ベルトルト「安価で僕の生誕祭」(207)

ベルトルト(もうすぐ僕、誕生日なんだよな)チラ

ライナー「?」

ベルトルト(ライナーとアニは覚えてるのかな)チラ

ライナー「??」

ベルトルト(忘れてないよね?)チラ

ライナー「・・・・・・・・・」

ベルトルト(僕は実はライナーたちが誕生日プレゼントをくれた時のために、お返しのささやかなプレゼントを用意してるんだけど)チラ

ライナー「べ、ベルトルト」

ベルトルト「ライナー、何?」

ライナー「もうすぐお前誕生日・・・だったな?何か欲しいものとかあるか?」

ベルトルト(ライナー、エスパーだな)

ライナー(さっきからベルトルトが俺の顔と暦を交互にチラチラ見てるから、たぶん誕生日忘れてないか気になったんだと思うが・・・違うか?)

ベルトルト「う、うん!!もうすぐだね。覚えててくれて嬉しいよ。欲しいものは別に無いよ。ありがとう」

ベルトルト(覚えててくれた!!よかった!)

ライナー(よし、合ってた!!)

ライナー「遠慮しなくていいんだぞ?」

ベルトルト「いいよ、覚えててくれただけで嬉しかったから」

ライナー「いや、言ってみろ。あんまり高いのは無理かもしれんが・・・参考にする」

ベルトルト「いいの?それなら・・・>>4かな」

ライナー「>>4か」

悪魔の末裔のパンツ

ベルトルト「いいの?それなら・・・悪魔の末裔のパンツかな」

ライナー「悪魔の末裔のパンツか」

ベルトルト「うん」

ライナー「それならなんとかなりそうだな。俺たちの仲間以外の壁の中のやつなら誰のでもいいんだよな?」

ベルトルト「いや、金髪で碧眼の悪魔の末裔だよ。僕が悪魔の末裔と言ったら、そいつのことだよ」

ライナー「ああ・・・クリスタか?確かにクリスタは小悪魔の末裔だが、パンツを手に入れるまではいいとしても、正直お前にプレゼントするとなると俺は手放せるか自信が無・・・」

ベルトルト「違うよ!小悪魔って言い換えて可愛くするのやめてよ!アルミンに決まってるでしょ!」

ライナー「アルミン?ああ、確かにあいつも小悪魔の・・・」

ベルトルト「小悪魔じゃないってば」

ライナー「すまん。しかしなぜアルミンが悪魔の末裔なんだ?」

ベルトルト「僕にもわからないけど、アルミンを見ると無性にそう言って罵りたくなるんだよ」

ライナー「お前人畜無害な顔して、そういう事思ってたんだな。まあいい。なんとかしよう」

ベルトルト「ありがとう。嬉しいよ」

ライナー「じゃあ、調達してくるから待ってろ」

ベルトルト「うん。ホカホカのを頼むよ」

ライナー「ああ」

コニー「おーい、ベルトルト!」

ベルトルト「ん?どうしたのコニー?」

コニー「お前、誕生日が近いんだってな?俺、実はプレゼント用意してたんだ」

ベルトルト「えっ!?」

ライナー「ああ、俺が前に皆に話したからか」

コニー「おう。俺以外にも用意してるやついるみたいだぜ。ま、大したもんじゃねぇけど。ほら、俺からのプレゼントは>>8だ」

超大型巨人の全身タイツ

コニー「俺からのプレゼントは超大型巨人の全身タイツだ」

ベルトルト「うわあああああああああああああ!!!」

コニー「な、なんだっ!?」

ベルトルト「ああああああああああああああ!!!ライナー!!バレ・・・バレあああああ!!」

ライナー「お、おっち、おちちつけ!」

ベルトルト「ううう、うん!!えっと、おちち、ライナーのおちち・・・!!突く!!」

ツンツン

コニー「えっ!?突くのか!?」

ベルトルト「ううう、うん!!あっ、右が空いてる!コニーも一緒にしてくれるかなぁ!!」

コニー「お、おう!?」

ツンツン

ライナー「おぅふ!違う!!落ち着け!!」

ベルトルト「だってライナー!!コニーにバレているよ!」

ライナー「いや、まだそうと決まってはいないぞ!落ち着いてお乳突くのはやめろ!」

ベルトルト「ううう、うん!僕は冷静だ!」

コニー「男の乳ついてもつまんねーな」

ベルトルト「そうだね。どうせなら女の子の乳突きたいね。コニーは誰がいい?」

コニー「俺か?そうだなぁー・・・」

ライナー(落ち着いたか。よし、コニーになんでこれにしたか聞いたほうがいいか?もし俺たちの正体を知ってたらなんとかせんといかんからな)

ライナー「なあ、コニー。なかなか良い全身タイツだな。ベルトルトに似合いそうだと思ったのか?」

ベルトルト「あ、僕も選んでくれた理由知りたいな」

コニー「ん?理由か?それは>>12だ」

お前が超大型巨人にそっくりだから

コニー「ん?理由か?それはお前が超大型巨人にそっくりだからだ」

ベルトルト「ああああああああ!!(やっぱりバレてるじゃないかあああ!!)」

ライナー「落ち着け!ベルトルト!」

コニー「あ、悪ぃ・・・。あんな気持ち悪いのに似てるとか、俺ひどいこと言っちまったな」

ベルトルト「誰が気持ち悪いってええええええ!?」

コニー「いや、あいつ皮とか髪ねぇし・・・何考えてるかわかんねぇしよ」

ベルトルト「君はなんでそんなこと思ってるものをプレゼントに選んだの?」

コニー「だから、ベルトルトに似てるなーって思ったからだって。悪かったよ。でも、本当に悪気があったわけじゃねぇんだよ。それに、お前がこれ着てたら怖い巨人もちょっとは怖くなくなるかなって思ったんだ」

ライナー「コニー。超大型巨人が怖いか?」

コニー「そりゃ怖いだろ。でも、中身がベルトルトならそうでもねぇかなって思ってよ」

ベルトルト「そ、そう?僕なら怖くない?」

コニー「かもなって。嫌なら俺が着るからいいよ」

ベルトルト「う、ううん。ごめん。僕もちょっと超大型巨人見ると取り乱す癖があって・・・。ごめんね。これ、大事に着させて貰うよ。ありがとう、コニー」

コニー「そうか?じゃあ、せっかくだから今着てみてくれよ」

ベルトルト「うん。いいよ」

ゴソゴソ

ベルトルト「どうかな?」

スチャ

コニー「おお・・・すげぇ!なんかリアリティあるな!」

ライナー「ああ。ちょっとまずいくらい似合ってしまってるな」

ベルトルト(今度これでアルミンが入ってる時に、男子トイレの上から覗いてみよう)

ベルトルト「なんか凄く着心地がいいよ。コニー。あの、良かったら僕もささやかだけどお返しをしたいんだけど、貰ってくれる?」

コニー「お返しなんていいのにな。でもくれるならもらうぜ!」

ベルトルト「うん。コニーへのお返しは、>>17だよ」

エルヴィンのヅラ

ベルトルト「うん。コニーへのお返しは、エルヴィン団長のヅラだよ。はい」

カポッ

コニー「なんだよ、俺ハゲてるわけじゃねぇぞ。でも、これ使ってサシャでも驚かせてやろうかな。面白そうだぜ!ありがとな!」

ベルトルト「うん。コニーによく似合ってるよ」

ライナー「お、おい・・・お前そんなもんどっから・・・」

ベルトルト「それはね・・・」

―数日前―
ベルトルト(書類のおつかいで、調査兵団本部に来たけど、なんだか緊張するなぁ)

ハンジ「~だから、巨人を生け捕りにするためにはさぁ!」

リヴァイ「その話はもう何度も聞いたから構わんと言っただろ」

エルヴィン「ははは、耳にタコができるな」

ベルトルト(あっ!あれは巷で噂の人類最強リヴァイ兵長と、エルヴィン団長と・・・男か女かわかんない人!うわー、団長、堂々としてて迫力だなぁ。リヴァイ兵長は背はコニーくらいなのに随分怖そうな人だなぁ)

ジーッ

リヴァイ「・・・でけぇな」

ハンジ「ん?どうしたの?リヴァイ」

リヴァイ「あそこにいる・・・あのジャケットは訓練兵だな。あいつミケくらいありそうだな」

ハンジ「本当だねー、調査兵団に来るかなぁ?」

エルヴィン「どうだろうな。彼が体格に見合った能力の持ち主ならば、成績上位に入って憲兵団に行くんじゃないかな」

ハンジ「ま、大抵はそうだよね」

ベルトルト(あっ、こっちに歩いて来るぞ。どうしよう、ええっと、敬礼して立っていよう)

バッ

リヴァイ「・・・・・・・・・」

スタスタ

ハンジ「わ~でっかいね。君。何センチ?」

ベルトルト「えっ、あ、は、はいっ!192cmであります!」

ハンジ「おお!やっぱり190越えかぁ!ミケのほうが大きいね!」

ベルトルト「ミ、ミケ?」

リヴァイ「おい、ハンジ、訓練兵に絡むな。困ってるだろうが。さっさと行くぞ」

ハンジ「はいはい。ごめんね、訓練兵君」

ベルトルト「いえ!」

エルヴィン「君、名前は?」

ベルトルト「はっ!104期訓練兵、ベルトルト・フーバーであります!」

エルヴィン「そうか。ベルトルト。訓練は厳しいと思うが、君たちが明日の希望になるんだ。同じ兵士として共に戦っていこう」

ベルトルト「は、はいっ」

ベルトルト(エルヴィン団長・・・。なんて強い意志を持った目をする人なんだ。僕と真逆だな。それに、僕は本当は兵士じゃないんです・・・)

エルヴィン「じゃあ」

ベルトルト「あっ」

ベルトルト(エルヴィン団長、頭にゴミが付いてる)

ベルトルト「エルヴィン団長、あの、失礼ながら申し上げますが、髪にゴミが・・・」

エルヴィン「ん?どこかな?」

ベルトルト「後ろの右辺りに」

エルヴィン「ここか?どこかな、すまんが、ベルトルトとってくれないか」

ベルトルト「あ、はい(髪の毛に埋まってるからちょっと引っ張ってもいいかな?)」

チョイチョイ・・・ズルッ

ベルトルト(あっ・・・)

ポトッ

エルヴィン「・・・・・・・」ピカッ

ハンジ「うぉっ!まぶし!」

リヴァイ「・・・・・・・・おい、でかいゴミがとれたみたいだが」

ハンジ「すごい、エルヴィンピカピカになったじゃん。ゴミが取れて良かったね」

ベルトルト「え、これってヅ・・・」

エルヴィン「助かったよ、ベルトルト。なんだか頭が重いなと思っていたんだ。こんな大きなゴミがついていたのか。ははは」

ベルトルト「これヅ・・・」

エルヴィン「悪いが捨てておいてくれるかな?じゃあ、がんばるんだよ、ベルトルト」

ハンジ「エルヴィン、急に輝き出したからまっすぐ見れないよ」

リヴァイ「おい、目が痛いんだが、なんとかしてくれ」

エルヴィン「ははは」

ベルトルト(ヅラだよね?ヅラが落ちたのに、取り乱さない団長はやっぱり只者ではないな。僕も見習わなくちゃ。このヅラはスパイ活動で役にたつかもしれないから貰っておこう)

――――――――
――――

ベルトルト「・・・ってことがあったんだ」

ライナー「なるほどな」

コニー「ベルトルト、このヅラ大事にするぜ。ありがとうな。それと誕生日おめでとうな!じゃあな!」

ベルトルト「うん。コニーもありがとう!」

ライナー「良かったな」

ベルトルト「うん!プレゼント、嬉しいな。嬉しいからちょっとこのまま出歩いてくるよ」

ライナー「ああ。駆逐されんなよ」

ベルトルト「やめてよ!もう!」

――――――
――――

ベルトルト(誰かに見せたいな~。誰かいないかな)

スタスタ

ベルトルト(あっ!あそこにいるのは>>25だ!)

