ミレイ「壁に傷をつける女生徒がいるらしいのよね」ルルーシュ「」(169)

生徒会室

リヴァル「マジか、ひどいなぁ」

シャーリー「器物破損ですね、会長!」

ミレイ「一度、注意したほうがいいと思うのよ、生徒会としては」

ニーナ「賛成」

ナナリー「はい。傷をつけるなんていけないことですね」

スザク「そうだな。やめさせないと」

カレン「そうね」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「あの」

ミレイ「なに?」

ルルーシュ「それの何が問題なのですか?」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「あそこは人目にも触れにくい、学園の概観を損なう要因にはならないと思いますが」

ミレイ「いやいや。関係ないわよ。学園のモノに傷をつけてるんだから」

ニーナ「うん」

カレン「そうね。言い訳にはならないわね」

ナナリー「そうですよ、お兄様?」

スザク「ルルーシュ、君は何を言っているんだい?」

ルルーシュ「……」

リヴァル「会長、その女生徒が現れる時間帯とか分かってるんですか?」

ミレイ「うーん、昼頃であることは確かみたいね」

シャーリー「てことは……昼休みに傷をつけている可能性がありますね」

ニーナ「昼休みなら、あそこに人が来ることはあまりないからね」

ナナリー「では、お昼休みに張り込めばすぐに解決ですね」

スザク「ああ、そうだね」

カレン「なんだ。案外、早く片付きそうね」

ルルーシュ「あの」

ミレイ「なに?」

ルルーシュ「それが傷だと断定するのは、些か早計ではないでしょうか?」

ミレイ「どういうこと?」

ルルーシュ「例えば、芸術活動の一環として壁に何か、世間に向けてメッセージを送っているとか」

ミレイ「だから、なんの断りもなく学園のモノに傷をつけちゃダメって話じゃない。芸術なら紙に描けばいいわけだし」

カレン「そうね」

ルルーシュ「ちぃ……」

スザク「僕が行ってきます」

ミレイ「いいの?」

スザク「はい」

ミレイ「じゃあ、スザクにお願いしちゃおっかなー。明日の昼休み、お願いね」

スザク「任せてください」

ルルーシュ「待て、スザク」

スザク「どうしたんだい?」

ルルーシュ「俺に全てを任せてくれないか?」

リヴァル「ええ?ルルーシュ、なんか必死だな。どうしたんだよ?」

ルルーシュ「え……いや、なんいうか……」

ルルーシュ(必死にもなる……ギアス露見の危機なのだからな……!!)

スザク「じゃあ、一緒に行こうか。僕もルルーシュとなら心強いし」

ルルーシュ「いや……俺一人で」

スザク「……ルルーシュ?何か隠しているのか?」

ルルーシュ「そんなわけないだろう。俺もスザクと組みたかっただけだ」

屋外

C.C.「いち……にぃー……さん……」

ルルーシュ「何をしている?」

C.C.「ん?ああ、壁についた印を数えていた」

ルルーシュ「……」

C.C.「すごいな。印を数えるのが面倒だ」

ルルーシュ「そうか……」

C.C.「よん……ごー……」

ルルーシュ「C.C.……」

C.C.「ろく……なんだ?」

ルルーシュ「ギアスを解く方法は?」

C.C.「ない」

ルルーシュ「あるだろ?」

C.C.「ないよ」

ルルーシュ「あると言え」

オレンジ最強説


松本人志「一番悪いのはイジメてる奴より自殺する奴」
910 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2012/07/16(月) 00:02:59.98 ID:pTWsy6W00
>>905
勝手な判断をして俺以外は敵だって思ってるやつに何を言えばいいのか教えて欲しいね
自殺した子ももしかしたら気にかけているクラスメイトがいたかもな
松本人志「一番悪いのはイジメてる奴より自殺する奴」
919 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2012/07/16(月) 00:05:19.79 ID:pTWsy6W00
>>912
要はお前も何もしないってことだろ?
同類じゃん
傍観者になって事態を見守り、事件になったら「あいつが悪い」って喚くんだろ?
松本人志「一番悪いのはイジメてる奴より自殺する奴」
927 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2012/07/16(月) 00:08:35.38 ID:pTWsy6W00
>>922
知ってて行かせてたなら親も悪いな
松本人志「一番悪いのはイジメてる奴より自殺する奴」
945 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2012/07/16(月) 00:11:35.02 ID:pTWsy6W00
>>926
じゃあ、傍観して事態を把握していたなら、苛められている側が手を尽くしたことも察知できるんだろ?お前なら
でも、お前は助けないわけだ、その言い方だと
馬鹿か否かは置いといてそれって最低な屑だと思うけどな
ネットで批判するだけの偽善者
松本人志「一番悪いのはイジメてる奴より自殺する奴」
956 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2012/07/16(月) 00:13:27.07 ID:pTWsy6W00
>>952
自殺したやつから聞いたのか?

