唯「センター試験?」(82)

憂「え?明日だよね?センター試験・・・」

唯「あ、明日だったっけ」

憂「お姉ちゃん・・・大丈夫?」

唯「きっとなんとかなるよ~」

唯「勉強は全然してないけどね!」

憂「えっ・・・」

唯「来週だと思ってたから」

憂「仮に来週だとしてももう遅いんじゃ・・・」

唯「1週間あれば大丈夫だと思ったんだけどね~」

唯「ほらこれ!」

憂「?」

唯「『1週間で合格!センター試験予想問題集』だよ!!」

憂「お姉ちゃん・・・」

唯「1週間勉強すれば850点は堅いと思ったんだけど」

憂「・・・」

唯「明日じゃもう1日しかないよ~どうしよ~」

憂(う~ん)

唯「一夜漬けしかないか~」

憂(お姉ちゃんは常識の通じないおバカなところもあるけど・・・)

憂(だからこそ固定観念をぶち破ってありえないことをやってのけるんだよね)

憂(意外とホントに大丈夫かも)

憂「ちなみに模試とかでは何点だったの?」

唯「400点!!」フンス

憂「」

憂(やっぱり駄目かも・・・)

憂(いやいや!無理だと思うのは私が一般的な考えに縛られているから)

憂(お姉ちゃんなら大丈夫!・・・きっと)

唯「じゃあ勉強するよ!」

憂「う、うん!がんばってね!」

唯「よ~し!やるぞ~!」

憂(お姉ちゃんなら普通の人が1カ月かかることを1時間でやれる・・・)

憂(かも知れない)

憂(お姉ちゃんはホントに常人には測れない人間だから)

憂(どうなるかわからないけど今は信じるしかないよね)

憂(そろそろ寝ようかな・・・明日は早起きしてお姉ちゃんの代わりに準備しないと)

2011/01/15(土) 07:02:71

憂「お姉ちゃん、起きて」

唯「う~ん・・・」

憂「起きないと試験遅れちゃうよ」

唯「はっ!」ガバッ

唯「熟睡しちゃってた・・・」

憂「今日はがんばってね、お姉ちゃん!」

唯(ど~しよ~・・・)

唯(電車の中で勉強すれば間に合うなか?)

唯(まあ大丈夫だよね!)

唯「よ~し!がんばるよ!」



唯「みんなおはよ~」

律「よっ!」

紬「今日はがんばりましょうね」

澪「み、みんな緊張、緊張するなよ!」

律「うわ、澪緊張しすぎだろ」

澪「そんなことない!そんなことないぞ!」

唯(残り1時間でとりあえず現社を完璧にする!)

移動中

唯「・・・」

澪「唯、いまさら勉強してもそんなに変わんないよ」

律「ここまできたらリラックスして受けようぜ」

紬「唯ちゃん?」

唯「・・・」

澪(聴こえてない?)

律「すげー集中力だな・・・」

紬「唯ちゃん?」

唯「はっ、どうしたの?もう着いた?」

律「いや、まだだけど・・・」

紬「どうしたの?ずいぶん熱心に勉強してるけど」

唯「試験日を勘違いしてて全然勉強してなかったんだよ」

澪「えっ!?」

唯「だから今やってるの」

澪「・・・」

律「んな馬鹿な・・・」

紬「・・・」

唯(よし、もうちょっとでとりあえず終わる)

会場

さわ子「あらみんな、一緒に来たのね」

澪「おはようございます」

さわ子「ん?唯ちゃんはギリギリまで勉強かしら?」

律「それが・・・」

さわ子「・・・ええ!?嘘でしょ!?学校でも言ったじゃない!」

紬「唯ちゃんの中では来週で確定だったから、もうそれ以外の情報は自動でシャットダウンしてたんじゃないかと・・・」

さわ子(そんなことってあり得るの?)

唯「・・・よし!」

澪「わっ!」

律「どうした唯!?」

唯「これで現社は完璧だよ!!」

紬「えっ!?」

唯「次の地理の勉強に移ろう」

さわ子「ちょっと唯ちゃん・・・」

唯「・・・」

澪「もう聴こえてないみたいですね・・・」

さわ子(大丈夫なのかしら)

さわ子「そろそろ時間ね、がんばって!みんな!」

澪「はい!」

律「おー!」

紬「行ってきます!」

唯「・・・」

さわ子「・・・唯ちゃんのことお願いね」

澪「は、はい」

律「ほら行くぞ、唯」

唯「えっ、なになに?」

紬(大丈夫かしら)

澪「教室は・・・私がここか」

律「がんばれよ、澪」

紬「澪ちゃん!がんばりましょ!」

唯「・・・」

澪「ああ、それじゃまたな」

澪「唯、いっしょに大学行こうな」

唯「・・・」

澪(唯ならきっと大丈夫だ、こんなに集中できるんだから)

澪(私も唯に負けないくらいがんばるぞ!)

