啓太郎「やっぱりファイズはたくちゃんじゃないと!」 (77)

巧?「ええ、かもしれないわ!」スタンディンバーイ

啓太郎(ああ、風になびく長い黒髪、白い雪のような肌、優しげな瞳……
    ごめん、長田さん、結花ちゃん、俺、三股の最低男だ……)

巧?「変身!」コンプリート


啓太郎「――っていう夢を見たんだ」

草加「君、頭は大丈夫か?乾巧というと……」チラッ

巧「……あ?なんだよ」

啓太郎(茶髪だし、肌も雪みたいには白くないし、たれ目なのに威圧的な瞳……)

草加「性別以外に共通点が皆無だな」


という、たっくんが女の子のSSです。拙い文章ですが温かい目で見守ってください。
皆が平和に暮らしてるミラクルワールドだと思ってください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386505394

草加「それに君、夢の中で浮気とはね。最低だな」

啓太郎「うっ、それは……今は結花さん一筋だから!」

草加「ふん……相手はオルフェノク、人類の敵だ」

啓太郎「結花さんは人類の敵じゃないよ!すっごく優しくて、綺麗で……
    とにかく素敵な女の子なんだから!」デレデレ

草加「……」イラッ

巧「朝っぱらから惚気かよ……」

啓太郎「もう、二人とも恋人がいないからって妬まないでよね」

草加「俺には真理がいる」キリッ

巧(それは妄想だ……けど、こいつもこいつで必死だからな……
  しかし母親=恋人っていうのはありなのか……?)

真理「どうしたの、朝から皆集まって。何の話?」

草加「おはよう、真理。ちょっと彼の夢の話をね」

啓太郎「それがさ、今日の夢で見たたっくんがそれはもう清楚な感じの美少女でさ」

巧「は!?そんな話だったのかよ!」

真理「ないない、それはない!巧が清楚なんて……
   長田さんが不良になるくらいありえないって!」

啓太郎「だよねー。長田さんが不良になるなんて99%ないもんね!」

草加「真理の言うとおりだな。乾さんに清楚は似合わない」

巧「なんだよお前ら、喧嘩売ってんのか?」

真理「そうじゃないけど……でも巧、もうちょっと女の子らしくてもいいんじゃない?」

巧「さっき自分が言ったこと思い出してみろよ」

草加「清楚と女の子らしいは別だ。君も顔は悪くないんだから案外似合うんじゃないか」

巧(真理の意見に流され過ぎだぞ、草加……いっそ哀れだな)

