ミカサ「アルミン、またでた」 アルミン「最近多いね……」(131)

朝食後の談話時間

コニー「なあ、聞いてくれよ」

アルミン「どうしたの?コニー」

コニー「昨日の夜中にさぁ、小便したくなって起きたんだよ。
    でさ、ふと周りの布団見てみたらアルミンのところだけもぬけの殻だったんだ」

アルミン「え?」

ジャン「お前もぬけの殻なんて難しい言葉、よく知ってたな」

コニー「まあ、オレは天才だからな。
    じゃなくて!人の話は黙って聞けよ!」

ジャン「ははは、わりいな」

エレン「で、話ってなんだよ」

コニー「おう、でさぁ、それ見てオレはこう思ったわけだ。
    『アルミンもトイレに起きたんだな』って」

ライナー「まあ、そう考えるな」

ベルトルト「コニーにしては普通だね」

コニー「オレにしてはってなんだよ!」

マルコ「まあまあ、続きを話してよ。
    皆もあまり茶々入れないでくれよ」

ジャン「へいへい、さすがは優等生のマルコ様だ」

マルコ「いいよコニー、続き話して」

ジャン「……」

コニー「(あれはほっとくべきなのか…?)それでオレは小便しにいったんだよ。
    お前らもわかってるだろ?部屋からトイレまでは一本道なんだ」

ライナー「そりゃあ、一年もいて知らない方がおかしいだろ」

コニー「んで、オレはトイレに行くまでにアルミンどころか誰ともすれ違わなかったんだよ。
    で、トイレに入ったら無人だし、個室の扉が全部開いてたんだ」

ベルトルト「え?」

エレン「いやいや、それはおかしいだろ。誰もいないはずねぇ」

コニー「そう!オレも気になったんだよ!!
    それで『アルミンどこいったんだ?』と思って探してみたんだ」

ジャン「消灯時間中にそんなことするなんて、さすが天才は違うな」

コニー「いやいや、流石に言い訳できるように井戸の方に水汲みに来た風を装って行ったぜ?
    それで見つからなかったら、諦めるつもりだったんだ」

エレン「座学でもそれぐらい頭使えよ……」

コニー「それはあれだ、オレは直感型?だからな」

ベルトルト「あながち天才でも間違ってないよね」

コニー「あんま褒めんなよ。
    それで井戸の方に向かったらさ、いきなり寒気がしたんだよ」

ライナー「寒気?今は夏だぞ?」

ジャン「とうとう頭だけじゃなくて、身体までバカになっちまったか?」

コニー「いや……なんかこう、寒いっつうよりも、無知の印?みたいな……」

マルコ「……虫の知らせのこと?」

コニー「そう!それだ」

エレン「無知の印はお前のことだろ……」

コニー「うるせー、まあそれを感じながらもオレは進んでいったんだ。
    そしたらアルミンとミカサがいたんだよ」

ジャン「はあ!!!?」

コニー「ジャン声でけえよ。んで、何してんのかなーって思って見たら、
    なんか2人してすごい動きしながら戦ってんの。
    ミカサなんかこのオレが目で追うのがやっとなぐらいのスピードだぜ?
    一応オレ狩猟民族だからさ、目には自信あったんだけど、あれは凹むわ……」

エレン「戦ってたって、対人格闘か?」

コニー「多分そうだろ」

ジャン「待て待て待て、おかしいだろ」

エレン「何がだよ?」

ジャン「そんな早い動きのミカサにアルミンがついていけるわけがねえ」

エレン「は!?お前アルミンバカにすんなよ!!」

ジャン「ちっげーよ!オレはあくまで客観的に事実を言ったまでだ。
    オレらの中でミカサと対等に戦えるやつがいるか?」

エレン「ぐっ……」

ジャン「だろ?よしんばいたとしてもアニくらいなもんだが……
    そん時のミカサの動きはいつもと比べてもすさまじい早さだった、そうだろコニー」

コニー「お?あ、あぁ、そうだ」

ライナー「……たしかにそんなミカサに張り合えるようなのはこの中にはいないな…」

マルコ「まあまあ、ここに本人がいるんだから直接聞けばいいだろ?」

エレン「そうだ!アルミン!昨日の夜お前なにしてたんだ?」

アルミン「え……っと、いつ言おうか迷ってたんだけど……
     昨日は僕、間違いなく、寝てたんだよ。
     一度も起きたりなんかしてないから、それはきっとコニーの夢じゃないかな?
     それにそんなに早くミカサが動くところなんて皆見たことないでしょ?」

ベルトルト「それもそうだね」

コニー「あれは夢だったのかな……」

アルミン「そうだよ、それと、夢のことはあまり考えると精神に異常をきたす時もあるから、もう考えないようにしなよ」

コニー「お、おう……」

ソウイヤ、キノウ イッタ サイキン コノヘンデ デルッテイウ…


コニー「ん~?あれは本当に夢だったのか?」

ジャン(……そうだ!この話を使えば自然な形でミカサと喋れるじゃねえか!)