エルヴィンと愉快な仲間たち

ベルトルト(あっ!あそこにいるのはエルヴィン団長と愉快な仲間たちだ!)

ベルトルト(でも、僕一度団長達と会話しただけだからなぁ。いきなり見てくださーい!って声かけるの馴れ馴れしいよね?どうしようかな。さりげなく前を通ってみようか)

ハンジ「あっはっは!リヴァイ、どうしたの!?目が開いてないよ!もしかしてさぁ立って寝てるの!?あははは!」

リヴァイ「チッ・・・。うるせぇぞ、ハンジ。エルヴィンが眩しくて目が開かないんだ」

ハンジ「薄目にしたら見えるよ!がんばれリヴァイ」

リヴァイ「やってる」

エルヴィン「すまない」

ベルトルト(き、気づいてくれるかな?)

スタスタ

ハンジ「ん?今何か影が横切ったよね?」

リヴァイ「ああ。何か動いたな。しかしこう眩しいとはっきり見えねぇな」

エルヴィン「すまない」

ベルトルト(あ、ダメだったか。もう一回通るか)

スタスタ

ハンジ「あっ、また影が動いた!」

リヴァイ「誰かいるのか?」

エルヴィン「そうだな。光ってて見えにくかったが何かいたな」

キョロキョロ

ハンジ「ぐわっ!!ちょっと!エルヴィン!顔振ったら視界がチカチカするからやめてよ!!」

リヴァイ「ぐっ・・・!!」

エルヴィン「いや、すまない。わざとじゃないんだ」

リヴァイ「眩しくてかなわん。おい、ネスみたいに何か巻いたらどうだ?」

エルヴィン「そうだな・・・。とりあえずジャケットを巻いておこう」

グルグル

ハンジ「あっ、眩しいの収まった」

リヴァイ「目がまだチカチカするな。しかしお前のそれは巨人に対して有効に使えるかもしれんな」

エルヴィン「そうか?なかなか面白い事を考えるな、リヴァイ」

ベルトルト(あ、眩しいの収まったぞ!今だ!!)

スタタタタ!

ハンジ「ああああああーーーーー!!!!巨人だ!!!!」

リヴァイ「巨人!?」

エルヴィン「なんだって?」

ベルトルト(わっ!やったぞ!気づいてくれた!!)

ハンジ「なに!?君こんなとこでなにしてるのぉ!?その体、巨人にしては小型だけど超大型巨人に作りが似てるね!ちょっと触らせてぇ!!!」

ダダダダダッ

ベルトルト(食いついてきたぞ!僕(巨人)にこんなに激しく執着してくるなんて、エレンくらいだと思ってたけど、この人もすごいぞ!)

ベルトルト(正体ばらしてもいいけど、せっかくだから逃げてみよう。僕、体動かすの好きだし!)

ダダダダダッ

ハンジ「待ってぇ~!!君は足が速いね!!それになんでなのかな?フォームも綺麗だね!!」

ベルトルト(うわ!この人速いな!!流石調査兵団!!でも負けないよ!)

リヴァイ「待て。小型超大型巨人野郎」

シュタッ

ベルトルト「わっ!!いつの間に前に回り込んでたんだ!?」

リヴァイ「止まれ。削ぐぞ」

ベルトルト「は、はいっ!(コニーに貰ったプレゼントが削がれたらいけない!!)」

リヴァイ「なんだ、お前は」

ベルトルト「えっと・・・その・・・僕は」

ハンジ「小型超大型巨人だよねぇ!?」

ガバッ!!

ベルトルト「ひっ!!」

ハンジ「この手触りはサラサラしてて今までになかったなぁ!!どれどれ・・・おおっ!?なんだ!?皮膚が伸びるぞ!しかも筋肉も神経も脂肪も骨格も関係なく伸びる!!」

ベルトルト「あっ!!やめてください!そんなに引っ張ったら破れちゃうじゃないですか!」

ハンジ「えっ!!喋った!?知性巨人!?」

リヴァイ「いや、違うな。おい。ハンジ、離してやれ」

ハンジ「ええっ、逃げるかもよ」

リヴァイ「逃げたら俺が削ぐ。わかったな?貴様」

ベルトルト「は・・・はい・・・」

リヴァイ「で?お前は誰だ。嘘をついたりごまかすとどうなるかわかるな?」

ベルトルト「は、はい。べ、ベルトルト・フーバーであります・・・」

ハンジ「ベルトルト?どっかで聞いたなぁ?」

エルヴィン「この間調査兵団本部で出会った訓練兵だ。やあ、元気そうだね。ベルトルト」

ベルトルト「・・・・・・・・あの、申し訳ありませんでした」

リヴァイ「なぜ巨人の格好をしてうろついている。何が目的だ」

ベルトルト「誰かに見て欲しかったので・・・」

ハンジ「そういう趣味もあるよね。いいじゃないか。私は好きだよ」

ベルトルト「趣味じゃなくて・・・これ友達に誕生日プレゼントで貰ったので、誰かに見せたかったんです。すいません、驚かせてしまって」

リヴァイ「ちょっと見せ方を考えたほうが良かったな」

エルヴィン「まあ、まだ若いから失敗もするだろう。それより、君は誕生日なんだね?」

ベルトルト「はい。もうすぐ誕生日です」

エルヴィン「何度もこうして会うのも何かの縁だ。私からもプレゼントをあげよう」

ハンジ「良かったね!ベルトルト!エルヴィン、私の時にも何かくれるかな?リヴァイはくれる?」

リヴァイ「いい歳してねだるんじゃない」

ベルトルト「えっ。でも、そんないいです。僕、ただの訓練兵ですし、僕だけエルヴィン団長に貰ったことがわかったら皆に悪いし・・・」

エルヴィン「では、ゴミを捨ててくれたお礼も兼ねてということならいいだろう。素直に受け取ってくれるとありがたいんだが・・・さ、私からのプレゼントは>>35だ」

ブラウンの片腕

エルヴィン「・・・さ、私からのプレゼントはブラウンの片腕だ」

ベルトルト「ブラウン・・・?えっ、ブラウンって・・・!?まさか!?」

ハンジ「知ってたの?そうだよ、あのブラウンだよ」

ベルトルト(ブラウンって言ったら、ラ、ライナー!?でも、こんなミイラみたいになってるってことは随分前の腕だよね?さっきはライナー両腕あったけど、僕の知らないとこで、腕落としちゃったことがあるのかな?)

ベルトルト「ブ、ブラウン・・・」

リヴァイ「どうした?ベルトルト。顔が青いぞ。おい。エルヴィン、お前も人間の体をやるなんて趣味があまりよくないぞ」

ベルトルト(ライナーの昔落とした腕として・・・巨人になれる人間のものとわかった上で、なにか検査でもされてる可能性もあるな。エルヴィン団長は僕を試してるのか?)

エルヴィン「どうした?受け取り給え」

ベルトルト「は・・・はい・・・」

ベルトルト(エルヴィン団長の表情からは何も読み取れないよ。何を考えているんだろう。笑顔が怖いよ。僕の正体に気づいているの?とにかく受け取らないと・・・ああ。ダメだ。手が震える)

ベルトルト「ハア・・・ハア・・・」

エルヴィン「息があがっているな?人間の腕が怖いか?ブラウンの腕はミイラ状だが、これが障れなければとても戦場には出れないな」

ベルトルト「怖いです・・・」

エルヴィン「そうだな。君にはまだ早かったか」

リヴァイ「ほら見ろ。いきなりわけもわからん状態の訓練兵に人間の腕なんて渡すからだ。無理するな。受け取れないなら俺が貰う」

ハンジ「私も欲しいな~」

ベルトルト「な、なんで・・・人の腕ですよ?」

リヴァイ「そうだ。この腕は、勇敢な兵士の腕だ」

ハンジ「お守りみたいなものだよね」

ベルトルト「勇敢な兵士?」

エルヴィン「この腕は、かつて私と共に戦った同胞、ブラウンのものなんだ。君もよく知っているキース教官が団長で指揮をとっていた頃・・・彼は死んだ」

ベルトルト(な、なんだ。ライナーじゃないのか。よ、良かった)

エルヴィン「君は壁外調査に出たことが無いが、座学で話を聞いたことはあるんじゃないかな?調査兵団が碧外調査に出ると、その大半が命を落とすことになる」

ベルトルト「はい」

ハンジ「そこかしこに巨人がいるから、遺体を回収するのも難しいんだよ」

リヴァイ「こうして、腕一本でも帰ってきたなら良い方だ」

ベルトルト「で、では。例え生還できなくても、体の一部でも拾われるように・・・という意味でのお守り・・・なんですか?」

ハンジ「まあ、お守りとして持つようになった最初はそうだね。今では少し意味が変わって、危なくなった時に身代わりになってくれるって信じてる兵士たちもいるよ。それに、かつての同胞と共に巨人と戦うっていう、そういう想いもあるよね」

ベルトルト「そうだったんですか。僕、そんなことと知らずに・・・」

エルヴィン「いや、かまわないよ。皆最初はそういう反応をするからね。さて、ベルトルト。受け取ってくれるかな?」

ベルトルト「でも、僕は・・・その、調査兵団志望ではないので、もっと大事にできる人に持ってもらったほうがいいんじゃないかと思います」

エルヴィン「君が、憲兵団志望でもお守りになると思うが・・・」

リヴァイ「憲兵団が外に出るか?」

エルヴィン「出るかもしれないぞ。・・・私みたいなのがいるからな」

リヴァイ「・・・笑えん冗談はやめろ」

ベルトルト(うーん、困ったな。でも、ここは受け取っておこう)

ベルトルト「そうですね。ブラウン兵士の腕が、僕のこと守ってくれるかもしれないなら・・・大事にします。僕の、大事な友人と同じ名前ですし」

エルヴィン「そうか。良かったよ」

ハンジ「いいなぁ。あ、ねぇねぇ、ベルトルト。そのタイツ、もしよかったら今度貸してよ!」

ベルトルト「これはプレゼントでもらったので、変なことしないなら・・・えっと・・・お名前が」

ハンジ「ハンジだよ!変なことなんてしないから、よろしくね!」

リヴァイ「絶対するだろ・・・。用が済んだなら行くぞ」

ハンジ「そうだね」

エルヴィン「じゃあ、ベルトルト。君とは縁がありそうだからまた会うかもしれないね」

ベルトルト「はい(そうかな?エルヴィン団長はなにか確信してるような言い方だな・・・。やっぱり底が知れないよ)」

――――――
―――――

リヴァイ「おい、エルヴィン、ブラウンの腕だが。母親に返したんじゃなかったのか?」

エルヴィン「ああ。あの後、母親がブラウンを調査兵団に居させて欲しいと腕を持って来られたんだ。・・・彼は訓練兵の頃から調査兵団を目指し、兵士であることに誇りを持っていたし、我々の兵団を愛していたからな。母親もそれをよく知ってたようだ」

ハンジ「そっか。でも本部でずっと保管してたのに、なんで急に持ち出してきたの?」

エルヴィン「本部がいつまでもそこにあるとは限らない・・・と思ってね」

リヴァイ「なぜベルトルトに託した?」

エルヴィン「なるべくすぐ死なない兵士に持っていて貰ったほうがいいからな。そうなるとリヴァイに持っていて貰えば一番いいかもしれないが・・・。背負いすぎたら重いだろう」

