キョン「長門、お前ってさ、ほんとかわいいよな」(103)

ちょっと前置き長くなるとおもうけど


‐放課後 文芸部室‐

シトシト

キョン(季節は梅雨)

   (今日は我らが団長様より直々のお達しがあり、団活は休み。新しく傘を買いに行くためらしい)

   (曰く、『梅雨には梅雨の楽しみ方ってもんがあるのよ!』とのことだが…なんのことやら)

<ペラッ

キョン(朝比奈さんも傘を新調したいとのことでそれに続き)

   (となれば当然、ええかっこしいでハルヒの腰巾着を自任する古泉も追従するわけで)

   (俺はといえば、雨に濡れながら雨具を探すという矛盾に孕んだ非生産的行為にやる気を見出せず)

   (雨が止むまで部室に避難しておくことにした。寝ぼけて傘を忘れちまったのが痛いな。やれやれ)

<ペラッ

キョン(…ということで、今日部室にいるのは俺と)

長門 「…」ペラッ

キョン(SOS団の読書係兼無口属性持ちの小柄な宇宙人、長門有希の二人だけ、というわけだ)

長門 「…」ペラッ

キョン(よくよく考えれば、部室に長門と二人きりというこの状況は中々に珍しい)

   (常時譫言・寝言を垂れ流して恥じない団長様と、その太鼓持ちのニヤケ男、そして俺の妖精兼天使)

   (その三人がいないというだけでこの部室もえらく静かになるもんだな)

長門 「…」ペラッ

キョン(それにしても)

   (去年の春からこっち、長門もずいぶん明るくなった(俺主観で)と思うのだが)

   (やっぱりこいつの、一種異様な読書欲だけは変わらず旺盛で、どころか日増ししている感すらある)

長門 「…」ペラッ

キョン(今日も今日とて長ったらしい名前のハードカバーを一定のペースでめくり続けているわけだ)

長門 「…」ペラッ

キョン(…)

   (…暇だな。俺もこういうまったりとした時間は嫌いじゃないし、長門となら無言も苦ではないが…)

   (いかんせん、暇だ。こうなりゃいっちょ長門と和気藹々と談笑でも………無理か)チラッ

長門 「…」ペラッ

キョン(明るくなったと言っても内面の話だ。話していても終始無表情なのは相変わらずだしな)

   (しかし、暇なのもそうなら、去年のクリスマス前に遭ったもう一人の長門)

   (あいつのような控えめな笑顔をもう一度見てみたいという欲があるのもまた事実)

長門 「…」ペラッ

キョン(…ふむ、どうするかな。考えたら本当に見たくなってきた。いっそ素直に頼んでみようか)チラッ

長門 「…」ペラッ

キョン(…だめだ。できるかわからんし、頼んで見せてもらうより自然とこぼれて出てくるのを見たい)

   (成分的には変わりなくとも、やっぱり人工ダイアよりも天然ダイアに惹かれるのは当然だろう)

   (とすると、どうするか。一発ギャグでもやってみるか。こう…ワイルドなやつの物真似でも)チラッ

長門 「…」ペラッ

キョン(…これもだめだな。確実に無視される気がする)

   (だが、そろそろいい加減に話を進めろと誰かに言われているようなプレッシャーを感じるからな)

   (…そうだ、褒めてみるのはどうだろう。褒めまくったら、微笑の一つくらいはこぼれるかもしれん)

長門 「…」ペラッ

キョン(…よし、ここはひとつ褒め殺し(誤用)てみるか。となるとどういう風に攻めるべきか…)

キョン(決めた、いきなり最大級の賛辞から入ろうそうしよう)

キョン(ゴールドスミス曰く、『最初の一撃が戦闘の半分である』。 そうと決まれば…)

キョン「長門」

長門 「…なに」ペラッ

キョン「お前ってさ、ほんとかわいいよな」

長門 「…」ペラッ

キョン「…」

長門 「…」ペラッ

キョン(…反応がないばかりか、本から顔を上げようともしないな。だがまだだ、まだ終わらんよ!)