C.C.「しつこいな。10まで数えたかどうか分からなくなったじゃないか」

ルルーシュ「このままではギアスの存在が露呈するかもしれない」

C.C.「何があった?」

ルルーシュ「この壁の印が今、問題になっている」

C.C.「ならないほうが可笑しいだろう」

ルルーシュ「……」

C.C.「これだけ、豪快に何の意味があるかもわからない十字傷を掘っていればな」

ルルーシュ「そうかもしれないが……」

C.C.「まあ、お前は頭がいい。上手く乗り切れ」

ルルーシュ「そうだな……ここで躓いては到底ブリタニアを壊すことなどできない」

C.C.「そうそう」

ルルーシュ「よし、作戦を練るか」

C.C.「がんばれ。協力はしてやるからな」

翌日 昼休み

スザク「ここが問題の壁か。酷いな」

ルルーシュ「そうだな」

スザク「こんなに傷をつけていくなんて許せないよ」

ルルーシュ「なあ、スザク。こんな話を知っているか?」

スザク「なに?」

ルルーシュ「壁やシャッターによく落書きをさせる家があったそうだ」

スザク「うん」

ルルーシュ「何度注意しても犯人が変わるだけで、落書きは続いた」

スザク「それで?」

ルルーシュ「そこで家主は壁やシャッターを綺麗にした。すると、それ以降落書きは無くなった」

スザク「そうなんだ」

ルルーシュ「一枚の窓ガラスが割れていると、全ての窓ガラスが割られてしまう。しかし、一枚も割れていなければ、誰も割らない」

スザク「……」

ルルーシュ「人間の心理というやつだな」

スザク「ルルーシュ、何が言いたいんだい?」

ルルーシュ「つまり、壁を綺麗にしようということだ。向こうにペンキも用意している」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「言葉による説得なんて、無力なものだ。人の心は己の行動をもって初めて動かすことができる」

スザク「まあ、確かに」

ルルーシュ「だから、まずは俺たちが行動するんだ。それでも尚、傷をつけるようなら注意すればいい」

スザク「ルルーシュ……それは……」

ルルーシュ(ちっ……無理があったか……)

スザク「良いよ。すごく良いことだと思う」

ルルーシュ「そうか」

スザク「早速、始めよう」

ルルーシュ「ペンキは向こうにある。悪いけど、持ってきてくれ」

スザク「ああ」タタタッ

ルルーシュ「……来たか」

女生徒「……♪」スタスタ

女生徒「……」ガリガリ

ルルーシュ「……」

女生徒「ふふっ」

ルルーシュ「……」

女生徒「……♪」スタスタ

ルルーシュ(とりあえず、これでなんとかなるか)

スザク「ルルーシュ!!持って来たよ!!」

ルルーシュ「ああ、悪いな」

スザク「いいだ。じゃあ、早速やろうか」

ルルーシュ「傷が目立たないようにな」

スザク「傷自体はそんなに深くないし、塗るだけで目立たなくなると思う」

ルルーシュ「そうか」

スザク「ふんふーん……」ヌリヌリ

ルルーシュ(これで数週間はなんとかなるはず。それまでに打開策を……!!)

翌日 生徒会室

スザク「ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「壁にまた傷があったんだ!!!」

ミレイ「え?昨日、綺麗にしたのに?」

スザク「はい!!」

ナナリー「そんな……折角、スザクさんがお一人で壁を塗ったというのに……」

シャーリー「どんだけ、壁に恨みがあるんだろう」

ニーナ「怖いね」

カレン「いるのよねー、そういう病んでる人って」

スザク「ルルーシュ、効果は無かったんだよ。僕らの想いは裏切られたんだ」

ルルーシュ「そうか……」

ルルーシュ(まさか、1日で発覚するとは……スザクめ……マメな奴……!!)

スザク「ルルーシュの想いを踏み躙るなんて……許せない……」

ルルーシュ「……」

屋外

C.C.「いちっ!」

ルルーシュ「不用意に外へ出るなと言っただろうが」

C.C.「今日の印は1だ。うん。こういう数え易さはスキだ」

ルルーシュ「C.C.」

C.C.「なんだ?」

ルルーシュ「ギアスを解くギアスを持っているやつはいないのか?」

C.C.「聞いたことがないな。ギアスキャンセラーなんてあるのか?」

ルルーシュ「訊いただけだ」

C.C.「そうか。まあ、希望的観測を持つことは悪いことじゃないよ」

ルルーシュ「ギアスの実行が妨害されるとどうなる?」

C.C.「おいおい。無理やり止めるというのか?」

ルルーシュ「スザクならやりかねない」

C.C.「そうか。でも、そうなったら私にもどうなるかなんて、予測できないよ」

ルルーシュ「……」

翌日 昼休み

スザク「……」

ルルーシュ「スザク、もう一度塗ればいい」

スザク「ダメだ。勿論、塗るけど犯人には一言言いたいことがある」

ルルーシュ「しかし……」

ルルーシュ(まずいな……そろそろ……)

スザク「ん?あの子か?」

ルルーシュ「……!!」

女生徒「……♪」

スザク「よし、行こう!!」

ルルーシュ「まて!!スザク!!」

スザク「どうした?」

ルルーシュ「あそこを見ろ!!屋根のところにゼロがいるぞ!!」

ゼロ「……」バッ!!!

スザク「ホントだ!!ゼロだ!!!」

ゼロ「……」ササッ

スザク「見えなくなった……」

ルルーシュ「びっくりしたな」

スザク「本当に……あれ?!」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「さっきの女生徒がいない……!!まさか!!」ダダダッ

スザク「ルルーシュ!!やっぱりだ!!傷がついている!!!」

ルルーシュ「そうか」

スザク「やはり、さっきの子が……探さないと」

ルルーシュ「まて、スザク」

スザク「とめないでくれ」

ルルーシュ「俺たちはその子が傷をつけるところを見てはいない。白を切られたら終わりだ」

スザク「そうだけど」

ルルーシュ「この件はまた明日にしよう、な?」

スザク「……わかった。そうしよう」

翌日

スザク「今日こそは……」

ルルーシュ「……」

女生徒「……♪」

スザク「きた!!いくぞ!!」

ルルーシュ「スザァァク!!屋上を見ろ!!!」

スザク「え?!」

ゼロ「……」バッ!!!

