P「真が……真が……!!」 (16)



P「真が腰ぐらいまでのウィッグをつけて、どこかの浜辺の撮影の時に見たような白いワンピース姿で俺の前にいる!」

真「~♪」



P「……って少し取り乱してしまった……。どうしたんだ真、その髪型」

真「小鳥さんが、僕の為にわざわざ取り寄せてくれたとかなんとかで……さっきそこでつけてくれたんです」

P「……なるほど、小鳥さんの……」

P(いつもだったらなんて余計なことを……っていうところだけど、ナイスです音無さん。今度驕ります)

真「どうですか、プロデューサー。似合いますか!?」

P「ああ、正直すごい似合ってる。驚いたよ」

P(いつもとのギャップ……っていうのかな。それも相まってすごい新鮮に見える)

真「……えへへ、ここまで髪を伸ばしたことなかったから、なんだか新鮮です……っていっても自分の髪じゃないですけど……」

P「髪の毛はもっと伸ばしてみてもいいかもしれないな……なんて」

真「あはは、もし機会があったら試してみてもいいかもしれませんね……あの、プロデューサー、ボク、女の子に見えますか?」

P「……ああ、でも髪の毛なんて伸ばさなくたって真はちゃんとかわいい女の子だぞ?」

真「……ぷ、プロデューサー//」

P「……なんて、ちょっと照れるな//」




真美「これは大事件だね、亜美」

亜美「そうだね、これは携帯とりだしぽぱぴぷぺだね、真美」

真美「容赦なくみんなに連絡だね。よし、写メを撮ろう」カシャッ

亜美「写メの音まったく隠すつもりないのに、こっちにまったく気づいていないのは流石と言うほかないね」

真美「それとあの、両方が照れて会話が余り続いていないそこはかとない青春臭」

亜美「初々しい、昔を思い出すね、真美」

真美「真美たちのほうが若いけどね」


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真「……プロデューサー、今のボク、お姫様っぽいですか?」

P「お姫様っていうよりは、ふつうにかわいい女の子って感じだけど……でも、真のそんな可愛らしい姿を見て、そうきかれると俺にはお姫様に見えてきた」

真「へへっ、ボクが王子様じゃなくてお姫様……なんだか嬉しいなぁ。ありがとうございますプロデューサー!」

P「あはは……でもそのうちきっと真は、こんなにかわいいんだから王子様じゃなくてお姫様って呼ばれることになると俺は思うよ……」

真「かわいい……えへへ、嬉しいです。……あっ、なら今の僕は、まだ誰も知らない。あなただけのお姫様ですよ? ……プロデューサー♪」




真美「プリンセスまこちーだね」

亜美「あれをファンが見たら王子様なんて口が裂けても言えないね」

真美「乙女前回、でもあれは反則。かわいい」

亜美「同意で。でもやってもらったピヨちゃんのことを堂々と省いてくのはある意味流石だと思うよ」

真美「あなただけのお姫様なりよー!☆とかじゃない辺り発言の本気具合を感じるね」

亜美「それはそれで見て見たかったけどね」

真美「あとまこちんが王子様撤回されることはないと思う」

亜美「恋は盲目」

真美「でも二人はあのままどこまで行くつもりなのかな、どう思う亜美」

亜美「決まってるだろ……どこまでもさ」

真美「……//」

亜美「? どったの真美」

真美「な、なんでもないよ亜美」


小鳥「……」


小鳥「…………」


小鳥「………………」






亜美「自分で用意してたのにね。なんであんな顔するんだろうね」

真美「きっと自分と戦ってるんだよ。あの顔はどうして敵に塩を送ってしまったのかと悔やみながら、でもまこちんが予想通りかわいいから喜んでいいのか悲しんでいいのかって顔だね。矛と盾だよ亜美」

亜美「なるほど、いわゆるこれが大人ゆえの苦しみってやつなのかな」

真美「世知辛いね」

真「プロデューサー!」

P「ん?どうした真?」

真「へへっ、呼んでみただけです!」

P「……はは、なんだそりゃ」

真「えへへー……」

P「……まこりん」

真「……げほっ、ぷ、プロデューサー今なんて!?」

P「……あー……いやなんでもない、ちょっと忘れてうん。忘れて」

真「駄目です!忘れません!なんて言ったんですか!もう一回、もう一回だけ!」

P「ちょ、ちょやめて。恥ずかしい。恥ずかしいからやめてまこりん」


真美「こいつはくせぇー!ゲロ以下の匂いがぷんぷんするぜー!」

亜美「甘々なカップル独特の空気は犬も食わない」

真美「これには真美たちもお手上げだね」

亜美「話は変わるけど人のさ」

真美「うん」

亜美「こういうのろけみたいなのを直で見るとなんかこんな感じのテンションになるよね」

真美「わかる。別に怒ってたりするわけじゃないんだけど、こう見守るみたいな。[たぬき]みたいな?」

亜美「うんうん、わかるよー」

亜美真美「さすが双子」


真「プロデューサー、ちょっと体育座りしてください!」

P「? おお、別にいいけど……」

真「その足の間にボクが入る!」

P「……って、うぉ! 真、それはさすがに……」

真「えへへ、プロデューサーの体、あったかいですね……」

P(……あー、これは純粋にスキンシップとりたいだけの奴だ。うん真らしい)

P(……俺が我慢すればいいだけの話だ、うん)




亜美「お、みんなからメールだ」

真美「なになに……『もう、プロデューサーさんも真もほどほどにするようにしてくださいね! 