ジャン「おい、コニー」

コニー「?なんだよ、ジャン」

ジャン「そんなに気になるんならもう一人の当事者の方に聞いてみようぜ」

コニー「もう一人?」

ジャン「ミカサだよ」

コニー「なるほど!
    ?でも、お前も俺の話バカにしたじゃねえか」

ジャン「ぐっ……、それはあれだ、気になるところがあんだよ」

コニー「気になるところ?」

ジャン「何でもいいだろ!ほら、さっさと行くぞ!」

コニー「お、おう!わかった!」

とりあえずここまで、また書きためてくる

あ、カップリング要素はまだ決めてないからあるかわからないけど、
アルミカではないことだけは確かです

コニー「おーい、ミカサー!!」

ジャン「ちょ、声でけえよバカ!」

コニー「お前も声でけえじゃねえか」

ミカサ「どうしたのコニー、それにジャンも」

コニー「お前昨日の夜なにしてた?」

ジャン「おま!バカ!もう、ほんとバカだおまえ!」

コニー「はあ?普通に聞いただけじゃねえか、あ、聞いただけジャン」

ジャン「もう黙れバカ」

ミカサ「…………それを聞いてどうするの……?」

ジャン「ほら!ミカサが引いちゃったじゃねえか!」


コニー「ミカサ昨日の夜にアルミンと一緒に対人格闘の練習してなかったか?」

ミカサ「…………していない、それに私は昨日はずっと寝ていた」

ジャン「バカってこえぇ……
    あ~、変なこと聞いちまってすまなかったな、それじゃ」

コニー「え~……なんか納得いかねぇ……」

ジャン「行くぞバカ、やっぱお前が寝ぼけてただけだ」

ユミル「ちょっと待てよ、そこの馬とバカ」

ジャン「あ!?馬ってのは俺のことか!?」

コニー「待てジャン、オレはバカでも馬でもないからきっと違う二人組のことだ」

ユミル「いいや、お前ら2人であってるよ。
    ていうかジャン、お前馬面の自覚あったのな」

ジャン「何なんだよ男女……喧嘩なら対人格闘の時に買うぞ?」

ユミル「そんな怒るなよ、ちょっとしたジョークじゃねえか。
    それに本題はそこじゃねえ、お前らがさっき言ってたミカサについてだ」

ジャン「は?」

コニー「?」

ミカサ「……」

ユミル「ミカサはさっきお前らに『昨日はずっと寝ていた』っつってたが、
    そりゃあ嘘だ」

ジャン「なんだと?」

ミカサ「嘘ではない、昨日私はずっと寝ていた」

ユミル「いいや嘘だね、なぜなら昨日の夜に私はお前が抜け出すところを見たからな」

ミカサ「あなたこそ嘘をついている、何度も言うように私は昨日ずっと寝ていた」

ユミル「いいや、間違いないね」

ミカサ「ならあなたは寝ぼけてたいて、誰かと私を見間違えたのだろう、きっとそうだ」

ユミル「ほ~……今日はやけに喋るじゃねえか、どうしたんだよ首席様」

ミカサ「……別にどうも、あらぬ疑いをかけられて辟易してるだけ。
    それにあなたこそこんなに絡んでくるのは珍しい」

コニー「なあジャン、『へきえき』ってどういう意味だ?」

ジャン「頼むから黙っててくれ……」

ユミル「そうかい、なあコニー、昨日ミカサを見たのって何時ぐらいだ?」

コニー「……」

ユミル「?……どうした?」

ジャン「あ、コニー喋っていいぞ」

コニー「おう、2時から3時の間だな」

ジャン「そんな正確にわかんのか?」

コニー「狩猟民族なめんなよ、月さえ見えれば月の形と位地でだいたいの時間はわかるぜ」

ジャン「お前案外すごいのな……」

コニー「当然だろ」

ユミル「で、私がお前を見たのもそのぐらいの時間だ。
    同じ時間に2人の人間が見たって言ってるんだぜ。
    そろそろ観念したらどうだ?」

ミカサ「……あなたはコニーの言ったことに乗っかっただけ、話にならない」

ユミル「……別にな、お前とあの劣等生が」

ミカサ「アルミン」

ユミル「は?」

ミカサ「劣等生ではない、アルミン」

ユミル「……お前とアルミンが2人で夜中に練習してようが誰も不思議に思わないんだわ。
    それを隠すってことは何かしらあるんじゃねえか、って私みたいな奴は勘ぐっちまうんだよ。
    なあ、ホントは何なんだ?」

ミカサ「……何度も言ったように私は昨日ずっと寝ていた。
    あなたとコニーは寝ぼけていただけ、ただそれだけのこと」

ユミル「……」

ミカサ「……」

ユミル「……はぁ、随分とガードが堅いようで……
    もうそれでいいわ、はい解散」

ミカサ「そう、わかってくれて嬉しい」

ネェ ユミル ドウシタ ワタシノクリスタ キノウイッテタ サイキン マチニデルッテイウ…

ジャン「……」

コニー「……なぁジャン」

ジャン「なんだ?」

コニー「女って……こえぇな」

ジャン「……あぁ」

とりあえずここまで、また書きためてくる

コニー「結局オレが寝ぼけてただけか~……」

ジャン「ちげえだろ」

コニー「は?だって2人とも否定してんだぜ?」

ジャン「いやいや、明らかにミカサの態度がおかしかっただろ。
    それに今思えばアルミンの様子も変だった……
    その日のことを考えさせないようにコニーに言っていた。
    間違いなくあの2人は何か隠してる。
    そしてそのことをあの死に急ぎ野郎すら知らない」

コニー「マジか!!」

ジャン「マジだ、個人的に死に急ぎ野郎とミカサの間に秘密があるなんて喜ばしいかぎりだが……
    なんで言わないんだ……?」

コニー「…………………あ!!」

ジャン「どうした?」

コニー「エレンの誕生日だろ!」

ジャン「……確かにそれなら死に急ぎ野郎にも秘密なのは説明が付く……が、あいつの誕生日はまだ半年以上も先だ」

コニー「あ~……そっか……
    ていうかお前エレンの誕生日覚えてんのな」

ジャン「は!?バッ、ちげえよ!!
    あれだ!去年あんだけ騒いでりゃ忘れねえっつうの!!」

コニー「そうだな~」

ジャン「ニヤニヤしてんじゃねえ、バカ!!」

コニー「いたっ!!なにも殴ることはねえだろ、この馬!!」

ジャン「テメエまでそれを言うか……」

コニー「お、おい、どうした?」

ジャン「別に自惚れてたわけじゃねえけどよ~、そんなに顔は悪くねえと思ってたのに、馬面呼ばわりは正直ショックだわ……」

コニー「なんかその……悪かったな」

ジャン「謝んなよ!余計に惨めになるだろうが!!」

コニー「じゃあどうしろっつうんだよ!!」

ジャン「まあいいわ、結局謎は謎のままか……」

コニー「復活早いな……」

ジャン(こんなんでナイーブになってたらオレはもう心折れてるよ)
   「気になることは気になるんだが、オレはミカサが嫌がることをしたくはない。
    だからこの事は諦めるぞ、コニー」

コニー「ん?あ、あぁ、まあしょうがねえだろ」

ジャン「立体機動装置の準備して訓練場行くか」

コニー「そうだな!」

とりあえずここまで、また書きためてくる

これだけの量かと思うかもしれないけど、自分の中で区切って書いてます。
見辛かったらごめんなさい

それから一月後

コニー「なあ、お前ら聞いたか?」

マルコ「どうしたの、コニー」

コニー「開閉門の前に出るデッカいドクロの話」

ジャン「また怪奇現象ってやつか?
    最近多いよな」

マルコ「そうだね、オレが訓練兵になる前は怪奇現象なんて一度もなかったのに……」

エレン「そうか?オレが開拓地にいた頃からこんな話はたくさんあったぞ?
    まあ、それでもここ最近は多いとは思うが」

ライナー「そうだな、オレがいたところもこんな話はよくあったな」

アルミン「え?それ本当!?」

ライナー「あ、あぁ、だよな、ベルトルト?」

ベルトルト「うん、3ヶ月に一回ぐらいの頻度であったね」

アルミン「そうか……多いね……」

エレン「そうか?オレらんとこと同じぐらいだろ?」

アルミン「え?……うん、そうだね……」

ユミル(私がいたところもそういうのが多かった気がするが、それが普通じゃなかったのか……)

クリスタ(あまり人と関わってはこなかったけど、お馬さんが時々恐がってたのはそのせいなのかな?)

