボクなんて未だに萎縮しちゃうのに」

戦刃「ううん、きっと日向君も萎縮してるんだと思う」

日向のことなど何も知らない筈なのに、なぜかそんな気がした。話の続きを待つ彼に、私は本題を切り出す。

戦刃「それより苗木君、その……良かったらどこか一緒に出掛けたり」

苗木「うん、ボクもそう思ってたんだ。こんなところにいても戦刃さんもつまらないだろうし。それにしてと、どこに行こうかな……」

>>143
久々に晴れやかな安価なので頑張ります!

場所指定>>145
遭遇人物(当然二人きりも可)>>146

やっちゃったよ……

場所指定>>148
遭遇人物(当然二人きりも可)>>149

でお願い致します

遊園地


朝日奈

ID:/wuQL9sl0さん

場所は>>147でいっていいですか?

おk

ありがとうございます
それじゃ書いてきます

戦刃「そういえば新しく出来た遊園地の入場チケットを盾子ちゃんに二枚貰ったんだけど……苗木君、一緒にどうかな?」

先程の密談の際に日向から譲り受けたチケットを私はポケットから取り出して、そっとテーブルの上へ置く。

苗木「お誘いは凄く嬉しいけど、そんな貴重なものをボクなんかが一枚使う訳にはいかないよ」

戦刃「ううん、苗木君に使ってほしいの」

私がじっと見つめると、彼は少しの間思惟を挟んで、それから何度か頷きこちらに微笑む。

苗木「えっと、じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」


――遊園地――


戦刃「うわあ」

苗木「す、すごく広い!」

入場ゲートをくぐると、そこには半ば現実離れしている程の賑やかな雰囲気に包まれた世界が広がっていた。行き交う人混みの中に散りばめられた、なんとも言えぬ楽しげな空気が私達を出迎える。
こんな空気に触れるのはいつ以来だろうと考えていると、唐突に彼が私の手を掴む。アトラクションの数々を目の前にした彼の顔はまさに希望に満ちていて、何故か私の口元をも緩ませる。

苗木「戦刃さん、>>155へ行こうよ!」



アトラクション指定お願いします
朝日奈さんはもう少ししたら登場します

希望の踏み台になる!

観覧車(カップル御用達)

朝日奈さん一人で遊園地って……

>>156
それもそうですね……
朝日奈さんの同伴者>>158でお願いします

たべ

葉隠君という解釈でよろしいですか?

>>159
そうだべ
ミスって悪かったべ

さくらじゃないんだ…

よかった一人遊園地を楽しむ朝日奈さんなんかいなかったんだね

>>162
それも悪くないと思う自分もいたのですが、さすがに寂しいので同伴者安価させて頂きました



彼が私を連れてやって来たのは観覧車だった。数多のアトラクションの中でも一際大きく目立つものなので、きっと彼はここへ導いたのだろう、と推測できているあたり私はまだまだ冷静なようだ。

苗木「乗ろうよ、戦刃さん!」

戦刃「う、うん」

オープンから日が浅いだけあって、まだ綺麗なゴンドラに私と彼は乗り込む。

苗木「すごい、ゆっくりだけど上がっていってるよ」

戦刃「上から見る遊園地も綺麗だね」

ウィンドウに張り付くようにして彼は景色を眺めている。興奮状態にある彼は、まるで小さな子供のようで、このことは私の心を一層強く彼に惹きつけた。

苗木「あっ」

戦刃「どうしたの?」

苗木「い、いや、何でもないんだ」

明らかに動揺した様子で、彼は背後の何かを必死に隠していた。さして気になったわけでもなかったが、子供のような振る舞いを見せる彼に、少し意地悪をしてみたくなった。

戦刃「見せて? 苗木君」

苗木「いや、でも……」



後ろのゴンドラでは何が起きていた?
>>165

ドーナツを口に大量に突っ込まれてる葉隠

戦刃「あれは……」

後ろのゴンドラに見えるのは、満面の笑みを浮かべた朝日奈葵その人と、

戦刃「葉隠君……」

常軌を逸した量のドーナツを口に含む、というより突っ込まれている葉隠康比呂の姿があった。あれはカップルが良くやる食べさせ合いなどでは決してない。明らかに一方的な、窒息死の結末しか見えないというより、それを狙っているという言い方が妥当な謎の行為。
そんな光景から私は目を逸らし、再び彼と正面から向き合う形で腰を下ろす。

