モバP「お前らちゃんと飯食ってるか?」 (37)


小梅「…?」

杏「どしたのさプロデューサーやぶから棒に」

P「自分の体に聞いてみろ」

杏「杏のボディーなら休みをくれって悲鳴を上げてるけど」

小梅「えっと…?良く、わかんない…あ、で、でも体じゃなくて魂、が」

P「OK二人とももういい、特に小梅はそれ以上言わないでくれ」



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P「まあ何がいいたいかと言うとだ…お前らの小柄すぎる体の事だ」

杏「また今更だね」

P「家のアイドル達は基本的に痩せすぎだが…中でもお前達は特に痩せすぎなんだ」

小梅「…そうなの?」

P「そーなの、吹けば飛んじゃいそうなその体!ちゃんとご飯食べてるか!」

杏「健康だからいいじゃん別に…」

P「そりゃ今は若いから何とでもなるが良くても将来は解らない、というかお前が一番ヤバいんだからなこのなんちゃってJKが」

杏「いいじゃんこの杏ボディー色々とコスパいいしさー一部の趣味の方にもウケるし」

小梅「一部?ど、どういう事」

P「オラッ小梅に変な知識植えつけてんじゃねえ」




P「それでどういう食生活してるんだ?」

杏「あーそうだねー家だと………手の届く範囲にあるの食べてるか、無けりゃ食べないかな、面倒だし」

P「怠惰が食欲に勝るのかお前は」

杏「それか飴、飴だけあれば杏はご機嫌だよ」

P「うん、矯正する必要があるって良くわかった、小梅はどうだ?」

小梅「えっと……たくさん食べれないの……」

P「うーん小梅はそんな感じか、でも育ち盛りだろ?おなかとか空かないのか?」

小梅「空くよ……あ、でも…映画、見てると空腹忘れちゃうかな…お休みの日は夜通しホラー祭り…ふふ」

杏「あー杏も解るよ、ゲーム熱中してたら夜が明けてたりとかあるあるだし」

P「よしOK、お前ら生活習慣から叩き直してやる」


P「ああもう!お前らの歳で食べないでどうする!若いうちに栄養とって体をしっかり作れ!女性は骨粗鬆症のリスクが大きいんだぞ!」

杏「学校で十分だってその手の話は」

小梅「ご、ごめんなさい…」

P「と、に、か、く!手始めに今日は飯食いに行くぞ!何俺のおごりだから遠慮するなっ!」

杏「えぇ…めんどくさ…」

小梅「え…!?あ…あの、困る…困ります…」

P「………え、乗り気じゃない系?」

杏「仕事終わったら家に帰る以外の選択は杏には存在しないよ」


P「俺がお前くらいの歳で飯奢ってやると言われたら狂喜乱舞だったというのに!」

杏「女の子は飯じゃ動かないから」

P「飴で動く癖に」

小梅「……あの」

P「こ、小梅も嫌なのか?俺って部下に相手して貰えない上司なのか?」

小梅「ううん、嫌じゃない…けど、い、いきなりお誘い何て…えっと、ママに何て言えば…」

P「あーそれもそうかすまんな、家に帰ればご飯があるか」

小梅「ううん、ちゃんと連絡すればいいけど…だから…その…」

P「うん」

小梅「………ば、馬鹿っ!」

P「お、おう?ありがとう」

杏「飴舐めてないけど口が甘いなー」



P「えーと小梅、ほらアレだ、遠慮ならいいんだぞ?寿司でも肉でも好きな物言ってくれ」

小梅「お肉……?…………ユッケ…レバ刺し…心臓……」

P「お、何だ、小梅も食べる気あるんじゃないか!やっぱりそうでないとな!」

小梅「…あ、違う」

P「遠慮するな、どうやら肉が食いたいんだな、よし好きなだけ肉が食える所を紹介してやるぞ!」

小梅「だからそうじゃなくて……お肉を見るだけでいい…」

P「食べてよ」

小梅「Pさんが生肉食べてる所…見たい…」

P「え、何それは」



小梅「だってこの前…ゾ、ゾンビになった…」

P「そりゃ収録の関係だ」

