慎二「お前が僕のサーヴァントか!>>2!」 (991)

安価で聖杯戦争
知らないキャラだったら申し訳ないけど安価下

慎二の鯖>>2

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獅子神バング

「拙者の名はシシガミ=バング!此度の聖杯戦争にはアサシンクラスで参上仕った!」

慎二の目の前にいたのは派手で五月蠅い男だった。
服装は忍者のように見えなくもないが、アサシンというには目立ちすぎる。
しかし慎二にはそんなことさえどうだって良かった。
なぜならば

「——お前、本当に僕のサーヴァントなんだよね?」

「勿論でござるよ。拙者は貴殿の使い魔でござる」

ついに自分が魔術師と証明できたのだから。

「そうか。ふふ、そうだよねぇ。当たり前のことを訊いて悪かったよアサシン」

サーヴァントを召喚したことの影響で体調は最悪のはずだが、慎二はそれにさえ気づいていない。
右手の甲に鈍い痛みが走る。令呪が表れたのだろう。

「—クク—あはははは!みろよ桜!みろよ遠坂!僕だってなあ——ゲホゲホっ!」

「だだだ大丈夫でござるか!?ちょっとはしゃぎ過ぎでござるよ!?」

「ハア、いや、問題ないよ——クク、しかしこれで遠坂も僕を———」


1、一人前と認めてくれるだろう。明日自慢しよう。
2、いや、敵対関係になるかもしれない。黙っておこう。

安価>>8

1
そりゃ自慢するに決まってんだろ

「一人前の魔術師と認めてくれるだろう!はは!楽しみだなあ、あいつどんな顔すると思う?」

「話の流れから察するに、その遠坂とやらも魔術師ではござらんか?そのように自らをますたぁだと明かすのは危険でござる」

「なんだよ五月蠅いな。サーヴァントのくせに僕に意見する気か?」

右手の令呪をかざしてみせるとアサシンはおとなしくなった。

「あいやいや、そういうつもりではござらん!ゆえにこんなことで令呪をつかわれてはならん!」

「ふん。わかればいいのさわかれば」

遠坂には明日自慢するとして、だ。
今できることを考えよう。
さしあったては————

1、アサシンに町を偵察させる
2、アサシンの情報を得る
3、桜に自慢する

安価>>11

また忘れていた

3

慎二くん平常運転過ぎ



そうだ、桜に自慢しよう。
あいつはどんな顔で悔しがるんだろうな。

「おいアサシン、ついてこいよ。紹介したい奴がいるんだ」

「承知にござる」

————

「桜!おい起きろ桜!!この僕の命令が聞けないっていうのか!」

扉を何度叩いても返事はない。
さては桜のやつ、また衛宮の家に——

「……用事ですか兄さん、こんな夜中に」

「なんだ、いるじゃないか。もっとはやく起きてこいよ、間抜け」

「ごめんなさい……今日は蟲倉にいたからつかれていて……」

嫌味のつもりだろうか。だけど許そう。僕はいま気分がいいんだ。

「そうかい、それはお疲れ様。それより見ろよ桜」

「見るって、何を—————え?」

「あ、初御目にかかる。拙者アサシンにござる」

「そう。こいつは僕が召喚したサーヴァントだ。驚いただろ?」

「——はい、正直驚きました」

「よかったな。これでお前は間桐を継ぐ必要がなくなったじゃないか。間桐には最初から魔術師が一人いたんだからね」

お前が受けてきた肉体改造は意味の無いものになってしまったけど、僕が受けた屈辱に比べたらどうってことないだろう?
そう思ったけどいまは言うまい。僕だって鬼じゃないからね。

「兄さん、よかったですね。本当によかった。わたしと兄さんにとって、これが一番いい形です」

なんだ、桜のやつ嬉しそうに笑いやがって。気味が悪い。

「ふん。そうかもね。僕は疲れた。明日も早いし今日はもう寝るよ。行くぞアサシン!」

「え、あ、御意」

「いやぁ、それにしても美しい妹御にござるなぁ」

「なんだアサシン、桜に惚れたのか?」

「なななな何を申すか!拙者にはライチ殿という心に決めた人が!」

この程度で取り乱すとかどの辺が忍者なんだ。
それともただのコスプレか?語尾もわざとらしいからそうかもしれない。

「まあなんにせよ、桜は汚れているからやめておいたほうがいいよ」

「いやいや、御淑やかでまさにイカルガ撫子そのもの。桜という名前がぴったりではござらんか」

「ふん、そのへんはおいおい喋ってやるさ。僕は本当に疲れたから寝るよ」

「では、拙者は屋敷の警護をいたす」

翌日


「おはよう遠坂。さわやかな朝だね」

「……そうかしら。私はそうでもないわ。じゃあね」

「おいおい。この僕との会話を嫌がるなんてどういう了見?」

「どうでもいいからよ。アディオス」

「くっ…!待てよ遠坂!話があるんだ!」

「…なによ。告白ならしても無駄だからね、間桐くん」

「これを見てもそう言えるか?」

右手に巻いていた包帯を緩め、手の甲を遠坂に見せつける。
流石の遠坂もこれには面食らったようだ。

「……いいわ。放課後になったら屋上にいらっしゃい」

「OK。愛の告白じゃなくて残念だったな遠坂」

放課後


屋上には僕と遠坂の二人のほかに、霊体化したサーヴァントが二人いる。
アサシンは遠坂にサーヴァントがついていることを朝の会話中に感じ取っていたらしい。
このアサシン、変な忍者のわりに意外とできるのだろうか?

「間桐くん。あんなに堂々と令呪を晒すなんて、あなた本気?」

「僕だって進んでやりたい行為じゃないさ。お前はこうでもしないと信じないだろう?」

「そうね。まさか魔術回路を持たない間桐くんがマスターになるなんて。でもこれは都合がいいわ」

「都合がいい?————まさかおまえ!おいアサシン!」

「行きなさい!>>20


凛の鯖>>20
そして一旦ここまで

バングわかるとかこの>>1

ちょっとググったけど素でわからんぞフローティングパレットさん
ゼウスはどのゼウスだよ

安価下続行中
無知な俺を許してくだされ

知らなさ過ぎて笑えてきた本当に申し訳ない

ミュウツー把握

「行きなさい!キャスター!」

キャスターと呼ばれたものは人間ではなかった。
白く体毛の一本すらない肌は原始的と感じてもおかしくないはずなのにそうは思えない。
むしろもっと高尚な、人間などではおよびつかないような。
キャスターが指を一本こちらに向けただけで意識が飛びそうになる。

「鳳凰煉武ゥ!!!」

それをアサシンの声が遮った。でかい声もたまには役に立つ。
どうやらアサシンはキャスターを攻撃したようだ。

「効かぬか。そうでござろうな」

『……速いな。それでニンゲンか』

「!!……喋れるのかあいつ!」

「慎二殿!ここは一旦引いておくのが得策ではござらんか?」

『悪いがそれはできない』

キャスターが右手に力をこめる。それだけで校舎は地震が起きたように揺れた。
攻撃の予備動作でこれなら、攻撃事態はどれほどの威力になるというのか。

「ちょっとキャスター!それは駄目よ!あなたの宝具には回数制限があるんだから!」

『…ふむ。やり辛いな。これは貴様の雑な召喚のつけだぞ』

「こらあ!何をくっちゃべっているでござるか!慎二殿ならもうとっくに逃走済みでござるよ!」

「ああ、逃がしちゃったじゃない。まあいいわ、サーヴァントだけでも潰しておきましょう」

その言葉を聞いたキャスターは返事も言わず行動にでる。
ただの単純なしっぽの振り下し。しかしその威力は近代兵器にも匹敵する。

屋上の床には風穴が開く。

「後ろにトウッ!」

対するアサシンはバックステップによる回避。
着地と同時に独特の構えをとる。

『受けるつもりか。無駄だぞ』

続けざまにしっぽによる薙ぎ払い。速度が増している分威力も当然上がっている。

「受けるつもりなど毛頭ござらん!読み読みでござるぅ!」

『!……なるほど』

尻尾が肉体に接触する寸前での回避。
アサシンは瞬間移動と行っても過言でないレベルの縮地でキャスターの後ろを取り、攻撃直後の弛緩した肉体に拳を放つ。
爆炎とともに《風》の文字が虚空に浮かびあがった。

『一見力任せにも見えるがよく考えられているな。経験の差か。それは私に足りない要素の一つでもある』

「キャスター!こいつアサシンのくせになかなか出来るわ!わたしも援護する!」

『必要ない。このニンゲンとの戦闘経験は今後の役に立つだろう』

「なっ——!」

「油断大敵でござるよ!バn—おっと、名前はまずいでござるな。ほにゃらら双掌打・金剛戟!!!」

馬鹿みたいな台詞だが威力は馬鹿に出来ない。火炎を纏った掌底はキャスターの鳩尾を正確に捉える!

