岡部「七夕も終わるな」ダル「だね」(99)

バタンッ



岡部「ふぅ……帰ったか」

ダル「オカリンマジ乙」

岡部「ダル、ドクペを頼む」

ダル「ん。どぞ」

岡部「うむ」

ダル「……っつーか、暑いってオカリン。日も落ちたのにこれってどういうわけよ」

岡部「仕方なかろう。湿度がこれだけ高くてはどうにもならん」

ダル「はぁ……これじゃ熱暴走怖くて、フラゲしたゲームできねーっつーの」

岡部「うん? その程度、お前が組んだやつなら問題なさそうなもんだが」

ダル「それがさ、これ同人ゲーなんだけど、作ったサークルがいろんな意味でHENTAIで有名なとこなんだお」

岡部「ふむ」

ダル「商業じゃありえねーほど高スペ要求してるわけ。お陰で万全の状態でスタンバってないと、抜きシーンでシャットダウンとか……刹那五月雨撃ちってレベルじゃねーぞ」

岡部「まぁよくわからんが、帰ってから起動するか、日を改めることだな」

ダル「そうするお……にしてもこの湿気は異常。帰る気にもならん罠」

岡部「そうだな……しばらく屋上で涼むか」

ダル「激しく同意」






ダル「ふはー……風が尋常じゃないくらい心地いい件について」

岡部「飛ばされないか心配だな……」

ダル「あれ? 大丈夫っしょ。しっかり柵に固定してあるし」

岡部「まぁ、な。ほら」

ダル「おお! わざわざコーラ持ってきてくれてたとか、オカリン△」

岡部「ふん、貴様には我が右腕として、ラボのために尽力してもらわねばならんからな」

ダル「それにしてもこのオカリン、ツンデレである」

岡部「やかましい」

ダル「……にしても、なんかオカリン覇気がないお。どしたん?」

岡部「ん? いや、別に……少し疲れただけだ」

ダル「牧瀬氏との別れが近いからですね、分かります。爆発しろ」

岡部「そ、そんなことではない!」

紫炎

ダル「ま、今日はどんちゃん騒ぎだったすからなぁ。ラボメンフルメンバーで七夕パーティとか、よく予定が立ったもんだお」

岡部「そうだな。それぞれ好き勝手な願いを書きなぐっていたが……まさかシスターブラウンまでやってくるとは予想外だった」

ダル「宴会中にブラウン氏がやってきたときは、部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする準備するとこだったぜ」