アニ(てけてけの話は怖かった……)

ジャン「案外、てめえらがやっかいごと持ち込んできたんじゃねえのか?」

エレン「なんだと、この馬面ァ!!」

ジャン「それは言うなっつってんだろうがァ!!」

アルミン「は、はは……」

とりあえずここまで、また書きためてくる

短すぎてえろうすんまへん

その日の夜

???「相手はわかった?」

????「今回のは多分『がしゃどくろ』だ」

???「がしゃどくろ?」

????「うん、がしゃどくろは戦死者や野垂れ死にした人達、埋葬されなかった死者達の骸骨や怨念が集まって巨大な骸骨の姿になった妖怪なんだ」

???「……それは退治しないといけないの……?」

????「うん……、かわいそうだけど、成仏させる方法はないみたいだし、放っておくと夜中にガチガチと音をたててさまよい歩いて、生きている人を見つけると襲いかかって、握りつぶして食べてしまうんだ。
     だから早く解決しないといけない」

???「でも……もしかしたらその中に……」

????「……そうだね、でも、だからこそ、早めに退治して楽にしてあげないと」

???「やっぱりあなたは強い……」

????「いいや、いつも君におんぶにだっこだよ。
     さあ、そろそろ行こうか、ミカサ」

ミカサ「ええ、アルミン。
    でも、前回みたいなのはダメ」

アルミン「あはは……、今度はお札張り忘れないようにするよ……」

ミカサ「しばらくユミルの視線が痛かった」

アルミン「ジャンもだよ……」

ミカサ「でもバレなくてよかった」

アルミン「そうだね、今回は訓練所まで来るのを待ってる暇はないから、直接行かないと」

ミカサ「教官は眠らせてきた」

アルミン「ありがとう、じゃあ今度こそ行こうか」

ミカサ「わかった」

ジャン「アルミンがどこかに行きそうだったから皆を起こしてついてきてみたら……」

エレン「これは一体どういうことだ?」

ライナー「がしゃどくろ?」

ベルトルト「『ようかい』って言ってたね。
      どうも朝に言ってたデッカい骸骨のことみたい」

コニー「なあ、あいつらが言ってたことがわからないのは、オレがバカだからじゃないよな?」

マルコ「ああ、多分皆わかってないよ」

???「なあ、お前らも追ってきたのか?」

男子「!?」

ジャン「ゆ、ユミルかよ……おどかすな」

ユミル「ダッハハハ!男のくせにビビってんじゃねえよ!」

クリスタ「ねえユミル、ダメだよ、もう戻ろう?」

サシャ「ええ戻りましょう、何か嫌な予感がします……」

アニ「……眠い」

ユミル「いいじゃねえかよ、ミカサが言うには教官は眠ってるらしいし、バレやしねえ。
    首席様の秘密を拝んでやろうじゃねえか」

ジャン「お前も考えることは一緒ってことか……」
   (そう、これは偶然、偶然アルミンを追いかけたらミカサの秘密を見ちまっただけだ……)

