照「千里山の人、大丈夫かなあ……」(147)

照「どうしよう、もしものことがあったら」

淡「大丈夫じゃないですか……すぐ病院に運ばれたんでしょ」

照「でもでも、病院に行けば安心ってわけでもないし」

淡「まあそりゃそうですけど」

照「ああ、もし万一のことがあったら私どうしたら……」

淡「なんで宮永先輩が責任感じてるんですか」

照「だって私が園城寺さんを倒れさせたようなもんだし……」

淡「はい?」

照「だって、私の連続和了を止めるために無茶したんでしょ」

淡「まあ、そうですかね」

照「じゃあ私のせいで園城寺さんが倒れたのと同じじゃない」

淡「いやその理屈は……」

照「おかしくないよ、私が調子に乗ってやりすぎちゃったのがいけないんだよ」

淡「はあ」

照「3連覇目指して張り切り過ぎちゃって……」

淡「先輩も張り切ったりすることあるんですね」

照「はああ、園城寺さんが倒れて初めて気づいたよ、やりすぎたって」

淡「……対局中にそのことに気づいてたら……」

照「もちろん連続和了なんてやめてたよ……」

淡「うぉい」

照「は~あ、もう……昔からの悪い癖なんだよ、やりすぎちゃうの……」

淡「さいですか」

照「でもまさかそのせいで人を倒れさせちゃうなんて思ってなかった……」グスッ

照「園城寺さんだけじゃなくて、阿知賀の人もずっと涙目だったし」

淡「そういえばそうでしたね」

照「新道寺のクワガタみたいな髪の人は露骨に私の邪魔してきたし」

淡「メンタル強い人いて良かったですね」

照「そうだよ、あの新道寺が邪魔してきたから私も躍起になっちゃって……」

淡「なるほど、じゃあ悪いのは全部新道寺ってことですねっ」

照「いやでも実際に園城寺さんを追い詰めたのは私だし……」

淡(こいつめんどくせー)

照「はあーあ、こんなことになるなんて……」メソメソ

淡「そ、そんなに気に病むことないと思いますけどね。
  園城寺さんが力を使いきって倒れたのだって、ほら、真剣勝負の証じゃないですか。
  それくらい本気で宮永先輩とやりあってたってことですよ」