岡部「気前よく笹まで調達してくれるとはな。渡りに船だ」

ダル「だお」

しえん

岡部「まゆり達に感謝せねばならんな。小動物の機嫌を損ねていたら、我がラボの存続に関わる」

岡部「無論! 我が天才的頭脳があればそんな惨劇、こともなく回避してみせるのだがな! フゥーハハハ!」

ダル「オカリンそれサバンナでも同じこと言えんの?」

岡部「ぐぬぬ……」

岡部「……ん?」

ダル「どしたん?」

岡部「いや……俺たちが飾り付けをしたとき、あんな高いところに短冊は飾ってあったか?」

ダル「んー? あー、確かに。風でなびいてなきゃわからんかったけど、やたら高いところに吊るしてある希ガス」

支援

岡部「ふむ……皆で飾りつけたのは下のほうに見えているしな……」

ダル「あれじゃね? 僕らが一旦買出しに出たときに急いでつけてったとか」

岡部「くっ……! クリスティーナめ、この鳳凰院凶真を出し抜きおって……!」

ダル「オカリンが幸せそうでなによりです。氏ね」

岡部「うるさい! 貴様もあんな彼女にうつつを抜かしておきながら何を言うか!」

ダル「ドゥフwwwwwフヒヒヒヒwww失敬wwドヒューンwwww!」

ダル「……で、どうする?」

岡部「何がだ?」

ダル「折角だし、ちょっと覗いてみん? 僕も気になるわけですしおすし」

岡部「ぬあっ……ま、まぁ、気にならんといえ、ば、嘘になるが……」

ダル「だろ? 一応僕らのも見られてたわけだし、勝手に隠した分を見るなとは言われてないっつーか」

岡部「ダルよ……貴様、中々の悪だな」

ダル「誰も傷つかず幸福を保つ世界などないのだよ……!」

岡部「ではこれより作戦名、『スルトの剣』を開始する!」

ダル「オーキードーキー!」

岡部「……とはいうものの。もう笹は固定されてしまっているし、あそこまでは背が届かんぞ」

ダル「オカリン……僕たちがいるところは一体どこだとおもってるんだお……?」

岡部「……! まさか!」

ダル「改良を重ね、今こそ実用化に成功した……未来ガジェット2号『タケコプカメラー』Ver4.27!!」

岡部「なんと!」

支援

燃料http://beebee2see.appspot.com/i/azuYhOHhBgw.jpg

ダル「カメラ部分のジョイントを改造して、回転部分から独立させることに成功したんだお」

ダル「あと自走モードに加えてリモコン操作機能つけて、ユーストに遠隔で飛ばせるように設定して」

ダル「あ、おまけに解像度もageといたのぜ」

岡部「さすが我が右腕……! やはりお前は最高だ!」

ダル「べ、べつにあんたのために改造したんじゃないんだからね!」

岡部「テンプレ乙だな」

ダル「だお」

支援

岡部「よし、早速作戦を実行に移すのだ!」

ダル「でも風の中での試運転はしてないからなぁ……まぁ少しずついくお」



カタカタカタ……

岡部「おお! 飛んだぞ!」

ダル「まぁこんなもんかなー……オカリン、そこのノーパソで開いてみて」

岡部「うむ……お、映ってるぞ」

ダル「ちょっとこっち向けて……ま、出来は上々ってとこかな」

岡部「む、ターゲットが見えてきたぞ……これは……指圧師か」

『店長さんや綯ちゃんと、もっと仲良く出来ますように☆ 萌郁』



ダル「oh……なんというほのぼの板」

岡部「あいつ……何が早く新機種が出ますように、だ」

ダル「桐生氏が幸せそうでなによりです」

岡部「……だな」

岡部「さて次は……バイト戦士か」

ダル「桐生氏がバイトに来たと思ったら、いつのまにかバイトが二人だもんな。ブラウン氏ハーレムじゃね?」

岡部「まったく、なにをしにきているのやら……」

支援

『父さんや母さんと、ずっと一緒にいられますように 鈴羽』



ダル「全俺が泣いた」

岡部「鈴羽……」

ダル「なんなんよこの親孝行娘は。僕が親なら抱きついてちゅっちゅしてやるレベルだお!」

岡部「まぁ、もう少し痩せてみろ。ワンチャンあるかもしれんぞ」

ダル「オカリンマジ鬼畜」

岡部「本心だがな……これは、ルカ子か」

>>20
この牧瀬氏ギニューじゃね?
妙に大きくみえる

『凶真さんやまゆりちゃんと、これからも仲良くしてもらえますように るか』



ダル「ルカ氏マジ謙虚。つかオカリン、師匠としてこの消極さはどうなん?」

岡部「む、むぅ……確かに、少し意見してやらねばならんな」

ダル「はぁー、男の娘から熱烈アプローチとか、禿げろ。割とマジで」

岡部「やかましい!」

ダル「んお、次は……キター!! フェイリスたんktkr!!」

岡部「ふむ」

『フェイリスもみんなも、ずっと笑っていられるような毎日になりますように フェイリス』



ダル「……オカリン」

岡部「なんだ」

ダル「フェイリスたんが健気過ぎてちょっと吊ってくるお」

岡部「やめんか。まぁ、あの長ったらしい詠唱文はさすがにフェイクだと思ってはいたが……」

ダル「もうフェイリスたんに一生ついて行くお!」

岡部「ま、がんばれ。次は……まゆりか」

岡部「うん? これは、束になっているのか……?」

『オカリンが風邪とかひきませんように』
『クリスちゃんが寂しくなりませんように』
『ダルくんが由季さんと幸せになりますように』
『ルカくんの自信がもっとつきますように』
『フェリスちゃんがたくさんにこにこできますように』
『スズさんがいっぱいみんなと遊べますように』
『萌郁さんがみんなと打ち解けられますように』
『綯ちゃんがお父さんとずっと一緒にいられますように まゆり』



ダル「まゆ氏マジ天使ってレベルじゃねーぞ……」

岡部「あいつ……一つも自分のことを書いていないではないか」

ダル「あ、やべ、泣けてきたかも……涙腺崩壊とか、腹筋スレはどこですか」

支援

  ( ^)   だから♪
  (  ) ̄
(  | |  )

  _(^o^)  今♪
    ( )|
  (  | |  )

       ( ^o)  1秒ー♪
      ̄(  )
   (   //  )

