エレン「クリスタこれをやるよ」(32)

エレン(なんか寝付けないなあ。しょうがないトイレにでも行くか)

ショオオオオオオ

エレン(ハア~スッキリした、さあて今度こそ)

キイ バタン

エレン(誰だ?こんな夜更けに)身を隠す

コツコツ ガチャ バタン

エレン(クリスタ?なんでこんな夜更けに外に・・・)

物影から様子を窺うエレン

エレン(見張り台に?)

クリスタ「ユミル・・・」

エレン「・・・・・・」

エレン「クリスタ」

クリスタ「エレン・・・」

エレン「どうしたんだこんな夜遅くに?」

クリスタ「エレンこそ」

エレン「俺はトイレに行ったらクリスタが外に出たのを見たから」

クリスタ「そう」

エレン「ユミルの事を思い出しているのか?」

クリスタ「・・うん」

エレン「やはりそうか・・・」

クリスタ「」

エレン「」

エレン「クリスタこれをやるよ」紙袋手渡し
 
クリスタ「え!?」

エレン「紙袋開けてみろよ」

クリスタ「うん」ガサゴサ
 
クリスタ「マフラー!」

エレン「そのマフラーお前にやるよ


クリスタ「え?でもエレン」

エレン「ユミルの変わりに使えよ」

クリスタ「・・・いいの?」

エレン「ああ、遠慮なく使えよ」

クリスタ「でも」

エレン「でも?」

クリスタ「ミカサに悪い気がする・・・」

エレン「余計な心配するなよ」

クリスタ「だけど」

エレン「たくしょうがねえな!」マフラー巻き

クリスタ(エレン!!?)

エレン「ほら、こうしていれば少しは暖かいだろう」

クリスタ「うん、

エレン「でも?」

クリスタ「ミカサに悪い気がする・・・」

エレン「余計な心配するなよ」

クリスタ「だけど」

エレン「たくしょうがねえな!」マフラー巻き

クリスタ(エレン!!?)

エレン「ほら、こうしていれば少しは暖かいだろう」

クリスタ「うん、暖かい」涙がポロリと零れる

エレン「(クルリと反転しながら)じゃあなクリスタ、余り夜風に当たり過ぎると風邪を引くぞ。ここには医者なんていないんだからな」ザクザク

クリスタ「ありがとうエレン、まるてユミルに包まれているみたい」ポロポロ

翌朝

クリスタ「ミカサおはよー!」

ミカサ「(少々面食らい)・・お早うクリスタ」目をパチパチ

クリスタ「朝食の手伝いするね」エプロン早着

ミカサ「今日はクリスタの当番じゃあ」

クリスタ「いいの私が手伝いたいの。だからいいでしょう」

ミカサ「う、うん」

男部屋

エレン「ふああああ
(結局あまり眠れなかった)」

アルミン「どうしたのエレン!寝不足?」

エレン「まあな(あのマフラー、ミカサにプレゼント予定だったんだけどまあいいか)」

ジャン「なに朝からぶつくさ言っているんだエレン」

エレン「なんでもねえよジャン」

ジャン「そうかよ」

エレン「そうだよ」

コニー「朝から漫才やっていないで布団の片付けと整理しないと兵長にどやされるぞ」

ジャン「へいへい。たくあの中年男潔癖症過ぎるんだよ全く」バタバタ

エレン「ジャン、それを本人の前で言うんじゃねえぞ」

ジャン「解っているって、一々五月蠅いなお前も」

厨房

ミカサ《ジーーーー》クリスタを見てる


クリスタ「どうしたのミカサ、私の事じっと見て?」

ミカサ「そのマフラー・・私のと同じ色合い・・」

クリスタ「あ、これ?エレンが暮れたの・・・」

ひょおおおおおおおおおお

クリスタ(しまった!)慌てて口を抑えるが、既にお寿司

ミカサ「クリスタ今なんて言ったの?」

クリスタ「あのねミカサ、落ち着いて聞いて」

厨房の外

サシャ(あわわわわこれは急いでエレンに知らせないと)静にダッシュ

男部屋

リヴァイ「よしいいだろう取り敢えず合格だ」

一同(ホッ)

リヴァイ「ところでジャン・キルシュタイン」

ジャン「はっ」

リヴァイ「お前にいい言葉を教えてやろう、壁に耳有りだ」

ジャン(サーーーーー!)体温が氷点下まで下がる

リヴァイ「食堂に行くぞ」

エレン(ジャンお前終わったな)

リヴァイ「食堂に行くぞ」

ガチャ  キャッ!

リヴァイ「サシャ・ブラウスか、いったいどうした!」

サシャ「あ、あの、実は」アワアワ

リヴァイ「落ち着いて話せ」

サシャ「あ、エレン!」

エレン(?)

サシャ「エレンは厨房に大至急来てください。厨房がとんでもない事に!」

エレン「・・・・」

なんか荒れているけど続けます

エレン「サシャ厨房で何が」

サシャ「兎に角早く来てください!」エレンの手をグイグイ引っ張るサシャ

エレン「わかったから引っ張るな」

厨房

クリスタ「と言う訳なの」

ミカサ「つまりエレンはクリスタの心配をしてそのマフラーをクリスタに挙げたと・・・」

クリスタ「そういう事、あなたが心配するような事は起きていない!信じて」

ミカサ「解った信じる。エレンは優しい。だからそうゆう事有り得る」

クリスタ「解ってくれてありがとうミカサ」

ミカサ「ううんいいの私も悪かったから」



サシャ「兎に角2人を止めて・・」(何も起きていない)

エレン「何を止めろって?何も起きていないぞサシャ!」

サシャ(そんなはずは・・・)狐に包まれ気分のサシャ

ミカサ「お早うエレン、サシャ」

エレン「お早うミカサ」

クリスタ「お早うエレン、サシャ」

エレン「お早うクリスタ」

サシャ(どうなっているんですかねえ・・・)

エレン「サシャ、朝早くから寝ぼけているなよ」

ミカサ「エレン、もう直ぐ皆の朝食が出来るから、食器を用意して」

エレン「解った!サシャ、お前も手伝え」

サシャ「はい・・・・」

物影からじっと様子を窺う男一団

リヴァイ「アルミン、お前はこの状況をどう判断する」

アルミン「はい、少なくとも最悪の事態だけは避けられたようです」

リヴァイ「解決とは言えないその理由はなんだ!」

アルミン「全てはエレン次第だからです」
 
リヴァイ「・・・全てはエレン次第か・・・」

アルミン「はい!」

アルミン(大体の察しは付くよエレン。その証拠はクリスタが身に纏っているマフラーだろう)

アルミン(でもミカサ、よく自重をしたね。以前の君ならライナー、ベルトルト、オルオの三人を空中に投げ飛ばしていたから)

アルミン(これでエレンがミカサ絡みの相談を持ち込まなければ、僕の胃は痛まずに済む)

リヴァイ「よし!朝食の支度も整ったようだから、食堂に向かう」

ジャン、コニー(助かったー)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月04日 (土) 19:34:41   ID: Kt4d03Xd

サシャドンマイ!

2 :  SS好きのSさん   2014年01月30日 (木) 17:42:52   ID: 9YCLxB4a

サシャ…

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