洋榎「なに考えてるんや恭子!誘拐やろこれは!」末原「……」(167)

    姫松高校麻雀部にて

洋榎「ロンや!」

漫「またですか!」

由子「相変わらず漫ちゃんは不発なのよー」

漫「不発弾ですねん……」

洋榎「そういえば今日は恭子おらへんな、風邪でも引いたんか」

絹恵「今日は自動車の免許取りにいってるらしいで」ジャラジャラ

洋榎「車か!うちも早よう乗れるようになりたいで!」

絹恵「そのときはいの一番にうちをドライブに連れてってや~」

洋榎「もちろんや!」

由子「ロンなのよー」

漫「あかん!」

絹恵「上重さんダメダメやなぁ」

漫「今日はたまたまやたまたま……」

洋榎「もう時間やしこのへんにしとこか」

由子「そうやね」

漫「ハァ……」

洋榎「元気だしーや、漫の実力はこんなもんやないことはみんな知っとるで」

漫「ありがとうございます……」

絹恵「ほな帰ろうか」

モウカリマッカ~ボチボチデンナ~♪

洋榎「ありゃメールや、誰からやろ」カチッ

絹恵「誰から?」

洋榎「ありゃ恭子や、なんやろ?」

恭子『主将に用事があります、このあと部室に残っててくれませんか』

洋榎「こんな時間に用事ってなんやろ……」

由子「麻雀部のことやろかね」

洋榎「どうなんやろな」

漫「もしかして告白とちゃいますか」

洋榎「な……」

絹恵「なに言うてるん上重さん!アホなこと言わんといてや!」

漫「冗談やで……てかなんで絹ちゃんが怒るんや……」

由子「わたしたちは先に帰ってるのよー」

漫「お先に失礼します」

絹恵「末原先輩によろしく言うといてね」

洋榎「おお分かったで、ほな」

洋榎「ヒマやな……ラジオでも聞くか……」カチッ

洋榎「……」

洋榎「なんやまたオリックス負けとるやないか!岡田やめちゃれ!」バンッ!

洋榎「……」

洋榎「日ハムはどうなったんやろな……」カチッ

洋榎「……」

洋榎「なんで今日も勝っとんねん!ホンマはロッテは使えんな!」バンバン!

 ガラガラ

末原「……」

洋榎「おう恭子!」

末原「すいません遅れてしまいました、待たせてすいません」

洋榎「ええってええって、それより用事ってなんや」

末原「インターハイのことなんですけど……」

洋榎「うちの実力を全国へアピールする時がきたで!」ドヤッ!

末原「コーラ飲む?」

洋榎「あ、ああおおきに……」プシュッ

末原「漫ちゃんのことなんですが」

洋榎「お、おう漫がどうしたんや」

末原「今回のインターハイでは彼女を先鋒ようと思うんです」

洋榎「それでええやないかな、漫も最初のほうがプレッシャーも受けずに済むやろし」ゴクゴク

洋榎「おう恭子!」

末原「すいません遅れてしまいました、待たせてすいません」

洋榎「ええってええって、それより用事ってなんや」

末原「インターハイのことなんですけど……」

洋榎「うちの実力を全国へアピールする時がきたで!」ドヤッ!