「別名、鳩尾スーパークラッシュでござる!これで多少はダメージも——」

『この程度か。念派で十分に対処できる』

「くう!規格外でござるよこの未確認生物!」

アサシンは釘を投げつつ己が敵から距離を取った。
釘など意にも介さずキャスターは掌を天に向け念動力を一か所に集中させる。

「ちょっとキャスター!駄目だってば!」

『今度はこちらの番だ。避けてみろニンゲン———』

念動力の集中は重力さえ歪めるのか、キャスターの掌の上では景色がねじ曲がっていた。
光さえ曲げる極上の暴力。もはや重力で形さえ形成しつつあるそれは、破壊の塊だった。
こんなものは使い道がない。キャスター本人でさえ持て余す。
だから使わない。
キャスターはただ、集めた重力を元の形に戻すだけ。
しかしその爆発力は紛うことなき破壊である。
ただの念派の解放が、物理的な破壊を引き起こす———!

『サイコブレイク』

その威力はセーブしていたとはいえ、校舎をすべて瓦礫に変えるほどだった。

「はは、なんだあれ。校舎が消えたぞ」

ありえない。ありえないありえない!
いくら遠坂のサーヴァントだからってあんなの反則だ!

「おいアサシン!お前あんなのに勝てるのかよ!」

「少なくとも、分身程度では手も足も出なかったでござるよ」

僕はアサシンの本体に担がれ逃走していた。
アサシンは本当に忍者だったようだ。

「そういえばそれだよ。お前分身とかできるんだな、見直したぜ」

「イカルガの忍者頭領ゆえ当然にござる。これを応用したのが『獅子神忍法・爆裂奥義「萬駆阿修羅無双拳」』でござるよ」

「いや、技名とかは訊いてないから」

しかしどうしようか。
遠坂のサーヴァントがあそこまで強力となると、後回しにせざるを得ない。
しかし、いまのところわかっているマスターは遠坂だけだ。
実際まだすべてのサーヴァントが召喚されているわけでもないし、行動は慎重に考えよう。


1、遠坂に同盟を申し込む
2、他のマスターを探す
3、教会で情報を探る

一旦離脱するです

安価>>59

2
アサシンにとって他陣営の情報は勝利と同価値だ

クラス アサシン
真名 獅子神=バング
腕力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具??

気配遮断(B) 高いスキルを持つが、性格的な問題で活かされる機会はほとんどない


再開するでござるよ!

「そうだな、別のマスターを探してみるか」

忘れかけていたが僕のサーヴァントは暗殺者のクラス、アサシンだ。
他陣営の情報を探るのは常套手段。サーヴァントを得た喜びで舞上がっていたが、本来の戦い方はこっちだ。

「諜報活動でござるな?忍者のお家芸でござる!」

「そうか、よかった。諜報とかちゃんとできるんだな、お前」

「むむ!失敬な!暫し待たれい!夜までに情報を手に入れてくるでござる!」

「森の奥に大きな洋館が御座った。そこに使い魔が一騎。それとは別に単独で行動している使い魔が一騎。きちんと存在を確認したのはそれだけでござる」

あれから一時間半程度でこの情報量は凄いのだろうか。
僕が微妙だと思うのだから微妙なのだろう。

「ついでにあの面妖な未確認生物の攻撃による死傷者は無し。手加減されていたのでござろう」

「ふーん。それなりの速さでそれなりの成果だな。まあ戦闘面で使えるから良しとしよう」

「て、手厳しいでござるな。拙者これでも頑張ったのに」

「はいはい。そうだな、それじゃあまずは————」


1、洋館のマスターと接触しよう
2、徘徊しているサーヴァントと接触しよう

>>75

1
でも無理はしない、ヤバイと思ったら何時でも退けるようにしよう

「洋館のマスターと接触しよう」

「同盟を申し込むつもりでござるな?拙者も賛成でござる」

そう、現在僕の目的は遠坂の打倒だ。
単独で行動しているサーヴァントに同盟の交渉は難しいだろう。
だからマスターのいる洋館に向かうのは必然ともいえる。

「それにしても洋館か。アインツベルンあたりが所有しているものかもしれないな」

「あいんつべる?なんでござるかそれは」

「間桐や遠坂と同じ魔術師の家系だよ。ま、行けばわかるさ。アサシン、そこ、何分くらいで着く?」

「15分もあれば到着いたす」

「OK。早速向かおう」

結果的に15分で到着はした。
したのだが僕はもう疲労困憊だ。
まさかアサシンが真面目に走って15分の場所だとは。
ダイナミックなジャンプにエキセントリックな着地、それに加えて空中ジャンプ空中ダッシュが当たり前。
英霊とはいえ本当に人間なのか疑う領域である。

「なさけないでござるよ慎二殿。ただ担がれているだけで息切れするとは」

「はあ、はあ、う、うるさい!お前、ぼ、僕は普通の人間なんだぞ!」

「生前は拙者も普通の人間でござったが」

それは絶対に嘘だと思った。

「と、とにかく、洋館には着いたんだし予定通りにいこう。出来るだけスマートにね」

「すまあとでござるか」

「そう、スマートだ。だから霊体化しろアサシン。暑苦しいんだよお前」

アサシンは引きつった笑みを浮かべながら「了解でござる」と言って姿を消した。
アサシンの戦闘を僕は直に見た訳ではないけど、あの速さだ、相当強いサーヴァントとみてまず間違いない。
霊体化して控えてくれているのは単純に心強かった。

僕は洋館の、というより城の門に手をかける。

「————マキリの出来損ないね。なんの用?」

白い少女から向けられたのは敵意でも殺意でもなく、侮蔑だった。
一瞬気圧されそうになったが、なんとか言葉を紡ぐ。

「い、いきなり本題か。いいね、そ、そっちのほうが話が早い」

「訊いてみただけよ。汚らわしいマキリの、それも出来損ないなんかに貸す耳なんてないわ」

「待ってくれよ!遠坂の件なんだ!ほ、ほら、あいつのサーヴァントは物凄く強力だろ?とても一人じゃ勝てないような——」

「不愉快よ、マキリ。わたしは一人でも十分」

「お、おお前はあのサーヴァントを知らないからそんなことが———」

「うるさいわ。消えなさい出来損ない」


イリヤの鯖>>81

ハルク

「■■■■■■————!!!!!」

「危ないでござるよ!」

目の前で忍者と怪物がぶつかっていた。
アメコミみたいな絵面だが笑ってもいられない。

「ひ、ひいいいい!!」

「くっ!一日に二度も妖怪を相手取るとは!」

緑の怪物が繰り出す攻撃は大振りで単調だ。それだけならアサシンは躱してカウンターを決めていただろう。
しかし威力が桁違い。受けることなど到底不可能。躱したところで余波が体を傷つける——!

「なんという馬鹿力!拙者のバーニングハートですら対応に困るほどでござる!」

「■■■■■■■■———————!!!!」

「あはは!やっちゃえバーサーカー!」

(まともに戦ってはこちらが消耗する一方!かくなる上は忍ならではの攪乱戦術!)

