モバP「お正月アイドルと年の瀬」 (14)

・江上さんSR化祈願


江上椿(19)
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──事務所──


P「ふぅ……すっかり冷え込むようになってきたなあ」

椿「あ……Pさん、お疲れ様です」

P「お、椿か、お疲れ様」

P「アニバーサリー記念パーティも終わったけど、どうだった? 楽しめたか?」

椿「はい! おかげさまで、また素敵な思い出が増えました」

P「それは何よりだ、写真の方も良いのが撮れたのかな?」

椿「はい、みんなとっても楽しそうに笑ってて、私も張り切っちゃいました」

椿「写真ができたら、お見せしますね」

P「ああ、楽しみにしてるよ」


椿「けど……Pさんは、パーティの間も忙しそうでしたね……」

P「んー、まあな……」

P「ああいう場での挨拶回りも、仕事の一環だからなあ」

椿「……」


P「でも俺としては、みんなが楽しんでくれたならそれで十分だよ」

椿「Pさん……」

椿「……いつも私達のために……ありがとうございます」

P「いやいや、そんな改まらないでくれ、好きでやってるようなものだしな」

椿「それでも……私やみんながここまでアイドルを続けてこられたのも、Pさんのお陰ですから」

P「ま、まあ、そういう風に言ってもらえると悪い気はしないな」ハハハ

椿「ふふ、そうですよ? 素直に受け取ってください♪」


椿「それでは、ちょっとお茶を淹れてきますね」スクッ

椿「Pさんも飲みますよね?」

P「そうだな、お願いするよ」

椿「はい、少し待っていて下さいね」パタパタ



椿「はい、お待ち遠様です」コトッ

P「ん、ありがとう」ズズッ

P「あちっ!」

椿「っ! 大丈夫ですか?」

P「あつつ……いや、大丈夫」

椿「ふふっ、気を付けて下さいね」


P「いやしかし、熱いお茶が身に沁み渡るなあ」ズズーッ

椿「ここ数日で、めっきりと冷えるようになりましたからね」

P「椿は寒いの苦手なんだっけか」

椿「えっと……言うほど苦手ってわけでもないですけど……」


P「俺からすると、着込んだ分だけ暖かくなるっていう点で、夏よりは冬の方が過ごしやすいんだけどな」

P「暑いのはさ、来てるもの脱ぐだけじゃどうにもならないし」

椿「それでもやっぱり、寒いものは寒いです……頬とか強張っちゃいます」

P「まあ、四季の寒暖ばっかりはどうしようもないよな」


椿「でも、寒くなってきたからって、ただ落ち込むだけじゃないですよ?」

P「?」

椿「これからの時期は、お餅が美味しくなりますからね!」

P「あー、お餅か……お餅ね」

椿「こたつで焼き餅とかみかんとか、風物詩ですよね」

P「そうだなあ……焼いた餅にちょっと醤油を垂らして……海苔で撒いて」

P「……今度切り餅でも買い置きしておくか」


P「そういやうちの家ではさ、切り餅っていうとフライパンに少し油を引いて焼いていたんだけど」

P「世間一般での食べ方的にはどうなんだろう?」

椿「コンロだと網を使って焼いたりも出来ますね、あとはオーブントースターやホットプレートで焼いたりとか」

P「なるほど……網で焼くっていうと火鉢で焼くのに似てるのかな」

P「それとも炭火だとやっぱり違うんだろうか……」

椿「炭火は分からないですけど……網で焼いてるお餅が膨らむのを見るのは面白いですよね」


P「ところで、椿が餅好きなのは、やっぱり出身地の影響なのか?」

P「新潟っていうと、こがねもちとかいうのを聞いたことがあるけど」

椿「どうなんでしょう……あまり意識したことは無かったです……けど」

椿「杵つきのお餅はよく食べましたね」

P「あー、杵つきかあ」

椿「つきたてのお餅は、やっぱり切り餅に比べると断然美味しいです!」

P「俺も小さい頃、近所の餅つき大会で食べたなあ……あれは確かに美味しかった」

椿「今度晶葉ちゃんに頼んで、餅つきロボとか作ってもらいましょうか!……なーんて♪」

P「晶葉ならパパッと作ってしまいそうだな……実際そういう機械あるし」


P「それにしても……今年ももう終わりか」

椿「そうですね……今年も、色々な事がありました」

P「時間があっという間に過ぎていった気がするけど、振り返ってみると凄い密度だったなあ」

椿「LIVEツアーとかで、外国を何カ国も回ったりもしましたね」

P「みんな、海外でも大人気だったな、俺も鼻が高いよ」


椿「事務所のみんなと過ごした思い出は、写真に残してきましたから」

椿「それを眺めながら、一年を思い返してみるのも良いかもしれませんね」

P「……そうだなあ」

P「今まで、先だけを見据えて突っ走ってきたけど、たまには振り返るのもアリか」


P「時に椿」

椿「はい?」

P「今年の正月なんだが……一緒に初詣……行かないか?」

椿「え……でも、お仕事があるんじゃ……」

P「そ、そこはまあ……なんとか都合をつけるからさ」

P「新年っていうと、椿の晴れ着姿を見ないと始まらないんだよ」

椿「ふふっ、なんですかそれ?」

椿「でも……Pさんにそんな風に言ってもらえて、嬉しいです」


P「本当は椿の仕事も一緒に取って来られればいいんだけど」

P「そこはまだちょっとどうなるか分からなくて……確約できなくてさ」

椿「お仕事の方は仕方ないですけど……Pさんが無理をし過ぎないかは心配です……」

P「そこは大丈夫だよ、体調管理もプロデューサーの仕事……って、これはいつもみんなにも言ってることだったな」

P「とにかく……俺は、えーっと……その、だな」

椿「……?」

P「椿と一緒に……新年を迎えたいんだよ」

椿「っ!」ドキッ


椿「わ、わかりました」

椿「そういう事でしたら、私も楽しみにお待ちしています」

P「ああ、ありがとう」



椿「……ねえ、Pさん?」

P「ん?」

椿「来年も、素敵な一年になると良いですね」

P「そうだな……今年以上に、いい年にしよう」

椿「はいっ♪」

終わりです
年末ネタは気が早かったかも知れないけど気にしない!

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