ユミル「その通り、さあ行こうぜ」

とりあえずここまで、また書きためてくる

今度はちょっと時間かかるかも

がしゃどくろは最近できた妖怪だろとかつっこまないでください

ではまた

アルミン「さて、ようやく着いた。
     案外遠いんだよね、ここ。
     じゃあさっそく……」

ミカサ「アルミン、待って」

アルミン「え?」

ミカサ「出てきて」

……………………

アルミン「もしかして……つけられた?」

ミカサ「ええ、私も油断した。
    今すぐ出てきて、出てこなければ明日の対人格闘訓練には覚悟して挑んでもらうことになる」

エレン「待て、待つんだミカサ」

アルミン「エレン!?」

他全員「すみません」

アルミン「皆も!?」

ミカサ「エレン、皆、ここまできて申し訳ないのだけれど、帰って」

エレン「ダメだ」

ミカサ「帰って」

エレン「ダメだ」

アルミン「エレン、僕からもお願いするよ。
     今日のところは帰ってくれないかい」

エレン「いくらアルミンからのお願いでも無理だ」

アルミン「別に危険なことをするわけじゃないんだ」

エレン「なら俺たちがいたって大丈夫だろ?」

ミカサ「……エレン、本当にこれは危険なの、お願いだから……」

エレン「ならなおさら帰れるわけがないだろ!!」

ジャン「なあエレン、ここは大人しく下がるぞ、理由は後で問いつめればいいだろ」

エレン「ジャンは黙ってろ!!
    オレは怒ってるんだよ、お前ら開拓地にいた時からこんなことやってたのか」

アルミカ「……」

エレン「オレがアホ面晒して寝てる間に、こんな危険なことやってたんだな」

アルミカ「……」

エレン「オレはそんなに頼りないか?」

アルミン「それはちが……」

エレン「そういうことだろ?
    なんで……なんで一言も相談してくれないんだよ……」

ミカサ「エレン……それには理由があって……」

アルミン「それに、エレンに心配かけたくなかったんだ……」

エレン「こんな風に勝手に消えられたら余計心配するだろうが!!!」

アルミカ「ご、ごめんなさい……」

エレン「……オレたちに……何か手伝えることはあるか?」

アルミン「そ、それは……」

エレン「あるのか、ないのか、どっちだ」

ミカサ「……妖怪と戦うには準備が必要。
    今回あなたたちにできることは……ない」

エレン「そう……か。
    みんな、帰ろう」

他全員「わかった」

アルミン「みんな……ごめんね」

エレン「そのかわり、明日きっちり説明してもらうからな」

ミカサ「……わかった」

アルミン「バレちゃった……ね」

ミカサ「エレンにまで……」

アルミン「うん、でも……これでよかったのかもしれないね」

ミカサ「え?」

アルミン「やっぱり、僕たちの間に隠し事なんて似合わないよ」

ミカサ「……フフ、確かにそうだ」

アルミン「よし、頑張ろうか!」

ミカサ「さっさと片付けよう」

とりあえずここまで、また書きためてくる

本当はがしゃどくろ討伐までいくつもりだったのに、エレンの説教で一区切りできた

戦闘()シーンは残念なことになりそうな予感しかしない

がんばって書きます

落ちそうだけど往生際悪くsageで続けてく
自分にバトルは向いてなかったみたい

がしゃどくろ「グ…オォ………」シュゥゥゥ

ミカサ「思いのほか時間がかかってしまった……」

アルミン「そうだね、多分もう3時ぐらいだ。
     みんな寝ちゃってるかな」

ミカサ「いいえ、きっと起きてる。だからこそ問題」

アルミン「たしかにそうだね、じゃあ御札はがして戻ろうか」ベリベリ

ミカサ「ええ、夜更しはよくない、ので早く戻ろう」タタタタタ

アルミン「え!?ちょっとミカサ!待ってよ!」タタタタタ

ミカサ「アルミン、食堂の明かりがうっすらとついてる」スタスタスタ

アルミン「…ああホントだ。いくらキース教官が来ないからって、他の人が来ない保証があるわけじゃないのに……」スタスタスタ

ミカサ「では開けよう」

アルミン「……うん」ギィィ

エレン「おっせぇ!」

アルミカ「っ!!」ビクッ

ジャン「声がでけぇぞ死に急ぎ野郎!」

マルコ「ジャンの声も十分大きいよ」ハァ

エレン「毎回こんな時間までかかんのかよ?」

アルミン「ううん、今日のがちょっと強かったんだよ」

エレン「怪我とかはないのか?」

ミカサ「今日は特に何もない、それに多少の怪我なら夜のうちに治る」

ライナー「治る……だと?」

アルミン「うん、僕らは夜の間だけ身体能力と治癒力が上昇するんだ」

アニ「へぇ……」

エレン「治るとかそんなの関係ねぇよ、痛いことに変わりはねえんだろ?」

アルミン「そ、それは……」

エレン「はぁ、お前らなぁ……」

ユミル「まぁ待てよエレン、今はもっと大事なことを聞かなきゃいけねえだろ」

エレン「そうだな、さぁ説明してもらおうか」

アルミン「じゃあ、僕から話すよ。
     エレン、僕たちが開拓地にいた時に君が1日分だけ記憶をなくしたときのことは覚えてる?」

エレン「え?……そこらへんの記憶は曖昧なんだよな……何かあったか?」

アルミン「ああ、無理に思い出そうとしなくていいよ。
     で、エレンが記憶をなくした1日、その日はエレンが行方不明になっていた。
     そして翌朝に僕とミカサが寝てる小屋の前で高熱で倒れてる君を見つけたんだ」

ジャン「お前何やってんだよ……」

エレン「うるせえ、俺もそんときは何が何だかわからなかったんだよ」

アルミン「それでエレンをミカサがつきっきりで看病してるうちに僕は記憶を頼りに熱に効く薬草を森に探しに行っていたんだ。
     そしたら急に布製のカバンが上から落ちてきた。
     上を見て周りを見渡したけど、姿が見えないどころか物音一つ聞こえはしなかった。
     カバンの中身を見てみると、表紙に何も書かれていない分厚い本が1冊と、液体の入った小瓶が2つあった。
     持ち主がわからないからとりあえず見つけた薬草と一緒に持って帰ってエレンをミカサと交互に看病していたんだ」

アルミン『ミカサ、そろそろ交代しようか』

ミカサ『私は大丈夫、アルミンこそ今日は歩き回って疲れたはず、だからアルミンも寝てて』

アルミン『もしもこのままミカサに無理をさせて体調が悪くなったりなんかしたら、僕がエレンに怒られちゃうよ。
     だからミカサも少し休憩してよ』

ミカサ『……わかった、交代しよう。でもアルミンも無理はしないで』

アルミン『わかってるよ、じゃあおやすみ』

ミカサ『おやすみなさい』モゾ

アルミン((寝てくれてよかった、でも、エレンどうしたんだろう……
     今までこんなに酷い熱を出したことなんてなかったのに……))

アルミン「そしたら、急に昼に拾ったカバンが気になりだしたんだ。
     興味が出たとかじゃなくて、こう本能に直接訴えかけられるように。
     そして僕は半ば吸い寄せられるようにカバンに近づいて本を取り出した。
     何も書かれていない表紙をめくった先にはこう書かれていたんだ」

アルミン((妖について……?
     なんだこの本、妖なんて聞いたこともないぞ。
     目次があるな……妖について、妖辞典、退治の仕方、霊媒体質について……
     妖について、妖とは通常見ることができない『悪霊』と『妖怪』の総称である。
     悪霊はこの世に未練を残した魂が成仏せずに長い間現世にとどまり続け形を変えたもの。
     人に取り憑くなどして害を及ぼす。
     取り憑かれた場合、人格変化や高熱などの障害が生じる……高熱!?
     まさかエレンは……でもそんな眉唾なことがありえるのか?妖なんて今まで聞いたこともなかったのに……))

エレン『ゥグッ!…ゲホッゲホッ』ハァハァ

アルミン((エレン!……そうだ、可能性が少しでもあるならそれに賭けよう!!
     退治の仕方、妖に対して物理的な事象は一切の効果がない。
     妖を退ける方法は霊力を通した経文や攻撃である。
     しかし、通常の人間には霊力というものが殆ど存在しないし、見ることすらできない。
     よって、本書に付属している薬品を一瓶飲みほすことにより妖が見えるようになり、霊力が身に付く……か、
     はっきり言ってかなり怪しい。
     だけど万が一この本に書かれていることが本当で、エレンに悪霊がとり憑いているのだとしたら……助からない。
     僕は今まで助けられっぱなしだったんだ、だから今ここでその恩を返そう!))

ゴクッゴクッ

とりあえずここまで
戦闘はいろいろ考えてたけどオールカットで
スマヌ

アルミン『ぅグッ…!!』

アルミン((なんだこれ!?呼吸が出来ない!?))

アルミン『…ヵ……ハッ…』

アルミン((やっぱり、これは毒だったのか……?
     まずい……意識が……遠…の、く……))グラッ

ミカサ『アルミン!しっかりして!』ガシッ

アルミン『!……ミ…カサ……?』

ミカサ『そう、意識は大丈夫?』

アルミン『あ…あぁ、うん、もう……大丈夫。
     心配…かけちゃったね、ごめん』

ミカサ『やっぱり私がエレンを見ておけばよかった。
    アルミンは無理せず寝てて』

アルミン『いや、多分大丈夫だよ。
     それに今はしなくちゃいけないことがあるんだ。』

ミカサ『しなくてはいけないこと?』

アルミン『エレンを治す』

ミカサ『そんなことができるの!?』

アルミン『できる、そんな気がするんだ』

アルミン((不思議だ……身体中に力が漲ってる……
     それに、エレンの肩に纏わりついてる物体……
     あれが悪霊……なのか?))

