紅莉栖「岡部から他の女の匂いがする」岡部「えっ」(150)

はい

紅莉栖「岡部から他の女の匂いがする」

岡部「えっ」

紅莉栖「ちょっと岡部」

岡部「へ、な、なんだ」

紅莉栖「…………これは」クンクン

岡部「ぅ、うわ、や、やめろぉ!においを嗅ぐな!お前は犬か!」

紅莉栖「んー?」クンクン

岡部「お願い、やめてっ!謝る!明日からファブリーズする!俺が汗くさいのはわかった!頼むから嗅がないでください!」

紅莉栖「…………白衣、ね」

岡部「え」

紅莉栖「岡部」

岡部「…………な、なんだ?」

紅莉栖「白衣脱ぎなさい」ガシッ

岡部「え、ちょ、助手貴様さっきからなにうぉお!?」

紅莉栖「…………やっぱりこれだ」クンクン

岡部「き、貴様ぁ!我がインテリジェンスの象徴を!ってだから嗅ぐなっ」

紅莉栖「わからない……一人じゃ、ない?」

岡部「ふぇ?」

紅莉栖「岡部、あんたの白衣を誰かが触ってる形跡とかなかった?」

岡部「ええい、誰が触るというのか!そんなことやるのは現在進行形でお前だけだ!」

紅莉栖「…………岡部に自覚症状はなし、か」

岡部「おい助手、さっきから何をわけのわからないことをっ!」

紅莉栖「今日は……全員くる予定になってるからちょうどいいわね」

岡部「おい、人を無視するな。話を聞けっ」

カツカツ

紅莉栖「階段を上がる音!?誰かが来る!岡部、隠れるわよ!」

岡部「なっだから何故俺が――――っていうか俺の白衣っ」

まゆり「トゥットゥルー……あれ?誰もいない?」

岡部「だからおい何故ラボの長たる俺がシャワールームに隠れなきゃならんのだ」コソコソ

紅莉栖「いいから黙って」コソコソ

まゆり「みんなでお買い物にいったのかなぁ………あ」

紅莉栖「………ほら」

まゆり「オカリンの白衣ー♪白衣ー白衣ー♪」

岡部「!?」

まゆり「……アイロンかけないと、ねー♪」

紅莉栖「アイロンセット……!?」

岡部「……コス作りの道具を持ち込んでるのは知っていたが…………」

まゆり「~~♪」

紅莉栖「っ、まゆりにはこれがあったか……なんという幼馴染み属性……家事スキルは同レベルだと思っていたのに……!」

まゆり「~♪~~♪」

岡部「というか白衣ってアイロンいるのか?」

紅莉栖「あんたハンカチにすらアイロンかけたことないわけ?」

岡部「…………ないな」

紅莉栖「これだから家事出来ない実家暮らしの男の人って……」

岡部「ぐ、ぐぬぬ……」

紅莉栖「それにしてもまゆりは流石ね」

岡部「そ、そうだ!俺がやらなくてもまゆりがやればいいだろう!何故ならあいつは鳳凰院凶真の人質だからなっ」

紅莉栖「人質にアイロンかけて貰うマッドサイエンティストって……」

岡部「で、だ。もう隠れるのはいいだろう。そもそも何故隠れるのだ。俺は人質を労ってやらねばならん」

紅莉栖「……待ちなさい、岡部」

まゆり「んっ……」

岡部「!?」

紅莉栖「アイロンかけた白衣に、顔を埋めた……!」

まゆり「んー♪」

岡部「ちょ、まゆりお前まで……」

紅莉栖「足バタバタさせてる、凄いキュートね……」

岡部「……っていうかアイロンかけた後にやったら意味ないだろっ、やめてっ」

紅莉栖「それにあの淀みない手付き、これは常習犯ね」

岡部「やっ、ほんとやめて!手を離せ紅莉栖、俺はまゆりを止める!いやっ嗅がないでくれっ!恥ずかしいっ!」

紅莉栖「あ、ちょ、岡部っ」

岡部「うわああああ――――!!」

まゆり「えっ」

紅莉栖「あーあ」

まゆり「オ、オカリン?ぁ、あのね、これはね。えと……」

岡部「……とりあえず白衣に顔を埋めるのはやめてくれ」

まゆり「ごめんなさい……」

岡部「いや、あ、うん。怒ってるわけじゃない。むしろこちらが感謝せねばらならない、いつもアイロンかけてくれてありがとう。さすがこの鳳凰院凶真の人質なだけはある」

まゆり「まゆしぃは悪い子です……」

紅莉栖「ううん、大丈夫よまゆり。岡部の白衣に顔埋めるくらいなら私もしょっちゅうやってるわ」

岡部「…………おい」

紅莉栖「……とりあえず一人、と」

まゆり「えへへ、ごめんね。オカリン……」

岡部「(電話を取り出す)……ああ、俺だ。人質と助手が機関による洗脳工作を受けた疑いが強い。このままじゃ俺へのダメージが大きすぎる。……ああ、そうだ。一刻も早くファブリーズを買ってこなければならない。頼んだぞ、エル・プサイ・コングルゥ……」