キョン「瞳も澄んでて奇麗だし、まつ毛も長いよな。肌も白くて、なんていうか、吸い込まれそうになる」

長門 「…」  ペラッ

キョン(…ん、なんかページをめくるペースに乱れが出た…か? わからんが、畳みかけてみよう)

キョン「それにあれだよな、お前の奇麗さって、容姿だけじゃなく雰囲気もあるんだよな」

   「なんていうの? まるで降り積もった新雪みたいな。 クールビューティーっていうのか」

長門 「…」 ペペラッ

キョン(…今ページを繰り損ねたな。見たかったものではないが、これはちょっとかわいい。…続けよう)

キョン「それにこういっちゃなんだが、スタイルも均整が取れてていい感じだよな」

   「こう…スレンダーっていうか、スマートって言葉がぴったりくる」

   「朝比奈さんみたいのもいいが、俺はやっぱり長門くらいが一番好きだな」

長門 「…」

キョン(手が止まった…!)

キョン「しかも外見だけじゃなく、内面にももちろん魅力がある。それは声を大にして言いたいね」

長門 「…」

キョン「物静かなせいで目立たないが、いつも仲間を気遣い支える優しさは誰にでもあるもんじゃないし」

   「理知的っていうのか、知性に富んだ物腰は何物にも代えがたい魅力がある」

長門 「…」

キョン「普段は本ばかり読んでいるお前だが、その実たくさんのことに気が付くし、気を遣える」

   「そんなお前に俺はあらゆる意味で救われてきた。これはいつか言おうと思っていたんだが…」

長門 「…なに」チラッ

キョン「…いつも、ありがとな」

長門 「…いい」モジッ

キョン(来た! いや来てないが、いま足をモジッとしたな。なんていうかむちゃくちゃカワイイ…)ポー

   (だがまだまだ、こんなものではない! 続行だ! …次は少し変化球を交えてみるか)

キョン「…なぁ長門」

長門 「…なに」

キョン「その~…なんだ、俺がこういうこと言ったってのは、ハルヒたちには内緒な」

長門 「あなたがそういうなら。 …でもなぜ」

キョン「なんていうか、その…恥ずかしいじゃないか。それに…」

長門 「…」

キョン「そんな話になったら、ハルヒのやつがいろいろと暴露しやがるかもしれんからな」

長門 「…あなたの意図を把握しかねる」

キョン「あ~その~なんだ。…俺が普段、お前にどれだけ感謝しているか」

キョン(…ここでさらに、そっぽを向くようにしてチラッと視線を送る!)

キョン「…とかな」チラッ

長門 「…わかっとぅあ」

キョン(今ちょっと噛んだな。かわええ。…しかしこの作戦は成功だったな)

   (自分の知らないところで褒められている、と言われれば悪い気はしまい)

   (こんな風に尻切れトンボだったら自然とどういう風に褒められているか想像してしまうしな)

   (…我が才能が恐ろしい。 しかし未だ道半ば。 俺は鬼になる…!)

長門 「…」

キョン「そうだ、今度どっか遊びに行かないか。色々礼もしたいし」

長門 「…いい。私に気を遣う必要はない」

キョン「いいじゃねえか、行こうぜ。またお前の私服も見たいしな」

   「去年孤島行ったときの服とか似合ってたぞ。なんていうか…かわいかったな」

長門 「…わかった」ゴソッ

キョン(お、今度は本を持ち上げて口元を隠したな。もしかして笑ってるのか? 見たい…)

   (見たいが、まぁこれはこれで趣があるし、何より控えめでグッとくるな。じゃあ次は…)

キョン「それからあれだな、また今度お前の家に遊びに行っちゃダメか」

長門 「構わない。しかし、いいの?」

キョン「ん? なんでだ?」

長門 「私の部屋では、あなたがつまらないかもしれない」

キョン「いいさ、お前の部屋がいいんだよ。…そういえば、お前の部屋いつもきれいに片付いてるよな」

   「けっこう掃除とかしてるのか」

長門 「朝比奈みくるが寄贈してくれた掃除機を時折使用している」コクリ

キョン「そっか、きれい好きな女子ってなんかいいよな」

長門 「…」ゴソゴソッ

キョン(本の位置がさらに上がったな。もう目元くらいしか見えない。照れてる長門かわいいよ!)