スザク「ゼロ!?また、学園に現れたのか!?」

ゼロ「……」ササッ

スザク「消えた……。はっ?!しまった!!」

ルルーシュ「また、決定的瞬間を見逃したな」

スザク「くそ……ゼロ。どうしてこうもタイミングよく姿を現すんだ……!!」

ルルーシュ「本当に困ったものだな」

スザク「……まさか……」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「……あの傷は、もしかして……ゼロに対する暗号なのか?」

ルルーシュ「暗号?」

スザク「彼女はゼロに何か伝える役割を担っていて、それで延々と壁に傷を彫り続けているのかもしれない」

ルルーシュ「なるほど。ということは、この傷を解読すればゼロの居場所がわかるかもしれないな」

スザク「ああ、そう思う」

ルルーシュ「なら、暫く様子を見よう。傷が増えていけば暗号も早く解けるかもしれない」

スザク「……でも……学園に傷をつけるなんて……」

ルルーシュ「ゼロを捕らえたあとでまたペンキを塗ればいいだけの話だろ?」

スザク「そうだね。ルルーシュの言うとおりかもしれない」

ルルーシュ「では、この件は放置しておこう」

スザク「そうしてみるよ。ありがとう、ルルーシュ」

ルルーシュ「気にするな。俺たちは親友だろ?」

スザク「そうだったね。ルルーシュ」

ぱんつ脱いでんだから早くしろよ

生徒会室

ミレイ「え?辞退?」

スザク「はい。ちょっと仕事のほうが忙しくなりそうなので」

ミレイ「そう……」

スザク「すいません」

ミレイ「ああ、気にしないで。じゃあ、どうしようかなぁ……」

カレン「あたしが行きます」

シャーリー「はいはい!私も!!」

ミレイ「そう?」

ルルーシュ「まて。二人とも、どうするつもりだ?」

シャーリー「もっちろん、話を聞くんだよ」

カレン「捕まえればいいだけでしょ?」

ルルーシュ「……」

スザク「ゼロ……明日は捕まえてみせる……」

ルルーシュ(スザクがあれではゼロで気を逸らす作戦はできない……どうする……)

屋外

C.C.「いち、に、さぁん」

ルルーシュ「印を数えるのが趣味なのか、貴様?」

C.C.「そんなつもりはないよ。それより、どうだった?私のコスプレは」

ルルーシュ「変装といえ」

C.C.「まあ、ゼロになるぐらいは朝飯前だな」

ルルーシュ「起きてすぐにピザを食うくせによく言う」

C.C.「寝起きのピザはいいぞ?胃に鉄球を詰め込むような感覚だ」

ルルーシュ「……苦しくないのか?」

C.C.「別に」

ルルーシュ「それよりも明日だな……」

C.C.「またゼロになればいいのか?」

ルルーシュ「いや、スザクが警戒している以上、ゼロで出歩くのは危険すぎる」

C.C.「じゃあ、どうするんだ?」

ルルーシュ「……」

翌日

シャーリー「こういうの探偵っぽくていいよね」

カレン「そう?」

シャーリー「あれ?カレン、こういうスパイっぽいのとか、嫌い?」

カレン「興味ないだけ」

シャーリー「そう……」

ルルーシュ(カレンにはギアスを使用しているからギアスが通じない。シャーリーは通じるが、使いたくはない)

シャーリー「ちょっと、ルル!!」

ルルーシュ「え?」

カレン「しっかりしてよね。ついていきたいって言うから、同行させてあげたのに」

ルルーシュ「あ、ああ。悪い」

シャーリー「しっ。来たみたい」

カレン「あの子?」

女生徒「……♪」

シャーリー「傷をつけようとしたら、行くよ」

ルルーシュ「カレン!!」

カレン「なによ?」

ルルーシュ「……」

カレン「……」

シャーリー「え?え?なに、この雰囲気……?」

ルルーシュ「……」

カレン「ちょっと……なに……?そんな、見つめて……」

ルルーシュ「頬にゴミが」スッ

カレン「ちょっと!!触らないで!!」

ルルーシュ「ああ、悪い」

シャーリー「はぁ……びっくりしたぁ……」

カレン「も、もう……」

ルルーシュ「それより、さっきの子、いなくなったな」

シャーリー「え?―――ああー!!!」

カレン「しまった……!?」

ルルーシュ(くくく……明日はシャーリーに同じことをすれば……ふははははは!!!!)

ルルーシュ(無限ループ!!!誰も真相になどたどり着かせるものかぁぁぁあ!!!!!)

シャーリー「カレン、あとを追うよ!!」

カレン「ええ」

ルルーシュ「まて、二人とも」

シャーリー「なに?」

ルルーシュ「こういうのは現行犯でないと、簡単に逃げられてしまう」

カレン「そうか……」

シャーリー「そうだね」

ルルーシュ(ふははははは!!!よし!!よし!!!スザクとほぼ同じ状況だ!!!)

ルルーシュ(これで条件はクリ―――)

カレン「……」コクッ

シャーリー「……」コクッ

ルルーシュ(ふはははははは!!!!あーっはっはっはっはっはっはっは!!!!!)

>>44
ルルーシュ(これで条件はクリ―――)

ルルーシュ(これで条件はクリア)

生徒会室

シャーリー「会長!!」

ミレイ「どうしたの?」

シャーリー「ご相談が」

ミレイ「うん?」

ルルーシュ「ふぅー……」

リヴァル「ルルーシュ、また取り逃がしたんだって?」

ルルーシュ「ああ。ちょっとした不注意でな」

リヴァル「でも、顔は分かってるんだろ?」

ルルーシュ「ああ。だが、こういうのは犯行現場を押さえないと意味が無い」

ニーナ「でも、悪戯はやめてって言えば」

ルルーシュ「とぼけられたら、こちらは追求ができなくなる」

リヴァル「じゃあ、あの壁付近に監視カメラを置くとか」

ルルーシュ「経費の無駄。プライバシーの侵害。盗撮の疑いもかけられる。ダメだ」

ニーナ「そう……」

翌日

シャーリー「今日も来るかな」

ルルーシュ「どうだろうな。ところでカレンは?」

シャーリー「え?えーと……お化粧直し」

ルルーシュ「便所か」

シャーリー「もう!!どうしてそういう言い方するの?!」

ルルーシュ「悪い悪い」

シャーリー「ルルはデリカシーなさすぎ!!」

ルルーシュ「そんなに怒るなって」

シャーリー「知らない」

ルルーシュ「全く……」

シャーリー「あ、来た!!」

女生徒「……♪」

ルルーシュ(よし、シャーリーを俺に注視させれば―――)

シャーリー「……」

女生徒「……」スッ

ルルーシュ(今だ!!)