まゆり「あの、ね。いつもやってるわけじゃないんだよ?寂しくなった時にね、ぎゅっとするとオカリンに抱きしめられてる気がして――――」

岡部「まゆり、もうやめてくれ。俺は羞恥心で爆発しそうだ」

紅莉栖「でも白衣の匂いは、まゆり一人じゃなかったわ……」

まゆり「え」

岡部「えっ」

紅莉栖「匂いからして人数が増えたのはここ最近ね」

まゆり「全然気付かなかったのです……」

岡部「って貴様らも普段からそういうことをやってるから気になるんだろっ、もういい!もうたくさんだ!!俺は白衣を家に持って帰るぞっ!!それでいいだろ!!」

紅莉栖「却下」

まゆり「白衣についてはね、まゆしぃがおばさんによろしくねって頼まれてて……」

岡部「ええいっなにを頼んでるかうちの親は!?」

カツカツ

紅莉栖「また誰か来た!?隠れるわよ岡部!まゆり!」

まゆり「え?あわわわ」

岡部「あ、ちょ、やっ、もうやめっ」

フェイリス「……にゃにゃ?誰もいにゃいニャン?」

岡部「だからどうして隠れる必要があるっ」コソコソ

紅莉栖「だめよ、岡部の白衣は誰にも渡さないんだからっ」コソコソ

まゆり「ええー紅莉栖ちゃん、白衣についてはまゆしぃが頼まれてて……」コソコソ

フェイリス「おかしいニャ。ダルニャンから凶真やクーニャンがいるって聞いてきたのに……」

岡部「来たのはフェイリスだぞ、あいつが何かするわけないだろっ」

紅莉栖「わからないわよ。ほら」

フェイリス「これは凶真の白衣」

岡部「あっ、ちょ……」

まゆり「フェリスちゃん……」

フェイリス「……ニャ」

紅莉栖「頭から被った!?」

岡部「猫かっ――っていや違うだろっ」

まゆり「わぁ……」

フェイリス「ニャ、ニャ」

紅莉栖「被るだけで着ないのがミソね」

岡部「いや、もはや匂い嗅ぐのと変わらんではないかっ」

フェイリス「ニャ♪」

まゆり「フェリスちゃん、いいなぁ……」

紅莉栖「はっ、これが本当の猫をかぶる……!?」

岡部「いやうまいこといったつもりか!」

フェイリス「……ニャ」

岡部「ええい見てられんわっ離せ離さんかクリスティーナ、ってまゆりもはなせっ」

まゆり「オカリン邪魔するの可哀相だよ。ほらフェリスちゃんがくしくししてるよ」

フェイリス「~~~♪」

紅莉栖「ソファに寝ころんでまるっきり猫ね。夏なのに暑くないのかしら……」

岡部「どうりでいつもアイロンかけて貰ってるのにいつもクシャクシャなわけだってもういいだろ!いいから離せよ!!」

まゆり「駄目だよオカリン」

紅莉栖「そうよ、どうせならもっと行動がエスカレートするまで見てましょ」

岡部「趣味が悪いわっ!ええい、離せっ――おい!!フェイリスお前もいつまでやっとるか!!」

フェイリス「ニャニャ!?」

まゆり「あっ」

紅莉栖「あーあ」

フェイリス「キョーマ!?」

岡部「お前までなにを……」

まゆり「フェリスちゃん」

紅莉栖「せっかくの実験なのにばれちゃったわね……」

フェイリス「まゆしぃ!?クーニャンまで!?」

岡部「とりあえず俺の白衣を被るのやめてくれ……」

フェイリス「こ、これはだニャ……来るべきラグナロクのために神様を呼び覚ます踊りを……」

岡部「……髪ぼっさぼさになってるぞ」

フェイリス「ニャニャ!?」

フェイリス「ごめんなさい、ニャ……」

岡部「もういい、二人が三人になろうがそう変わらん……」

フェイリス「……三人?」

まゆり「えへへぇ~、お仲間だねフェリスちゃん」

紅莉栖「まぁそういうことね」

フェイリス「ニャ……///」

岡部「……もういいだろ?なんかもう疲れてきたぞ、凄く……」

紅莉栖「駄目よ」

岡部「俺の白衣が玩具にされてのはもうわかった、ここまでされてると何もいえん……」