アサシンは高速でバーサーカーの連撃から離脱し、城の内壁を駆け上がる。

「わはははは!これが忍の体術ぅ!ついてこれるものならついて——なにィ!?」

壁を駆け上がるアサシンを追って、バーサーカーは壁をよじ登る。
技と速度で側面を駆けるアサシンに対してバーサーカーは腕力のみ。
壁面での戦闘において、固定された位置を得るというのは大きなアドバンテージとなる!

「■■■■■——————!!」

壁を破壊し、その破片を投擲する。
武器でもなんでもないただの瓦礫が恐るべき殺傷能力をもってアサシンのもとに飛来する。

「此れしきで倒れる拙者ではござらん!」

投擲された瓦礫に対して、アサシンは三角跳びで応じる。
壁面を蹴って瓦礫を避け、天井を蹴ってバーサーカーへと跳ぶ。

「■■■■■■————!!!」

バーサーカーは身を乗り出して腕を薙ぐことで対応する。
本来であれば確実に迎撃出来たはずだ。普通は落下中に急減速したりはしない。
しかし相手は忍者。そう甘くない。

「ムササビ滑空!」

アサシンは赤い布を大きく広げ、タイミングをずらしていた。
攻撃のために身を乗り出しているバーサーカーは隙だらけ。
アサシンの打撃が炸裂する!

「これが拙者のバアアアニングハァトオオオオオオオ!!!!!!」

爆炎とともに、《林》の文字が虚空に浮かび上がった。

壁から墜落するバーサーカーとほぼ同時にアサシンは僕のそばへ着地した。

「や、やったのか!」

「いやいや、アレはそう簡単に倒せるものではござらん。一刻も早くここを脱出すべきでござる!」

粉塵の中ではバーサーカーが蠢いていた。
確かに脱出すべきというのは一理ある。

「クソ!結局成果無しか!帰るぞアサシン!本気で走れ!」

「合点承知でござる!」

「逃がすとおもってるの?追って!バーサーカー!」

「■■■■■■——————!!」

緑の怪物が咆哮をあげて追ってきたが、速さにおいては流石にアサシンが有利。
残像が残ったのではないかと思うほどの急加速でアインツベルンの城を後にした。
緑色がみるみる遠ざかっていく。

「—————ぐええええ————」

吐きそうなほどの高速移動だが自分で命令したことだ。いまは甘んじて受けよう。


—————

「ねえキャスター。あなた反省はしてる?」

『貴様は何について反省をうながしているのだ』

「許可もなく宝具を使ったこと。校舎を破壊したこと。わたしの援護を断ったこと」

『どれも反省に値しない』

三騎士が残ったな。

ホモォ

ヤグナー(天空物語)

無理ならナムリス(風の谷のナウシカ)

乙でした。

蟲倉に召喚されたサーヴァントは学生服に身を包んだ童顔の少年だった。
足元に蟲がたかっているにも関わらず、全く動じていない。
それどころかむしろ楽しんでいるかのような、気味の悪い笑みを浮かべている。

「『初めまして!僕は球磨川禊。どうやらランサークラスのサーヴァントのようだね。』」

「————ランサー、ですか」

「『あれ?もしかして疑ってる?やっぱり一介の学生がサーヴァントっていうのはしっくりこない?』」
「『でも大丈夫、安心して!僕は最強のサーヴァントだから!必ずや君の手に聖杯を握らせてみせるよ!』」

そう言われても説得力がない。
確かにランサーが普通じゃないことはわかるがそれは普通じゃないというだけで、優れているというわけではない気がする。
何より魔力を一切感じない。それどころか気配さえも。
気配を殺しているというよりは、まるで最初から気配が無いかのように———————

「『この場所は会話するには向かないね。場所を変えようか、マスター。ん?マスター?聞いてる?』」

いつの間にかランサーの顔が目前にまで迫っており、わたしの目を覗き込んでいた。
一瞬突き飛ばしそうになったが、しかしランサーが話している内容は最もだったし、なにより願ってもない提案だった。
この場所に————長居はしたくない。

「わかりました。付いてきてください」

リビングにて、お互いの紹介を一通り終えたあとで、わたしとランサーは湯呑みから立つ湯気を眺めていた。
ランサーが喉が渇いたと図々しく催促してきたためにお茶をだしたのだが、催促した本人はお茶に全く手を出そうとしない。
相手が一口着けたら質問しようと思っていたのだけれど、完全にタイミングを見失ってしまった。
このままではどんどん話しかけ辛くなってしまう。
結局湯呑みに口を着ける気はないようなので、ちょっとわざとらしいが話を振ってみた。

「あの、ランサー、さん。自己紹介を聞いた限りですと、あなたが最強のサーヴァントというのは——」

「『うん、嘘だよ。真っ赤な嘘さ。恐らく、人類史上最も弱くて弱弱しい最弱だぜ、僕は。』」

この笑顔の前では兄さんでさえ責める気が失せるのではないか。
それほど申し訳なさなど皆無の、朗らかな笑顔だった。

「……なぜ英霊になったのですか?」

エリート抹殺計画。それがこの男の悲願だったらしい。
反英雄にしても度が過ぎている。

「『僕にもよくわからないけれど、捉え方の問題だと思うぜ。』」
「『僕ら過負荷からしてみれば、僕は多分英雄だったんだと思う。そういう意味では、僕は反ではないちゃんとした英霊だ。』」
「『まあ、負け続きだったけどね。』」
「『あと誤解しているかもしれないから訂正しておくけど、エリート抹殺計画が夢だったのは初期の僕だよ。』」


「『そういうわけだから桜ちゃん。悪いが今回の聖杯戦争は諦めてくれ。』」
「『というか、言われるまでもなくそのつもりだったかな?』」

「——————え」

確かにわたしに戦闘の意思はない。
姉さんや先輩と戦いたくないし、そもそもサーヴァントを召喚したのもお爺様に命令されたからだ。
できることなら関わりたくない。

「——なぜ、そう思うのですか?」

「『いや?ただ単純に、勝ちたいと思ってるやつが僕みたいな捻じれを呼び寄せるとは思えなかっただけさ。』」
「『ほかに目的があるんだろう?』」

「————————目——的————」

「『そう、目的さ。しかも暗くて不浄で、どうしようもないほどマイナスな目的だと思うぜ。』」
「『プラス思考のやつにはどうやったて、僕は召喚されないだろうからさ。』」
「『たとえばそうだな。きみの場合だと—————』」

「『———————復讐とか?』」

球磨川くるとか西尾キャラで聖杯戦争とか妄想してた俺にはありがたかった
しかし女鯖来ないな…

おやすみなさい

却本作り使えば相手は自分と同じレベルの能力になるし、大嘘憑きを使えば存在自体を『なかった』事に出来る
深く心に刻まれた事は『なかった』事に出来ないらしいけど、相手に対して…例えば『セイバーが召喚された事を『なかった』事にした』とか出来るんかな?

召喚権も消費されなかったことになって再召喚の可能性が微レ存



セイバーには島津豊久か悪刀・鐚装備のねーちゃん希望

>>216
最終的には『セイバーの召喚権を『なかった』事にした』で終わりですねわかります

鯖の強さはカカロットだろうが安心院さんだろうがなんでも構わないけど、知らないキャラは安価下になるということをお忘れなく
サウザーもヴァッシュもうろ覚えすぎて動画漁ったりしたわ



————復讐———?
そんなことをしたらわたしはお爺様に消されてしまう。
これまでだって、いくら酷い目に合おうと死ぬことだけは嫌だったから———

「『死にたくないから復讐するんだろ。このままじゃお前、遠からず死ぬぜ?』」
「『さっきの自己紹介、というよりは半ば御家紹介だったけれど。その辺りから薄々思ってはいたんだ。』」
「『きみはこの家を、この家の浅ましい風習を、心底嫌っているだろう?』」
「『あの話をしているときのマスターの表情には、畏怖と嫌悪と拒絶しかなかったぜ。僕はそういうのに敏感なんだよ。』」
「『心労ってのは人を殺す。僕には桜ちゃんが、自分を、他ならぬ自分を。感情とともに押し殺して、そうやって殺しているようにしか見えない。』」

考える暇も与えないつもりか、ランサーは次々と言葉を並べる。
そのひとつひとつがわたしの心を、抉り、溶かし、砕き、暴く。
ランサーの言っていることはその通りだ。全部正解だ。
だけど人間として、人の心の闇に対して遠慮もせずに土足で立ち入るこの行為は、絶対的に間違っている。
間違っているのに————なんでこんなにも嬉しいんだろう?