キョン「しかし…たまにはこうしてお前と二人で話すってのもなんかいいな」

長門 「…」

キョン「お前とこうしてるときが一番落ち着く。長門といるとこう…安心できるんだよな」

   「そういうやつってなかなかいないじゃないか」

長門 「…そう」グッ

キョン「ああ」

キョン(ついに本で顔を覆って、おまけに顔に軽く押し付けてるな。やべぇまじでかわいすぎる…ふひっ)

   (小さな両手で一生懸命本を押さえてるとことかもうね! …もうちょっと近くで眺めたいな…よし)

キョン「なぁ長門。ちょっとそっち行っていいか」

長門 「…」コクリ

キョン「サンキュー。…よっ、と」ガタタッ

   「ふーん、なんだか難しそうな本読んでるんだな。おもしろいか」

長門 「…ユニーク」

キョン「ははは、そのセリフ久しぶりだな。…ん? なんかいい香りするな」

長門 「…」

キョン「さっきまでこんな匂い感じなかったし…」

   「あ、そうかお前か。花のいい香りがするな。シャンプーとか気を付けてるのか」

長門 「以前涼宮ハルヒが寄贈してくれた。爾来、毎月購入している」

キョン「へぇ。気に入ったのか。はは、かわいいとこあるな」

長門 「…」モジモジッ

この長門少し消失成分混じってないか?

キョン(足元が落ち着かない長門マジかわいい。超モジモジしてやがるぜ! ヒャッハー!)

   (…しかし俺キモいな…だが! 我が目的のためには感傷など捨てる! さて次は!)

キョン「そうそう、かわいいといえばお前ってさ、」

長門 「…やめて」

キョン「…ん? なにをだ」

長門 「…先ほどからあなたは三度私を称賛している」

キョン「あ、ああそうだな。言われてみれば…(もちろんわざとだけど)。すまん、いやだったか」

長門 「…」フルフル

   「そうではないが…困る」

キョン「(ん…?)こ、困るって?」

長門 「わからない。しかし、困る」スッ

キョン「そうか、なんかすまん」

キョン(ちょっと本を下げて目線で抗議してきたか。相変わらず顔の半分は隠れてるが…しかしこれは…)

長門 「…」ジー

キョン(顔こそ赤くなっていたりはしないが…こ、この拗ねたような態度は…正 直 た ま ら ん !)