リヴァイ「・・・・・・・」

エルヴィン「ところで、誕生日といえば、リヴァイ、君ももうすぐだったね」

リヴァイ「そうだったか?」

ハンジ「あれれ、忘れちゃったの?」

エルヴィン「おいしい紅茶が手に入ったんだ。どうだ、3人で誕生日パーティでも」

ハンジ「いいね!やろうよ!私はプレゼントに、巨人について語ってあげるよ!」

リヴァイ「いらん。だが、紅茶は興味があるな。・・・悪くない」

――――――
―――――

ベルトルト(ブラウン兵士の腕か。これは重みのあるプレゼントだ。エルヴィン団長は正体を見抜いていて、僕たちがこういう兵士を生むことになるっていうことを・・・。いや。考えすぎだ)

ベルトルト(さて、この格好でウロチョロしてるとまた怒られるかもな・・・。寮に帰ろうかな)

>>43「きょ、巨人?」

ベルトルト「あ、>>43

アルミン

アルミン「きょ、巨人?」

ベルトルト「あ、アルミン」

ベルトルト(しまった。トイレに入ってるアルミンをびっくりさせる前に出会ってしまったか。どうしようかな。この悪魔の末裔をここで驚かせてみようか)

ベルトルト「オオオオオオオオン!!!」

アルミン「あはは!なんだ、ベルトルトじゃないか!何その格好!」

ベルトルト「あ・・・わかっちゃったんだ?」

アルミン「だって、背の高さと声でわかっちゃったよ。面白いタイツだね」

ベルトルト「うん、コニーがくれたんだ」

アルミン「そっか。面白いことするなあ。ベルトルト、似合ってるよ。・・・でも、僕やエレン、ミカサにとっては実際目の当たりにしてしまった巨人だからね。なんだか複雑だよ」

ベルトルト「そ、そうだね・・・ごめん」

アルミン「いや、僕も余計なこと言ったね。ごめん。あはは、僕って冗談通じないってよく言われるから・・・気づかないフリして、駆逐してやるー!って言えば良かったなぁ」

ベルトルト「あはは、あの、アルミン、ライナー来た?」

アルミン「ライナー?いや、知らないな。どうしたの?」

ベルトルト「いや、別に・・・」

アルミン「ふぅん?そうだ、そういえばベルトルト誕生日近いんでしょ?僕もちょっとしたものだけどプレゼントあるんだ。気に入ってくれるかわからないけど・・・」

ベルトルト「そんな、いいのかな?(アルミン・・・君は優しいやつなのに、なんで僕は君を悪魔の末裔だと思わずにいられないんだろう・・・)」

アルミン「うん。はい。僕からのプレゼントは>>47だよ」

冒険小説

アルミン「うん。はい。僕からのプレゼントは冒険小説だよ」

ベルトルト「わあ、ありがとう!」

アルミン「ベルトルトって、よく本読んでるから好きかなって思ったんだ」

ベルトルト「うん」

ベルトルト(本読んでると目立たないように一人でいても自然だし、周りもそっとしておいてくれるからね。でも、好きだと思われてるんだな。そうだよな・・・)

アルミン「僕が読んだ中でも特に気に入った話だから、ベルトルトが読んで気に入ってくれたら、一緒に感想とか話したいな。もしかしたら、僕、気になっちゃって、時々どこまで読んだか聞くかもしれないけど・・・」

ベルトルト「うん、いいよ。結構分厚いけど毎晩読むよ。この冒険小説、どんなお話なの?」

アルミン「>>51

主人公(男)と幼なじみ二人(男女)のお話

アルミン「主人公(男)と幼なじみ二人(男女)のお話だよ」

ベルトルト「へぇ。(なんだか僕とライナーとアニみたいだな)」

アルミン「僕らが見たことないような世界の描写も面白いんだけど、主人公が自分に自信がなくて、幼馴染たちに助けられてばかりなんだけど、冒険を続ける中で変わっていくんだ。そこにも注目だよ。僕・・・エレンやミカサみたいに強くないから、すごく共感する部分があって・・・」

ベルトルト「でも、アルミンはすごく頭がいいじゃないか」

アルミン「エレン達もそう言ってくれるけど、僕は本当に自信が無くて、卑屈なこと言うようだけどさ、エレンやミカサにコンプレックスを感じることもあるんだ」

ベルトルト「僕はコンプレックスを感じるほど、彼らと君に能力の差があるとは思えないけど・・・得意分野が違うだけでさ」

アルミン「そうかな?ありがとう。でも、僕はいじめられっこで、いつも二人に助けてもらってたんだ」

ベルトルト「そっか・・・。自分に自信が無いのは僕も一緒だ。僕もアルミンと同じだね」

アルミン「ええっ!?ベルトルト、君はどの科目も成績上位だし、僕と違って体格もいいし、自信が無いって信じられないな」

ベルトルト「僕の幼馴染たちは有能すぎるからね。彼らは僕に無いものばかり持ってるし、やっぱり、僕も君と同じで守られてばかりだから・・・」

アルミン「ああ。ライナーか。ライナーは確かに色々とずば抜けてるからね。でもベルトルトも見劣りしないと思うけど」

アルミン(今、ベルトルト幼馴染たちって言ったな。ライナー以外に幼馴染がいたのかな?ちょっと気になるな)

アルミン「それにさ、ミカサも強いけど女の子だろ?やっぱり、女の子に守られるってのは男として傷つく部分もあるしさ・・・」

ベルトルト「それは確かにそうだね。僕もどっちかというと守ってあげたいかな」

アルミン「幼馴染の子を?」

ベルトルト「えっ・・・!?」

アルミン「いや、さっきライナー以外にも幼馴染がいるような話し方だったから、気になって。女の子の幼馴染もいるみたいだけど、故郷にいるの?」

ベルトルト「え、いや、う、うん・・・。まあね(僕、そんなこと言ったかな?まずいぞ。アニのことを気づかれたらまずい。しかし、アルミンは鋭いな)」

アルミン「そっか。そしたら早く故郷に帰って会いたいよね」

ベルトルト「うん、そうだね」

アルミン(ベルトルト、目が泳いでたな。もしかしてなにか嘘をついてるのかもしれない。別に詮索してもしょうがないことだけど、僕の探究心が疼くなあ)

アルミン「どんな子なの?守ってくれるってことはミカサみたいに強い子なのかな?」

ベルトルト「う、うん。ちょっとミカサに似てるとこもあるかな。強いし、・・・それにすごく可愛い子だよ」

アルミン「でも流石にミカサほど強くは無いよね?」

ベルトルト(むっ。立体機動だけならともかく、アニだって格闘ならミカサに負けないよ)

ベルトルト「いや、科目によるとは思うけど、ミカサといい勝負すると思うよ」

アルミン「そうなんだ。そんなに強いならなんで訓練兵にならなかったのかな?きっと憲兵団にも入れるのにもったいないね」

ベルトルト「!!そ、それは・・・その、体を悪くしちゃって・・・」

アルミン「そうだったんだ。ごめん。そしたら心配だね。早く帰ってあげたいよね」

ベルトルト「うん・・・」

アルミン(ミカサ並に強いって聞いて、ベルトルトって、よくアニのこと見てるからもしかしてアニかなって思ったけど違うのかな?違うのか・・・?まあ、いいか)

アルミン「話がそれちゃったけど、僕と同じ気持ちなら、ベルトルトもこの小説、気に入ってくれると思うよ。感想楽しみにしてる」

ベルトルト「うん、ありがとう。あの、お礼と言うには些細なものだけど、僕からもお返しがあるから、受け取ってくれるかな?」

アルミン「お返し?準備がいいなあ。そんなに気を使わなくてもいいよ」

ベルトルト「いや、僕の気持ちだから・・・アルミンへのお返しは>>57だよ」

エレンとミカサとアルミンの似顔絵

ベルトルト「いや、僕の気持ちだから・・・アルミンへのお返しはエレンとミカサとアルミンの似顔絵だよ」

アルミン「わあ。ありがとう。これ、ベルトルトが描いたの?可愛いね」

ベルトルト「まあ・・・。そんなに上手くないからちょっと恥ずかしいけど、暇な時に時々皆の顔とか描いてるんだ」

アルミン「でもこれ、なんで僕だけ牙みたいなのが生えてるの?」

ベルトルト「えっ?あ、なんでかな?(しまった。無意識に悪魔の末裔っぽく描いてしまってたのか!)」

アルミン「手作りなのが嬉しいよ。ありがとう。エレンとミカサにも見せてあげよう!じゃあね、ベルトルト!」

ベルトルト「うん。アルミンもありがとう(後でライナーが君のホカホカパンツを奪いに行くと思うけど、今謝っておくよ。ごめんね!)」

――――――
――――――

ベルトルト(皆僕のために色々考えてくれてるんだなあ。嬉しいなぁ)

>>60「あ!ベルトルト!」

ベルトルト「ん?君は>>60よく僕だってわかったね」

サシャ

サシャ「あ!ベルトルト!」

ベルトルト「ん?君はサシャ。よく僕だってわかったね」

サシャ「ふっ・・・私に擬態は通用しません」

ベルトルト「狩猟民族怖いなあ・・・」

サシャ「なんでそんな格好してるんですか?エレンに駆逐されてしまいますよ?」

ベルトルト「これ、コニーが僕に似合うからってプレゼントしてくれたんだよ」

サシャ「確かにピッタリですね。似合ってます。本物みたいですよ」

ベルトルト「ありがとう・・・って褒めてくれてるんだよね?」

サシャ「それはそうと、ベルトルトもうすぐお誕生日なんですよね。ライナーが言ってました。おめでとうございます」

ベルトルト「うん。そうなんだ。ありがとう」

サシャ「実は私もベルトルトにプレゼントを用意してましたので、よければ受け取っていただけますかね?」

ベルトルト「サシャも?君って食べ物以外のことも考えるんだね」

サシャ「あっ!なんてこと言うんですか!失礼ですね!もうあげませんよ」

ベルトルト「ご、ごめん!僕が悪かった。サシャのプレゼントなにかな」

サシャ「欲しいですか?」

ベルトルト「うん、欲しいなぁ。なんだろう?」

サシャ「私からのプレゼントは>>64です!」

(食べ物関連をのぞいて)何でも言うこと聞いてあげる券

サシャ「私からのプレゼントは(食べ物関連をのぞいて)何でも言うこと聞いてあげる券です!」

ベルトルト「ありがとう。3枚綴りになってるんだね」

サシャ(本当は何か美味しいものでもと思ったんですが。買い食いしすぎててお金無かった上に、なけなしのお金はたいて材料買って、お菓子作ってみたのは、なぜか味見してるうちに無くなってたんですよね)

サシャ「水汲みでもなんでもしますよ!」

ベルトルト「本当?助かるなぁ。せっかくだから今一枚使わせてもらおうかな」

サシャ「どうぞどうぞ!」

ベルトルト「じゃあ一枚ちぎってと・・・」

ピリピリ

ベルトルト「はい、今日の夕食のサシャの分のパンを僕にください」

サシャ「ダメです」

ベルトルト「なっ、なんで!?なんでもって書いてあるよ?」

サシャ「ちゃんと読んでくださいよ。ここに、『食べ物関連を除いて』って書いてありますよ」

ベルトルト「あ、本当だ。残念だな。じゃあ他のことお願いしようか。うーん。どうしようかな」

サシャ「あんまり無茶なのは勘弁してくださいね?」

ベルトルト「うん。(さて、どうしようかな・・・)」

ベルトルト「うーん・・・そしたら、>>68っていうお願いならいいかな?」

ベルトルト「うーん・・・そしたら、とりあえずセクハラさせてもらうっていうお願いならいいかな?」

ベルトルト(なんて・・・冗談半分だけど・・・怒られるかな?)