「『だから力になろう、桜ちゃん。きみが復讐を決意するというのなら、僕は全力で手伝う
よ。』」
「『勝負になるとなかなかどうして結果の出ない僕だけど、勝敗のない復讐なら僕たちマイナスの十八番だぜ。』」

優しい言葉。優しい笑顔。
わたしにとってそれは先輩からしか向けられないはずのものだ。
その先輩が笑顔を向ける間桐桜は綺麗でお淑やかな、かりそめのわたし。
だけど、ランサーは。このサーヴァントは。
わたしの汚さを、暗さを、まるで空気みたいに受け入れて、———笑っていてくれる————
—————でも。

「………なにも、…なにも知らないから、そんなことが言えるんです……間桐に逆らうとどうなるか、あなたは知らないから———」

「『いや、確かに知らないけど。知っている必要があるのかい?』」
「『どうせ否が応にも知ることになるんだ。楽しみは後にとっとこうぜ。』」

——————!————————楽しみだなんて————!!

「……しませんよ、復讐なんて無駄なこと。そも、わたしにそんな選択肢は無いんです……!この体には、刻印蟲が———」

「『———「劣化・大嘘憑き」。きみに巣食う刻印蟲とやらを無かったことにした。————いや、一匹だけしぶといのがいるな。まあこれなら問題ないだろ。』」

「『無かったことに出来たということは、どうやらマジでいたんだな。孫に虫を植え付けるとかどういう性癖だよ、お前のお爺さん。』」

「———————」

————『無かったことに出来た』—————?
———刻印蟲を———?————確かに体は軽い—————本当にいないと感じるほどに——軽い———
しかし、ならば、魔術回路に影響が無いのは何故だ?
刻印蟲は、わたしの魔術回路に深く結びついているはずで—————

わたしの思考を遮るように、ランサーはこんなことを言った。

「『確かに僕にはなにもわからない。わかろうともしちゃいない。』」
「『だけどわからないからって弱いやつを放っておくわけにはいかないのさ。』」
「『君の過負荷は僕が背負おう。————「負う」のは僕の代名詞だからね。』」

「『だから』」
「『話を聞かせてくれないかい?聖杯戦争のこととか間桐家のこととかじゃなくて、もっと個人的な、桜ちゃんのことを。』」

まあそうやって本心を暴き出そうとする人は桜の周りにはいなかったしね

士郎は優しいし凛は条約を守ってるし臓硯は本心なんてどうでも良いだろうし慎二は何か勘違いしてるし言峰はそもそも関わりが無いし

すげえだろ?
いいこと言ってる雰囲気なのにやってることは殺人教唆なんだぜ?

>>223
それが球磨川という男さ

翌日 [衛宮邸]


「学校がなくなった!?『休みになった』とかいう意味じゃないよな!?」

「違う違う!物理的になくなったの!士郎どうしよーう!!生徒のアフターケアとかそんな領域のはなしじゃないよーう!うえーん!」

「落ち着け藤ねえ!ショックで幼児退行してるぞ!くそっ、今日に限って桜は遅いし!おい、ヴァッシュ!起きてるか!?ちょっとこの大きい子供引きはがすの手伝ってくれ!」

「————————ふぁぁ。……えー?嫌ですよメンドくさい」

衛宮さん家は朝から騒々しかった。
ヴァッシュはついさっきまで瞑想紛いのことをしていたが、それは3秒でやめ、いまは生卵を銃身に乗せ、割らないように何度もリロードを繰り返すという曲芸を披露していた。
俺と藤ねえはプロレスまがいのじゃれあいだ。
こうでもしていないと、とてもじゃないが平静ではいられなっかった。
校舎の消滅。
藤ねえは、爆破テロとかいっていたけれど、それは多分違う。

————聖杯戦争—————まさかここまで大きな被害が出るとは考えていなっかった。

ひとまずその話題は置いておき、朝食を食卓に準備する。
焼き鮭、なめこの味噌汁、出汁巻き卵、ふろふき大根。
今日の朝食はヴァッシュの要望に応えて、あっさり目の和食にした。
この国の文化に食で触れてみたいのだそうだ。

「「「いただきます」」」

「んぐっ、むぐむぐ、ほう、これはうまい!感謝するよシローくん!おいしい料理をありがとう!」

「こんなもんでいいならどんどん食えよ。今日桜は来ないそうだから、結構残ってるんだ」

「ええ是非とも!」

「———————ねえ士郎?」

「なんだよ藤ねえ」

「このお兄さんはいったいだれ?」

『これも全部遠坂(時臣が桜を養子にやったから)のせいさ』

士郎「遠坂(凜)がやったのか!?」

「ぼく?———えー、オホン!私の名はヴァッシュ・ザ・スタンピード。正義を愛するさすらいのガンマンさ。キリツグ(だったっけ?)には昔世話になってね」

「そうなんだ。ヴァッシュは切嗣の古い知り合いで、爺さんを訪ねて来日したんだ」

「へー、そうだったの。でもヴァッシュさん、残念ながら切嗣さんは……」

「ええ、それは昨日シローくんから伺いました。ですがすぐに引き返すのもなんですし、観光でもしていこうかと」

「その間は家に泊めるけど、いいよな藤ねえ」

「うーん、いいんじゃない?せっかく日本まで訪ねてきてくださったんだし、ゆっくりしていってもらいなさい」

—————……いや、すんなりいったのは別にいいんだけど。
もっと説得にてこずる予感があったんだよな。なぜだろう?

もちろんヴァッシュとは打ち合わせ済みだった。
このガンマン、演技はそれなりに上手いようで、それも手こずらなかった要因のひとつかもしれない。

朝食を終えると、藤ねえはすぐに飛び出していった。
生徒のアフターケアが意味をなさないほどの惨事であるが、やらないよりはマシだと考えているのだろう。
死傷者は出ていないそうだが、それでもテロの被害にあったのが自分の学校だというのは相当ショッキングだろう。
そこで生徒のために動ける藤ねえは、まさしく教師の鏡だと思う。

「————さて、ヴァッシュ。どうやら今回は奇跡的に死傷者は出ていないらしい。だけど、いつまた似たような惨事がおこるかはわからない」

「今のうちに行動を起こすことで、さらなる被害を防ごうというんだね?———で?具体的な策はあったり?」

「もちろんある。—————遠坂に会いに行こう」

「トーサカ?知り合い?」

「ああ。遠坂とは同じ学校に通っていた。それが昨日、サーヴァントを連れて戦っているのを見たんだ。ひょっとすると学校の崩壊について何かしっているかも———」

「それは、戦闘になる可能性もあるぞ」

「わかってる。———だからお前に話したんだ、ヴァッシュ」

「なるほど———————OK。じゃあさっそく向かおうか」

クラス アーチャー
真名 ヴァッシュ・ザ・スタンピード
腕力D 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具A+
「プラント」ではなく「伝説のガンマン」として召喚されたため、ステは低め。真名も通り名になっている。

クラス バーサーカー
真名 ロバート・ブルース・バナー
腕力A+ 耐久EX 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具C  (狂化込)



ハルクのやっちまった感……
今日はここまで

・ランサー
対魔力(E) クラススキル。申し訳程度のもの。

カリスマ(D)  軍団の指揮能力。同種の人間に対してのみ有効。
仕切り直し(A)  不利になった戦闘を初期状態へと戻す。宝具の性質によってランクが上がっている。(本来はB)
戦闘続行(B) 往生際の悪さ。宝具の性質によってランクが上がっている。(本来はC)