紅莉栖「ラボに置いてある以上文句は言えないでしょ」

岡部「そんなわけあるかっ、俺の私物だぞ!」

まゆり「オカリン大人気だねぇ~」

岡部「ぜんっぜん嬉しくない!全然!これっぽっちも!」

カツカツ

まゆり「あっまた誰か来るみたいだよ~?」

紅莉栖「ほらフェイリスさん、隠れるわよ」

フェイリス「ニャニャ!?」

岡部「ええいもうこんなことに付き合ってられるかっ俺は白衣を持って家に帰っあっ、まゆり引っ張るなっ――」

るか「こんにちは……あれ?」

まゆり「オカリンもう大きい声出さない?」コソコソ

岡部「んっんっ、ぷはっ……ええいわかった頼むから口に手を当てるな鼻を押さえるなっ息が出来んっ」コソコソ

紅莉栖「次は漆原さんね……」コソコソ

フェイリス「こうやって覗いてたニャンか……恥ずかしいニャ……」コソコソ

るか「……あの……どなたかいらっしゃいませんかー……」

岡部「っていうか狭っ!さすがに4人シャワールームは狭いっ!」

まゆり「オカリンおっきな声出しちゃ駄目だよ~」

フェイリス「にゃ!?あっ、キョーマそこはっ……」

紅莉栖「ちょっと岡部どこ触ってんのよっ」

るか「岡部さーん……まゆりちゃーん……?」

るか「誰もいないのかな……あの、お邪魔します……」

まゆり「まゆしぃがオカリン抑えてたから……ごめんね、フェリスちゃん」

岡部「す、すまない、フェイリス……」

フェイリス「キョーマは大胆だニャ……///」

るか「…………あ」

紅莉栖「早速白衣に目を付けた……橋田以外の唯一の男性とはいえ立派な容疑者だわ」

岡部「ルカ子はそんなことせんわっ」

フェイリス「んー、それはどうかニャー……」

まゆり「ルカくんもオカリン大好きだからねぇ、えへへ」

岡部「いや、流石に……!?」

るか「これ岡部さんの……?」

紅莉栖「白衣を手に取った……!」

岡部「お、おい……ルカ子……?」

フェイリス「ニャニャ?いくニャ!?いくニャ!」

まゆり「頑張れ、ルカくんっ」

岡部「いやっなにを応援しとるかっ」

紅莉栖「――――よし、いったっ!」

るか「…………ぶかぶかだ……///」

紅莉栖「普通に着た!?」

岡部「ふっ、ルカ子、俺は信じてたぞ……」

紅莉栖「……彼に岡部のはサイズ大きすぎるわ、袖から指先しか出てないね」

フェイリス「彼氏のワイシャツを着てる彼女状態ニャ!これはポイント高いニャ、流石ルカニャン……!」

岡部「いや、だが男だ」

まゆり「ルカくんはルカくんだよー」

るか「岡部さんの……おっきい……」

フェイリス「卑猥だニャ!?」

岡部「どこがだ!お前までダルみたいなことを言うなっ!」

紅莉栖「んー……普通に白衣着てるだけ、か……」

まゆり「ルカくんは恥ずかしがり屋さんだからねぇ~」

岡部「おい、もういいだろ……」

紅莉栖「確かに着てるだけで満足してるみたいだし、これ以上は進展しそうにないわね」

フェイリス「純情な愛だニャ」

まゆり「愛だねぇ」

岡部「…………師弟愛だ」

岡部「もういいっ終了だっ――――ルカ子、よくやった!」

るか「え、あっ……きゃ、岡部さん!?」

まゆり「えへへ、白衣コスのルカくんも可愛いねぇ~」

紅莉栖「うん、凄くキュートね」

フェイリス「可愛いニャン。お客呼べるレベルニャン」

るか「み、皆さんまで!?あ、あの、これは……!?あっ、すっ、すいません岡部さん白衣を勝手に……!?」

岡部「いい、許そう!むしろ褒めてやってもいい!お前がそこまで白衣に憧れを持っていようとは知らなかった!フゥーハハハ!!この狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真の弟子として素晴らしいことだ!」