長門 「…」ジー

キョン「えっと…す、すまん(ひゃあああああああジト目かわえええええええええ!)」

長門 「…許さない。謝罪も受け入れない」フルフル

キョン「え」

キョン「(しまったやりすぎたか!)すまん、そんなに気持ち悪かったか…?」

長門 「そうではないが、許さない」

キョン「(…?)そ、そうか…いや本当にすまん。あんまりかわいいもんだからつい…」

長門 「…」トンッ

キョン「おっと」

キョン(顔を軽く伏せながら、照れて本で俺の胸元を衝いてくる長門が愛おしい…)ポー

キョン「かわええ…」ボソッ

長門 「やめてと言った」

キョン「あ、ああ、そうだったな。つい心の声が…」

キョン「ほんとにすまん、この通りだ。…許してくれないか」

長門 「…」フルフル

   「あなたは、私の再三の要求に関わらずやめてくれなかった」

キョン「あ、ああ。だからその、」

長門 「よって、私にはあなたに誠意のこもった対応を要求する」

キョン「…謝罪だけじゃだめってことか?」

長門 「…」コクリ

キョン「ええと…じゃあどうすれば許してくれるんだ」

長門 「…」ジー

キョン「…ええと、金ならあまりないぞ?」

長門 「…」フルフル

キョン「…」

長門 「…」

   「…次の土曜日」

キョン「土曜? えーと、団活はないらしいな(なんだ? 何が言いたいのかまるでわからん)」

長門 「そう」


キョン「えーと…そ、それで?」

長門 「…」

キョン「どうした?」



長門「…また、図書館に」



キョン「…」

長門 「…だめ?」

キョン「…いーや! そんなことはないぞ! 図書館だな、わかった」

長門 「…そう」

キョン「ああ。 …ははっ、長門、やっぱお前ってさ―――」



そのあと、俺は再び本で顔半分を隠してしまった長門に、帰るまでひたすら謝り続ける羽目になった。

おかげで俺は、いつかの微笑みも見ることはできなかった。

だが俺は満足している。
なぜなら。


なぜなら半分だけ隠された長門の目は、確かに、笑っていたように見えたから。



おしまい

第二部はよ

>>43 長門が異様にデレてるのは、キョンと二人きりだったから、ということにしといてください。

さっきサムデイインザレイン観て、こういうの書きたくなった。
サムデイインザレインが面白くないって言うやつは許さない。


>>58短くてすまん。お詫びに短めの朝倉SSも投下していい? 一応このSSと続きもの

>>60
つまんねえからはやくしろ

>>62
てめぇ。サムデイインザレイン面白いだろうがくそが。
今度うち来いくそが。鑑賞会するぞくそが。ついでに消失も見るぞくそが

じゃあ書いてく
まだ途中だから、遅くなったらすまん

おまけ



キョン「朝倉涼子の陰謀」



‐朝倉家 Skype起動中‐

ピポ

【Kyonさんがオンラインです】

朝倉「あら、キョンくんが来たみたいね。声をかけてみようかしら。えっと…」カタカタ

Kyon『よう、朝倉』

朝倉「あら、あっちが早かったみたいね。メッセージ削除っと」

  「キョン君こんばんは。今話しかけようと思ってたとこなの、と」カタカタ

Kyon『そうなのか。久しぶりにINしたから話そうかと思ってな、ちょうどよかった』


朝倉「あら、うれしい」クスクス

  「それにしても、Skypeで話すのは久しぶりね。最近見かけなかったし」カタカタ

Kyon『結構INしてたぞ? ログイン状況をオフにしてただけで』

朝倉「あらそうなの? なんでまたそんなことしてたのよ。普通に入ればよかったじゃない」カタカタ

Kyon『それが、最近九曜が一方的に話しかけてきてなにやら煽ってくるんだよ』

  『絵文字と顔文字ばっかで読みにくいし』

朝倉「天蓋領域ェ…今はオンラインにしてていいの?」カタカタ

Kyon『まぁな。さすがにたまには普通に入らないとと思ってな』

朝倉「ふーん。っていうか煽るって、どんなこと言ってくるのよ?」カタカタ

Kyon『あー…まぁ大したことじゃないよ。気にすんな』

朝倉「そんな言い方されたらかえって気になるわよ」カタカタ

Kyon『いやまぁその…地球人をより深く理解するためにデートしろ…的なね?』

