蒲原「ワハハ……そんなに、臭いかなー……」(245)

部室

蒲原「ワハハー、おっすー」ガチャッ

佳織「あ、智美ちゃん」

モモ「部長。今日は遅かったっすね」

蒲原「あれ、ユミちんから聞いてなかったか?先生に呼ばれてたんだー」

モモ「いやー、そもそも加治木先輩が来てないんでわからないっす」

蒲原「そうかー……おかしいなー。私よりも先にきてると思ったんだけどなー」

佳織「加治木先輩が何も言わずに遅れるなんて珍しいね」

睦月「……何か、あったのかもしれないな」

モモ「えっ!?む、むっちゃん先輩何てことを言うんすか!」

モモ「ど、どうしよう……。先輩がもし、変な男に……」ガクガク

__
    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
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           -=ニニニニ=-


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蒲原「まあそんなに心配するなよモモー、ユミちんだって人間なんだからそういうことだってあるさー、ワハハ」

佳織「ところで智美ちゃんはどうして先生に呼ばれたの?」

蒲原「ワ、ワハハ……ちょっとなー」

佳織「もしかして……成績が悪いから。とか?」

蒲原「………………」

モモ「部長…………頭が悪くても、意外となんとかなるもんっすよ」ポンッ

蒲原「ワ……ワハハハハー!!」ガバァ

モモ「ぐっ……い、いきなりなんすか部長」

蒲原「はー……モモはいい匂いがするなー。ワハハ」ギュー

モモ(っぶぐほぉぉっ!!!く、臭いっす!!部長むちゃくちゃ臭いっす!!!!!)ジタバタ

佳織「…………」

睦月「ぶ、部長……そこらへんで……」

イジメじゃなくて本当に臭いのかよ・・・
それはそれで普通に辛いわ・・・

智美ちゃんはいつもいい匂いしてるよ?

蒲原「ワハハ、軽いスキンシップじゃないかー」パッ

モモ「…………そ、そうっすね」

睦月「……桃子、少し話がある」

モモ「わ、ちょっと……なんすか」

蒲原「……ワハハ、あのふたりいつの間に仲良くなったんだろうなー」

佳織「………………」シュッシュッシュ

蒲原「んー?なにしてるんだ。佳織」

佳織「……私、このファブリーズの匂い好きなんだよね~。智美ちゃんにもかけてあげるよ」シュッシュ

蒲原「ワ、ワハハー。冷たいよ佳織ー」パタパタ

佳織(智美ちゃん………………可愛いなぁ)シュッシュッシュ

蒲原「か、佳織?ちょっといい加減にしないとスカートがずぶ濡れになっちゃうぞー」パタパタ

ワハハいじめは胸が痛くなるから…

花田煌ちゃんとすばらなデートしたい

ワハハなんかよりかおりんの方が可愛いよ

佳織「あ、ごめんね智美ちゃん。でもいい匂いでしょ?ウフフ……」

佳織(……やっぱり困った顔してる智美ちゃんが一番可愛い!!!)

蒲原「ワハハ、確かにいい匂いではあるなー。でも佳織のそのままの匂いのほうが私は好きだなー」クンクン

佳織「ちょ、ちょっと!恥ずかしいよー!」

蒲原「ワハハー!ファブリーズの仕返しだー!」ガバァッ

トイレ

モモ「スーハー、スーハー……ト、トイレの空気がうまいっす!!!」

睦月「……うむ」

モモ「特にこの芳香剤なんて凄いいい匂いがするっす!!」クンクンクンクンクンクン

睦月「……桃子、あまり無理をするなよ」

モモ「無理なんて…………してるっすけど。でも、部長はあれがなきゃいい人っすからね……」

ワキガ?

ワハハと笑顔の絶えない家庭を築きたい

睦月「確かに、あの人は太陽のような人だ……だが、匂いは…………太陽に照らされた生ゴミだ」

モモ「……生ゴミっていうよりは、ドブ臭いっていうか……ザリガニっぽい匂いって感じっすけどね」

モモ「でもむっちゃん先輩、部長にそんなこと言ったら……駄目っすよ?」

睦月「むう……しかし、今まで堪えてきたがここ一週間で匂いがかなりひどくなっている気がするんだ」

モモ「前はかなり近くに寄らなきゃすごい臭いってことはなかったんすけどね。今は半径3mに入ると匂いを感じるレベルっすよ」

睦月「なんとか……我々の口から言わずに、自分の体臭に気づいて貰う方法はないものか……」

モモ「恒常的に体臭が臭い人は自分ではわからないらしいっすからね。難しいかもしれないっす」

睦月「うむ。どうしたものか……」

ガチャッ

佳織「…………どうも」

モモ「あ、かおりん先輩……って、臭っ!!!むちゃくちゃ臭いっすよ!!!」

佳織「ちょっと智美ちゃんにね…………」

睦月「……自覚がないだけならともかく、不用意に近づいてくるのはやはり耐え難いな」

モモ(……あれ?むっちゃん先輩は部長にほとんど構われてないような気が……)

佳織「ファブリーズしたんだけどなぁ……」

モモ「まあファブリーズ如きじゃ抑えられないところまできてるっすからね。あの匂いは」

モモ「風上に部長がいたらわかるレベルっすよ。割とマジで」

睦月「……さりげなくエイトフォーを部長のカバンに入れてみよう」スチャッ

モモ「うわ……まじでやるんっすか?」

睦月「仕方ないさ……これも部長の為だ」

佳織「………………」

部室

蒲原「んー……皆いなくなっちゃったなー」

ずっと口開いてるから乾燥して息も大変なニオイ

蒲原(それにしてもユミちんはどこに行ってるんだろうなー……)

ガチャッ

加治木「すまん。遅れた」

蒲原「おっ、ワハハー、ユミちんが無断で遅れるなんて珍しいなー」

加治木「蒲原……お前のせいで呼び出されたんだよ」

蒲原「えっ?」

加治木「蒲原の成績が悪いのは部活に力を入れすぎだからじゃないのか?と言われたよ」

蒲原「ワハハ……もうすぐ引退なんだから自由にやらせろって感じだなー」

加治木「……お前はそれでいいのか?蒲原」

蒲原「……?」

加治木「あまり、こういうことには口をだすべきじゃないとは思うが……」

加治木「いや、やっぱりこの話はやめよう」

「ワハハ、皆いなくなっちゃったなー…みんな…いなくなっちゃったなぁ…」ポロポロ

蒲原「ユミちん……ごめんな」

加治木「気にするな、ただ私は蒲原の将来を案じて言ってるということは、わかってくれ」

蒲原「……ワハハ、いい友だちを持ったなー……私は」

ガチャッ

睦月「あ、加治木先輩。きてたんですね」

モモ「せ、せんぱーい!!怖い男の人に襲われたりしてないっすよね!?」バッ

加治木「な、何を言ってるんだモモ。少し先生に呼ばれていただけだよ」

モモ「せ、先生に呼ばれてたんすか!?まさか……身体を……」

加治木「ば、馬鹿な事を言うんじゃないっ!……蒲原のことで少し呼ばれていただけだ」

蒲原「ワハハ……すまないなユミちん」

モモ「……そうだったんすか。良かったっす……」

>>17
このくらいでは泣かないぞ

モモ(部長のせいで先輩に、迷惑が……)

睦月(────っ!!今だ!!!!)スッ

睦月「うむ……っ!」シュッ

蒲原「……むっきー、なにしてるんだー?」

睦月「あ、いえ……少し素振りを」サッサッサッ

蒲原「ワハハー、なんだそりゃー」

蒲原宅

蒲原「ワハハー、今日はついてたなー」

蒲原(しかし、私が馬鹿なせいでユミちんにまで迷惑をかけていたとはなー……)

蒲原(これからは私もしっかりしなきゃな)

蒲原「そうと決まれば早速明日の準備をしよう!」

蒲原「明日の授業はー、ワハハー」ガサゴソ

蒲原「……んー?なんだこれ」スッ

蒲原「エイトフォー?……えっと、確か制汗剤だったかな?」

蒲原「確か部活の前にカバンを見たときは無かったから……部活の誰かのが紛れこんじゃったかー……しかし、まだ新品だな」

蒲原「まあ、明日皆に聞いてみるかー」



蒲原「ワハハー!いってきまーーす!」ガチャッ

学校

蒲原「おはよーユミちん!」パンッ

加治木「っつ……蒲原か。おはよう」

蒲原「ところでユミちん、私のカバンの中に間違って物を入れなかったか?」

…つっ

加治木「間違って……?いや、特に記憶にはないな」

蒲原「ワハハ、そっかー」

昼休み

蒲原(また先生に呼び出されてしまったー……)トコトコ

蒲原「おうっ!?」ドンッ

男「うぐっ……すみません」

蒲原「あー、こっちこそごめん。全く前を見てなかったー」

男「……うぐっ!!」

男(っが!!!!!!な、なんて匂いだ!!!!!!!!!!!!)