アルミン『ねえミカサ、エレンの肩にある物が見える?』

ミカサ『アルミン、どうしてしまったの?
    今のあなたは普通じゃない』

アルミン((見えていないのか……
     ならやっぱりあれが元凶なのかな))スッ

アルミン『ん……?案外しっかりと張り付いてるな……』グイグイ

悪霊『ギー!ギーーッ!!』ギュー

ベリッ

アルミン((お、とれた))

悪霊『ギー!ギーーッ!!』ジタバタ

アルミン((後はこいつを殺さないといけないんだけど……))

悪霊『ギー!ギーーッ!!』ジタバタ

アルミン((すごい罪悪感だなぁ……))

悪霊『ギーーッ!!』ガブッ

アルミン『痛っ!』

アルミン((小さくても悪霊ってことか……
     ……ごめんなさい))ギュー

悪霊『グ……ギ……』

パチン

アルミン((……強く握ったら風船みたいに割れたな、これでいいのかな))

アルミン『ミカサ、エレンの様子はどう?』

ミカサ『信じられないけど、呼吸も落ち着いてるし熱も引いたようだ……
    アルミン、あなたは一体何をしたの?』

アルミン((しまった!ミカサのこと考えてなかった!!))

アルミン『え、えぇと……』アセアセ

ミカサ『あなたがしたことは、そこの本と関係があるの?』

アルミン((しかもバレてる!!
     これはもう正直に言うしかないか……))

アルミン『実は……』

アルミン「そこでミカサに全部話して、僕たちはこんな力を得たってわけ」

ジャン「随分とまぁ、信じがたい話だな」

ミカサ「信じる信じないに関わらず、これが真実」

ユミル「そうだなぁ、さっき身体能力が上がるっつってたし、
    アルミン、お前ライナーと腕相撲してみろよ」

ライナー「俺か!?」

アニ「こういうのはあんたの役目だろ。
   さっさとしな」ゲシッ

ライナー「しょうがねぇな……
     アルミン、やるぞ」

アルミン「うん、いいよ」

マルコ「じゃあいくよ、レディ…ファイッ!」

ライナー「ふんっ!!」グググッ

ジャン「すげーな……あのライナーがピクリとも動かねえ」

アルミン「よいしょ!」グイッ

ライナー「ぐわっ!」パタン

コニー「アルミンすげー!」

アルミン「ありがとう、でもこれも薬の力だからあまり嬉しくないんだよね……」ハァ

ベルトルト「薬の効果は夜だけなの?」

アルミン「うん、昼間はいつも通りだよ」

ミカサ「昼間にこの力を使えたらよかったのに……」

ユミル「で、あんたらは夜に化け物退治をしてたってことか」

アルミン「うん」

エレン「それもだが、オレが一番聞きたいのは、
    なんでオレにまで黙ってたか、ってことだ」

アルミン「それは、あまり言いたくはなかったんだけど……」

アルミン「エレンにこのことを伝えなかったのには、心配をかけたくなかったことと、
もう一つ、エレンが霊媒体質だからなんだ」

エレン「霊媒体質?」

アルミン「ミカサが小瓶を飲み干した後、僕はあの本の中を調べたんだ。
     そしたら、霊媒体質というものが書かれていたんだよ」

コニー「だから何なんだよ、その霊媒体質っつーのは」

アルミン「霊媒体質というのはね、ただそこにいるだけで妖を呼び寄せてしまう体質なんだ」

エレン「……は?」

アルミン「ジャンやマルコはここ最近まで怪奇事件なんか聞いたことなかったんだよね?」

ジャン「あ、あぁ」コクン

マルコ「そうだね」コクン

アルミン「普通に生きてたらね、怪奇事件に遭遇することなんてまずないんだ。
     ましてや1ヶ月に一度なんてハイペースはありえない。
     霊媒体質の項目を見た僕は、取り憑かれていたエレンを検査したんだ。
     そうすると、エレンは本当に霊媒体質だった。
     その時に僕とミカサで決めたんだ。
     このことはエレンに黙っておこうって」

エレン「そうか……オレがいたから……お前らは……」

ミカサ「エレン、それは違う。
    このことを私たちは苦に思ったことなんて一度もない。
    私も、アルミンも、あなたに受けた恩を、少しでも返すことができて本当に嬉しかった」

アルミン「そうだよエレン。
     結局は僕たちの自己満足でしかなかったんだ。
     それに心配かけちゃったしね」

エレン「そうは言ってもだな……」

ライナー「うじうじするなエレン。
     お前らしくないぞ。
     仲直りの握手でもしたらどうだ」

ベルトルト「ライナー……」

アルミン「そうだねエレン、今まで黙っててごめんね」スッ

ミカサ「ごめんなさい」スッ

エレン「あぁ、オレの方こそ心配かけてたな。
    悪かった」ギュッ

ユミル「感動の仲直りの後で悪いんだが、結局今後もお前らは妖退治を続けてくんだろ?」

ミカサ「それは……」

アルミン「続けていくよ、そうしないとエレンだけじゃなくて、町の人たちも危ないから」

エレン「やめてほしい、って言いたいけどアルミンもミカサも大概頑固だからな。
    でも、絶対無事に帰ってこいよ」

アルミン「勿論だよ」

ミカサ「約束する」

マルコ「じゃあ、今日はもう遅いし戻ろうか」

ソウダナ オヤスミ

女子寮へ戻る途中

アニ「ねえミカサ」

ミカサ「なに?」

アニ「あんたは妖怪と戦うのに事前に準備が必要、
   って言ってたけど、私たちも戦う方法はあるんじゃないの?」

ミカサ「……あの時の状況では、あなたたちにできる限り早く帰ってほしかった。
    妖力が強くなってて、現れる寸前だったので、
    あそこで正直に『普通の人間では無理』と言ってしまえば、
    更に話が拗れ、余計に時間を浪費する恐れがあった。
    よってあのような言い方をした、期待にそえなくてごめんなさい」

アニ「ふぅん、なるほどね……」
  (普通の人間……ねぇ)

とりあえずここまで
また書きためてくる

男子寮の部屋
アルミン、エレン、ライナー、ベルトルト同室

アルミン「ねえライナー、ベルトルト」

ライナー「どうした?」

ベルトルト「どうしたの?」

アルミン「後で君たちが霊媒体質かどうか検査したいんだけど、いいかな?」

ライナー「俺らがか?」

ベルトルト「別に構わないけど……」

アルミン「今朝……昨日の朝か、そのときに君たちは開拓地時代に怪奇事件がよくあったと言っていただろ?
     最近は昔よりもでる頻度が上がってきたから、もしかしたら君たちのどっちかが霊媒体質なんじゃないかと思って」