律「あたしとムギはここだな」

紬「唯ちゃんはもうちょっと奥の教室ね」

律「誰か唯と同じ教室の人・・・」

紬「あっ、キミ子ちゃん」

キミ子「あ、ムギちゃん」

紬「唯ちゃんを教室まで連れて行ってあげてくれないかしら」

キミ子「うん、いいよ。多分同じ教室だし」

キミ子「でもなんで?」

律「唯今ものすごい集中してて周りが見えてないんだ」

キミ子「すごいね唯」

紬「よろしくね」

キミ子「まかせて」

律「唯、がんばれよ」

紬「唯ちゃん、またあとでね」

唯「・・・」

キミ子「ホントに聴こえてないんだね」

律「じゃあまた」

紬「キミ子ちゃんもファイト~」

キミ子「二人もがんばってね~」

キミ子「ほら行くよ、唯」

唯「・・・」

キミ子(唯ってたまにすごいよね)

唯(よ~し!まずは現社!)

唯(100点とるよ!)

キミ子(唯、がんばって!)

試験管「ではこれから、試験についての説明を始めます」

1時間目 現代社会 9:30~10:30

唯(よ~し!さっそく始めよう)

ペラ・・・ペラ・・・

唯(・・・)

唯(ふふふ)

唯(余裕を持つことによって平常心を保つのです)

唯(そう!全員がページをめくり、下を向いたところで最後に私がページをめくる)

唯(これぞ私の秘策!できる子はこうするものなんだよ!)

唯(そろそろ良いかな)

唯(よし)ペラ

キミ子(唯やっと始めた)

キミ子(ボーっとしててミスとかやめてよね)

キミ子(さ、私も始めよ)ペラ

 朝食を済ませ、身支度をととのえたら、唯は部屋を出た。穏やかな春の風が、
身体を通り抜ける。
「もう春だね。エヘヘ…」
 彼女は嬉しそうにぽつりと呟いて、歩き出した。自室のある2階から下に降
り、寮を出た。ここから大学の門までは、10分ほどで着く。今日の朝一の授業
のある講義室までと考えても、15分あれば十分だろう。十分間に合うはずだ。


「おっす」
 という声と同時に、後ろから肩を叩かれた。振り返ると、高校時代からの友
人、田井中 律だ。
「りっちゃん、おいっす」
 律は友人たちから『りっちゃん』と呼ばれている。高校時代、唯が所属して
いた軽音楽部のメンバーであり、部長でもあった女の子だ。唯のパートはギタ
ーであったのに対し、彼女はドラム。エネルギッシュで明るい子だ。高校時代
は、やや短めの髪に、カチューシャで前髪を上げておでこを出すヘアースタイ
ルが常であったが、大学に入ってからは、色んなヘアースタイルを試すように
なった。髪も、あの頃よりは少し伸びたようだ。だが、ピンで止めても後ろで
縛っても、おでこを出すことだけは忘れない。
 因みに、当時の軽音楽部の同級生は唯や律を含めて四人いたが、全員が同じ
N女子大に進学している。実は後輩の梓、妹の憂までもが同じ大学に入学してい
る。高校時代のようにまたみんなで過ごせることを唯は嬉しく思っていた。た
だ、部屋が狭いため、同居は困難だということで、憂はまだ自宅から通うこと
になっている。とはいえ、度々部屋には訪れ、色々と世話を焼いてくれるのだ
が。