るか「あっ、はい……あ、ありがとうございます……?」

岡部「白衣の良さに気付くのは素晴らしいことだ!なんなら新しい白衣プレゼントしてやろう!」

るか「えっ」

まゆり「オカリン違うよ。ルカくんが着たいのはオカリンの白衣なんだよ?」

るか「ま、まゆりちゃん……!」

まゆり「そうだよね、ルカくん」

岡部「ええい何をいうか!我が人質ながらお前にはわからんのかこの白衣の素晴らしさが!圧倒的なこの機能美を!」

まゆり「えっとねー……まゆしぃにはわからないのです……」

紅莉栖「……逃げたわね」

フェイリス「薄々わかっていながらも恥ずかしくて逃げてるだけニャン」

紅莉栖「中二病乙、っと」

岡部「貴様らも人を勝手に分析してるんじゃない!」

フェイリス「む、また誰か来るニャン!」

紅莉栖「えっ、けど足音なんて聞こえないけど……?」

フェイリス「猫の耳は確かだニャ、いいから早く隠れるニャン!」

岡部「おいまだやるのかもういい加減に――うおわっ」

るか「ええ?まゆりちゃん?」

まゆり「ルカくんもオカリンと一緒に隠れようねぇー」

ガチャ

鈴羽「おっはー!……ってあれ?」

鈴羽「あれー?おっかしいなぁ、さっきまで話し声聞こえた気がするんだけど……」

岡部「おいっ5人は流石に無理あるだろっ」コソコソ

まゆり「えへへぎゅーぎゅーだねぇ」コソコソ

るか「っ……岡部さん、これはちょっと苦しいです……あっ」コソコソ

フェイリス「隙間に埋もれるのは慣れてるニャ……」コソコソ

紅莉栖「岡部どこ触ってんのよっ!ちょ、やめて!やめなさいよ!やめてよ!事務所から訴えるわよ!」コソコソ

岡部「事務所ってどこだよ……というか貴様らから連れ込んだのによく言うっ……くっ体の身動きが取れん……っ」

まゆり「みんな仲良しさんだねぇ」

鈴羽「んー……?あれ、これって」

紅莉栖「よし食いついたっ」

岡部「もはやそういう状況じゃないだろっこれぇ!」

鈴羽「白衣、か……」

まゆり「んー?」

フェイリス「生地を確かめてる、ニャ?」

紅莉栖「色気もなにもあったもんじゃないわね……」

るか「岡部さん、すいませんっちょっと右手がっ……きゃ……」

岡部「す、すまん……だがっどうしようも身動きが……」

鈴羽「白衣はどんな時代でも変わらないか……父さん……」

紅莉栖「父さん!?」

岡部「なぜこっちを見る!?」

フェイリス「ニャニャ?もしかして凶真の隠し子ニャ!?」

岡部「そんなわけないだろっ」

鈴羽「……リンリン……」

紅莉栖「リンリン!?」

岡部「なっ、なぜこっちを見る!?俺じゃ……」

フェイリス「キョーマ、顔真っ赤ニャ……いつの間にそんな呼び方になってるニャ、スズニャンもあにゃどれないニャ……」

るか「岡部さんが……リンリン……」

まゆり「パンダみたいだねぇ」

岡部「おい、この際言っておくがオカリンも相当なものだぞっ」

まゆり「ええーオカリンはオカリンだよー」

鈴羽「っ……そこっ!?」

ブンッ

紅莉栖「あぶなっ」

岡部「なっぐぶぇっ!?」

るか「ああっ、岡部さんっ!?」

フェイリス「ナイスヒットだニャ」

鈴羽「…………あれ?みんなしてどうしたの?」

岡部「おいっ、ビット粒子砲を投げるものがあるかっ!!」

鈴羽「えーそっちがこそこそ隠れてるのが悪いと思うなー。危険が潜在しているとなったら体が勝手に動くんだから……」

岡部「洗剤……?せんざい…………潜在……ああ……」

紅莉栖「……流石ね」

まゆり「スズさんには簡単にばれちゃったねー」

鈴羽「で、みんなで何やってたの?」

紅莉栖「岡部の白衣がどれだけの人の手に渡っているか確かめるためよ」

鈴羽「??」

岡部「ああ、それでいいのだバイト戦士よ。正直助かった、それが普通の反応だ。まさかお前こそが一番常識人だという判断を下すことになろうとはこの鳳凰院凶真、夢にも思わなかったぞ……」

