怜「大学生って辛いなぁ」(214)

怜「なんやかんやで大学生になりました」

怜「竜華と一緒の大学に入れたんはええけど……」

怜「入学早々体調崩したのはアカンかったなぁ……」

怜「竜華は友達沢山作って楽しそうやったな……」

怜「それに引き換えうちは……」

怜「ケホッ、ケホッ……もう1週間経つのにまだ体調戻らんなぁ……」

怜「最初の頃は竜華も見舞いに来てくれてたけど、もう来てくれんのかなぁ」

怜「まぁ当然やな……竜華は竜華の生活があるさかい。いつまでもうちの面倒見てられんもんな」

怜「はぁ……」

怜「大学入って親の反対押しきって一人暮らし始めたはええけど、家に誰もいないって寂しいもんやな……」

怜「竜華の声聞きたいなぁ。電話してみようかな?」

怜「いや、また竜華に迷惑かけてしまいそうや。やっぱやめとこ」

怜「はぁ、竜華ぁ……」

怜「学校ってのはいつも残酷なもんやな。ようやく通えるようになったはええけど、半月もすればもうコミュニティーが形成される。当然、うちはその外や。部外者のうちが入れる余地なんて何処にもなかった……」

怜「竜華も気さくに話しかけてくれるんはええけど、竜華の友達がうちを見る目はちょっと怖くて…胸が痛なった……」

怜「うちの居場所は何処にあるんやろ……」

竜華「怜~お昼一緒に食べよ?」

怜「竜華……」

「清水谷さ~んお昼食べよ~」

竜華「あっ……」

怜「ええよ、うちは一人で食べるさかい。竜華は友達と食べてくればええ」

竜華「怜……ごめんな」

怜「はぁ……」

怜「食堂ってところはぼっちには居辛いとこやな……」モグモグ

怜「便所飯なんて理解出来ひんかったけど、今なら少し分かる気がする」パクパク

怜「誰だって弱いとこは人に見せたないもんな」モチャモチャ

「な~に黄昏とんねん、大将」

怜「姫松の愛宕さん……?」

洋榎「えらい他人行儀やな。洋榎でええよ」

怜「同じ学校だったんやね……」

洋榎「なんやその顔……そんなんも考慮しとらんかったか」

怜「あまり頭良さそうには見えへんからな」

洋榎「せやろーって、何言わすんや!」

怜「ぷっ、あはは」

洋榎「まかしとき、あの根暗ボッチ女の様子見てきたるわw」

膝枕ソムリエだからおもちはなくてもいいしな

怜「久しぶりに誰かと話した気がする……」

洋榎「千里山の部長もここ来とらんかったか?」

怜「竜華のことか?竜華もここ来とるよ」

洋榎「なら何で」

怜「竜華は竜華で自分の生活があるんや。いつまでもうちが縛りつけてたらアカンねん」

洋榎「………」

怜「うち、病弱やし……いつまでも竜華の側におったら竜華に迷惑かけてまう。そろそろ竜華離れせな」

末原先輩はどうしたんですかね…?

衣「おやお前は…」
蒲原「ワハハ」
怜「この面子なら大学で全国狙えるんやないか」
豊音「頑張るよー」
あと一人…

>>33
スエハラ「コンバンハ ワタシ ハ スエハラ キョウコ デス」

洋榎「アホか……」

怜「えっ……?」

洋榎「アホか言うとんじゃ!何が竜華離れや!友達だったんちゃうんかい!!」

怜「せやかて……せやかてうちがおったら竜華は……」

洋榎「だったら何で……何でそんな悲しそうな顔してんねん」

怜「っ……」

怜「なぁ、うちはどうしたらええと思う?ホントは竜華にはうちだけを見てほしい。けど、そんなん友達が沢山おって楽しそうな竜華には言えへん……言えへんよ」

洋榎「それはえらい難儀やな……」

怜「やっぱ重いかな?」

洋榎「まっ、本音伝えたらええんとちゃうんか?アンタが思ってること全部話したらええよ」

後日――

怜(洋榎の言うとおりや…竜華は私の大事な友達。今日こそは勇気を出して言うで)

怜「あのっ…竜k(ドンッ!!

竜華友A「痛ッ!…ごめーん(うわっ根暗女…)」

竜華友B「はぁ~…進行方向に突っ立っていられると邪魔なんだけど?」

竜華「……チッ。怜、何の用?」

怜「あっ… いや、なんでもない……。」

怜「本音を伝える、か……」

洋榎「伝えんことには何も始まらんしな」

怜「そっか……そやね」

洋榎「それでダメやったらウチの嫁になればええ」

怜「ふふ、何言うてんねん」

怜「話し易くてついつい喋ってもうたわ」

洋榎「せやろー流石やろー」

怜「ありがとな、愛宕さん」

洋榎「洋榎がでええって」

怜「……なぁ洋榎、良かったらうちと友達になってくれんかな?うち、洋榎と会わんかったら竜華から離れるとこやった。ひとりぼっちで潰れてまうとこやった」

洋榎「……ばーか、『もう』友達やろ?」


続くような続かないような

むしろ
怜「竜華?うちは過去を振り返らん女やねん」
ていう展開じゃないの?