杏「(あのCD聞いた小梅のファンから相当恨まれてるのプロデューサー知ってるかなあ)」

小梅「…わ、私のお手伝いなんゾンビだから…ね?」

P「い幾ら何でも生肉はハードルが高いぞ」

小梅「…逆らっちゃ駄目」

P「かわいい」

杏「帰っていい?」



P「しかし小梅の期待には答えたいが肉は焼いて食べような、消化に悪いというか単純に危ない」

YKP「そうです!焼肉を生で頂こう何て焼肉への冒涜ですぅ!」
 
小梅「うん、解ってるよ…冗談…Pさんがお腹壊したら大変だもんね…」

P「天使か」

杏「待て、今の誰だ」

小梅「…生き霊?かな…今の感じは…きっとそう」

P「そっか、生き霊なら仕方ないな」

杏「たまに杏は自分が事務所で唯一まともな人間なんじゃないかなって思うよ」


P「それじゃゾンビになって肉食いに行くか」

小梅「おー」

杏「うぇーめんどくさー」

P「まだあがくのかお前は」

杏「あ、そうだ、外食ってそれこそ健康にいいの?最近偽装とか諸々色々やってるけどさ」

P「またそういう事だけは知ってんだな」

杏「外食は基本的に味付けが濃くて塩分が多いって言うしさ、それこそ不健康そうじゃん」

P「いや、それはだな」

杏「じゃ、そゆ事で、杏は帰るねー」
ダッ

小梅「…わ、わわっ?」

P「って考えてる隙を突かれた!こういう時だけ素早いとかお前は本当に」

ドンッ
杏「あいてっ」

「……………」

杏「うう誰?帰り道を行く杏は急には止まれな…い、んだ……から」







まゆ「こんばんわぁ」

杏「」


P「お、まゆじゃないか今帰りだったんだな」

小梅「こ、こんばんわまゆさん」

まゆ「ええ…偶然ですねぇ…」

杏「あ、あ、あのさ」

まゆ「駄目ですよ杏ちゃん?」

杏「そうだね!ぶつかっちゃったのに謝らないのは駄目だったよね!ごめんねまゆ!」

まゆ「そんな事はどうでもいいんですよぉ、でも」

まゆ「せっかくPさんが心配してくれてるのに………面倒くさいだけでその態度は、許せませんせんねぇ」

杏「杏は自分を曲げないよ!」

まゆ「ちょっと奥でお話しましょうかぁ?」

杏「ヤッター!お肉食いたいなー!プロデューサー最高!気づかいできるプロデューサーの鏡!」

まゆ「うふふ」



P「説得してくれれありがとうなまゆ」

まゆ「Pさんのためならお安い御用ですよ♪」

杏「…もう、こうなったらいい所に連れてってよね」

P「おうそれは勿論、それじゃまゆも一緒に出ぱ」

まゆ「…いえちょっと待ってください、実はまゆもお外で食べるのは賛成じゃありません」

P「ん?」

まゆ「杏ちゃんの言ってた事も間違ってはいないですし何より」

まゆ「二人の心配してるプロデューサーさんこそ…ちゃんとした物食べてますか?」


P「…うーん、それこを言われるとちょっと弱るな」

小梅「え?ど、どういう事?」

P「食ってないわけじゃないが結構忙しくてな…ほぼ外食オンリーなんだ、時間無くて食えないときも多い」

杏「…あんだけ言っておいて自分も適当だったの?良く説教できたね」

小梅「だ、大丈夫なの?」

P「たぶん…スタドリだって飲んでるし」

杏「(ソレが一番胡散臭い)」

まゆ「もう、やっぱりプロデューサーさんも駄目みたいですね、これじゃミイラ取りがミイラですよ?」

P「す、すまん」

まゆ「だから健康に気を使うご飯なら…もっといい方法があります」



………
……



P「うん、おいしい!」

小梅「…おいしい」

杏「おう…おいしい」

まゆ「うふふ」


あの後、皆でスーパーによって食材を買い込んだのだった
家の事務所はかなりの大所帯だからキッチンや調理道具も揃ってたりするので
材料さえあれば料理も作れるのだ

P「いやあ、料理が趣味なのは知ってたがここまで上手とは」

まゆ「ありがとうございますPさん…地味な特技ですけれど、こうしてお披露目できる機会が良かったぁ」