照「…………」

淡「多分園城寺さんだって、苦しみはしたでしょうが、先輩を恨んだりはしてないと思いますよ。
  私ならそんなすごい勝負ができたら、誇りに思いますよ」

照「淡と園城寺さんは違うし……」

淡「チッ」

照「園城寺さん内気そうな子だったから……私のこと怖がっちゃってるかも」

淡「宮永先輩のこと怖がってる人ならそのへんにゴロゴロいそうですけどね」

照「謝りに行っても許してもらえないだろうなあ……」

淡「謝りにって……病院まで行くんですか」

照「だって、そうでもしないと……むしろ治療費とか入院費とか払わないといけないし」

淡「いや絶対そんな必要ないと思いますけども」

照「でも園城寺さんまだ会えるかどうか分からないか……
  容態が安定してからのほうがいいよね」

淡「まあそっすね」

照「じゃあ先に千里山の人達に謝罪に行くことにする」

淡「ええっ!?」

照「大事な部員を倒れさせちゃったんだから、謝らないと……」

淡「やめといたほうがいいと思いますけど……」

照「いや、それくらいのことはしないと。
  許してもらえるかはわからないけど、誠心誠意謝ってこようと思う」

淡「真面目というか、愚直ですね……」

照「せ、千里山の控え室ってどこだっけ……」

淡「この部屋出て右に行って3番目のカドを曲がったとこですね」

照「そ、そうか」

淡「……」

照「……手土産とか持っていったほうがいいかな」

淡「とりあえず今日のところは手ぶらでいいんじゃないですか」

照「そ、そうか」

淡「…………」

照「…………」

淡「もしかして、一人で行くのが怖いとか……」

照「だ、だって……怒られるかもしれないし」

淡「…………」

照「淡、ついてきて……」

淡「はいはい……」

千里山控え室の前

照「…………」

淡「どうしたんですか、早くノックしてくださいよ」

照「で、でも怖い人とか出てこないかな……大阪だし」

淡「そりゃ偏見やで」

照「でもどぎつい関西弁でまくしたてられたりしたら泣くかもしれない」

淡「そりゃ私もですけど……そんな時のために私をつれてきたんじゃないんですか」

照「そ、そうだったな……よし、いくぞ」

淡「…………」

照「…………」

淡「……どうしたんですか、早くノックしてくださいよ」

照「よく考えてみたら、部員が倒れた直後にその原因になった人がのこのこ現れるって
  かなり空気読めてない感じじゃないだろうか」

淡「今頃気づいたんですか」

照「気づいてたならもっと早く言ってほしかった」

淡「すいません」

淡「どうします?帰ります?」

照「う、うーん……」

淡「はっきりしてくださいよ」

照「そ、そうだな……謝罪も大事だが……それはお互いに一段落ついてから」

淡「そのほうが賢明でしょうね」

竜華『あれ? さっきから外で声せえへん?』

セーラ『気のせいちゃうかー?』

竜華『いや、ホンマに誰かおるって。うちに用かな』

照「!!」

淡「やば、気づかれたっぽいですね」

照「に、逃げ……」

ガチャリンコ
竜華「どちらさまですかー?」

照「…………」

淡「あ、どうも……」

竜華「……ああ、白糸台の……何か用ですか?」

淡「ああ、実はちょっと、さっきの試合のことで」

竜華「さっきの試合のこと……ですか」

淡「ほら、宮永先輩……」

照「あ、あのう、その、なんといいますか、えっと……」

竜華「なんですか、はっきり言うて下さい」

照「あの、その、えっと、その、あの、あのー……」

竜華「…………用事がないんやったら、帰ってもらえますか」

淡「ちょっと宮永先輩、何もじもじしてるんですか。早く言いなさいよ」

照「あわい」

淡「はい?」

照「あわいが……いって」

淡「…………」

竜華「あのー」

淡「あっ、ああ、すみません……えっとですね、
  先ほどの先鋒戦でそちらの園城寺さんがお倒れになったじゃないですか。
  それで、大丈夫だったのかなって思って……」

竜華「ああ、そのことですか……さっき病院から連絡あって」

淡「はい」

竜華「意識は失ったままやけど、命に別条はないって」

淡「そうですか……ご無事ならなによりです」

竜華「それを聞くためにで来てくれはったんですか。
   ご足労おかけして、すんません」

淡「ああいえ、それだけじゃないんですけど……
  ほら、宮永先輩も黙ってないで。千里山の人に言うことあるんでしょ」

照「う……でも……」

淡「勇気出していいましょうよ。千里山の人も怒ってないみたいですから」

照「ほんとに怒られない……? ほんとに……?」

淡「大丈夫ですから、ね、言いましょ」

竜華(何やねんこの人ら……)

照「あ、あの……」

竜華「はい?」

照「その……すみませんでした」

竜華「えっ? なんで宮永さんが謝るんですか」

照「いや、その……私がやりすぎちゃったせいで、園城寺さんも……」

竜華「何言うてるんですか、宮永さんのせいやありませんよ。
   そりゃ怜が倒れたんはショックやけど……でもそれは誰のせいでもないです」

照「でもきっかけを作ったのは私だから……本当に申し訳ありません」

竜華「いえいえ、そんな謝られても……」

照「お詫びとして他のメンバーに千里山に負けるように言っておきます」

竜華「そんなんいらんわ」

照「白糸台総力を上げて千里山を応援させて頂きます」

竜華「いや……」

照「もし千里山が敗退した時は我が白糸台が責任持って千里山のぶんまで……」

竜華「…………」

淡「先輩、先輩!」

照「なんだ淡、今忙しいんだ」

淡「謝ってるって言うよりただのイヤミになってますよ!!」

照「えっ?あっ」

竜華「…………」

照「あ、あう……」

淡「す、すみません、うちの宮永が失礼なことを……」

竜華「いや、ええよ、別に気にしとらんから……
   宮永さんに勝つために倒れた怜のことを心配してくれたり、
   うちらに謝りに来てくれたり……
   白糸台の人はホンマに優しい人やって分かりましたから!」