じゃあ洋榎ルートと竜華ルート、どっちに進むかを聞こうか

竜華が怜を突き放すも、実は竜華は虐められていて
怜と仲良くしてはいけないという命令の為それは不本意だった。
僅かな隙を見つけて怜にそれを伝えに行こうとするも
途中でバレてボコボコにされる竜華 能力でその事実を知る怜。
竜華「ごめんな、怜―― あんたは、私の最高の友達やで…」みたいなの

竜華多いな


怜「竜華に本音を伝えるんはええけど、そもそも竜華とほとんど別の授業選んどった……」

怜「はぁ、どないしよ……」

洋榎「悩んどるようやな」

怜「洋榎……同じ授業取ってたんか」

洋榎「まぁな」

洋榎「なに?その竜華が他の友達とおるとこが見たなくてあえて別の授業選んだ?」

怜「……せや」

洋榎「アホやな~」

怜「うちもそう思う……」

洋榎「全く、見てられんわ」

怜「必修まで待つしかないかなぁ?」

洋榎「アホ、そんなのんびりしとったら竜華が他の女に取られてまうで?」

怜「えっ?」

洋榎「ええか、大学にはリア充っつー生き物がおってな……」

怜「リア充……?」

洋榎「そいつら、それがまた手が早いんや。一緒に帰った日には即喰われるな。ダブリー一発やな」

怜「洋榎、どないしよ……必修は明日までないんよ」

洋榎「それはアカンな。悠長に待っとったら竜華が喰われてまうな」

怜「……あわわわわあわあわ可愛い」

洋榎「まぁ、冗談やけどな」フフ

怜「」

怜「なんでそんな冗談言うん?」

洋榎「あれ?面白なかったか?」

怜「面白しろあるわけないわアホー!」

「うるさいそこ!」

洋榎「あ、すんません……」

くるでー怜×ネキで一発くるでー!!

怜「はぁ、やっと授業終わったで。大学生ってしんどいなぁ」

洋榎「なんや、あれくらい大したことないやろ?」

怜「うち、病弱やし……」

洋榎「そんなこと言うの止めた方がええな。ほら、病は気からとか言うやろ?『うち、元気すぎて困ってんねん!』くらい言っとかんとな」

怜「ふふ、なんやのそれ」

洋榎「んで?竜華に会いに行くんか?」

怜「そやな……ちょっと探してくるわ」

洋榎「まずは思いっきり抱きつくんや!」

怜「んなことするかアホー!」

洋榎「冗談やけどな」フフ


竜華(怜、友達出来たんだ……うちがいなくても楽しそうにしてるな。ちょっと妬けるわ)

「清水谷さ~ん、早く行くよ~?」

竜華「ああ、ごめんな」

怜「竜華、もう帰ったんかな?」

洋榎「なんや暗い顔してんなぁ」

怜「洋榎……」

洋榎「その様子やと見つからんかったんか」

怜「うん……」

洋榎「そら残念やったな」

怜「………」

洋榎「そや、お腹減ったやろ?飯でも食ってくか」

洋榎「着いたで」

怜「ラーメン屋?」

洋榎「ウチのバイト先や」


ヘイラッシャイ!

オ?ヒロエチャンジャナイ

洋榎「大将、飯食いに来たでー友達も一緒やからサービスしたってや」

アイヨ!チュウモンハ?

洋榎「オオブタヤサイニンニクアブラマシマシカラアゲアリアリ二つ」

オオブタヤサイニンニクアブラマシマシカラアゲアリアリフタツハイリマース

怜(なんかの呪文か!?)

洋榎「お、きたきた」

怜「多っ!ってなんでラーメンに唐揚げ入ってんの?」

洋榎「ウチが開発したオリジナルや。めっちゃ美味いで」

怜「こんなん食いきれるかな?」

洋榎「こんくらい食わんと腹減って倒れてまうで?」

怜「まぁ、頑張ってみるわ……」

洋榎「ごちそうさん」

怜「お腹一杯や……それにしても洋榎はよく食うなぁ。うちが残した分まで平らげるなんてビックリや」

洋榎「それが自慢」フフ

怜「量はともかく、味は美味しかったで」

洋榎「唐揚げも悪くなかったやろ?」

怜「意外と悪なかったな。絶妙やったよ」

洋榎「せやろー流石やろー?」

怜「美味しかったなー… !!」キキィーッ!ズリュァ!!グチャ!!