精神汚染(E)  精神が錯乱している。Eランクのため、表面的には誰でも意思疎通可能。
精神異常(A)  精神を病んでいる。周囲の空気を読めなくなる精神的なスーパーアーマー。
破壊工作(B)  戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。ランサーの場合は言葉による精神破壊。

・アーチャー
対魔力(C) クラススキル。
単独行動(A) クラススキル。魔力供給無しでも一週間は現界可能。

心眼【真】(B)  修行・鍛錬によって培った洞察力。
千里眼(C)  視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
神性(E−)  神霊適性を持つかどうか。アーチャーの場合、正確には神霊ではない。人間として召喚されたため低下。

・ライダー
騎乗(D) クラススキル。

カリスマ(B)  軍団の指揮能力。Bランクでも国を率いるに十分な度量。
勇猛(D)  威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
無窮の武練(−)  このスキルを持つサーヴァントはいついかなる状況においても体得した武の技術が劣化しない。
南斗聖拳(A)  南斗聖拳の熟練度を表す。

・キャスター
陣地作成(C) クラススキル。念派の形を変えるだけなので正確には作成ではない。
道具作成(C) 同上。

魔力放出(A)  武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。正確には魔力ではない。
直感(A)  戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。Aランクの第六感はもはや未来予知に近い。
戦闘続行(C)  生還する能力。生物兵器としての意味合いを持つ。
反骨の相(B)  一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。同ランクまでのカリスマを無効化する。

・バーサーカー
狂化(A) クラススキル。

怪力(A)  一定時間筋力のランクが一つ上がる。(使用中は腕力EX)
加虐体質(A)  戦闘時、自己の攻撃性にプラス補正がかかる。これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、冷静さを失ってしまう。
頭痛持ち(E) 強化しているため低下。(本来はA)

変化(×) 変身できる。バーサーカーの場合、常に変身しているため無効。

・アサシン
気配遮断(B) クラススキル。

心眼【真】(B)  修行・鍛錬によって培った洞察力。
投擲[釘](B)  釘を弾丸として放つ能力。
被虐体質(C)  集団戦闘において、敵の標的になる確率が増す。強固な守りを持つサーヴァントがこのスキルを持っていると護衛役として機能する。




すまん、これ作ってたから全然書き溜めてないわ

アサシンに

獅子神忍法(A) 獅子神忍法の熟練度。

これ足しといて

遠坂邸


玄関で呼鈴を押す。しかし出てくるのは遠坂は出てこない。
こっちもあの遠坂の家を訪ねるとあって、かなり緊張して事に及んでいるのだが、これでは拍子抜けだ。
学校が壊されたというのは遠坂も同じだから、ひょっとすると怯えてているのかもしれない。

「昨日の感じじゃあ、そんなふうには見えなかったけどな」

「普段気丈に振る舞っている女性ほど、内面は繊細なものだよシローくん」

ヴァッシュは訳知り顔でうんうんと頷いているが、これが適当に言っているだろうことは俺にもわかる。
見た目通りでけっこうちゃらんぽらんな英雄のようだ。

「どうする?俺、遠坂に話を聞けないと今日の予定終わっちゃうんだけど」

「それは考えなしにもほどがあるだろう」

「————遠坂には聖杯戦争の詳細についてもききたかったんだけどな」

ヴァッシュはこんな感じなので、聖杯戦争の説明も適当だった。
ほかに話を聞けそうなのは遠坂くらいしかいないのだ。

呼鈴が駄目だったので、次は声で呼んでみる。

「おーい!遠坂ー!衛宮だけどー!ほら、同じ学校のー!」

「恥ずかしくないのかきみは」


———————————

外からは同級生がわたしを呼ぶ声が聞こえてくる。近所にも響いているだろう、わりと大きな声だ。
キャスターがサーヴァントの気配を感じるというので警戒していたが、その必要はなかったようだ。

「———衛宮くん……恥ずかしくないのかしら………」

『エミヤ……昨日の小僧か。どうやらマスターになったらしいな』

「それはないわ。サーヴァントの気配はきっとあなたの勘違いよキャスター。衛宮は魔術師の家系じゃないもの」

『……楽観的なやつめ————』

そういうとキャスターは霊体化していった。
昨日勝手な行動をするなとあれだけ命じたからそうそうおかしなことはしないだろう。
玄関の扉を内側から開ける。
大方、昨日のことについて聞きに来たのだろう。軽くあしらってやる。

「なんだ、いるんじゃないか、遠坂」

「ごきげんよう、衛宮くん。わたしに御用でも————————あら、そちらの方は?」

「ぼく?———コホン。えー、私の名はヴァッシュ・ザ・スタンp」

「ヴァッシュだ。たしか、ええっと、アーチャー、だったよな?」


———————————サーヴァント!?

「—————え、衛宮くん———アーチャー、ってあなた——」

なぜだろう、遠坂が凄く驚いている。
いろいろな驚きが混ざってよくわからない表情だ。

「ああ、昨日召喚した。驚いたよ遠坂、まさかお前も魔術師だったなんて———」

遠坂は両拳を握りしめてわなわなと震えていた。
あれ、遠坂、もしかしておこってるのか?
それもそうか、突然魔術師だと看破されたら怒りたくもなる。
魔術師にとって、魔術師であることは絶対のひみつだもんな。

「——ああ、いや、安心しろ遠坂。お前が魔術師だってことは誰にも言っていない」

「—————そんなこと当たり前よ!!衛宮くん、ちょっとこっちに来なさい!!!」

—————鬼のような剣幕で怒鳴られた。そんなに癪にさわってしまたのか。
俺は遠坂邸へと引きずり込まれる—————

ちょ、急用入った
すまん今日はここまで

はたいた。全力で、はたいた。
ランサーには申し訳ないけれど、正直照れ隠しだ。

「『——い、痛いよ桜ちゃん!謂れなき暴力には馴れてるとはいうものの、痛いは痛い……。』」

「へ、へんな冗談言うからじゃないですかっ!」

「『……。まあ、そういうことにしておくか。からかってごめんね?』」

このやけにあっさりした態度はなんだろう。
女心をわかっているのかそれとも全然わかっていないのか、わたしにはランサーがわからない。
わからなくても———いいけれど。
これはきっと、彼なりの優しさなのだから。

「『それに、「影」じゃなくて僥倖だったというべきかな。あれを喰らったら、僕であろうとひとたまりもない。』」
「『手加減してくれてありがとう。感謝感激雨霰だ。』」

そう。———『影』———である。
ランサーの宝具、『劣化・穢れ無き螺子』の効果により、わたしの魔力を啜っていた刻印蟲の大多数は『なかったこと』になった。
取り除いたのではなく、はじめからそこにはなかったことになったのだ。魔術回路が傷付かないのも当然だった。
その結果、わたしは魔術を扱うことが出来た。
わたしの持つ『虚数』と、間桐の『吸収』を掛け合わせた『影』。
ランサーの神が如き宝具には遠く及ばないけれど、わたしのささやかな戦闘手段だ。

「『及ばない、っておいおい。そのスキルは僕のなんかよりずっと戦闘向きだろう。』」

彼はこんなふうに謙遜していたけれど。

「『行くところが無いのなら、さっそく目的のために行動しよう。』」
「『間桐臓硯。遠坂凛。間桐慎二。このうちの誰を、とりあえずの標的とする?』」

話題の切り替えのはやい人だ。こういうところも、のろまなわたしには丁度いい。
姉さんはいつも、数歩先を進んでいた。
先輩はいつも、後ろから見守ってくれていた。
だけどランサーは、そんなに遠い場所からではなく。
わたしの横で倒れそうなわたしの肩を、優しく支えてくれている。