啓太郎「たっくんが女の子らしく、か……けっこうかわいいかもしれないね!」

巧「妙に上から目線だな」

啓太郎「そ、そんなことないよ?」

巧「何にせよ、私はこれが気に入ってるんだ」

真理「シャツとジーンズって……出掛ける時までそれはどうかと思うんだけど。
   この間一緒に買った服とか、着てみたら?」

巧「あんなひらひらしたのが着れるか」

啓太郎「でも買ったんだよね?だったら着ないともったいないよ」

草加「ま、似合うかどうかは分からないがね」

巧「……何だと?」

草加「これくらいで頭に血を上らせるとは……やれやれ」ニヤリ

巧「て……めえ、この!」

真理「ちょっとやめてよ、巧!こんなことで暴力なんてやめて!」

巧「こいつが……いや、そもそもお前らが余計なこと言うからだろうが」

啓太郎「それはそうだけど、たっくん、怒りすぎだよ」

巧「お前も、何で『たっくん』なんだよ!」

啓太郎「『たくちゃん』はやめろってたっくんが言ったんじゃないか」

草加「全く、これだからオルフェノクは」

巧「チッ……はいはい、目障りなオルフェノクは出て行くよ」

真理「巧!?……ちょっと草加君、ああいう言い方はやめて。
   オルフェノクかどうかなんて関係ないでしょ?巧は巧なんだから」

草加「すまない、真理。けど俺も殴られそうになって、動転してたんだ」

啓太郎「たっくんももうちょっと女の子らしくすればいいのにね」

真理「けど、巧は初めて会った時からずっとああなんだから。
   今さら女の子らしくしたって違和感しかないよ」

草加(……想像すると寒気が)ブルッ

――某マンション

ピンポーン

結花「はぁい。……乾さん?」

巧「……おう」

海堂「はあ?ちゅーか、何でお前がここに来るんだよ」

巧「来ちゃ悪いってのか」ギロッ

海堂「お、おいおい、んな怒んなって!お前、目つき悪いな……」

木場「乾さん、遊びに来てくれたんだ。嬉しいよ」

巧「遊びに来たんじゃねーよ。ただ……」

木場「どうかしたのかい?悩みがあるなら聞かせてくれないか」

結花「お茶、出しますね。あっ、冷たい方がいいですか……?」

巧「いや、気を遣わなくても――」

結花「はい、分かりました!待っててくださいね!」パタパタ

巧「……あいつ、日本語通じてんのか?」

海堂「で、何しに来たんだよ?ん?」

木場「君一人で来るなんて、珍しいし……まさか、何かあったのかい?」

巧「……別に、大したことじゃない」

海堂「おーうそうか!ならもういいな?ほら帰れ――いっ!?」ポカッ

木場「海堂、ちょっと静かにしてくれ」

海堂「はぁ?この俺が、お前の言うことを聞く理由があるってのか?」

木場「海堂」

海堂「……ちぇっ。ちゅーか俺、真理ちゃんをデートに誘うんだった!
   お前に構ってる暇はねーんだよ、うん。じゃな!」

巧「……草加に殺されないといいけどな?」

木場「はは、そんなまさか……」

木場「………………ないない、さすがにない」

巧「えらく長い沈黙だったな」

木場「それは、まあ……君も知ってるだろう?草加雅人がちょっと……
   度を越して園田さんに執着していることは」

巧「ちょっと、ねえ……くそっ、あいつのこと考えたらまたムカついてきた」

木場「やっぱり何かあったんだね」

巧「別にいつものことだ。ほっとけ」

結花「乾さん、木場さん、どうぞ。……あれ、海堂さんは?」キョロキョロ

巧「真理をデートに誘うんだと」

結花「そうなんですか。いいなぁ……」

木場「折角だし君も、菊池君とデートするといいんじゃないかな」

結花「え?けど、啓太郎さんにはクリーニングのお仕事が……」

巧「そんなもん草加にでもやらせとけ」

木場「何なら俺たちが代わりに働くから」

巧「は?俺たちって……」

結花「ありがとうございます、二人とも!それじゃあ私、行ってきます!」

巧「あっ、おい!……木場」

木場「大丈夫だよ。園田さんが海堂とデートするとは思えないし。
それよりほら、お茶を淹れてくれたんだし、飲んだらどうだい」

巧「さらっとひどいこと言うな、お前……あつっ!?」バシャ

木場「大丈夫かい!?」

巧「けほ……くそ、舌が……ひりひりする……」

木場「どうして熱いお茶が……まさか俺のと間違えては……いないし。
   けど、長田さんがわざわざこんな意地悪をするとは――」

巧「気を遣うなって言ったのを……履き違えたんだろ……
  そそっかしい奴だな……うっ、服にもかかって熱いし……」

木場「乾さん、シャワーを使ってくれ。着替えは……俺の服じゃだめか。
   かと言って長田さんの服を使うわけにもいかないし」

巧「お前のでいいから、さっさと案内してくれ……服が引っ付いて気持ち悪い」

木場「ああ、ごめん……」チラッ

木場(って何を見てるんだ俺!乾さんが困ってるっていうのに!)

巧「……おい」

木場「な、何だい!?」

巧「あんまり見てると、潰すぞ」

木場「何を!?」

巧「な、何聞いてるんだよお前は……下らないセクハラしてる暇があったら
  さっさとシャワーの場所を教えろ」

木場「そ、そうだね。シャワーはあっちだよ」

巧「ああ、借りるぞ」スタスタ

木場「……何してるんだろう、俺は」

木場(嫌な気持ちにさせただろうな……)