朝倉「…は? モニターがおかしいのかしら」カタカタ

Kyon『だからデートしろってね? 要求してきてね? 断ったら「これだから童貞はwww」みたいなね?』

  『そういうこと言って煽ってくるのがめんどくさくてな』

Kyon『俺は童貞なんかじゃないのにな』

朝倉「ほんとは?」カタカタ

Kyon『どどど童貞ちゃうわ』

朝倉「ほ ん と う は?」カタカタ

Kyon『…童貞です』

朝倉「ふふ、素直でよろしい。…でもそういうこと、長門さんや朝比奈さんには言っちゃだめよ?」カタカタ

Kyon『お前が言わせたんだろうが!』

朝倉「違いますーKyon君が勝手に言ったんですぅ」カタカタ

Kyon『ちくしょう。もう帰る』

朝倉「ごめんごめん、そんなに怒らないでよ、ね?」カタカタ クスクス

Kyon『次はないぞ。処女宇宙人よ』

朝倉「あら、ごめんなさい。 でもこう見えてわたし非処女よ? 知らなかった?」カタカタ

Kyon『なん…だと…? そんなこと知りたくなかった。鬱だ、死のう…』

朝倉「うそうそ、ごめん、冗談。It's 冗句」カタカタ

Kyon『ウソかよ。ヒヤヒヤさせんな』

朝倉「めんごてへぺろ」カタカタ

Kyon『むかつく…お前ってカワイイ顔して結構下ネタ好きだよな。なぜかSkypeだと特に』

朝倉「なんでかしらね。私も不思議」カタカタ

Kyon『いや俺も知らんが』


朝倉「長門さんに貸してもらった漫画の影響かしらね。そういえば長門さんで思い出したんだけど」カタカタ

Kyon『なんぞ』

朝倉「Kyon君、長門さんとなにかあった?」カタカタ

Kyon『なぜそう思う』

朝倉「あの子、帰ってきてからえらく明るくてね」カタカタ

  「表情は変わらないんだけど、挙動がなんかね、当社比2倍くらい」カタカタ

  「あの子がああなるなんてあなた絡みかな、と思ったの。違う?」カタカタ


Kyon『…違わん、かもしれん。わからん』

朝倉「なによ煮え切らないわね。男ならはっきりしなさい」カタカタ

Kyon『なんだそのキャラ。まあいい』

  『大したことじゃないんだが、今日、土曜に図書館に連れてってやる約束をしてな。それかもしれん』

朝倉「…それだけ?」カタカタ

Kyon『俺に心当たりがあるのはな』

朝倉「ふぅん。なんでそんなことになったの?」カタカタ

Kyon『別に、日頃の感謝のしるしにな』

朝倉「ふぅん…それでか」カタカタ


Kyon@女の敵『ああ、そんだけだ』

      『っておい、お前また勝手に俺の名前いじりやがったな。情報操作はやめろとあれほど』

朝倉「いいじゃない別に」カタカタ

Kyon@女の敵『しかもなんだ女の敵って。俺がなにをした』

朝倉「自覚がないなら、やっぱり敵じゃない」カタカタ

  (またどうせ無自覚に女心をくすぐるようなこと言ったんでしょ。私には言わないくせに!)

Kyon@人類半数の敵『ちくしょう』

朝倉「で、どうするの?」カタカタ

Kyon@人類半数の敵『どう、とは? 質問の意図がわからん。詳細を書け』

         『ってお前また…名前…』

朝倉「図書館に行くのはわかったわ。そのあとはどこに行くか考えてるの?」カタカタ

Kyon@人類半数の敵『え、図書館だけではいかんのか。一日そこでまったり過ごそうかと』

朝倉「そんなだからあなたは童貞なのよ」カタカタ

Kyon@人類半数の敵『どどど童貞ちゃうわ! ていうかなにが問題だってんだよ。それで十分だろうが』

朝倉「どうせ長門さんが図書館に行きたいって言うから図書館だけでいっかーみたいな感じなんでしょ」カタカタ

Kyon@人類半数の敵『それの何が悪い』

朝倉「女心がわかってないわねこの童帝は」

  「女の子がどこそこに行きたいっていったら、もう一か所くらい連れてってあげるのが男でしょ」カタカタ

Kyon@人類半数の敵『宇宙人に女心を語られた挙句に童帝とか言われた…鬱だ死のう』


朝倉「あら、ごめんなさい。つい熱が入って」カタカタ

Kyon@人類半数の敵『いやまぁいいけどな…』

朝倉「ごめんなさい」カタカタ

朝倉(…それにしても、図書館か~長門さんの希望なんだろうけど、若い男女が休日に図書館だけって)

  (なんだかなぁ…っていうかそれはそれとして!)