「めずらしい。今日は早いなぁ」
 律がイタズラっぽい笑みを浮かべて云った。
「うん。これからは寝坊しないようにしなくちゃ、と思って」
 唯は恥ずかしそうに顔を掻いて答える。
「そりゃいいことだ。あ、そういやまたいつものライブハウスでライブイベン
トの告知が出てるんだけど、どうする?」
「えっ、いつ?」
「来月の16日」
「来月の16…、うんいけるよ。出よう出よう!」
「OK。みんなにもいけるかどうか聞いて、また連絡するわ。っと、私こっちだ
から」
 すでに二人は大学の構内に入っていた。軽音楽部のメンバーは同じ大学に入
学したとはいえ、学部はばらばらであった。そのため、講義を受ける場所も、
時間割もまったく違う。ことに唯は、家族からの勧めもあって、他の仲間が文
系の学部を選んだのに対し、理系の学部に入学していた。そのため、このよう
にキャンパス内で別れるタイミングも早いのだ。その上、理系の講義は文系の
講義よりも多い。よって唯は、あの頃の友人たちに会える時間が、他の仲間た
ちよりも少なかった。そのことを唯は少し寂しく思っていた。
 でも、みんなとまったく会えないワケじゃない。毎日のように会って、楽し
くお茶したり喋ったりしてるし、今年からは、憂やあずにゃんとも毎日会える。
寂しがることはない。
 そう心に云い聞かせ、唯は自分の行くべき講義室へ向かって歩いて行った。

2


「我々の細胞の中の染色体DNAは、常にミューテーション、即ち突然変異の危機にさらされている。
それはなぜか。
まず、ひとつは我々の生きているこの環境は、さまざまな変異原であふれている。
紫外線・放射線・タバコの煙・食物に含まれる化学物質なんかだ。
また、もうひとつの原因は、我々のDNA複製機構・修復機構はカンペキじゃない点だ。
変異原がない環境においても、細胞分裂一回につき、百万ないし一千万分の1の確率で、エラーが起こると考えられている。
つまり、一生のうちに起こる細胞分裂の回数を考えれば、我々の細胞にある染色体DNAは、一生のうちにかなりの数の変異を抱えるうることになる。
その複数の変異がたまたま何か重要な遺伝子に変異を及ぼしたとしよう。
するとどうなるか?
ある細胞は生存に必須な重要なタンパク質が作られなくなって、死んでしまうかも知れない。
ある細胞は、逆に不要な細胞と認識され、免疫機構によって除外されてしまうかも知れない。
また別の細胞は、アポトーシス機構が働いて、自ら死の道を選ぶかも知れない。
ところが、その中で逆に自己の生存・分化を過剰に促進されてしまった細胞がいたとしよう。
その細胞は、おそらく他の細胞のことなど無視して増え続けるだろう。
そして、個々の細胞を押しやって自らの勢力を広げ、自分のテリトリーから飛び出して、他の組織にまでその勢力を伸ばすかも知れない。
そうなると、我々の身体の秩序は乱され、最終的には破綻してしまうだろう。
このように、突然変異によって暴走して増え続け、最終的に我々の身体に悪影響を及ぼしてしまう細胞の例が実際に存在する。
それががん細胞だ…」

みんなと別れた唯は、ひとり寮へと急いでいた。

帰る前に、コンビニで弁当とペットボトルのお茶を買った。
帰ったら、明日『細胞生物学』の講義で提出しなくてはならない課題に取りかかるつもりだ。

課題内容は、『細胞間コミュニケーションのしくみについて、A4の用紙2, 3枚でまとめよ』だった。
晩ごはんをゆっくり作って食べる余裕などない。
帰ったら先ほど買った弁当を食べながら、授業ノートやパソコンとにらめっこの予定だ。

家まであと数十メートルというところまで来たとき、ふとある男性とすれ違った。
その瞬間、唯の胸はズキリと痛くなって、彼女は胸を押さえてその場で立ち止まった。

暗がりで、その姿まではよく分からなかったが、
どういうわけか、唯の胸には棍棒で強く打たれたような、
身体中には電気が走るような衝撃を覚えた。

振り返ってみたが、男はこちらを気にする気配もなく、歩き去っていた。

家に帰った唯は、早速机に座ってノートパソコンをつけ、課題に取りかかろうとした。

しかし、どうにも課題の方に集中できず、ぼんやりと別のことに頭がいってしまう。
帰り道で見た、あの男性のこと。帰り道にすれ違ったのは、何もあの人だけじゃない。
たくさんの人がこの街にはいて、毎日多くの人とすれ違う。今日だって、例外じゃない。
それなのに、暗がりでよく姿も見えなかった、見知らぬ男に自分は衝撃を受けたのだろう。

これに似た衝撃を、15の春にも受けたことがあった。
あれは、軽音部の仲間たちと楽器店へギターを見に行った時のこと。
そこで彼女は、あるひとつのギターと運命的な出逢いをした。
唯はそのギターを『ギー太』と名づけ、今までずっと愛用している。