ピッ ピッ ピーーー

怜「」

医者「ご臨終です」


終わり

怜(少し疲れたな……そういや竜華の膝枕ご無沙汰や)

洋榎「どしたー?」

怜「ごめんなぁ……少し疲れたわ」

洋榎「あーこっちこそ晩飯付き合わせてもうてすまんかったなぁ」

怜「いや、ええよ。久しぶりに楽しかっ…た……」フラッ

洋榎「おい?大丈夫か!?」

怜「ごめんなぁ……うち病弱やからこうしてまともに遊ぶことも出来ひん……」

洋榎「アホ、言うとる場合か!」

怜「うち、竜華にも洋榎にも迷惑かけて……最悪や……」

洋榎「迷惑なわけないやろ。それにウチが怜のことよう知らんで連れ回したんや。謝るのはウチの方や」

怜「洋榎……」

洋榎「なぁ?何かウチがしてやれることあるんか?正直、どうしたら分からへんねん」

怜「……ひ………ら……」

洋榎「ん?」

怜「……膝枕」

洋榎「これでええんか?」

怜「すまんなぁ……」

洋榎「だから謝るなって言うとるやろ?」

怜「うん……ありがとな」

洋榎「膝枕するのもええもんやな。今度、絹にもやったげよ」

怜「洋榎の太もも気持ちええよ」

怜「なぁ、洋榎はどうしてうちにここまでしてくれんの?うちら今日会ったばかりやん……」

洋榎「別に大した理由なんてあらへんよ。ただ……」

怜「ただ……?」

洋榎「ほっとけんかったからかな?だってな入学早々、半月学校休んだ奴が暗い顔して一人で飯食べてるや、ほっとけんよ……」

怜「そっか……」

洋榎「でもな、今は違うで?怜がいい奴で友達だからや」

怜「洋榎……」

竜華「んー久しぶりのカラオケ楽しかったなー」

「久しぶり?清水谷さん、あんま行ってなかったんだ?」

「えー意外~」

竜華「部活で忙しかったし、こういうの苦手な友達がおったんよ」

「へ~」

竜華(あれ?あそこにいるのって怜かな?なんや、ウチ以外の女に膝枕させとる……)ズキッ

「どしたの?」

竜華「いや、なんでもあらへんよ……」

怜「ありがとな、洋榎……大分楽になったよ」

洋榎「もうええんか?」

怜「ん、ほんならお言葉に甘えてもうちょっとだけ……」

洋榎「ウチの太ももで良ければいつだって貸したるで?」

怜「」クークー

洋榎「なんや、寝とんのか。ったく、しょうのないやっちゃな」フフ

竜華(どうして?どうして怜はウチに甘えてくれんの?)

竜華(お見舞いだって『うちのことより竜華の生活大事にせなアカンで』って断られちゃうし)

竜華(それで怜に恥ずかしくないように友達作って、よく分からん話題にも必死でついていって、楽しくないのに愛想笑いして……それなのに……それなのに)

竜華(どうして怜はウチ以外の女に膝枕させてんの?)

怜「あれ?ここどこや?」

洋榎「目ぇ覚めたかー?」

怜「洋榎……?ここどこ?」

洋榎「ウチの部屋やでー」

怜「え……はぁ!?」

洋榎「昨日は怜がぐっすり寝てしもうてな。起こすのも悪いし、怜の家も分からんからウチの家に連れてったんよ」

怜「そういえば、膝枕されてそのまま寝てしまったような……」

洋榎「それよりとっとと飯食ってシャワー浴びんと遅刻するで?」

怜「えぇ!?もうこんな時間なん?」

怜「洋榎も一人暮らしやったんか」

洋榎「せやでー」

怜「家事とか出来そうに見えんかったから意外や……」

洋榎「意外とはなんや!」

怜「あ、この卵焼き美味いなぁ」

洋榎「せやろー」

怜(竜華もやけど洋榎は洋榎で友達多いんやな……)

怜(ホンマにうちなんかが友達でええんかな?うちはあの集団に割って入ってく勇気もないんやで?)

怜(はぁ、なんや面白ないなぁ……アカン、何考えとるんやうちは……)

怜(一限目は必修やから竜華も同じ授業取ってるはずやけど……)

怜(竜華、おらへんな……)

洋榎「怜、どうかしたんか?」

怜「洋榎か……竜華が、竜華がおらんのよ」

洋榎「ホンマか?休みなんかな?」

怜「分からん……」


祝日出勤なんだがそろそろ寝ても構いませんね!

>>54で終わる予定だったから落とし所が分からなくなってきた感はある。
立て直しする時って、続きから書くのか最初から書くのかどちらがいいですかねぇ?

最初からでいいのか。怜ネキになって誰得かもしれんが、完結させたいもんだ

余談だが書き始めた時は、姉さん出す予定もなく自殺エンドで片付けるつもりだった。即興だからこんな中途半端な結果になってしまったが、怜ネキが開拓できそうで満足ではある

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