苗木「もうすぐ頂上だね」

戦刃「もう少し暗くなったら、もっと綺麗なんだろうな……」

苗木「じゃあ色んなアトラクションをまわった後、最後にもう一回これに乗ろうよ。そうしたら夜景も見れると思うし、良いと思うんだ」

戦刃「うん。楽しみ、だな」

約束を交わし、私と彼は昼の景色を目に焼き付けていた。緩やかに地表が近付いてきて、ついに私達を乗せたゴンドラは乗降口に辿り着いた。

それから間もなく後ろのゴンドラからあの二人が降りてきた。

朝日奈「おーっす! 苗木に戦刃ちゃん!」

葉隠「はぁ……死ぬかと思ったべ。何すんだ、朝日奈っち! ドーナツなんて意味のわからん食べもん無理矢理食わせるなんてひでーぞ!」

朝日奈「またドーナツを馬鹿にした! そうやって葉隠がドーナツを馬鹿にするからドーナツが怒って葉隠の口に突撃するんでしょ!」

葉隠「嘘つけ! どう考えても朝日奈っちが口に押し込んでたろ! 俺っちが入り口でコーラ買ってなかったら窒息死してたべ?!」

降りて早々口論を始める二人。それほど仲も良くない二人がどうして一緒にこんな場所にいるのか、どうしても私には分からなかった。

戦刃「どうして葉隠君と朝日奈さんが一緒に遊園地にいるの?」

朝日奈「それは>>168だからだよ」


安価でこの二人が一緒にいる理由お願いします

朝日奈が葉隠の水晶を壊したからお詫びに遊園地に一緒に行く事に

朝日奈「葉隠がヘンなとこにガラス玉置いとくから、躓いた時に落として割っちゃったんだよねえ」

朝日奈「まあ私も悪いから何かお詫びするって言ったら、遊園地の入場チケットがあるんだけど一人じゃ恥ずかしくて入れないから一緒に来てとか言うんだよ。まったく、男らしくないんだから」

葉隠「俺っちが一億貯めて買った水晶を粉々にしといてその言い草はないべ! しかもさらっとガラス玉呼ばわりしてるし!」

何となく、望んで来たわけではことは予想できていたので、驚きというものの殆どは私の中に生じなかった。ただ一つ、一億という価格を信じるならば、チケットの消費が贖いとしてどれほどの役割を果たすのかは未知数だ。

戦刃「なるほど、それで二人は一緒に」

朝日奈「ところで、戦刃ちゃんと苗木こそどうして一緒に遊園地に来てるの?」

私が納得したように頷くと、朝日奈が私と同じように抱いた疑問を口にする。どう答えるか私が考えあぐねていると、彼が口を開いた。

苗木「戦刃さんが江ノ島さんにチケットを貰ったんだったよね。それで誘ってもらっちゃったんだ」

改めて礼を言う彼に、私は何故か礼を返す。ここで上手く言葉を紡げたら、残姉という不名誉な肩書を私はいつか拭い去ることができるのだろうか。それさえも分からぬということは、まだ残姉脱却への道のりは長いのだろう。

葉隠「せっかくここで出会ったんだし、一緒に行動するべ? いいだろ? 戦刃っちに苗木っち」

安価です

葉隠への返答

1.いいよ
2.ごめんなさい
3.その他

>>173でお願いします

1

3 苗木くんとのデートの邪魔すんな

戦刃「私は、別に……」

苗木「うん、そうだね。人数は多いほうが楽しいし」

彼が葉隠の提案を喜んで受けたということが、二人の時間を拒絶されたような気がして、私は口を尖らせる。

戦刃「むぅ」

苗木「どうしたの戦刃さん?」

戦刃「なんでもない」

そんなやり取りの間に、先ほどまでそこにいた葉隠と朝日奈の姿がなくなっていた。周囲を見渡すと、二人はすでにどこかへ向かって走り出していた。

葉隠「おーい! 苗木っちに戦刃っちー! 置いてくぞー!」

アトラクション指定お願いします

>>178

お化け屋敷

ジェットコースター

ストロベリーハウス&マスカットハウス

脱出ゲーム

すみません仕事行ってきます
続きは今日の夜になりそうです
もしかしたら休憩時間に書けるかもしれません

>>178
難易度が絶望的

葉隠と朝日奈を置き去りにしよう

苗木「まってよ、二人とも!」

彼にスピードを合わせつつ、園内の人混みの隙間を縫いながら、やがて私達は朝比奈と葉隠に追いついた。人の疎らな園の隅で、朝日奈は一つの看板の前に立ち尽くしていた。

朝日奈「ドッキリハウス、だって。すっごく楽しそうじゃん! ねえねえ、みんなで行こうよ!」

これほど規模の大きい遊園地にドッキリハウスが存在することに、私は些かの疑問をも抱かなかった。

薄気味の悪い顔が先頭で笑うローラーコースターに四人で近付く。一両目に私と苗木、二両目に朝日奈と葉隠が乗り込んだ。敷地の隅にひっそりと立つコースター乗り場には他に客の姿はない。