「————お爺様を最初に相手取るのはリスクが大きすぎます。同様の理由で、兄さんを相手にするのは避けたい———」

つまり。

「『ターゲットは遠坂さんだね。ずば抜けたエリートって感じで、実に螺子伏せがいのある相手だ。』」

少しだけ姉さんにも、わたしの不幸を分けてあげよう。






今日は寝込んでたから書き溜めてない
一応更新したってことでここはひとつ

衛宮邸[居間]


アサシンはマスターの下に帰って行った。
同盟の話はとりあえず持ってかえって、マスターをここに連れてくるそうだ。
こんなにややこしいことになったのも遠坂がアサシンのマスターと面識があり、信用できない相手だったからだそうだ。
サーヴァントの召喚には相性が必要なのだから、あのアサシンのマスターを信用できないというのは、単に遠坂がそいつを嫌いなだけじゃないだろうか。

「遠坂。いい加減アサシンのマスターを教えてくれよ。俺も知っている奴なんだろ?」

「………。はあ…。そうね、どうせ遅かれ早かれ知ることになるのだし」

遠坂が頭をおさえて溜息を吐く。
心底うんざりした、面倒そうな顔だ。

「間桐くんよ。間桐慎二、彼がアサシンのマスター」

「————慎二、って、あの慎二か!?」

「そうよ。遠坂、アインツベルンに並んで、一応間桐も始まりの御三家だもの。もっとも、今は廃れているけどね」

「間桐は、魔術師の家系———ってことは、桜も!?」

「それはないわ。魔術は一子相伝。間桐くんがマスターだったということは、桜にその術が受け継がれているわけは—————」

警告音が響く。衛宮家の結界が反応した。

「——————敵襲か!」

衛宮家の門の下。
そこにいたのは見慣れない学生服の男と————————

「——桜————?」

確かに桜だ。そのはずだ。でもなぜ。
なぜ、桜と桜の連れてきた男に、結界が反応する!

「衛宮くん。アーチャーを呼びなさい」

「———遠、坂?なにいってるんだ、桜は敵なんかじゃ———」

「どこまでお人よしなのよ!あなたのお父さんが作った結界が信用できないっていうの!?」

「でも!桜は魔術師じゃないんだろ!?おかしいじゃないか!なんで桜が聖杯戦争なんかに———」

「うるさい!後で説明してあげるから今は黙ってなさい!!」

そのやり取りを桜は無表情で、学生服の男は嫌味な笑顔で聞いていた。

「『初めまして。僕は球磨川禊。混沌よりも這い寄る過負荷、球磨川禊だ。』」
「『といっても、警戒する必要はない。僕は至って温厚だ。君たちを手にかけるつもりはないよ。』」
「『そもそも争いはなにも産まないんだからさ。やるだけ不毛だろう?』」

なにを言っているんだ。衛宮家の結界は敵意に反応する。
争う気が、無いわけないじゃないか。

「用事があるのは姉さんだけです。———まさかとは思いましたが、本当に先輩の家にいるなんて——」

桜の無表情に感情が宿る。
許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。

「『まあ、落ち着けよ桜ちゃん。僕たちはあくまでも————ぐあああひぎいいいいいいいい!!!!』」

喋りだした学生服の男が、突然悲鳴を上げる。
左腕。学生服の男の左腕が、肩から離れて地に落ちる。

「————ランサー!」

『……弱すぎる。貴様それでもサーヴァントか』

「『痛いいいいい、なんて奴だ!出会いがしらで襲いかかってくるなんて!常識が無いのか!最低だぞ!』」

ランサーと呼ばれたサーヴァントはのたうちまわる。
キャスターが少し指を振るだけでこのありさまだ、サーヴァントというにはあまりにもお粗末で———

「遠坂!なにやってるんだ!よく確かめもしないで攻撃なんて!一般人だったらどうするんだ!」

「キャスター!あなた、また勝手に行動して!」

『敵対の意思を貴様から感じたのでな。…どうも貴様とは反りが合わん』

痛みで倒れるランサーを、桜は見ているだけだった。
一応声はかけていたが、本当にそれだけ。
駆け寄ることもせずに————

「—————!!——衛宮くん危ない!」

遠坂が俺を突き飛ばす。
一瞬意味がわからなかったが、すぐに理解する。
俺がさっきまで立っていた場所に、影の沼が出来た。

「桜……!あなた魔術を…!」

「『———惜しかったね。あれで遠坂さんが「影」に飛び込んでいてくれていれば、それで綺麗に終わっていたのに。』」

「————な、なんでお前———腕が———」

———繋がっているんだ。
いや、それどころか。腕どころか、服も、疲労も、全部———
———まるで無かったことになったみたいに。

「———治癒能力。そういうことね。やけに弱いのも、宝具がその分強力だから、か」

「『違うよ。僕は否定する。なーんて。一度言ってみたかったんだ、この台詞。』」

ランサーは遠坂の台詞を、そんな調子で遮る。

「『治癒能力のように前向き的な能力が』」
「『僕のような負完全から生まれるわけがないだろう。』」
「『僕はただ、最強のポケモンの一撃を。』」
「『僕が為すすべもなく転げまわったという事実を。』」
「『「なかったことにした」だけさ。』」

「『「すべて」を「なかったこと」にする。』」
「『それが僕の「大嘘憑き」だ』」

「『もっとも、劣化してはいるけどね』」



はい、とりあえずここまで

全員で行くのは不味いな
先輩なら『わぁ! 寄って集って弱いモノいじめかい!? そこまでして僕達を全力で殺したいのかい!?』 とか言いそうだ
凛組だけだと『何時も同盟相手と一緒にいるのに今は君達だけか、これは潰すチャンスだね!』となるな

だとしたらどちらかが付いていくべきだよな

別に士郎達が死んでもいいと思っているのは俺だけ?

>>714
多分桜暴走のbadendになるけど、それでも良いなら…

主人公補正が凄すぎて勝てないらしいのに自分の補正だけ消しても勝てましたという
訳分からん話になったがな。そりゃ勘違いもするわ

>>760
これは俺の予想だけど、自らの補正を打ち消したのに主人公補正の固まりに勝てた理由は打ち消したからこそだと思ってる

アニメとかで出てくる様な「コイツに勝てんの?」的な補正付きのラスボスも主人公により打ち破られる
つまり主人公補正とは「どんな強敵だろうと最終的には主人公が勝てる」みたいなモノだと思う
だから補正を打ち消す事によって、逆に主人公補正が上手く働かなくなったからだと思う
昔やったゲームで、ラスボスを倒した後のEDで主人公が町中でのんびり歩いていたら、ストーリー上助けれなかった人の部下に通り魔されて刺されて重傷を負った、この時はヒロインが自分を犠牲にして助けた(ヒロインは記憶と自我を失ったけど)

つまり主人公補正もっていようと、時には何の特別なモノ持ってない一般人、寧ろ相手が何の特別なモノを持ってないからこそ負ける時もあるって事だ

桜については

凛「大体間桐のせいできっかけはランサーだけど、遠坂にも非はある」
慎二「ランサーのやつ余計なことしやがって!あのままだったら大人しかったものを!」
士郎「ランサーのせいだ!あいつさえなんとかすれば…」
球磨川「『おっぱい!おっぱい!』」

こんな感じだろ、たぶん

バング回はバング殿の自演に溢れて、ノエル回は「擦るな氏ね」が流行る悪寒

>>833 テイガー回はAAの嵐ですねわかります
上げちゃったから1レス分だけ書く


翌日——新都[ビル街]

「衛宮のやつ、ほんとに連れてくるとは思わなかったぜ……」

「士郎殿も隅に置けないでござるなあ。———しかし慎二殿、なにもわざわざ外出までしなくとも良いのではござらんか?」

「あの空間にわざわざ身を置くほど酔狂じゃないさ。全く、遠坂の気が知れないよ」

遠坂は衛宮邸に残った。
なんでもイリヤスフィールについて気になることがあるとか。

「僕たちはライダーでも探そう。今のところ手が打てるのはそこくらいだ」

「承知でござる」

「じゃあ、とりあえず霊体化してくれ。目立つから」

「そうでござるな。拙者は人目に付きやすいゆえ」

そういってアサシンは霊体化する。
……いまこいつ、自分でアサシンとして致命的なことを言った気がする。
…………気にしたら負けかな。

ライダー。何気にマスターが割れていないのはこのサーヴァントだけだ。
情報が最も少ないサーヴァント。アサシンの相手としては不足ない。
さしあたっては、どこを調べるかだが—————