淡「すみません……」

竜華「ほな、次鋒戦に出とる後輩を応援したらなアカンので、これで。
   白糸台の方も、がんばってくださいねえ~」
ガチャリンコ

照「…………」

淡「はあ、なんであんなこと言ったんですか……」

照「いや、その……やっぱり、またやりすぎちゃって」

淡「ったく……謝りに来て怒らせるって、最悪ですよ」

照「え、でも白糸台の人は優しいって言ってくれてたけど。あの人も笑顔だったし」

淡「マジで言ってます? それ……」

照「え?」

白糸台控え室

淡「只今戻りました」

照「…………」

尭深「おかえりなさい」

照「はあ……」

尭深「どうしたんですか。謝れなかったんですか」

照「なんかまた失敗しちゃったみたい……」

尭深「そうでしたか。お茶どうぞ」

照「ありがとう……」ズズズ

淡「失敗どころじゃないですよ……人としてありえないですよ」

照「そんなに言わなくても」

淡「なんか宮永先輩って麻雀以外はてんでダメですよね」

照「だから淡がいつもそばについててくれないと」

淡「そういう台詞は自分で言うもんじゃないですよ」

尭深「まあまあ……過ぎたことは置いといて、
    今は応援しましょう、弘世先輩を」

淡「弘世先輩、いつもどおりって感じですね」

照「失点しないかな」

淡「は?」

照「千里山に大量に振り込んだりしないかな……」

淡「いいかげんにしてくださいよ先輩……」

照「そうだ、さっきの千里山の人に応援するって約束したんだ。ほら、みんなも千里山を応援するぞ」

淡「するわけないでしょう」

照「応援ってどうすればいいのかな? 大阪の高校だったよね、じゃあ大阪っぽく……」

淡「六甲おろしでも歌っときゃいいんじゃないですか(適当)」

照「ろーっこうおろーしにー、さーっそーうとー」

淡「マジで歌うのかよ」

照「ふーんふんふんふーんふふーん」

淡「知らないのかよ!」

尭深「蒼天かける日輪の、です」

淡「教えなくていいよ! ツッコミが追いつかないよ!」

淡「はあ……」

照「淡は頑張り屋さんだな」

尭深「いい後輩をもちました」

淡「うるさいうるさい。ていうか先輩も、もう千里山のことは忘れて下さい」

照「な、何を言うんだ。忘れられるわけないだろ……私のせいで」

淡「確かに宮永先輩との対局で園城寺さんは倒れましたよ、それは事実です。
  でもそれは宮永先輩のせいじゃないですよ、責任感じたってしょうがないじゃないですか」

照「私のせいじゃなかったとしても……きっかけは私にあるし……
  園城寺さんが救急車で運ばれるほどぼろぼろになったのはやっぱりそのせいで……」

淡「めんどくさい人だなあ、もう……」

照「そうは言うけどな……淡だって、目の前で人が倒れるの見たら
  相当なショック受けると思うよ。それを目の当たりにしてないからそんなふうに言えるんだ」

淡「それはそうかもしれないですけど……じゃあ、宮永先輩はどうしたいんですか?」

照「どうしたいって……」

淡「どうしたら、その自分の罪悪感に決着を付けられると思うんですか?」

照「それはその……えー……やっぱり、園城寺さんに直接……」

淡「分かりました、じゃあ行きましょう」

照「え?行くって……」

淡「園城寺さんの入院してる病院に、ですよ」

照「いいの?」

淡「このままいつまでもウジウジされてるよりは、
  さっさと後腐れなく終わらせたほうがいいじゃないですか。
  私も付いて行ってあげますから」

照「淡……ありがとう……」

淡「色々心配ですしね」

照「ところで、園城寺さんが入院してる病院が何処か知ってるの?」

淡「いや、知らないです」

照「そっか、じゃあまた千里山の控え室に聞きに行こう」

淡「えっ……またあそこ行くんですか」

照「うん、千里山の人達に聞いたほうが早いでしょ?」

淡「それはそうですけど……地雷踏みに行くようなもんじゃ」

照「ほら、早く行こう」

淡「なんでウキウキしてるんですか……」

千里山控え室

竜華「また来たんかい……」チッ

淡(あからさまに舌打ちされた……)

竜華「で、今度は何の用事やねん」

照「えっと、私たち園城寺さんのお見舞いに行こうと思うんです。
  それで病院の場所教えてほしいなーって思って」

淡(先輩いつになく笑顔だー!)