紅莉栖「待って。阿万音さん?」

まゆり「あのね、みんなオカリンの白衣をぎゅーってしたり、してね?」

フェイリス「どことなく凶真の匂いがして気持ちいいニャン?」

るか「あ、あの……僕は……///」

岡部「わざわざ説明せんでいいっ!いいか、おかしいのはお前らだ!だいたい人の白衣を毛布か何かと勘違いして――――」

鈴羽「…………え?あっれー?今日はまだやってないのになんでわかったの?」

岡部「」

鈴羽「そ、そりゃあたまにだよ!あたしだってそういう気分になる時もあるよ!……おかっしーなー、痕跡を残したつもりはないけど……」

紅莉栖「自白、一ね」

鈴羽「えっ、え?」

まゆり「えへへ、やっぱりスズさんもやるよねー」

フェイリス「これで5人ニャ」

紅莉栖「事前に想定していた以上に人数が多いわね」

鈴羽「しまったなー毎回ちゃんと監視カメラの有無もチェックしてたんだけどなー」

まゆり「みんなみんなオカリンのこと大好きなのです」

るか「岡部さん……流石です……」

岡部「ぜんぜん嬉しくないぞ、ぜんっぜん。正直、貴様らがここまで変態だったとは思いも寄らなかった……」

鈴羽「勝手に白衣触ってたのは謝るけど。流石へんたいって言い方はひどいと思うなー」

まゆり「そうだよぉー」

フェイリス「やっぱり彼氏の服着てみたりするのは女の子にとっての憧れニャン」

紅莉栖「シチュエーション萌え、ね」

るか「そっ、そうですよね、別におかしくなんかないですよね!」

岡部「いや!おかしいだろぉ!」

鈴羽「それにしても、みんなでそんなことやってたんだねー」

紅莉栖「さて確かめるべきはあと一人……、いや二人の可能性が微レ存……?」

まゆり「ダルくんも?」

岡部「やめんかクリ腐ティーナ!気色悪いこと言うな!鳥肌がたつわ!」

カツカツ

鈴羽「!……誰か来るよっ」

紅莉栖「みんな隠れるわよっ」

フェイリス「合点承知ニャ」

岡部「だからいつまでこんなっ、待て!流石にシャワールームに6人は入らないだろ!絶対に無理だ!」

まゆり「ルカくん、もっとオカリンにくっついていいんだよ?」

るか「あっ……すいません岡部さんっ……」

岡部「む、無理だ……絶対にっ、無理があるぞこれ……」

ガチャ

萌郁「…………」

フェイリス「やっぱりモエニャンニャ……!」コソコソ

紅莉栖「流石に、苦しいけど……さてついに来たわね」コソコソ

まゆり「えへへ、オッカリーン」コソコソ

るか「すいません岡部さん、本当にすいませんっ……」コソコソ

岡部「こ、この体勢は……無理だ……潰れるっ……」コソコソ

鈴羽「静かにっ、桐生萌郁は鋭いからバレるよ」コソコソ

萌郁「…………?」