末原「コーラ飲む?」

洋榎「あ、ああおおきに……」プシュッ

末原「漫ちゃんのことなんですが」

洋榎「お、おう漫がどうしたんや」

末原「今回のインターハイでは彼女を先鋒に据えようと思うんです」

洋榎「ええやないかな、漫も最初のほうがプレッシャーも受けずに済むやろし」ゴクゴク

末原「去年は副将に据えて結果的に失敗に終わりました
   しかし彼女の中にわたしたちにはないパワーがあると思うんです」

洋榎「パワーかい」ゴクゴク

末原「わたしはそれに賭けたいんです」

洋榎「恭子はえらい漫を買っとるなぁ、うちにはそんなにすごいとは思えへんのやけど」

末原「おそらく今回のインターハイでその実力を発揮してくれるハズです……多分」

洋榎「まぁ恭子が言うんやから間違いないんやろ、うちは恭子のこと信用しとるし」ゴクゴク

末原「あ、ありがとうございます」

洋榎「しかし今年でうちらも最後やな、恭子はインハイは今年が初めてやろ?」

末原「そうですね、去年は漫ちゃんに譲りましたから」

洋榎「お互い悔いのない大会にしようや、うちらならやれるハズやで」グビグビ

末原「そうですね……」

洋榎「ふぁ~、なんか眠くなってきたで、今日は朝から絹たちと麻雀打っとったからな」

末原「どうですかみんなの調子は?」

洋榎「バッチグーや!まぁ漫はまだ本調子とは程遠いみたいやけどな……」

末原「本番では力を発揮してくれると思うんやけどな……」

洋榎「そういえば自動車教習所に行ったんやったな、どうやった?」

末原「ぼちぼちでしたね」

洋榎「まぁ恭子なら余裕やろ……ふぁ~、なんやろ、めっちゃ眠いわ……」

末原「……」

洋榎「あれ、クラクラするで……なん……や……これは……」

末原「……」

洋榎「恭子……いったい……これは……」

末原「……」

洋榎「う……」バタンっ!

末原「……」

洋榎「ZZZ……」

・・・・・・

・・・

絹恵「お姉ちゃんご飯やで~」

洋榎「もうペコペコやで」

絹恵「はい!」

 ジャジャーン!!

洋榎「うお!たこ焼きの山脈やないか!」

絹恵「お姉ちゃんのために仰山つくったで!好きなだけたべてや!」

洋榎「おおきに!ほないただきま……」

  ドーン!!!!

洋榎「あだ!!」

漫「それは全部うちのもんや!!!」

 スタタタタタッ!!!

洋榎「あ!待たんかいこら!!」

 スタタタタタッ!

漫「待てって言われて待つ奴なんておらへんやろ!!」

  スタタタタタッ!!

洋榎「待たんかい漫!うちのたこ焼きを返さんかい!!」

   スタタタタタタッ!!!

漫「嫌や!これは全部うちが食うんや!」

   スタタタタタッ!!

洋榎「アホか!そんなことしたらデコに落書きだけじゃ済まないで!」

漫「やかましいわ!」ビュっ!

洋榎「あ!」ドテーン!

漫「どうや!へへへへ!」ビューン!

洋榎「このタコ!たこ焼きを投げつけるとかたこ焼きに失礼やろ!!」

漫「ほなさいなら」スタタタタッ!!

洋榎「返せ!うちのたこ焼きを返せえええええええええええええ!!!!」

・・・

・・・・・・

  ブロロロロロロロロロロ・・・・・・

洋榎「たこ焼き……うちのたこ焼き……」

末原「……」

洋榎「……漫……今度会った時は……タダじゃおかない……」

末原「……」

洋榎「むにゃむにゃ……」

末原「……」

洋榎「はっ!!なんやここは!漫は!漫はどこやっ!!」

末原「漫はここにはおらへんで、ここは車の中や」

洋榎「な……」

愛宕洋榎が目覚めるとそこは車の中だったのだ・・・!

洋榎「え、あ、どういうこと……」

末原「洋榎は寝てたんや、ぐっすりとな」

洋榎「え、なんで、え……今何時や……」

末原「夜の11時半や」

洋榎「あかん!おかんに怒られる!おろしてや!」

末原「ダメや」

洋榎「なんでや!は!もしかしてさっきのコーラに睡眠薬が……」

末原「……」

洋榎「なに考えてるんや恭子!誘拐やろこれは!」

末原「……」

洋榎「ホンマ信じられへん!」

ドキドキしてきた

洋榎「おろさんかい!ここらおろさんかぁい!!!」ガンガンッ!!

末原(助手席で怒り狂ってるけどもうかまうもんか)

洋榎「なんでこんなことするんや!気でも狂ったんか!」

末原「……」

洋榎「なにか言わんかい!」

末原「なぁ主将、いや洋榎、うちらの関係ってどんなんやっけか」

洋榎「いきなりなに言うてるんや!あれやろ!同じ麻雀部の仲間やろ!」

末原「それだけやろか」

洋榎「いやその前にうちらは親友同士やろ!でも友達にこんなことするなんてどういうことなんや!」

末原「そう……」

   ブロロロロロロロ・・・・・・・・

末原「まぁええわ、今日は深夜の高速に付き合ってほしいんやな」

洋榎「付き合いとうないわ!ああもう帰してくれえええ……!」

末原「……」

洋榎「ホンマ最悪や!今日の水曜どうでしょうめっちゃ楽しみにしてたんやで!どうしてくれるんや!」

末原「きっと絹ちゃんが撮っててくれてるハズや」

洋榎「それならええんやけど……あ!ケータイ!ケータイはどこや!」

末原「携帯電話なら学校に置いてきたで、家とかに連絡されたら困るしな」

洋榎「信じられんわ!めちゃくちゃ恭子!どうしたんや!ホンマに気でもふれたんか!」

末原「……」

洋榎「おろしてくれ!みんなが心配しとるハズや!」カチャカチャカチャ!