竜華「いや、まだ意識戻ってへんらしいし、行っても無駄やで。ほなさいなら……」

セーラ「竜華~! 今病院から電話あってな、怜、意識戻ったって~!」

竜華「チッ!」

淡「あ、い、意識戻ったんですか~。良かったですね~……」

照「あれ? どうしてもっと喜ばないんですか?」

竜華「あ、あんたらの前で喜ぶんはちょっと恥ずかしゅうてなあ~……」

照「あっそうなんですか、じゃあすぐに帰りますんで、園城寺さんの病院の場所だけ教えて下さい!」

竜華「はいはいはいはい…………」

淡(もうやだこの空気……)

照「教えてもらって良かった。千里山の人とは仲良くなれそうな気がする」

淡「私は心臓が縮み上がりましたよ」

照「全国大会が終わったら大阪の病院に移送されるらしいし、
  早いうちに行っておいたほうがいいよね」

淡「そーですね。じゃあ明日にでも行きますか」

照「そうだね……うーん、何て言って謝ればいいんだろう」

淡「私としては謝る必要はないと思いますがね……
  同じ卓を囲んだ戦友をねぎらいにいく体でいいんじゃないですか」

照「いや、それは駄目だ。私のせいで園城寺さんは……」

淡「はいはい」

菫「只今戻ったぞ」

淡「あ、おかえりなさい」

菫「どうだ、照にも負けないくらいの大活躍だったろう。ちゃんと見ててくれたか?」

照「全然見てなかった」

淡「すみません、見てなかったです」

菫「えっ!?」

翌日

照「ふ、ふわあぁ~…………」

淡「さっきからアクビばっかりですけど、寝不足ですか?」

照「昨日は一睡も出来なかった……園城寺さんのことを考えて」

淡「恋する乙女みたいになってますよ」

照「しっかり気を引き締めとかないとな……
  今日は誠心誠意、真心を込めて園城寺さんに謝罪するんだ」

淡「そうですね」

照「園城寺さんの病室はまだか?」

淡「もうすぐだと思いますけど……604……園城寺……ここですね」

照「そうか、ここが……」

淡「嘘の場所を教えられるかと思ってましたけど、杞憂でしたね」

照「? なんで嘘をつかれなきゃいけないんだ?」

淡「多分言っても理解できないと思うので言いません」

照「なんだそりゃ」

淡「そんなことはどうでもいいんで、早く入りますよ」

照「…………」

淡「どうしたんですか……今更怖くなったとか言わないでくださいよ」

照「いや、だって……千里山の清水谷さんは私たちを許してくれたけど」

淡「そう思うならそうなんでしょう先輩の中では」

照「でも園城寺さんは……私がいくら謝っても許してくれないかも……
  むしろ恨んでるかもしれない……憎んでるかも……」

淡「大丈夫ですよ、多分……」

照「多分って、そんな……」

淡「だいたいそれを確かめるためにここまで来たんでしょ。
  ほら、勇気振り絞って。麻雀してる時みたいに、凛としてて下さいよ」

照「麻雀の時と普段の私ってそんなに違うかな……」

淡「自覚ないんですか」

照「はあ……緊張する……」

淡「ほら……私も付いてますから」

照「う、うん……いくぞ……」

コンコン

怜「どうぞ……」

照「こ、こんにちは……」

淡「こんにちは」

怜「あれ……えっと、白糸台の宮永さん……」

淡「私、宮永の後輩の大星と申します、今日は付き添いできました」

怜「はあ……それで、どういうご用件で……?」

淡「特に用というわけではないのですが、園城寺さんのお見舞いに……
  園城寺さんのことが心配だと宮永が言うものですから。
  千里山の方に病院の場所を伺って、いきなりですけどおじゃましたわけです」