P「おいおい地味なんてとんでもない、コレ以上役に立つ特技はそうないぞ最高だって」

まゆ「ふふふ…褒めすぎです…でも、ふふ、ふふふ…」

P「いや、しかし本当おいしい、手作りとか長らく味わってなかった…」

杏「杏もインスタントとか弁当ばっかだったから新鮮だよ」

P「お、やっとお前も食事に気をつけるきになったか?」

杏「そだね、これからも誰かがが作ってくれるなら食べてもいいかな」

P「あのさぁ…まあ気持ちは解るけどな、これなら毎日でも食べたいくらいだ」

まゆ「Pさんがそうして欲しいなら毎日でも喜んで用意しますよぉ?」

P「はははありがとな、でも流石に悪いから遠慮しておくよ」

小梅「………………」

まゆ「別にいいのに…あら?小梅ちゃん、どうかした?お腹いっぱいかしら?」

小梅「…え、あ、その」

P「ん?どうした?」

小梅「…何でもない、よ」



「「「ごちそうさまでしたー!」」」



まゆ「はい、お粗末さまでした」

P「んじゃ後片付けするか」

まゆ「え…?駄目です、Pさんにそんな事させられません」

P「これくらいはやらないとむしろ申し訳無いって、やらせてくれよ、な」

まゆ「…でも」

P「いいからいいから、で、音も無く横になってるお前も来い」

杏「杏はたくさん食べてよく寝て大きくならないといけないから」

P「食ってすぐねると牛になるんだよ、こいっての」
グイグイ

杏「や、やだね!ここはまゆママに任せるもん!」

まゆ「!!」


P「だからお前はなあ…」

まゆ「いいですよ」

P「ほら、まゆもこういって…ありゃ?」

まゆ「うふ、うふふふうふふふふふふふふ」

P「えぇっと……まゆ、いつもよりうふふが多いけどどうした?」

まゆ「いいんですいいんですよぉPさん、杏ちゃんは大きくならないといけないですから」

まゆ「だってまゆがママならそうしないと駄目ですからねぇ、子供のためにがんばらないと…そして勿論Pさんがぁ…♪」

まゆ「Pさんも座ってどっしり待っててください…今ならお皿洗いだってなんだってやれちゃいます…」

P「お、おう(良く解らんが、機嫌良さそうだしいいかな?)」

まゆ「~♪~♪」

P「いいのかなあ…」

杏「(ククク…煽てて全部やらせるマユマーマ作戦大成功…!)」

杏「(プロデューサーもまゆに圧倒されたし後は惰眠を貪るのみ…ん?)」


小梅「………………」
カチャカチャ

まゆ「小梅ちゃんもやらなくていいですよ、ここはまゆママが全部やっちゃいますから」

小梅「…ううん、やる」

まゆ「うふ、じゃあそこまで言うならお願いね、ありがとう小梅ちゃん」

小梅「お礼は…いい、だって…やらないといけないんだから」

まゆ「…あら?」

小梅「私、は…ま、まゆママの子供じゃ駄目」

まゆ「…………………」



小梅「…Pさん、そこにいるまま聞いて」

P「ん?どうした?」

小梅「きょ、今日はありがとうございました」

P「結局俺は何もしてないけどな、まゆがほとんどやっちゃったし」

小梅「だから今度は私が、お、お礼するね、ご飯…作るよ」

P「お、そうか、そりゃ楽しみだな…って何か初めとあべこべだなははは」

小梅「…あはは」

まゆ「……………」







小梅「…待たせてごめんね」

まゆ「…ええ」

小梅「それじゃ、お手伝いするね…まゆさん」

まゆ「お願いね…小梅ちゃん」


おしまい

読んでくれた方ありがとうございました
はじめ考えてたのと全然違うオチになった不思議

それと>>25からPと杏はソファーで休んでるので
小梅がPに呼びかけた会話以外のまゆと小梅の会話は聞こえてないです、解りにくくてすいません

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