1、引き続き新都だな。
2、柳洞寺、とか?
3、学校跡地周辺、なんてどうだろう。

>>838

3

というわけで学校跡に着いた。
当然立ち入りは禁止だ。
テロ扱いになっているため、もちろん僕は立ち入れない。
今も報道関係の人間や警察がかなりの人数うろついているが、野次馬も相当数いるというのは盲点だった。
もともと僕は、報道、捜査を除けばこんな場所には関係者しか立ち寄らないだろうと踏んでいた。
学校の関係者か、聖杯戦争の関係者。
そのどちらの条件にも当てはまるマスターが7人中5人もいたのだ。流石に6人目までそうということはあるまい。
だから、平日の昼間からこんな場所にいる不自然な一般人を探すつもりだった。
しかし、ほとんどが主婦層とはいえ、野次馬だらけではこの作戦は意味をなさない。

「まいったな……一応、不審なやつでも探すか」

校門から右回りに一周してみよう。
————しかし、キャスターも派手にやったものである。
まるでこの空間だけ遠い未来に行ってしまったみたいだ。
——————そういえば、アーチャーは遠い未来から来た英霊だったか。
今度未来の様子を尋ねてみるのも—————
———と、そこまで考えて、僕は誰かとぶつかった。

「痛っ!————どこ見てんだ——…よ」

「これは済まない。少し余所見をしていたものでな」

神父————確か、聖杯戦争の監督役の、名前は———

「———言峰、綺礼———————」

「ほう。私の名を知っているのか。恐縮だな」

遠坂から話は聞いている。
聖杯戦争には言峰という監督役がいるが、よっぽどの事態以外は自分から関わるな、と。
それだけ危険な人物だと。
————たしかにそうだろう。
ここまでの不穏を、並の人間が纏えるものではない。

「————こんなところに、監督役が何の用だよ」

「その監督役の仕事だ、間桐慎二。事後処理が上手くいっているか、確認しに来た」

———駄目だ。プレッシャーに耐えられない…!
幸い人目もない、アサシンを実体化させよう。

「———お、おい、アサシン…!」

「サーヴァントを呼んだか。何をそこまで警戒して———————————————————バング、だと?」

——————————!!!!!!
こいつ!————アサシンの真名を————!!?

「な!?なぜ拙者の名を!!」

「—————そうか、間桐慎二。お前もプレイヤーだったか!始めたのはいつだ?CTか?」

アサシンの話を無視して言峰は喋る。
な、なんの話をしているんだ、こいつは。

「私はCTからずっとアラクネ一筋だ。CPでは烙印が回数消費制になって爽快感が減ったが、時間制限の無い分戦略の幅は広がったと個人的には思っている」

一人で喋り続ける言峰。
アサシンもアラクネという単語に少し反応したくらいで、唖然としている。

「間桐慎二、お前は何か?やはりバングか?確かに良いキャラだ。私は釘使いが下手でどうにも使いこなせんがな」

最早、狂気を感じるぞ…。
どういう状況なんだ、訳がわからない。

「どうだ、ここは一つ、教会に寄ってみないか?CSEXで対戦といこう。それとも、新都に赴きCPか?好きな方を選べ」

「———————何をいってるんだお前は…!僕は帰るぞ!」

「———お主の言っておることは殆ど意味不明であったが、しかし、聞き覚えのある単語もござった。拙者の真名といい、アラクネといい、お主は何者でござるか?」

「———間桐慎二。バングに元ネタの説明をしていないのか?」

「————も、元ネタ?」

「—————……この様子では、バングを呼んだのは偶然か—————勿体ない」

なぜか心底残念そうな顔をしている。
真名を看破しておいてこの一連の挙動……遠坂の言う通り、危険人物だ。
とかく、訳がわからない。

「身近にブレイブルーをやっているものはいないのだろうか……」

「ぶ、ブレイブルー!?蒼の魔導書についても知ってござるのか!!?」

「この国の者なら、誰だろうと知ることは容易だ。手近な家電量販店でも探してみるのだな」

そう言うと、言峰はつまらなそうに……いや、肩を落としてるし、どっちかというと残念そうに、僕の前から姿を消した。
いやいや、家電量販店に英霊のヒントがあってたまるか。


ここまで。
ちなみに選択肢によっては↓こうなる予定でした。
そのまま新都→桜&球磨川(ラブコメ)
柳洞寺→ハザマ(シリアス)

いうこと聞かずに力解放→枯死の流れが手に取るようにry

>>862
敵「バカなやつだ……サーヴァントを制御できず自滅とは!」
悟空「マスターのことかーーーー!」
みたいな

アサシン枠でキラ呼んでみたいなww

通勤ルートで自殺死体、家に帰れば近所の山が火事……この町は聖杯戦争でもやってんのか?
あと、昨日は済まぬかったです。今日はちゃんと書きます




「————アサシン。そういえば、お前の宝具とかスキルとか、僕は知らないことだらけなんだよな」

獅子神忍法とか。宝具は……たぶん背中の釘だろうけど、一体どういった効果を持つのかも聞いていない。
あの神父が知っていることなのにマスターである僕が知らない、ということさえあるかもしれないのだ。

「いい機会だ。お前について質問しても良いか?」

「もちろんでござる。何だって答えて見せるでござるよ!」

「じゃああれだ。獅子神忍法、って何?」

「獅子神忍法とは、その名の通り拙者が扱う忍法のことでござる。体術、手裏剣術は勿論のこと、分身や瞬間移動まで可能でござる」

ああ、やってたね分身と瞬間移動。
手裏剣はあんまり見たことないな。そういうこともできるのか。

「そういえば奥義とか無かったか?———ほら、阿修羅なんとか」

「獅子神忍法・爆裂奥義『萬駆阿修羅無双拳』でござる。拙者としてはどちらかと言うと、獅子神忍法・究極奥義『萬駆風林火山』をご覧頂きたいでござるがな!」

「ああ、いくつもあるんだな。それがお前の宝具だったりもするの?」

「まあ、象徴といえばこの上ない象徴ではござるが、しかし『風林火山』は宝具ではござらん。あくまで獅子神忍法の一つにござる」

「へえ。じゃあ、やっぱりその釘が宝具か?」

「——————————いやぁ……」

「あれ?違うのか?」

「あいやいや!ドンピシャで正解でござるよ!この『五十五寸釘』こそ拙者の宝具でござる!———ござるが、しかし……」

なんだ、はっきりしないな。
まあ、宝具というからには特殊な事情があったりするのだろう。

「大体の宝具には特殊な力がある。その釘にはどんな効果があるんだ?」

「ええっと、確か…アークエネミーの破壊と…境界の線を断ち切る効果、でござったかな……?」

「アークエネミー?境界…?———僕にわかる単語で喋れよ…」

「おお、これは失敬。アークエネミーとは、まあ宝具のようなものでござるな。境界は拙者もよくわからぬが……平行世界との境目、とかなんとか……」

つまり—————宝具の破壊と、世界の境目の破壊、か———

「———はは、なんだよそれ。聖杯戦争にはもってこいの宝具じゃないか——————」

「いや、しかし問題もござって」

「ああ、燃費の話か?———まあ、それは仕方がない。一度でも使えれば相当有利になれる宝具なんだし———」

「いやいや、そうではござらん」

「じゃあ何?条件でもあるの?」

「条件といえば確かにそうでござるが、もっと初歩的な……———そういえば慎二殿、拙者のステータスを疑問に思ったことはござらんか?」

「は?アサシンなのに高すぎるって所か?まあ、最初は疑問だったが今は納得———」

「いやいや————大変失礼なことを申し上げるが、『自分がマスターなのに高すぎる』と、そう思ったことはござらんか」

「————————————それは———」

———ある。
僕には、魔術回路がない。
それでサーヴァントを呼び出せるだけでも奇跡なのに、さらに強いなんて、出来過ぎだ。

「慎二殿は判断力にも決断力にも優れ、指示も的確でござる。少々自分勝手な部分もござるが、将としてはそれで当然。慎二殿に不満はござらんが————」

「—————……ああ、わかってる。僕に魔術の才能は無いよ————」

「……。一概にそのせいと言うわけではござらんが、拙者、宝具の真名がどうにも思い出せぬ。————我が殿の名が刻まれていたことは、辛うじて覚えているのでござるが———」