――シャワー室

巧「あー……舌がいてぇ……」

服を脱いでいく巧だが、ふと手を止める。

巧「……下着はどうするんだよ」

腹部が濡れたせいで、上はともかく下を履き続けられそうにない。

巧「木場に買って来させるわけにも……真理に連絡するか」ピッ

真理『もしもし巧、海堂君から聞いたよ?何してんのよ、もう。
   子供じゃないんだから家出なんてやめてよ』

巧「いいから、下着持って来い」

真理『え?』

巧「下着だ。パンツ」

真理『あの派手な?』

巧「……どれでもいいから持って来い!」

真理『まさか巧、木場さんと……やだ、不潔!』

巧「違う!いいから、持って来いよ。すぐにだ」

真理『ごめん、ちょっと後になってもいい?啓太郎が出掛けちゃってて
   店番してないといけないから。お昼前に持っていくね』

巧「は?」

真理『ほんとごめんね!じゃあね!』プツッ

巧「……おいおい」

巧(それはあれか?パンツを履いてない状態で木場と二人で過ごせって?)

巧「新種の拷問か何かかよ……」

ぶつくさ言いながらもシャワーを浴びる巧。
勿論水温は低め。

巧「……はあ」

巧「おい」

シャワー室から扉越しに声が掛かる。

木場「乾さん、もういいのかい?」

巧「ああ。着替え、貸してくれ」

木場「サイズがけっこう違うだろうけど、構わないかな」

巧「……着れないってこともないだろ」

木場「それはそうかもしれないけど」

巧「さっさと貸してくれ」

木場「分かった」

ぶかぶかのシャツとセーターを身に着けた巧が、ズボンを手に取る。

巧(……下着もないのに、履くわけにはいかないか。
  これだけでも履いたら気は楽だけど、仕方ない)

巧「おい、着たぞ」ガチャ

木場「ああ、丈はどう……」

木場(な、生足……)

巧「足を見るくらいはいいけど、この下は見るなよ。
  ……パンツ、履いてないから」

木場「」

巧「これ、普通のセーターだからそんなに長くないし……」

木場(これはいろいろとだめな気がする。これ以上一緒にいるとだめな気がする)