ギー太をひとめ見た時のあの吸い込まれるような感覚、
ギー太を手に入れた時のあの胸の高鳴り・躍動感は今でもはっきりと覚えている。

今回の衝撃は、その時に感じたときめきと少し似ていた。
もっとも、今回はときめきよりも胸を打たれた痛みの方がはるかに強く残っているが。

ギー太を手に入れてから、彼女はギー太をまるで恋人のように想い、大切にしてきた。
今でも、ギー太を変わることなく愛用している。
ということは、今回受けた衝撃、これって…。
それにしても、なぜ通りすがりの顔も見えなかった人に対して、そんな気持ちになったのだろう。

などとぼんやり考えていたら、課題は殆ど進まない。
ううん、ダメダメ!課題に集中しなきゃ、と唯は課題のキーワードを頭に浮かべてみた。

細胞間コミュニケーション、レセプター、リガンド、ホルモン、神経伝達物質、パラクリン、オートクリン、セカンドメッセンジャー、cANP、、、
ギー太、あの男性、もしかして恋…?ダメだ!考えがまた戻っちゃう…。

「今年から、しっかり勉強するって決めたのに。どうしちゃったの、私…?」

唯は机に突っ伏してしまった。
当然、そのままの体勢でいても、課題は進まないし、自分の気持ちに整理もつくはずはなかった。

ハッと机の上から跳ね起きた。机の上で眠ってしまっていたらしい。
自発的に先ほどまで見ていた光景が脳裏に浮かんだ。
また印象の強い夢を見てしまっていたのだった。

ぼんやりと外を見ると、夜はもう明けていた。

続いて、パソコンのディスプレイを見る。課題はまだ原稿用紙1枚の半分ぐらいまでしか書けていない。
そのままタスクバーの右側に表示されている時刻を見た。午前5時すぎ。

この課題は3時間目の授業で提出することになっており、今日の授業は2時間目からだ。
今から大急ぎでやれば、朝の授業までには課題を済ませられるだろう。

試験管「解答をやめてください」

唯「・・・」

試験管「指示があるまで席を立たないでください」

・・・・・・

試験管「では終わります」

唯「ふう」

キミ子「唯、どうだった?」

唯「一応全部できたと思うんだけど・・・」

キミ子「そう、私は・・・」

唯「ごめんキミ子ちゃん、私次の地理の勉強しなきゃ!」

キミ子「え?唯?」

唯「・・・」

キミ子(あ、もうだめだ)

澪(今10時35分)

澪(次の試験開始が11時15分で、入室が11時までか・・・)

澪(結構時間あるよなー)

澪(復習でもしておこうかな)

澪(それとも気分転換に外に行こうかな)

澪(うん、時間あるしちょっとこの大学を探検してみよう)

澪(おっと、受験票を忘れないで持っていかないと・・・)

澪(忘れると入れなくなる)

和「唯、おはよ」

和「朝は会えなかったけど今日は電車?」

唯「・・・」

和「唯?」

キミ子「唯今超集中してるから何にも聴こえないよ」

和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

キミ子「え?」

和「冗談よ、キミ子はどうだった?試験」

キミ子「ぼちぼちかな~」

唯「んひぃぃぃぃぃ!おまめさんきもちいいでつぅぅぅぅぅ(^ρ^)」グチャグチャグチャプシャアアアア
和「唯!教室でおまたいじりするのやめなさいって何度いえばわかるの!」バッチーン
唯「あーう!ゆいのおまたいじりじゃまするだめー!のどたたんわるいこ!しーね!しーね!(`q´)むひょひょぉぉぉぉぉぉぉぉー(^ρ^)」グシャグシャグシャプシャー
和「生徒会長として、こんなはしたない真似を見過ごすことはできないわね…しょうがない、お豆さんを取っちゃいましょう」ムンズッ
唯「あーう!ゆいのおまめさんとる、だめー!("q")」
和「ふんす!」
ブチブチブチブチ
唯「あんぎゃああああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ("q")!!!おまめさんーーーーーー!!!!」ガクガク
和「もったいないからこのお豆さんはケーキの上に乗せてっと…はい唯、この間はケーキの苺食べちゃってごめんね」
唯「んひぃ、んひぃ…ぁーう…おまめさん…ゆいのおまめさん…("q")」パクッ ブチブチ
和「食wwべwwたww」
唯「("q")」ピクピク
和「じゃあ私、生徒会いくね」

唯「・・・」

キミ子「唯、もう試験始まるよ」ユサユサ

唯「はっ、なになに」

キミ子「そろそろ教科書しまいな」

唯「うん、ありがとう」

キミ子(唯ってばかわいいんだから)