             (o^ )  ごとに~♪
            (  )ヽ
             | | 

..三  \ \  V  /   (o^ ) 三 世界ー♪
 三  \ \  V  / (  )ヽ 三
三   \ \  |  /  / /   三


三  ( ^o) \  V // / /  三  線をー♪
 三/( ) \  V / (o^/   三
三   ヽヽ  \ |  /(  /  三

..三/( )  \  V  /    (o^ ) 三 越ーえてー♪
 三  ヽヽ^o) \ V   /  (  )ヽ 三
三    \  )\ | (o^/  / /   三

岡部「……ふん。あいつには、もっと自分の考えというものを教えてやらねばならんな」

ダル「保護者リン乙」

岡部「なんとでも言え」

>>34
久しぶりに見たもんだから盛大に吹いたわwww

クリスティーナとおれが結婚できますように

ダル「次が……牧瀬氏ですか」

岡部「うむ……」

ダル「オカリンびびってんの?」

岡部「び、びびってなどおらん」

ダル「さいですか。じゃ、遠慮なく」

岡部「……」

支援

支援

『岡部と、早くまた会えますように 紅莉栖』



ダル「あーもうだめだわー殴る壁がないわー」ドンッ

岡部「ゆ、床を殴るな!」

ダル「なんつーかさ、予想できてたとはいえ、現実つきつけられるとイラッ☆とくんのな」

岡部「知らん! 大体紅莉栖とは誰だ! 我が助手の名はクリスティーナだぞ!」

ダル「ヘタリンは逝ってよし。はげ散らかして爆発しろ!」

岡部「ぐぬぬぬ……」

支援

マグマか?

これはマグマだわ

ダル「……あれ、もう1枚あるお」

岡部「なに?」

ダル「あー、これ綯氏のだわ」

岡部「シスターブラウン? あいつも飾っていたのか……」

支援

支援






キィ



天王寺「なんだ、てめぇらここにいたのか」

二人「「?!」」 びくぅっ

支援

岡部「み、ミスターブラウン! 何故こんな時間に?!」

ダル「(今の内に回収回収……)」

天王寺「いや、今日1日綯の面倒を見てもらってたからな。帰りに寄れたから寄ってみただけだ」

岡部「そ、そうですか」

支援

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天王寺「綯もはしゃいじまってなぁ。お前からも、あの嬢ちゃんたちに言っといてくれや」