木場「ちょっと……落ち着かせてくれないか」

巧「ああ、そうやって背中を向けてくれた方がこっちも気が楽だ」

木場「そうか……ズボンを履いてくれてもよかったのに」

巧「できるわけないだろ、そんなこと」

木場「……」スッ

巧「おい、出掛けるのか?」

木場「ああ、このままだと……お互いよくないから。
   俺と君とはそういう関係でもないんだし」

巧「……悪いな。ここはあんたの家なのに」

木場「いや……こっちこそすまない。何か話したいことがあったんだろう?」

巧「別にない。……昼前には真理がパンツを持ってくるから
  そうしたら帰ってきてくれ」

木場「そうするよ。……行ってきます」ガチャ

巧「また後でな」

巧「そういえば、真理に着替えも持って来てもらえばよかったんじゃないか?
  今からでも連絡して……」

ピンポーン

巧「げっ、誰だよこんな時に……まさか真理か……?」

ガチャ

草加「やあ」

パタン

巧「さーてひと眠りするか」

ピンポーン

ピンポーン ピンポンピンポン ピンポーン

巧「……あーうるせえ!開ければいいんだろ!?」

ガチャ

草加「ひどいなあ、人の顔を見るなり」ニッコリ

巧「うるさいさっさと帰れ」

草加「オルフェノクは客に茶も出さないのか?」

巧「……お前は客じゃない。上げてやるだけありがたく思え」

草加「俺は真理に頼まれてこれを持って来たんだけどな」

草加の手には小さな紙袋が。

巧「……もしかしなくても」

草加「真っ赤って、ずいぶん派手な色だね?」

巧「」

草加「ま、君たちがオルフェノク同士仲良くやっているようで嬉しいよ。
   化け物は化け物とつるんでいるのがお似合いだ」チラッ

草加「……その格好からして、仲良くしていたところだったかな?」

巧「そんなわけあってたまるか。茶を零したんだよ」

草加「隠す必要なんてないじゃないか」

巧「お前、いい加減にしろよ。人のパンツは見るわ、言いがかりはつけるわで……
  ぶっ飛ばされたくないなら黙ってろ」

草加「君に俺がぶっ飛ばせるならね」グイ

巧「なっ……にするんだ変態!」

今のたっくんのポーズ
草加に両手を掴まれて万歳させられている。
いろいろとギリギリ。

草加「変態とはひどいな。誰も君相手に発情なんてしないよ」

巧「この……!」

草加「あんまり暴れると裾がめくれるけど、いいのか?
   どうしても見せたいって言うなら止めないが」

巧「……くそ」

草加「汚い言葉遣いだ。もう少し女の子らしくお願いしてみたらどうかな?」

巧「……」

草加「まあ、そんなことしても気味が悪いだけか」

巧「……は、離し……」

草加「ん?」

巧「離し……くそっ、言えるか!」ガッ

草加「うっ」

草加の腹に蹴りがきまり、その手から逃れた巧が紙袋をひったくる。

巧「気色悪いことしやがって……」

草加「……」

お腹を抱えてうずくまる草加。

巧「おい、草加……?もしかしてやりすぎたか?おい!大丈夫か?」

草加「……君、意外と抜けているんだな」

巧「は?」

草加「その格好では足を上げないと思ったから、腕を抑えたんだが」

巧「……あっ」

草加「はは、さすがに赤くなるか。安心するといい。
   何も見えちゃいないさ」

巧「……お前なんか嫌いだ」

草加「俺も君が嫌いだが、今のはおふざけが過ぎたよ。
   だから泣かないでくれないかな」

巧「泣いてない」

草加「やれやれ……素直じゃないな。
君を泣かせると真理に嫌われかねないっていうのに」

巧「勝手に嫌われてろ……」

草加「本当はこんなこと、したくないんだが……」

巧「なんだよ……お、おい?」

草加「じっとしていろ」ナデナデ

巧「……何のつもりだ」

草加「別に?真理に嫌われたくないだけだ。
   涙も止まったようだし、俺は失礼させてもらうよ」

巧(……心臓が、妙にうるさい……まさか)

草加「全く、この俺がオルフェノクなんかの頭を撫でる羽目になるとは……
   真理のためとはいえ、腹立たしいな」

巧「」

草加「どうかしたのかな、乾さん?」ニッコリ

巧「……一瞬でもお前に……気を許しかけた私が馬鹿だったよ」

草加「別に、気を許してくれても構わないけどな。
   俺は自分のことを好きな人間は好きだよ」

巧「どうせ『オルフェノクは別だけど』とか言うんだろ」

草加「……さあね?それじゃあ、俺はそろそろ帰るよ。
   君も夕飯までには帰ってくることだ」

草加「折角の真理の料理を食べないなんて、許せないからな」

巧「さっさと帰れ!」

草加「そうするよ」ガチャ

巧(……妙なことしやがって。頭撫でられたのなんていつぶりだ?)

巧「……はあ、精神的にいろいろと磨り減ったな……」

パンツを履きながらぶつぶつと文句を言う巧。

巧「……とりあえずこれで安心だな。
  溝に捨てられなかっただけよかったと思うとするか……」

巧「って、よくないだろ。この格好だと帰れないぞ」

巧(真理……は店番だったな。啓太郎はデートで、草加は……)

巧(仕方ない、真理にメールで頼むか)

――昼過ぎ

木場「ただいま」

巧「おう。もうパンツは履いたから安心しろ」

木場「あ、うん……?」

木場(パンツなら見てもいいってわけじゃあないんじゃ……?)

巧「さっき真理からメールがあったから、そのうち迎えに来るはずだ」

木場「そうなのか。結局、何が原因でここに来たのか、聞いてもいいかな」

巧「……大したことじゃないって言っただろ」

木場「だとしても、気になるんだ。言いたくないなら構わないけど」

巧「言いたくないってわけじゃない。……ただ」

木場「ただ?」

巧「あいつらが私をどうしたいのか分からなくて、混乱しただけだ」

巧(草加にいろいろ言われたことは黙っとくか……
  木場がキレると厄介だし)

木場「どう、って?」

巧「だから……男みたいに扱うくせに、女らしくしろって言ったり。
  結局どうしたら満足するのか、分からないんだよ」

木場「なんだ、そんなことか」

巧「そんなことって……お前な」

木場「だって、乾さんは乾さんじゃないか。
   乾さんらしくしていればいいんだと思う」

巧「……簡単に言ってくれるよな」

木場「それに俺は、いつもの乾さんが好きだから」

巧「な……好き!?」

木場「そう、好きだ。素直じゃないけど優しい君が」

巧「お前は、何を言って……」

木場「あの、乾さん?顔が赤いけど」

巧「誰のせいだ!?」

木場「えっ」

巧「……本当に、何なんだよあんたは」

木場「素直な気持ちを言っただけなんだけど……
   君は本当に、素敵な人だよ。とても尊敬している」

巧「……ん?」

木場「どうかしたのかい?」

巧「それはつまり、人として……」

木場「そうさ。人であることを捨てようとした俺を、人に戻してくれた。
   そんな君を俺は、人として、尊敬している」

巧「……ああ、そうかよ」

木場「あの、大丈夫かな。ぐったりして……」

巧「疲れたんだよ……もう寝る。ここで寝る。
  何が何だろうと……」

ピンポーン

真理「巧ぃー、迎えに来たよー!」

木場「あ、園田さんだ。ほら、乾さん」

巧「はいはい今行く……」

ガチャ

真理「木場さん、すいません。うちの巧がご迷惑かけちゃって。
   ……巧、どうしたの格好!?」

巧「後で話す……」

真理「え?うん……」

真理「あの、巧、妙に疲れてますけど……?」

木場「うん、どうしてだか分からないけど疲れ切ってるんだ。
   今日はゆっくり休ませてあげてくれないかな」

真理「はい、それはもちろん」

木場「それと、乾さんは乾さんだから」

真理「え?木場さん、どうしてそんな当たり前のこと……」

木場「……そうだね、君たちなら言わなくても分かってるか」

――夕食

啓太郎「――で、結花さんがもうかわいくって!そのあとは、なんと……
    あーんまでしてもらっちゃって!えへへ」ニヤニヤ

草加「その話、何度目だ……」

真理「もういいよ、草加君。相槌なんて打たなくても勝手にしゃべり続けるから。
   ……ね、巧?」

巧「……ああ」

真理「もー、いつまで元気なさげにしてるのよ!」

巧「うるさい……」

草加「乾さん、塩を取ってくれないかな?」

巧「!」ドキッ

真理「巧?」

草加「……取ってくれないのかな?」

巧「チッ……ほらよ」

草加「ありがとう」ニッコリ

巧(こ、この野郎……!当分こっちの反応で遊ぶつもりか!?)

真理「あ、そうだ巧。明日一緒に買い物行かない?
   服とか買いにさ」

巧「どうした、また急に」

真理「うん、ちょっと欲しい服があってね。ね、だめ?」

巧「だめじゃないけど……私の服まで選ぶのはもうやめろよ。
  スカートなんて履かないんだから」

真理「けっこう似合うのに」

巧「似合わないし、スカートだと動きづらい」

真理「そんなことないと思うんだけどなー。
   とにかく、明日は一緒に買い物ね!はい決定」

巧「……仕方ないな」クス

啓太郎「たっくんって真理ちゃんには優しいことが多いよね」ヒソヒソ

草加「ああいうのを百合っていうんだ」ヒソヒソ

巧「……聞こえてるぞ」


というわけでちょっと短い?けど終了です。
このSSがつまらないのも海堂の存在感が薄いのも草加が優しいのも
全て乾巧ってやつの仕業なんだ……
駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

乙ー
たっくん…たくちゃんかわいすぎ禿げる

男から女に変わってしまったー、ってのも見て見たかったり(小声)

>>47一発書きクオリティーでよければどうぞ


――ある日の朝

真理「巧ー、いい加減起きなよー!」

シーン

真理「誰か巧起こしてきてよ。私、朝ごはん作ってて行けないから」

啓太郎「――それじゃあ、次の日曜日は大丈夫そうなの?やった!」

真理「啓太郎は長田さんと電話中ね……」チラッ

草加「……行ってくるよ」

真理「ありがとう!」

草加「真理のためなら大したことじゃないさ」

――たっくんの部屋

草加「乾巧、起きろ。あまり俺の手を煩わせるな」ゲシ

「いっ……何すんだ、草加!」ガバ

草加「……誰だ君は?」

「何だよ、その反応は。朝っぱらから人のこと足蹴にしといて」

草加「君は乾巧の彼女かなにかか?不潔だな……
   居候の身でこんなことをしでかすとは」

「はあ?なにわけの分からないこと言ってるんだよ」

草加「とりあえず、ついて来るんだ。聞きたいことは山ほどある」

「あ、おい!」

――ダイニング

真理「あ、草加君ありがと――誰!?」

啓太郎「――うん、じゃあね結花さん!
    ……あれ、その女の子、誰!?」

草加「乾君のベッドで寝ていたんだ。つまりそういうことだろう」

真理「やだ、不潔……」

啓太郎「ひどいよたっくん、せめて一言くらい……あれ?
    そのたっくんはどこなの?」

「……ここにいるだろうが!何なんだ今朝は?
 人の顔見ては驚いて、新手の嫌がらせか?」

真理「え、あなたもしかして……巧?」

巧?「だからそう言ってるだろ!
   三人そろって目がおかしくなったのか?」

啓太郎「いや、そうじゃなくて、え?たっくん?」

巧?「何かい言わせれば気が済むんだよ……俺は乾巧だ!」

草加「オルフェノクの?」

巧?「うるせーな!そうだよ!」

真理「やだ、どうなってるの……?」

巧?「何がだよ」

啓太郎「たっくん、これ、鏡……」

巧?「は?………………はあ!?」

巧?「なんで女が映ってるんだ!?
   啓太郎、何か細工してないだろうな」

啓太郎「してないよ!そんなのできるわけないし……」

草加「乾巧が女に……はは、これは傑作だ」

真理「笑い事じゃないよ……あなた、本当の本当に巧?
   これで冗談だったら許さないからね!」

巧?「当たり前だ。くそ、なんだよこれ……まさか夢か?」

啓太郎「ま、真理ちゃん、ちょっとほっぺたつねってみて」

真理「こう?」ギュウウウ

啓太郎「いたたた、痛いよ!けっこうかなり痛い!
    ……ってことは夢じゃないんだ!」

巧「なんだよこれ……なんなんだよ……」

真理「……巧」

巧「なんだよ……」

真理「腰、細いね」

巧「そんなこと言ってる場合か!」

とまあこんな感じで。
これ以上は気力がなくて書けませんでした、すいません。

また貴様か、オールライダー女体化計画の怪人めー

もっと書けお願いします

>>56オールといっても、オーズより前の平成ライダーだけになりそうです。
線引きが微妙ですいません。

あとちょっとしたおまけもつけときます。
真司ちゃんとくっつくのは蓮以外NGって方にはおすすめできないですー。

~おまけ・木場家へ向かう途中で~

「おい、あんた」

巧「……私のことか?」

「そうだ。俺が見たところ、今日の運勢は最悪だな」

巧「はあ?」

「だが、今日という一日を乗り切れば明日はいい日になる。
 これは絶対の運命だ。今日が悪い日だからといって絶望することはない」

巧「……そうなのか」

「それと、今日起きる災難を少しでも軽減したいなら
 着替えを用意するといい。もちろん下着もだ」

巧「突然何言ってるんだよ……変態か、あんたは」

「占い師だ」

巧「はあ……もういいだろ。私は行くぞ」

「気を付けることだ。俺の占いは当たる」

巧「とんだ自信だな……そこまで言うなら、有名なのか、あんた」

「さて、どうだろうな。取材を受けたことはあるが……
 あいつの記事が注目を引くとは思えないからな」

巧「あんた、名前は?」

「……俺は」

「おーい!手塚!てーづーかー!!」

巧「……手塚っていうらしいな」

手塚「ああ。あれが俺の記事を書いた記者だ」

「手塚ぁー!!」

巧「……犬か、あいつは」

手塚「本人には言ってやるな。あいつは犬が怖いらしい」

巧「……じゃあ、私とは会わない方がいいか」

手塚「どういう意味だ?」

巧「それこそ占って確かめろ。絶対に当たるんだろ。じゃあな」

「ぜえ、はぁ……て、手塚っ」

手塚「よく来たな。また取材か?」

「そうじゃ、なくて……!取材、の、お礼……だから!」

手塚「そういえばそんな話をしていたな」

「そうそう、だからさ、遊園地行こう!」

手塚「デートか?」

「そっ、それは、ご想像にお任せしますっていうか、……うん」

手塚「なら、行かないわけにはいかないな」


はい、短いおまけ終わり!
わざわざこんなものを書いたのは>>1が手塚好きだからです。

あと、何か短い品(これくらいの長さですぐ書けそうなやつ)なら
現在リクエスト受付中です。どしどしご応募ください。
締め切りは00:30くらいで。
もちろんご感想なども大歓迎です。

↑補足
555以外でも書くと思います。
書けないと思ったらお断りするかもしれません。
ご了承ください。

ウルフオルフェノク(雌型)に変身して欲しかったなあ。ふわっふわのしっぽでもふもふするのだ

草加♀バージョンが巧に弄られてるのも見たかった
リクエスト終わってるけど

>>66自分の文章力だとオルフェノクの描写は難しいです……
それもこれも乾巧ってやつの(ry

白亜のような色合いの鋭利な外殻と、その隙間から覗く女性らしさを醸し出す
曲線的なラインとが合わさり、そのオルフェノクは妖艶だった。
背後から眺めれば、前面の攻撃的なデザインから打って変わって
愛らしさすら感じる柔らかな毛の密集した尻尾が気まぐれに揺れている。

たまらなくなり、無防備な背に飛びついて尻尾を掴むと、
思うがままに揉みしだき、形を変えて遊び、蹂躙する。
オルフェノクは驚きに飛び上がりそうになり、
けれど尻尾から伝わる刺激に動けずにいる。

自分が不用意に動けば棘のような体表が相手を傷つけると分かっているのだろう、
ただ地に伏しているしかないその姿は、狼というよりは犬だった。


……もう限界デース。
これ以上はいろいろと無理デース。
ていうか女の子である意味がないうえになんで変身してるのか分からんデース。

>>67リクエストが終わってても書けよって解釈でいいのかな?
しかし基本的に草加はSでたっくんはやさしいから
たっくんにいじられる草加って想像できない。
たっくん♀と草加♀でもいいならどうぞ。草加がけっこう口調違います。

――風呂場

ガチャ

巧「あ、悪いな」

草加「君にはノックをするということすらできないみたいね?」

巧「悪いって言って……」ジー

草加「そうジロジロと見るものじゃないでしょう?変態」

巧「女同士で何言ってんだ。っていうか、草加……」

草加「どうかしたかしら」

巧「……もしかして、成長不良か?谷間すらないぞ……」

草加「」

巧「今度から俺のおかずも分けてやろうか?」

草加「こ、この……」

巧「ん?」

草加「牛乳女ぁぁあああ!!」

巧「あっ、おい!……地味に気にしてること言いやがって……
  牛ってほどでかくないだろ……Dだし……」


はい、こんな感じですかね。
たっくんが男だとただの変態なので女の子にしときました。

こんなこと書いてないで続き書けよと思われるかもしれないんですけど、
それでもあえて書きたい。


先天性女体化の場合の貞操について!(凱武は見てないから書いてません)


五代→普通に非処女かもしれない。処女でもいいけど。

翔一→これは非処女かなぁと思う。井上補正かもしれない。

真司→普通に経験ありそう。ただし一回だけとかそんなイメージ。

巧→これは処女ですわ……人付き合いさえあれだし。

剣崎→絶対に処女。友達すらいなかったもんな。

響鬼→非処女だけど精神的に処女っぽい。本気の恋がないというか。

天道→おばあちゃんが言っていた……
   初めては本気の相手にささげろ、ってな。

良太郎→処女じゃないと困る。

渡→そもそも人付き合いが(ry

士→大首領は大首領だから……(笑)

翔太郎→非処女がいいです(真顔)

映司→これは非処女。この世の悦楽ほとんど体験してそうだし。

弦太朗→処女以外認めませんとも!

晴人→魔女なんだから処女に決まってるじゃないですか(偏見)


もちろん、こうじゃないだろこうだろ!って意見もあると思います。
そこらへんは個人の好みなので、そっとスルーしてくれると嬉しいです。

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