サシャ「な、なんですか。セクハラって・・・」

ベルトルト「えっと・・・そうだなぁ。あ、サシャ、スカート短くない?」

サシャ「これロングスカートですけど・・・」

ベルトルト「いや、短いよ。けしからんから教官に怒られるかもしれないな。ちょっと測らせてもらおうか」

ジリジリ

サシャ「ひ、ひぃ!セ、セクハラです!」

ベルトルト「ダメだよ、僕にはこの『なんでも言うこと聞いてあげる券』があるんだからね!なんでもって言ったよね!なんでもって」

サシャ「ひいい!」

ベルトルト「大人しくするんだ!サシャ」

サシャ「ベ、ベルトルトがこんなことするなんて思いませんでした!」

ベルトルト「僕も男ってことさ。さ、この物差しで測るからジッとしているんだ」

ベルトルト(しゃがんでと・・・)

サシャ(あっ、ベルトルトの頭頂部初めて見ました。つむじ発見です)

スチャッ

ベルトルト「ふむふむ。膝下20cmっと・・・」

サシャ「あの・・・満足しましたか?」

ベルトルト「うん・・・」

ベルトルト(・・・所詮僕にはこの程度のセクハラするくらいしか度胸無いんだ・・・。空しい・・・。しゃがんでてもしょうがないな)

スッ

サシャ「あっ!!!」

グイッ

ベルトルト「えっ!?」

ブワッ

ベルトルト(わっ!!立つときに物差しがサシャのスカートに引っかかって!!うわああああ!!!パ、パンツ!!)

サシャ「ぎゃあああああああああ!!!!」

ベルトルト「ごめん!!!ごめん!わざとじゃないんだ!!(バッチリ見てしまった!)」

サシャ「ううう・・・セクハラです・・・」

ベルトルト「ごめん・・・。も、もう一枚券使ったことにして・・・」

ピリピリ

ベルトルト「はい。ごめんね。ごめんね」

サシャ「しょうがないですね。誕生日だから特別ですよ」

ベルトルト「うん。ごめん。あの、パンツ、可愛かったよ」

サシャ「ううう、うるさいですよ!もう言わないでください!じゃあ私はこれで!お誕生日おめでとうございます!!」

ダダダッ

ベルトルト「あっ!!待ってサシャ!僕からもお返しのプレゼントあるから!受け取って行ってよ!」

サシャ「お返しですか?もうセクハラは結構ですよ?」

スタスタ

ベルトルト「わかってるよ。サシャへのお返しは>>73だよ」

ベルトルト「わかってるよ。サシャへのお返しは僕の股間の超大型マツタケだよ」

サシャ「え?超大型マツタケっ!!!」

ベルトルト「う、うん・・・」

サシャ「どこにあるんですか?」

ベルトルト「ぼ、僕の・・・こ、股間だよ」

サシャ「なんでそんなとこに・・・」

ベルトルト(もしかして意味わかってないのかな?)

サシャ「まあいいですけど。マツタケくれるなんて、ベルトルトは太っ腹ですね!でも、ベルトルトの誕生日なんですから私がそんな美味しいもの独り占めするのは悪いので、皆で食べましょうか。ちょっと皆呼んできて、焼く道具もとってきます!」

ベルトルト「ちょっと待って!ダメ!そんな皆の前でマツタケボロンなんてできないよ!!」

サシャ「なんでですか?」

ベルトルト「恥ずかしいし・・・」

サシャ「じゃあ焼く道具だけとってきましょうか」

ベルトルト「焼くの?」

サシャ「焼きます」

ベルトルト(まずいぞ。このままではサシャに僕のマツタケをエロい意味ではなく食されてしまう恐れが少なからずある。たぶんまた生えてくるとは思うけど、僕、女型の超大型巨人になっちゃうよ。どうしよう・・・)

ベルトルト「焼くのは・・・やめよう」

サシャ「ダメですか」

ベルトルト「ダメだ」

ベルトルト「と、とりあえず貰ってくれるかどうかと言えば貰ってくれる?」

サシャ「マツタケなら欲しいのでいただきます」

ベルトルト「そっか。ありがとう。じゃあ僕の超大型マツタケはサシャのものになりました」

サシャ「???」

ベルトルト「あの、ごめん・・・下ネタなんだ」

サシャ「下ネタ・・・?はっ・・・!!!股間のマツタケって・・・」

ベルトルト「ごめん。ち○こだよ・・・」

サシャ「セ!!セクハラです!!!最低ですねベルトルト!」

ポカポカ!!

ベルトルト「ごめんっ!!!ごめん!!いててっ!!」

サシャ「ベルトルトがそんなえっちな人だと思いませんでしたよ。でもそういうことも言えるんですね。意外な発見でした。でも、セクハラしたので、最後の券も回収です」

ベルトルト「なんか一気に使っちゃったなぁ・・・」

ピリピリ

サシャ「せっかくなのでお返しはいただきます。ありがとうございます。私のものなんですから、私の許可無しに使ったりしてはいけませんよ」

ベルトルト「えっ。それは・・・ちょっと困るな」

サシャ「ダメですよ?」

ベルトルト「う、うん・・・(とんでもないものをあげてしまったな・・・)」

サシャ「では、これでマツタケは私のものになったので、そのマツタケをベルトルトに誕生日プレゼントであげますね。貰ってくれますか?」

ベルトルト「う、うん!!!でもそれじゃ僕がもらいっぱなしでお返し無しと一緒になっちゃうね。どうしよう」

サシャ「お気持ちだけで結構ですよ。それかパンで構いません!」

ベルトルト「ありがとう、サシャ」

サシャ「いいえ!では!!」

ベルトルト「うん」

ベルトルト(なんかサシャには貰うだけになったな・・・)

>>79「巨人・・・?」

クリスタ

クリスタ「巨人・・・?」

ベルトルト(ん?クリスタの声かな?よし、驚かせてみるか)

クルッ

ベルトルト「オオオオオオオオオオオン!」

クリスタ「きゃあっ!!!」

ユミル「てめぇ!!!クリスタになにしやがる!!!」

ドンッ!!

ベルトルト「ぐわっ!!!」

クリスタ「ユ、ユミル!」

ユミル「大丈夫か?クリスタ?」

ベルトルト「いてて・・・ひどいよ、ユミル・・・ちょっと驚かしただけなのに突き飛ばすなんて・・・」

ユミル「ん?その情けない声はベルトルさんか。何してんだよ。そんな格好してたら誰でもビビって突き飛ばすだろ?」

ベルトルト(君は全然ビビってなかったろ・・・)

クリスタ「なんだ・・・。ベルトルトだったんだ。ビックリした。突き飛ばしてごめんね。大丈夫?」

ベルトルト「うん、ありがとうクリスタ」

ユミル「ったく、なんでそんな格好してんだよ」

ベルトルト「コニーが僕にプレゼントしてくれたから着てるんだよ」

ユミル「ふーん。異常に似合いすぎてて気持ち悪いな」

クリスタ「うん、ほんと。本物みたいでドキッとしたよ」

ベルトルト(今、クリスタ似合ってるって方に同意したのかな・・・。まさか気持ち悪いのほうじゃないよね・・・)

クリスタ「コニーからのお誕生日プレゼントなんだね」

ベルトルト「うん」

ユミル「なんだ、あんた誕生日なのか?」

ベルトルト「もうすぐね」

クリスタ「こないだライナーが言ってたでしょ。ユミル聞いてなかったの?」

ユミル「さあな?」

クリスタ「もう・・・。ベルトルト、こんなこと言ってるけどユミルもちゃんとプレゼント用意してくれてるからね」

ベルトルト「本当?ユミルが?嘘じゃないの?」

ユミル「おい、そんな可愛くないこと言うやつには何もやらねぇぞ」

ベルトルト「別に欲しいとか言ってないよ」

クリスタ「はいはい、そこまでそこまで。はい、ベルトルト。私からのプレゼントだよ。お誕生日おめでとう」

ユミル「ふーん、クリスタのプレゼントは>>か」

クリスタ「ほら、ユミルも」

ユミル「ふーん、クリスタのプレゼントは>>85か」

クリスタ「ほら、ユミルも」

ユミル「は?私はねぇよ」

クリスタ「意地悪しないの!」

ユミル「へいへい。ほら、ベルトルさん私からのプレゼントは>>87だよ」

クリスタ「おめでとうも」

ユミル「ベルトルさん、おめでと」

手作りクッキー

適当な店で買ってきたケーキだよ(実は手作り

ユミル「ふーん、クリスタのプレゼントは手作りクッキーか」

クリスタ「ほら、ユミルも」

ユミル「は?私はねぇよ」

クリスタ「意地悪しないの!」

ユミル「へいへい。ほら、ベルトルさん私からのプレゼントは適当な店で買ってきたケーキだよ」

クリスタ「おめでとうも」

ユミル「ベルトルさん、おめでと」

ベルトルト「二人共ありがとう・・・!!!」

ベルトルト「開けて食べてもいい?」

クリスタ「うん、いいよ」

ガサガサ

ベルトルト「うわー!いい匂い!あ、これ僕の顔だ!!クリスタありがとう!」

サクサク

ベルトルト「うん!すごく美味しいっ・・・!!端がカリカリで中がしっとりしてて僕の好きな食感だよ」

クリスタ「喜んで貰えて、よかった!」

ベルトルト(後でライナーにもおすそ分けしてあげようっと)

ユミル「私にも一口くれよ、ベルトルさん」

ベルトルト「うん、いいよ。はい」

ユミル「どうも。どれどれ?うんうん、美味い!!さすが私のクリスタだな。いつでも私のとこに嫁にこれるぞ」

クリスタ「もう・・・!ベルトルト、ユミルのケーキも開けてみて?」

ベルトルト「うん。わざわざ街まで買いに行ってくれたんだね。どこのケーキかな?」

ユミル「どこでもいいだろ」

ベルトルト「うわっ!!見て!クリスタ!!」

クリスタ「えっ?」

ベルトルト「すごい!僕の似顔絵が描いてあるよ!!『ベルトルくんお誕生日おめでとう!』だって!!」

クリスタ「わあ!!可愛いね!こんなケーキどこに売ってたの?」

ユミル「そ、そこら辺だよ・・・」

クリスタ「そこら辺って・・・こんなサービスしてくれるケーキ屋さんなんて内地にも・・・あれ?」

ベルトルト「どうしたの?」

クリスタ「この字・・・ユミルの字に似てる・・・」

ユミル「!!」ギクッ!

ベルトルト「本当?」

クリスタ「それに、なんかこのベルトルトの似顔絵どこかでみたことあるような?えーと、どこだっけ?」

ユミル「ク、クリスター!!もうプレゼントやったんだから用は済んだな!!さ、寮に帰ろうぜ!!」

クリスタ「あ!!これだ!!」

ガサガサ

ユミル(げっ!!無くしたと思った下書き!)