男「あ、だっ、大丈夫なんで、本当に……ごめんなさい!」ダッ

蒲原「……?急いでたのかな?」

男「……あの匂い……まさかあいつが蒲原ってやつか?」

使えよw

職員室前

蒲原「ふー、なんというか……情けなくなってくるなー」

蒲原「きっと先生にも迷惑をかけてるんだろうな……」

蒲原「…………ワハハ」

モモ(あ、あれは蒲原部長っす)

モモ(結局エイトフォーはどうしたのかな……気になるっすね。臭いのは我慢してできるだけ距離を置いて話しかけてみるっす)

モモ「部長。こんにちはー」

蒲原「ワハハー、こんにちは。モモー」

モモ「えらくヘコんでるっすね。どうしたんっすか?」

蒲原「いや、また先生に怒られてしまってなー……ワハハ、カッコ悪いなー」

モモ「また怒られたんっすか……」

モモ(そういえばこの人のせいで加治木先輩も怒られたんっすよね……)

モモ「怒られないようにする……っていうのはできないんっすか?」

蒲原「怒られないように……かー。まあ、できるんだろうが……私にはなー……ワハハ」

モモ「はあ、ワハハ、じゃないっすよ……」

蒲原「……モモ?」

モモ「わかってるんすか?部長。部長がそんなだから、加治木先輩まで先生に呼び出されたんっすよ?」

蒲原「ああ……わかってるけどなー……」

モモ「わかってるなら、どうして怒られないように努力しないんっすか?」

蒲原「ど、努力って言ってもなー……私にはどうしていいかわからないんだー。ワハハ……」

モモ「……っ!!ど、どうしてそんなに笑ってるんっすか?話をちゃんと聞いて欲しいっす」

蒲原「えっ……?笑ってる。かな?」

モモ「……もういいっす」

蒲原「ご、ごめんなー……」

モモ「偉そうなことを言ったのは謝るっす。だけど、部長の怠慢のせいで加治木先輩に迷惑がかかるなら……私は許さないっす」

蒲原「………………」

モモ「それじゃあまた部活で」スッ

蒲原「……ああ」

蒲原(……情けないなー、本当に)グスッ


モモ(……どうして、あんなことを言っちゃったんっすかね……)

モモ(部長がヘラヘラしてるのが頭にきたっていうのもあるけど……なんていうかあの匂いを嗅いでると……ムカムカするっす)

モモ(あの人自体は……本当に良い人っす。それに、部長にかかる迷惑って言っても、迷惑と言えない程のものかもしれない)

モモ(でもあの匂いがあると……なんていうかその人まで嫌な奴に思えてくるっす)

モモ「あ……そういえば、エイトフォーのこと聞き忘れたっす」

加治木「………………」

部室

ガチャッ

加治木「皆、揃っているか?」

蒲原「お~っす」

佳織「あ、今日は早いですね。二人共」

蒲原「ワハハー、今日は昼休みに呼び出されたからなー」

加治木「なんだ。昼休みにいなくなったと思ったらまた呼び出されていたのか」

しえん

訂正

モモ(あの人自体は……本当に良い人っす。それに、加治木先輩にかかる迷惑って言っても、迷惑と言えない程のものかもしれない)

モモ(でもあの匂いがあると……なんていうかその人まで嫌な奴に思えてくるっす)

モモ「あ……そういえば、エイトフォーのこと聞き忘れたっす」

加治木「………………」

部室

ガチャッ

加治木「皆、揃っているか?」

蒲原「お~っす」

佳織「あ、今日は早いですね。二人共」

蒲原「ワハハー、今日は昼休みに呼び出されたからなー」

加治木「なんだ。昼休みにいなくなったと思ったらまた呼び出されていたのか」

モモ(……この人はまた……呼び出されたことを笑い話みたいに……)イライラ

蒲原「……ん?なんか今日の部室は凄いいい匂いがするなー」

佳織「あ、実はね。香を炊いてみたの」

蒲原「ワハハー、なんか占いの館とかみたいな匂いがするなー」

睦月「まあ確かに『香は』いい匂いですね」

蒲原「ワハハ、むっきーもいい匂いだぞー?」

睦月「……そうですか」

蒲原「あ、そういえば昨日帰ってから気づいたんだけど。私のカバンに誰のかわからないエイトフォーが入ってたんだー」

蒲原「部活のとき入ったのは多分間違いないんだけど。誰の物か心当たりはないか?」

加治木「………………」

睦月「……いえ、私は知りません」

佳織「私のでもないですね」

俺はガッツバイしか持ってないな

心が痛い

蒲原「わっ!モモ、いたのかー」

加治木「モモ、少し話があるんだが……いいかな?」

モモ「は、話っすか!?もちろん。いいすっよ!」

ガチャッ

蒲原「……なんか昨日から途中退室が多いなー」

廊下

モモ「それで、お話っていうのはなんっすか?」

加治木「モモ、あのエイトフォーはお前のじゃないのか?」

モモ「いや、私のじゃないっすけど……どうしてっすか?」

加治木「今日の昼休み……私は先生に呼ばれていて職員室に向かっていたんだ」

加治木「そのとき、お前が蒲原と何か話してるのを見かけてな。まあ、会話は聞こえなかったんだが」

モモ「……!!」

加治木「そのあと、二人がわかれた後にモモに話しかけようとして近づいたんだが。雰囲気が暗くて話すのを躊躇していた。そのときにエイトフォーがどうのこうの言っていたのが聞こえた」

加治木「そして、私は朝に蒲原からエイトフォーの話を聞いていたから、蒲原の持っていたエイトフォーはモモの物かと思っていた……が」

加治木「モモ、お前は蒲原に聞かれた時、知らないと言った」

加治木「わざわざ連れだして聞くようなことじゃないかもしれないが、何か心にひっかかるんだ」

モモ(な、なんて勘がするどいんっすかこの人は……先輩には、あんまりいいたくなかったんだけど……仕方ないっすね)

モモ「……いえ、あのエイトフォーは確かに、私の物ではないっす」

加治木「誰のか知っているか?」

モモ「あれは、むっちゃん先輩が部長のカバンに入れた物っす」

加治木「なっ……!どうしてそんなことを!?」

モモ「先輩も……なんとなく理由はわかるんじゃないっすか?」

加治木「…………蒲原の、体臭のことか?」

モモ「そうっす。むっちゃん先輩が部長に自分の体臭を気づいてもらえるように。と」

加治木「お前はそれを、黙ってみていたのか?」

モモ「……っ!!……はい」

加治木「はあ……まるで、小学生のいじめだな」

加治木「モモ、さっきからお前は全ては睦月のせいであって、自分は悪くない……といっているように聞こえるが」

加治木「もし……そう思っているんだとしたら、それは大間違いだ」

モモ「そ、そんなことっ────」

かじゅ・・・!!

ってか大好きなむっきーが意地悪役にww

加治木「睦月のやったことを、黙って見過ごしたということは……お前も同罪だ」

モモ「…………っ!!」

加治木「残念だ……本当に残念だよ、モモ」

モモ「ごっ、ごめんなさいっす!でも……仕方ないじゃないっすか……」

加治木「……仕方ない?」

モモ「だって、むっちゃん先輩が怖かったんっす!」

加治木「そうか……」

モモ「そうっす……っ!他にも、部長の悪口とかいっぱい言ってて────」

加治木「例えそうだとしても……私はな、モモ」

加治木「お前はそういうことを止めてくれる奴だと、思っていたよ」

モモ「ぐっ…………っ!」

加治木「まあ、私の勝手な思い込みだった。気にしないでくれ」

鶴賀学園麻雀部最後の良心かじゅサン

モモざまあああん

加治木「睦月にも、私から言っておく。モモ、本当に……」

モモ「し、仕方ないじゃないっすか!!!!だって……部長。臭いんっすよ!?」

モモ「先輩だって、わかってるはずっす!なのに、自分だけ……自分だけ……っ!!」

加治木「……自分だけ、なんだ?」

モモ「くっ……ぅっ……か、帰るっす!!!」ダッ

加治木「…………モモ」

加治木(私は……自分勝手だな)

部室

ガチャッ

蒲原「あ、ユミちん……さっきモモが鞄持って走って帰っちゃったけど……その、泣きながら」

佳織「何か、あったんですか?」

加治木「いや……少しな。それよりも睦月、話があるんだが来てくれないか?」

睦月「……はい」

睦月(これは、バレたか?)

校舎外

モモ「っくぅ……ぅっ、先輩……先輩先輩、どうしてっ……」ボロボロ

モモ「部長の、味方ばっかり……して」ボロボロ

モモ「全部……全部部長が臭いのが悪いんっす。絶対に、そうっす」

モモ(周りに悪臭を振りまくだけでなく、こんな仕打ちまで……絶対に許さないっす)

廊下

睦月「すみません」ペコッ

加治木「……なんのつもりだ?」

睦月「エイトフォーの、件なんでしょう?私がやりました。ごめんなさい」

かじゅがワハハの臭いフェチの可能性が微レ存……?