ルルーシュ「シャーリー」

シャーリー「なに?」

ルルーシュ「……」

カレン「―――捕まえたぁぁぁ!!!!」ガバッ

ルルーシュ「なに?!」

シャーリー「おぉ!」

女生徒「な、なに?!」

カレン「なにやってるのよ?!あんた!!」

女生徒「やめて!!離して!!!時間なの!!!この時間に壁に印をつけないといけないの!!!」

カレン「だめでしょ!!そんなことしたら!!」

女生徒「いやぁ……!!はなして……!!印をつけさせてぇ……!!!」

ルルーシュ「カレン!!!何をしている!!!それは不当な行為だぞ!!」

ミレイ「私が許可を出したから、いいの」

ルルーシュ「会長……?!」

ミレイ「カレン、しっかり押さえてね」

カレン「はい」

シャーリー「やった」

ルルーシュ(まずい……どうする……どうすれば……!!!)

女生徒「しるしぃ……!!!しるしをぉぉ……!!!!」

カレン「ちょっと……暴れないで……よぉ……こっちでは、病弱キャラなんだからぁ……!!」

女生徒「ウゥゥゥゥ……!!!!」グググッ

カレン「な、なに……このパワー……!!」

女生徒「しるしぃぃぃぃぃ!!!!!!!」ドガァ!!!

カレン「きゃぁ?!」

ミレイ「カレン!?」

シャーリー「カレン!!!」

女生徒「はぁぁぁぁ!!!!」ガリガリガリ

女生徒「……ふぅ」ウットリ

あの印の子可愛いよな
ギアスかけられて部屋の前立ってたシャーリーのルームメイトも

参考画像

カレン「……」

女生徒「ふふっ……」スタスタ

カレン「あの……」

女生徒「―――はい?」

カレン「……」

女生徒「なんですか?」

カレン「なんでも、ありません……」

女生徒「……そうですか」

カレン「……」

女生徒「あれ……どうして私、こんなところに……?早く、教室にもどろ」タタタッ

ミレイ「カレン、大丈夫?」

カレン「え、ええ……」

シャーリー「なにあれ……病気……?」ガクガク

ミレイ「これは……本格的な対策が必要ね」

ルルーシュ「……」

>>56

躁鬱か二重人格にしか見えんよな

生徒会室

ミレイ「えーと、壁に傷をつける女の子の件なんだけど、これはもう結構病的でした」

リヴァル「マジか……」

シャーリー「もうね、壁に傷をつけるのに命をかけてるみたいな」

カレン「あの細腕からは考えられないぐらいとんでもない力だったわね」

ニーナ「どうして、そんなことに」

スザク「なんてことだ、命をかけていたのか。止めるほうが悪いのか」

ナナリー「スザクさんだけではなく……カレンさんまで……」

ルルーシュ「……」

ミレイ「これはもう説得とかじゃ解決できないと判断しました」

リヴァル「どうするんです?」

ミレイ「それを今から考えるのよ」

シャーリー「はい」

ニーナ「……」コクッ

ルルーシュ(どうする……このままでは……)

休憩

カレン「一度、拘束してみるってどうですか?」

ミレイ「拘束?」

カレン「もちろん、縄で縛るとかじゃなくて、部屋に閉じ込めるって感じで」

ミレイ「そうね……」

ルルーシュ「まて、一般人が人を拘束することはできない」

シャーリー「もうそんなこと言ってる場合じゃないと思うけど」

ルルーシュ「しかし!!」

ナナリー「お兄様」

ルルーシュ「な、なんだ?」

ナナリー「スザクさんが修繕した壁を傷つけ、そしてカレンさんにまで暴行を加えたのです」

ルルーシュ「……」

ナナリー「お兄様はそれを……許すというのですか?」

ルルーシュ「そんなわけないだろう。きちんと断罪すべきだ」

ナナリー「ですよね」ニコッ

ルルーシュ「俺が気にしているのは、その方法についてなんだ」

スザク「うん。暴力はダメだと思う」

ルルーシュ「だろ?」

リヴァル「でも、部屋にいてもらうだけなら問題ないんじゃないか?」

ミレイ「そうね、このシールーシアちゃんもそれぐらいで暴れたりしないと思うわ」

シャーリー「あの子、そんな名前だったんですか?」

ミレイ「ううん。仮名」

カレン「生徒会室に呼んで、話をするだけなら何も法に触れるようなことでもないと思うけど?」

ルルーシュ「だが……」

ミレイ「やけに肩を持とうとするけど、なんかあるの?」

ルルーシュ「……っ」

ミレイ「まーさーかー……好きっ、とかぁ?」

シャーリー「えぇぇぇぇぇ!!!!!!」

ルルーシュ「ち、違う!!!そんなことあるわけないだろう!!!」

ナナリー「では、いいですよね、お兄様?」

ルルーシュ「あ……ああ……」

オナニーナ「」

翌日

女生徒「あの……なんでしょうか?」

ミレイ「ああ、ごめんね。急に呼び出しても困惑しちゃうわよね」

女生徒「……」

シャーリー「ねね、ルルとはどんな関係なの?」

女生徒「え?特に、なにも……」

シャーリー「そうなんだ……よかったぁ……」

ルルーシュ「……」

スザク「ルルーシュ?」

ルルーシュ「な、なんだ?」

スザク「僕、思ったことがあるんだ」

ルルーシュ「な、何を……?」

スザク「あの子とゼロには少なからず接点がある。そしてルルーシュはあの子の味方をしている」

ルルーシュ「……!!」

スザク「もしかして……ルルーシュは……」

女生徒「……」ガタッ!!