ベルトルト「僕の似顔絵だね。このケーキと一緒だ・・・」

クリスタ「私がクッキー作りに行ったときに調理場に落ちてたの。実はこれみて、私もクッキーをベルトルトの顔にしたんだ」

ベルトルト「そういえばクリスタのクッキーと並べると似てるね」

クリスタ「この下書きの紙に書いてる字もよく見たら・・・ユミルの字だよね?」

ユミル「そ、そうか?」

ベルトルト「・・・もしかして、このケーキ、ユミルが手作りしてくれたの?」

クリスタ「そうなの?」

ユミル「・・・ああ、そうだよ。柄じゃないけどな。悪いかよ」フンッ

クリスタ(なんで隠してたの?恥ずかしかったの?やだ、ユミル可愛い)

ベルトルト「いや、悪くない・・・というか、すごく嬉しいよ。ありがとう。それに、柄じゃないなんて、僕思ってないよ」

ユミル「そーかよ。ま、誰が作ったかなんてどうでもいいだろ!ほら、さっさと食え食え」

ベルトルト「うん。どれどれ・・・」

モグモグ

ベルトルト「おっ、美味しい!甘すぎないし、これ、いっぱい食べれるよ!」

クリスタ「いいな。私もユミルの手作りケーキ食べたいなぁ」

ベルトルト「あ、そしたら一口あげるね」

クリスタ「ありがとう!あーん!」

ベルトルト「えっ」

ユミル「おい」

クリスタ「あっ!!!ご、ごめん・・・!ついユミルとの癖で・・・。えっと、いただきます」

ヒョイッ・・・モグモグ

ベルトルト(クリスタ・・・、僕は良かったんだよ・・・。あーんで食べさせてあげても良かったんだよ)

クリスタ「うん!!美味しい!!!ユミルすごい!!」

ユミル「大したことねぇよ・・・。お前のクッキーのほうが美味しいだろ。でもありがとな」

ナデナデ

ベルトルト(一番女の子っぽい子と、その対極の子からそれぞれ手作りお菓子を貰ってしまったぞ。うん。どっちもすごく美味しいし、大満足だ!)

ベルトルト「クリスタ、ユミル。ありがとう。とっても美味しかったよ」

クリスタ「ううん」

ユミル「どういたしまして」

ベルトルト「実は僕、プレゼント貰ったらお返しに僕からもプレゼントをあげてるんだ。受け取ってくれる?」

クリスタ「そんな・・・気使わなくていいよ?」

ユミル「別にいらねぇよ」

ベルトルト「僕は貰って欲しいんだけど迷惑かな・・・」

ユミル「ああ~っ!いちいち泣きそうな顔すんな。うっとおしいぞ。貰うから、ほら。クリスタも、な?」

クリスタ「うん。ベルトルト、ごめんね。何くれるのかな?」

ベルトルト「押し付けるみたいで、ごめん。でもありがとう。えっと、クリスタには>>97で、ユミルには>>99だよ」

お花の髪飾り

クリスタとおそろいの髪飾り

ベルトルト「えっと、クリスタにはお花の髪飾りで、ユミルにはクリスタとおそろいの髪飾りだよ」

クリスタ「わぁ!可愛い!!ありがとう!ベルトルト!」

ユミル「・・・可愛いのは可愛いけどよ・・・。私に似合うか?これ?」

クリスタ「似合うよ!ほら、付けてあげる!」

ベルトルト「あの、もし嫌じゃなかったら僕につけさせてよ。二人共・・・。上手くつけられるかわからないけど、プレゼントだし」

クリスタ「うん、じゃあお願いしようかな」

ユミル「髪挟まないでくれよ?」

ベルトルト「うん」

クリスタ「じゃ、お願いします」

ベルトルト「うん。クリスタからだね」

ベルトルト(クリスタの髪の毛、綺麗だなー。細くてキラキラしてる。絹糸みたいだ)

ソーッ

ベルトルト「パチンっと・・・痛くない?」

クリスタ「うん。大丈夫だよ。ユミル、どうかな?」ニコッ

ユミル「・・・え?・・・ああ。うん。・・・か、可愛いよ」

ユミル(なんか花飾りのクリスタが綺麗すぎてなんかウルッときたじゃねぇか・・・ベルトルさんめ、私を泣かそうとするなんてなんて奴だ)

ベルトルト「じゃ、次はユミルね」

ユミル「痛くしないで優しくしてくれよ?ん?」

ベルトルト「もう、そういう言い方やめてよ」

ユミル「なんだよ、そういう言い方って、スケベなこと考えんなよ」

ベルトルト「・・・うるさいよ」

ベルトルト(ユミルの髪も柔らかいなぁ。パサパサしてるのかと思ったけど、意外としっとりしてて触り心地がいいな)

スーッ

ベルトルト「はい、パチンっと」

ユミル「おい、ベルトルさん」

ベルトルト「なに?」

ユミル「頭の真上で留めるのはやめろ」

ベルトルト「可愛いよ?ね?クリスタ」

クリスタ「うん、可愛いよ!」

ユミル「お前らっ!やめろったらやめろ!!いつものとこで留めてくれよ」

ベルトルト「ごめんごめん、冗談だよ。項の辺りに留めなおすね」

スッ

ユミル「うっ・・・」ビクッ

ベルトルト(ん?僕・・・今項に触れちゃったかな?一瞬ユミルが警戒したぞ?)

ベルトルト「ごめん、触っちゃったかな?」

ユミル「いや、なんでもねぇよ」

ユミル(いかん。つい項辺りの気配には過敏になっちまうな。まあ、気づかれることはないだろうけど・・・)

パチンッ

ベルトルト「はい、できた」

ユミル「どうだ?クリスタ」

クリスタ「うん、ユミル綺麗だよ」

ベルトルト「うん、二人共とってもよく似合ってるよ」

ユミル「・・・そうか?ありがと」

クリスタ「私も、ありがとうベルトルト。ベルトルトのお誕生日なのになんか・・・私たちのほうが喜んじゃってるかも」

ベルトルト「ううん。僕もすごく嬉しかったから。二人共ありがとう」

ユミル「じゃあ、クリスタ、せっかくだし二人でどっか行くか」

クリスタ「うん。髪飾り皆に見てもらいたいね」

ベルトルト(喜んでもらえて良かったなあ!!さて、そろそろ一旦寮に戻ろうかな?)

ベルトルト(と思ったけど、あそこに誰かいるな。せっかくコニーに貰ったの着てるんだからもうちょっと驚かせてみようかな)

ベルトルト「オオオオオオオオオオオオオン!」

>>109「!?」

キース

キース「!?」

ベルトルト「オオオオォォォォォ・・・ォォォ・・ォン・・・・・」

キース「うん?何をしている?誰だ貴様は。訓練兵だな?」

ベルトルト(うわあああああああ!!よりによってキース教官だったあああ!!)

ベルトルト「ノオオォォォォン!!」ブンブン

キース「顔を振って・・・なんだ、違うと言うのか?」

ベルトルト「ソオォン!ソオオォォン!!」コクコク

キース「では・・・巨人だな?」

ベルトルト「ノオオオン!」ブンブン

キース「どっちでもいい!!名を名乗れ!!」

ガシッ

ベルトルト(うぎゃ!キース教官に頭を掴まれた!!指の力強すぎだよ!!痛いっ!!!痛いよっ!!もう普通に怒られて走ったほうがマシだ!)

ベルトルト「ベルトルトオオオオォォォン!!」

キース「むっ!?ベルトルトだと?貴様、ベルトルト・フーバーか!」

ベルトルト「ソオオオオオオォォォン!!」

キース「その話し方をやめろ!」

ギリギリ

ベルトルト「いててててて!!!ごめんなさい!ごめんなさい!!許してください!!」

キース「なぜそんな格好でうろついているか説明して貰おうか」

ベルトルト「は、はいっ!僕は実はもうすぐ誕生日でありまして、友人がこの全身タイツをプレゼントにくれたので、嬉しくて、ついはしゃいでしまいました!」

キース「プレゼント・・・だと?」

パッ

ベルトルト(いてててっ!!やっと離してくれた~!!ああっ、頭潰れるかと思った!)

キース「そうか、貴様誕生日が近いのか」

ベルトルト「はい。つい我を忘れてしまいました」

キース「ふむ。心が浮き立つのはしょうがないかもしれんが、兵士たるもの常に落ち着いた行動を心がけねばならんぞ。まあ、今回は誕生日ということと、いつもは優等生だから2時間の走り込みということで大目にみてやろう」

ベルトルト(二時間か・・・)

キース「さ、行け」

ベルトルト(・・・もしかしてキース教官もプレゼント用意してくれてたり・・・さすがにしないか)

ジーッ

キース「なんだ?」

ベルトルト「あ、いえ・・・」

キース「プレゼントが欲しいのか?」

ベルトルト「ええっ!?いえ、別に僕はそんな・・・」

キース「いや、構わんぞ。だが、貴様にだけやったとなると他の訓練兵に示しがつかんから、皆が不平を言わないものならやろう」

ベルトルト「くれるんですか?」

キース「ああ。貴様は体を動かすのが得意だったな。プレゼントで走り込みをもう1時間くれてやる。思う存分体を動かしてこい」

ベルトルト(そ、そんなー!!!)

――――――――
――――――

―3時間後―

ベルトルト「はあ・・・はあ・・・全身タイツで走ると暑い・・・」

ベルトルト(うう・・・お水飲みたいな・・・。あ、>>115>>117だ・・・。何してるんだろう)

>>115>>119

>>117「・・・・・・」

エレン

全裸のダズ

最近アルミンが見せてくれないから代用にと思ったが…ダメだな

ベルトルト(うう・・・お水飲みたいな・・・。あ、エレンと全裸のダズだ・・・。何してるんだろう)

エレン「最近アルミンが見せてくれないから代用にと思ったが…ダメだな」

全裸のダズ「・・・・・・」

ベルトルト(・・・・・・わっ、ダズ、寒そうだな。でも全裸になってエレンにマジマジ見られても何も言わないなんて、かっこいいとこあるな・・・)

ベルトルト「エレン、ダズ。何してるの?」

エレン「!!」

ベルトルト(あっ!しまった!つい巨人タイツのまま声かけちゃった!)

エレン「よお・・・久しぶりだな。ちょっと見ないうちに、随分小さくなっちまったんだな・・・」

ジリジリ

ベルトルト「違うよ!エレン!僕だよ!ベルトルトだよ!!」

エレン「!?喋れるのか!?」

ベルトルト「いや、そうじゃなくって・・・!!」

ヌギヌギ

ベルトルト(とりあえず上半身脱いだぞ)

ベルトルト「僕だよ。これ、全身タイツなんだ」

エレン「・・・趣味悪いもん着てんじゃねぇよ・・・」

ベルトルト「だって、これコニーがもうすぐ僕の誕生日だからってプレゼントしてくれたんだ」

エレン「え?コニーが?そうか、そりゃ悪かったな・・・」

ベルトルト「ううん。エレンにとっては見たくないものだったよね」

エレン「いや、俺は早く会いたくてうずうずしてるよ」

ベルトルト「!!」ビクッ

ベルトルト(うわああああ!エレンの目が怖い!!・・・話を逸らそう)

ベルトルト「そ、そうだ。ところで何してたの?ダズなんて全裸になっちゃってさ」

ダズ「・・・エレンが・・・エレンが見せろっていうから!!俺は、俺はこんな全裸になって・・・」シクシク

エレン「な、泣くなよ。別に俺が無理やり脱がしたわけじゃないだろ」

ダズ「無理やりも一緒だろ!!座学のレポートを賭けて勝負しないかっていうからのったのに!!俺の勝てない科目ばっかりで勝負しやがって!!」

エレン「いや、勝てない科目って言ったって、途中でダズが文句言うから、ただのじゃんけんに変えただろ!?」

ダズ「俺はどうせ運もない男だよおおおお!!!!うわあああああ!!!」

ベルトルト「なんか話が見えないんだけど、どういうことなの?」

エレン「えっ・・・そ、それは・・・その・・・」

ベルトルト「言いたくないこと?」

エレン「だ、誰にも言うなよ?」

ベルトルト「うん・・・」

エレン「実は・・・」

――――――
――――――

エレン「なあ、アルミン」

アルミン「ん?」

エレン「どのくらい・・・生えた?」

アルミン「・・・またそれ?」

エレン「だってよ、ライナーとか・・・もう大人って感じだろ。まだ薄いの、俺とアルミンくらいじゃないか?」

アルミン「そんなの比べたってしょうがないだろ。そのうち皆と同じくらいになるよ」

エレン「そうかな・・・。ち○こもライナーみたいになるかな」

アルミン「いや・・・それはどうかな?」

エレン「なあ、アルミンどのくらいになったんだよ?見せてみろって」

アルミン「なんで僕と比べるのさ。エレンならジャンあたりと比べるほうがいいんじゃないの?」

エレン「あいつもう、俺より生えてるんだよ!俺が遅いのか、アルミンもそう変わらないのか、知りたいんだよ!!」

アルミン「ちょっと!ズボン引っ張らないでよ!」

エレン「昔は見せ合いっ子してただろ!なんで隠すんだ!」

アルミン(実をいうとエレンより生えてしまってるから、君のことを思うと見せにくいんだよ!!)