これはゴルゴムの仕業だ

加治木「ふざけるな……っ!謝る相手が違うだろ!」

睦月「では、蒲原先輩に『部長が臭いので自分で気づいて欲しくてエイトフォーを鞄に入れました』と言えと?」

睦月「あの人のことだからどうせ……まだ気づいてないんでしょう?」

加治木「睦月、お前……ふざけるのも大概にっ────」

睦月「そもそも、加治木先輩も同罪ですよ」

加治木「なっ……!?」

睦月「部長と親しい加治木先輩が、本来なら体臭のことを言ってあげるべきだったんじゃないですか?」

睦月「それなのに、汚れ役が嫌だからとそれを言わずに放置してた。だから後輩の私達がやったんですよ?」

睦月「もちろん、佳織も同じですけどね」

加治木「しかしっ、だからと言ってあんな陰湿なやり方をしなくてもいいじゃないか!」

睦月「陰湿……?それでしたら、本人に言わずに心の中で臭い臭い思って何もしない先輩のほうが、陰湿なのではないですか?」

むっきー安定のクズ

超正論

睦月「私は部長の為に行為によって忠告しました。しかし先輩……あなたは何かしましたか?部長に何かしてあげましたか?」

睦月「貴方が何もしないから、部長は影で悪臭プリンセスなんて呼ばれているんですよ?知ってるはずですよね?」

加治木「何か行動を起こせばいいというものではないのではないっ!ときには何も言わず見守ることも必要なはずだ!」

加治木「それに、お前の忠告は蒲原に伝わっていない!それでは何もしていないのと同じだ!」

睦月「……そうですか。では私が何もしていない、としましょう」

睦月「そうだとしても、やはり先輩……何もしていないあなたは私と同じ傍観者ということになります。あなたに私をどうこう言う権利はない」

加治木「……っく!」

睦月「あなたが私に何か物を言いたいのならまず……行動で示さなければならないと思いますが」

睦月(はい、論破ッ!!!!!!!!!!!)

加治木(くっ、確かに睦月の言っていることは正しい。しかし、それは蒲原のためになるのか?)

むっちゃんもうやめよーよ・・・

かっこいい

>>48
それでもプリンセスなのは美少女故也

加治木(だが、このまま先送りにするよりも今言ったほうが、ダメージが少ないのでは?)

加治木「…………わかった。私が、言おう……蒲原に」

睦月「ええ、お願いします。部長の何が臭いのか、そして臭いことで周りがどうなっているのかまで、キッチリと」ニヤッ

部室

蒲原「ユミちんとモモが出ていって、モモが泣いて帰ってきてどっか行って……次はむっきーかー」

佳織「…………」

佳織(ああ、香の匂いと智美ちゃんの匂いが合わさって……素晴らしい匂いになってる)

蒲原「なーんか。嫌な予感がするなー……」

ガチャッ

蒲原「あ、おかえりユミちん、むっきー。今度は大丈夫なんだなー、ワハハー」

加治木「……………………」グッ

加治木(蒲原……すまない。しかし、これも蒲原の事を思ってなんだ……許して、くれるかな)

睦月って牌はじきまくる人?

睦月「先輩……お早く」

蒲原「ど、どうしたんだー二人共。何やら暗いぞー?ワハハ」

加治木「……さいんだ」

蒲原「……ん?なんだって?ユミちんは元々暗くみえるんだからもっと元気よく喋らないと暗さ倍増だぞー?ワハハー」

加治木「臭いんだ……蒲原、お前が」

蒲原「え……?」

加治木「蒲原、その……な?お前の体臭が、臭いんだ……」

加治木「部活の皆も、多分学校の皆も迷惑している……だから、その……」フルフル

加治木「どうにか、してほしい」

蒲原「……え?え?ユ、ユミちん……ワ、ワハハ、どういうことなんだー?」

加治木「…………っ!!」

加治木(駄目だ……もう、耐え切れないっ!!まだ謝れば……っ!!)

泣いた

くっせぇーんだよぉおおおおプシュー

泣いた

加治木「か、蒲原っ────」

睦月「部長、あなたの体臭は臭い。それは紛れも無い事実です」

蒲原「えっ……?じゃ、じゃあ、もしかしてこの……今焚いてる香は……」

睦月「あなたが、臭いからです」

蒲原「そ、そんな……佳織も?」

佳織「………………」

蒲原「なっ……な、じゃあ……まさか。あのエイトフォーは……」

睦月「あなたに使って欲しかったから、私が入れました」

加治木「む、睦月!!なにもそこまでっ……」

睦月「黙っててください先輩。あなたは言えなかった……だから私が代わりに言ってあげているんです」

蒲原「ワ、ワハハー……そ、それなら、ユミちん……最初っから、言ってくれれば……うっ……」ポロ

佳織(か、可愛い……滅多に泣かない智美ちゃんが……あんなにっ)

睦月てめぇ・・・

メゲるわ…

実は他の奴らの鼻の裏がみんな臭いんだろ

もうやめたげて

なんかワロタ

妹尾・・・

むっきーのキャラ崩壊がハンパない

か…かわいい…

加治木「か、蒲原……違うんだ。私は……」

睦月「あなたが部長を、こうしたんです」

蒲原「う、うぅぅうう……」ポロポロ

蒲原「きょ、今日は……帰る。その、皆……今までっ……!!」ダッ

睦月「先輩、部長の言葉を聞きましたか?あなたがもっと早く言っていれば……よかったんですよ」

加治木「う……うわあぁぁっぁぁぁあああああ!!!!!」

帰り道

蒲原「うっ、うぅうぅう……あ、ぐっ…………私、臭かったん。だなー」ポロポロ

蒲原「皆に、迷惑……かけてたんだなー」グスグス

蒲原「思えば、昼休みのモモも、臭い私にっ、イライラしてあんなこと、言ったのかなー……」ボロボロ

・・・

大丈夫だ!!!俺のが臭い!!!!!!!

かおりんは幸せそうだなあ

笑えよ

蒲原「ぐっうぅぅうぅ……う、うわああぁっぁぁぁああぁぁぁあああ!!!!!!!!!!」

次の日 学校

モモ「……昨日のデータは……っと、これっすね」

<クサインダ カンバラ オマエガ エ?

モモ「……へぇ、昨日私が帰った後にこんなことが……」

モモ「許せないっす……あの悪臭女……」

モモ「そうだっ、これを公開すれば……」ニヤリ

蒲原宅

蒲原「……ぁ、朝、かー……」

蒲原(……学校、行きたくない)

蒲原「……でも、私がいかなかったらユミちんにまた、迷惑が……」

蒲原(けど、そのユミちんは……私のことを……なら、行かなくても)

蒲原「……いや、やっぱり行こう……」

蒲原「その前に、なんとか匂いを抑えなくちゃなー……」

蒲原「あ、そういえば昨日のエイトフォーがあったなー」シューーーー

蒲原「……ワハハ、なんか大丈夫なような気がしてきたぞー」

学校

蒲原「……なんだ?あの人だかり……」

<ア、ホンニントウジョウシタヨー オ マジダ-

蒲原「……?なんだ?」トコトコ

<『マサカ アノエイトフォーハ…』 『アナタニツカッテホシカッタカラ ワタシガ…』

蒲原「……っ!!これ、昨日の部室の……っ!!」

首吊る描写までお願いします
もっとやれ

男「おい蒲原ー、今日もくっせえけどお前ちゃんとエイトフォー使ったのかー?」

ギャハハハハハハハハハハ!!

蒲原「えっ?その……えっと……」

女「……あれ?蒲原さんの悪臭の中にあるこの匂い、動画に映ってたエイトフォーの匂いじゃん!」

ハハハハハハハハハッハハハハハハハハハハ!!!!

蒲原「…………っ!!」ダッ

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!