どれだけ強い宝具も、使えなければ意味がない。
アサシンは非常に申し訳なさそうな顔をしていた。
————ほかのサーヴァントと違い、僕のアサシンには一発逆転の目が無いという事か…。

「—————そう肩を落とされるな。宝具は使えぬが、別に切り札が無いというわけではござらんよ!」

「————どういうことだよ」

「——————————獅子神忍法・究極奥義『萬駆風林火山』—————宝具にも見劣りせぬ強力な奥義でござる!」



[アサシンのステータス情報が更新されました]
筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具×




ここまでなり

このまま落とすのももったいないので、鯖のステをまとめてみた



真名 ソラ
クラス セイバー

筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具A+

対魔力(A)  クラススキル。Aランク以下の魔術を完全に無効化する。
心眼【偽】(A)  直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。
仕切り直し(D)  戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
精霊の加護(C)  武勲を立てうる戦場に限り、危機的局面において幸運を呼び寄せることのできる能力。
投擲[鍵剣](B) キーブレードを弾丸として放つ能力。

魔術(C)  魔術を修得していることを表す。
高速詠唱(C)  魔術の詠唱を高速化するスキル。
鍵剣の担い手(−) キーブレードを扱うことが出来る。





真名 球磨川禊
クラス ランサー

筋力E- 耐久E- 敏捷E- 魔力E- 幸運E- 宝具??

対魔力(E) クラススキル。申し訳程度のもの。

カリスマ(D)  軍団の指揮能力。同種の人間に対してのみ有効。
仕切り直し(A)  不利になった戦闘を初期状態へと戻す。宝具の性質によってランクが上がっている。(本来はB)
戦闘続行(B) 往生際の悪さ。宝具の性質によってランクが上がっている。(本来はC)

精神汚染(E)  精神が錯乱している。Eランクのため、表面的には誰でも意思疎通可能。
精神異常(A)  精神を病んでいる。周囲の空気を読めなくなる精神的なスーパーアーマー。
破壊工作(B)  戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。ランサーの場合は言葉による精神破壊。

真名 ヴァッシュ・ザ・スタンピード
クラス アーチャー

筋力D 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具A+

対魔力(C) クラススキル。
単独行動(A) クラススキル。魔力供給無しでも一週間は現界可能。

心眼【真】(B)  修行・鍛錬によって培った洞察力。
千里眼(C)  視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
神性(E−)  神霊適性を持つかどうか。アーチャーの場合、正確には神霊ではない。人間として召喚されたため低下。




真名 サウザー
クラス ライダー

筋力A 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具C

騎乗(D) クラススキル。

カリスマ(B)  軍団の指揮能力。Bランクでも国を率いるに十分な度量。
勇猛(D)  威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
無窮の武練(−)  このスキルを持つサーヴァントはいついかなる状況においても体得した武の技術が劣化しない。
南斗聖拳(A)  南斗聖拳の熟練度を表す。




真名 ミュウツー
クラス キャスター

筋力A 耐久C 敏捷C 魔力A+ 幸運E 宝具A

陣地作成(C) クラススキル。念派の形を変えるだけなので正確には作成ではない。
道具作成(C) 同上。

魔力放出(A)  武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。正確には魔力ではない。
直感(A)  戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。Aランクの第六感はもはや未来予知に近い。
戦闘続行(C)  生還する能力。生物兵器としての意味合いを持つ。
反骨の相(B)  一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。同ランクまでのカリスマを無効化する。

真名 ロバート・ブルース・バナー
クラス バーサーカー

筋力A+ 耐久EX 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具C (狂化込)

狂化(A) クラススキル。

怪力(A)  一定時間筋力のランクが一つ上がる。(使用中は腕力EX)
加虐体質(A)  戦闘時、自己の攻撃性にプラス補正がかかる。これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、冷静さを失ってしまう。
頭痛持ち(E) 狂化しているため低下。(本来はA)

変化(×) 変身できる。バーサーカーの場合、常に変身しているため無効。





真名 獅子神=バング
クラス アサシン

筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具×

気配遮断(B) クラススキル。

心眼【真】(B)  修行・鍛錬によって培った洞察力。
投擲[釘](B)  釘を弾丸として放つ能力。
被虐体質(C)  集団戦闘において、敵の標的になる確率が増す。強固な守りを持つサーヴァントがこのスキルを持っていると護衛役として機能する。
獅子神忍法(A) 獅子神忍法の熟練度。





こんな感じになりました。
イメージと帳尻合わせで作った感があるのでクラスとか無視のステだが勘弁

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月30日 (月) 07:12:20   ID: jMuYfacp

ヴァッシュを召喚とか無理すぎんだけど
召喚できてもブッダみたいに応じる形で能力激減で召喚さえるだろ
それでもステは軒並みAばかりだけどな
原作じゃ対抗馬のレガートでも光速余裕で超えて、数千トンの鈍器振り回したり肉体面だけでも無茶苦茶なんですが、後半の最強クラス登場キャラはみんなこんな感じなのにな
作者はにわかですかね?

2 :  SS好きの774さん   2015年10月15日 (木) 00:32:43   ID: DgI17vEo

星を絆パワーで救い回る子供と因果律を「無かった」事にする最凶がいる聖杯戦争で一体何はしゃいでるんですかね上のコメント....... ..

3 :  SS好きの774さん   2016年02月25日 (木) 07:09:16   ID: 5NxyzEpb

※2
馬鹿なの?
終盤の流れる門が特に巨大な時ならプラント本来の力の因果律操作で多元宇宙、高次元も全て消滅できる設定だというのにね
本編終了後でさえAA弾数発でさえ宇宙飲み込む設定もあるのにな。
身体能力も能力の威力もどれも型月程度じゃ収まらないレベルなんだけど?
因果律操作の時点で何でもできるレベルなのにな。

4 :  SS好きの774さん   2016年02月25日 (木) 07:13:59   ID: 5NxyzEpb

速度も光速遥かに超えて攻防なレベルな上に
プラントの設定的に型月の根源涙目なんだけどな大元のプラントやヴァッシュ、ナイブズレベルは
星を絆パワーで救い回る子供と因果律を「無かった」事にする最凶()
プラントからしたらザコにもほどがあるんですけどね
にわかで調べることも出来ない無能な分際で何を鬼の首とったようにはしゃいでんだろうな

5 :  SS好きの774さん   2016年03月04日 (金) 03:36:03   ID: dKdNryN9

球磨川程度じゃレガートが相手だったら肉弾戦でも反応できないまま粉々にされて終了だし
糸で能力ごと抑えられる設定だから糸で操作されても終了だわな

6 :  SS好きの774さん   2016年07月28日 (木) 11:10:18   ID: LvsYKo4w

音速で精々なレベルだろめだかキャラなんて
※2は何をはしゃいでいるんだか

7 :  SS好きの774さん   2019年03月10日 (日) 03:55:02   ID: 9hs7rdZn

とりあえず6がめだかを読んだことないのはわかった
よく知らん作品を憶測で指し測って勝った気でいるとかめでたい頭してんのな

8 :  SS好きの774さん   2021年08月23日 (月) 00:12:21   ID: S:1DRIbx

※7
お前みたいな輩が妄想で光速だの宇宙破壊レベルの因果律操作だの言ってんだよなめだか信者って

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