戦刃「何か書いてある……『ここにあるアイマスクを付けてね』」

苗木「あ、本当だ。座席の裏のカゴにアイマスクが置いてあるよ」

こんな圧倒的な隙を見せるような行為を、普段の私が看過する筈がなかった。しかし、ここは遊園地。戦場を意識する理由など一寸たりとも無いだろうと、そんな浮かれた気分に私は冒されていた。

戦刃「アイマスク、付けたよ」

葉隠「お、コースターが動き出したべ」

苗木「ちょっと待って、方向的に遊園地の外に出ているような」

朝日奈「分かった! 外にでっかいお城みたいなドッキリハウスがあるんだよ!」

戦刃「だといいんだけど……」

変哲のない会話を交わしながら、私の心には謎のくぐもりがあった。ただの予感と言えばそれまでだが、戦場生活で鍛え上げられた勘と同様のものがここでは機能している気がした。

苗木「そろそろ着くかな?」

苗木「戦刃さん?」

戦刃「大丈夫、私はここに」

どうして気付かなかったのだろう。コースターのローラーの擦れる音が、少し弱まっていたことに。いつから彼らと私達は『切り離されて』いたのだろう。

安価

苗木君とむくろちゃんが行き着いたのはストロベリー? マスカット?

当然、朝日奈葉隠チームは逆の方へ着きます

>>186

ストロベリーで

戦刃「ここは……」

コースターは唐突に止まり、私達はアイマスクを外して目の前の空間に降り立つ。振り返ると、そこには先程のコースターの姿どころか線路すら無く、ただ私達は四角い正方形の狭い密室に閉じ込められていた。

苗木「エレベーター、みたいだけど……」

設備的に考えても、まず私達が閉じ込められている空間はエレベーターであることに間違いはなかった。しかし、このエレベーターには階数表示が無いどころか、開閉ボタンしか付いていない。

戦刃「なに、ここ……」

突然、エレベーターの扉が開く。視界に入る空間は赤い。まず私が視界に捉えたのは大きなイチゴのオブジェクトだった。それだけではない、壁や床にまでびっしりとイチゴの模様が踊っている。

苗木「とりあえず、進んでみよう」

エレベーターを降りて真っ直ぐに進むと、その突き当りには一枚の扉があった。この爽やかに彩られた内装にそぐわない、不気味なピエロの顔が扉には描かれている。そして扉の上の方に綴られた文字は、

戦刃「FINAL DEAD ROOM?」

苗木「何があるんだろう? とりあえず危険なのは確かだけど」

そしてもう一つ気になるのが、ファイナルデッドルームから見て左に聳えるアーチ型のゲートだった。ゲートの頂上のイチゴ型のプレートには『イチゴカイロウ』と書かれている。

苗木「イチゴ回廊、進んでみたけど奥に変な扉があるだけだね」

戦刃「スイッチがある。押してみよう」

苗木「危ないよ、戦刃さん!」

彼の制止を振り切って、私はOPENの文字が書かれたイチゴマークのスイッチを押す。

苗木「? 何にも無いみたいだね」

戦刃「ううん、少し待ってみよう」

十秒ほど大きなイチゴの描かれた扉の前に待っていると、ついにそれは開いた。

苗木「うわあ、ここまでイチゴだらけだよ」

戦刃「まるでタワーだね」

扉の先にある丸い広場に、私達は踏み入れていた。相変わらず鬱陶しい程のイチゴ模様の中に、一つだけ違う模様があった。私達が入ってきた扉とは反対側の扉には

戦刃「マスカットの絵がある……」

謎はますます増えるばかりのまま、私達はタワーを後にして、ファイナルデッドルームの右にある階段を登った。

苗木「二階には部屋がいっぱいあるみたいだね」

部屋は合計で五つあった。まず最も手前側に左右に向かい合うようにして木製の扉が、その左奥にあるラウンジの反対側には両開きの鉄の扉が、更にその奥には豪華な装飾に彩られた眩い光彩を放つ扉が向かい合うように二つあった。

戦刃「扉の通り、内装も木製のものが一番粗雑な造りに、一番奥の部屋が一番豪華だったね」

むくろちゃんの部屋>>190
苗木君の部屋>>191


選択肢

・粗末な客室(左or右)
・普通の客室
・豪華な客室(左or右)