加治木「………………」

蒲原宅

蒲原「うっ、うぅぅぅううぅぅぅ……ユ、ユミちん、何も言ってくれなかったなー……」ボロボロ

蒲原「や、やっぱり……臭くて、迷惑な私のことなんて……嫌い、だったのかー」ボロボロ

胸が痛くてつらい

おいやめろ

やめろ








やめろ

かじゅきぃ…

結局いじめになるのか・・・

糞桃をこの世から永遠にステルスにしてやんよ

やめてくださいなんでもしますから

腋臭は存在そのものが罪だとでも言うのか

糞桃消えろ

蒲原は俺がもらっていく
臭くっても虐められててもいいから俺の傍に置くわ

蒲原「もう、いやだなー……学校」ゴロン

蒲原(しかし、あそこまで言われるほど。私は臭いのかー)

蒲原「いままで、気づかなかったなー。ワハハ」

蒲原(エイトフォーを使いまくっても、臭ってくるほどの悪臭。かー。そこまで行くと逆に笑えるなー。ワハハ)

蒲原「ワハハ……そんなに、臭いかなー……」

蒲原「少し、自分でも嗅いでみようかなー」

蒲原「えっと、一番臭そうなとこっていうとー……やっぱり、アソコかなー……」

蒲原「……どれどれー?」グッ

蒲原「……っぐ!な、中々顔が、届かないなー……」

蒲原「っていうかこれって、顔がつくものなのかー?」グッグッ

蒲原「…………」チラッ

蒲原(姿見に、私の姿が映ってる……)

ちょww

いい加減SSのワハハいじめやめてくれ

最近ワハハスレ減ってたから嬉しい

蒲原「……っぁ……な、なんて……間抜け、なんだー……」グスッ

蒲原(胡座をかいて、必死に自分のアソコに……顔を押し付けようとしてる……)

蒲原「ぐっ、うぅぅ……ぶ、無様、だなー……ワハハ」ボロボロ

蒲原「っうぅぅぅぅぅぅぅぅうううぅぅぅうう!!」ゴロンッ

蒲原「あぐぅぅぅうっ……も、もう、いやだ……」

蒲原「もう…………い、や…………」クカー

夕方

蒲原「………………」ムクッ

蒲原「寝てた……かー」

蒲原「……はぁ、明日から学校。どうしよう」

蒲原「…………っ!!」

蒲原「走って、スッキリしよう」



蒲原「……ワハハ、やっぱり、気持ちがいいなー……」タッタッタ

蒲原「そろそろ休憩するかー」

(あかん)

ワハハがお前に何をした

蒲原(今日の朝、ユミちんは何も言ってくれなかったなー……当たり前か。たくさん迷惑かけたし……私、臭いし)

蒲原(やっぱりモモの言うとおりだったかー……ワハハ)ポロッ

ドンッ

蒲原「お?」

一「いてっ!」コテンッ

蒲原「あ、ごめん。全く前を見てなかったー。ワハハー」

一(こ、この人は確か鶴賀の……前会った時、こんなに臭かったっけ?)

蒲原「ん?どこかで見た顔だなー」

一「多分、全国大会で会ったんじゃないかな」

蒲原「……あ!そうだ、龍門渕のー……一って言ったっけ?」

一「うん。覚えてたんだね」

一(とりあえず早く離れよう……凄い匂いだ)

蒲原(あ、そういえば……私は臭いんだった)

一ちゃんは性格悪いどころの話じゃないからなヤバイ

蒲原(やっぱりこの子も……いまは普通に話せたけど。臭いと思ってるのかな)

一「じゃ、じゃあボクはこれ────」

蒲原「一つ聞いても、いいかな?」

一「な、なに?」

蒲原「わ、私って……臭いかー?」

一「……っ!!」

一「そ、それは……」

蒲原「正直に言ってくれていいんだ。私が……臭いのは、わかってる……から」ポロッ

一(わ、わー……泣き始めちゃった)

一「えっと………………その」

蒲原「正直に……正直に言っていいんだぞー?」グスッ

一(そんな顔して正直に言ってくれって言われてもなぁ……でも、本人がわかってるなら)

一「……ちょっとだけ」

蒲原「………………」

蒲原「ぅ……うぅぅうぅぅ……」ボロボロ

一「わぁ……」

蒲原「私が、臭いから……むっきーが、佳織が、モモが……ユミちんがぁぁあ……」ボロボロ

一(ど、どうしちゃったのこの人……なにかあったのかな)

一「と、とりあえず目立つからどこか入ろうよ。ね?」グイッ

喫茶店

蒲原「ワハハ、ごめんなー……」

一「だ、大丈夫だよ……それよりも、どうしてあんなに泣いてたの?」

数分後

一「……ようするに、自分が臭いせいで周りに迷惑をかけて、その結果いろいろあったと」

ねれねえ

一ちゃんが救世主か

一ちゃんマジ天使

蒲原「ワハハー……一も、臭くて困ってるだろ?ごめんな本当に……。今の話だって全部私の体臭のせいだしなー……」

一「は、ははは……」

一「だけど、もう少し言い方があったんじゃないか。とは思うよ」

蒲原「言い方……?」

一「加治木って人が智美に臭いって言ったんだよね?」

一「大会で見た感じだと思慮深い人って印象だったからその人が何も考えずにそんなこと言うとは思えないんだよね」

一「まあそんなことは近くにいた智美の方がよくわかってると思うけどね」

蒲原「…………私はユミちんにいろいろと迷惑かけたからなー」

一「どうしてそう悪い方向に考えちゃうかなぁ……」

一「こう考えてみたらどうかな、加治木さんは智美を貶めたい誰かによってそそのかされた」

蒲原「そ、そそのかされた?」

一「少し大げさかもね。でもボクは今話しを聞いた限りだと、やっぱり動画をとられていたっていうのが気になるんだよね」

一「つまり、誰かが智美を貶めるために加治木さんに『匂いを注意して欲しい』と言う」

一「だけど、注意だけならここまでの事態にはならない。智美と加治木さんの間だけで終わるはず」

国広くんってビミョーにイヤな性格してるよね

一「それだけで終わらなかったのは相手の作戦ってことだね」

蒲原「つ、つまり……ユミちんからの忠告を、悪意あるものに見せようと行動した人が、私を貶めようとした犯人ってことかー?」

一「そういうことになるね。心当たりは?」

蒲原(……モモ、はとくにそれらしい行動はなかった。だとすると……)

蒲原(そんな、佳織?佳織なのかー?あのタイミングで、あの日にいきなり香を焚いたっていうの怪しい……)

蒲原(そしてむっきー、こっちはそのままユミちんの言葉にのっかってきたのとエイトフォーがある。動画だとそこが強調されているように見えた)

一「どう?」

蒲原「……信じたくはないが、二人ほど心あたりがあるなー。同じ部活で」

一「だったらその二人が犯人と見ていいだろうね」

蒲原「ワハハ……部活の仲間から、しかも片方は幼馴染……」

蒲原「もう元には戻れないのかなー……」

一「そんなことをされても元に戻りたいと思うんだ……。だけど方法はあるかもしれないよ」

蒲原「あ、あるのか?」

一「智美の体臭を変えればいいんだよ」


睦月
かおり
モモ
加治木
ワハハ

一「さっきも言った通りボク視点だと加治木さんは智美のことを嫌っていないように見えるんだ。なら体臭さえどうにかすればまだ間に合うんじゃないかな」

蒲原「体臭を……でも、どうすれば……」

一「うーん……臭くなった原因によるからそこらへんはよくわからないなぁ」

蒲原「そうか……ワハハ、ありがとうなー」

一「うん、じゃあボクの携帯の番号渡しておくから、何か相談があったら電話してよ」

蒲原「ありがとう……それと、二つ聞いてもいいかー?」

一「なに?」

蒲原「どうして、ユミちんが私を嫌ってないと思うのかと、一は……私と話してて、私の匂いで嫌な気分にならないのか?」

一「それは……出会って少しのボクが言うのもなんだけど。話しててわかったんだ」

一「智美と話してると、落ち着くし……楽しいんだ」

一「だから加治木さんが智美のことを嫌っているとは考えにくい。まあ他の人にも言えることだけどね」

一ちゃんは聖人やで

一ちゃんのアドバイスでどんどん臭くなっていくってオチだろ

10巻のカバーめくったら一ちゃんが凄く良いこと言ってた

蒲原「ワ、ワハハ……なんか照れるなー」

一「二つ目の質問も同じ答えかな。智美との話が楽しいから大丈夫」

蒲原「……ありがとう。本当にありがとなー」

一「じゃあまたね」

蒲原「ワハハー、またなー」

蒲原宅

蒲原「……ワハハ、外に出てよかったー。こんなに、気持ちが明るくなるなんてなー」

蒲原(明日は、学校に行こう。そしてユミちんに話すんだ)

翌日

蒲原「ワハハー!いい天気だー」

蒲原「……ユミちん」

教室

ザワザワ……

>>107
確かに言ってることは良いことだけど腰以外ほぼ丸出しじゃないですか

上げて落とすのは止せよ

ガラッ

………………

蒲原(ワハハ……この視線、こたえるなー)

女生徒「あの、蒲原さん……」ヒソヒソ

蒲原「……っ!な、なんだー?」

女生徒「私は、気にしてないから……頑張ってね」

蒲原「ワ、ワハハ……ありがとう」

蒲原(頑張ってねって……言われてもなぁ)

加治木「………………」

蒲原「……ユミちん、昼休み話がある。いいよなー?」

加治木「……蒲原、ムグッ────」グッ

蒲原「ユミちん、皆の前だと話しづらいんだー」ヒソヒソ

ここまで体臭ヒドいともはやオカルト

前はそれほど酷くなかったみたいだし何かの病気?