ミレイ「え?」

女生徒「時間だ」スタスタ

カレン「まぁまぁ、もう少しだけ喋って―――」

女生徒「……」バッ!!!

カレン「ひっ」

女生徒「離して」

カレン「ご、ごめん」

シャーリー「あの!!ケーキも出すから!!」

女生徒「どいて」

シャーリー「……ど、どかないよ」

女生徒「どいて」

シャーリー「……っ」フルフル

女生徒「どけっ!!!!」

シャーリー「はいぃ!!」

怖いから

カレン「ひぃぃ……」ガタガタ

シャーリー「こわいぃ……」ブルブル

女生徒「……」スタスタ

リヴァル「とっとと!あのさぁ、そういう言い方ってないんじゃない?俺たちは君の心配をしてるだけなんだから」

女生徒「私は壁に印をつけないといけないの」

リヴァル「それって器物破損っていうんだ。立派な犯罪だ」

女生徒「私は壁に印をつけないといけないの」

リヴァル「だからー、やっちゃだめなんだって。修繕費とか請求するけど、いいの?」

女生徒「私は壁に印をつけないといけないの」

リヴァル「そんな目を真っ赤にして、落ち着こう。な?」

女生徒「私は壁に印をつけないといけないの……」

リヴァル「いや……」

女生徒「私は!!!壁に!!!印を!!!つけないと!!!いけないのっ!!!!!」

リヴァル「か、会長ぉ、たすけてぇぇぇ!!!」

ミレイ「なに、この子……すごい気迫……」

スザク「待つんだ!!」

女生徒「……」

スザク「そこまで大事なことなのか?」

女生徒「私は壁に印をつけないといけないの」

スザク「……」

女生徒「私は壁に印をつけないといけないの」

スザク「わかった。行くんだ」

ミレイ「スザク!!」

ルルーシュ「どうして」

スザク「あれほどの信念を持っている人を止めることはできないよ、ルルーシュ」

ルルーシュ「お前は……」

スザク「それじゃあ、僕はゼロを探してくる」

ルルーシュ「まて!!スザク!!」

ミレイ「ルルーシュ、私たちはあの子を追いましょう」

ルルーシュ「は、はい」

ブラックリベリオンで学院占領されたときにも黒の騎士団の制止振り切って壁に印つけてそう

シャルルのギアスで上塗りされたんじゃね?

偽りの記憶を植え付けるさいにギアスをかけられた記憶を消されたかもしれん

屋外

C.C.「いち、にぃー、さん、しー……ごー……」

C.C.「うんうん。順調に増えているな……。―――誰かくる」コソコソ

ナナリー「ニーナさん、早く」

ニーナ「待ってよ。操縦はそんなに得意じゃないの」ガシャンガシャン

C.C.「ん?あれは、随分と旧式のナイトメアだな……何をするつもりだ?」

ナナリー「ニーナさん、どの辺りですか?」

ニーナ「ここ」ガシャン

ナナリー「では、お願いします」

ニーナ「でも、本当にいいのかな……」

ナナリー「スザクさんの想いと、カレンさんの体に傷をつけた。これは以上です。きっと、どんな手段を用いてもその人はここへやってきます」

ナナリー「なら、彼女が異常な行動へ誘う悪魔の壁を壊す以外に解決方法はありません」

ニーナ「でも、ここを潰しても、他の壁に書き始めたら……」

ナナリー「先のことよりも、今できることをしましょう、ニーナさん」

ニーナ「う、うん……わかった」

悪魔の壁wwww
壁さんマジ災難やでぇ

おかしいですよ、ナナリーさん!

C.C.「まさか……壁を壊す気か?!」

ニーナ「やぁ!!!」ドゴォ!!!バキィ!!!

ゴゴゴゴ……

C.C.「おいおい……ルルーシュがどういったギアスをかけたかは知らないが……」

C.C.「もし、壁を指定していたら……。いや、しているか。それがなくなったら……どうするんだ……?」

ニーナ「はぁぁ!!」バキィ!!!ドゴォ!!!