って伝えておいて!』

亜美「『いつものことじゃない。でも真のその恰好は可愛いと思うわ』」

真美「『真、面妖な』」

雪歩「『真ちゃんかわいい。その状態でポニテにしてタキシード着てほしい』」

亜美「『真クンとハ……プロデューサーのことはもういつものことなの。もうミキ的には折れる心

もないって感じ、アハッ』」

真美「『まったくあの二人は……外では絶対にやめてくださいよ?って伝えておいて頂戴』」

亜美「『あららー』」

真美「『あのバカ……もう知らないんだから……』

亜美「『うっうっー!真さんとプロデューサーさんが仲良しでとーってもいいことだなーって!』」

真美「『うぎゃー……もう自分からいう事は何もないぞ……」

亜美「『あのプロデューサー……くそ、うらやましくなんかないんだからな!本当だ! あと相手

は大事にしろよってあのバカに伝えておけよ!話は変わるけど新作に俺たちの出番はあるんだろう

な!!俺はいいけど北斗や御手洗は』……長い、割愛」

真美「『チャオ☆』

亜美「『僕から語ることは何もないです』」

真美「いろんな反応ありがとう」

亜美「あとでみんなには番組特製ステッカーを上げよう……なんかどうでもよくなってる人のほう

が多数だね。真美」

真美「そりゃね、ほとんど毎日あんな感じだからね」

亜美「そりゃ割とこんな感じになるよね。グデー的な」

真美「だらー的な」

亜美「暇を持て余した」

真美「双子たちの遊び……ぐらいにしか使われないよね」


真「…………」

P「…………」

真「……///」←あの体勢のままお互い向きあえばとか思って考えるより先に行動した

P「…………」

P(素数だ……素数を数えろ……)


亜美「あそこまできたらちゅっちゅはぐはぐすればいいのに」

真美「本人たち曰くプラトニックな関係らしいよ。まだ付き合ってないんだって」

亜美「あんな中学生みたいな甘々な夢見がち恋人生活がいったいいつまでもつものやら……」

真美「とても現役中学生とは思えない発言だね。同意見だけど」

亜美「でも何が不思議ってさ」

真美「うん」

亜美「あの二人が別れるみたいなビジョンがまったくでてこないところかな」

真美「まだ付き合ってるわけじゃないらしいけど、それを差し引いても確かにでてこないね」

亜美「それになにより」

真美「……うん、いまさら別れたりしたら事務所がやばいことになる」



亜美「ところでプラトニックってなんなんだろう。惑星かな?」

真美「惑星恋愛……この星に君に出会えたこと……それが運命……」

亜美「惑星に「私たち二人しかいない!」ぐらいに相手のこと思ってる恋愛なのかも」

真美「なんにせよきっとロクな言葉じゃないね」

亜美「世の中爛れてる。はっきりわかんだね」



真「なんだか、手を繋いでるだけでも充足感がありますね」

P「……そうだな」

真「……これだけでもっと、頑張れるって気がします」

P「……俺もだ」ギュッ

真「ふふ、いきなり手を強く握らないでくださいよっ」ギュッ

P「真だって……」

真「……あったかいです、プロデューサー」

P「……ほら、こうしたらもっと暖かくなるぞ」

真「…! これ、恋人繋ぎ……//」

P「……あったかいだろ?//」

真「……はい、身も心もぽっかぽかですよ。プロデューサー//」



真美「なんだかんだでさ」

亜美「うん」

真美「なんかいちゃついてる二人みるの楽しいよね」

亜美「うん」

真美「たまにむかつくけど」

亜美「うん」

真美「まぁここまでやったんなら結婚式には呼んでほしいね」

亜美「おいしい料理いっぱい!」

真美「余興は任せてほしいね」

亜美「あみまみちゃん結婚式ver!」


真美「なんか飽きたね」

亜美「飽きたわけじゃないけど、割とあの二人だけは、二人だけの世界でめっちゃ満足してる感じ

すごいもんね、私たちにできることはあの二人見てなんか適当な事はなすぐらいしかないし」

真美「いたずらしかけようにもなんだかあの空気は邪魔しにくい」

亜美「笑って許してくれそうだけど、あの中にわっていくほど亜美たち勇者じゃないもんね」

真美「そだね」

亜美「それにもうこんな時間なんだよね……」

真美「ほんとだ、割とたってるんだね……」




亜美真美「んじゃ、帰ろう!」










その後、真とPがその日どうなったかを知るのは三名だけである。
Pと、真と、小鳥。
ただ一人、その光景を最後まで第三者として見ていたであろう音無小鳥は、静かにその時のこと、

そしてそれからのことも含めて、たった一言こう語った。


小鳥「リア充爆発しろ」





終わり
眠る前のテンションで書ききった。なんでこんなものを書いた!言え!
なんか変なところで改行しててすまぬ……すまぬ……。

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