豪華な右

同じ部屋
ダメなら粗末な部屋

豪華な左

苗木「じゃあせっかくだし、二人で一番奥の豪華な部屋を一つずつ使おうよ」

戦刃「ダメ」

苗木「え、どうして?」

困惑した表情を浮かべる彼に、私は持論を説明する。傭兵経験が役立ったようで、ここで起こっていること、そしてこれから起こりうることを私は冷静に分析し予測できた。

戦刃「こうやって部屋を沢山作っているのも策だとしたら、私達が離れた隙に敵が何か仕掛けてくるかも知れない」

苗木「敵?! でもここは遊園地のアトラクションだよね?」

確かに私の提案は、そもそもここが遊園地のアトラクションであるという前提を無視していた。しかし、それは私の理論に対してさして大きな陥穽にはならない。

戦刃「本当にそう思うの? 苗木君……」

既にここは、遊園地という賑やかで楽しげな施設の趣からは大きく外れた場所だった。だからこそ、私は提案せざるを得なかったのだ。

戦刃「超高校級の軍人の名にかけて、誰にも苗木君に危害は加えさせない。だから苗木君……お願いします」

彼を守るために、彼に頭を下げる。そのことの非現実感に、ようやく苗木は状況への危機感を抱き始めたようだった。

苗木「戦刃さん……」

苗木「分かった、じゃあ二人で右奥の部屋を使おう」

戦刃「家具も豪華で豊富だけど、……よく見ると全体的に趣味が悪い」

苗木「た、確かに。特にこのドクロとか」

そういって彼は、ミニテーブルの上に置かれた妙に巧緻な型取りをされた頭蓋骨の模型に指を向ける。薄気味悪い笑みを浮かべているように見えるその頭蓋の穴には、棒付き飴が数本刺されている。

戦刃「なんだか、落ち着かない気もするけど……他の部屋じゃ二人が入るには狭いし、ここが一番妥当な判断だと思う」

苗木「そっか、それもそうだね」

戦刃「ところで苗木君、部屋まで決めちゃったけど出られないとは限らないよ」

苗木「うん。三階の探索、だよね」

私と彼は部屋を後にして、三階への階段を登った。期待なんてしていない筈なのに、上げる足が重く感じる。そして階段を登りきった先にあったのは、

戦刃「室内公園……」

苗木「しかも、ここが最上階みたいだよ」

最上階に広がる無意味な空間は、私達の最後の期待を跡形もなく破壊するのには充分過ぎた。

戦刃「何か、音がする……」

あまりにも無慈悲な展開に、しばらく私達は室内公園のベンチに腰掛けていた。そんな時に、私の耳に微かに何かが聞こえてきた。隣に腰掛ける彼には聞こえていないようで、彼は私の顔を覗き込む。

苗木「え? 一体どこから?」

戦刃「もちろん、下から」

苗木「音の原因はコレだったんだね」

戦刃「電話……?」

私達は二階のラウンジに立ち尽くし、そこにある電話機を見つめていた。あと一歩のところでコールには間に合わず、電話機は既に沈黙している。

戦刃「この電話機、ボタンが一つしかないみたい」

苗木「本当だ、しかも数字じゃなくてマスカットの絵?」

この場所に食糧が数本の飴しか見当たらない以上、いつまでも手掛かりを待っている訳にはいかない。私は受話器を手に取って、マスカットの描かれたボタンを押す。

応答した人(朝日奈or葉隠)>>197
もう一人はどうしているか>>198

もう見ている人いるか分かりませんが、お願いします

朝比奈

かそく

占いをしてる

安価把握

というか>>199さんのIDが凄すぎる

見てるよ 割と楽しみにしてる

>>201
ありがとうございます、そう言って頂けると嬉しいです。24日用にちゃんと推古した地の文でのショートストーリーを書いているので投稿速度は落ちますがよろしくお願いします。




『も、ももももしもし?! だだだ誰ですか?!』

受話器からは、そんな言葉が聞こえてくる。やたら大きくはつらつとしていた、聞き慣れた声だ。

戦刃「落ち着いて、朝日奈さん。こちら戦刃です」

朝日奈『戦刃ちゃん? 戦刃ちゃんなの?! 無事で良かったよー!』

戦刃「私と苗木君は、イチゴ模様のハウスに閉じ込められているみたい」

朝日奈「私たちのいるところも壁とか床とかブドウだらけだよ!」

私たちという言葉から、彼女が葉隠と共にいることは推測できた。そしてもう一つ、彼女達が閉じ込められているのが、マスカット模様のハウスだということ。

戦刃「朝日奈さんは今、二階のラウンジの電話で話しているの?」

朝日奈「そうだよ、この電話にだけイチゴのマークが書いてあったから押してみたんだ」

つまり、私達のイチゴハウスと彼女達のマスカットハウスは、似たような構造になっている。そしてタワーの奥の扉のマスカットの絵。このイチゴハウスとマスカットハウスは隣接していると推測できたが、その推論には一つ不可避的な障害があった。

戦刃「朝日奈さん、マスカットハウスにも回廊はあった?」

朝日奈「うん、あったよ! 先には扉があって、ボタンを押すとブドウだらけの丸い広場があるだけだったけど」

戦刃「タワーの、模様……」

まだかな?

はよ

頼む

来ない

無理です

ほいよ

諦める?

諦めない

もしかして終わり?
寂しいな

希望は前へ進むんだ!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月31日 (月) 20:28:37   ID: yc2Bzhwl


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