岡部「そうはいうが……これは通勤ラッシュ時の乗車率250%並みだぞっ……」

萌郁「…………」カチャ

紅莉栖「……! しまった、携帯を取り出した!」

フェイリス「凶真携帯の電源を切るニャ」

岡部「こんな体勢で無茶言うなっ」

鈴羽「任せてっ」

岡部「ちょ、お前鈴羽どこを触って、ぁ、待て、ああっ」

フェイリス「……エロイニャ」

るか「きゃ、岡部さん、耳に吐息がっ……」

まゆり「えへへ、オカリンにぎゅってされて、みんな幸せだねぇ」

鈴羽「…………切ったよ!」

紅莉栖「ナイス、阿万音さん!」

萌郁「…………?」

紅莉栖「こ、これでなんとか観察を続けれるわ……!」

鈴羽「あれ?手抜けなくなっちゃった……」

岡部「や、やめっ、そこはっ、ふぇ」

フェイリス「……至近距離で喘ぐ凶真とか物凄くエロイニャ」

萌郁「…………」

紅莉栖「警戒してる……?」

フェイリス「それとなく周囲を見渡してるニャ、流石に手強いニャン」

鈴羽「あれ?あっれー?全然抜けないや……まぁいいや」

るか「岡部さんっ」

岡部「い、いいわけないだろっ、その、お前らの胸がっ」

フェイリス「あててんのニャ」

まゆり「ぁ、オカリンの息がくすぐったいよぉ」

鈴羽「あ、そこは……リンリン……っ」

紅莉栖「なにやってんのよ、岡部っ」

岡部「不可抗力だっ俺は無実だっ」

フェイリス「! モエニャンが動いたニャ!」

萌郁「…………っ」

ガチャ

紅莉栖「白衣を持って逃げた!?」

フェイリス「さすがニャ!こっちの裏をかく大胆な行動ニャ!」

岡部「俺の、白衣っ」

るか「岡部さんっ、岡部さんっ……」

鈴羽「あ、これ手触れてるの……」

岡部「ひっ、やめろ触るな握るなっ」

まゆり「えへへ、オカリンー」

フェイリス「……こっちも阿鼻叫喚で追おうにも追えないニャ」

紅莉栖「いいから出るわよっ」


ガチャ

鈴羽「捕まえてきたよー」

萌郁「…………っ」

岡部「はぁ……はぁ……」

紅莉栖「……さ、流石にシャワールームに6人は無理があったわね……」

るか「……ぁ、あっ」

まゆり「みんな汗びっしょりだねぇ」

フェイリス「楽しかったけど真夏にやることじゃニャいニャ」

鈴羽「あのさ、あの時になんかあたし物凄いものを触ったような気が……」

紅莉栖「……で、桐生さんはどうして逃げたの?」

萌郁「…………」カチャ

フェイリス「凶真、携帯の電源入れるニャ」

岡部「も、もうお婿にいけない……」

萌郁「…………」メルメル

紅莉栖「ほら岡部……いいから読みなさいよ……」

岡部「っ……貴様ら本当に好き勝手っ……」

フェイリス「なになに……」

岡部「あっ人の携帯をっ」