ライナー「なるほど、そういうことか」

アルミン「あまり疑うようなことはしたくないんだけど……」

ベルトルト「そんなに気にやむ必要はないよ、アルミン」

エレン「なんだ?ライナー達もオレと同じなのか?」

アルミン「んー、まだ可能性があるってだけ……」ゴゾゴソ
    「あった!
     2人とも、この御札のどこでもいいから、触ってみて」

ライナー「端とかでもいいのか?」

アルミン「大丈夫だよ」

ベルトルト「じゃあ、失礼して……」ソッ

ライナー「どうなるんだ……?」ソッ

ジジジジジジ

ライナー「うおっ!?」

ベルトルト「焦げてきたね……」

アルミン「2人ともなんだ……」

エレン「焦げたら、霊媒体質なのか?」

アルミン「うん、そうなんだけど……まさか2人ともそうだとは思わなかったな」

ベルトルト(まさか……)

ベルトルト「僕たちは同郷だから、そういう体質の人が多いところだったのかな?」ハハ

アルミン「うーん……これに関してはよくわからないから、
     本当にそうなのかもね」

エレン「マジでお前らもオレと一緒か!
    そうすると、この部屋は4人中3人が霊媒体質なのか」

アルミン「凄い密度だね」

ライナー「それで最近は頻度が上がったのか」

アルミン「トロスト区だけで、3人も集まってたらそうなるね」

ベルトルト「なんか申し訳ないな……」

アルミン「いいよいいよ、君達にも僕はお世話になってるんだからさ」

ライナー「しかし、兵士として街の平和を脅かすのはよくないな……
     どうにかしてこの体質を改善できないのか?」

ベルトルト「ライナー……」

アルミン「うーん……僕も本を見て色々探してはみたんだけど、
     それっぽいのはちっとも……」

ライナー「そうか……ゲッ!もうこんな時間か!
     今からじゃ二時間も寝れないぞ!」

エレン「今日の訓練は座学からか……寝ちまいそうだな」

アルミン「こんな遅くまで付き合わせてごめんね。
     それじゃあ、おやすみ」

ライナー「気にするな、おやすみ」

ベルトルト「ライナー」ボソッ

ライナー「わかってる。明日の夜だ」ボソッ

ベルトルト「よかった……」ホッ

エレン「なにやってんだ?寝るぞ」

ライナー「ああ、悪いな」
    「さっきのは演技だ。心配するな」ボソッ

ベルトルト「」コクリ
     「みんなおやすみ」

とりあえずここまで、また書きためてくる

翌日の夜

アニ「急に話ってなんなのさ」

ライナー「今日きてもらったのは昨日のことについてだ」

アニ「昨日の?
   てことは妖絡みなわけ?」

ベルトルト「うん、実は昨日の夜部屋に戻った後、アルミンが僕たちに霊媒体質の検査をしたんだ」

アニ「霊媒体質って……エレンと同じってこと?」

ライナー「ああ、そうしたら俺ら両方とも霊媒体質だった」

アニ「そう……昨日のアルミンの口振りじゃあ、霊媒体質ってのは珍しいもんだと思ってたけど……!!
   まさか……」

ベルトルト「うん、多分巨人化能力者は霊媒体質なんだと思う」

アニ「……最悪」
  (自分であんなの呼び寄せてたわけ!?ホント戦士になってから禄なことがない……)

ライナー「ああ、全く持って最悪だ。
     まだ仮定の域だが、アニまで本当に霊媒体質だとしたら……」

ベルトルト「1人見つかったら3人とも全滅……なんてこともありえる」

アニ「……え?あぁ、本当にそのとおりだね」

ライナー「そして問題はエレンだ」

アニ「あの死に急ぎが巨人だってこと?」

ライナー「その可能性もありえなくはないと思う」

アニ「あいつが巨人、ねえ……
   そうだとしたら、あの演技は表彰もんだね」

ベルトルト「だけどどうする?
      アニの検査もするべきかどうか」

ライナー「わざわざする必要はないだろ。
     本当にアニが霊媒体質だったら、相手に情報を与えることになる。
     確信はないが、巨人化能力者は霊媒体質である、という結論でいく」

アニ「用心に越したことはないしね」

ベルトルト「わかった」

アニ「ああ、それと昨日ミカサに聞いたんだけどさ、妖に対抗するのは普通の人間じゃ無理なんだとさ」

ライナー「普通の人間……俺たちが巨人になっても無理なのか?」

ベルトルト「妖に対抗するには霊力ってのが必要みたいだし、無理なんじゃないかな?」

ライナー「……なら、万が一出くわしたなら逃げるしかないか。
     今日はこんな所だな、解散だ」

ベルトルト「お休み、アニ」

アニ「はいはい」スタスタ

とりあえずここまで、また書きためてくる

ライナーとベルトルトが部屋を出てすぐのこと

アルミン(目が覚めてしまった……
    昨日から何度も思い返すのはライナーとベルトルトのあの反応……
    ベルトルトは自分の集落にそういう人が多いんじゃないか、と言っていたけど、
    霊媒体質が遺伝するのだとしたら、そんなわかりやすい性質が書いていないわけがない。
    なら多分、あの二人は他の原因に心当たりがあるんだろう。
    だとしたらなぜ、言わなかった?
    彼ら、特にライナーの性格からして話してくれそうなものだけど……
    ……単純に話したくない、ってことかな。
    でも、初めての手がかりを手放すわけには……)

ガチャ

アルミン(ドアが開いた……?
    誰だろう……!
    ライナーとベルトルト?
    二人してトイレかな?)

アルミン「ねえ、ライナーにベルトルト」

ライベル「!?」ビクッ

ライナー「……アルミン、か」

ベルトルト「……どうしたの?」

アルミン「急に眼がさえちゃってさ……
     それと、僕が言えたことじゃないけど、あまり夜に出歩かない方がいいよ?」


ライナー「あぁ、そうだな。
     気をつける」

ベルトルト「気をつけるよ。
      お休み」

アルミン「待って」

ライナー「……何だ?」

アルミン「明日の朝食後に話したいことがあるから、
     兵舎裏に来てくれないかな?」

ライナー「……別に構わないが……誰かに聞かれたら不味いのか?」

アルミン「多分……人が多いと、話し辛い内容だから」

ライナー「……わかった、朝食後だな?」

アルミン「ありがとう。お休み」

ベルトルト「……お休み」

ライナー(アルミンからの人に聞かれたくない話……
    妖絡みか、それとも……
    戦士としての覚悟を決めておく必要があるな……)

ベルトルト(今の不安定なライナーに任せておけない、いざとなったら僕が……)

とりあえずここまで、また書きためてくる
それと、>>85でアルエレライベルが同室って書いたけど、
そこにコニー、ジャン、マルコ追加で
元々8人部屋だけど、1人開拓地に行ったので7人です