かおりんは結局どっちなんだ

体臭すらもむっきーの仕業か?

加治木「すまない……蒲原、私は────」

蒲原「だから、昼休みだって」

昼休み

蒲原「ユミちん」

加治木「ああ……」ガタッ

部室

蒲原「……ユミち──」

加治木「本当に、すまなかった」

加治木「睦月に、お前を注意するように言われたんだ……だが注意するにしても、もっと別の方法をとっておけばこんなことには……」

蒲原「………………」

蒲原(ワハハ、一の言ったとおりかー)

加治木「部室でお前を注意したとき、睦月があんなにのってくるとは思わなかったんだ……」

蒲原「………………」ムカッ

加治木「そして、睦月にこうも言われた。本当にお前のことを思っているのなら、何らかの形で注意するべきなのではないか。と」

蒲原(……あれ、私はただ……ユミちんが謝ってくれれば、それでいいはずだったんだけどなー)

蒲原(どうしてこんなに、イライラするんだろうなー)

加治木「だから私は、先送りにするよりは……今言ったほうがいいと思って────」

蒲原「ユミちん」

加治木「……っ!!」

加治木(蒲原……なんて目をしているんだ。まるで、表情がない……私はそれだけのことを、してしまったというのか)

蒲原「さっきからユミちんは、睦月がこうした。だから私はこうした。それしか言ってないような気がするんだ。まるでむっきーが全て悪いかのように」

蒲原(あれー?こ、こんなこと……言うつもりじゃ……)

蒲原「まるで政治家の謝罪みたいだなー、まず最初に謝罪。次に自分がやったことの原因やきっかけのことについて話す」

蒲原「そこで間接的に悪い物を直接的な原因であるかのようにすりかえるんだ」

蒲原「自分がその行動をして、今どう思っているか。その行動をしたときどんな気持ちだったのかを言わずに、できるだけ自分が悪くならないように話す」

加治木「なっ……!!」

蒲原「卑怯だよ、ユミちん」

加治木「わ、私は…………」

蒲原「それに……それにっ!謝るのなら、昨日の朝、教室で何か言ってくれても……良かったんじゃ、ないのか?」

加治木「それは……」

蒲原「ユミちんが……悪意から私に注意したとはおもってないんだー……だけどな、私はもっとちゃんと、謝罪して、ほしかったなー」

加治木「蒲原……すまない。本当に……ごめん」

一ちゃんに何かされたな

人間関係って複雑だね
だから面白いんだけどさ

加治木「私は、蒲原を注意する前に……エイトフォーのことについてモモに問い詰めたんだ。そのときこういうことを、私はモモに言ったんだ」

加治木「全てを睦月のせいにしてるのではないかと、黙ってそれを見過ごしたのならそれはやったのと同じだと……言ったんだ」

蒲原「………………」

加治木「今、蒲原に言われたことと……全く同じだ。私は確かに、睦月のせいにしようとしていた。私は、教室で蒲原を守れなかった」

加治木「私がやったも同然だ。だけど私は……蒲原のことが、好きだ。いい部長だとも思っている」

蒲原「ユミちん……」

加治木「確かに私が全て悪かった……だが、これだけはわかってほしい。私は蒲原の────」バッ

蒲原「もういいよユミちん、皆まで言わせない。ユミちんは私の為に行動してくれた。それはわかってるさー」

蒲原「元はと言えば、私が臭いのが悪いんだしなー。ワハハ……」

加治木「蒲原……許してくれるのか?」

蒲原「ワハハ、私も、かなり自己中心的なことばかり言ってたからなー」

蒲原「『私の匂いを注意されたのが気に食わない!そのせいでいじめられた!私を守って!』ってなー。ワハハ」

なんかワハハーが恐い

今のところはいつものワハハだろ

加治木「……守るさ」

蒲原「えっ?」

加治木「蒲原、お前の体臭をどれだけ……臭いという奴がいても。私は蒲原の匂いを好きでいる」

蒲原「ワハハー、そんな臭い臭いいうなよー」

加治木「す、すまない。だが……蒲原、私がお前をこれから守っていく。絶対にだ」

モモ(……なんっすか。これ)

モモ(カメラを設置しに部室にいたら、部長と加治木先輩が入ってきて……)

モモ(最初は険悪気味でメシウマしてたのに……いつの間にいい雰囲気になってるっす)

蒲原「ワ、ワハハ。ユミちん……なんかちょっと、恥ずかしいなー」テレテレ

加治木「いいじゃないか蒲原。ここには私と、お前しかいないんだ」ギュッ

蒲原「ワハハー」

モモ「なんっすかそれ!」ガタッ

モモさん...

ないないそんなのっ・・・!

モモのゲスっぷりは鶴賀の癌

蒲原「……っ!?」

加治木「なっ……モモ、なんでここに!?」

蒲原「いや……それよりも、その手に持っているカメラは……?」

モモ「あ、いや……これはその」

加治木「……お前だったのかモモ。あの動画を取ったのは」

蒲原「ワハハ……モモ、これはちょっと……許せないなー」

モモ「いや、これはっ、違うんっす!」

放課後 部室

蒲原(モモは、たくさんの先生方に連れて行かれた……)

佳織「ねえ、智美ちゃん。桃子さんはどうしたの?」

蒲原「ワハハ、モモは……遠いところに行ってしまったんだ」

蒲原(佳織は、私の匂いをどう思っているんだろうなー……私目線。悪意はないと思う。思いたいんだけどなー)

モモww

オイニーどうにかする気ゼロだろコイツww

佳織「と、遠いところに……?どういうこと?」

蒲原「なあ佳織ー」

佳織「……なに?」

蒲原「私は今まで佳織と長い間一緒だったけど……ずっと匂いで迷惑かけてきたんだな」

佳織「……そんなこと、ないよ。最初はね。中学三年生のとき、智美ちゃんって独特の匂いがするなって思ったの」

佳織「でも、臭いってわけじゃなくて……ちょっと癖のある私が好きな匂いだった」

蒲原「………………」 

佳織「それからインターハイ前までは、まあ人によっては臭いって感じるかな?くらいの匂いだったよ」

蒲原「じゃあ、凄い臭くなったのは……最近ってことなのかー」

佳織「うん……だけど、私はその匂いも好きだよ」

蒲原「ワ、ワハハ……無理しなくていいぞー」

佳織「無理なんかしてないよ。私は今、智美ちゃんのこと……匂いも含めて好きだよ」ニコッ

このかおりんはむしろ匂いが好きそう

蒲原(……なんだ。全部一の言った通りなんだなー)

蒲原「佳織……ありがとう。疑った私を、許してくれー」ギューッ

佳織「……いいよ」

佳織(......good)

ガチャッ

睦月「……っ!!」

蒲原「……むっきー、かー」

睦月「部長……」

蒲原「むっきー……むっきーは、私のことが嫌いか?」

睦月「私は……別に嫌いではないです」

蒲原「ならどうして、私を貶めるようなことをしたんだー?」

睦月「……っ!!き、気づいたんですか」

蒲原「ワハハ、今日ユミちんと話したよ。むっきーがユミちんをけしかけたらしいじゃないかー」

蒲原「だからもう、本音を話してくれて構わない」

睦月「……本音ですか」

蒲原「ああ、本音だー」

睦月「最初は、私は部長のために、どうにかして部長に自分の匂いに気づいてもらう方法はないかと思っていました」

睦月「しかし、段々と部長の匂いにイラついてきて、嫌いになりました。それだけです」

蒲原「…………ワハハ」ポカーン

蒲原(な、なんてストレートな悪意なんだー……これはどうしようもないかもな)

佳織「でも、智美ちゃんの匂いは私はすきだよ?」

蒲原「……ありがとなー。佳織」

睦月「……はあ、部長誰がなんと言おうと……あなたは臭いです」

睦月「そして、それによって周りの人間は多大な被害を受けています。まずはそれを自覚して、匂いを無くすか、家から出ないようにするかしてほしいのです」

蒲原「ワハハ、まるで臭い人に親を殺されたかのような憎みようだなー」

福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい

あの髪型でストレートな悪意とか言ってるとハマーン様になっちゃう

蒲原「……和解は、無理なのか?」

睦月「ええ、無理ですね。私は部長がこれ以上部活にくるというのなら、部活をやめます」

蒲原「私が引退するまでの後少しも……我慢できないのか?」

睦月「正直、今この部室にいるのも我慢ならないくらい臭いです」

蒲原「………………」ジワッ

蒲原(さすがに……傷つくな)