まゆり「『シャワールームからゴソゴソ音がしたから怖くなって持ったまま逃げちゃった』だってー」

フェイリス「そりゃ、あれだけガサゴソやってたらばれるにゃん……」

るか「無理も、ないですね……」

紅莉栖「くっ、観察対象が気付いてしまった時点で失敗か……」

鈴羽「不覚だね」

岡部「……ふっ、フゥーハハハ!!終わりだ、とにかくこれで全員が終わった!ええい、貴様もいつまで俺の白衣を握ったままでいるかっ」

フラッ

萌郁「あっ………」

ガッ

フェイリス「さすが凶真ニャン。押し倒すとはテンプレ通りのラッキースケベニャン」

鈴羽「あーあ普段から鍛えてないからこんなことで足がふらつくんだよ」

岡部「す、すまん萌郁。足がふらついて」

萌郁「…………っ、大丈夫」フルフル

るか「お、お二人とも大丈夫ですか?」

まゆり「ごめんねー萌郁さん?」

紅莉栖「岡部、あんたなにやってんのよ……」

ガチャ

ダル「ちーす、お、こりゃみんなおそろいで…………え?」

「「「「「「「え」」」」」」」

ダル「ちょ……オカリンおま……」

岡部「ち、違うっダル!落ち着け!萌郁を押し倒したのは事故で……!」

萌郁「…………」コクコク

紅莉栖「そうよ、非力なマッドサイエンティストさんが蹴躓いたせいでね」

岡部「なんだとっ、元はといえば貴様がだな!」

ダル「ちょ、牧瀬氏その姿……」

紅莉栖「へ?」

フェイリス「そうニャン。これは凶真の見事なラッキースケベの結果ニャン」

ダル「ちょ、フェイリスたんまで……」

フェイリス「ニャ?」

ダル「全員の乱れた着衣……上気して汗ばんだ肌……おまけに息があがってる……」

まゆり「んー?」

るか「えっ、え?」

ダル「これ以上なく荒れたシャワールーム、オカリンの肩口についてるみんなの髪の毛……」

鈴羽「……あ」

萌郁「ぇ?」

ダル「おまけにくしゃくしゃになった白衣を脱いでるオカリン……」

岡部「いや、な?ダル?」

ダル「…………いつの間にかラボがラブホになっていた件について」

岡部「ウェイト!ウェイト!!ちょっと待て!お前は何か勘違いしてる!」

ダル「もはやオカリン爆発しろってレベルじゃねーぞ……全員とか……壁殴りはよ……」

岡部「おいダル!?」

ダル「うわああああああああああリア充爆発しろおおおおおおおおおおおおお!!」ドンドンドン

岡部「やめろダルっ!?床を叩くなっ!!そんなに暴れるとミスターブラウンが!!」

ダル「マグマはよおおおおおおおおおお!!」

ブラウン「おい、おかべえええええええええええ!!」

岡部「」

終了

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