エレン「なあ!」

アルミン「ダメったらダメ!!風呂場でチラ見しようとしてもダメだからね。ライナーに憧れてるのはわかるけどさ、焦ってもしょうがないこともあるだろ。それに、ほら、エレンはカルラさん似で中性的な顔してるし、皆より少しくらい毛が生えるの遅くてもしょうがないよ。エレンは眉毛も太いほうだしさ、心配しなくてもすぐフサフサになるって」

エレン「・・・そうかな」

アルミン「うん。人のことなんて気にしてちゃダメだよ」

エレン「ああ。わかったよ」

――――――
――――――

エレン(と、納得したフリをしたけど。アルミンが最近、成長具合を見せてくれないから、誰かと比べたい・・・。頼んで見せてくれたライナーはもう大人みたいだったし、俺は大分遅れをとってるんじゃないだろうか)

ダズ「ああああ・・・座学のレポートが終わらねええええ」

エレン(ん?あれは・・・ダズ。・・・ダズか。そういえば、あいつも風呂の時前隠してたな・・・)

エレン(もしかして、俺みたいにまだあんまり生えてなかったりするのか?うーん、気になるな。アルミンが見せてくれない代わりに、見てみて俺の成長具合と比べたいな)

エレン「よお、ダズ」

ダズ「なんだよ、エレン。俺は今座学のレポートで忙しいんだよ!」

エレン「それ、やってやろうか?」

ダズ「え!?」

エレン「俺と勝負して、負けたら服を一枚ずつ脱いでいくんだ。先に全裸になったほうが負けで。俺が負けたらそれ、代わりにやってやるよ」

ダズ「ほんとかよ!」

エレン「俺が勝ったら、風呂入るとき、前隠すのやめるってことで」

ダズ「は?なんだよそれ。でもまあ、いいぜ!!やってやる!!」

エレン「よし!じゃあはじめるか!」

――――――
――――――

エレン「って、ことで、俺はアルミンの代わりにダズで俺の成長具合を確認しようと思ったんだ」

ベルトルト「ふ、ふーん・・・そんなに気になるの?」

エレン「なるよ!俺は・・・まだそんなに生えてねぇから」

ベルトルト「でもさ、元々毛量が少ない多いもあるし、あんまり気にしないほうがいいよ」

エレン「そうは言っても・・・」

ベルトルト「それで、ダズはエレンの役に立ったの?」

エレン「いや、ダズは・・・まだツルツルだったから・・・比べるにも比べられなくて」

ダズ「うるせえええええ!!!俺だって好きでツルツルなんじゃねぇからな!」

ベルトルト「うん。ダズ、落ち着いて。エレン、僕だって気づいたらフサフサになってたんだから、気にしなくても成長するよ」

エレン「マツタケも?」

ベルトルト「うーん、それは体格とか遺伝とか色々あるからね・・・」

安価部分は次回

エレン「はあ・・・まあ悩んでもしかたないんだけどな。こっそり悩んでたんだけど、思い切ってお前に話してちょっとスッキリしたよ」

ベルトルト「ううん」

ベルトルト(僕は、エレンが年相応に子供みたいな悩み持ってることにちょっとほっとしたよ。僕なんかが安心してしまっちゃいけないんだけどさ・・・)

ダズ「へっくしょ!!」

エレン「あ、ダズ。すまん。もう服着ていいぞ。一緒にフサフサになろうな」

ダズ「うるせぇ!!」

ミカサ「エレン!」

タッタッタ

エレン「あ、ミカサ。どうしたんだ?」

ミカサ「>>133

なんでもない、エレンがいたから走ってきただけ///

ミカサ「なんでもない、エレンがいたから走ってきただけ///」

エレン「そうか。走らなくても別にいいのにな」

ミカサ「走ったほうがエレンのところに早く付ける。早く着いた分、長く一緒にいれる」

エレン「ふーん」

ベルトルト(ミカサ可愛いこと言うなあ。エレン、君はちょっとはミカサの乙女心に気づいてあげたらいいのに・・・)

ダズ「へっくしょい!」

ミカサ「・・・ダズ、なぜ全裸になってるの?セクハラ・・・」

ダズ「エレンに脱がされたんだよ!ちきしょう!!」

ミカサ「えっ?エレンなぜそんなことを・・・」

エレン「いや、じゃんけんで負けたほうが脱ぐ勝負してたんだよ。ダズが全敗してこうなったんだ」

ミカサ「そう。ベルトルトも参加してたの?上半身が裸だけど」

ベルトルト「いや、僕はこれ着てて、エレンに駆逐されそうになったからちょっと脱いだだけだよ。ごめん。セクハラだね」

ミカサ「・・・その服超大型巨人みたいな柄だけど。ベルトルトの下半身が小型超大型巨人・・・」

ベルトルト「その言い方だと、僕のブツが小型みたいだからやめてほしいな。全部着てみるね」

ゴソゴソ

ベルトルト「ジャーン!どうかな?」

ミカサ「憎らしいくらい似合っている」

エレン「よお・・・超大型巨人じゃねぇか。久しぶりだな。いつの間に壁の中に入ってきたんだ?」

ジリジリ

ベルトルト「ひいいいいっ!!違うって!!」

ミカサ「エ、エレン。これはベルトルト。さっき着るとこ見ていたでしょ?」

ベルトルト「やっぱり、エレンの前では上半身脱いでおくよ」

ヌギヌギ

エレン「あれ?ベルトルトか。おかしいな、さっき超大型巨人がいたような気がしたけど」

ミカサ「落ち着いて、エレン」

エレン「なんだよ。俺は冷静だぜ」

ミカサ「ベルトルト、そのタイツはあまり着ない方がいいと思う」

ベルトルト「うーん。でも、これコニーのプレゼントだからなぁ。なるべく君らの前では着ないようにするけど」

ミカサ「プレゼント?」

エレン「そういえばこないだ、ベルトルトがもうすぐ誕生日だって、ライナーが言ってたな」

ダズ「どうでもいいけどよ。俺はレポートするからもう行くぜ。あー、時間の無駄だった」

エレン「ダズ、風呂場で前隠すのやめるの、恥ずかしかったら俺にこっそり見せてくれるだけでいいから、成長具合また比べっこしような」

ダズ「わかってるよ!うるせぇな!!すぐお前よりフサフサになってやるよ!」

ベルトルト(ダズ、顔は老け顔なのになあ・・・)

ダズ「・・・おい、ベルトルト」

ベルトルト「なに?」

ダズ「た、誕生日おめでとうな・・・」

ベルトルト「えっ!」

ダズ「ふんっ!じゃあな!!」

ダダダダッ

ベルトルト「ありがとう!!ダズ!!ありがとうー!!」

エレン「ダズ、いいとこあるな」

ミカサ「うん。見直した」

エレン「それじゃあ、ベルトルト、俺からもおめでとう」

ベルトルト「ありがとう、エレン」

エレン「実はプレゼントも用意してるんだけど、今持ってねぇから、ちょっととってくる」

ミカサ「私はいつ会ってもいいように持ってきた。ベルトルト、おめでとう」

ベルトルト「え?ミカサも用意してくれてたの?ありがとう!」

エレン「あ、準備いいな。俺も持ち歩けばよかった。ミカサのプレゼントってなんだ?」

ミカサ「私からのプレゼントは>>140

エレンと私の結婚式の招待状と友人代表スピーチをやる権利

ミカサ「私からのプレゼントは、エレンと私の結婚式の招待状と友人代表スピーチをやる権利」

ベルトルト「えっ。二人は結婚するの?」

ミカサ「する。と思う。ね、エレン」

エレン「は?俺に相談無しで何勝手に決めてんだよ。しないよ」

ミカサ「・・・私はしたい。エレンはしたくないの?」

エレン「別にしたくないとかじゃなくてさ・・・。そんなこと考えたことねぇし、お前とするかしねぇかわかんねぇけど、するとしてもまだ先のことだろ」

ミカサ「でも、早くしないとどちらかが死んでしまったら結婚できなくなる」

エレン「死なないようにすればいいだろ。それに・・・」

ベルトルト「?」

エレン「ミカサ、耳貸せ」

ミカサ「うん?」

エレン「ベルトルトでもいいけどよ、友人代表スピーチはアルミンに頼まないと、アルミンががっかりするかもしれないだろ?どうすんだよ」ヒソヒソ

ミカサ「それもそうかもしれない。でももうベルトルトに言ってしまったから、やっぱりやめたと言うのは良くないと思う。どうしよう、エレン」ヒソヒソ

エレン「しょうがねぇな・・・。じゃあ、幼馴染枠を設けて、そこでアルミンにスピーチしてもらうか。ベルトルトは訓練兵団の友人代表ということでどうだ」ヒソヒソ

ミカサ「それがいい」ヒソヒソ

ベルトルト(何話してるんだろう?結婚するかで揉めてるのかな?)