睦月「部長、泣いてもあなたの臭さは変わりませんよ?」

睦月「百人が嗅いで百人、臭いというでしょう」

「だが、その匂いが好き、または気にならないという人もいる。百人の中にいなくとも、千人に一人くらいはな」

睦月「…………っ!?」

ガチャッ

加治木「話はきかせてもらった」

睦月「か、加治木先輩!」

蒲原「ユミちん……」

睦月「ふん……先輩、あなたは私に論破されたはずですが?」

加治木「ああ、"あのときの"私はな」

睦月「……今は違うとでも?」

加治木「蒲原と、昼休みに話してから……体臭のことについて調べていたんだ」

加治木「蒲原の体臭がひどくなったのはインターハイ後から。つまり先天的な臭さというわけではない」

加治木「それならば、外科的な手術でなくとも匂いを取り除くことができるらしい」

睦月「……っ!!」

蒲原「ユ、ユミちん……」

加治木「これで、蒲原の体臭を無くすことは可能、つまり睦月……お前が蒲原になにかする必要もなくなる」

睦月「くっ……私が、論破されるとは」

蒲原「むっきー……今まで私の体臭で、迷惑をかけたなー」

睦月「……くっ!部長……すみませんでした」ガクッ

かんばらのなく頃に

この睦月大好きだwww

そろそろ解決編か

蒲原「ワハハー」

蒲原宅

蒲原「……結局、私が深く考えすぎていただけで、なんてことはなかったんだなー」

蒲原「朝話しかけてきてくれたあの子みたいな人もいるし」

蒲原「……一にお礼を言わないとなー」ピッ

蒲原「……もしもし、一かー?」

一『あ、智美。どうだった?』

蒲原「ワハハ、それがなー……」

数分後

一『じゃあ、ほとんどボクが言った通りだったんだ。驚いたなぁ』

蒲原「ワハハー、体臭も無くすことができるらしいしなー」

一『あっ、そのことなんだけど……透華の会社のほうで体臭関係の薬を作ってるらしいんだ』

蒲原「……っ!!」

このむっきーは何があったんだよwwww

睦月いいキャラしてんなw

素直に負けを認めるむっきーは一流の論客

一『だから、よかったらその薬のモニターになってみない?』

蒲原「ほ、本当にいいのかー?」

一『ボクの方から透華に推薦してみるよ』

蒲原「……なんていうか。本当に簡単なことだったんだな。ワハハー」

一『そうだね……でも、それに気づけたのはやっぱり……注意してくれる人がいたからだと思うんだよね』

蒲原「ワハハ、言われてみれば確かにそうだなー」

蒲原「私が鈍感で周りに迷惑かけて、結局解決したのもまた周り……嫌になるなー」

一『ほら、また考え過ぎちゃだめだよ』

蒲原「ワハハ、今回はいろいろと考えさせられることが多かったからな」

蒲原「何かあったらまた電話するよー」

一『うん。じゃあね』

失敗フラグ

オチが見えてきた

ピッ

……………………………………

ピンポーン

蒲原「ん、もうきたかー」ガチャッ

加治木「こんばんは、蒲原」

蒲原「ユミちん……名前で呼んでくれよ」

加治木「……智美」

蒲原「ワハハ、それで……あのとき言った言葉を、もう一回言って欲しい」

加治木「私が…………私がこれからお前を、智美を守っていく。絶対に」ギュッ

蒲原「……ありがとう」

終わり

おつ!

>>1

よかった>>93辺りから見限ってたがまだ希望があ…え?……え?

後日談 モモの休日

一ヶ月後

モモ「退学になったっす……これからは、毎日休日っすね」

モモ「今更先輩達のところにも行けないし……ん?あれは……」

蒲原「ユミちん、遅れてごめんなー」タッタッタ

加治木「ふふ、今来たばっかりさ、智美」

モモ(……本来なら、あそこに立っているのは私のはずっす)

モモ(決めたっす。今日はこの二人をストーキングするっす)

数時間後

モモ「二人が入っていったこの建物……これって……」

お?

ホテル ドンキーノ

モモ「は、はは…………もう帰るっす」

モモ宅

モモ「『百合好きな奴ってなんなの?マジでキモい!』っと……」カタカタ

カタカタカタカタカタカタカタ  カタカタカタ  ッターン

モモ「『今日二人の女子高生がラブホに入ってくの見たったwwwww』っと」カタカタ

モモ「……死にたいっす」

おしまい

(お、レズか?)


後日談 蒲原の薬

蒲原「この薬……なんかおいしいなー……体臭も消えるし最高だー」

加治木「なあ智美、最近痩せてきてないか?」

蒲原「んー?この薬のおかげかなぁ。ワハハハハハー!」

加治木「ほぉ、そんなにいい薬なのか……私も飲んでみたいなぁ」

蒲原「ワハハハハーーー!私が一に頼んでみよう!」

翌日

蒲原「ユミちん!薬もらってきたぞー」

加治木「おっ、ありがとう……早速飲んでみよう」ゴクッ

加治木「…………っ!!!」

加治木(き、気持ちい……なんだろう、この感じ、安らぎ、だけど激しさがあって、無限の万能感をどこまでも続く坂を自転車で下っている感じ!!)

乙ぅーん

加治木「はっ、ははははは!!これは、いいものだな」

蒲原「ワハハハハハハ!!ユミちんもわかってくれるかー」

一週間後

加治木「……智美、薬はもうないのか?」

蒲原「……はじめからもらわないとなー」

加治木「じゃ、じゃあ早くもらってくれ!!頼む、飲みたくてたまらないんだ!!」

蒲原「ワハハーおまかせあれ!」

ピッ

蒲原「あ、もしもし……実はなー薬をもっと欲しいんだー」

蒲原「えっ?有料……?い、いくらなんだー?」

蒲原「一週間分五千円……わかった払うから明日頼んだー」

加治木「やったのかさっとみぃぃぃぃぃぃん!!!!!!」

蒲原「よーし、今日はこの薬を使ってホテルでエッチしよう!!ワハハハハハー!!」

おわり

(アカン)

>>90の途中から蒲原が外に出なかった場合で分岐します

多幸(ハッピー)ENDだね(^-^)

なんだこのオチwwwwwwwwwww

>>90の途中から分岐

夕方

蒲原「………………」ムクッ

蒲原「寝てた……かー」

蒲原「……はぁ、明日から学校。どうしよう」

蒲原「とりあえず今日は……家にずっと居よう」

蒲原「皆、心のなかでずっと私のこと臭いと思っていたんだろうなー……ワハハ、今まで平然としていた自分がおもしろいな」

蒲原「はぁ……モモの言うとおりだったな。やっぱり私はユミちんに迷惑をかけていたんだ」

蒲原「だからユミちん、ただ座ってるだけだったな」

蒲原「ワハハ、いっそ笑いでもしてくれたら……私も笑えるのに。無表情は……こたえるなぁ」

ワハハはクスリの影響あるのかないのか分かりにくいなw

蒲原「それに、佳織まで…………昨日の……うぅ」

蒲原「きっとファブリーズをかけたのだって……私が臭いから、っていうかそれしかない……」

蒲原「…………学校、どうしよう。そのまま言ったらまた笑われるし……体臭対策していっても笑われそうだし」

蒲原「ワハハハ……いっそのこと、このままひきこもりデビューもありかな」

蒲原「うっ……うぅぅぅ……」ボロボロ

蒲原「ぐっ……ぅぅぅ。あぁ、駄目、だなぁ……一度泣くと、癖になっちゃうのかな」ボロボロ

十分後

蒲原「はぁ……ずっと泣いてたら、心が腐るなー……」グスッ

蒲原「よく考えてみたら、あのときユミちんは助けなかったんじゃなくて、助けられなかったのかもしれない」

蒲原「そう考えると……まだ、大丈夫。ワハハ」

蒲原「とりあえず明日も学校……行ってみよう」

蒲原「ワハハ、そうと決まれば今日はゆっくり休もう」バタッ

翌日 学校

蒲原「ワハハー、来てみれば意外といけるものだなー」

ザワザワ

ガラッ

………………………………

蒲原(……皆、私をみてきてるなぁ、それにさっきまで話してた人も話すのをやめた)

蒲原(か、帰りたいなー……)

蒲原(と、とりあえず席につこう……)

女生徒「あの、蒲原さん」ヒソヒソ

蒲原「……っ」ビクッ

蒲原「あ、えーっとな、何?」

女生徒「私は、気にしてないから……頑張ってね」ヒソヒソ

蒲原(……気にしてない?)