怜「そうですか、それはどうもありがとうございます」

淡「あ、これつまらないものですけど」

怜「ご丁寧にどうも、何のお構いも出来ませんけど……」

淡「いえいえ、園城寺さんはお体をお休めになってて下さい。
  あのあと体調の方は、どうですか?」

怜「もう大丈夫や。まだ体力は戻ってへんけどな……」

淡「そうですか、お悪くないなら何よりです」

照「…………」

怜「宮永さんも……わざわざお見舞いに来てもろてありがとうございます」

淡「宮永が一番心配してたんですよ、園城寺さんのこと」

怜「そうなんや……こういうこと言うのアレやけど、なんか意外な感じやな」

淡「ほら、宮永先輩……園城寺さんに言うことあるんじゃないですか」

照「…………」

淡「変なこと言わないように黙ってくれてるなら、それはそれでいいですけど」

照「…………」

怜「……宮永さん?」

照「ブワッ」

怜「!?」

照「ううっ……ううう……ううううう……ひぐっ」ボロボロボロボロ

淡(いきなりガチ泣きしだしたー!!)

怜「み、宮永さん……!? ど、どうしたんやろ……」

淡「わかんねー、さっぱりわかんねー」

照「おお、お、お、おんじょううじざん……」グズッ

照「お、おおああ、あおうおうおあ……」

怜「ガクガクガク」

淡「せめて日本語をしゃべって下さい、園城寺さんめっちゃビビってますよ!」

照「ひぐっ、えぐっ……わ、わだ、わだじのせいで……こんな……
  おんじょうじ、ざん、だおれぢゃっで……ううっぐすっ」

怜「え、な、何を言うてるんですか」

淡「えー……先鋒戦で自分が園城寺さんを追い詰めすぎたせいで
  園城寺さんに倒れるほど無理させてしまったから、謝りたいと……」

怜「なんや、そんなことですか……別に気にせんでええですよ」

照「でぼお……ばばぶんばびぼばばびぶびばぼぼびび……ひぐっ」

淡「グロンギみたいになってますよ先輩」

怜「そんな泣いて詫びるほどのことでもないですよ……
  むしろあんなすごい試合ができて、良かったと思ってます。
  確かに私は倒れちゃって、いろんな人に心配と迷惑をかけたけど……
  あの対局は、一生の思い出になると思ってます」

照「おんじょうじざん……」

淡「よかったですね、先輩。
  園城寺さん特に怒ってないみたいで」

照「ああ、よかった……よかったよ……
  本当にすまなかった……園城寺さん……」

怜「もういいですって。
  それより、元気になったらまた一緒に打って下さい。あの先鋒戦の時のメンツで」

照「ああ、打とう。約束しよう。
  園城寺さんと、松実さんと、すばらさんで、また打とう」

淡「関西と九州と関東ですから、集まるの大変そうですけどね」

照「そのときは私の方から大阪に出向くよ。
  千里山の人達とも仲良くなれたし、親善試合もできそうな気がする」

怜「へえ、りゅーかたちと仲良うなったんですか」

淡「そういうことにしておこう……」

照「それじゃあ、私たちはこれでおいとまします。おだいじに」

淡「いきなり押しかけてすみませんでした。失礼します」

怜「うん、また会いましょう……」

ガラッ
竜華「あ、あんたらまだおったんか……」

淡「うわやべ」

照「あっ、清水谷さん!」

竜華「いつまでも病人の横にいてもらうと怜の体に障るんやけどな……」

淡「す、すみませーん、すぐに帰りまーす」

怜「なんてことゆうの、竜華……せっかくお見舞いに来てくれたんやで」

竜華「でもなあ怜、この人らは……」

怜「そうや、さっき宮永さんとまた打とうって約束したんや。
  千里山と白糸台の親善試合、とりもってくれへんかなあ」

竜華「え……ええええ~……」

淡(うわっ露骨に嫌そうな顔……)

照「私からもお願いします、清水谷さん! 園城寺さんと約束したんです」

竜華「そ、そやな……一応考えとくわ」

怜「わーい、ありがとう竜華!」

淡「そ、それじゃ私達はこれで……ほら、帰りますよ先輩!」グイグイ

竜華「うん、はよ帰ってほしーなー、ちょっと怜と大事な話あるし……」

照「あっ清水谷さん、私もあなたのこと竜華って呼んでも……」

竜華「はよ帰れええええ!」

オチなし

おしまいです
照と菫以外の白糸台のキャラが分からいません

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