ナナリー「これであの人を惑わす壁は取り払われた……」

ニーナ「壁、粉砕完了」

C.C.「あーあー……私は知らないぞ……」

女生徒「……♪」

ニーナ「あ」

ナナリー「え?」

ニーナ「きたみたい」

ナナリー「……」

女生徒「……あれ?……壁……は……?」

ぬりがべ「久々に出番と聞いて!」

ナナリー「あの」

女生徒「壁……壁……」オロオロ

ナナリー「もう、貴方を異常な行動へと導いていた魔の壁はなくなりました。だから、もう傷をつけなくてもいいんです」

女生徒「かべ……かべは……?」キョロキョロ

ナナリー「あの……」

女生徒「ここに……ここにあったの……おっきい、かべ……がぁ……」ウルウル

ニーナ「……」

女生徒「かべ……かべが……ないよぉ……」ポロポロ

ナナリー「ですから……壁はもう……」

女生徒「おねがい!!かべ!!壁をさがしてぇ!!!私、そこに印をつけなくちゃいけないのぉ!!!」

ナナリー「あ、あの……」

女生徒「だめなの……しるし、つけないと……だめ……だめ……」ガクガク

ナナリー「落ち着いてください」

女生徒「いやぁ……いやぁぁぁぁ!!!!!!!かべをつくって!!!!つくってよぉぉ!!!!」

ニーナ「あの……壁……壊したら……まずかったんじゃあ……」オロオロ

妖怪壁印

この子を抱き寄せて「僕が君の壁になってあげる」って言って篭絡したい

ナナリー「え……でも……これは……この人のためにと……」

ニーナ「でも……」

女生徒「どこなの……かべ……かべは……どこぉ……いやぁ……やだぁ……やぁぁ……」ポロポロ

ニーナ「地面を這って探してるぐらいだから……これはやっぱり……」

ナナリー「……そんな……私が……間違ってたのですか……」

ルルーシュ「ナナリー!!」

ナナリー「お、お兄様!」

ミレイ「なにがあったの?!これ?!」

ルルーシュ「壁が……ない?!」

ミレイ「まさか、ニーナが?!」

ニーナ「あの……壊したほうがいいって……」

ナナリー「私が……提案したんです」

ルルーシュ「ナナリー……」

ナナリー「まさか……まさか、こんなことになるなんて……ごめんなさい……ごめんなさい……お兄様……」

女生徒「かべ……かべぇ……どこぉ……じかんなの……じかんがないのぉ……おねがい……でてきて……おねがい……」ポロポロ

C.C.「……」スタスタ

ルルーシュ「おま……?!」

ミレイ「え?誰?」

C.C.「……」ゴトッ

ルルーシュ「……」

C.C.「何を見ている。手伝え」

ナナリー「C.C.……さん?」

ニーナ「あの……」

C.C.「幸い、壁は細かく破壊されてはいない。これならまだ児童用のジグソーパズルのほうが難しいぐらいだ」

ミレイ「……」

ルルーシュ「C.C.……」

C.C.「よっと……意外と重いな……」ゴトッ

女生徒「うぅぅ……ぅぅぅ……おぇ……かべ……かべ……」

ルルーシュ「よし……ふっ!!」ググッ

ミレイ「ルルーシュ?!」

ニーナ「ルルーシュ……」

ルルーシュ「ニーナ、ナイトメアならこの大きなのを持ち上げられるだろう!!やってくれ!!」

ニーナ「う、うん!!」

ミレイ「……よーし!!わたしもぉ!!」

ナナリー「会長……」

ニーナ「せい」ズゥゥゥン

ルルーシュ「おい!みろ、一部分だが壁が出来たぞ」

女生徒「え……あぁ……あぁぁ……あああ……!!」ヨロヨロ

ニーナ「とりあえず、ここの壁ならなんでもいいんだ」

女生徒「よかったぁ……もう……だめって……おもって……うぅぅ……」

ルルーシュ「早く印をつけろ」

女生徒「うっく……は、はい……」ガリガリ

ルルーシュ「どうだ?」

女生徒「うぅ……うぐっ……!!」ポロポロ

ルルーシュ「な、なぜ泣くんだ!?」

壁よ壁よと吠え

女生徒「ありがとうございます……ありがとう……」ギュッ

ルルーシュ「お、おい!!離れろ!!」

女生徒「安心したら……涙が……と、まらなくてぇ……」ギュゥゥ

ルルーシュ「わ、わかったから!!」

女生徒「あ……ぅぅ……」モジモジ

ルルーシュ「どうした?」

ミレイ「あー!!!ちょっと!!やばいやばい!!!」

ニーナ「きゃぁ!!!ミレイちゃん!!保健室に!!」

ミレイ「う、うん!!ほら、こっちにきて!!」

女生徒「うぅぅ……」モジモジ

ミレイ「着替えは?体操着とかもってきてる?!」

女生徒「は、はい……」

C.C.「印をつけた安堵感から失禁か……かわいいな?」

ルルーシュ「俺の反応を見るな!!!」

C.C.「ふふ……眼福だろ?よかったな」

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

ルルーシュ「俺にそんな下劣な趣味はないんだよ!!」

ニーナ「と、とりあえず壁、直そうか」

C.C.「そうだな」

ルルーシュ「全く……」

スザク「ルルーシュ!!」

ナナリー「スザクさん」

スザク「ナナリー、怪我はないかい?」

ナナリー「ええ」

スザク「よかった。壁を直すんだろ?手伝うよ」

ニーナ「ありがとう」

スザク「あれ?もう一人、いなかったっけ?」

ニーナ「え?あ、あれ?!いなくなってる?!いつのまに?!」

ルルーシュ「まあ、別にいいだろ。完全に部外者だったわけだし」

ニーナ「そうだけど」

スザク「壁、できるところまで直してみよう」

夕方

ルルーシュ「はぁ……はぁ……!!」

スザク「はぁ……はぁ……できた……」

ニーナ「見栄えは良くないけど、壁ね」

スザク「うん……壁だよ……立派な」

ルルーシュ「はぁ……はぁ……はぁ……」

ナナリー「お兄様……大丈夫ですか?」

ルルーシュ「こ、れぐらい……なんともない……」