蒲原「ワハハ……な、何を?」

女生徒「えっ、だからその……蒲原さんの、体臭のこと、いろいろ言われてるよね?」

蒲原(こ、この人は何をいいたいんだろう……私をハメるために?いや、もしかしたら心のなかで私を見下しているのかもしれないなー)

蒲原(ユミちん達みたいに……口でなんて言っても心の中でボロクソ言ってるのかもしれない……)イライラ

蒲原「そ……そういうのはわざわざ言いに来なくてもいいと思うな」

女生徒「……えっ?」

蒲原「一々蒸し返して、上から目線で物を言われると……イライラするんだー」

女生徒「…………ごめん」

ザワザワ

蒲原(…………私は、バカだなー)

「悪臭プリンセスが、何様のつもりだよ」 「体臭どうにかしてから口聞けっての」    「なにがイライラするんだー、だよ。こっちのほうが匂いでイラつくっての」

    「今のはちょっと、ないねー」   「なんか臭くね?」

 「そりゃ臭いだろ、蒲原がいるんだからな」         「おい、それ言っちゃ駄目だろ」

蒲原「………………」ボロッ

蒲原(せ、席に……座ろう)ガタッ

蒲原(今のは、私のせいだから……我慢しなきゃなー)ボロボロ

加治木(今日は、蒲原に謝ろうとおもったのだが……どうすればいいのだろう……)

加治木(蒲原をあんなにしてしまった私に、話しかける権利はあるのだろうか……蒲原、すまない。本当に……)

授業中

ポコッ

蒲原「……っ!!」

蒲原(……紙くずが飛んできてるなー。ワハハ、小学校の頃流行ったなー……中に何か書いてあるな)

あちゃ~

ガサッ

『悪臭プリンセス。今日の体臭はいかがでしょうか?』

蒲原(……一応、プリンセスなんだなー)

昼休み

加治木(よし、蒲原に謝ろう。誤解を、とかなければ……)

加治木「なあ、か────」

蒲原(今日は外で食べよう……)ガタッ

蒲原(中にいたら何をされるかわからないしなー……)スタスタ

加治木(…………追っかけよう)

中庭

蒲原「ワハハ、ここの木陰なら……誰も来ないな」ドサッ

蒲原(ユミちん、やっぱり何も言いに来てくれないなー)ジワッ

校舎

モモ(……さて、カメラもまたセットしたことだし教室に戻るっす)

蒲原かわいいよ蒲原

モモ(しかし昨日のあれは大成功だったっすねー。見てて超スカッとしたっす)ニヤニヤ

ガチャッ

加治木「蒲原…………いないか」

加治木「部室にもいないとなると……一体どこに行ったんだ?」

加治木「…………」

ガチャッ

モモ(……先輩、また部長のことばかりっ!)

モモ「しかしあれでまた今日も学校にくるなんて以外とタフっすね……まだ足りないっすか」ダッ

ガチャッ

部室棟から校舎へ戻る渡り廊下

モモ「……っ!!あれは部長!」

モモ(部長をこれから学校にこれなくするには、いじめ作戦じゃ駄目みたいっすね。なら、別の作戦で行くっす)

イライラは駄目だよ智美ちゃん・・・

中庭

蒲原「思えば、一人で弁当食べるのは初めてだなー……」モグモグ

蒲原「友達っていうのは、大切なんだなー。もっとも、臭い私のことを友達と思ってくれていたのかは、わからないけど」モグモグ

モモ「部長、こんなところでどうしたんっすか?」

蒲原「……っ!!モモ、な、何の用だー?」

モモ「いや、ちょっと部長が見えたんでどうしてこんなところにいるのかなーって思ったんっす」

蒲原「……ワハハ、そうかー」

モモ「お弁当、一緒してもいいっすか?」

蒲原「……っ!!」

蒲原(何か企んでいるのかな……いや、モモはそんなことは、しない……よなー。それに私目線ではモモは白だ)

蒲原(そもそも、臭い私と食べるなんて罰ゲームもいいとこじゃないかー。ワハハ……)

モモ「……?どうしたんっすか。部長」パサッ

蒲原「……ワハハ、臭い私でいいならなー。喜んで一緒に食べるよ」

モモ「先輩……私も昨日の動画、見たっす」

蒲原「……ワハハハ」

モモ「むっきー先輩はひどいっす!加治木先輩も!!」

モモ「部長、私は部長の匂い……嫌いじゃないっすよ」

蒲原「……っ!!え?」

モモ「先輩の匂い、好きなんっす……例え一万人の人間が、部長のことを臭いと言っても、私だけはいい匂いって言えるっすよ」ギュッ

モモ(くっ……!ムチャクチャ臭いけど我慢っす!!)

蒲原「モ、モモ……」ジワッ

モモ「先輩、泣き癖ついちゃったんっすか?……いいっすよ泣いても」ニコッ

えっ
さっきの文みててこの展開は予想してなかった

見てるぜ?

しえん

まだか

続きはよ

蒲原スレって言いようのない不安感があるよね

>>107
kwsk

続き書いてもらわないといつまでたっても寝てないんだが

>>184
世界の美しさを時世時節で楽しむことができるのなら、
いつでもそこがその人のマイホームになりえるんじゃないかな…

ってケツ丸出しで語ってる

ゆーろつまんね

>>186
台無しだな

もう寝ようかな
どーしよう

どんなに可愛くても性格が良くても臭い奴は無理

いい香りだよ!
香ばしくて!

ワハハ

ワハハ

ゼハート×ディケ

まだか…眠れない

続きはよ

ワハハ

ハワワ

ごめんなさい

>>201
はよ

蒲原「モモォォォォォ……」ボロボロ

モモ「先輩、いい匂いっすよ」ギュッ

蒲原「モモ、モモ……ありがとうなぁ」ギューッ

蒲原「私、ユミちんにも……佳織にも、臭いって思われてたって知って……もう何も信じられないと思ってたんだー」ボロボロ

モモ「…………」

蒲原「モモ、私はモモのことを、信じてもいいか?」

モモ「ええ、信じてくださいっす!」

蒲原「ワハハハ……モモ、私はいい後輩を、持った……」ギュッ

モモ(鼻の感覚が、無くなってきたっす……)

十分後

モモ(部長、寝ちゃったっすか)

数十分後

蒲原「……ん。あ、あれ……どうしてここに」

モモ「おはようっす、部長」

蒲原「あっ、モモ……そういえば……モモ、信じてもいいんだよなー?」

モモ「またそれっすか。言ったじゃないっすか……私だけは、信じてもいいんっすよ」

蒲原「……ありがとう」

モモ「もう、五限終わっちゃうっすよ」

蒲原「ワハハ、そんなに寝てたか……」

モモ(さて、できれば部長と加治木先輩は会わせたくないっすね)

モモ「このまま、帰っちゃいます?」

蒲原「……ワハハ、それはいいなー。二人で、遊びに行こう!」

教室

加治木「……結局、蒲原はもどってこなかったか」

ゲームセンター

モモ「わっ、部長クレーンゲームうまいっすね!!」

蒲原「ワハハー、よくやってたんだー」

モモ「わぁ、その人形……可愛いっすね」

蒲原「ワハハ、モモ……受け取ってくれよ」

モモ「えっ、いいんっすか?」

蒲原「モモに、持っててもらいたいんだー。私だと思って可愛がってやってくれー」

モモ「…………はいっす!!」

蒲原宅

蒲原「……今日は、楽しかったなぁ」

蒲原「この調子なら、学校にもいけるなー。ワハハ」

モモ宅

モモ「部長、今日も臭かったっす……」

モモ「それにこんな人形、私だと思ってかわいがってくれって、気持ち悪いにも程があるっす」ポイッ

モモ「とりあえず最低でもあと一週間くらいこの作戦で頑張るっすか……」

翌日 学校

蒲原「学校に行かなきゃ……モモに会えないからなー」

ガララッ

蒲原(……今日も、私が入った途端皆黙るんだな。ワハハ、何か面白いな)

クスクス……

蒲原「…………?」

蒲原(机に、落書きが……)

『悪臭女!!』 『くっせーんですけど(笑)』 『臭』  『くたばれ』

蒲原(ワハハ、またストレートな落書きだなぁ……)

蒲原(ユミちんは……)チラッ

加治木「…………」

蒲原(ずっと目を伏せたままか……)

授業中

ポトッ

蒲原(またかー)

ガサッ

『臭いです   クラス一同』

蒲原(ワハハ、よほどの実害ないうちは安いなー)

昼休み 中庭

蒲原「モモー、今日も一緒に食べよう」

モモ「……いるの気づいたんっすか」

蒲原「ワハハハー、モモならいれくれると思ったんだー。今日も放課後どこかに行かないか?」

モモ「もちろんいいっすよ!!次はどこに行くっすか?」

蒲原「ワハハー次はな~……」

放課後

蒲原「昔はよくボウリングをやってたんだー」カコーン

モモ「それにしても、ボウリングって意外と汗かくんっすね」

蒲原「ん?モモはボウリング初めてだったのかー?」

モモ「それは、さっきから全くピン倒してない時点で察してほしいっす」

蒲原「よしっ、では私が教えてやろう!」スッ

モモ(うわぁぁぁぁぁぁぁ!!汗かいてる上に密着されると、凄い臭うっす!!っていうか私まで臭くなるっす!!)