朝食後

アルミン「ごめんね、ライナー、ベルトルト。
     わざわざ来てもらっちゃって」

ライナー「気にするな」

ベルトルト「それで、話って何かな?」

アルミン「君たちに……無理を承知で頼みたいことがあるんだ。
     どうか、霊媒体質について君たちの知ってることを教えてくれ」

ライナー(そっちか……)
    「知ってることって言ったってなぁ……
     俺たちが霊媒体質なんて物を聞いたのはこの前が初めてなんだが……」

ベルトルト「アルミンに教えられることなんて何も……」

アルミン「聞き方が違ったね……
     君たちは霊媒体質になった原因について、心当たりがあるんだろ?
     それは君たちにとって、とても言い難い事なんだと思う。
     けど、僕にとってもようやく見えた一縷の希望なんだ!
     だから、どうか……どうか教えてほしいんだ!!」

ライナー「アルミン……多分、俺たちが知っていることと、エレンは何の関係もないと思うぞ」

ベルトルト「ライナー!!?」

ライナー「俺たちが訓練兵になる少し前のことだ。
     俺たちは憲兵に連れ去られ、ある薬物の実験台にさせられた」

ベルトルト(ライナー、君は一体何を考えているんだ……?)

アルミン「薬物……?」

ライナー「その薬物というのが……よく見てろ」ガリッ

アルミン「何をしてるんだ!?」

ライナー(できる限り煙を抑えろ……!)シュゥゥゥゥ
    「このように、超回復能力が身につく物だった」

アルミン「こ……こんなの、まるで……」

ライナー「あぁ、お前とミカサが飲んだ薬品と同じ様な効果だ。
     しかし、俺たちに霊力なんて物は付いちゃいない。
     それと、訓練兵となった今だからわかるが、憲兵の服に付いてる装飾からして、
     あれは中央第一憲兵の奴らだ」

アルミン「中央だって!?
     そんな奴らがわざわざ開拓地まで来たってことは……」

ライナー「あぁ、多分これはほんの僅かな上層部の人間しか知らない実験なんだと思う。
     この実験が終わってから俺たちは不自然に背が伸びて、僅かだが身体能力も上昇した。
     その代わり、卒団後は憲兵に入らなくてはならないんだがな。
     実験にかかったのは1ヶ月程だから、エレンが行方不明になってたっていう1日だけじゃあ……」

アルミン「そう……か、エレンとは何の関係も……」ガクッ

ライナー「アルミン、悪いがこの事は……」

アルミン「わかってるよ……誰にも言わない」

ライナー「ああ、ありがとう」

アルミン「こんなこと無理矢理聞き出しちゃって、ごめんね」

ライナー「気にするな、お前だって必死だったんだろ?」

アルミン「そう言ってもらえるとありがたいよ……」

ベルトルト「……そろそろ訓練の時間だ。
      一旦部屋に戻ろう」

ライナー「そうだな。
     アルミン、行くぞ」

アルミン「いや……僕はもう少ししたら行くよ……
     先に行ってて」

ライナー「わかった、行くぞベルトルト」スタスタ

ベルトルト「うん」スタスタ

アルミン「結局何も……わからずじまいか……」

ベルトルト「ライナー、随分と危ない橋を渡ったね……」

ライナー「そう怒るな、ベルトルト。
     アルミン相手じゃあ、下手に誤魔化す方が危険だ。
     それに中央が関わっていることにすれば、詮索する事もできない」

ベルトルト「矛盾とかあったらどうするつもりなの?」

ライナー「そこは実験がバレたくない一心で口からでまかせを言ったとか、
     記憶の混濁があったことにすればいい。
     大丈夫だ、安心しろ」

ベルトルト「はぁ……、戦士の君は本当に頼りになるよ……」

ライナー「そいつは皮肉か?ベルトルト。
     俺が兵士になったらちゃんと戻してくれよ」

ベルトルト「まず兵士にならないように気をつけてよ……」

ライナー「一回始めたキャラを変えるのは不自然だからな。
     あと約ほぼ2年だ。
     故郷に帰るぞ」

ベルトルト「うん」

とりあえずここまで、また書きためてくる

それからしばらく

アルミン「ふぅ~、これで今日の訓練も終わりだね」カチャカチャ

エレン「なぁアルミン」カチャカチャ

アルミン「どうしたの?エレン」カチャカチャ

エレン「ベルト外す時に毎度思うんだが、一々外しててその時に巨人が来たら対処が遅れるだろ?
    ならずっと付けっぱなしの方が良くないか?」カチャカチャ

アルミン「日常生活、それも寝るときまで付けっぱなしだったらすぐに摩耗しちゃうよ。
     それに巨人の活動は日中だけだからね、夜には外していても問題ないよ。
     よし、取れた!」