唯(古典までは勉強出来た)

唯(とりあえず今の地理に集中しよう)

試験管「ではこれから、試験の説明を始めます」

2時間目 地理B 11:15~12:15

澪「例えば5時間図書館にいて勉強してたとしても丸々5時間集中して勉強なんか出来ないだろ?」

唯「そうなんだよねー眠くなっちゃうんだよねー」

澪「その日の集中力によって変わってくるしな。だから時間より量で決めるのが良いと思う」

唯「うん!言われてみればそうだね」

澪「その量を設定する時、自分でも少なすぎると思う量にした方が良い」

唯「なんでぇ?」

澪「毎日理想通り勉強がはかどるわけないからな。非現実的な量を目標にして達成できなく罪悪感に駆られるよりも、毎日こなせて達成感を得た方がずっと良い」

唯「………………」

澪「?」

唯「澪ちゃんすごいよ!感動したよ!」

唯「ういのさんどふぃっちおいひいよー」モグモグ

唯「あたひってやふときはやるんだよねー」モグモグ

唯「モグモグ……………………」

唯「……………眠くなってきちゃった。いつもお昼は寝てるからかなー」

唯「澪ちゃんが、寝ちゃっても良いからとにかく机に向かうのが大事って言ってたし!図書館行こうー」

タッタッタ




憂「お姉ちゃん大丈夫かな…………」

唯(……………………たくあん…………)

唯「……………はっ!!ここは?」

唯「あ、そっか勉強しに図書館来てたんだ。今何時だろ?」

16:24

唯「少し、寝過ぎちゃったかな。勉強しよう!」

唯「先に国語からやろうかな、国語は澪ちゃん何て言ってたっけな………」

~昨日の帰宅中~

唯「ねぇ澪ちゃん、国語は何を勉強したら良いかな?」

澪「うーん、古文をやるのが良いと思うんだけど………」

唯「だけど?」

澪「最初は、ざっと漢字をやると良いかもな。漢字は大事な得点源だし。それよりも、勉強癖をつけるのにも自分で設定した勉強量をこなす練習になるからな」

終わりです
誰か続き書いてね

4月~7月:
何処の予備校がいいか、どの参考書がいいかの議論が盛んになる。一浪したら旧帝早慶に行けますか系統のスレが乱立。
旧帝早慶の話が中心となり落ち着いていた(関東向け・MARCH日東駒専)(関西向け・関関同立産近甲龍)煽りが再燃し出す。

8月~10月:
夏期講習関連のスレが立ち、この夏で偏差値60以上になる系統のスレが乱立する。相変わらずMARCH・関関同立は三ヶ月で受かるからと余裕ムード。
夏休みが終わると、 受験が怖いなどと弱気のスレがチラホラ見られる様になるが、すぐに消滅する。この頃から浪人叩きが横行し、MARCH駅弁等の煽りも活発になる。

11月~1月中旬:
学歴煽りが最高潮となり、旧帝早慶未満は糞の論調がスタンダードとなり、浪人日東駒専・産近甲龍等の煽りが最も酷くなる。
センター1月前からセンター8割以上余裕で取るぞムードとなり、今からやって旧帝早慶受かりますか系統のスレが乱立する。

1月上旬~2月:
センター後に場は一転し、センター死亡スレ、500点以下で受かる国公立ありますか?今年の国語は難しすぎ等のスレが乱立する。
この頃を境にMARCH駅弁等の煽りがピタッと止まり、関東私大では大東亜帝国等、関西私大では摂神追桃等に順ずるちょっと前までは考えられなかったスレが乱立する。
私大合格発表スレではMARCH・関関同立や日東駒専・産近甲龍以上に受かった奴より大東亜帝国・摂神追桃に落ちたというような悲惨なカキコの方が多くなり、多浪含む浪人肯定スレが立つ。

3月~4月:
国公立の合格発表が出揃い、駅弁地方公立落ちがゴロゴロ出てくる。旧帝早慶合格者は神クラスの扱いとなり、浪人決定スレが乱立。浪人肯定スレもこの頃がピーク。又国立落ちの奴が腹いせに国立煽りスレを立てて憂さ晴らしをするのが恒例行事となっている。
この時期になると大東亜帝國・摂神追桃に合格しても普通に良かったねと言う返事が返ってくるようになり、何とも言えない荒廃した雰囲気となって大学受験版の一年は幕を閉じる。