ミカサ「ベルトルト。話はまとまったから、受け取ってほしい」

エレン「いや、まとまったか?俺がミカサと結婚するかはわかんねぇって」

ミカサ「エレンがわからなくても、私ががんばって結婚するので問題ない」

エレン「なんだよ、それ」

ミカサ「ベルトルト、受け取って」

ベルトルト「よくわからないけど、いただくよ。ありがとう、ミカサ」

ベルトルト(僕が、君たちの結婚式をする時まで仲間でいれるのか・・・、友人代表なんてとてもできる立場じゃないけど、僕を仲間と思ってくれてるミカサの気持ちが嬉しいよ。僕は・・・きっと出れないけど。ごめんね、ありがとう)

ミカサ「エレン、ベルトルトが来てくれて、スピーチも頼んでしまったから、ベルトルトのためにもがんばって結婚しよう」

ベルトルト「うん。僕スピーチがんばるよ。君たちの結婚式に出れるまで死なないようにがんばる。エレン、ミカサ、楽しみにしてるよ」

エレン「あのなぁ。お前も勝手に俺とミカサが結婚することにすんなよ。・・・でも、まあ、将来結婚するから、それまで死なずに生きようとか、そういう未来に希望があるのはいいかもな」

ベルトルト「そうだね」

エレン「ミカサも、俺と結婚するんだったら、それまでに死ぬんじゃないぞ?」

ミカサ「!!!・・・私は死なない!!」

エレン「ま、結婚するとは限らないけど・・・。じゃあ、俺もベルトルトへのプレゼントとってくるから待っててくれよ!」

タッタッタ

ミカサ「エレン・・・」

ベルトルト「よかったね。エレンも全然結婚する気が無いわけじゃないみたいだね。ミカサ」

ミカサ「うん」

ベルトルト「エレン待ってる間に、僕からのささやかなお返しを渡しておくよ。プレゼントありがとう、ミカサ。僕からのお返しは>>147だよ」

裁縫セット

ベルトルト「僕からのお返しは裁縫セットだよ」

ミカサ「ありがとう、ベルトルト。私は暇な時に刺繍したりするから、嬉しい」

ベルトルト「よかった。これでエレンとの結婚式のウェディングドレスも作ってね」

ミカサ「な、なにを言うの・・・」

ベルトルト(あ、俯いちゃった。ミカサっていつもかっこよくて、ちょっと近寄りがたいけど・・・。エレンのことになると可愛いよね)

エレン「おーい!!!」

タッタッタッタ

ミカサ「エレン」

ベルトルト「おかえり、エレン」

エレン「はあはあ。ベルトルトへのプレゼント持ってきたぜ!ん?どうしたんだ、ミカサ。顔が赤いぞ」

ミカサ「別になんでもない」

エレン「そうか?それはそうと、ほら、ベルトルト!俺からのプレゼント。>>151だ!」

ミカサと俺の結婚式の二次会の招待状

エレン「そうか?それはそうと、ほら、ベルトルト!俺からのプレゼント。ミカサと俺の結婚式の二次会の招待状だ!」

ベルトルト「え?これって・・・ねぇ、ミカサこれ・・・」

ミカサ「何?」

エレン「わっ!バカ!ミカサには見せんな!」

ベルトルト「ええっ!?なんで?」

エレン「・・・恥ずかしいだろ」ヒソヒソ

ベルトルト「恥ずかしいって、これあらかじめ用意してたんなら、君らすごい相思相愛だよ。見せてあげたほうがいいよ」ヒソヒソ

エレン「ダメだ。まだ二次会の内容考えてないし・・・。見せたら今から一緒に考えるって言い出すからダメだ。考えるのは結婚したとして、そういう時になってからだ」

ベルトルト「そうかなぁ。ミカサと結婚するかわかんないとかいいながら、エレンもその気だったんじゃないか」

エレン「その気っていうか、たぶんずっとこのまま一緒にいるんだろうなとはなんとなく思ってただけで。けど、あいつの気が変わるかもしんねぇし、今から俺に束縛しちゃったら可哀相だろ?」

ベルトルト「その方が喜ぶと思うけどなあ」

エレン「それに、もし、俺が結婚するって誓っちゃったら、あいつ俺が死んだらずっと一人でいるような気がするんだよ。そしたらまた一人ぼっちになっちまうし・・・。あいつには、俺がいなくなっても新しい家族を作って幸せになって欲しいんだ」

ベルトルト「そっか。わかったよ。エレン。これは君の気持ちとして、僕が密かに持っておくね。そしてその時が来たら、ミカサにも見せてあげていいかな?」

エレン「時が来たらな」

ベルトルト「うん。ミカサのほうがエレンをすごく好きなのかと思ってたけど、エレンもミカサのことちゃんと想ってたんだね。二人がなんだか羨ましいな」

エレン「ま、家族だしな。俺は俺なりにあいつのこと考えてるよ。二次会来てくれた時は、何か出し物頼むぜ」

ベルトルト「出し物か。考えておくよ」

ミカサ「ねえ、何をコソコソ話しているの?」

エレン「男同士の話だよ。お前には内緒だ」

ベルトルト「そのうち、ミカサにもわかるよ」

ミカサ「そのうちって?」

エレン「ずーっと先のことだよ」

ベルトルト「いや、案外すぐかもよ?」

エレン「おい、勝手なこと言うなよな」

ベルトルト「ははは、ごめん。エレンからも未来への希望をプレゼントに貰ったよ。ありがとう、エレン」

エレン「おお、いいぜ」

ベルトルト「じゃあ、エレンにもお返しのプレゼントだよ」

エレン「お返し?なんだよ。気つかわなくていいのに」

ベルトルト「ううん。受け取って欲しいな。エレンへのお返しは>>156だよ」

手作りのミカサちゃんとエレンくんぬいぐるみ(小さめの二頭身)

ベルトルト「ううん。受け取って欲しいな。エレンへのお返しは手作りのミカサちゃんとエレンくんぬいぐるみ(小さめの二頭身)だよ」

エレン「おお、すごいな。手作りか」

ベルトルト「うん。僕手が大きいから細かいとこ綺麗にできてないかもしれないけど」

エレン「ふーん、でも、十分すごいよ。器用だな」

ベルトルト「一個ミカサにあげる?」

エレン「いや、俺が持っとくよ」

ベルトルト「そっか、時が来たら・・・だね」

エレン「ん?まあ・・・。一緒においといたほうがいいような気もするしな」

ベルトルト「それもそうだね」

ベルトルト(エレンとミカサは僕のことを仲間だと思ってくれているんだな。嬉しいな。でも、これからのことを考えると気が重いな・・・。でも、これが僕の選んだ道なんだから、もう後戻りできないんだ)

ミカサ「エレン、何を貰ったの?」

エレン「ん?人形だよ。ほら」

ミカサ「これは可愛い」

エレン「一個欲しいか?」

ミカサ「うん。でも、エレンが持ってて。これが私とエレンなら、一緒に置いてもらってたほうがいい」

エレン「だよな」

ベルトルト(なんだか和むなあ)

エレン「あ、そうだ。さっき男子寮に帰ったら、マルコがお前のこと探してたぞ」

ベルトルト「マルコが?」

エレン「たぶんあいつもお前に誕生日プレゼント用意してるんじゃないかな?」

ベルトルト「そうかな?じゃあ、僕一旦寮に帰るよ。ミカサ、エレン、ありがとうね!」

エレン「いや。こっちこそありがとう」

ミカサ「ありがとう、ベルトルト。お誕生日おめでとう」

ベルトルト「うん!ありがとう!」

ベルトルト(マルコか。もしかしてジャンもいるのかな?)

――――――
――――――

男子寮―――

ベルトルト「マルコ、いる?」

マルコ「ああ!ベルトルト。探したよ」

ベルトルト「僕に何か用かな?」

マルコ「>>163

君が超大型巨人になれるって噂を聞いたんだけど、本当なの?

マルコ「君が超大型巨人になれるって噂を聞いたんだけど、本当なの?」

ベルトルト「!!」ドキッ

マルコ「・・・・・・」

ベルトルト「あはっ・・・」

ベルトルト「ははは・・・そんな変な噂たってるの?なんでだろうね?」

マルコ「うん。僕もなんでそんな噂が立ってるのか知りたいんだけど、ベルトルトもわからないの?」

ベルトルト「うう、う、うん・・・。なんのことやら・・・」

マルコ「ふーん・・・。ん?あれっ?ベルトルト・・・その脚、どうしたの?」

ベルトルト(えっ!?)

マルコ「皮がないみたいだけど・・・」

ベルトルト(あっ!?足が超大型巨人になってる!?)

ベルトルト「ああああああ!!!違う!違うんだ!!これは!!うわああああ!!なんでこんなことに!?」

マルコ「えっ!?ど、どうしたの!?お、落ち着いてよ!!」

ベルトルト「うわああああ!!!これは!これは!」

マルコ「これは!?」

ベルトルト「これはね!!!これは・・・これは・・・タイツ履いてるんだった・・・」

マルコ「あの、大丈夫?」

ベルトルト「うん。取り乱してごめん。これ、これはコニーから貰ったタイツなんだよ。今、上半身は脱いでるから、脚だけ超大型巨人状態なんだ」

マルコ「そうだったんだ。もしかして君が超大型巨人になれるって、そのことだったのかな?」

ベルトルト「うん、そうだね。うん。そうだよ。それ以外に考えられないね。間違いない。ちょっと着てみるね」

スチャ

ベルトルト「こんな感じだよ」

マルコ「おお・・・。すごくいい出来だね。ベルトルトって大きいから迫力だよ。それにしてもなんて違和感が無く似合うんだ」

ベルトルト(うーん、このタイツ好評だけど、僕=超大型巨人のイメージ付くと困るなあ・・・。もう遅いけど)

マルコ「ま、巨人が人間なわけないもんね」

ベルトルト「そ、そうだね」

マルコ「でも、ベルトルトから皮をとって、大きくしたら超大型巨人ぽいかもね・・・」

ベルトルト「そ、そうかな?やめてよ、もう、マルコ・・・あはは・・・」

マルコ「うん、ごめん、ごめん」

マルコ「お詫びというか、元々渡そうと思ってたんだけど、ベルトルトもうすぐ誕生日なんだろ?」

ベルトルト「うん。そうなんだ」

マルコ「プレゼントあるんだ。ちょっと待ってて」

ベルトルト「本当!?ありがとう、マルコ!!」

マルコ「そんないいもんじゃないけど、お誕生日おめでとう。はい、プレゼント。>>168だよ」

今度新しくできた高級レストランの食事券だよ
好きな女の子でも誘って二人で楽しんでくれると嬉しいかな

マルコ「はい、プレゼント。今度新しくできた高級レストランの食事券だよ。好きな女の子でも誘って二人で楽しんでくれると嬉しいかな」

ベルトルト「ええええええっ!?めちゃくちゃいいものじゃないか!!僕ら訓練兵なのに、マ、マルコお金大丈夫なの?嬉しいけど、心配だよ・・・」

マルコ「>>171

喜んでくれるのは嬉しいけど、実はこれ僕だけで用意したものじゃないんだ
元々はジャンがミカサと一緒に行こうとしてたんだけど
うん、ふられちゃってね、それを僕が半額で買い取ったんだ
だから、ベルトルトにはジャンのぶんまで楽しんできてくれりと嬉しいな

マルコ「喜んでくれるのは嬉しいけど、実はこれ僕だけで用意したものじゃないんだ。元々はジャンがミカサと一緒に行こうとしてたんだけど・・・」

ベルトルト「もしかして、断られちゃったの?」

マルコ「うん、ふられちゃってね、それを僕が半額で買い取ったんだ。だから、ベルトルトにはジャンのぶんまで楽しんできてくれると嬉しいな」

ベルトルト「そうだったんだ。マルコ優しいね。そういうことなら貰っておくよ。ジャンには・・・お礼は言わないほうが良さそうだね」

ベルトルト(さっきもミカサ、エレンと仲良くしてたもんな。ジャンはかわいそうだけど、ジャンだってかっこいいんだし、意外と面倒見もいいからすぐに可愛くて素敵な彼女ができると思うよ)

マルコ「そうだね。ジャンのことはそっとしといてあげて」

ベルトルト「うん。ありがとう、マルコ」

マルコ「どういたしまして」

ベルトルト「あの、僕、今日は皆からプレゼントを貰って、皆にお返しをしてるんだ。だから、マルコにも受け取って欲しいんだけど」

マルコ「そうなの?いいのになあ。でも、せっかくだし貰うよ。お返しってなんだろう?」

ベルトルト「マルコへのお返しは>>174だよ」

ライナーをファックする権利

グリシャの書いた本「『マル秘』壁と巨人の全て」(巨人化出来る人間が存在する可能性や、壁に真実ついてなど)

※何の本かは>>173>>175にさせてもらいました。

ベルトルト「マルコへのお返しは本だよ」

マルコ「何の本かな?」

ベルトルト「ライナーをファックする権利を得るにはっていう本と、グリシャさんっていうお医者さんの書いた、「『マル秘』壁と巨人の全て」だよ」

マルコ「『巨人の全て』はすごく興味あるけど、『ライナーをファック』って何・・・その本」

ベルトルト「ライナーのように、強くて逞しくて、男としてとてもかなわないって思うような、男の中の男をファックできるような男になるにはどうすればいいかっていうのを、僕なりに考察して一冊の本にまとめあげたんだ」

マルコ「な、なぜそんなことを」

ベルトルト「だって、誰でも超えていかないといけない背中ってあるだろ。僕にとってそれがライナーなんだよ。きっと、訓練兵の中でもライナーに追いつけ追い越せってがんばっている男子が多いと思うから・・・。マルコだって、ライナーを超えてみたいと思わない?」

マルコ「でもファックしなくても・・・」

ベルトルト「屈服させるまでがプロセスなんだよ・・・。ほら、お父さんと喧嘩して勝っちゃった時の何とも言えない悲しい感じってあるでしょ。それを父親じゃない他人で得ようとするにはどうすればって考えたら、最終的にファックに行き着いたんだよ」

マルコ「よくわかんないよ。でも、100ページくらいあって読み応えがありそうだから、もらっておくよ」

ベルトルト「うん!僕、がんばって書いたから・・・!力作だから!」

マルコ「あ、ああ・・・(ちょっと引くよ)」

ベルトルト「そして、こっちのグリシャ先生の本は、巨人化出来る人間が存在する可能性や、壁に真実ついて書いてあるから、きっとマルコも面白く読めると思う・・・」

ベルトルト(あっ!しまった!これじゃ僕の正体のヒントを与えるようなもんじゃないか!!あわわ・・・!でも、もうあげるって言った手前無かったことにはできないな)

マルコ「へえ。それは面白そうだね。ふーん、人間が巨人化か。目からウロコだな。・・・やっぱり巨人化できる人間と、巨人化した姿って似てるのかな?」

ジーッ

ベルトルト(うわああああ!マルコがまた僕を疑いだしたぞ!)

マルコ「まあ、よく読んでみるよ。ありがとう、ベルトルト」

ベルトルト「う、うん」

ベルトルト(ううん、読んだところで、僕が実際正体を見せなければ疑いで終わるんだろうけど、もしかしたら僕の、僕らの手でマルコを始末しないといけなくなるかもな・・・。あまり考えたくないけど。頼むから詮索しないでくれよ、マルコ)

マルコ(人間が巨人にね・・・。読んでみてもし本当かもと思ったら・・・僕なりにこっそり調べてみようかな)

ベルトルト「えっと、あの、ありがとうね、マルコ。じゃあ、僕、早速この券で一緒に行きたい人を誘ってみるよ」

マルコ「うん。がんばって」

ベルトルト(マルコのことは今考えてもしょうがないな。よーし!この券で、>>179を誘ってみよう!もし断られても2回は踏ん張るぞ!)

アニ

ベルトルト(よーし!この券で、アニを誘ってみよう!もし断られても2回は踏ん張るぞ!)

ベルトルト(アニはどこかな?)

タッタッタ

ジャン「うわっ!!巨人!!」

ベルトルト「あ、ジャン。僕だよ」

ジャン「誰だよ!?」

ベルトルト「僕だってば。ベルトルトだよ」

ジャン「なんだ、お前かよ」

ベルトルト「皆すぐ気づいてくれたのになあ。背とか声でわからなかった?」

ジャン「お前あんまり喋らねぇし、声なんて覚えてねぇよ。何だよ、その格好」

ベルトルト「コニーがくれたんだ」

ジャン「ああ、そういや誕生日がどうとかライナーが言ってたか?悪いけど、俺は別に何も用意してねぇから」

ベルトルト(うん、構わないよ・・・ジャン)フルフル

ジャン「なんだよ・・・なんで優しげに顔振るんだよ。気持ち悪ぃな」

ベルトルト「いや、いいんだ・・・、ジャン」

ジャン「なんかムカつくな。じゃあな」

スタスタ

ベルトルト(がんばれ!ジャン!!)

ジャン「あ、そうだ。ちょうどいいや、お前、これやるよ」

スッ

ベルトルト「なにこれ?もしかして僕に誕生日プレゼントかな?」

ジャン「別にそんなんじゃねぇよ・・・。なんでもいいだろ。いらないならゴミ箱行きだ。ほら!」

ベルトルト「うん、ありがとう。これは・・・>>184だね」

トロスト区のデートスポット特集本

ベルトルト「うん、ありがとう。これは・・・トロスト区のデートスポット特集本だね」

ジャン「俺はもう使わないからな・・・。印挟んでるとこはおすすめだぜ・・・」

ベルトルト(ううっ、ジャン・・・。しょんぼりしてしまったな。なんか気まずいなぁ)

ベルトルト「ジャン、なんで落ち込んでるのか僕にはわからないけど、元気出して。これ、僕からプレゼントのお返しだよ」

ジャン「だから別に誕生日プレゼントじゃねぇって・・・」

ベルトルト「いや、受け取ってくれ」

ジャン「まあ、そこまで言うなら、しょうがねぇな。なんだよ、これ」

ベルトルト「>>187だよ」

僕が編んだ手袋だよ

ベルトルト「僕が編んだ手袋だよ」

ジャン「お前、器用なんだな」

ベルトルト「暇な時にたまにね。良かったら使ってよ。編み目、ちょっと不揃いだけど。あったかいとは思うから」

ジャン「まあ、服とか貴重だからな。これはありがたく貰っておくよ。ありがとな」

ベルトルト「ううん」

ジャン「なんか、誕生日プレゼントでもねぇ、いらないもん押し付けただけなのに、俺の方がいいもん貰っちまったな。悪い。・・・誕生日おめでとうな」

ベルトルト「ありがとう。その気持ちだけで嬉しいよ」

ジャン「そうか?ま、これからもよろしくな。じゃあな!」

ベルトルト「うん。ありがとう、ジャン!」

ベルトルト(ジャン、心は寒くても、その手袋で、手は暖かいと思うよ・・・!おっと、ひどいこと言ってしまったな。ごめん、ジャン)

ベルトルト(じゃあ、アニのところに行くか。アニどこかな)

――――――
――――――

アニ(ベルトルト、もうすぐ誕生日だね。ライナーはどうするんだろう)

ベルトルト(あっ!!アニだ!)

ベルトルト「おーい!アニ!!」

アニ「!?」

ベルトルト「ねえ、ちょっといいかな?」

アニ「あんた・・・。その格好、なんなの」

ベルトルト「ん?これ?これはコニーが誕生日プレゼントにくれたんだよ」

アニ「あのさ、あんた危機感ってもんあるの?そんな・・・自分の正体晒すような真似するなんて」

ベルトルト「えっ・・・これ、ダメかな?」

アニ「ちょっと浮かれすぎじゃないの?」

ベルトルト(怒られてしまった・・・)

ベルトルト「ごめん・・・」

アニ「い、いや。そんなにシュンとしなくても・・・。言いすぎたよ。悪かった。でも、もしあんたの正体がバレたらって思ったら、心配になってさ」

ベルトルト「心配してくれたんだ?優しいね・・・。ありがとう」

アニ「・・・別に。仲間として、だよ・・・それは」

ベルトルト「そっか、そうだね。ところでさ、アニ。これ・・・」

ピラッ

アニ「なにこれ?」

ベルトルト「新しくできた高級レストランの食事券だよ。い、一緒に行かない?」

アニ「どうしたの、こんな高そうなもの」

ベルトルト「マルコが誕生日プレゼントにくれたんだ。せっかくだし、一緒にどうかな?」

アニ「>>192

いいよ

アニ「いいよ 」

ベルトルト「あ、やっぱダメか・・・」

アニ「いや、いいよって言ったんだけど?」

ベルトルト「えっ!!いいの!?」

アニ「あんたの誕生日もうすぐだしね。かまわないよ。私も高級料理食べてみたいし」

ベルトルト「アニ!!!」

アニ「わっ!!なに?」

ベルトルト「・・・ありがとう、あり・・・ありがと・・・」ウルウル

アニ「なんで泣くの。もう、あんたって涙腺ゆるすぎだよ。ほら、男の子なんだから」

ベルトルト「うん、ごめん。僕、嬉しくて・・・」

アニ「まあ・・・そんなに喜んでくれると私も嬉しいよ」

ベルトルト「僕、こんなに幸せでいいのかな?」

アニ「・・・誕生日くらい、いいんじゃないかな。なんて・・・私が言ってもダメだね」

ベルトルト「コニーも、サシャも、クリスタも、ユミルも・・・エレンにミカサに、ダズにマルコに、ジャン・・・皆、優しいね。僕ら、僕らは皆と出会って良かった。でも、こんなに嬉しくて、苦しくなるなら・・・出会わなかったら良かった」

ベルトルト(エルヴィン団長たちも優しかった・・・)

アニ「そんなの、今更どうしようもないじゃないか」

ベルトルト「うん、そうだね」

アニ「ほら、行こう」

ベルトルト「うん・・・あの、手、繋いでもいいかな?」

アニ(考えすぎて、まだプレゼント用意してなかったし、いいか・・・)

アニ「しょうがないね。誕生日プレゼントだよ?」

ベルトルト「うん!!」

こうして、僕は皆に祝ってもらい、アニと一緒に過ごすことができた。
こんないい誕生日、もう二度と無いかもしれない。

――――――
――――――

ライナー「ううん・・・ミカサが邪魔だな・・・」

ミーナ「あ、ライナー。ベルトルト知らない?」

ライナー「ん?どうしたんだ?」

ミーナ「誕生日って聞いてたからプレゼント渡そうと思ってるんだけど」

ライナー「ああ、今出かけてるみたいだから、帰ったら声をかけとくよ」

ミーナ「うん。お願いね。あと、当日のサプライズバースデーパーティの件なんだけど」

ライナー「ああ、それも皆で話し合おう。ちょっと俺は忙しいから、後でな」

ミーナ「・・・アルミン見てるの?」

ライナー「まあな」

ミーナ「・・・なんで?」

ライナー「・・・ベルトルトの誕生日プレゼントを調達するためだ」

ミーナ「は?」

ライナー(待ってろよ!ベルトルト!!)

【終わり】

後日談

エルヴィン(今年の調査兵団は21名か。・・・ん?あれは)

エルヴィン「やあ、ベルトルト」

ベルトルト「あっ、エルヴィン団長!(新しいヅラにしたのか)」

エルヴィン「君も調査兵団に入ったのか。君のような優秀な兵士が入れくれると助かるよ」

ベルトルト「そんな・・・あの、団長」

エルヴィン「ん?」

ベルトルト「以前、僕の誕生日に、ブラウン兵士の腕をいただきましたが、僕・・・なにもお返しできてなくてすいませんでした」

エルヴィン「いや、構わないよ」

ベルトルト「あの時、僕、エルヴィン団長以外にはプレゼント貰った人皆にお返ししたので、団長にだけ・・・」

エルヴィン「うん、そうか。でも、君が調査兵団に入ってくれた。それが、僕へのお返しかもしれないな。そういうことにしよう」

ベルトルト「え?」

エルヴィン「また会える気がすると、言ったろ」

ベルトルト「・・・・・・・」

エルヴィン「では、これから一緒に戦っていこう。ベルトルト」

スタスタ

ベルトルト(エルヴィン団長・・・。もしかして、予想してたのかな?いや、まさか・・・)

【後日談・終わり】

皆の安価がベルトルトに優しかった。ありがとう。

エルヴィン「僕」→「私」だった。すまん。

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