翌日 学校

ガララッ

蒲原(今日も、静かだなー)

蒲原(……今度は落書きが掘ってある。これは消せないなー)

『麻雀部の面汚し』

蒲原「……っ!!」ズキッ

蒲原(も、もう麻雀部は……関係ない。卑怯だなぁ……本人と関係ないところを叩きに来るなんて)

加治木(きょ、今日こそは蒲原と話そう)

加治木「か、蒲原……ちょっといいか?」

蒲原「……っ!?」

ザワザワ

加治木「その、な……蒲原、私はお前のこと、なんとも思ってはいないんだ」

蒲原(何とも、思っていない……?そうか。だから今まで、何も言わなかったんだなー……)

蒲原「それをわざわざ、言いに来たの?」

加治木「そ、それだけじゃない。わ、私は何もしていないし、その……蒲原のことは、臭いとは思っていない」

蒲原(……っ!!こういうのって、一番、頭くるなー……)イライラ

メンタル強過ぎィ!!

蒲原(何も行動を起こさないくせに、口頭でのみ『私はあなたの味方』と言ってくる。やられてる側からすれば何もしない奴らはゴミ、いじめる奴らは生ゴミ程度の違いなのになー)

蒲原(おかしいな……昨日までは、あんなにユミちんに話しかけて欲しかったのに、今は……イライラする)

蒲原「ユミちん、何とも思っていないってところは、わかったよ。納得だ」

加治木(よかった。伝わったか……)

蒲原「その次も、まあわかるよ。ユミちんはそういうこと、やらないだろうなー」

蒲原「だけど、最後……臭いとは思ってないって、どういうこと?」

加治木「ど、どういう意味って……そのままの意味だ」

蒲原「……っ!!だったら……だったらなんであのとき、部室であんなことを言ったんだ!」

加治木「……っ!」ビクッ

蒲原「ユミちんは、臭いと思ってたから言ったんだよね?矛盾してるんじゃないのかー?」

加治木「いや、あれは睦月に────」

蒲原「ユミちん、もういいよ。よくわかった」ガララ

加治木「いや、あれは睦月に────」

蒲原「ユミちん、もういいよ。よくわかった」ガララ

ピシャッ

加治木「か。蒲原!」

廊下

カッカッカッカ

蒲原(また、怒っちゃったなー……でも、今のはユミちんも、悪いよ)

蒲原(でも、あの言葉……私のことを何とも思っていない。かぁ……)

蒲原「……やっぱり、やっぱりだ……」

蒲原「やっぱりユミちんは私のことが嫌いで、だけど仕方なく……仲良くしていたんだ」

モモの教室

モモ(あれは部長、何かあったんっすかね……一応、つけてみるっすか)

中庭

蒲原「…………」グスッ

蒲原「ぅっぅう……ユ、ユミちん。っぐぅぅ……」ゴシゴシ

しえん

支援

蒲原「泣いたら、泣いたらユミちんたちの思い通りだ……屈したことになってしまう」

蒲原「でも、もう……やだ。我慢、できないなー」

蒲原「いじめられるのは初めてだけど、こんなに悲しいとはなー。ワハハ……」ゴシゴシ

モモ「部長」

蒲原「モ、モモ!ど、どうしたんだー」

モモ「部長……辛いなら、もういいんっすよ?」

蒲原「ワハハ……ど、どういうことだ?何も辛く、ない」

モモ「……いじめられてるっすよね?もう私これ以上、部長のそんな姿見たくないっす」

蒲原「………………」

モモ「毎日、私が毎日部長の家に通うっすから!部長は、家でゆっくりしていてくださいっす」

蒲原「モモ……でも、それはモモが大変だ……」

モモ「いいっす……いいんっす。私は部長のこと、好きっすから」

蒲原「モモ…………ありがとう」

蒲原(そうだ……私には、モモがいる。大丈夫……モモがいてくれれば)

モモ(計画通りっす)ニヤッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

前日

モモ「先輩」

加治木「……モモか」

モモ「随分と、落ち込んでるっすね」

加治木「ああ、蒲原のことで……少しな」

モモ「また、部長のことっすか……」

加治木「……怒るか?」

モモ「いえ、私……部長に言われてわかったっす。部長のこと、助けなきゃいけないって」

加治木「……っ!!」

モモ「だから先輩、私にも部長のこと教えてください!!」

加治木「……わかった」

加治木「蒲原は……いじめられているんだ。だけど私は、助けることも出来ないし、誤解をとくことはできない」

加治木「このままだと蒲原がっ……!!」

モモ「……先輩、そういうのは早めに話すのがいいと思います」

加治木「しかし、話しかけたところで……なんて言えば」

モモ「……簡単に誤解を、解く言葉があるっす」ニヤッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

モモ「部長、今日はもう帰りましょう」

蒲原「ああ……モモ、モモは私のこと……裏切らないよなー」

モモ「……当たり前っす」

一週間後

部室

モモ(毎日部長の家に通うのはつかれるっすけど……もう匂いに慣れてきて楽になってきたっす)

加治木「………………」

モモ「先輩、元気だしてください。私の助言が駄目だったんです……先輩のせいじゃないっすよ」

加治木「……モモ、ありがとう」

モモ(全て、計画通りっすね)ニヤッ

蒲原宅

モモ「部長、今日もスマブラやるっすか?」

蒲原「ワハハー!今日こそ勝つぞー!!」

翌日

モモ(もうすぐ、もうすぐ……私の計画が終わるっす。これで、もう部長の顔を見ることもなくなって、部長の体臭に悩まされることもなくなるっす)

モモ(後は、部長の家に行かずに、ただ放置するだけ)

モモ(部長、これが私の復讐っすよ)ニヤッ

放課後 蒲原宅

蒲原「……モモ、こないなー。メールしてみるかー」ピッピ

二時間後

蒲原「まだ、こない……電話も出ないなー……」

蒲原「まさかっ!!モモの身に何かが!?」

蒲原「……でも、外に出るとまた臭がられちゃうかも……」

蒲原「今日は、寝ようかー」

翌日

蒲原「今日も……こない」

蒲原「ワハハ、もう何十回電話してるんだろうなー……」

モモ宅

モモ「うわっ、また電話きてるっす……でもこの調子ならもうそろそろ終わりっすね」パタンッ

翌日

蒲原「モ、ヴォ……モ、モ……どうして、やっぱり臭い?」

蒲原「モモモモモモモモモモモ……」ブツブツ

翌日

蒲原「……臭い。臭い臭い」

蒲原「臭いから、モモが……臭いから……」

翌日

蒲原「ワハハハハハ!!わかったぞ、臭いのは、この皮膚がいけないんだなー!」

蒲原「ワハハハ、これを剥げば……モモはきてくれる」ザクッ

翌日

蒲原「………………」

翌日

蒲原「………………」

翌日

蒲原「………………」プーン

ワハハェ……

翌日

蒲原「………………」プーン

翌日

蒲原「………………」ブンブンブンブンブン

一週間後

モモ(蒲原先輩が死体で発見されたみたいっす。死後数日が経過していて、死因は失血死)

加治木「モモ……もう、頼れるのはお前だけなんだ」

モモ(ふふふ……)

モモ(ステルスモモの計画通りっすよ!!)

終わり

おい

見てくれた方、夜中保守したくれた方ありがとうございました
夜はさるさんくらったので休もうと思ってたら寝てましたワハハは可愛いですごめんなさい寝ます

死体なら臭くても違和感ないもんな

あ、おわってた

ワハハかわいいよワハハ

臭いっていうのがイメージ出来なかったわ

なんてワハハスレはモモが悪役にならなきゃいけないんだよ…

自分の体臭がきになるな

なんでバッドエンドしかないんだよワハハに両親でも殺されたのかよ

わははって本当は臭くないの?

分かりやすいvip咲ss書きまとめ

照x咲x淡々 淡淡をよく使う。照は淑女キャラ。キャラクターは確実に崩壊してるが基本まったり進行。最近調子に乗ってる
久x咲 久と咲があっちこっちの女子をレイプし回る話を書くやつ。夜活動
ワハハ桃 ワハハと桃がひどいことをしたりひどいことにあったりする。活動は深夜から朝~昼間が多い
千里山使い 怜と竜華がいちゃつくだけ
阿知賀使い 猿がいじめられたり円光が円光したり。ろくな話にはならない

よく書くのがこの5人で、さらにこいつらより頻度が低いやつが5人ほどはいる
が、ワハハをメインに出すやつは基本1人だから
ワハハと桃の名前が真っ先に出てる場合はほとんどひどい話だと思ったほうがいい

匿名だから書いてるのになんでそんな事するの?

ワハハ...

なんか色々と考えさせられるものだった
おつ

ワハハの顔面目玉が飛び出るまで殴りたい

久x咲 久と咲があっちこっちの女子をレイプし回る話を書くやつ。

あっちこっちkwsk

ワハハ×衣 ろくなことが起きない

ハッピーツリーフレンズを思い出した

混ぜるな危険

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