クソ勉強しまくったけど国語数学英語は伸びなかったな

家庭がネグレクトで家庭内での発声禁止、読書禁止とか酷い生活してたから
国語数学は脳がついていけなかったのかもしれん
センター国語はたしかに突き詰めればこの選択肢にはなる・・・というのはわかるし
時間かければかなりの正答率が出せたけど、時間の壁が越えられなかった
数学は和田秀樹的な考え方で(自分が方法知ったのは全く違う本からだが)
頻出問題を解きまくったが、組み合わせるのが思いつかなかった
英語は文法とか短文は余裕、長文が安定しなさすぎだった

物理化学地理はほぼ満点取ってた

まぁ知らないことをやるのは不安だよな。仕事だと特にそうだ
でも実際やってみたら大したことない場合が多い。
何故不安に思っているんだろう。誰かに大変な仕事だと言われただろうか?
失敗するかもしれないと思っているのだろうか?
まだやってもいないのに?まだ始まってもいないことに何故不安を覚える?
その感情は幻だ。自分の未来なんか自分でさえもわからないんだ
まだ結果も出ていないことに一喜一憂するのは無駄なことなのだ

もう一度言う。その感情は幻だ。失敗するかも。その感情も幻だ

怒られるかもしれない。その感情も幻だ

幻に翻弄されてはとてもじゃないが心は持たない。楽に生きよ

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~第2部 ちゅうおう!~

オープンキャンパス当日

律「という事で、青学に向かうぞ!」

紬唯「おー!」

唯「青山なのに神奈川なの?」

律「あぁ、どの学部でも少なくとも1年は淵野辺キャンパスで学ぶんだ」

唯「そうなんだー………」

テクテク………

唯「おーびりんゆにばーしてぃ?」

律「あぁ、淵野辺には青学と桜美林大学ってのがあるんだ」

唯「そうなんだーりっちゃん詳しいね」

律「まぁレベルで言ったら日東駒専よりちょい下くらいだな」

唯「にっとーこません?何それ?」

律「唯、携帯出してみろ」

唯「日が日大?駒が駒沢かなぁ………東と専はわかんない」

律「東は東海、専は専修だぞ!」

唯「りっちゃんすごーい!」

澪「東海じゃなくて東洋だろ」

律「あれ?そうだっけ?まぁ、そんな感じだ!」

唯「うん!覚えておくよ!」

25分経過

律(これどっちだったっけなー!!!)

澪(もう一度見直しておこう………)

紬(眠たい……………)

唯(シク教の祖はー………どうやって覚えたっけなー……………!そうそう「シクシク泣く」→シク教はナーナクだよね!)

~休み時間~

律「うわー難しかったなー」

澪「東南アジア史はややこしいからな」

紬「唯ちゃんはどうだった?」

唯「…………………」

教科書を見つめる唯

唯「…………あー!そうだ!アユタヤ朝は仏教だったよ!覚えたじゃん!なんで間違えるかなー私」

唯「ほえ?…………何か言った?」

監督員「大学コード表配りますので席について下さい」

監督員「大学コード表を見て志望校を記入して下さい」

律(世界史できなかったからあんまり高い所書けないな……ニッコマは嫌だから……明治学院辺りが無難か)

澪(横国と学芸大と…………)

紬(日本女子は…………)

唯(マーチ全部書こう!)

私大生がコンパに来ていた時の出来事。

唯「りっちゃんは青学か!英語が得意なんだろ?今度教えてくれよ。がっはっはー」
律「あたし等が慶応にかなうわけないじゃーん、からかわないでくださいよ?(笑)」
唯「あー、ちょと店員さーん!」
澪「(注文を受ける)」
唯「君、フリーターだろ?これ、とっとけよ(澪に一万円札を握らせる)」
澪「いえ、結構です。私も大学いってるんですよ。」
紬「え?っ?どこ大なの??いっちゃえいっちゃえ!」
梓「日東小間線だろ?な?あたりか?(勝利者宣言)」
澪「そんな有名大学じゃないですよ。一橋大学っていうところです」

        (ここで女子一同凍りつく)

梓「キャハハそれどこにあるの??都内じゃないよね??紬ちゃん知ってる??」
紬「しらな?い」

  (ご機嫌な女子を尻目に、一瞬にして唯の顔色が変わった。)

唯「やめろバカ!俺にはじかかせんな!」
律「(しばし、絶句)・・・みっともないからやめてくれよ梓ちゃん」
 
以後、このコンパグループは、澪を呼び出さなくなった。

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