エレン「万が一ってことがあるだろ?
    オレは付けといた方が良いと思うんだよ」カチャカチャ

アルミン「そんなこと言って……
     エレンはただ単にベルトの付け外しがめんどくさいからでしょ……」

エレン「ははは、バレたか……よし、取れたっと」

アルミン「じゃあそろそろ日が落ちるから食堂に行こっか」

エレン「そうだな、もう足下が殆ど見えなくなってきた」

フッ

アルミン「ん?完全に日が落ちちゃったかな……
     エレン、急ごっ……うわっ!?」

#レン「ん?どうした?」モゾモゾ

アルミン「いや、なんかちっちゃいのなんだけど顔に二匹悪霊がくっついてたから驚いちゃって……
     ……何ともないの?」

#レン「特に異常はないが……」モゾモゾ

アルミン「悪霊がくっついてるのに異常はないのか……」

#レン「成長したからか?」モゾモゾ

アルミン「そういうものなのかな……?」

#レン「ていうか早く取ってくれよ。
    オレからは見えないけど、まだくっついてるんだろ?」モゾモゾ

アルミン「あ、ごめんごめん。
     今取るよ……よいしょ」ベリッベリッ

悪霊ズ『ギーッ、ギーーッ!!』ジタバタ

アルミン「妖怪よりも悪霊倒す方が心に来る物があるんだよね……」ギュッ

悪霊ズ『ピギッ!』パチン

エレン「もう大丈夫か?」

アルミン「うん、もう大丈夫」

エレン「よし、じゃあ行くか」

とりあえずここまで、また書きためてくる

食堂

ミカサ「エレン、アルミン、やっと来た。
    ご飯はもう用意してある」

エレン「悪い、ミカサ」

アルミン「ごめんね、ミカサ。
     片付けは僕とエレンでやるよ」

ミカサ「別に構わない。
    それに、先に取っておかないとお腹を空かせたサシャに取られてしまう」

アルミン「ははは、確かにそうだね」

エレン「まあいいや、さっさと食おうぜ」

ミカサ「わかった、いただきます」

エレアル「いただきます」

「うぎゃあ!!!」

アルミン「え!?」ビクッ

エレン「うおっ!?」ビクッ

ミカサ「……なに?」

ザワザワ    ザワザワ

アルミン「クリスタ達の方かな?」

エレン「何があったんだ?」

ミカサ「……行ってくる」タッ

アルミン「え?ミカサ?」タッ

エレン「おい、どうしたんだよ!」タッ

ザワザワ    ザワザワ

#ミル「何だ、失礼な奴だな。
    人の顔見るなり悲鳴なんかあげやがって」モゾモゾ

サシャ「ユミル……ですよね……?」

#ミル「あぁ?私以外の誰に見えるっつうんだよ?」モゾモゾ

クリスタ「どうしたの?サシャ」

サシャ「そ、その……顔が……」

#ミル「顔?私の顔に何かついてるのか?」モゾモゾ

クリスタ「う~ん……特に何かついてるようには見えないけど……」

サシャ「ついてると言いますか、何と言いますか……」

ミカサ「どうしたの?サシャ」

クリスタ「ミカサ?」

サシャ「ミカサ……ユミルなんですが……」

#ミル「私か?」モゾモゾ

ミカサ「……なるほど。
    ユミル、じっとしてて」

#ミル「は?おい、なんかこええよ」モゾモゾ

ミカサ「動かないで……」ベリッベリッ

悪霊ズ『キシャーッ!』ガジガジ

ユミル「やっぱなんかついてたのか?」

ミカサ「ええ、悪霊がついてた」ブシュッ

クリスタ「えっ!?」

ユミル「悪霊ってのはエレンについてたっつうやつか?」

ミカサ「そう」

アルミン「ミカサ、どうしたの?」

エレン「いきなり走り出して、どうしたんだよ」

ミカサ「ユミルに悪霊が取り憑いていた、ので退治しただけ」

アルミン「ユミルに?」

エレン「お前もかよ」

ユミル「わけがわからねえんだが」

ミカサ「それとサシャ」

サシャ「はいっ!?」ビクッ

ミカサ「あなたには悪霊が見えていた。違う?」

アルミン「え?」

サシャ「今までずっとただの虫だと思ってました……」

エレン「お前見えるのかよ」

ユミル「てことはあれか?
    私の顔にずっと虫がくっついてたってことかよ?」ゾゾゾゾ

ミカサ「安心して、見えない人には触った感触もない」

ユミル「そういう問題じゃねえよ……」

エレン「でも、ここにはオレとライナーにベルトルトまでいるのにユミルにくっついたのかよ。
    ついてねーな」

アルミン「意外とユミルも霊媒体質なのかもね」

ユミル「それは珍しいんじやねえのかよ」

ミカサ「今現在3人もいる。今更4人も5人も変わらない」

ユミル「そうなのか……?」

アルミン「それにしても今日は悪霊がいっぱいでるね。
     不安だしライナー達の所にも行ってくるよ」

ミカサ「わかった」

エレン「気をつけろよ」

とりあえずここまで、また書きためてくる

アルミン「ライナーにベルトルト……であってるよね……?」

####「どうした?見ればわかるだろう」ガサガサガサ

#####「どうしたの?」ガサガサガサ

アルミン「こっちが聞きたいぐらいなんだけどね……」
    (なんだこれ……なんだこれ……)
####「どういうことだ?」ガサガサガサ

アルミン(素手で駆除するのは大変かな……)
    「ちょっと2人とも、外出てもらっていい?」

#####「ご飯は食べ終わったから、別に構わないけど……」ガサガサガサ

####「理由を教えてもらえるか?」ガサガサガサ

アルミン「あぁ、えっとね……
     今君たちに素手じゃあ取りきれないぐらいの悪霊がくっついちゃってるから、
     外でまとめて退治しようと思うんだ」

####「……どれぐらいいるんだ?」ガサガサガサ

アルミン「……君たちの身体が見えないぐらい……かな」

#####「それでさっき疑問系だったんだね……」ガサガサガサ

####「わかった、あまりいい気分はしないからな。早めに頼む」ガサガサガサ

アルミン「もちろん」

兵舎裏

アルミン「じゃあちょっと準備するから待っててね」

####「わかった」ガサガサガサ

アルミン「フフンフフーン♪」ガリガリガリガリ

#####「……何を書いてるの?」ガサガサガサ

アルミン「魔法陣ってやつだよ」ガリガリガリガリ

####「魔法陣?」ガサガサガサ

アルミン「ちょっと強い術式を使うための下準備……出来た!」

#####「何て書いてあるの?」ガサガサガサ

アルミン「正直な話、この絵みたいな文字の意味はわからないんだ。
     古代に使われていた文字だってことはわかってるんだけどね。
     後はこの木の棒に火を付けて……
     よし、ライナーにベルトルト、ちょっとびっくりするかもだけど、動かないでね」ボォォ

####「何をするんだ……?」ガサガサガサ

#####「なんか緊張するね……」ガサガサガサ

アルミン「いくよ……
     火霊術ー『紅』!!」カッ

ゴオォォォオオ

ライナー「うお!?なんだこれ!?」ボォォ

ベルトルト「炎みたいだけど……熱くはないね」ボォォ

アルミン「妖だけを焼いてくれる炎だよ。
     君たちの身体から悪霊が消えたら、炎も消えるから安心してね」

ライナー「お?消えたか?」ジュウゥゥ

ベルトルト「僕はまだ消えないな……」ボォォ

アルミン「ベルトルトの方が大きいからね、その分一杯くっついてるんじゃない?」

ベルトルト「なるほど……あ、消えた」ジュウゥゥ

アルミン「これで完了。
     戻ろうか」スタスタ

ライナー「あぁ、ありがとな」スタスタ

ベルトルト「これって、やっぱり僕たちが霊媒体質だから寄ってきたんだよね……」スタスタ

アルミン「そうだね、でも1日でいきなりこんなに出てくるなんて初めてだよ。
     何か理由があるのかな……」スタスタ

とりあえずここまで、また書きためてくる

途中であった火霊術ー『紅』っていうのは遊戯王に名前そのままのカードがあるけどこれといった意味はない

あと、前半読み返してみたら、コニーの謎の狩猟民族押しが目についた
何であんなことになったんだろうか

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月08日 (土) 09:06:20   ID: JOSt_bSz

アルミカが良いです!

2 :  SS好きの774さん   2014年09月10日 (水) 02:44:42   ID: fCBZEREy

おもしれーーー

3 :  SS好きの774さん   2014年10月10日 (金) 20:28:15   ID: oChZGNa4

ちょwwベルトるさんw

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