スザク「でも、よかったのか。ナナリーまで授業をさぼることは」

ナナリー「私は何もできませんから……だから、せめて……この場に居たかったんです……」

ルルーシュ「スザク、ナナリーの気持ちになってやれ」

スザク「あ、ああ……そうだね」

ナナリー「……」

ニーナ「ナナちゃん……」

シャーリー「みんなー!!」

ルルーシュ「シャーリー、どうした?」

シャーリー「お疲れ様。壁を思いっきり粉砕したのは不問にするってさ」

スザク「そうか。よかった」

ルルーシュ「当然だ。生徒一人の奇行を止めようとして起こった事故に過ぎない」

ニーナ「事故になってるなら……いいけど……」

ナナリー「シャーリーさん……本当にごめんなさい」

シャーリー「ううん!!私は全然、というか誰も何も言ってないよ。みーんな、最善を尽くしたわけだしね」

ナナリー「ありがとうございます」

シャーリー「ああ、そうそう。ルルーシュ、保健室にきてって」

ルルーシュ「誰が?」

シャーリー「会長。なんか、あの子のことで話があるとかなんとか」

ルルーシュ「……わかった」

スザク「後片付けはしておくから」

ルルーシュ「悪いな。できれば、ナナリーも家まで送ってくれ」

スザク「了解」

保健室

ルルーシュ「ルルーシュです」

ミレイ「はいってー」

ガラッ

ルルーシュ「会長、何か?」

ミレイ「この子に色々とね話を聞いてみたの」

女生徒「……」

ルルーシュ(最悪……会長にもギアスをかけなければいけないか……。ちっ……)

ミレイ「印、つけていたこと。全然、記憶にないんですって」

ルルーシュ「そうなのか?」

女生徒「は、はい……」

ミレイ「気がついたら服を汚す結果になってて……パニックになったらしいわ」

ルルーシュ「まあ、なるでしょうね」

女生徒「……あの、私はどうして壁に印をつけていたのか分かりません。今でも、自覚が一切なくて……」

ルルーシュ「……」

女生徒「でも……ただ……印をつけたとき、すごく気持ちが良かった感じはありました」

ルルーシュ「え?」

女生徒「体が浮くというか……熱が体を一気に巡るというか……。と、とにかくすごく、気持ちが良かったんです」

ルルーシュ「……」

女生徒「あの、でも、一切変な薬とかしてないですよ?!私はそういうこと絶対にしませんから!!」

ミレイ「でも、このままだとまた印をつけ続けることになるけど」

女生徒「さっき、ルルーシュくんに抱きしめられたとき、思ったんですけど……」

ルルーシュ「何を?」

女生徒「もしかしたら……あれは恋のおまじない……だったのかなって……」モジモジ

ルルーシュ「……は?」

女生徒「わた、し……実は、ずっと……ルルーシュくんのことが、好きで……あの……」

ミレイ「ちょっと!!待って!!!じゃあ、なに?!あの儀式は恋を叶えるためだったの?!」

女生徒「わ、分かりません。でも、もしかしたら、どこかで知って、それでルルーシュくんのことが好きだから、無意識に……ああいうことを……」

ルルーシュ「いや……その理屈は……」

女生徒「でも、じゃないと……説明が……ごめんなさい……私、変な子……で……ごめんなさい……」

ルルーシュモテるんだよなぁ…

女生徒「気持ちよくなったのも、きっと無意識にしているから、強迫観念みたいなのに囚われてて……とかだと思います」

ミレイ「なるほど」

ルルーシュ「会長!!納得するんですか?!」

ミレイ「この子はそれで納得しようとしている。なら、それでいいじゃない?」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(まあ、確かにそうしておいたほうが無難か……。ギアスがバレることはまずない)

ルルーシュ(無意識の行動を好意的に解釈してくれるのなら、ありがたい)

ルルーシュ「わかりました。そういうことにしておきましょう」

女生徒「ごめんなさい……」

ミレイ「さ、もう大丈夫ね?」

女生徒「はい……それでは……これで……」

ルルーシュ「待ってくれ」

女生徒「な、なんですか?」

ルルーシュ「今度、一緒にお茶でも飲もう。君を辱めたお詫びとしては安いかもしれないが」

女生徒「……はいっ!よろこんでっ!!」

ミレイ「ほぉーう?」

ルルーシュ「なんですか?」

ミレイ「さっすが、ルルーシュ。やっさしー」

ルルーシュ「ただのお詫びですよ。女性にとっては最も屈辱的な場面を不可抗力とは言え、見てしまったのですからね」

ミレイ「はいはい。そういうことにしておきましょうかね」

ルルーシュ「他意はありませんよ、会長」

ミレイ「じゃあ、私ともお茶してくれるの?」

ルルーシュ「会長とお茶をする理由がありません」

ミレイ「な……」

ルルーシュ「それに生徒会室でいつもコーヒーを飲んでいるでしょう?」

ミレイ「それとこれとは!!」

ルルーシュ「では、ナナリーが心配なんで、これで」

ミレイ「ちょっと!!ルルーシュ!!」

ルルーシュ「また、明日」

自室

ルルーシュ「ナナリー、ただいま」

ナナリー「お兄様」

ルルーシュ「どうした?」

ナナリー「私は……軽率でした……」

ルルーシュ「いや、ナナリーは優しい判断をした」

ナナリー「でも、結果的にみなさんに多大なご迷惑をかけてしまって」

ルルーシュ「ナナリー?」

ナナリー「は、はい」

ルルーシュ「優しさは相手を傷つけるときもある。だからって、優しくすることを怖がらないでほしい」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「綺麗事かもしれないが、ナナリーの優しさはきっと人を幸せにするはずだ」