岡部「そういえばシスターブラウンは?」

天王寺「バイトが暇だっていうから、見てもらってるとこだ。つか、いい加減その呼び方は止めろ」

岡部「ふむ……気をつけよう」

何か今の所いいクオリティ

泣ける支援

天王寺「ったく……お、あれか。綺麗に飾りつけたじゃねぇか」

岡部「(だ、ダル、例のブツは回収済みか?!)」

ダル「(だ、大丈夫だ。問題ない!)」

岡部「(それは失敗フラグではないのか?!)」

天王寺「……」シュボッ

天王寺「……なぁ。少し、昔話でもしていいか?」

岡部「え?」

天王寺「俺が秋葉原にきたのも、こんぐらいの時期でな。こういう日は、色々思い出しちまうんだよ」

天王寺「……あいつと初めて会ったのも、今頃だったか」

岡田「あいつ……橋田、鈴さんですか?」

天王寺「はぁ? 誰だそりゃ」

岡部「なっ……」

支援

支援

岡部「(そうか……この世界線では、鈴羽は1975年にタイムトラベルをしていないのか)」

天王寺「俺が言ってんのは、綯の母親だ。ま、つまり俺の嫁ってわけだな」

岡部「ミスターブラウンの妻……想像ができませんね」

天王寺「言ってろ。まぁ、綯はあいつにそっくりだからそれで想像つけてくれや」

岡部「ふむ……よくもまぁあなたと結婚したもんだ」

ダル「オカリン、そのあえて地雷踏みにいくのはなんとかならんの?」

天王寺「まぁな。今考えても、俺にゃ勿体無い奴だったよ」

岡部「……そういえば、奥さんは今は?」

天王寺「ああ……病気でな。綯を産んでから、そう経たない内だったか」

岡部「っ……すみません、でした」

天王寺「謝るこたぁねえよ。別にお前が悪いわけじゃねぇ」

岡部「……」

支援

天王寺「……だけどな、最近妙な夢を見るときがあるんだよ」

岡部「夢?」

天王寺「……夢ん中ではよ。あいつは綯を産んだ後もしばらく元気でな」

天王寺「俺は見たことねぇはずだが、何故か世話んなったような人と、3人で話してるみたいでよ」

天王寺「それで……」

今宮綴だったか

テラ美人だったな

支援




『よく分からないけど、すぐに戻れるように、お願いしてみるから』

『それまで綯のことを、お願い…』



天王寺「……」

天王寺「悪い。つまらん話を喋りすぎた」

岡部「あ、いえ……」

天王寺「それじゃ、俺は帰るからよ。戸締りはしっかりしてけな」

岡部「了解した……」



バタンッ

ダル「哀愁漂うブラウン氏とか、初めてみたお」

岡部「……そうだな」

支援

確か嫁SG世界線でもゲルってるはず

ダル「さて、僕もそろそろ帰るお」

岡部「そうか。俺はこのまま泊まっていく」

ダル「じゃ、鍵よろー」

岡部「ああ」

なにこのいい話
支援




バタンッ

岡部「(……数々の世界線を移動し、俺はこのシュタインズゲートに辿りついた)」

岡部「(その事に後悔はないが、どこか心にはひっかかることはある)」

岡部「(まゆりと紅莉栖を救いたいという、俺の勝手で独善的な動機で、世界全てを動かしてしまったという事実)」

岡部「(二人を助けるためなら何度でも同じ選択をするだろうし、批判や非難ならいくらでも受け入れる覚悟はある)」

岡部「(だが……その影響を知らないところで受けている人らに、俺は、どんな顔をすればいいのだろう)」

複線っぽい短冊に期待

支援

岡部「さて……ぷわっ?!」 ぺたっ

岡部「き、機関による妨害か?! 一体なにがっ……って、短冊?」

岡部「これは……小動物のではないか」

『お父さんと、ずーっといっしょにいられますように なえ』



岡部「……」

岡部「……フッ」

Mr.ブラウン「ちょっと種子島いってくる」

支援

岡部「(そう……俺は狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真)」

岡部「(変えてしまった全てを背負った上で、高笑いできなくてどうするというのだ……)」





岡部「これが……シュタインズゲートの選択だよ」

支援

.     ノ    .\
  γ ̄ .\     \
,,.-'      \      l
.    \    .\   .|
       \    .ヽ  |--、       七夕のコンチェルトグロッソ
.  \     \   .l/   l. 
.   \    ヽ. //ヽ、/            お わ り

      \     |_l.\/        \              /
"''-..,,_   }_/__l`´                  _

ヽ  \_/ //                  σ   λ
   -..,,__//./       ,.-''"  ̄ ̄ `ヽ   ~~~~
        / .l、   ,..-''"  ̄ ゙"''-、.     ヽ  (・ω・ `)
        .l   \"          .ヽ       ',. `ニニ´ | l\ _
           ヽ          \      ̄"''-..,,_      `ヽ
ヽ               ',                  l    `ヽ/   ヽ__.,.--..,,_
  ',               l         /      /         ヽ    / /    "''-..,,
  l             |       /                 ',  / ,-`―――
  .|             l -..,,__ ,,.-'"   l                   |. l |
   |         ,'          ,'/ ヽ            | Y `"''-..,,
           /          /    |              |. /ヽ
                     /    |            |. ',  \
\                  /     ヽ          /  \

乙!

支援などお付き合いくださり、ありがとうございました。
またいつか、機会があればよろしくお願いします。

>>70
マジか。読み込みが足りなかったようで……
こうなったらいいなという希望だったのですが
宜しければ、出典教えていただけるとありがたいです。


これは良い終わり方

最初ダルとの濃厚なアッーかと思った俺を恥じるぜ乙

>>86
乙!!

恩讐のブラウニアモーションで嫁ゲルったはず。ちなみにWEBマンガとして読めるお

一応SGに行く前の過去の話だからSGに行っても変更はされてないはず。多分

>>89
あれはショックでした……
そうか、過去話だから変更されないのか。
SG線に移動した影響で鈴羽が過去に行かない事と
SG線は収束の影響を受けないため、綴との過去も改変されたかなぁと。

かなり希望的観測なネタでしたが、こうなったらいいなと!

いつもの人か乙

>>89

でもあれってα世界線だからベースがβなSG世界線だと話は違ってるかもよ
・・・でいいんだよな?シュタゲは過去も現在も未来も考えないといけないからややこしいw

支援

>>92
なにがどう影響してくるのかが、色々ややこしかったりしますねぇ。
それもまた考えていくのも面白いのですが。

乙乙

あり、終わってた
>>1乙!楽しみに貯めてたから今からよんでこよっと

六分儀のイディオムに収録された話だと綯を生んだ時に死んだはずだがブラウニアモーショだとゲルってるのか

  ,, ,,  
ヽ(*゚д゚)ノ

>>97
それは知らなかった……
未読なので早めに読みたいですね。

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