Kyon@人類半数の敵『おーい、朝倉?』

朝倉(なんで長門さんだけなのよ! 私も! 普段あんたに弁当つくってあげたりしてるでしょうが!)

  (こんなかわいい子が! AAランク+のワタクシが! お弁当とか作っていってるでしょうが!)

  (だったら私のこともデートとか誘うのが礼儀ってもんでしょうが! ちくしょう!)

Kyon@人類半数の敵『朝倉? 朝倉さーん』

朝倉(これは…私も要求してみよう。っていうかそれくらいの権利はあるはず。むしろその義務があるはず)

  (そうよね、むしろこれは私に課せられた使命よね。急進派も喜ぶに違いないわ。情報爆発的に)

Kyon@人類半数の敵『あちゃくらさん? 返事がないよなんか怖いよ』

朝倉(そうしましょうそれがいいわ。そうと決まれば)

朝倉「そんな童帝こじらせて死にたいKyon君に朗報です」カタカタ

Kyon@恩知らず『おまえ…女の子がそんな言葉づかいを…そして名前はもう突っ込まんぞ』

       『それでなんだ。俺はこんどはどんな罵声を浴びせられるんだちくしょう』

朝倉「私がデートしてあげます」カタカタ

Kyon@恩知らず『…は?』


朝倉「デートしてあげます」カタカタ

Kyon@恩知らず『どうしてこうなった』

朝倉「あら、私じゃだめかしら?」カタカタ

Kyon@恩知らず『だめってことはないが…そういう結論に至った理由を知りたい』

朝倉「女心のわからないあなたに、私とのデートを通してそれを学ばせてあげることと」カタカタ

  「それから普段のお弁当の借りを返してもらおうと思って」カタカタ

Kyon@弁当返せ『ああそういう…でも確かにその分の恩はあるな。デートで返せるかはしらんが』

朝倉「いいじゃない。とりあえず今度の日曜一緒にどこか行きましょうよ。私遊園地がいいな」カタカタ

Kyon@弁当返せ『むぅ…また預金が目減りするな』

朝倉「預金と今後の継続的なお弁当の供給、どっちがいい?」カタカタ

Kyon@弁当返せ『よしわかった遊園地行こうぜちょうど行きたかったんだひゃっほう』


朝倉「よろしい」カタカタ クスクス

Kyon@弁当返せ『じゃあ次の日曜の…10時に駅前集合な』

朝倉「わかったわ」カタカタ

Kyon@弁当返せ『おう。じゃあそろそろ俺は落ちる。妹が風呂に入れと言ってきたんでな』

朝倉「はいはい、妹さん連れ込んじゃだめよ?」カタカタ

Kyon@弁当返せ『あたりまえだろうが。それじゃまたな』

朝倉「あ、キョン君」カタカタ

Kyon@弁当返せ『なんだ、早くしれくれ』

朝倉「しれくれだってwww ヽ(*゚д゚)ノシレクレー」カタカタ

Kyon@弁当返せ『うるせえ宇宙人。手抜きのAAなんぞ貼るんじゃない。 で、なんだ』



朝倉「日曜日、楽しみにしてるから」カタカタ

Kyon『…おう。 それじゃおやすみ』

朝倉「…おやすみなさい、キョンくん」





キョン「朝倉涼子の陰謀」
おしまい

続きがあるんだろ?

ほら早く書けください


>>92ごめんこれでおしまい。

長門の出ない第2部なんぞ書いて正直すまんかった。
責任とって来週末くらいに第3部書くよ。ちゃんと長門メインにするわ。
朝倉との遊園地デートも書くかもしれん。こっちはわからん。

それじゃ今日はありがと。またな



朝倉と入籍したい。


またなと言ってまた出てきてすまん。

gdって忘れそうだからきちんと約束しとく。
来週土曜の21時~22時くらいに、長門篇と朝倉篇両方書くから。


それじゃ今度こそ帰るわ。じゃあな

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom