幼「……いや……いやいやいや、何で？何でこうなるの？予定とちがうよ？」ｽｯｶﾁｶﾁﾌﾟﾙﾙﾙﾙｶﾞﾁｬ

女『あっ幼？どうだった？上手くいったでしょ？』

幼「……集合」

女『え？』

幼「いつもの喫茶店に、男以外全員集合」

女『え？ちょっと待って、まさか……』

幼「議題は……男に嘘だった事を信じてもらう方法で」

女『……マジ？』

幼「マジです」

女『あちゃー』

幼「とりあえず細かい事は喫茶店で」ﾋﾟｯ

幼「……何で私あんな事言ったんだろ？」ﾊｧ

幼「と言う訳で、集まってもらったけど」

友「いやまだ理由聞いてないんだけど」

幼「……」

女「えっとねぇ……まあ簡単に言えば、失敗したのよ」

幼友「失敗って、まさか幼さんと男さんが？」

友「マジかよ？」

女「マジらしいわ、まあ私もまだ細かい事は聞いてないんだけどね」

幼友「一体何があったんですか？」

幼「……作戦通りに進んでたのよ、なのに……なのに」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

女「詳しく話してもらえる？」

幼「……予定通りに２人で部活に行ったのよ、そして－－

　－－－－－

男「今日は２人か、まあみんな用事じゃ仕方ないか」

幼「そっそうだね」

男「まあ今日は特にやることもないしな、のんびりしようぜ」

幼「あっうん」

男「なあ……何か様子変だけど、何かあったのか？」

幼「えっ？いやいや別に」

男「そうか？まあ無理はすんなよ？」

幼「うんありがと」

男「えっと……ここはこうで」

幼（うん大丈夫！全部予定通りに進んでる！後はこの間の打ち合わせ通りに）

幼「そう言えば聞いた？ウチのクラスの山下君」

男「ん？あぁ例の彼女が出来たって奴か、知ってるぜ」

幼「私も女ちゃんから聞いたんだけどね、お相手はよその学校の美人さんなんだってさ」

男「そうなのか？そりゃ知らなかったな」

幼「何でも小学校の頃によく遊んだらしいよ、中学高校と違う所だから、ちょっと疎遠になってたらしいけど」

男「久しぶりに会って、なんやかんやあったのかな？」

幼「詳しくは分からないけどね、まあ告白したのは山下君の方らしいけど」

男「彼女かぁ……羨ましいなぁ」

幼（来た！食い付いた！まずは慌てずに）

幼「男も興味あるの？」

男「えっ？まあそりゃあ高校生男子だぞ？彼女とかまあ、興味がない方が珍しいだろ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

幼（ヒィーット！）

幼「まあそうだよね、男って好きな人いるの？」

男「あ？いや別に……」ﾌｲｯ

幼（はい顔逸らした！間違いない！昔からの癖です！）

男「そう言う幼はどうなんだ？好きな奴とかいるのか？」

幼（シミュレーション通りのセリフ来た！ふふふ……でもここは敢えて）

幼「言ってなかったっけ？私彼氏いるよ？」

幼（こう言って男を焦らす！その後で嘘だよって言って、安心させて告白してもらう！女ちゃん立案の駆け引きが！）

男「それはおめでとう」

幼「え？」

　－－－－－

－－とまあこんな感じで、後は彼氏に会って来いって言われて、部室追い出された」

友「……」ｼﾞｰ

幼友「それは……」ｼﾞｰ

女「うっ……ごめん、私のせいね」

幼「いや……実行した私が馬鹿だったんだよ、ああ……時間が戻ればいいのに」ｶﾞｸｯ

友「まっまあほら、今の話だとさ……言い損ねただけだしよ、ちゃんと説明すれば男も分かるだろうし」

幼友「そうですよ、それに男さんも幼さんに気があるみたいですし」

女「私も一緒に謝るからさ、今からもう一度男の所に行こう？」

幼「うん……ありがとうみんな、そうだよね……こんな事してる場合じゃないよね！すぐにでも誤解を解かなきゃ」ｶﾁｶﾁﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

友「まったく……反省しろよな女」

女「むう……今回は全面的に私が悪かったよ」

幼友「ちょっとイタズラ心と言いますか、まあやり過ぎましたね」

女「悪かったって、……幼？どうした？」

幼「……男が出ない」ﾙｽﾊﾞﾝﾃﾞﾝﾜｻｰﾋﾞｽﾃﾞｽ

友「あーまあ失恋したと思ってるからかもな、俺が掛けてみるわ」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

幼「うぅ……男ぉ」ｸﾞｽｯ

女「はいはい泣くな泣くな、大丈夫だからね」

幼友「ちゃんと誤解を解けばいいだけですから」

友「……なぁ」

幼「……何？」

友「俺にも出ないんだが」ｻｰﾋﾞｽﾃﾞｽ

幼・女・幼友「「「え？」」」

女「……私にも出ないな」

幼友「私も」

幼「まさか……男が」ｱﾜｱﾜ

友「落ち着けって、何か用事で出れないだけかもしれないだろ」

幼友「単に携帯がそばにない可能性もありますよ」

女「学校に置いてきたとかな、まあ何にしても様子を見に行こうか」

幼「……うん」

幼「学校はもう帰ってて……でも家には帰ってない……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

幼友「家には遅くなるから、とだけ電話ですか」

友「まったくあのバカはどこにいるんだ？」

女「あいつの行きそうな所か……ゲーセンとか行ってみるか？」

幼「うん……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

友（まったくどこにん？）

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ

友（あれ？今のって？）

女「何してるんだ？行くぞ」

友「ああ悪い」ｽﾀｽﾀ

幼「男どこに居るんだろ？」

友（……今の男だよな？何で……何でお嬢様の車に一緒に乗ってたんだ？）

用事ができたんで、キリが悪いけどここまでで。
ではまた。