ナナリー「……」

ルルーシュ「だから、いつでも誰に対してもナナリーは優しくしてあげてくれ……」ギュッ

ナナリー「はい……お約束します……お兄様……」ギュッ

ルルーシュ(ゼロ)が好きな名ありキャラ数えてみたらモテモテだった
シャーリー
カレン
ミレイ
C.C.
神楽耶
ディートハルト

C.C.「解決したのか?」

ルルーシュ「当然だ」

C.C.「よかったな。ギアスがバレなくて」

ルルーシュ「俺のプランは完璧だ。失敗するはずがない」

C.C.「よく言うよ」

ルルーシュ「ふん」

C.C.「まあ、これであの女は堂々と壁に印をつけることができるわけだな」

ルルーシュ「そういうことになるな」

C.C.「そうかそうか」

ルルーシュ「やはり、印を数えるのが楽しいのか?」

C.C.「んー……少し違うな」

ルルーシュ「なに?」

C.C.「数を数えられるのが嬉しいんだよ。昔はそんなこと、できなかったからな」

ルルーシュ「昔?」

C.C.「お前が生まれるよりもずっとずっと、遥か昔のことだよ。ぼうや」

翌日 教室

女生徒「ルルーシュくーん……」

ルルーシュ「わざわざ、教室まで来てくれたのか?」

ざわっ……

リヴァル「うわっ。空気が重い……」

スザク「え?どうして?何も変わらないと思うけど」

リヴァル「馬鹿!!ルルーシュが特定の女と仲良くお喋りしてんだぞ!!シャーリーを見ろよ!!」

スザク「え?」

シャーリー「……」グッ

スザク「すごく力の篭った握りこぶしだ……」

リヴァル「全くぅ。ルルーシュの奴、その辺鈍感なんだよなぁー」

女生徒「あの……約束のことなんだけど……」

ルルーシュ「ああ。いつがいい?できれば、休日がいいんだけど」

女生徒「うんうん!!いいよ!!」

ルルーシュ「よし。じゃあ、今度の休日にな」

昼休み 生徒会室

シャーリー「もう!!ルルったら!!どうして!!!」

カレン「別にどうでもいいじゃない」

シャーリー「だって、あの子にだけ特別優しい顔をしてるんだもん!!」

カレン「気のせい、気のせい」

ミレイ「……さてと」

シャーリー「あれ、会長?どこに行くんですか?」

ミレイ「お手洗い」

シャーリー「そうですか」

カレン「そういえば、さっき聞いたけど。今、女の子の間で恋のおまじないが流行っているみたいね」

シャーリー「え?なにそれ?」

カレン「なんでも、お昼休みの間に好きな人を思い浮かべて、壁に印をつければ……とか」

シャーリー「……まさか!!!」ガタッ!!!

カレン「え?なに?どこいくの?」

シャーリー「私もトイレ!!」ダダダッ

屋上

ルルーシュ「スザク、ここにいたのか」

スザク「今日もゼロが現れるんじゃないかって思ってね」

ルルーシュ「……」

スザク「ルルーシュ……君は……」

ルルーシュ(スザク……やはり、俺がゼロであることを……)

スザク「君は……あの子の印の暗号を解こうとしてたんだろ?」

ルルーシュ「……え?」

スザク「おかしいと思ったんだ。ルルーシュ、すぐにあの子のことを庇うから」

ルルーシュ「え……」

スザク「でも、あの子の行為を止められてしまうと暗号が解読できない。だから、ルルーシュは必死に味方をしていたんだろ?」

ルルーシュ「あ……」

スザク「違うの?」

ルルーシュ「いや、その通りだ、スザク。俺もゼロの居場所や、何を伝えようとしているのか気になっていた」

スザク「やっぱり!そうじゃないかと思ってたんだ」

どう収拾つけんだコレ

ルルーシュ(ふぅー……まあ、変に疑われなくてよかった)

スザク「でも、もうそれも無意味だね」

ルルーシュ「どうしてだ?」

スザク「ゼロが現れないわけだよ。―――あそこ見て」

ルルーシュ「ん?……なんだ!?あの人だかりは?!」

スザク「例の壁に女の子たちが印をつけ始めているんだ」

ルルーシュ「なんだと?」

スザク「なんでも恋愛成就のご利益があるとかで」

ルルーシュ「はぁ?」

スザク「あれじゃあ、あの子の印を見分けるなんて絶対に不可能だし、ゼロはきっと違う方法を練っているだろうな」

ルルーシュ「あ……あぁ……」

スザク「みてみて、会長とシャーリーもいるみたいだ」

ルルーシュ「本当か?お前、目がいいな」

スザク「あそこ、あそこ」

ルルーシュ「ちっ……わからん……どこだ!!」

ワイワイ……ガヤガヤ……

ミレイ「はーい!!おさないでー!!じゅんばーん!!!」

女子「会長ばっかりずるーい!!」

女「私たちにも印ー!!」

シャーリー「そうだそうだー!!」

ミレイ「みんなで印を刻んだら、書くとこなくなるでしょ!!」

シャーリー「書かせろー!!」

女生徒「……」

シャーリー「あ……」

女生徒「私が……壁に印をつけるの……どいて……」

ミレイ「あの、これは……貴方がおまじないを叶えたから……それで……」

女生徒「どけっ!!!!」ダダダッ!!!

シャーリー「ひぃぃ……やっぱりこわいぃぃ……!!!」

女生徒「はぁぁぁぁ!!!!!」ガリガリガリ

女生徒「……ふぅ」ウットリ



カレン「ゼロっと……」ガリガリ

ナナリー「おにいさまっと……」ガリガリ

カレン「……?!」ビクッ

ナナリー「カレンさん?」

カレン「違うけど」

ナナリー「いえいえ。カレンさんです」

咲世子「はい。間違いなく」ガリガリ

カレン「ふ、二人とも、何してるの?」

ナナリー「恋のお呪いですよ?―――咲世子さん」

咲世子「はい。ナナリー様専用の印を壁の原型が無くなるまでに刻み込みます」ガリガリ

ナナリー「はい。これだけやれば夜でも効果は出るはずです」ガリガリ

カレン「くっ……!!あたしも!!」ガリガリガリガリ

ナナリー「負けません……お兄様……愛しています……お兄様……お兄様……」ガリガリガリ

咲世子(ルルーシュ様もこれだけ愛されて、幸せでしょうね……)
                                          おしまい。

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