末原「危ないで、こんなスピードで飛び降りたら死んじゃうで」

洋榎「く……!」

末原「朝が来るまでは帰らせないで」

洋榎「付き合いとうないわ!ああもう帰してくれえええ……!」

末原「……」

洋榎「ホンマ最悪や!今日の水曜どうでしょうめっちゃ楽しみにしてたんやで!どうしてくれるんや!」

末原「きっと絹ちゃんが録っててくれてるハズや」

洋榎「それならええんやけど……あ!ケータイ!ケータイはどこや!」

末原「携帯電話なら学校に置いてきたで、家とかに連絡されたら困るしな」

洋榎「信じられんわ!めちゃくちゃ恭子!どうしたんや!ホンマに気でもふれたんか!」

末原「……」

洋榎「おろしてくれ!みんなが心配しとるハズや!」カチャカチャカチャ!

末原「危ないで、こんなスピードで飛び降りたら死んじゃうで」

洋榎「く……!」

末原「朝が来るまでは帰らせないで」

洋榎「最低や……ホンマに最低や……」

末原「お腹が空いてるからカッカするんや、たこ焼き買っといたから食べてええで」スッ

洋榎「いらん!誰がそんなもん食うかい!」

末原「さっきうわごとのようにたこ焼きたこ焼き言うとったのにな」

洋榎「ま、まぁどうしてもってことなら食べてやってもええけど……」

末原「ペプシもあるで」

洋榎「お、おおきに……」ヒョイ モグモグ

洋榎「カハッ!?なんやこのたこ焼きは!味がおかしいで!」

末原「醤油味やからな」

洋榎「醤油とか邪道やろ!ああもうさっさと帰りたいで……」

  ブロロロロロロロ・・・・・・

洋榎「……」モグモグ

末原「……」

洋榎「……」ゴクゴク

末原「……」

洋榎「醤油味も食べてみればなかなかイケるんやな……」

末原「せやろ、わたしはたこ焼きと言えば醤油味やな」

洋榎「そうか……なぁ恭子、なんでこんなことするんや?」

末原「……」

洋榎「まただんまりかいな……まぁええわ、恭子のことやからこういうことをするのもなにかちゃんとした意味があるんやろな……」

末原「やっと落ち着いてきたみたいやな、岸和田やでここは」

洋榎「そうかい、岸和田なんて別にどうでもええんやけどな……ああ街の灯が遠くなる……」

末原「洋榎はすっぴんもめっちゃかわええな」

洋榎「な、なに言うとるんや!ホンマに頭でもぶつけたんとちゃうんか!」

末原「……」

洋榎「てか元々うち化粧せーへんし……ハァ……おかしな恭子やな……」

  ブロロロロロロロ・・・・・・

末原「なぁ洋榎、もしかして飽きれてるん?」

洋榎「当たり前や!だからなんでこんなことするんや恭子……」

末原「それは……」

  ビューーーン!!!キキィ!!!

洋榎「ぎゃああ!!!強引に車線変更するのやめてーな!!」

末原「わたしな、いままで嫌われないように生きてきたんや、そんな守ってばかりの性格が嫌になったんや」

洋榎「だからなんなんや」

末原「だかかホンマのこと言わせてもらう!強引に行くで!」

洋榎「なんや」

末原「わたしは洋榎のことが好きなんや!大好きなんや!愛してるんや!!!」

洋榎「な……」

洋榎「な、なに言うとるんや恭子、じょ、冗談も大概にしーや」

末原「わざわざこんなことしてまで冗談なんか言うわけないやろ」

洋榎「せやけどうちらは女同士やし……」

末原「キレイな愛やなくてもわたしは洋榎が欲しいんや!」

洋榎「そんな無茶なやで!そんなこと急に言われても気持ちの整理が……」

末原「それでもどうしてもこの気持ちを大会前に伝えたかったんや」

洋榎「だからと言ってこんなことするのは間違ってるやろ!うちなにされるかわからんしめっちゃ怖かったんやで!」

末原「殴られたって文句はないで、安心してくれ、食べたりしないから」

洋榎「わかっとるわそんなこと!」

  ブロロロロロロロロ・・・・・・

洋榎「もうわかったから帰らせてや……疲れたで……」

末原「帰らせないで朝が来るまでは」

洋榎「なんでや!」

末原「好きなんやからしょうがないやないか!」

洋榎「せ、せやけどな恭子!ホンマに好きならこんなことしないで……」

末原「音楽でも聴こか」

洋榎「おい恭子!人の話をちゃんと……!」

ジャジャジャ~ジャジャジャ~ジャジャ!!!!!

洋榎「ギニヤヤヤ!!なんやこの大音量の音楽は!!」

末原「エアロスミスのcryin'や、ええ曲やで」

洋榎「わ、わ、わかったからもっと音量を下げてや!耳が痛いで!!」

末原「やしきたかじんやなくてエアロのビックサウンドじゃ洋榎の神経逆なでするんかな」キューッ

洋榎「ハァハァハァ……」

末原「これぐらいでええ?」

洋榎「ああそれぐらいでOKや……」

末原「どうや?ええ曲やろ?」

洋榎「そうやな……てか恭子こういう曲聴くんやな、なんか意外や」

末原「わたしってどういう曲を聴いてそうやと思うん?」

洋榎「うーんと……クラシックとかジャズとか聴いてそうやな、まさかロックが好きだとは思わんかったで」

末原「そうイメージなんやなわたしって……」

洋榎「真面目って感じやし」

末原「ホンマはそんな真面目でも無いんや、ホントは色々思うこともあるし……」

洋榎「なんや思うことって」

末原「洋榎をめちゃくちゃにしたいとか思いっきり舐めまわしたいとかやな」

洋榎「なんちゅう物騒な……」

そこまで持って行く過程が重要だなーワハハ

洋榎「ただの変態やないか……」

末原「そうやで、わたしはみんなが思ってる末原恭子とは違うんや」

洋榎「みんなが思ってる末原恭子か……いつの間にか万能な末原恭子の幻をうちらの中で作ってたんやなぁ」

   ブロロロロロロロロ・・・・・・・

洋榎「そういえばうちらが最初に出会ったときのこと覚えとるか?」

末原「新人歓迎会のときやろ」

洋榎「せやせや、あのとき一緒に麻雀打ったのがうちらのハジマリやったんやなぁ」

末原「あのときから洋榎は他の誰よりも輝いてたで」

洋榎「せやろせやろー!てかあのときからうちのこと好きやったんかい!」

末原「一目ぼれってやつやな」

洋榎「まぁいやにうちのことじろじろ見とるから変やなぁとは思ってたけど
   まさかうちのことを好きになっとったとはなぁ……」

    ブロロロロロロロロ・・・・・

洋榎「しかしどうやってうちを車まで運んだや、さすがに重たかったやろ?」

末原「それはやな、漫ちゃんに手伝ってもらったんや」

洋榎「漫にか!あいつこの計画のこと知っとったのか!」

末原「せやで」

洋榎「漫め!帰ったらお仕置きや!デコに喝や!」

末原「そういえば洋榎、さっき寝言で漫ちゃんの名前を呼んでたけど、まさか漫ちゃんのことを……!」

洋榎「ちゃうちゃう!ただ漫が夢に出てきてだけや!それも最悪な形で!」

末原「そう、ならええけど」

洋榎「なんやなんや嫉妬か!恭子は意外と嫉妬深いんやな」

末原「べ、別に嫉妬とかそういうのとはちゃうで!」

洋榎「しかし漫に嫉妬とはな、なかなか面白いことやな、ハハハ」

末原「く///」

    ブロロロロロロロ・・・・・・

洋榎「今何時や」

末原「3時半や」

洋榎「もうそんな時間か」

末原「ごめんな、こんな時間まで付き合わせてしもうて」

洋榎「せやで!次こんなことしたら絶対許さんで!……と言いたいところやけどな」

末原「う、うん……」

洋榎「犯罪のようなドライブやったけど、なんだかんだで妙に楽しかったで」

末原「ホ、ホンマ?!」

  ブロロロロロロロ・・・・・・

洋榎「久々に恭子と二人っきりで話もできたし、恭子の本音も聞けたし、言う事無しやな」

末原「そう思ってもらえると嬉しいで……」

洋榎「でももう深夜の突然のドライブは勘弁やで、親だって怒るやろ」

末原「絹ちゃんも怒るやろな……大事なお姉ちゃんを盗ってしまうんやし……」

洋榎「なに言うとるんや!まだ付き合うとは言ってへんやろ!」

末原「そうやな……やっぱわたしが女やから……」

洋榎「そやけどな、べ、別にうちは恭子のこと嫌いやないんやで……」オロオロ

末原「え……」

洋榎「いきなり愛してると言われてちょっとびっくりしたんやな……
   まぁちょっとどころやないけど……さっきも言うたけどまだ気持ちの整理がついてないんや」

末原「ということは……!」

洋榎「そう急かすのあかんで、まだうちだってどうなるのかわからんのやし……
   まぁ恭子と一緒におるのは嫌いやないし、まんざらでもないんやけどな」

末原「ホンマありがとうやで……」ポロポロ

洋榎「な、なんで泣くんや!」

末原「断られると思って怖かったんや……なんでわたしはレズなんやろとずっと悩んでいたんや……」

洋榎「恭子……」

末原「普通の恋愛させてーなと何度思うたことか……でも無理やった……
   洋榎のことを好きになってしまったんだからしょうがないんやな……」

                                 _,. .-‐-、                                 |!
          _                    /: : : : : : :ヽ                            \_人_,ノしん__,ノ/
      ,. :''"´: : : : :`ヽ、          /: : : :_; : : :-:‐:-. . . ._                       )           (__
     /: : : : : : : : : : : : : : : : :‐-. . . .-‐ ''ン; : ''": : : : : : : : : : : : : :`:ヽ                   _,)   洋  両  /
   /: : :_; : : -‐-x: : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\                 \    榎   .刀  (
  /: :, '"´ , : ''"´: : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.                  \.   と   の  /
. //  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ                  _). は    \
 {.i  /: : : : : : : : : :_:_: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\                   \.       (
. |j /: : : : : : : ; ''"´   ̄  ー-‐‐7: : : : : : : /l: : : : : : : :iハ: :ヽ`/: : i : : : : : : :}`ヽ               )      <
    {: : : : : ./           //: : : : : : : / .l: : : : : : : :i .i: i/ i: : : :}: : : : : : : i : : : . 、           /i  /⌒Y⌒i   (
   i: : : :/            /:.:/: : : : : ∧7‐-=ミ:ハ : : : :.!/  j: :ハ∧.: : : : :ト,:i  ̄ `ヾ;,.       / .|       / /⌒\
   i: : :/             /:.:/{:.i: : : :.i:i リ   i:./ _\: : :i =ニテオ=z≦!: : : : :} '!    /: :}  \人_,ノ  \_,ノ(  //
   ヾ: :i           /:./   i:ハ: : : |:| _,z=オ芹「  \:!  i:::;;;しイ j: : :./:V   /:/    .\   う    (
     \__,        'イ     lj ヾ: :i:| '"i::::;;;しイ.      弋::::::ソ ,厶イ:.:ハ :i   /    __)  .ち   /
              `ヾ=---' //\!ト、 弋_::_;ソ         ̄  i |: !: i i }/      ..\    の  (
                     // |: :i ∧         '_         i |: : .i i:.!           \  こ   \
                   {:.i  .|: :!: :∧      / `ヽ    イ l: : :i //        _,ノ  と   <
                   ヾ\ |:.:i.:/  ` .     i__,ノ  / iリ |: ://         )    や   (__
                           i:.:i/     ≧-  _  イ  ,/ i:/             て    で    /
                        i:.|      八|      ,ハ__   /               )   ! !  (
                       ';.! _,, -‐f´  \  /  i ` ‐-  _          /      (
                      , ''"    {.    ∧_∧   }       `ヽ       /⌒Y⌒i  /⌒\
                        /    /.   \. _/x==x`ヾ_,ノ      i               | /
                    //  i   ___{{__〃V \        i    \         !/
                        /    .l. / ,、ヽヽヽヾ! i\,ノ       ./     \_
                  /      i / ゝ_/_/_/_/ー-、. \     V          ̄_`ヽ
                  ∠__      /      _,, イ ̄          〈           /::::i i
                  {::::/ `ヽ.  /     -‐‐''"  .|             }::.i      /\:::ノ ノ

    ブロロロロロロロ・・・・・・

末原「このことを告白して洋榎に嫌われないか心配やったんや……」

洋榎「アホか、そんなことで恭子のことを嫌いになるわけないやろ」

末原「ホンマ?」

洋榎「当たり前田のクラッカーや!そんなことで壊れてしまうようなか弱い絆ばかりやないやろうちらは!」

末原「そう……」グジュ

洋榎「ああもう洟が垂れてるやないか、いま拭いたる」フキフキ

末原「あ、ありがとう///」

洋榎「うちがこんなことしてあげるのは恭子だけやで」

末原「……」

洋榎「そろそろ帰ろうか恭子」

末原「大丈夫、いまもううちらの街に向かってるで」

洋榎「そりゃ良かったで、恭子の親御さんやって心配してるやろし」

末原「それが大丈夫なんや、昨日からわたし家で一人だけなんや」

洋榎「なんでや?」

末原「夫婦そろって箱根へ温泉旅行や、今頃ふたりとも夢の中やろ」

洋榎「だから今日こんな計画を考えたんか……」

末原「そやし今からわたしの家に来いひん?二人きりやし色々と……!」グフフ

洋榎「ちょいまちーや!さすがに展開早すぎやろ!もっと段階を踏んでからやろそう言うのは!」

末原「ご、ごめん……」シュン

洋榎「ホンマに変態やな……」

  ブロロロロロロロ・・・・・・

洋榎「空が白み始めたで恭子」

末原「ホンマやな」

洋榎「ああ生まれて初めての朝帰りやなぁ、これは親に誤解されるやろなぁ」

末原「朝帰りってそんな///なに馬鹿なこういうとるんや///」テレテレ

洋榎「さっきまでうちを自分家に連れ込もうとしとったくせになに照れてるんや……」

末原「ハァ……洋榎とのドライブももう終わりか……寂しいで……」

洋榎「また今度すればすればええや~ん、もう深夜は嫌やけどな」

末原「また付き合ってくれるん?!」

洋榎「休みの日やったらいつだってええで~」

末原「わたし洋榎と一緒に行きたいところがたくさんあるんや!
   大阪ドームとか有馬温泉とか京都観光とか……!」

洋榎「どこもバラバラやな……」

末原「と、とにかく色んなとこ回りたいんや!」

洋榎「インハイが終わったあととかええかもしれんな
   もちろん優勝旅行としてやな!」

末原「もちろん二人きりやろ!?」

洋榎「まぁ多分そうやな、ハハハ」

末原「……」

朝陽が昇る中、末原恭子は思った

末原(このまま洋榎と恋人関係になっても決していいことばかりでは無いハズや)

洋榎「朝の陽ざしが気持ち良いで」

末原(世間の目や風当たりは相当強いハズや、くじけそうになることもある何回もあるハズ……せやけど)

洋榎「おひさまさんさんおっさんテレビ~♪」

末原(洋榎となら……洋榎とならどんな障害も超えられる……そんな気がするんや……)

末原「なぁ洋榎」

洋榎「ん?なんや?」

末原「これからもよろしく頼むで!」

この人とならどんなことでも乗り越えられる、そんな気がしたドライブだった

      END

末原「今度のドライブはどこいこか?」

洋榎「そうやなぁ、海がええな、そうや白浜ビーチなんかどうや!」

末原(洋榎の水着姿か……想像するだけでグッとくるで……)

洋榎「まーたやらしい想像しとるで……」

末原「もちろん泊りやな!」

洋榎「日帰りや!どんだけ自分スケベやねん!」

末原「本能で生きること決めたんやな」

洋榎「そうか……」

  キキィ!!バン!キキィ!!

末原「ふぅ」

洋榎「しかしあれやな、恭子運転上手いな」

末原「ホンマ?」

洋榎「ホンマや、うちの親に上手いかもしれへん」

末原「そりゃ嬉しいで、これやったら免許取れるかもしれへんな」

洋榎「せやせや頑張りや、応援しとるで……は?」

洋榎「恭子……いまなんて言うた……」

末原「そりゃ嬉しいでって言ったで」

洋榎「そのあとや!!」

末原「これやったら免許取れるかもしれへんな」

洋榎「え……まさかまだ免許取ってないんか?」ガクガク

末原「せやで」

洋榎「でも昨日教習所に行ったんやろ……」ブルブル

末原「一日二日で取れるわけないやろ、何週間もいかな取れんよ」

洋榎「そ、そうなんや……」

洋榎「……」

洋榎「おろしてや!事故らんうちにさっさとおろさんかい!!!」

末原「大丈夫やって、死ぬときは一緒やで!」

洋榎「嫌やあああああああああああああああああ!!!」

            洋榎「なに考えてるんや恭子!誘拐やろこれは!」末原「……」   カン

以上です
読んでくれた人サンキュー

↓一応元ネタ
http://www.youtube.com/watch?v=0U8F3nmfPNg

よかった乙!
またかいてくださいね!

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